JP2013204281A - 付属ユニット及びユニット建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造手間及び製造コストの低減を図ることと、重量を増加させることなく剛性の確保することとが可能な付属ユニットを提供すること。
【解決手段】建物の最上部に設置される付属ユニットであって、四角形の隅角部に配置される2本の柱材23及び2個の連結材26と、柱材23の下端部及び連結材26の下端部を水平方向に連結する4本の下梁21a,21b,22と、柱材23の上端部どうしを連結する上梁25と、柱材23と連結材26とを連結する傾斜梁24と、を備えた枠構造体20を備え、枠構造体20は、妻下梁22と連結材26と柱材23と傾斜梁24とを剛接合した一対の三角枠体200を備え、一対の桁下梁21a,21bの長手方向両端部が、柱材23の下端部及び連結材26の下端部にピン接合により連結されていると共に、上梁25の長手方向両端部が、柱材23の上端部にピン接合により連結されていることを特徴とする付属ユニットとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の最上部に設置される付属ユニット及びそれが設けられたユニット建物に関するものである。
従来、建物ユニットの上部に連結する付属ユニットにおいて側方から視て三角形の立面を備えたもの知られている(例えば、特許文献1参照)。
この付属ユニットは、小屋裏居室を形成するもので、床を形成する梯子状の枠体である床パネルと、直角三角形状に枠組みされた一対の妻パネルと、妻パネルどうしを連結する上梁と、天井梁を備えた傾斜パネルとを備え、骨格を形成する梁や柱が溶接などの剛接合により連結された構造となっていた。
特開平10−100028号公報
しかしながら、上述のような従来の付属ユニットにあっては、下梁と柱と上梁との接続部分が、全て剛接合により連結されていたため、各接合部において、所望の接合状態を得るには、高い寸法精度が必要であった。特に、傾斜梁の接合箇所では、所望の傾斜角度を保持すると共に、接合相手である柱や連結材との所望の接合状態を得るためには、高い寸法精度に加え、接合時に部材を保持する際の作業精度も必要になり、その分、製造手間増及び製造コスト増を招く。
さらに、付属ユニットに荷重が作用した際に、剛接合部分に集中応力が発生することになり、部材の剛性を上げるために断面積の大きな部材が必要になり、重量やコストが増加する。
本発明は、上述の問題を解決することを目的とするものであり、製造手間及び製造コストの低減を図ることと、重量を増加させることなく剛性の確保することとが可能な付属ユニット及びその付属ユニットを備えたユニット建物を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の付属ユニットは、
建物の垂直方向の投影範囲における最上部に設置される付属ユニットであって、
四角形の隅角部のうちの隣り合う一対の隅角部に配置される2本の柱材及び他の隣り合う一対の隅角部に配置され前記柱材よりも低く形成された2個の連結材と、前記柱材の下端部及び連結材の下端部を水平方向に連結する4本の下梁と、前記柱材の上端部どうしを連結する1本の上梁と、前記柱材と前記連結材とを連結する傾斜梁と、を備えた枠構造体を備え、
前記枠構造体は、前記下梁と前記連結材と前記柱材と前記傾斜梁とを剛接合した一対の剛接合枠体を備え、
前記下梁のうちで、前記剛接合枠体を構成する前記下梁に直交する方向に延在された一対の下梁の長手方向両端部が、前記柱材の下端部及び前記連結材の下端部にピン接合により連結されていると共に、前記上梁の長手方向両端部が、前記柱材の上端部にピン接合により連結されていることを特徴とする。
なお、本発明の付属ユニットは、前記連結材は、前記下梁の連結位置と前記傾斜梁の連結位置とが上下に近接あるいは当接して配置され、かつ、前記剛接合枠体は、前記下梁、前記傾斜梁、前記柱材により囲まれた空間が略直角三角形状を成す三角枠体として形成され、前記上梁から前記下梁に架け渡された天井面を有して、側方の一対の立面が略三角形状に形成されていてもよい。
あるいは、本発明の付属ユニットは、前記連結材において、前記下梁の連結位置と前記傾斜梁の連結位置とが上下方向に離間して配置され、かつ、前記剛接合枠体は、前記下梁、前記傾斜梁、前記柱材、前記連結材により囲まれた空間が略台形形状を成す台形枠体として形成され、前記連結材の上端部どうしをピン接合により連結する低上梁を備え、
前記上梁から前記低上梁に架け渡された天井面を有して、側方の一対の立面が略台形形状に形成されていてもよい。
また、本発明の付属ユニットは、前記連結材は、前記下梁をピン接合するための下梁取付板を備えている構成とするのが好ましい。
また、本発明の付属ユニットは、前記柱材と前記傾斜梁とに跨って剛接合された上梁取付板が設けられ、前記上梁は、前記上梁取付板にピン接合されている構成とするのが好ましい。
また、本発明の付属ユニットは、前記下梁は、3辺を有したコの字あるいはC型断面形状に形成され、かつ、前記3辺に跨る補強材が設けられている構成とするのが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明のユニット建物は、上記の付属ユニットを建物ユニットの上部に連結固定したことを特徴とするユニット建物とした。
本発明では、剛接合枠体を構成する下梁、柱、連結材、傾斜梁は剛接合するが、1平面分の作業であるため、傾斜梁を有しているものの、複数の平面を有した立体的な作業と比較して、作業性に優れ、その分、製造コストも低減可能となる。
また、一対の剛接合枠体を一対の下梁及び上梁により連結する際は、これら梁と剛接合枠体との接合は、ピン接合構造であるため、接合部分における寸法誤差の吸収が可能であり、剛接合を用いて連結するのと比較して、作業性に優れる。
また、剛接合枠体を三角枠体としたものでは、側方の一対の立面が略三角形状に形成された付属ユニットにおいて、上述の効果を得ることができる。
また、剛接合枠体を台形枠体としたものでは、側方の一対の立面が略台形形状に形成された付属ユニットにおいて、上述の効果を得ることができる。
さらに、連結材が、下梁をピン接合するための下梁取付板を備えたものでは、連結材に、下梁を連結する側面を有していない構造のものでも、下梁の連結が可能となり、設計自由度が向上すると共に、強固なピン接合が可能となる。
また、上梁取付板が柱材と傾斜梁とに跨って剛接合され、この上梁取付板に上梁がピン接合されたものでは、上梁が柱材と傾斜梁とに高剛性で連結されることになり、ピン接合でありながら、剛性を確保できる。
そして、コの字あるいはC型断面形状の下梁に3辺に跨る補強材を設けたものでは、下梁の剛性を確保することができる。
また、本発明の付属ユニットを建物ユニットの上部に連結固定したユニット建物では、上記効果を有する付属ユニットを備えたユニット建物を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1の付属ユニットが設置されたユニット建物の概略を示す斜視図である。 図2は、前記ユニット建物を構成する一般的な建物ユニットの骨組み部分である枠構造体を示す斜視図である。 図3は、前記ユニット建物に設けた第1付属ユニットの面構造を説明するための分解斜視図である。 図4は、第1付属ユニットの骨組み部分である枠構造体を示す一部を分解した斜視図である。 図5は、第1付属ユニットの三角枠体を示す図であって(a)は三角枠体の側面図、(b)は(a)に示す三角枠体を図において右方向から見た状態を示す背面図である。 図6は、第1付属ユニットの枠構造体を図3の立面P13側から見た状態を示す背面図である。 図7は、第1付属ユニットの連結材が設けられた隅角部を示す平面図であって、図5の矢印Y7方向から見た状態を示している。 図8は、第1付属ユニットの下梁の断面図であって、図4のS8−S8線の位置で切断した状態を示している。 図9は、第1付属ユニットの柱材の断面図であって、図6のS9−S9線の位置で切断した状態を示している。 図10は、第1付属ユニットの柱材の断面図であって、図6のS10−S10線の位置で切断した状態を示している。 図11は、第1付属ユニットの柱材が設けられた隅角部を示す平面図であって、図6の矢印Y11方向から見た状態を示している。 図12は、第1付属ユニットの骨格部材に屋根下地パネルが取り付けられた状態を示す平面図である。 図13は、第1付属ユニットに屋根下地材を取り付ける前の状態を示す平面図である。 図14は、ユニット建物に設けた第2付属ユニットの面構造を説明するための分解斜視図である。 図15は、第2付属ユニットの骨組み部分である枠構造体の概略を示す斜視図である。 図16は、第2付属ユニットの骨組み部分である枠構造体を示す平面図である。 図17は、第2付属ユニットの枠構造体に屋根下地パネルを取り付けた状態を示す平面図である。 図18は、第2付属ユニットの枠構造体を立面P23側から見た正面図である。 図19は、第2付属ユニットの枠構造体を立面P22側から見た背面図である。 図20は、第2付属ユニットの柱材の断面図であって、図16のS20−S20線の位置で切断した状態を示している。 図21は、第2付属ユニットの要部の拡大図であって、図18の円K21で囲った部分を示している。 図22は、第2付属ユニットの低上梁を切断した状態を示す断面図であって、図18のS22−S22線の位置で切断した状態を示している。 図23は、第2付属ユニットの高上梁を切断した状態を示す断面図であって、図19のS23−S23線の位置で切断した状態を示している。 図24は、第2付属ユニットに屋根下地パネル及び天井パネルを取り付けた状態を示す断面図であって、図17のS24−S24線の位置で切断した状態を示している。 図25は、実施の形態1の変形例のユニット建物を示す斜視図である。 図26は、実施の形態1の他の変形例のユニット建物を示す斜視図である。 図27は、付属ユニットの他の実施の形態を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る付属ユニットの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る付属ユニットを備えたユニット建物Hの概略を示す模式図であって、このユニット建物Hは、複数(本実施の形態では12)の一般的な建物ユニットAと、この建物ユニットAの上部に連結固定された第1付属ユニットB1及び第2付属ユニットB2と、を備えている。なお、本発明を適用した付属ユニットは、第2付属ユニットB2である。
このユニット建物Hは、工場で製作された複数の建物ユニットA及び両付属ユニットB1,B2を現地で連結することによって構築される。
ここで、まず、建物ユニットAの構造について簡単に説明すると、この建物ユニットAは、図2に示すように、鋼製の構造材を溶接で直方体状に接合して形成したボックスラーメン構造の枠構造体10を備えている。
この枠構造体10は、四角筒状の4本の柱材11,11…と、これら柱材11の下端部を水平方向に連結する長辺方向の下梁(床梁)12,12と、短辺方向の下梁(床梁)13,13と、前記4本の柱材11,11…の上端部を水平方向に連結する長辺方向の上梁(天井梁)14,14と、短辺方向の上梁(天井梁)15,15とから直方体状に形成される。そして、建物ユニットAには、床根太16,16…が下梁12,12間に所定間隔で平行に架設され、天井根太17,17…が上梁14,14間に所定間隔で平行に架設されている。各柱材11と各梁12,13,14,15とは、コーナ部において補強プレート18,18…を介在させて溶接されており、建物ユニットAの剛性を高めている。
なお、実施の形態の説明において、図1に示すユニット建物Hの設置状態における枠構造体10の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向、高さ方向をZ方向として説明する。
両付属ユニットB1、B2は、上述の建物ユニットAを結合させて形成されたユニット建物Hの屋上部分に設置し、ルーフバルコニー等への出入口や小屋裏収納や吹き抜けやトップライトとして用いる。
第1付属ユニットB1は、図1に示すように、側方から視て三角形のユニットであり、1個の建物ユニットAの上に全体的に重なって設置される。
第2付属ユニットB2は、側方から視て台形のユニットであり、第1付属ユニットB1と同様に建物ユニットAの上に全体的に重なって設置される。また、第2付属ユニットB2は、その最も低い後述の立面P23(図14参照)が、第1付属ユニットB1の最も高い立面P13(図3参照)と同寸法に形成され、両ユニットB1,B2の後述する天井面P14,P26が連続して、両付属ユニットB1,B2により1つの三角形の側面の屋上構造物を形成する。
以下、各付属ユニットB1,B2について詳細に説明するが、まず、第1付属ユニットB1について説明する。
この第1付属ユニットB1は、図3に示すように、方形の底面P11と、この底面P11から立ち上げた三角形状の立面P12,P12及び方形の立面P13と、これら立面P12,P13の上端と底面P11の一側との間に跨る天井面P14と、を有した側方から視て三角形の立体状に形成されている。また、方形の底面P11は、建物ユニットAの上面の方形と同寸法に形成されている。なお、これら各面P11〜14は、後述する枠構造体20により形成される外周面を表したもので、実際には面として存在しない場合もある。すなわち、第1付属ユニットB1の外側面となる立面P12及び天井面P14は、外壁パネルや屋根材により覆われるが、他の底面P11及び立面P13は、パネルを設置して、上下方向や水平方向に隣り合う室内空間と区画してもよいし、あるいは、実際にはパネルを非設置とし、上下方向や水平方向に隣り合う室内空間と連続した空間を形成するようにしてもよい。
この第1付属ユニットB1は、コの字状形鋼又はC形鋼により枠状に形成された枠構造体20を備えている。
この枠構造体20は、図4に示すように、方形を成すように結合された4本の下梁である桁下梁21a,21b及び妻下梁22,22と、桁下梁21aの両端部と妻下梁22との一対の隅角部から立ち上げられた2本の柱材23,23と、桁下梁21bの両端部と妻下梁22との一対の隅角部に設けられた連結材26と、この連結材26と柱材23の上端部とを連結する2本の傾斜梁24,24と、2本の柱材23,23の上端部を連結する1本の上梁25と、を備えている。そして、前述の三角形の立面P12を形成する妻下梁22、柱材23、傾斜梁24、連結材26が剛接合により連結されて剛接合枠体としての三角枠体200が形成されている。さらに、この三角枠体200どうしが、一対の桁下梁21a,21b及び上梁25とピン接合されて連結されている。
以下、この構造について詳細に説明する。
まず、三角枠体200について説明すると、妻下梁22は、その両端が、図5に示す柱材23と連結材26とに対して溶接による剛接合により連結されている。
ここで、連結材26は、図7に示すように、四角筒の、4箇所の側面のうちのX方向で第1付属ユニットB1の中央方向を向いた一箇所の側面が、その水平方向の幅が、他の側面の半分の寸法の断面形状に形成されており、この側面が、桁下梁21bを接合するための下梁取付板26fとなっている。この下梁取付板26fには、図5に示すように、上下一対のボルト穴26cが開口されている。
また、連結材26は、図7に示すように、Y方向の幅寸法は、傾斜梁24の同方向幅寸法よりも僅かに大きく、妻下梁22の同方向幅寸法の2倍程度の寸法に形成され、その高さ方向の寸法は、図5,図8に示すように、妻下梁22と傾斜梁24とを上下に重ねた高さ寸法に略一致する寸法に形成されている。そして、連結材26の上下の端面は、上下端部に鋼板製のエンドプレート26a,26aが溶接されて塞がれている。なお、下側のエンドプレート26aには、図示を省略するが、建物ユニットAとの結合用のボルト穴が開口されている。
妻下梁22は、前述のようにコの字状形鋼又はC形鋼により形成されており、コの字あるいはC型の開口をY方向で第1付属ユニットB1の中央方向に向けて設置され、また、そのY方向の幅寸法は、連結材26の同方向の幅寸法の1/2程度の寸法に形成されている。また、図5(a)に示すように、妻下梁22の長手方向の中間部には、断面を縦断する方向に補強板22s,22sが、妻下梁22を形成する3辺に跨って溶接されている。そして、妻下梁22は、その一端を連結材26の側面に当接させた状態で溶接された剛接合により連結材26に連結されており、他端を図5,図9に示すように、柱材23の下端側面に当接させた状態で溶接された剛接合により柱材23に連結されている。
また、妻下梁22の他端に剛接合により連結される柱材23は、図9に示すように、X方向の幅寸法が、傾斜梁24の同方向幅寸法と同程度の寸法に形成され、かつ、コの字あるいはC型の開口をX方向で第1付属ユニットB1の中央方向に向けて立設されている。
そして、柱材23は、その上端部は、図10に示すように、Y方向に傾斜した形状(連結材26に向かって下がる方向の傾斜)に形成されている。
さらに、柱材23のその高さが高くなった側の側面に、鋼板製の上梁取付板27が溶接による剛接合により連結されている。この上梁取付板27は、図6に示すように方形の1つのコーナ部分を切り欠いた台形板状に形成され、柱材23の上端よりも上方に傾斜梁24の高さ分だけ突出して配置されているとともに、柱材23の側方(X方向)に第1付属ユニットB1の中央方向に突出して配置されている。また、上梁取付板27には、4個のボルト穴27aが開口されている。
一方、柱材23の下端は、図10に示すエンドプレート23aが溶接されてその下方への開口が塞がれており、かつ、エンドプレート23aの上方に、柱材23の断面を横切るように配置されて補強板23bが溶接されている。さらに、エンドプレート23aと補強板23bとに跨って、X方向を向いて取付板23c(図5,図9参照)が溶接されている。
傾斜梁24は、図4あるいは図5(b)に示すように、上辺が長く下辺が短いコの字状形鋼又はC形鋼により形成され、図5(a)において左側に位置する一端の先端が連結材26の側面に溶接され、図において右側の他端の下面が柱材23の上端及び上梁取付板27に溶接されて、連結材26及び柱材23に剛接合により連結されている。
三角枠体200は、以上のようにして、妻下梁22、柱材23、傾斜梁24及び連結材26が剛接合されて三角枠状に形成されている。
第1付属ユニットB1の枠構造体20は、以上のように構成された一対の三角枠体200を、図4に示す桁下梁21a,21b及び上梁25により連結して構成されている。これら桁下梁21a,21b及び上梁25と三角枠体200との連結は、ピン接合による連結となっており、以下に、このピン接合について説明する。
まず、桁下梁21aのピン接合について説明する。
桁下梁21aは、前述のようにコの字状形鋼又はC形鋼により形成され、かつ、図9、図10に示すように、Y方向の幅が柱材23の同方向の幅の1/2程度の寸法に形成されており、また、コの字(C型)の開口をY方向で第1付属ユニットB1の中央方向に向けて設置されている。
そして、桁下梁21aの長手方向両端には、その長手方向を向いた開口部分を塞ぐように連結用板21sが溶接されている。この連結用板21sには、図示を省略した上下一対のボルト穴が開口されている。そして、ボルト31bを、柱材23の取付板23cに設けたボルト穴及び連結用板21sに設けたボルト穴に挿通し、連結用板21sと別体あるいは連結用板21sに溶着されたナット31n(図9参照)に締結して、桁下梁21aが柱材23の下端部にピン接合されている。
桁下梁21bは、図8に示すようにコの字状形鋼又はC形鋼により形成され、かつ、Y方向の幅が連結材26の同方向の幅の1/2程度の寸法に形成され、また、コの字(C型)の開口をY方向で第1付属ユニットB1の中央方向に向けて設置されている。
そして、桁下梁21bの長手方向両端には、その長手方向を向いた開口部分を塞ぐように略長方形板状の連結用板21tが溶接されている。この連結用板21tには、図示を省略した上下一対のボルト穴が開口されている。この桁下梁21bは、図7及び図8に示すように、ボルト32bを、連結材26の側面に設けたボルト穴及び連結用板21tに設けたボルト穴に挿通し、連結用板21tと別体あるいは連結用板21tに溶着されたナット32nに締結して、桁下梁21bが連結材26にピン接合されている。なお、桁下梁21a,21bにも、図示は省略するが、妻下梁22と同様に、長手方向の中間部において3辺に跨るように溶接された補強板が設けられている。
上梁25は、前述のようにコの字状形鋼又はC形鋼により形成され、かつ、図10に示すように、Y方向の幅寸法が柱材23の同方向幅寸法の1/2程度の寸法に形成されており、また、桁下梁21aと同様にコの字あるいはC型の開口を第1付属ユニットB1の中央方向に向けて設置されている。
そして、上梁25の長手方向両端部には、図4に示すように、接合時に上梁取付板27のボルト穴27aとY方向に重なる位置の4箇所にボルト穴25aが開口されており、図10及び図11に示すように、ボルト33bを、上梁取付板27及び上梁25の各ボルト穴27a,25aに挿通し(図10,11では図示省略)、上梁25と別体あるいは上梁25に溶着されたナット33nと締結して、ピン接合されている。
以上のように一対の三角枠体200を、桁下梁21a,21b及び上梁25により連結して第1付属ユニットB1の枠構造体20が形成されている。
枠構造体20の天井面P14には、図12に示すパネル状の屋根下地材34が取り付けられる。
この屋根下地材34の取付構造を簡単に説明する。
図13に示すように、上梁25の3箇所に支持ブラケット35が取り付けられていると共に、桁下梁21bの3箇所に支持ブラケット36が取り付けられている。屋根下地材34は、これら支持ブラケット35及び支持ブラケット36に支持され、かつ、ボルトやピンなどにより固定されて、枠構造体20に取り付けられている。なお、ユニット建物Hへの設置後は、屋根下地材34は図示を省略した屋根パネルにより覆われる。
以上のようにして構成された第1付属ユニットB1は、連結材26及び柱材23の下端部に取り付けられたエンドプレート26a,23aに挿通したボルトを、さらに、建物ユニットAの柱材11の上端のエンドプレート11a(図2参照)に挿通しナット(図示省略)に締結して、建物ユニットAに対して固定される。
次に、図1に示すように、第1付属ユニットB1の立面P13に連続し、ユニット建物Hの屋上部分において建物ユニットAの上部に連結固定された第2付属ユニットB2について説明する。
第2付属ユニットB2は、側面が台形状のユニットであり、図14に示すように、建物ユニットAの上面と同じ大きさの長方形の底面P21と、この底面P21から立ち上げられた長方形の立面P22,P23及び台形状の2つの立面P24,P25と、傾斜した長方形状の天井面P26と、を備えている。なお、これら各面P21〜26は、後述する枠構造体40により形成される外周面を表したもので、実際には面として存在しない場合もある。すなわち、第2付属ユニットB2の外側面となる立面P22、P24、P25及び天井面P26は、外壁パネルや屋根材により覆われるが、他の底面P21及び立面P23は、パネルを設置して、上下方向や水平方向に隣り合う室内空間と区画してもよいし、あるいは、実際にはパネルを非設置とし、上下方向や水平方向に隣り合う室内空間と連続した空間を形成するようにしてもよい。
第2付属ユニットB2の骨格を形成する枠構造体40は、図15に示すように、4本の柱材である短柱材41,41及び長柱材42,42と、4本の柱材の下端部を水平方向に連結する4本の下梁としての桁下梁43a,43a及び妻下梁43b,43bと、各柱材41,41,42,42の上端部を連結する4本の上梁である高上梁44、低上梁45及び傾斜上梁46,46とを備えている。
さらに、本実施の形態では、枠構造体40は、立面P22の位置において、高上梁44と桁下梁43aとの間に、一対の中柱47,47が立設され、かつ、各中柱47と長柱材42との間に斜材47bが設けられている。
そして、枠構造体40は、立面P23の位置において、低上梁45と桁下梁43aとの間に、一対の中柱48,48が立設され、かつ、各中柱48と短柱材41との間に一対の斜材48bがX状に設けられている。
次に、第2付属ユニットB2の枠構造体40の構造及び連結構造について説明する。
第2付属ユニットB2の枠構造体40は、底面P21を構成する4本の各下梁43a,43a,43b,43bと各柱材41,42とが剛接合により連結され、4本の各上梁44,45,46,46と各柱材41,41,42,42とがピン接合により連結されている。
以下、詳細に説明する。
短柱材41及び長柱材42は、図16に示すような略正方形断面形状の四角筒状の型鋼により形成されており、その上下端部は、図21及び図23に示す鋼板により形成されたエンドプレート41h,42hが固着されて塞がれている。なお、各柱材41,42の下端のエンドプレート41h,42hには、図示は省略するがボルトを挿通して建物ユニットAにピン接合により連結するための貫通穴が開口されている。
短柱材41及び長柱材42の下端部どうしは、4本の下梁としての桁下梁43a及び妻下梁43bが剛接合により連結されている。
桁下梁43aは、図15に示すように、短柱材41,41の下端部どうし及び長柱材42,42の下端部どうしをX方向に連結している。なお、桁下梁43aは、図20に示すように、コの字あるいはC型の開口をY方向で第2付属ユニットB2の中央方向に向けて設置され、かつ、Y方向の幅は、各柱材41,42の同方向の幅の略1/2の寸法に形成されている。
この桁下梁43aと両柱材41,42との連結は溶接による剛接合となっており、図18及び図19に示すように、短柱材41及び長柱材42の下端部に、断面コの字のジョイントピース41a,42aがそれぞれX方向で重なるように溶接され、このジョイントピース41a,42aの内側に桁下梁43aの長手方向端部が挿入された状態で溶接されている。
一方、短柱材41の下端部と長柱材42の下端部とは、図15に示すように妻下梁43bによりY方向に連結されている。この妻下梁43bの長手方向両端部と両柱材41,42との接合も、図20に示すように、各柱材41,42の下端部に溶接により接合されたコの字断面形状のジョイントピース41b,42bに、妻下梁43bの長手方向端部を差し込んだ状態で溶接されている。
次に、各柱材41,42と、4本の各上梁44,45,46との接合であるピン接合について説明する。
各上梁44,45,46の長手方向端部には、コの字あるいはC型の長手方向の端部の開口を塞ぐようにして、図21〜図23にそれぞれ示す取付板44a,45a,46aが固着されている。この取付板44a,45a,46aは、それぞれ矩形状の鋼板であり、上下に結合用のボルト孔(図示省略)が形成されている。
そして、これらの取付板44a,45a,46aは、各柱材41,42の側面にボルトとナットとを締結させることでピン接合されている。
すなわち、図21及び図22に示すように、低上梁45の取付板45aのボルト孔及び短柱材41の側面に設けられたボルト孔にボルト45bを挿通し、短柱材41側のナット45nに締結することにより、低上梁45の長手方向両端が各短柱材41,41にピン接合されている。なお、図22に示すように、低上梁45の上端面は、短柱材41の上端よりも僅かに低い位置に配置されている。この高低差により、第2付属ユニットB2の上面に、屋根下地パネル49(図17参照)を設置した際に、低上梁45と屋根下地パネル49との間に換気用の隙間が形成される。
また、高上梁44についても、詳細な図示は省略するが、低上梁45と同様に長手方向両端部に固着された図23に示す取付板44aに挿通したボルト44bを、さらに長柱材42の上端部側面に挿通し、長柱材42側のナット(図示省略)に締結させてピン接合されている。
傾斜上梁46と両柱材41,42との結合についても同様であり、傾斜上梁46の長手方向両端部に固着された取付板46a,46a及び各柱材41,42に、図22及び図23に示すようにボルト46b,46bを挿通し、各柱材41,42側のナット41n,42nに締結することで、ピン接合されている。
なお、前述した屋根下地パネル49は、第1付属ユニットB1と同様に、図16及び図17に示す高上梁44と低上梁45とに取り付けられた複数の支持ブラケット44f、45fの間に架け渡されて固定されている。なお、ユニット建物Hへの設置後は、屋根下地材49は図示を省略した屋根パネルにより覆われる。
以上のように構成されたユニット建物H、第1付属ユニットB1、第2付属ユニットB2は、以下に列挙する効果を奏する。
a)ユニット建物Hは、屋上部分に、第1付属ユニットB1及び第2付属ユニットB2とを連結したため、ユニット建物Hの外観に変化を持たせることができ、凹凸のある重厚な外観のユニット建物Hを形成することができると共に、ルーフバルコニー等への出入口や小屋裏収納や吹き抜けやトップライトなどとして有効に利用することができる。
b)第1付属ユニットB1及び第2付属ユニットB2を、その天井面P14,P26が連続する三角形状及び台形形状としたため、両ユニットB1,B2の組み合わせにより、屋上構造物や屋根材として用いることができ、デザインのバリエーションを増やすことができる。
c)第1付属ユニットB1は、枠構造体20が、妻下梁22と連結材26と柱材23と傾斜梁24とを剛接合した一対の剛接合枠体としての三角枠体200,200を備え、これら一対の三角枠体200,200の柱材23の上下両端部及び連結材26が、桁下梁21a,21bの長手方向両端部及び上梁25の長手方向両端部とピン接合により連結された構成とした。
このため、枠構造体20の製造時に、剛接合による連結を行うのは、立面P12である1平面を形成する三角枠体200のみで済むようにした。この三角枠体200は、傾斜梁24を有しているものの、1平面で作業を行うことができ、枠構造体を立体的に剛接合する場合の作業と比較して、単純な作業とすることができ、作業性に優れ、また、その分、製造コストも低減可能となる。
さらに、一対の三角枠体200を一対の両下梁21a,21b及び上梁25により連結する際は、立体的な作業となるが、これら各梁21a,21b,22と三角枠体200との接合は、ピン接合により連結するため、寸法誤差の吸収も容易であり、剛接合を行う場合と比較して作業性に優れる。
加えて、第1付属ユニットB1は、水平方向で上記のピン接合による連結部を有し、建物ユニットAへの組み付けた状態では、剛接合部への応力集中を抑制し、軽量化と剛性確保の両立を図ることができる。
このように、高い結合剛性を確保できると共に、製造性に優れ、最上階に設置するのに適した第1付属ユニットB1を提供することができる。
d)第1付属ユニットB1とその下方の建物ユニットAとを接合するのにあたり、三角枠体200を構成する柱材23及び連結材26のエンドプレート23a,26aを、建物ユニットAに接合するようにした。
このように、枠構造体20において枠構造体20のX方向両端に配置されて剛接合された三角枠体200の構成部分を、その下方の建物ユニットAに接合するようにしたため、これら三角枠体200が建物ユニットAにしっかりと固定され、第1付属ユニットB1の剛性を確保することができる。
e)第1付属ユニットB1の連結材26は、四角筒の一側面の一部を形成するようにして設けられて桁下梁21bの端部の連結用板21tとピン接合される下梁取付板26fを備えているため、この桁下梁21bの連結が容易であると共に、この連結を確実に行うことができる。
f)第1付属ユニットB1は、上梁25と柱材23とをピン接合するのにあたり、柱材23と傾斜梁24とに跨って両者に剛接合された上梁取付板27に接合させるようにした。
したがって、上梁取付板27が柱材23と傾斜梁24との一方のみに剛接合されている場合と比較して、上梁25の接合強度を確保できる。
g)第1付属ユニットB1のコの字あるいはC型の断面形状の妻下梁22は、3辺に跨る補強材22sを備えているため、妻下梁22の剛性を向上できる。桁下梁21a、21bについても、同様の補強板を備えているため、剛性を向上できる。
h)第1付属ユニットB1は、傾斜梁24と柱材23及び連結材26とを剛接合するのにあたり、傾斜梁24は、その下端面を連結材26の側面に当接させ、上端側は柱材23の上面に接合するようにした。このため、接合精度を高めるための端面の寸法精度管理が、傾斜梁24の下端面と、柱材23の上端面とのそれぞれに分散できる。よって、傾斜梁24の上端側も柱材の側面に接合するものと比較して、端面精度の分散を図り、歩留まりを向上させることが可能となる。
j)第2付属ユニットB2は、各下梁43a,43bと各柱材41,41,42,42とが剛接合されているため、下方の建物ユニットAとの結合を、各下梁43a,43b、各柱材41,42のいずれで行なっても、建物ユニットAとの連結剛性を確保することができる。
また、枠構造体40の製造時には、各下梁43a,43bと各柱材41,42との接合は、底面P21の形状を保持して行なえばよいため、剛接合であっても、立体的に部材を剛接合する場合と比較して、形状保持が容易であり、かつ、寸法精度も、平面状の寸法精度を確保できればよいため、全体を剛接合する場合と比較して、精度を低く抑えることが可能である。
一方、両柱材41,42の上端部と各上梁44,45,46との接合はピン接合であるため、寸法誤差を接合部分で吸収可能であり、全て連結部分を剛接合したものと比較して寸法精度を低く抑えることが可能であり、加えて、作業性も、剛接合を行なう場合と比較して優れる。
特に、本実施の形態1のように上梁の一部に傾斜上梁46を有した構造では、これを剛接合する場合、溶接作業時に、一定の角度の接合面を得るために高い寸法精度必要であると共に、一定の傾斜角度を保持する必要があるため、作業手間及び作業コストが増す。これと比較して、本実施の形態1では、これらの接合をピン接合としたため、作業手間及び作業コストを低減することができる。
このように、本実施の形態1では、各下梁43a,43bと各柱材41,42との接合を剛接合として、高い結合剛性を確保できながらも、各上梁44,45,46と各柱材41,42とをピン接合としてことにより、製造作業性、製造コスト、重量を低く抑えることのできる第2付属ユニットB2及びそれが設けられたユニット建物Hを提供することができる。
さらに、第2付属ユニットB2は、両柱材41,42の上端部と各上梁44,45,46との接合はピン接合としているため、水平方向荷重入力時の応力の集中を緩和することができる。
k)第2付属ユニットB2は、短柱材41と長柱材42とを備え、上梁として、傾斜上梁46を備えた構造とした。そして、この傾斜上梁46は、その長手方向両端に設けた取付板46a,46aをそれぞれ各柱材41,42の側面に当接させる構造としたが、上記g)のように傾斜上梁46と各柱材41,42とはピン接合としたため、寸法誤差を吸収することができ、剛接合とした場合と比較して、寸法精度を低く抑えることが可能であると共に、製造作業性に優れる。
このように、高い結合剛性を確保できると共に、製造性に優れ、最上階に設置するのに適した第2付属ユニットB2を提供することができる。
m)第2付属ユニットB2を設置したユニット建物Hでは、水平荷重が作用した際の作用する応力に対して、第2付属ユニットの全ての接合を剛接合としたものと比較して、ピン接合部分により分散することが可能となり、その分、部材の剛性を抑えて、重量やコストを抑えることが可能となる。
(他の実施の形態)
以下に、他の実施の形態について説明する。
図25に示すユニット建物H2は、実施の形態1の変形例であり、実施の形態1において第2付属ユニットを設置しない態様を示している。
図26に示すユニット建物H3は、第1付属ユニットを変形させた付属ユニットB3を屋上に設置した例である。この付属ユニットB3は、実施の形態1で示した妻下梁22の長手方向両端に柱材23,23を設置し、天井面P314を建物ユニットAbの妻側に下がるように傾斜させた例である。
なお、付属ユニットB3を、全ての建物ユニットAの上部に設置することで、ユニット建物H3の屋根を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、実施の形態では、発明の付属ユニットとしての第1付属ユニットに加え、台形の第2付属ユニットを建物ユニットの上部に設置した例を示したが、この設置の高さは、これに限定されず、例えば、同階の建物ユニットの水平方向に連続し、その下階のユニット建物上部に設置するようにしてもよい。
また、設置対象の建物としては、建物ユニットを連結した構成したユニット建物に限定されない。
また、実施の形態では、ピン接合として、ボルトとナットによる接合の例を示したが、これに限定されるものではなく、ピンやリベットなどを用いて接合することもできる。また、ボルト・ナットを用いる場合も含め、その設置数は、実施の形態で示した数に限定されることはなく、設置数を増やして接合剛性を高めることもできる。
また、柱材の上端部どうしをピン接合により連結する上梁は、柱材と傾斜梁とに剛接合された上梁取付板にピン接合する構造としたが、これに限定されない。例えば、傾斜梁が柱材の側面に剛接合された構造では、上梁取付板は、柱材のみに剛接合してもよいし、あるいは、上梁取付板を用いることなく、柱材の上端の側面に直接ピン接合するようにしてもよい。また、実施の形態で示したように、柱材の上部に傾斜梁が剛接合された構造では、上梁を傾斜梁にピン接合させて、間接的に柱材にピン接合する構造としてもよい。
また、実施の形態では、枠構造体を構成する下梁や上梁などとして、コの字状形鋼又はC形鋼を示したが、H形鋼等の他の形状の鋼材を用いてもよい。
また、実施の形態では、本発明を三角形の立面を備えた形状の付属ユニットに適用した例を示したが、連結材を上下方向に延ばし、傾斜梁と下梁とを上下方向に離間させて連結材に結合させるようにしてもよい。
図27は、そのような実施の形態を模式的に示すものである。
すなわち、この付属ユニットの骨格を構成する枠構造体420は、剛接合された一対の台形枠体400,400どうしを、桁下梁421a、桁下梁421b、上梁425、低上梁401の両端をピン接合させて連結した例である。なお、図において、黒の三角は剛接合を示し、白丸はピン接合を示している。
台形枠体400は、筒状、あるいはコの字状の連結材426の下端部と柱材23と同様の柱材423の下端部とを、妻下梁22と同様の妻下梁422の長手方向両端を剛接合することで連結し、連結材426の上端部と柱材423の上端部とを、傾斜梁24と同様の傾斜梁424の両端部を剛接合することで連結して構成されている。また、この付属ユニットの天井面は、上梁425と桁下梁421bとに架け渡される。
なお、桁下梁421a、桁下梁421b、上梁425、低上梁401の両端のピン接合の構造は、実施の形態1と同様の接合構造であるものとする。
このように構成した付属ユニットB3にあっても、台形状の立面を構成する台形枠体400は、傾斜した傾斜梁424を剛接合する構造であるが、実施の形態1と同様に、平面作業とすることができ、作業性に優れる。また、立体的な結合は、ピン接合により接合するため、作業性に優れる。
したがって、この付属ユニットB3にあっても、前述した実施の形態1と同様に、a)〜h)の効果を奏する。
なお、この図27に示す付属ユニットB2を実施の形態1において示した第2付属ユニットとして用いてもよい。
20 枠構造体
21a 桁下梁
21b 桁下梁
21s 連結用板
21t 連結用板
22 妻下梁
22s 補強板
23 柱材
23a エンドプレート
23b 補強板
23c 取付板
24 傾斜梁
25 上梁
26 連結材
26a エンドプレート
26f 下梁取付板
27 上梁取付板
200 三角枠体
A 建物ユニット
B1 第1付属ユニット
H ユニット建物
P11 底面
P12 立面
P13 立面
P14 天井面

Claims (7)

  1. 建物の垂直方向の投影範囲における最上部に設置される付属ユニットであって、
    四角形の隅角部のうちの隣り合う一対の隅角部に配置される2本の柱材及び他の隣り合う一対の隅角部に配置され前記柱材よりも低く形成された2個の連結材と、前記柱材の下端部及び連結材の下端部を水平方向に連結する4本の下梁と、前記柱材の上端部どうしを連結する1本の上梁と、前記柱材と前記連結材とを連結する傾斜梁と、を備えた枠構造体を備え、
    前記枠構造体は、前記下梁と前記連結材と前記柱材と前記傾斜梁とを剛接合した一対の剛接合枠体を備え、
    前記下梁のうちで、前記剛接合枠体を構成する前記下梁に直交する方向に延在された一対の下梁の長手方向両端部が、前記柱材の下端部及び前記連結材の下端部にピン接合により連結されていると共に、前記上梁の長手方向両端部が、前記柱材の上端部にピン接合により連結されていることを特徴とする付属ユニット。
  2. 前記連結材は、前記下梁の連結位置と前記傾斜梁の連結位置とが上下に近接あるいは当接して配置され、かつ、前記剛接合枠体は、前記下梁、前記傾斜梁、前記柱材により囲まれた空間が略直角三角形状を成す三角枠体として形成され、
    前記上梁から前記下梁に架け渡された天井面を有して、側方の一対の立面が略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の付属ユニット。
  3. 前記連結材において、前記下梁の連結位置と前記傾斜梁の連結位置とが上下方向に離間して配置され、かつ、前記剛接合枠体は、前記下梁、前記傾斜梁、前記柱材、前記連結材により囲まれた空間が略台形形状を成す台形枠体として形成され、
    前記連結材の上端部どうしをピン接合により連結する低上梁を備え、
    前記上梁から前記低上梁に架け渡された天井面を有して、側方の一対の立面が略台形形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の付属ユニット。
  4. 前記連結材は、前記下梁をピン接合するための下梁取付板を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の付属ユニット。
  5. 前記柱材と前記傾斜梁とに跨って剛接合された上梁取付板が設けられ、
    前記上梁は、前記上梁取付板にピン接合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の付属ユニット。
  6. 前記下梁は、3辺を有したコの字あるいはC型断面形状に形成され、かつ、前記3辺に跨る補強材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の付属ユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれかに1項に記載の付属ユニットを建物ユニットの上部に連結固定したことを特徴とするユニット建物。
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