JP4033830B2 - マイクロホン - Google Patents

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    • H01G7/00Capacitors in which the capacitance is varied by non-mechanical means; Processes of their manufacture
    • H01G7/02Electrets, i.e. having a permanently-polarised dielectric

Description

この発明は、コンデンサ型のマイクロホンに関し、特に、エレクトレット(永久帯電)現象を応用したコンデンサ型のマイクロホンに関する。
従来より、導電性の振動膜と、表面にFEP(Fluoro Ethylene Propylene)等のエレクトレット膜(永久帯電膜)が形成された導電板と、によって構成されるコンデンサの静電容量の変化を利用し、音圧を電気信号に変換するエレクトレットコンデンサ型マイクロホンが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このエレクトレットコンデンサ型マイクロホンは、振動膜とエレクトレット膜との位置関係から、フロントエレクトレットタイプと、バックエレクトレットタイプとに大別され、一般に、小型化という面では、フロントエレクトレットタイプが優れており、性能・コスト面では、バックエレクトレットタイプが優れている。以下に、これらの概略構成について説明する。
図8は、従来のフロントエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンであるマイクロホン100の構成を例示した断面図である。
図8に示すように、マイクロホン100は、アルミニュウム等の金属によって構成され、前面板101aが一体的に構成された有底円筒カップ形状のカプセル101、エレクトレット膜であるFEP102、PET(ポリエステル)等によって構成された環状円盤形状のスペーサ103、PET等のフィルム104aにニッケル等の金属104bを蒸着した振動膜104、ステンレス等によって構成された円筒形状のリング105、106、ガラスエポキシ等によって構成され、指向性調整用音孔107aが設けられたベース107、及びインピーダンス変換用のFET(Field-effect transistor)108、チップコンデンサ109を有している。
前面板101aには、貫通孔である受音用音孔101aaが設けられ、また、カプセル101の内壁面には側壁部の上端の折り曲げ部101cを除く全面に絶縁体であり分極化処理されたFEP102が付着形成されている。前面板101aの内壁面側のFEP102上には、スペーサ103、振動膜104、リング105、リング106、及びベース107が順番に積み重なるように配置され、カプセル101の上端(前面板が音源に対向しているものとして前端とみなすと、これに対して後端)が折り曲げられることにより、このベース107の一端が前面板101a側へ押し付けられ、さらには、スペーサ103、振動膜104、リング105、及びリング106全体も前面板101a側へ押し付けられ、保持されるような構成となっている。
また、ベース107の内壁面には、FET108やチップコンデンサ109が実装され、これらによって構成される電気回路の出力等は、スルーホール107b、107cを介し、ベース107の外壁面側に設けられた出力端子110a及びGND(グランド)配線110bと電気的に接続されている。さらに、このGND配線110bは、カプセル101と電気的に接続され、FET108やチップコンデンサ109は、図示していないベース107上の配線を通じて、リング106と電気的に接続され、リング106はリング105と、リング105は、振動膜104の金属蒸着膜と、それぞれ電気的に接続されている。
図9は、従来のバックエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンであるマイクロホン200の構成を例示した断面図である。
図9に示すように、マイクロホン200は、アルミニュウム等の金属によって構成され、前面板201aが一体的に構成された有底円筒形状のカプセル201、ステンレス等によって構成された円筒形状のリング202、208、PET等によって構成された環状円盤形状のスペーサ203、PET等のフィルム204aにニッケル等の金属204bを蒸着した振動膜204、エレクトレット膜である分極化処理されたFEP205、ステンレス等によって構成された板状の背極板206、円筒形状の絶縁体ホルダ207、ガラスエポキシ等によって構成され、指向性調整用音孔209aが設けられたベース209、及びインピーダンス変換用のFET210、チップコンデンサ211を有している。そして、前面板201aには、貫通孔である受音用音孔201ba、201bb、201bcが設けられ、背極板206には、その片面にFEP205が設けられるとともに、貫通孔である空気孔206a、206bが設けられている。
前面板201aの内壁面上には、リング202、振動膜204、スペーサ203が順次積み重ねられ、さらに、スペーサ203には、ホルダ207と、背極板206のFEP205側の一部とが、それぞれ配置される。そして、背極板206には、さらにリング208が積み重ねられ、ホルダ207及びリング208には、ベース209が積み重ねられる。このように配置されたリング202、208、スペーサ203、振動膜204、背極板206、ホルダ207、及びベース209は、カプセル201の後端が折り曲げられ、ベース209の一端が前面板201a側へ押し付けられることにより、全体としても前面板201a側へ押し付けられ、保持される構成となっている。
また、ベース209の内壁面には、FET210やチップコンデンサ211が実装され、これらによって構成される電気回路の出力等は、スルーホール209b、209cを介し、ベース209の外壁面側に設けられた出力端子212a及びGND配線212bと電気的に接続されている。さらに、このGND配線212bはカプセル201と、FET210やチップコンデンサ211は、図示していないベース209上の配線を通じてリング208と、リング208は背極板206と、リング202は前面板201aと、それぞれ電気的に接続されている。
登録実用新案第2548543号公報 特開平11−150795号公報
しかし、従来のエレクトレットコンデンサ型マイクロホンの構成では、砂塵が外部からエレクトレット膜へ進入することに起因する感度劣化を引き起こし易いといった問題点がある。
例えば、図8に示した通り、フロントエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンの場合、前面板101aの内壁面に、直接、エレクトレット膜であるFEP102が形成されている。従って、カプセル101外からエレクトレット膜であるFEP102への砂塵の進入経路長は、実質、受音用音孔101aaの深さ、すなわち前面板101aの厚みのみであり、カプセル101外部の砂塵がこのFEP102に到達する可能性は非常に高い。そして、このように砂塵がエレクトレット膜であるFEP102に到達し、砂塵がこのFEP102に付着した場合、振動膜104と前面板101aとによって構成されるコンデンサの電位が低下することが経験的に知られており、このコンデンサの電位低下は、マイクロホン100の感度劣化につながる。
また、バックエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンについても、図9のように、ベース209に双指向特性を得るための指向性調整用音孔209aが設けられていた場合、この指向性調整用音孔209aを介して砂塵が進入する可能性がある。そして、このように進入した砂塵が、さらに背極板206に設けられた空気孔206a、206bを通じてエレクトレット膜であるFEP205に到達した場合、上述した場合と同様に、マイクロホンの感度劣化が生じることとなる。
この欠点を解消するために考案されたのが特許文献1に示すマイクロホンである。この考案の要部を図10及び11に示す。
この図10及び11は、図8に示した従来例のマイクロホン100の前面板101aの受音用音孔101aaの改良構造を示すものであり、図10は図11に示す切断面からC方向に見た断面を示す。
この改良貫通孔は、先ず、前面板101aの矢印Aで示す方向、すなわち前面側から後面側方向(図10において前面板の下側から上側方向)に、板厚Pのほぼ半分の深さQまで、円形の第1の凹部101−1を形成する。このとき数個(例えば3個)の連結部101−2(図11参照)を残しておく。次いで、前面板101aの後面側から前面方向に、板厚の残った半分(P−Q)より若干大きい深さ(P−Q+R)まで、円環形の第2の凹部101−3を形成する。
このとき、円環形の第2凹部の内径が、円形の第1凹部の外径と接するように形成することで、両方の凹部が深さ(R)のスリット101−4を介して連通する。円環形の第2凹部101−3を形成するときに、この円環の内側にある領域101−5は3個の連結部101−2によって切り離しが免れている。
このようにして形成した改良された貫通孔である受音用音孔によれば、外気の砂塵は、前面側から第1の凹部101−1を通り、深さ(R)のスリット101−4を経てから、第2の凹部101−3を通ってFEP膜102に到達する。そこで、このスリット101−4の深さRを小さく設定することにより、砂塵の進入を抑制できる。
しかし、このような改良された貫通孔は、2つの凹部101−1と101−3を1枚の前面板の両方の表面から形成して、精度よく位置合わせしてスリット101−4を前面板の板厚のほぼ中間部に形成しなければならず、製造の手間が掛り、コストも増える欠点がある。また、2つの凹部101−1と101−3は直接にスリット101−4を形成するので、砂塵の進入の経路は前面板の板厚であることに変わり無く、砂塵の進入の抑制効果は十分でない。
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、砂塵が外部からエレクトレット膜へ進入することによって生じる感度劣化を抑制することが可能なマイクロホンを提供することを目的とする。
この発明では上記課題を解決するために、一方の電極として働く導電性の振動板と、絶縁体スペーサを介してこの振動板と平行に所定の空隙長を持って対向配置され、他方の電極として働く導電体背極板と、この背極板の振動板側の表面及び振動板の背極板側の表面のいずれか一方上に形成されたエレクトレット層とでコンデンサ部を形成し、さらにこの背極板の振動板側の表面とは反対側の表面を覆うように覆い板を固定したものを以って、改良されたコンデンサ部を構成し、かかる改良されたコンデンサ部をカプセルに収容してエレクトレットタイプのコンデンサ型マイクロホンを構成する。
そしてこの改良されたコンデンサ部の背極板及び覆い板は、直接に密着固定してもよく、あるいは環状円盤形の背極板スペーサを介して固定してもよい。またこれら背極板及び覆い板は、それぞれ貫通する空気道孔を持ち、互いの貫通する空気道孔は連通しない位置に設けられ、かつ背極板と覆い板とが密着固定されている場合、互いに密着固定された表面のうちの少なくとも一方が、上記互いに連通しない位置にある背極板の空気道孔と覆い板の空気道孔との間を、孔の軸に直角の方向に結ぶ連結スリットを持ち、この連結スリットとこれによって連結された両板の空気道孔を通ってエレクトレット膜が外気と通じるようにし、また、背極板と覆い板とが背極板スペーサを介して固定されている場合、背極板と覆い板の間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部が、前記連結スリットとして働き、この連結スリットとこれによって連結された両板の空気道孔を通ってエレクトレット膜が外気と通じるようにする。
以上説明したように、この発明では、空気道孔を具備する背極板を覆って、受音用音孔が設けられた前面板を固定し、この受音用音孔と空気道孔とを、前面板と背極板との間に形成したスリットによって、孔の軸と直角方向に連通させた。そのため、砂塵の外部からの進入経路を両板の厚さ以上に延長できる。すなわち、前面板の厚みに相当する貫通孔の長さに背極板の厚みに相当する貫通孔の長さを加えた長さに、さらに両貫通孔を結ぶ連結スリットの長さを加えた長さにまで延長することができる。これにより進入した砂塵がエレクトレット膜へ到達することを抑制することができ、かつこの連結スリットの断面積は貫通孔の断面積に比べて格段に小さいので、砂塵の進入抑止効果を高めることができる。その結果、砂塵のエレクトレット膜への付着に起因するマイクロホンの感度劣化を低減させることができる。
また、エレクトレット膜の背極板と反対の面の周縁部に設けたスペーサを介して振動膜を構成することにより、この振動膜によって、指向性調整用音孔から進入した砂塵がエレクトレット膜に到達することを防止することができる。
図1のA−Fは、本願発明に係る改良されたコンデンサ部の6つの構成を示す断面図であり、これを以って先ず本願発明の原理を説明する。
エレクトレットタイプのコンデンサ型マイクロホンは、従来技術の説明(図8参照)で述べた如く、一方の電極となる導電性の振動板104と、これと所定の間隔を隔てて平行で対向して配置された背極板として働くカプセル101の前面板101aと、それらの板104と101aの対向する表面のいずれか一方(例えば前面板101a)の上に形成されたエレクトレット膜102とでコンデンサ部を構成し、これを導電体カプセル101内に収容して得られる。
本願発明のマイクロホンは、斯かる従来のコンデンサ部を改良したもので、図1のAに示す第1例の改良されたコンデンサ部40を導電体カプセル内に収容して得られる。
なお、カプセルは円筒カップ形状のものとして説明したが、それは前面板がコンデンサ部の一構成要素を構成するものとみなしたためであって、これに限定する必要はなく、原理的には両端開放形の円筒体を用いることもできる。
この改良されたコンデンサ部40は、一方の電極となる導電性の振動板14と、これと所定の間隔を隔てて平行で対向して配置された背極板11と、それらの板14と11の対向する表面のいずれか一方(例えば背極板11)の上に形成されたエレクトレット膜12と、空気道孔として働く貫通孔11a、11bを必然的に形成しなければならない背極板の外面上に、密着固定される覆い板41とで構成する。
この覆い板41にも貫通孔41aを設けるが、この貫通孔41aと背極板の貫通孔11a、11bとは、互いに連通しない位置に形成される。そしてこれら覆い板41の貫通孔41aと背極板11の貫通孔11a、11bとを連通させるスリット41adを、覆い板41の背極板との密着表面に形成する。
このスリット41adの上記覆い板の表面からの深さと、その長手方向の長さと、長手方向に直角な方向の断面形状を、砂塵の侵入阻止効果の高い寸法、形状に選択する。
このようにして得られた、改良されたコンデンサ部40を用いてマイクロホンを構成すると、外部からエレクトレット膜への砂塵の進入経路長を、それぞれの板に設けられた空気道孔の深さに、連結スリットの長さを加えた長さに延長することができるだけでなく、連結スリットによる砂塵侵入抑制効果が加わって、外部から進入する砂塵がエレクトレット膜に到達する確率を低減させることができる。
なお、スリットを覆い板の背極板側の密着表面に形成した改良されたコンデンサ部40を図1のAに示したが、図1のBに示す如く、背極板の覆い板側の密着表面に形成して第2例の改良されたコンデンサ部40−1を得てもよく、両板の密着表面の両方に形成してもよい(図示省略)。
また、エレクトレット膜は、背極板の振動膜側表面に形成する例で説明したが、図1のCに示す如く、振動膜の背極板側に形成してもよい。この場合においても、スリットを覆い板の背極板側の密着表面に形成して第3例の改良されたコンデンサ部40−2を得られるだけでなく、図1のDに示す如く、背極板の覆い板側の密着表面に形成して第4例の改良されたコンデンサ部40−3を得てもよく、両板の密着表面の両方に形成してもよい(図示省略)。
更にまた、図1のEに示す如く、背極板上に環状円盤形の導電体背極板スペーサを介して覆い板を固定して、背極板と覆い板の間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部が、前記連結スリットとして働くように構成した第5例の改良されたコンデンサ部40−4を得てもよい。なお、この場合においても、エレクトレット膜は、背極板の振動膜側表面に形成する例で説明したが、図1のFに示す如く、振動膜の背極板側に形成して第6例の改良されたコンデンサ部40−5を得てもよい。
背極板スペーサは、前記所定の空隙長を与えるだけの極めて薄い厚さの導電体の環状円盤体が望ましい。あるいはこれによって形成される空隙長を極めて薄くする場合には、金属のメッキとかその他適宜の付着技術で形成してもよい。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、各図面中で同一部分は同一参照符号または参照数字を付してその説明を省略する。
図2は、本願発明に係る改良されたコンデンサ部40を用いてフロントエレクトレットタイプのコンデンサ型マイクロホン1を構成した実施例1の構成を例示した断面図であり、図3は、図2におけるマイクロホン1の底面をA方向からみた平面図である。
図2に示すように、この例のマイクロホン1は、カプセル10、背極板11、エレクトレット膜であるFEP12、スペーサ13、振動膜14、振動膜リング15、ベース16、FET17、チップコンデンサ18a、出力端子19a、GND配線19b、及びFEP20を有している。
カプセル10は、例えば、アルミニュウム等の金属によって構成された有底円筒形状の構造体である。図2に例示するように、この有底円筒形状の底部(閉塞部)、すなわち前面板10aは、円盤形状を有しており、その円盤中心部には、円形の貫通孔である受音用音孔10aaが設けられている。なお、この受音用音孔10aaの直径は、好ましくはφ0.4mm〜φ0.8mm程度が望ましい。また、前面板10aの内面側には、受音用音孔10aaを横切るような溝状の空洞部であるスリット10adが構成されており、このスリット10adの中心付近は、受音用音孔10aaの開口部の一部と直接接続されている。このスリット10adの形状としては、その長手方向と垂直な断面が三角形、四角形、その他多角形、円形、楕円形等となるもの等どのようなものでもよいが、長手方向と垂直な断面が三角形となるように構成した場合、このスリット10adを音響抵抗用スリットとして使用することができる。
図4は、スリット10adを音響抵抗用スリットとした場合における、図3のB−B断面図を例示した図である。
図4に示すように、この場合、前面板10aの内面にはV字型の溝が形成されており、このV字型の溝部分と、前面板10aの内面に構成される背極板11とで囲まれた空間(断面が三角形の空間)が、スリット10adとして機能することになる。なお、このスリット10adを音響抵抗として使用する場合、スリット10adの深さ(スリットギャップ)は、5μm〜50μm程度が望ましい。一方、スリット10adを音響抵抗として使用しない場合には、このスリット10adの深さを50μm以上とすることが望ましい。また、スリット10adの長手方向の寸法は、受音用音孔10aaと、後述する空気道孔11a、11bと、を接続することができる寸法であれば、特に制限はないが、例えば、2.7〜3.6mm程度に構成することが望ましい。また、スリットの短手方向の長さ(幅と言ってもよい)は接続する空気道孔の直径に相当する長さとし、たとえばφ0.4〜0.8mm程度が望ましい(マイクロホン1の直径をφ6mmとした場合)。
この実施例においては、本願発明に係る改良されたコンデンサ部40の背極板11の外面に密着固定される覆い板として、カプセル10の前面板10aをこの役目に用いる。一見すると図8に示した従来例のフロントエレクトレットタイプのコンデンサ型マイクロホン101における背極板として働く前面板101aを2層構造にしたに過ぎないと即断するか、或いは、図8に示した従来例の前面板101aとエレクトレット膜であるFEP膜102との間に補助の導電体層を挿入したに過ぎないと即断しがちであるが、この2層構造には、上記発明原理の項で説明した如く、大いなる工夫が施されており、この工夫は容易には推考され得ない。
すなわち、図2に示すように、前面板10aの内面には、背極板11が前面板10aと電気的・機械的に接続された状態で配置される。背極板11は、例えば、真ちゅうやステンレス等の金属によって構成された導電性の板状体(例えば、円盤形状)であり、その背極板11の前面板10aと反対の面には、エレクトレット膜であるFEP12が構成される。このFEP12は、例えば、膜形成後に分極化処理されることにより構成され、その膜厚は、5μm〜30μm程度が望ましく、25μm程度がより望ましい。なお、ここでは、エレクトレット膜としてFEPを例にとって説明を行っているが、エレクトレット性能を有する物質であれば、他の高分子材料をこのエレクトレット膜として使用することとしてもよい。
また、背極板11の中心部から外縁方向へ一定の距離をおいた位置であって、受音用音孔10aaとは連通しない位置には、2つの貫通孔である空気道孔11a、11bが設けられている。図3及び図4に示すように、これらの空気道孔11a、11bは、例えば、前面板10aに設けられたスリット10adの両端に、空気道孔11a、11bそれぞれの一端が一致するように形成される。そして、斯かる構成により、受音用音孔10aaの背極板11側の開口部が、背極板の一部である受音用音孔覆部11abによって覆われ、これらの空気道孔11a、11bの前面板10a側の開口部が、前面板10aの一部である空気道孔覆部10ab、10acによって覆われ、空気道孔11a、11bの前面板10a側の開口部の少なくとも一部と、受音用音孔10aaの背極板11側の開口部の少なくとも一部とが、空洞部であるスリット10adによってこれらの孔の軸と直角方向(スリットの長手方向であり、両板の密着表面と平行な方向)に接続されることとなる。なお、空気道孔11a、11bの直径は、好ましくは、φ0.4〜φ0.8mm程度であることが望ましく、背極板11の中心部から空気道孔11a、11bまでの距離は、マイクロホン1全体の直径をφ4mm〜φ10mmとした場合、0.3mm〜0.8mm程度とすることが望ましい。また、背極板11の厚みは、好ましくは、0.2mm〜0.8mm程度に形成されることが望ましい。さらに、スリット10adの両端から受音用音孔10aaまでの距離rは、空気道孔11a、11bの直径以上であることが望ましく、0.9mm〜1.3mm程度であることが、より望ましい。また、空気道孔11a、11bの数は2個に限定されるものではなく、これよりも少なくとも多くてもよい。さらに、その形状も円形に限定されるものではない。ただし、周波数特性上、空気道孔11a、11bは、受音用音孔10aaを中心とした左右対称の位置に形成されることが望ましい。
また、エレクトレット膜であるFEP12の背極板11と反対の面側の周縁部には、スペーサ13が設けられる。スペーサ13は、PET等の高分子物質によって形成された板状の絶縁体であり、その具体的形状としては、例えば、中空円状の環状円盤体(略ドーナツ型)が望ましい。図2に示すように、スペーサ13は、その外縁が、背極板11及びFEP12の外縁と一致するように構成され、その平面部分をFEP12に接触させた状態で配置される。また、スペーサ13は、その中空部内に空気道孔11a、11bが位置するように配置・構成され、これにより、スペーサ13によって、空気道孔11a、11bをふさがない構成となっている。なお、スペーサ13の厚みは、16μm〜50μm程度であることが望ましく、スペーサ13の環状部の幅(外周半径と内周半径との差)は、0.4mm〜0.8mm程度であることが望ましい。
このスペーサ13の背極板11と反対の面には、振動膜14が設けられる。振動膜14は、例えば、PET等の高分子フィルム14aの一面にニッケル(Ni)、アルミニュウム(Al)、チタン(Ti)等の金属を蒸着させて導電層14bを形成した導電性膜である。なお、このPET等の高分子フィルムの厚みは、2μm〜4μm程度であることが望ましく、この金属膜14bの厚みは、200〜300Å程度が望ましい。
この振動膜14は、その外縁が、スペーサ13の外縁と一致するように構成・配置され、さらに、金属膜14bが形成された導電層面側を振動板リング15側に向けた状態で、スペーサ13上に配置される。そして、振動膜14は、この振動板リング15とスペーサ13とに挟み込まれ、このスペーサ13の厚みによって、FEP12から所定の隙間を保った状態で固定される。なお、この隙間は、16μm〜50μm程度であることが望ましい。
振動板リング15は、例えば、真ちゅうやステンレス等にとって構成された円筒形状体である。この振動板リング15は、その外周がスペーサ13の外縁と一致するように構成・配置され、これにより、上述のように振動膜14の固定を行うとともに、振動膜14の導電層14bと電気的に接続される。なお、この振動膜14の導電層面は、例えば、導電性接着剤等により、振動板リング15に接着されることが望ましい。
振動板リング15の高さは、マイクロホン1全体の高さに依存するが、マイクロホン1の高さが1〜3mm程度であった場合、この振動板リング15の高さは、0.6mm〜2.0mm程度に構成されることが望ましい。なお、この振動板リング15を、振動膜14側とベース16側との2つに分離できる構成としてもよい。この場合、振動膜14側の高さは、0.3mm〜0.5mm程度であることが望ましく、ベース16側の高さは、0.3mm〜1.5mm程度であることが望ましい(マイクロホン1の高さが1〜3mm程度であった場合を想定)。また、振動板リング15の側面の厚み(外周半径と内周半径との差)は、0.4mm〜0.8mm程度であることが望ましい。
振動板リング15における振動膜14側の他端には、ベース16が配置される。ベース16は、例えば、ガラスエポキシ(FR−4等)等によって構成された円盤形状等の板状体であり、その内面側に形成された図示していない電気配線を振動板リング15に電気的に接続させた状態で配置される。ベース16の内面側には、インピーダンス変換用のFET17や、チップコンデンサ18aが実装され、これらは、図示していない電気配線によって電気的に接続され所定の電気回路を形成している。また、ベース16には、例えば、貫通孔の内面に金属膜を形成したスルーホール16b、16cが形成されている。そして、ベース16の内面に形成された電気回路の出力を、スルーホール16bを介し、ベース16の外面に形成された出力端子19aと電気的に接続し、ベース16の内面に形成された電気回路のGNDを、スルーホール16cを介し、ベース16の外面に形成されたGND配線19bと電気的に接続している。そして、このGND配線19bは、例えば、カプセル10の一端とも電気的に接続される。なお、このベース16の厚みは、0.2mm〜0.8mm程度に形成されることが望ましい。
また、ベース16には、その貫通孔である指向性調整用音孔16aが形成される。この指向性調整用音孔16aは、直径φ0.3mm〜φ1mm程度に形成されることが望ましく、ベース16の中心部から指向性調整用音孔16aまでの距離は、1mm〜2mm程度が望ましい(マイクロホン1全体の直径をφ4mm〜φ10mm程度とした場合)。なお、指向性調整用音孔16aの個数は1個に限定されるものではなく、これよりも多くてもよい。さらに、その形状も円形に限定されるものではない。
また、図2に示すように、カプセル10の側面側の内面には、絶縁膜であるFEP20が形成される。これにより、振動板リング15とカプセル10とが接触し、振動板リング15がカプセル10と電気的に短絡してしまうことを防止することができる。なお、このFEP20の膜厚は、5μm〜20μm程度であることが望ましい。また、このFEP20としてPET等の他の絶縁体材料を用いることとしてもよい。
そして、図2に示すように、カプセルの後端(前面板10aの他端)が内側へ折り返されることにより、ベース16の一部がこの折り返し部分10cによって保持され、これにより、背極板11、FEP12、スペーサ13、振動膜14、振動板リング15、ベース16全体も、この折り返し部分と、前面板10aの内壁面とに挟み込まれて保持されることとなる。
以下に、図2のマイクロホン1の製造方法を例示する。
[カプセル10]
例えば、プレス加工等により、スリット10ad及び受音用音孔10aaを生成したアルミニュウム等の平板の一部に、帯状に絶縁体であるFEP20を熱溶着し、これをしぼり加工することにより、閉塞部である前面板10aを有する有底円筒カップ形状のカプセル10を構成する。
[背極板11]
例えば、真ちゅう等の平板にFEP12を熱溶着し、分極化処理した後、この平板をプレス加工、切削加工等して空気道孔11a、11bを形成し、背極板11を構成する。
[振動膜14]
例えば、PET等の高分子シート14aの片面一面に、スパッタリング等の方法によって、Ti等の金属を蒸着させることにより構成する。
[組み立て]
例えば、カプセル10の前面板10aの内面に、背極板11、スペーサ13、振動膜14、振動板リング15、ベース16を順次積み重ね、前述のようにカプセル10の後端を内側に折り返すことにより、これらをカプセル10内に固定する。
このように、この第1の実施例の形態では、前面板10aの内面に、空気道孔11a、11bを具備する背極板11を設け、この背極板11の前面板10aと反対の面にエレクトレット膜である分極化処理されたFEP12を設け、このFEP12の背極板11と反対の面の周縁部に設けられたスペーサ13を介して振動膜14を背極板と対向して設けて、コンデンサ部を構成することとした。
さらに、密着固定される前面板10aと背極板11の密着表面のいずれか一方として、この形態の例では、前面板10aの背極板11側表面にスリットスリット10adを設け、空気道孔11a、11bの前面板10a側の開口部は、前面板10aの一部である空気道孔覆部10ab、10acによって覆われ、かつ、受音用音孔10aaの背極板11側の開口部は、背極板11によって覆われ、空気道孔11a、11bの前面板10a側の開口部の少なくとも一部と、受音用音孔10aaの背極板11側の開口部の少なくとも一部とを、スリット10adによって接続することとした。
そのため、外部からFEP12への砂塵の進入経路長を、前面板10aに設けられた受音用音孔10aaの深さに、背極板11の空気道孔11a、11bの深さに、さらにスリット10adの長さを加えた長さに延長することができ、特にスリット10adが加わったことで受音用音孔10aaからFEP12までの砂塵の進入経路を孔の径に比べて薄くとることが可能となり、FEP12への砂塵進入抑制効果を高めることが可能となる。その結果、外部から進入する砂塵がエレクトレット膜であるFEP12に到達する確率を低減させることができ、これを原因としたマイクロホン1の感度低下を抑制することができる。
また、指向性調整用音孔16aから侵入した砂塵については、振動膜14により、エレクトレット膜であるFEP12への進入を防止することができ、これに起因するマイクロホン1の感度低下を防止することができる。
また、スリット10adを、その長手方向と垂直な断面が三角形となるように、V字状の溝として形成すると、音響抵抗用スリットとして働く。また、指向性調整用音孔16aを設けない構成とすることにより、マイクロホン1の特性を単一指向性とすることができる。
さらに、スリット10adを音響抵抗用スリットとして構成せず、指向性調整用音孔16aを設けない構成とすることにより、マイクロホン1の特性を無指向性とすることができる。
また、スリット10adを音響抵抗用スリットとして構成せず、指向性調整用音孔16aを設けた場合には、マイクロホン1の特性を双指向性とすることができる。
さらに、この形態の例では、前面板10aの内面に設けられた背極板11にエレクトレット膜であるFEP12を設けることとしたため、従来のバックエレクトレットタイプのマイクロホンと同様な高い音響性能を有することとなる。
他方、図8に例示した従来のバックエレクトレットタイプのマイクロホン200のように、リング202を必要としないため、リング202の厚み分、低背化を測ることが可能となる。その結果、従来のバックエレクトレットタイプのマイクロホンの性能を維持しつつ、小型、低背化を測ることができる。
なお、従来、このリング202は最低0.2mm以上の厚みを必要としていた。リング202の厚みをこれ以上薄くした場合、マイクロホン200のかしめ時のベース209側からの応力によってリング202が歪んでしまい、これに接着されている振動膜204も歪み、その音響特性に悪影響を与えてしまうからである。したがって、このリング202を必要としないこの形態の例のマイクロホン1では、従来に比べ0.2mm以上の低背化が可能となる。
また、低背化を行わず、削減できるリング202の容積分だけマイクロホン1の内部容積を広く確保することにより、マイクロホン1の無指向性特性を向上させることができる。その結果、従来のバックエレクトレットタイプのマイクロホンの大きさを維持しつつ、その音響特性を向上させることができる。
さらに、このリング202を削減できる分、部品点数を削減でき、製造コスト、部品コストを低減させることができる。
また、この形態の例では、十分な厚みを有する振動板リング15に振動膜14を接着しているため、従来のように、薄いリング202に振動膜204を接着していた場合に比べ、かしめ時における振動膜14の歪を大幅に低減させることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施例1の形態では、図2等に示した通り前面板10aの内側表面にスリット10adを構成することとしたが、図5に示した実施例2に係るマイクロホン50のように、前面板10aにはスリットを構成せず、代わりに背極板11の前面板10a側の表面にスリット11adを設ける構成としてもよい。この場合、空気道孔11a、11bの前面板側の開口部は、前面板10aの空気道孔覆部10ab、10acによって覆われ、受音用音孔10aaの背極板側の開口部は、背極板の受音用音孔覆部11abによって覆われており、このスリット11adは、例えば、受音用音孔10aaを横切って空気道孔11a、11bの前面板側の開口部を結ぶように、背極板11の前面板10a側に設けられた溝であり、このスリット11adの中心付近は、受音用音孔10aaの開口部の一部と直接接続される。また、このスリット11adの形状としては、その長手方向と垂直な断面が三角形、四角形、その他多角形、円形、楕円形等となるもの等どのようなものでもよいが、長手方向と垂直な断面が三角形となるようにV字形の溝として構成した場合、このスリット11adを音響抵抗用スリットとして使用することができる。
また、図6に示す実施例3に係るマイクロホン60のように、背極板11の中心部付近に空気道孔11cを設け、前面板10aの中心部から外縁方向に一定の距離をおいた位置(両板の貫通孔が連通しない位置)に2つの受音用音孔10ba、10bbを設ける構成としてもよい。この場合、空気道孔11cの前面板側の開口部は、前面板10aの空気道孔覆部10bcによって覆われ、受音用音孔10ba、10bbの背極板側の開口部は、背極板の受音用音孔覆部によって覆われており、前面板10aの内面側には、受音用音孔10ba、10bbの背極板11側の開口部を結ぶようにスリット10adが構成され、このスリット10adの中央部は、空気道孔11cの前面板10a側の開口部と直接接続される。これにより、空気道孔11cと受音用音孔10ba、10bbとは、スリット10adを通じて接続されることとなる。なお、この場合の受音用音孔10ba、10bbは、音響特性上、前面板10aにおいて左右対称に構成されることが望ましい。また、このマイクロホン60において、スリット10adを前面板10a側に設けるのではなく、例えば、図5に示したように、背極板11側にスリットを設けることとしてもよい。
更に、図7に示す実施例4に係るマイクロホン70のように、前面板10aの内側表面と、背極板11の前面板10a側の表面のいずれにもスリットを形成せずに、前面板10aの内側表面上を覆って、環状円盤形の導電体背極板スペーサ42を介して背極板を固定し、これにより、背極板と覆い板の間に、背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部42adを形成する。そして、前面板10aの中心部付近に受音用音孔10aaとなる貫通孔を設け、背極板11の中心部から外縁方向に一定の距離をおいた位置(すなわち、受音用音孔10aaとは軸が連通しない位置)に2つの空気道孔11a、11bを設け、これにより、背極板11の2つの空気道孔11a、11bの前面板10a側の開口部は、前面板10aの一部である空気道孔覆部10ab、10acによって覆われ、前面板10aの受音用音孔10aaの背極板11側の開口部は、背極板11の一部である受音用音孔覆部11abによって覆われ、前記背極板と覆い板の間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部42adが、前記連結スリットとして働き、前面板10aの受音用音孔10aaと背極板11の2つの空気道孔11a、11bとは、この連結スリット42adによって互いに連通される構成としてもよい。
この場合も、他の実施例と同様に、背極板11に2つの空気道孔11a、11bを設けずに1個のみとし、前面板10aの1個の受音用音孔10aaを2個とするなどの変形が可能であり、かつエレクトレット膜を背極板11の振動膜14側の表面に設ける代わりに、振動膜14の背極板11側の表面に設けるという変形も可能である。
このように、この実施例4の連結スリットは、背極板と覆い板の間の空隙部がその働きをなしている。これにより両板が極めて薄く、その表面内にスリットを形成すると板の強度が極端に弱くなる惧れがある場合に、この実施例は極めて有効である。
そして、この連結スリットは、貫通孔の貫通軸に直角の方向に伸びるように形成されており、背極板と覆い板とを密着固定し、両板の密着面に形成した他の実施例の連結スリットと均等物となることは明らかである。
Aは本願発明の要部である第1例の改良されたコンデンサ部、Bは第2例の改良されたコンデンサ部、Cは第3例の改良されたコンデンサ部、Dは第4例の改良されたコンデンサ部、Eは第5例の改良されたコンデンサ部、Fは第6例の改良されたコンデンサ部の構成を夫々示した断面図。 本願発明に係るマイクロホンの実施例1の構成を示した断面図。 図2におけるA方向からみたマイクロホンの平面図。 スリットを音響抵抗用スリットとした場合における、図3のB‐B断面図。 本願発明に係るマイクロホンの実施例2の構成を示した断面図。 本願発明に係るマイクロホンの実施例3の構成を示した断面図。 本願発明に係るマイクロホンの実施例4の構成を示した断面図。 従来のフロントエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンの構成を例示した断面図。 従来のバックエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサ型マイクロホンの構成を例示した断面図。 図8に示した従来例を改良した従来例の前面板部分の断面図。 図10に示した従来例の前面板中央部をA方向からみた平面図。
符号の説明
1、50、60、70、100、200 マイクロホン
10a、41、101a、201a 前面板
11、206 背極板
10aa、10ba、10bb、41a、101aa、201ba、201bb、201bc 受音用音孔
10ad、11ad、41ad、42ad スリット
11a、11b、11c、206a、206b 空気道孔
12、102、205 エレクトレット膜
14、104、204 振動膜

Claims (10)

  1. エレクトレット膜とこれを間に挟んで対向配置された2つの電極とで以って形成されるコンデンサ部と、
    このコンデンサ部を収容する有底円筒形状のカプセルと、
    を具えたエレクトレットタイプのコンデンサ型マイクロホンにおいて、
    上記2つの電極のうちの一方の電極は、導電体振動膜からなり、
    上記2つの電極のうちの他方の電極は、導電体背極板からなり、環状円盤形絶縁体の電極間スペーサを介して上記振動膜と平行に上記スペーサによって定まる所定の厚さの空隙を持って対向配置され、
    上記エレクトレット膜は、この背極板の振動膜側の表面及び振動膜の背極板側の表面のいずれか一方上に形成され、
    背極板の振動膜側の表面とは反対側の表面を覆って覆い板が設置され、
    覆い板は、背極板に対向して、上記カプセルの前面板として構成され、
    背極板はそれを貫通し、その一端が振動膜と背極板の間の空隙部に連なる空気道孔を持ち、
    覆い板は背極板の空気道孔とは連通せず、かつ、上記覆い板及び背極板の厚さよりも長い間隔だけ上記背極板の空気道孔から離れた位置に、それを貫通し、その一端が外部に連なる空気道孔を持ち、
    背極板と覆い板との接合境界部で延伸し、上記背極板の空気道孔と覆い板の空気道孔を、これらの各孔の軸と直角方向に結ぶ連結スリットを持ち、
    背極板の空気道孔は、前記カプセルの軸方向から見た場合に、覆い板の空気道孔を中心として対称に位置しており、
    この連結スリットと、それによって連結された上記両板の空気道孔とを通ってエレクトレット膜が外部と通じ、外部からの砂塵がエレクトレット膜に到達するのをこの連結スリットが抑制することを特徴とするマイクロホン
  2. 請求項1記載のマイクロホンであって、
    前記覆い板は、背極板に密着固定され、両板の互いに密着固定された表面のうちの少なくとも一方の表面内に前記連結スリットが形成されていることを特徴とするマイクロホン
  3. 請求項2記載のマイクロホンであって、
    前記連結スリットは、それが形成された背極板及び覆い板のいずれか一方の表面から最大50μmの深さのV字型溝として形成されて音響抵抗用スリットとして働くことを特徴とするマイクロホン
  4. 請求項2記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く空気道孔が設けられ、その内面側に背極板が密着固定され、
    前記エレクトレット膜は背極板の前記前面板側と反対側の面に設けられ、
    前記背極板の空気道孔の前記前面板側の開口部は、前記前面板によって覆われており、
    前記前面板の受音用音孔の前記背極板側の開口部は、前記背極板によって覆われており、
    前記連結スリットが、前面板の背極板側の面に形成されていることを特徴とするマイクロホン
  5. 請求項2記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く空気道孔が設けられ、その内面側に背極板が密着固定され、
    前記エレクトレット膜は背極板の前記前面板側と反対側の面に設けられ、
    前記背極板の空気道孔の前記前面板側の開口部は、前記前面板によって覆われており、
    前記前面板の受音用音孔の前記背極板側の開口部は、前記背極板によって覆われており、
    前記連結スリットが、背極板の前面板側の面に形成されていることを特徴とするマイクロホン
  6. 請求項2記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く空気道孔が設けられ、その内面側に背極板が密着固定され、
    前記エレクトレット膜は前記振動膜の背極板側の面に設けられ、
    前記背極板の空気道孔の前記前面板側の開口部は、前記前面板によって覆われており、
    前記前面板の受音用音孔の前記背極板側の開口部は、前記背極板によって覆われており、
    前記連結スリットが、前面板の背極板側の面に形成されていることを特徴とするマイクロホン
  7. 請求項2記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く空気道孔が設けられ、その内面側に背極板が密着固定され、
    前記エレクトレット膜は前記振動膜の背極板側の面に設けられ、
    前記背極板の空気道孔の前記前面板側の開口部は、前記前面板によって覆われており、
    前記前面板の受音用音孔の前記背極板側の開口部は、前記背極板によって覆われており、
    前記連結スリットが、背極板の前面板側の面に形成されていることを特徴とするマイクロホン
  8. 請求項1記載のマイクロホンであって、
    前記覆い板は、背極板に環状円盤形の背極板スペーサを介して固定され、
    背極板と覆い板の間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部が、前記連結スリットとして働くことを特徴とするマイクロホン
  9. 請求項8記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く貫通孔が設けられ、その内面側に環状円盤形の背極板スペーサを介して背極板が固定され、
    前記エレクトレット膜は背極板の前記前面板側と反対側の面に設けられ、
    前記前面板と背極板との間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部が、前記連結スリットとして働くことを特徴とするマイクロホン
  10. 請求項6記載のマイクロホンであって、
    前記カプセルは、前記覆い板として働く前面板を持った導電体の円筒カップ形に形成され、
    前記前面板は、受音用音孔として働く貫通孔が設けられ、その内面側に環状円盤形の背極板スペーサを介して背極板が固定され、
    前記エレクトレット膜は前記振動膜の背極板側の面に設けられ、
    前記前面板と背極板との間に形成される背極板スペーサによって定まる所定の空隙長を持った空隙部が、前記連結スリットとして働くことを特徴とするマイクロホン
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