JP4025907B2 - セルフサービス飲食店用サービスシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、料金先払い方式のセルフサービス飲食店で使用される、券売機を用いたセルフサービス飲食店用サービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の料金先払い方式におけるセルフサービス飲食店用サービスシステムとしては、飲食店の入口やホール内に1以上の券売機を設置し、券売機において発行された食券を顧客が厨房のカウンタに持参して、厨房で調理したものを顧客が受け取り、所定のテーブルへ運んで飲食するものが極めて一般的であった。
【0003】
他方、料金先払い方式における飲食店用サービスシステムとして、飲食店の入口やホール内に1以上の券売機を設置し、券売機において購入した食券を顧客が飲食店内のテーブルに持参した上で、それを給仕人が厨房へ伝達し、厨房で調理したものを給仕人が上記テーブルへ運び、顧客がこれを飲食するものも知られている。このような料金先払い方式における飲食店用サービスシステムにおいては、食券を購入してから料理が配膳されるまでの待ち時間を短くするため、券売機において所定メニューの食券が購入された時点で厨房に調理の指示が伝達され、顧客がテーブルに着席した時点でテーブル番号が厨房に伝達されて上記メニューと連結されるようにしたものも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の料金先払い方式におけるセルフサービス飲食店用サービスシステムは、上述のように券売機において発行された食券を顧客が厨房のカウンタに持参して、厨房で調理したものを顧客が受け取り、所定のテーブルへ運んで飲食していた。すなわち、食券を券売機で発行するために専用ロ一ル紙が必要となり、その取替えに手間がかかるため、その間券売機が使えなくなってしまうという問題があった。
【0005】
また、食券のみによって調理メニューを確認しなければならないため、顧客は直接目で確認することができず、調理完了後の呼び出しが必要であった。したがって、呼び出しのタイミングや自分のメニューかどうかがわかりにくいため、顧客にとっても厨房側にとっても不便である。
【0006】
さらに、券売機のメニュー表示部分の面積には限りがあり、ボタン配置に応じて表示可能な口座数が最大で約60口座に限定されるので調理メニュー数が少なく、顧客の多様な要望に対応できないという問題点があった。そのため、券売機を複数台並べてその要望に沿うよう配慮しているが、逆に設置に大きなスペースを取るという欠点があった。
以下に、セルフサービス飲食店用サービスシステムに使用される券売機におけるその他の問題点を列挙する。
(券売機本体)
・メニューボタンの選択に時間がかかるので、券売機の回転率が悪い。
・札やコイン等の現金が投入しづらい。
・新商品の登録や変更が難しいので、有償でその都度メーカーに依頼せざるをえない。
・券売機において、精算時における現金回収の手間がかり過ぎる。
(システム全体)
・券売機でメニューボタンを押してメニューを購入後、厨房において実際に所定のメニューが調理されているかどうかが分からない。
【0007】
そこでこの発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、メニューボタンを押して所定のメニューを購入してから料理が提供されるまでの顧客の待ち時間を短くできるとともに、料理の提供間違えなどのトラブルが発生するのを防ぐことができ、さらに厨房モニタにおいて厨房側で、また配膳モニタにおいてカウンタ側で必要な情報を画面表示することができるセルフサービス飲食店用サービスシステムを得ることを目的とする。
【0008】
以下に、セルフサービス飲食店用サービスシステムに使用される券売機におけるその他の目的を列挙する。
(システム)
・現行の券売機より薄型の筐体を使用し、メニューの選択は見易いタッチ画面にする。
・音声ガイダンスに基づいてメニューを選択し、現金投入(バリアフリー型)後、記憶カードを発行する(購入はETCカードでも可能)。
・ポイントカード等の機能も搭載可能とする。
・メニューを選択して購入後、メニューを厨房モニタに表示し、同時に配膳モニタ(客席側表示)にも整理番号を表示するとともに、調理完了後は消し込みと同時に整理番号を点滅させ、発行された記憶カードを顧客からカウンターで受取り、端末機で認識させることにより配膳モニタ(客席側表示)から整理番号を消し、同時に配膳表をプリントアウトして商品を渡す。
(券売機本体の機能)
・サイズは例えば、それぞれ(高)1600 ×(奥)200 ×(横)600程度とする。
・表示面は4画面のタッチモニタ(3画面はメニュー選択、1画面は選択した明細を表示)とする。
・ネットワークに無線式(電源のみで配線をなくす)を採用する。
・ボイス機能(調理時間等を音声で案内する)を採用する。
・キヤスターを付けて筐体を移動式にする。
・上部に監視カメラ(マイクロタイプ)を付ける。
・記憶カード発行機能(ロ一ル紙を使用しない)がある。
・領収書の発行機能がある。
・ETCカードも使用可能とする。
・ポイントカード機能を有する。
・メニュー変更は営業管理側(ホストコンピュータ)からデータを配信して行なう。
・オプションで上部モニタを取付け、メニューの紹介や売店商品の宣伝効果を高める。
・券売機本体の色は白を基調としたベージュまたはその他の目立つ色にする。
・1画面に掲載するメニュー数は9種類にする。
・現金回収方法は防犯上および回収の手間を考慮し、券売機本体からカセット方式で取り出しやすくする。
・調理終了後、配膳モニタ(客席側表示)において番号が点滅するだけでなく、音声案内の機能も加える(売店選択可能)。
・音声でメニューをオーダーできるよう、ボイス機能をつける。
・画面の色(4画面)は、カスタマイズできるようにする。
・券売機のサイズは、顧客が現金投入するテーブル部分までを90cmとしてバリアフリー化する。
・記憶カードはリライトカードとし、残数表示機能(厨房の人のみ確認可能)を付ける。
・リライトカードの補充口は、自販機のお札補充口のように取り出しやすくする。
・釣銭の取出口は小銭・お札を近接させる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムは、整理番号等を記憶可能な記憶カードを、メニューボタンを押すことにより発行する券売機、調理場およびホール内に設置され、上記券売機のメニューボタン操作により注文されたメニューおよび整理番号を所定位置に表示する厨房モニタおよび配膳モニタ、調理完了入力ないし配膳完了入力により上記厨房モニタおよび配膳モニタに表示された該当メニューを消し、整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段を設けるとともに、顧客から前記記憶カードを受け取って端末機で読み取らせることにより、厨房モニタおよび配膳モニタから上記整理番号を消すようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
この発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムは、整理番号等を記憶可能な記憶カードを、メニューボタンを押すことにより発行する券売機、調理場およびホール内に設置され、上記券売機のメニューボタン操作により注文されたメニューおよび整理番号を所定位置に表示する厨房モニタおよび配膳モニタ、調理完了入力ないし配膳完了入力により上記厨房モニタおよび配膳モニタに表示された該当メニューを消し、整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段を設けるとともに、顧客から前記記憶カードを受け取って端末機で読み取らせることにより、厨房モニタおよび配膳モニタから上記整理番号を消し、かつ該調理ないし配膳済みメニュー内容と整理番号とをプリントした配膳票を出力するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムは、整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段が、整理番号の点滅、報知ランプの点灯もしくは点滅、整理番号の調理済みポジションへの移行等からなることをも特徴とするものである。
【0012】
この発明におけるセルフサービス飲食店用サービスシステムによれば、券売機から記憶カードが発行されるとすぐに選択メニュー情報を受けて厨房モニタに注文されたメニューが表示され、調理完了入力があるまで消えない。また、記憶カードの記憶情報には整理番号が含まれており、調理完了入力により配膳モニタに表示された該調理済みメニュー内容と整理番号とが調理完了を報知するので顧客は安心して調理の完了を待つことができ、また両者をプリントした配膳指示票がプリンタから出力されるので、料理の提供ミスを解消することができるようになった。
【0013】
またこの発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムは、ホール内に設置した配膳モニタと厨房モニタとが別々に消し込み可能とされているので、記憶カードの端末機への投入に応じて選択メニュー情報および整理番号を配膳モニタ側で消すことができ、顧客により近い立場でサービスを提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムの1実施例を示す全体構成図、図2は上記全体構成をホール側と厨房側とに分割配置した状態を示す概略図、図3はこの発明のセルフサービス飲食店用サービスシステムに使用する券売機本体の概略図である。
【0015】
図1および図2において、1は整理番号等を記憶可能な記憶カードを、メニューボタンを押すことにより発行する自動券売機である。この券売機1はネットワーク対応型であり、したがって、整理番号が複数の自動券売機で同一のものが発生しないようになっている。もちろん、無線通信等でデータのやり取りが行なえるものであることが望ましい。また2は調理場に設置された厨房モニタであり、タッチパネル式のコンピュータターミナルからなっている。この厨房モニタ2は、自動券売機1のメニューボタン操作によって顧客が注文した調理すべきメニューを表示するためのものであり、調理人はそのメニュー表示を確認しながら所定メニューの料理を行うことができる。3は厨房モニタ2にメニュー表示等が表示された位置に付されたタッチスイッチで、調理の完了したことを入力するためのものである。上述のような厨房モニタ2は、調理場の広さや料理の種類が多岐にわたるかどうか等を勘案して複数台設置することが可能である。
【0016】
このタッチパネル式のコンピュータターミナルからなる厨房モニタ2には、通常の注文状況を表示する画面において、メニューの表示や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示のみならず、上記記憶カードに対応する整理番号等の情報をも表示することができるようになっている。この整理番号等の情報は、顧客の持参した記憶カードとできあがった料理とを照合するためのものであり、具体的な確認は配膳票を用いて行うことができる。もちろん、タッチスイッチで調理終了後の消し込み処理を行うことができる。またこのような機能のみならず、売上管理、売上速報、出退勤管理等の機能を備えさせることもできる。
【0017】
図1および図2に示す4は、タッチパネル式のコンピュータターミナルからなるホール内に設置した配膳モニタである。このホール内に設置した配膳モニタ4にも自動券売機1のメニューボタン操作によって顧客が注文した調理すべきメニューが表示される。すなわち、この配膳モニタ4においても、通常の注文状況を表示する画面において、メニューの表示や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示のみならず、上記記憶カードに対応する整理番号等の情報をも表示することができるようになっている。もちろん、タッチスイッチで調理終了後の消し込み処理を行うことができる。
なお、調理終了後の消し込み処理が厨房モニタ2側で行なわれると、配膳モニタ4側の整理番号が点滅して、顧客に調理済みを知らせるようになっている。音声案内の機能も加えておけば、よりサービスの向上につながる。なお顧客に調理済みを知らせる手段としては、上記整理番号の点滅のみならず、報知ランプの点灯もしくは点滅、整理番号の調理済みポジションへの移行等であってもよい。
顧客の所持している記憶カードには整理番号が記入されているので、顧客は調理済みの報知に応じて配膳モニタ4のあるカウンタに記憶カードを持参する。そこで係員が顧客から前記記憶カードを受け取って、カード情報読取り用端末機8で記憶カードの情報を読み取らせることにより、配膳モニタから上記整理番号を消す。かつ該調理ないし配膳済みメニュー内容と整理番号とをプリントした配膳票を出力して、メニュー通りの料理であることを確認して顧客に配膳することにより、一連のサービス提供が終了する。
【0018】
5は、管理センターや中央レジ等に設置したタッチパネル式のコンピュータターミナルからなるPOSターミナルである。このPOSターミナル5は、自動券売機1のメニューボタン操作によって顧客が注文した調理すべきメニューを表示するPOSレジ用モニタ6を備えており、操作は上記と同様にタッチスイッチを使用して行なうようになっている。7は集計データ等をプリント出力するプリンタである。上記POSターミナル4は、通常のPOSレジ機能を備えており、管理センターや中央レジ等において、レストラン・売店の会計処理のため、また自動券売機の返金処理(売上登録・掛売・品券・クレジット・領収書発行等)のみならず、メニュー変更、出退勤管理等の機能を備えさせることもできる。
【0019】
なお、上記各モニタにおいて少なくとも厨房モニタ2には、その画面内のメニューの表示や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示等を色の変化、点滅等を用いて完了していないメニュー等の表示との差別化を図ることが望ましい。また、厨房モニタ2とホール内に設置した配膳モニタ4とは、それぞれ別々に運用できるようにすることが望ましく、例えば厨房モニタ2は消し込み操作をすると白黒反転した後に消えるようにし、ホール内に設置した配膳モニタ4においては消し込み操作をすると直ちに消え、同時に厨房モニタ2は白黒反転し、その後に消えるようにすることが可能であって、調理完了メニューの確認を確実に行なうようにすることができる。
もちろん、厨房モニタ2とホール内に設置した配膳モニタ4とをそれぞれ別々に運用できるようにしたので、厨房モニタ2で表示画面を変えることにより、例えば今現在の注文の全体数量を把握したり、上述のように売上管理、売上速報、出退勤管理等を行なわせることができる。
【0020】
次に図3は自動券売機1の概要を示すものである。この自動券売機1は、キヤスターを付けて筐体が移動式となっており、そのサイズは例えば、それぞれ(高)1600 ×(奥)200 ×(横)600程度が望ましい。このようなサイズであれば、省スペースでありながら充分なメニュー表示を行なうことができる。自動券売機1の内部には、投入された現金のストッカが収納されているが、このストッカをカセット式とすることにより、自動券売機1本体から現金を迅速に回収することができるようになり、防犯上および回収の手間が改善される。
自動券売機1の表示面は、図に示すように4画面のタッチモニタ(3画面はメニュー選択画面、1画面は選択したメニュー明細の表示画面)となっている。すなわち、前者の3画面では洋食、和食、中華というようにその分野で色分けしてそれぞれ配列し、なおかつ個々にそのメニュー画面を選択することができるようにしてある。したがって、初期画面では少ないメニュー数(例えば9種類)であっても、メニュー画面の切換えにより数多くのメニューを表示することが可能である。さらに自動券売機1の上部にモニタや監視カメラ(マイクロタイプ)を取付け、メニューの紹介や売店商品を紹介して宣伝効果を高めたり、防犯効果を持たせたりすることもできる。
次に後者の1画面では、前者の3画面からメニュー選択したメニュー内容が表示されるので、顧客は自分の選択したメニューを確認することができる。そして確認ボタン等を押して注文すれば、整理番号の付された記憶カードが発行されるのである。21はお札およびコインの投入口で、両者を同時に投入して面倒をなくしたバリアフリー型となっている。22,23は取扱いに便利なように、近接した位置に設けたつり銭の取出し口である。なお、顧客が現金投入するテーブル部分までを90cmとしておけばバリアフリー化がより一層高まる。24は記憶カードの発行口である。なお、これらとは別に領収書の発行機能を設けておくことが望ましい。
また、以上のお札やコインの投入、メニューの切換えや選択、確認ボタンの操作、その他の取扱いやサービス内容について、ボイス機能(例えば調理時間等を音声で案内する)を採用すればよい。
上記記憶カードとしては、磁気カードやICカードのみならず、非接触IC型の媒体等が使用できる。もちろんETCカードも使用可能としたり、ポイントカード機能を持たせることが望ましい。さらに、記憶カードはリライトカードとし、残数表示機能(厨房の人のみ確認可能)を付けておけば、その寿命を確認しながら繰返し使用することができる。そして、リライトカードの補充口は、自販機のお札補充口のように取り出しやすくしておけばよい。
この記憶カードには、その表面に予め整理番号が表記されており、配膳モニタ4に表示される整理番号と照合できるようになっている。
【0021】
次に動作手順について説明する。まず、顧客が自動券売機1に金銭を投入し、メニュー選択画面からメニューを選択すると、選択したメニュー内容がメニュー明細表示画面に表示される。そこで顧客は自分の選択したメニューを確認し、確認ボタン等を押して注文すれば、整理番号の付された記憶カードが発行される(行程1)と、自動券売機1で発行された記憶カードの例えばメニューや整理番号等は全調理場のコンピュータターミナルからなる厨房モニタ2のみならず、ホール内に設置した配膳モニタ4およびPOSターミナル5に送信される(行程2)。各厨房モニタ2は自調理場で調理するメニューかどうかを判断し(行程3)、自調理場で調理するメニューの場合は厨房モニタ2内のメモリ(図示せず)に記憶カードの例えばメニューや整理番号等を記憶し(行程4)、厨房モニタ2に注文された順にメニューの表示を行う。厨房モニタ2には、メニューの表示や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示のみならず、上記記憶カードに付された整理番号等の情報が画面表示される(行程5)。
【0022】
顧客がセルフサービスのサービスカウンタにつくと、すでに調理が始まっており、短時間で料理が調理されてサービスカウンタに提供される(行程6)。もしも一定時間が経過しても料理が完成しない場合は、厨房モニタ2のメニュー等の色が変化(青→黄→赤)して、その督促を行なうようになっている。調理が終了した際、調理人は厨房モニタ2のタッチパネルを操作して消し込みを行なう(行程7)。すると、厨房モニタ2の画面において該当メニューが白黒反転した後、メニュー表示が消去されるとともに、配膳モニタ4に表示されたメニューや整理番号等が点滅する。顧客の所持している記憶カードには整理番号が記入されているので、顧客は調理済みの報知に応じて配膳モニタ4のあるカウンタで記憶カードを手渡す。そこで係員が顧客から前記記憶カードを受け取って端末機8で記憶カードの情報を読み取らせる。その際、配膳モニタから上記整理番号が消される。同時に、プリンタ7からメニュー名と整理番号等が印刷された配膳票が出力される(行程8)。この配膳票を確認しながら接客係(調理人)は料理を顧客に提供する(行程9)。なお、記憶カードに記憶された整理番号と上記配膳票の整理番号等とを照合すればよい。
【0023】
上述の動作説明からも判るように、顧客は記憶カードの整理番号を見て、配膳モニタ4の整理番号の表示により自分の注文したメニューの調理の進み具合を確認することができる。しかも、調理の終了を配膳モニタ4の画面における整理番号の点滅等で確認することができ、確認後ただちに記憶カードを配膳モニタのあるカウンタに持参すればよいので、調理の行なわれている時間も安心して待つことができる。
【0024】
また、記憶カードの発行と同時に厨房モニタにメニューが表示され、料理が注文されてから顧客に提供されるまでの各作業を省力化することができるとともに、顧客がサービスカウンタに記憶カードを提示した時点で、接客係が記憶カードに表示された整理番号と配膳票にプリントされた整理番号とを照合するだけで、注文されている料理と提供すべき顧客とを正確に連結させることができ、調理完了後も注文された順序を守りながら円滑な料理の提供を行うことができる。
さらに、顧客が自動券売機1から直接記憶カードを購入するのでレジ係が不要となる上、自動券売機1から記憶カードが発行された時点で厨房モニタ2に注文されたメニューが表示されるので、調理に早く取り掛かることができ、顧客が料理を待つ時間を短縮できるとともに、店舗の顧客回転率向上にも結び付く。
【0025】
また、上記においては自動券売機1のメニューボタン操作によって顧客が注文した調理すべきメニューを厨房モニタ2や配膳モニタ4等に表示する場合について説明したが、例えば麺類の自動販売機等を内蔵した券売機にも適用できることはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】
この発明におけるセルフサービス飲食店用サービスシステムによれば、券売機から記憶カードが発行されるとすぐに選択メニュー情報を受けて厨房モニタに注文されたメニューが表示され、調理完了入力があるまで消えない。また、記憶カードの記憶情報には整理番号が含まれており、調理完了入力により配膳モニタに表示された該調理済みメニュー内容と整理番号とが調理完了を報知するので顧客は安心して調理の完了を待つことができ、また両者をプリントした配膳指示票がプリンタから出力されるので、料理の提供ミスを解消することができるようになった。
【0027】
またこの発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムは、ホール内に設置した配膳モニタと厨房モニタとが別々に消し込み可能とされているので、記憶カードの端末機への投入に応じて選択メニュー情報および整理番号を配膳モニタ側で消すことができ、顧客により近い立場でサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るセルフサービス飲食店用サービスシステムの1実施例を示す全体構成図である。
【図2】上記全体構成をホール側と厨房側とに分割配置した状態を示す概略図である。
【図3】この発明のセルフサービス飲食店用サービスシステムに使用する券売機本体の概略図である。
【符号の説明】
1 自動券売機
2 厨房モニタ
3 タッチスイッチ
4 配膳モニタ
5 POSターミナル
6 POSレジ用モニタ
7 プリンタ
8 カード情報読取り用端末機
21 お札およびコインの投入口
22,23 つり銭の取出し口
24 記憶カードの発行口

Claims (3)

  1. 整理番号等を記憶可能な記憶カードを、メニューボタンを押すことにより発行する券売機、調理場およびホール内に設置され、上記券売機のメニューボタン操作により注文されたメニューおよび整理番号を所定位置に表示する厨房モニタおよび配膳モニタ、調理完了入力ないし配膳完了入力により上記厨房モニタおよび配膳モニタに表示された該当メニューを消し、整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段を設けるとともに、顧客から前記記憶カードを受け取って端末機で読み取らせることにより、厨房モニタおよび配膳モニタから上記整理番号を消すようにしたことを特徴とするセルフサービス飲食店用サービスシステム。
  2. 整理番号等を記憶可能な記憶カードを、メニューボタンを押すことにより発行する券売機、調理場およびホール内に設置され、上記券売機のメニューボタン操作により注文されたメニューおよび整理番号を所定位置に表示する厨房モニタおよび配膳モニタ、調理完了入力ないし配膳完了入力により上記厨房モニタおよび配膳モニタに表示された該当メニューを消し、整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段を設けるとともに、顧客から前記記憶カードを受け取って端末機で読み取らせることにより、厨房モニタおよび配膳モニタから上記整理番号を消し、かつ該調理ないし配膳済みメニュー内容と整理番号とをプリントした配膳票を出力するようにしたことを特徴とするセルフサービス飲食店用サービスシステム。
  3. 整理番号を介して顧客に調理済みを知らせる手段が、整理番号の点滅、報知ランプの点灯もしくは点滅、整理番号の調理済みポジションへの移行等からなることを特徴とする請求項1または2に記載のセルフサービス飲食店用サービスシステム。
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