JP4027819B2 - ウイング結合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウイング結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウイングボデーに上下に開閉自在な左右のウイング状パネルを備えたウイング車は従来から知られており、斯かるウイング車の一例は図7に示されている。図中、1はウイング車のウイングボデー、2はウイングボデー1の車両前方端に立設された門枠、3はウイングボデー1の車両後方端に立設されて開閉扉4が装着された門枠、5は車両の前後方向へ延在して門枠2,3における上部水平部材2a,3aの車幅方向中央部を連結するよう設置されたセンタビーム、6はセンタビーム5にヒンジを介して取付けられた、上下へ開閉可能な左右のウイング状パネルである。
【0003】
ウイング状パネル6は天井部を覆うルーフパネル6aと、左右両側を覆うサイドパネル6bを備えており、ウイング状パネル6を閉じた場合には、サイドパネル6bの下端部は、サイドパネル6bの車両前後方向両端部近傍の下端に設けたロック手段によりウイングボデー1下端部の枠1aに固定し得るようになっている。
【0004】
上記ウイング車の場合、荷の積み降ろしに際しては、一方のウイング状パネル6を開いて行うため、開口面積が大きくなり、荷役作業性が良好であるが、ウイングボデー1の剛性を確保するために、門枠2,3やセンタビーム5を補強する必要があった。
【0005】
しかるに、ウイング状パネル6はそれ自体十分な剛性を有しないうえ、ウイング状パネル6の閉止時にはウイングボデー1は断面形状が矩形状になるが、ウイング状パネル6は、センタビーム5及びウイングボデー1下端部の枠1aに結合されているだけである。このため、ウイング状パネル6の閉止時にウイング状パネル6の車両前後方向端部と、門枠2,3のラップしている部分には何等締結手段がなくフリーであり、ウイング状パネル6の剛性はウイングボデー1の剛性に対し十分に寄与してはいないという問題がある。
【0006】
而して、ウイング状パネル6の剛性を高めるようにしたウイング車としては、例えばルーフパネル6aとサイドパネル6bを接続する隅部内側に補強部材を設けたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0007】
【特許文献1】
実開平5−35562号公報
【特許文献2】
特開平9−202270号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2に開示されたウイング車にあっては、ウイング状パネルの剛性は若干向上させることはできるが、ウイングボデーの剛性は十分に向上させることはできないという問題がある。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑み、ウイング状パネルを利用してウイングボデーの剛性を十分に向上させ、且つ剛性向上部の部材断面の減少により、ウイングボデーの軽量化、低コスト化を図ったウイング結合構造を提供することを目的としてなしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のウイング結合構造は、開閉可能なウイング状パネルにおけるルーフパネルとサイドパネルの内面に、ルーフパネルとサイドパネルを連結するよう取付けた被ロック部材と、ウイング状パネルの車両前後部にウイング状パネルとは別個に設けた枠体に設置されたロック装置とを備え、該ロック装置は、前記ウイング状パネルが閉じられるときにウイング状パネルと共に下降してきた被ロック部材により押圧されて回動し、被ロック部材を把持するがごとくにロックするための、対向配置されたロック部材を備えたものである。
【0011】
請求項2のウイング結合構造においては、ロック部材は車両前後方向に対向配置されている。
【0012】
請求項3のウイング結合構造においては、ロック部材は、下降してきた被ロック部材が対向配置されたロック部材の間に入るようガイドし得るようにしたガイド面を上端に備えた縦部材と、該縦部材の下端に一体的に設けられて下降してきた前記被ロック部材により下方へ押圧されるようにした横部材とを備えている。
【0013】
請求項4のウイング結合構造においては、被ロック部材が対向配置されたロック部材により把持されるがごとくにロックされた際には、被ロック部材の縦断面の中心は、対向するロック部材の回動中心を結んで形成される線よりも下方に位置するよう構成されている。
【0014】
請求項5のウイング結合構造においては、ウイング状パネルが閉じられていない場合には、対向するロック部材の縦部材の間隔が開くよう弾撥体を設けてある。
【0015】
請求項6のウイング結合構造においては、被ロック部材はウイング状パネルの補強部材となるよう構成されている。
【0016】
本発明のウイング結合構造によれば、ウイング状パネルを閉じた際には、ウイング状パネルに取付けた被ロック部材が、枠体に取付けたロック装置のロック部材に把持されるがごとくにロックされる。このため、ウイング状パネルを利用してウイングボデーの剛性を十分に向上させ、且つ剛性向上部の部材断面の減少により、ウイングボデーの軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明を実施する形態の一例である。而して、本図示例においては、ウイング状パネル6の車両長手方向両端部(図1では車両長手方向前方側を図示)において、ルーフパネル6aとサイドパネル6bとの内側に骨格部材7,8を固設すると共に、骨格部材7,8に、ルーフパネル6aとサイドパネル6bとの垂直度を保持する補強部材としても機能する円筒状の被ロック部材9を、両端に固設した座材9a,9bを介して取付け、門枠2,3の上部水平部材2a,3aと垂直部材2b,3bの交叉部に車両幅方向中央側から両外側に傾斜するよう形成した斜辺10に、図2、3に示すように、ロック装置11を設置している。
【0018】
ロック装置11は斜辺10上に着脱可能に取付け得るようにした台座12を備え、台座12上には、台座12の車両幅方向(左右方向)へ所定の間隔を置いて配置されると共に、車両前後方向へ対向配置された4個のブラケット13a,13bが固設されている。
【0019】
而して、左右方向へ配置されたブラケット13a,13a間及び13b,13b間には、縦部材14a,14bと縦部材14a,14bの下端に一体的に連結された横部材15a,15bとを備えて側面形状がL形状に形成されたロック部材16a,16bが、横部材15a,15bの先端同士が対向するよう、配置されており、ロック部材16a,16bは、平面視で軸線が車幅方向へ延在するピン17a,17bを介してブラケット13a,13a及び13b,13bに枢支されている。
【0020】
ロック部材16a,16bの縦部材14a,14bの上端部には、対向する横部材15b,15a側に向けて下り勾配に形成されたガイド面18a,18bが設けられている。又、横部材15a,15bの対向端部間は、コイルバネ19により連結されており、ウイング状パネル6が開いている場合には、コイルバネ19により引張られることにより、ロック部材16a,16bは図2に示すように、ガイド面18a,18bが最大に開いた状態となるよう形成されている。
【0021】
次に、上記した実施の形態の作動を図4〜図6をも参照しつつ説明する。なお、図4〜図6中、Dは車両前後方向である。
例えば、図7に示すように開いているウイング状パネル6を閉じる場合には、図示してない駆動装置によりウイング状パネル6をセンタビーム5に枢着されている枢着点を基準として下方へ回動させる。このため、ウイング状パネル6の下方への回動に従い被ロック部材9も下方へ移動する。
【0022】
被ロック部材9が下降してロック部材16a,16b間に入り(図4の実線参照)、更に下降すると、被ロック部材9の下端は横部材15a,15bに当接して横部材15a,15bを下方へ押圧する。このため、ロック部材16a,16bは、コイルバネ19の抗力に打ち勝ち、ピン17a,17bを基準として、横部材15a,15b間が開き、縦部材14a,14b間が狭まる方向へ回動し(図5参照)、縦部材14a,14bの上端に形成したガイド面18a,18bが当接することにより、被ロック部材9はロック部材16a,16bの縦部材14a,14b及び横部材15a,15bの内側に当接して包囲された状態となる。このため、被ロック部材9はロック部材16a,16bにより把持されたごとくにロックされる(図6参照)。
【0023】
被ロック部材9が図6に示すように、ロック部材16a,16bによりロックされると、被ロック部材9の中心Oは、ピン17a,17bの中心を結んで形成される直線Lよりも間隔Hだけ下方へ位置する。このため、被ロック部材9が車両前後方向Dへ移動しようとしても、ロック部材16a,16bは回動せず、被ロック部材9はロック部材16a,16bにより車両前後方向Dの動きを拘束される。
【0024】
ウイング状パネル6を閉じるときに被ロック部材9が車両前後方向Dにずれていても(図4の仮想線は被ロック部材9が縦部材14a側にずれている場合を図示)、被ロック部材9は縦部材14a,14bのガイド面18a,18bに沿いガイドされてロック部材16a,16b間に入り、更に下降してロック部材16a,16bを下方へ押圧し回動させ、その結果、被ロック部材9はロック部材16a,16bの回動運動に誘導される。このため、被ロック部材9の中心Oからピン17a,17bの中心までの距離は夫々Sとなり、被ロック部材9はロック部材16a,16bによりロックされる。
【0025】
ウイング状パネル6を開くときは、ウイング状パネル6は上方へ回動させられるが、この場合には、ウイング状パネル6はロック部材16a,16bを開く方向へ回動させるため、ウイング状パネル6を開くことに何等弊害は生じない。
【0026】
上記図示例によれば、ウイング状パネル6の前後端部に取付けた被ロック部材9と、門枠2,3における上部水平部材2a,3aと垂直部材2b,3bとの交叉部の斜辺10に設置したロック装置11とを結合することにより、ウイング状パネル6の剛性を活用して効率的にウイングボデー1の剛性を向上させることができる。
【0027】
又、ロック装置11のロック部材16a,16bは、ウイング状パネル6が昇降する際には容易に回転し得るため、ウイング状パネル6のロック装置11に対する着脱を容易に行うことができ、ウイング状パネル6の開閉特性を損なうことがない。
【0028】
更に、ウイング状パネル6を閉じる際には、被ロック部材9はロック部材16a,16bのガイド面18a,18bによりガイドされるため、ウイング状パネル6の位置ずれを修正することができる。更に又、被ロック部材9によりウイング状パネル6を補強することもできる。
【0029】
従って、ウイング状パネル6を利用してウイングボデー1の剛性を十分に向上させ、且つ剛性向上部の部材断面の減少により、ウイングボデー1の軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0030】
なお、本発明のウイング結合構造は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜6に記載のウイング結合構造によれば、ウイング状パネルを利用してウイングボデーの剛性を十分に向上させ、且つ剛性向上部の部材断面の減少により、ウイングボデーの軽量化、低コスト化を図ることができる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウイング結合構造に適用する、ウイング状パネルに取付けた被ロック部材の部分の斜視図である。
【図2】本発明のウイング結合構造に適用する、門枠に設置したロック装置の斜視図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】本発明のウイング結合構造において、ウイング状パネルを閉じる際に被ロック部材が下降して前後のロック部材間に位置した状態を示す側面図である。
【図5】本発明のウイング結合構造において、ウイング状パネルが横部材を下方へ押圧してロック部材を回動させる状態を示す側面図である。
【図6】本発明のウイング結合構造において、被ロック部材がロック装置のロック部材にロックされた状態を示す側面図である。
【図7】ウイング車を後方より見た斜視図である。
【符号の説明】
2 門枠(枠体)
3 門枠(枠体)
6 ウイング状パネル
6a ルーフパネル
6b サイドパネル
9 被ロック部材
11 ロック装置
14a 縦部材
14b 縦部材
15a 横部材
15b 横部材
16a ロック部材
16b ロック部材
18a ガイド面
18b ガイド面
19 コイルバネ(弾撥体)
D 車両前後方向
O 中心
Claims (6)
- 開閉可能なウイング状パネルにおけるルーフパネルとサイドパネルの内面に、ルーフパネルとサイドパネルを連結するよう取付けた被ロック部材と、ウイング状パネルの車両前後部にウイング状パネルとは別個に設けた枠体に設置されたロック装置とを備え、該ロック装置は、前記ウイング状パネルが閉じられるときにウイング状パネルと共に下降してきた被ロック部材により押圧されて回動し、被ロック部材を把持するがごとくにロックするための、対向配置されたロック部材を備えたことを特徴とするウイング結合構造。
- ロック部材は車両前後方向に対向配置された請求項1に記載のウイング結合構造。
- ロック部材は、下降してきた被ロック部材が対向配置されたロック部材の間に入るようガイドし得るようにしたガイド面を上端に備えた縦部材と、該縦部材の下端に一体的に設けられて下降してきた前記被ロック部材により下方へ押圧されるようにした横部材とを備えた請求項1又は2に記載のウイング結合構造。
- 被ロック部材が対向配置されたロック部材により把持されるがごとくにロックされた際には、被ロック部材の縦断面の中心は、対向するロック部材の回動中心を結んで形成される線よりも下方に位置するよう構成した請求項1、2又は3に記載のウイング結合構造。
- ウイング状パネルが閉じられていない場合には、対向するロック部材の縦部材の間隔が開くよう弾撥体を設けた請求項1、2、3又は4に記載のウイング結合構造。
- 被ロック部材はウイング状パネルの補強部材となるよう構成されている請求項1、2、3、4又は5に記載のウイング結合構造。
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