JP4025422B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は広い居室空間を形成する場合などに適用して好適なユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ユニット建物は、柱と床梁と天井梁を箱形に接合した建物ユニットを隣接設置して構築される。従って、一般の小さい建物ユニットからなるユニット建物では、各建物ユニットの4個のコーナー部に必ず柱があり、結果として、複数の建物ユニットのコーナー部を互いに突き合せ配置したユニット建物の中央部には必ず柱(複数本の柱)が立ち、柱に遮られることのない広く連続した居室空間を形成することができない。
【0003】
これに対し、建物ユニットの突き合せ部で柱を省略し得るユニット建物として、特開平4-136341号公報(従来例1)、特開平6-185122号公報(従来例2)、或いは特開平8-277580号公報(従来例3)に記載のものがある。また、下階の建物ユニットを上階の建物ユニットの2倍の大きさにするもの(従来例4)も知られている。
【0004】
従来例1は、建物ユニットに定めた1個の柱省略コーナー部に仮柱を設けておき、2個の建物ユニットの仮柱部分を互いに突き合せ配置した後、それらの仮柱を取外す。そして、2個の建物ユニットの仮柱を取外された突き合せ部の両側に位置する柱に、それら柱間に架け渡されている天井梁の下方に沿って延在する補強フレームを架設するものである。
【0005】
従来例2は、4個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部のそれぞれに仮柱を設けておき、それら4個の建物ユニットの仮柱部分を互いに突き合せ配置し、その柱省略接合部で相交差する4個の天井梁を1個の補強連結具により一体に連結し、その後、それらの仮柱を取外す。
【0006】
従来例3は、4個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合わせ配置し、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井梁と天井梁の間から、他方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井梁と天井梁の間に渡る補強梁を、隣接建物ユニット間隙に設けてなるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1、2、3とも柱を省略する代わりに下階の建物ユニットを補強するものであり、上階の建物ユニット部分にかかる荷重の負担を軽減するものではなかった。
このため、図8に示すように、上階の建物ユニットの荷重が下階の補強梁にかかり、大きな補強梁を必要としていた。
従来例3には、上記補強梁を、下階の天井梁間だけでなく、上階の床梁間にも渡るような背の高い補強梁とし、天井梁と同時に床梁も一緒に補強する構造が提案されている。
しかし、この従来例3の構造も上階の建物ユニットの荷重を、この補強梁を通じて直接下階の天井梁に伝えるものであり、この部分の負担を軽減するものではなかった。
【0008】
また、下階の建物ユニットを2倍の大きさにする従来例4も、下階の建物ユニットを補強し、上階に2個の建物ユニットを載置するものであり、上階の建物ユニット部分にかかる荷重の負担を軽減する技術はなかった。このため、図9に示すように、上階の建物ユニットの荷重が下階の建物ユニットの天井梁にかかり、大きな天井梁を必要としていた。
【0009】
本発明は、上記従来例の問題に鑑み、下階の建物ユニットの柱の存在しない部分にあまり負担をかけないユニット建物を提供し、下階に広い空間形成が可能にするなど、下階の空間形成の自由度を増すことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、柱と床梁と天井梁を箱形に接合した建物ユニットを上下左右に隣接設置して構築されるユニット建物において、上階の互いに隣接する建物ユニットの柱脚部の下方に柱が存在しない場合に、この柱が存在しない下階の建物ユニットの天井梁に負担をかけないように、この上階の互いに隣接する建物ユニットの下階の建物ユニットの天井梁に連結されない柱脚部どうしを両方の建物ユニットの柱脚部にそれぞれ設けたボルト孔を通したボルトナットによって連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの下階の建物ユニットの柱頭部に連結したことを特徴とするユニット建物である。
【0011】
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の構造を、同じ大きさの箱形の建物ユニットを上下左右に隣接設置し、下階の建物ユニットの互いに隣接する柱を省略したユニット建物に適用したことを特徴とするユニット建物である。
【0012】
請求項3に記載の本発明は、下階の建物ユニットを、上階の建物ユニットの略2倍の大きさにし、この下階の建物ユニットの上に重ねて上階の建物ユニット2個を隣接させその外側の柱脚部を下階の建物ユニットの柱頭部と対応するようにして載置し、これら上階の建物ユニットの内側で互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの対応する下階の建物ユニットの柱頭部に連結したことを特徴とする請求項1記載のユニット建物である。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の本発明によれば下記の作用がある。
ユニット建物において、上階の隣接する建物ユニットの互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの下階の建物ユニットの柱頭部に連結したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重は、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱脚部から下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、下階の建物ユニットの柱の存在しない部分に負担をかけることが少なくなる。
【0014】
請求項2に記載の本発明によれば下記の作用がある。
請求項1記載の構造を、同じ大きさの箱形の建物ユニットを上下左右に隣接設置し、下階の建物ユニットの互いに隣接する柱を省略したユニット建物に適用したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重は、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱脚部から下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、下階の建物ユニットの柱の存在しない部分に負担をかけることが少なくなる。
【0015】
請求項3に記載の本発明によれば下記の作用がある。
ユニット建物において、略2倍の大きさの下階の建物ユニットの上に上階の建物ユニット2個を載置し、これら上階の建物ユニットの内側で互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの対応する下階の建物ユニットの柱頭部に連結したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重は、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱脚部から下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、下階の建物ユニットの柱の存在しない部分に負担をかけることが少なくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例のユニット建物を示す模式図、図2の(イ)は本発明の上階建物ユニットの接合部を示す平面摸式図、(ロ)は下階建物ユニットの接合部を示す平面摸式図、図3は建物ユニットの例を示す斜視図、図4は柱脚部の接合例(イ)〜(ニ)を示す平面と側面の説明図、図5は柱脚部と柱頭部の連結部の断面図、図6は本発明の他の実施例を示す摸式図である。
【0017】
ユニット建物10は、図1に示す如く、工場生産した複数の標準建物ユニット11、柱省略建物ユニット12を建築現場に輸送し、予め設置してある基礎13の上にて水平、鉛直方向に隣接設置して下階部分10A、上階部分10Bが構築される。
【0018】
標準建物ユニット11は、図3に示す如く、4本の角鋼管製柱21と、4本の型鋼製床梁22と、4本の型鋼製天井梁23とをラーメン構造に接合して箱形にした骨組構造体である。建物ユニット11は、4個のコーナー部で、相交差する床梁22を連結片22Aにより柱21の下端脚部に溶接により剛接合し、相交差する天井梁23を連結片23Aにより柱21の上端頭部に溶接により剛接合して構成される。
【0019】
柱省略建物ユニット12は、図3に示す標準建物ユニット11の4本の柱21のうちの1本の柱21を省略したものである。柱省略建物ユニット12は、柱省略コーナー部以外の3個のコーナー部では、相交差する床梁22を連結片22Aにより柱21の下端脚部に溶接により剛接合し、相交差する天井梁23を連結片23Aにより柱21の上端頭部に溶接により剛接合するとともに、柱省略コーナー部では、相交差する床梁22を連結片22Aにより床短柱に溶接により剛接合し、相交差する天井梁23を連結片23Aにより天井短柱25に溶接により剛接合して構成される。そして、柱省略建物ユニット12では、柱省略コーナー部に仮柱26を着脱自在としている。仮柱26は、ボルト、ピン等の着脱手段により、上述の床短柱と天井短柱25とに着脱自在に結合される。
【0020】
ユニット建物10は、下階部分10Aの一部にて、4個の柱省略建物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ設置し、それら4個の柱省略建物ユニット12によって柱21に遮られることのない広く連続した居室空間を形成するものとしている。以下、4個の柱省略建物ユニット12の接合構造について説明する。
【0021】
図1及び図2(ロ)に示すように、ユニット建物10の下階部分10Aにおいて、4個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、相隣る2個の建物ユニット12の天井梁23、23の間に渡って設けられる。
【0022】
下階補強梁30の両端部は、相隣る2個の建物ユニット12の各柱21、21の頭部それぞれに高力ボルトにより接続される。補強梁30の中央部には、4個の建物ユニット12の各柱省略コーナー部が接続される。このとき、補強梁30の中央部は、高力ボルトを用いて天井梁23、連結片23Aを介して天井短柱25に接続される。尚、高力ボルトで接続されて剛接合となった部分は図1、図2中黒丸で示してある。
【0023】
補強梁30が上述の如くにて柱21、天井短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省略コーナー部には天井短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ接合されている。そして、補強梁30が柱21、天井短柱25に接続完了した後、または、上階の建物ユニット11の設置を完了した後、仮柱26は天井短柱25から取外される。
【0024】
ユニット建物10は、下階部分10Aの上に上階部分10Bを搭載するに際し、下階部分10Aを構成している4個の下階柱省略建物ユニット12の上に、図2(イ)に示すように、4個の上階標準建物ユニット11を搭載する。このとき、4個の上階建物ユニット11は、4個の下階建物ユニット12の柱省略コーナー部以外の3個のコーナー部においては上階建物ユニット11の3個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の3個の柱21の上端面に載置して、図5に示すようにして連結する。
【0025】
すなわち、下階建物ユニット12の柱21の上端に連結ピン21Aを取付けておき、上階建物ユニット11の柱21の下端にピン嵌合孔を設けておき、両者を嵌合させるとともに、床梁22、連結片22A、天井梁23、連結片23Aにボルト孔を設けておき、これらをボルトナット24で連結する(図1、図2の左右両端の白丸部;ピン接合)。
下階建物ユニット12の柱省略コーナー部においては上階建物ユニット11の1個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の天井短柱25の上端面に載置する。
【0026】
隣接設置する上階建物ユニット11の互いに隣接する柱21、21の脚部どうしは、図1、図2(イ)に示すように連結される(図1、図2の左右の建物ユニット間の白丸部)。
この連結部は、図4の(イ)〜(ニ)に示すような方法で連結される。
すなわち、(イ)においては、柱21、21間に鋼板からなるスペーサー41を挟み、柱脚部に設けたボルト孔を通してボルトナット42で連結固定するものである。スペーサー41は直線状に並ぶ床梁に挟まれた領域に設置される。(ロ)においては、床梁22、22間に鋼板からなるスペーサー41を挟み、柱脚部近傍の床梁22に設けたボルト孔を通してボルトナット42で連結固定するものである。(ハ)においては、柱21、21間に鋼板からなる連結プレート43、43をかけ渡し、柱脚部に設けたボルト孔を通してボルトナット42で連結固定するものである。連結プレート43は平行の並ぶ床梁よりも上の位置に設けられる。(ニ)においては、床梁22、22間に鋼板からなる連結プレート43をかけ渡し、柱脚部近傍の床梁22に設けたボルト孔を通してボルトナット42で連結固定するものである。
【0027】
このように、ユニット建物10は、下階部分10Aの上に上階部分10Bを搭載し、連結されると、互いに隣接する上階建物ユニット11、11の柱脚部の下方に柱が存在しない場合に、この互いに隣接する柱21、21の脚部どうしが連結されるとともにその反対側の柱21、21の脚部がそれぞれの下階建物ユニット12、12の柱頭部に連結されたものとなる。
【0028】
以下、本実施例の作用について説明する。
ユニット建物10において、上階建物ユニット11、11の互いに隣接する柱21、21の脚部どうしが連結されるとともにその反対側の両柱21、21の脚部がそれぞれの下階建物ユニット12、12の柱21頭部に連結されているから、上階建物ユニット11の上記互いに隣接する柱21にかかる荷重は、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱21の脚部から下階建物ユニット12、12の柱頭部分に分担され、下階建物ユニット12の柱の存在しない部分に負担をかけることが少なくなる。
【0029】
ユニット建物10において、補強梁30の両端部は、2個の建物ユニット12の各柱21のそれぞれに接続される。そして、補強梁30の中央部には、4個の建物ユニット12の各柱省略コーナー部が接続される。従って、このユニット建物10の天井構造強度は、相隣る建物ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の断面性能の和に、補強梁30の断面性能をも加えたものとなる。このため、上階建物ユニット11の荷重もあまりかからず、天井スパンを大きく拡大し、柱を省略した広い連続空間を形成できる。
【0030】
補強梁30は、相隣る建物ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の間に挟まれる如くに設置される。従って、補強梁30は天井梁23の下に大きく突き出ることがなく、梁下天井高を低くすることが少ない。
【0031】
次に、本発明の他の実施例を説明する。
図6に示すように、下階建物ユニット121を、上階建物ユニット11の略2倍の大きさにし、この下階建物ユニット121の上に重ねて上階建物ユニット11、11を隣接させその外側の柱21脚部を下階建物ユニット121の柱21頭部と対応するようにして載置している。これら上階建物ユニット11、11の内側で互いに隣接する柱21脚部どうしを連結するとともにその反対側の外側柱21、21脚部をそれぞれの対応する下階建物ユニット121の柱21、21頭部に連結した。
【0032】
上記の柱21、21の脚部どうしの連結は、前記図4(イ)〜(ロ)の実施例と同様にして行なう。また、上階建物ユニット11の外側の柱21脚部と下階建物ユニット121の柱21頭部の連結は、前記図5のようにして行なう。
【0033】
この実施例によれば下記の作用がある。
ユニット建物10において、略2倍の大きさの下階建物ユニット121の上に上階建物ユニット11、11を載置し、これら上階建物ユニット11、11の互いに隣接する柱21、21の脚部どうしを連結するとともにその反対側の柱21、21の脚部をそれぞれの対応する下階建物ユニット121の柱21、21頭部に連結したから、上階建物ユニット11の上記互いに隣接する柱21、21の脚部にかかる荷重は、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱21、21脚部から下階建物ユニット121の柱21、21頭部分に分担され、下階の建物ユニットの柱の存在しない部分に負担をかけることが少なくなる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図7に示すように、上階建物ユニット11、11の互いに隣接する柱21、21の頭部どうしも連結すると、この柱21にかかる荷重が更に分担され好ましい。また、補強梁は、板材に限らず、角管、H形材、C形材、T形材等であっても良い。また、建物ユニットの柱と梁との接合は、溶接で剛接合する他、高力ボルトを用いた摩擦接合で剛接合するなどの手段により柱と梁とをラーメン構造に接合するものや、通常のボルト接合であって剛接合に近い強度を発揮するもの等であっても良い。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明のユニット建物は、上階の隣接する建物ユニットの互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの下階の建物ユニットの柱頭部に連結したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重が、この柱脚部どうしの連結された部分が引張り合うことにより反対側の両柱脚部から下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、柱の存在しない下階の建物ユニットの部分に負担をかけることが少なくなる。したがって、下階に柱の存在しない広い空間を容易に形成することができ、空間形成の自由度が増すものとなる。
【0036】
請求項2記載の本発明のユニット建物は、請求項1記載の構造を、略同じ大きさの箱形の建物ユニットを上下左右に隣接設置し、下階の建物ユニットの互いに隣接する柱を省略したユニット建物に適用したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重が反対側の両柱脚部から下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、柱の存在しない下階の建物ユニットの部分に負担をかけることが少なくなる。したがって、略同じ大きさの建物ユニットであっても、下階に柱の存在しない広い空間を容易に形成することができる。
【0037】
請求項3記載の本発明のユニット建物は、略2倍の大きさの下階の建物ユニットの上に上階の建物ユニット2個を載置し、これら上階の建物ユニットの内側で互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの対応する下階の建物ユニットの柱頭部に連結したから、上階の建物ユニットの上記互いに隣接する柱脚部にかかる荷重が下階の建物ユニットの柱頭部分に分担され、柱の存在しない下階の建物ユニットの部分に負担をかけることが少なくなる。したがって、下階に広い空間を更に容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のユニット建物を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の建物ユニットの接合部を示し、(イ)は上階の平面摸式図、(ロ)は下階の平面摸式図である。
【図3】図3は建物ユニットの例を示す斜視図である。
【図4】図4は柱脚部の接合例(イ)〜(ニ)を示す平面と側面の説明図である。
【図5】図5は柱脚部と柱頭部の連結部の断面図である。
【図6】図6は本発明のユニット建物の他の実施例を示す模式図である。
【図7】図7は本発明のユニット建物の更に他の実施例を示す模式図である。
【図8】図8は従来のユニット建物の例を示す模式図である。
【図9】図9は従来のユニット建物の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物
11 標準建物ユニット
12 柱省略建物ユニット
21 柱
21A 連結ピン
22 床梁
23 天井梁
24 ボルトナット
25 天井短柱
26 仮柱
22A、23A 連結片
30 補強梁
40 上階補強梁
41 スペーサー
42 ボルトナット
43 連結プレート

Claims (3)

  1. 柱と床梁と天井梁を箱形に接合した建物ユニットを上下左右に隣接設置して構築されるユニット建物において、上階の互いに隣接する建物ユニットの柱脚部の下方に柱が存在しない場合に、
    この柱が存在しない下階の建物ユニットの天井梁に負担をかけないように、
    この上階の互いに隣接する建物ユニットの下階の建物ユニットの天井梁に連結されない柱脚部どうしを両方の建物ユニットの柱脚部にそれぞれ設けたボルト孔を通したボルトナットによって連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの下階の建物ユニットの柱頭部に連結したことを特徴とするユニット建物。
  2. 請求項1記載の構造を、同じ大きさの箱形の建物ユニットを上下左右に隣接設置し、下階の建物ユニットの互いに隣接する柱を省略したユニット建物に適用したことを特徴とするユニット建物。
  3. 下階の建物ユニットを、上階の建物ユニットの略2倍の大きさにし、この下階の建物ユニットの上に重ねて上階の建物ユニット2個を隣接させその外側の柱脚部を下階の建物ユニットの柱頭部と対応するようにして載置し、これら上階の建物ユニットの内側で互いに隣接する柱脚部どうしを連結するとともにその反対側の両柱脚部をそれぞれの対応する下階の建物ユニットの柱頭部に連結したことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
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