JP4015748B2 - 商品の計量装置とこれを備えた計量包装システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を計量コンベヤ上で盛りつけて自動的に計量し、次工程へ送り出す商品の計量装置と、これに包装機を接続した計量包装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーなどの店舗において、トレーに商品を盛り付けし、この商品を自動的に計量・包装・値付けする場合、例えば以下のような作業手順で行われている。すなわち、先ず、所定の場所において作業者が目分量もしくは仮計量を行い、トレー上に商品をほぼ一定重量になるように盛り付け、この盛付け済みのトレーを、計量・包装・値付け機能を有する装置までコンベアにより搬送する。計量・包装・値付け装置において、商品の重量を正確に自動計量し、さらに包装および値付けを自動的に行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、計量・包装・値付け装置とは別の場所で、商品をほぼ一定重量となるように目分量もしくは仮計量を行ってトレーに盛り付け、盛付け済みのトレーをコンベヤで計量・包装・値付け装置まで搬送する工程が必要であり、能率が悪いばかりか、広い作業空間を要するという問題点がある。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決して、広い作業空間を必要とせず、能率良く商品の盛付けおよび計量を行うことのできる商品の計量装置と、これに包装機を接続した計量包装システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る商品の計量装置は、商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、商品の許容重量範囲を記憶させる許容重量記憶手段と、計量された商品の重量が前記許容重量範囲内か否かを判別する判別手段と、前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲内に入ったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲外であると判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えている。
【0006】
上記構成によれば、作業者が計量コンベヤ上で商品の盛り付けを行うと、自動的に商品の計量が行われ、計量された商品の重量が許容重量範囲内であれば、計量コンベヤを駆動して商品を送り出し、許容重量範囲外であると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、不定量・不定額の商品の盛付けおよび自動計量を、広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【0007】
請求項2に係る商品の計量装置は、請求項1の構成に加えて、前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、前記計量コンベアで計量された商品の重量および前記単価に基づいて商品の価格を算出する価格演算手段とを備え、前記計量コンベヤで計量された商品の重量だけでなく、算出した価格をも表示するようにしている。この構成によれば、計量された商品の重量および記憶された単価に基づいて商品の価格が算出されるから、単価の異なる多種類の商品を取り扱う場合の作業性がよい。また、計量コンベヤで計量された商品の重量と算出した価格が表示されるので、商品の送り出しが行われない場合に、その原因がわかり、作業を円滑に進めることができる。
【0008】
請求項3に係る商品の計量装置は、商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、前記商品の価格を設定する価格設定手段と、前記商品の単価から前記設定価格相当の商品の許容重量範囲を算出する許容範囲演算手段と、計量された商品の重量が前記許容重量範囲内か否かを判別する判別手段と、前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲内に入ったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲外であると判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えている。
【0009】
上記構成によれば、作業者が価格設定手段で商品の価格を設定し、その商品の盛り付けを計量コンベヤ上で行うと、自動的に商品の計量が行われ、その商品の単価から前記設定価格相当となる商品の許容重量範囲が許容重量演算手段で算出され、その重量が許容重量範囲内であれば、計量コンベアが駆動されて商品が送り出され、許容重量範囲外であると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、不定量・定額の商品の盛付けおよび自動計量を広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【0010】
請求項4に係る商品の計量装置は、商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、前記商品の価格を設定する価格設定手段と、前記商品の単価と計量された商品の重量とから当該商品の価格を算出する価格演算手段と、算出された価格が前記設定価格相当になったか否かを判別する判別手段と、前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、前記計量コンベアの停止状態で、算出された商品の価格が前記設定価格相当になったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、前記計量コンベアの停止状態で、算出された商品の価格が前記設定価格相当でないと判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えている。
【0011】
上記構成によれば、作業者が価格設定手段で商品の価格を設定し、その商品の盛り付けを計量コンベヤ上で行うと、自動的に商品の計量が行われ、その商品の単価と計量された商品の重量とから、商品の価格が算出され、算出された価格が前記設定価格相当であれば、計量コンベアが駆動されて商品が送り出され、
前記設定価格相当でないと判別されると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、やはり、不定量・定額の商品の盛付けおよび自動計量を広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【0012】
請求項5に係る商品の計量装置は、請求項3または4において、さらに、前記計量コンベアで計量された商品の前記設定価格を表示する。この構成によれば、商品の重量と設定価格が表示されるから、商品の送り出しが行われない場合に、その原因がわかり、作業を円滑に進めることができる。
【0013】
請求項6に係る商品の計量装置は、請求項2または5において、前記表示をラベルに印字している。
【0014】
請求項7に係る計量包装システムは、請求項1から6のいずれかに記載の計量装置と、その下流側に配置されて商品を包装する包装機とを備えている。この構成により、計量された商品をただちに包装するシステムが得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1実施形態である商品の計量包装システムの外観斜視図を示し、図2はその概略断面図を示す。この計量包装システムは、自動計量・包装・値付け機能を有するものであって、包装機1と、コンソールボックスCを備えた計量装置3と、値付け機4とを備える。包装機1の本体2の正面中央部には、盛付け台を兼用する計量コンベヤ7が設けられている。計量コンベヤ7は、この上に図2に示すトレーTを載せて、トレーTへ商品Mを盛付けするための作業台として使用されるものであり、商品Mを送り出すコンベア70を重量検出器71に載置してなる。重量検出器71は、トレーTに盛り付けられる商品Mの重量を計量するもので、例えばロードセルからなる。前記包装機1は計量装置3の下流側に配置されており、計量装置3から送り出された商品Mを包装する。
【0016】
計量コンベヤ7の後方(下流側)Bには、計量された商品Mを受け取って、上方の包装ステーションSに押し上げるリフタ14が設けられている。リフタ14の上方には、包装機構15が設けられている。この包装機構15は上記包装ステーションSにおいて商品MをトレーTとともにフィルムFにより包装する。上記包装ステーションSの前方Fo には、シール装置16が配置されている。シール装置16はトレーTの底面側に折り込まれたフィルムFを熱シールする。プッシャー17は、包装済みの商品Mを後方Bから前方Fo へ押して商品Mを上記シール装置16上に排出する。
【0017】
図1の包装機1の本体2の上面に設けられたコンソールボックスCは、計量装置3の一部であり、表示器18とキー操作部19とを有するとともに、内部に、後述するマイクロコンピュータ27を有している。
【0018】
このコンソールボックスCの側方に配置された値付け機4は、図2の商品Mの価格などを印刷したラベルLを商品Mの包装に貼り付けて値付けするもので、ラベルプリンタ5と貼付け機構6とで構成されている。ラベルプリンタ5は、マイクロコンピュータ27(図3)からの信号に基づいて、商品Mの重量や価格などをラベルLに印字することで表示し、このラベルLを発行する。貼付け機構6は、ラベルプリンタ5から発行されたラベルLを、上記包装ステーションSにおいて、商品Mの包装に貼り付ける。
【0019】
上記ラベルプリンタ5の内部には、帯状の台紙に多数のラベルLを剥離可能に貼着してなるラベルシートLsのロールRが配置されている。このロールRから引き出されたラベルシートLsが、印字ヘッド5aとプラテンローラ5bとの間を通過する間に、ラベルシートLs上のラベルLには、商品Mの重量や価格などが印字される。ラベルLは、その先端側から図示しない剥離棒で剥離されながら排出される。貼付け機構6は、負圧によりラベルLを吸着する吸着パッド20が、実線の位置から二点鎖線で示す位置まで下降して、ラベルLを包装済みの商品Mの包装紙に貼り付ける。
【0020】
図3のマイクロコンピュータ27には、商品検索手段28、判別手段29、価格演算手段30、送り出し制御手段31、不良表示指令手段32などとともに、記憶部33が内蔵されている。この記憶部33は、単価記憶手段33aおよび許容重量記憶手段33bを有しており、図4に示すように、各商品の品名、商品番号のような商品コード、単価、トレーTに盛付けが許される当該商品の許容重量範囲などの商品情報を、互いに関連づけて記憶している。上記商品検索手段28は、例えば、図1のコンソールボックスCのキー操作部19からの入力により商品コードが指定されると、上記記憶部33から該当する商品No.と、これに関連する品名、単価、許容重量範囲などの商品情報を検索して読み出す。
【0021】
上記判別手段29は、重量検出器71で計量された商品の重量が上記許容重量範囲内か否かを判別する。上記価格演算手段30は、計量された重量および上記単価に基づいて商品の価格を算出する。送り出し制御手段31は、計量コンベヤ7の停止状態で計量された商品の重量が上記許容重量範囲内であるとき、つまり合格品であるとき、計量コンベヤ7や図1のリフタ14をシーケンス制御により駆動させて、計量コンベヤ7上の商品Mを包装機構15および値付け機4の待機位置へと送り出させる。図3に示す不良表示指令手段32は、重量検出器71で計量された商品の重量が上記許容重量範囲外であるとき、その旨を表示器18に表示させる。
【0022】
つぎに、上記計量包装システムによる不定量・不定額商品、例えば図4の商品コード002のミンチの盛付け・計量・包装・値付け作業の運用手順を、図5のフローチャート、および図6の表示画面を用いて説明する。
図5において、ステップS1でスタートすると、ステップS2で、例えば、図1のコンソールボックスCのキー操作部19からミンチに対応する商品コード002が入力されているか否かを図3の商品検索手段28が判断し、入力されていればステップS3に進む。ステップS3では、商品検索手段28が、特定された商品コードおよびこれに関連する品名、単価、許容重量範囲などの商品情報を上記記憶部33から検索して読み出し、判別手段29には許容重量範囲のデータを、また価格演算手段30には許容重量範囲および単価のデータをそれぞれ入力するとともに、図6に示すように、表示器18の画面に品名,単価,許容重量範囲などの商品情報を表示して、ステップS4に進む。許容重量範囲は、表示器18の画面では、下限重量=400g、上限重量500gとして表示される。
【0023】
停止状態にある計量コンベヤ7の上に載せたトレーTにミンチの盛り付けが作業者の手で行われると、ステップS4で重量検出器71による計量が行われ、ステップS5において、計量された商品重量のデータが判別手段29および価格演算手段30に取り込まれ、図6に示すように表示器18の画面に表示され、ステップS6に進む。ステップS6で、判別手段29は、このとき計量された商品の重量が上記許容重量範囲内か否かを判別する。判別手段29が許容重量範囲内と判別すると、ステップS7に進む。ステップS7で、価格演算手段30は、計量された重量と読み出された単価とに基づいて商品の価格を算出し、ステップS8に進む。価格の算出例として、計量コンベヤ7上で計量されたミンチの重量が450gの場合、図4における商品コード002のミンチは、単価が80円/100gなので、450×80÷100=360(円)が価格として求められる。なお、この場合のミンチの許容重量範囲は、500g≧重量≧400gなので、上記計量重量は許容重量範囲内である。
【0024】
算出された価格は、ステップS8において、図6に示すように表示器18の画面に表示されるともに、その価格と商品の単価などの他の商品情報とが値付け機4に出力され、ステップS9に進む。ステップS9で、送り出し制御手段31は、計量コンベヤ7やリフタ14を駆動させて、計量コンベヤ7上の商品Mを包装機構15および値付け機4の待機位置へと送り出させる。これにより、次のステップS10で、商品の包装および値付けが行われる。
【0025】
ステップS6において、商品の重量が上記許容重量範囲外であると判別されると、ステップS11に進む。このステップS11で、不良表示指令手段19が、計量された商品の重量が上記許容重量範囲外である旨を表示器18の画面に表示させる。この不良表示は、例えば、商品の重量が下限重量未満であるとき、「下限重量=400g」の表示を点滅させ、上限重量を越えているとき、「上限重量=500g」の表示を点滅させることにより行う。この表示により、盛付け作業者は、トレーTへの盛付けを加減して、重量が許容重量範囲内に納まるように修正できる。
【0026】
上記商品の計量包装システムにおける計量装置3では、作業者が計量コンベヤ7の上にトレーTを載せて、トレーTへ商品の盛付けを行うのと並行して、商品の自動計量が行われるので、従来例のように別の場所でトレーTへの商品の盛付けを行って計量位置まで搬送するのに比べて、作業工程と作業空間を大幅に省略できる。
【0027】
図7は、第2実施形態の商品の計量包装システムにおけるマイクロコンピュータ27の部分の概略構成図を示す。この計量包装システムでは、第1実施形態における不定量・不定額商品の製造に加えて、不定量・定額の商品を製造する。マイクロコンピュータ27において、先の図3の実施形態と異なる点は、許容範囲演算手段38を追加し、図3の判別手段29に代えて、判別手段39を設けた点である。前記許容範囲演算手段38は、キー操作部19での操作により外部から入力される商品の特価以上となるように、記憶部33の価格記憶手段33aに記憶された該当する商品の単価に基づき、特価に相当する商品の許容重量範囲、例えば、特価以上でこれに若干上乗せした上限価格以下に対応する重量範囲を算出する。判別手段39は、計量された商品の重量が前記算出された許容重量範囲内か否かを判別する。この場合、キー操作部19は、商品の設定価格(この場合は特価)を外部からの入力操作により設定する価格設定手段として機能する。その他の構成は先の実施形態の場合と同様である。なお、図7において、二重線で囲まれた部分は、先の実施形態(図3)と共通であって、この実施形態において付加された構成部分と共働して、特価商品の自動計量・包装・値付け制御を行う。
【0028】
この計量包装システムにおける、上記付加機能を使用して行う特価商品の盛付け・計量・包装・値付け作業の運用手順を、図8のフローチャート、および図9の表示画面を用いて説明する。
図8において、ステップN1でスタートすると、ステップN2で、特価入力手段である図7のキー操作部19から商品コードと商品の特価が入力されているか否かを商品検索手段28が判断し、入力されていればステップN3に進む。ステップN3では、設定された特価を表示器2の画面に図9のように表示するとともに、商品検索手段28が上記記憶部33から特定された商品コードおよびこれに関連する品名、単価などの商品情報を検索して読み出し、単価を許容範囲演算手段38に入力して、ステップN4に進む。ステップN4では、許容範囲演算手段38が、単価と入力された特価とに基づき、特価に相当する商品の許容重量範囲を算出し、その許容重量範囲を表示器18の画面に表示し、ステップN5に進む。
【0029】
ステップN4における許容重量範囲の算出例として、図4における商品コード002のミンチが指定され、特価として280円が入力された場合、単価80円/100gから割り出される280円に対応する重量=280÷80×100(g)=350(g)よりも予め定めた重量(例えば50g)だけ多くした重量(=400g)が最低限必要な重量として求められる。すなわち、平時に280円のミンチよりも50g以上多く盛り付けた特価商品とされる。この必要重量400gとは別に、予め定められた上限重量(例えば550g)も設定され、図9の画面に表示する。
【0030】
停止状態にある計量コンベヤ7の上に載せたトレーTに、上記商品、例えばミンチの盛り付けが作業者の手で行われると、ステップN5で重量検出器71により計量され、ステップN6において、計量された商品重量のデータが判別手段39に取り込まれ、その重量が表示器18の画面に、図9に示すように表示されて、ステップN7に進む。ステップN7では、計量された重量が上記許容重量範囲内にあるか否かを判別手段39が判別する。判別手段39が許容重量範囲内と判別すると、つまり合格品であると判別すると、ステップN8に進む。ステップN8では、入力された特価と商品名などの他の商品情報とが値付け機4に出力され、ステップN9に進む。ステップN9で、送り出し制御手段31は、計量コンベヤ7やリフタ14を駆動させて、計量コンベヤ7上の商品Mを包装機構15および値付け機4の待機位置へと送り出させる。これにより、次のステップN10で、商品の包装および値付けが行われる。こうして、正規の価格よりも低い特価で、正規の重量よりも大きい重量の商品が製造される。
【0031】
ステップN7において、商品の重量が例えば必要重量に満たないなどにより上記許容重量範囲外であると判別されると、ステップN11に進む。このステップN11で、不良表示指令手段32が表示器18の画面に、計量された商品の重量が上記許容重量範囲外である旨を表示させる。この不良表示は、第1実施形態の場合と同様に、点滅により行う。この表示により、次のステップN12で、盛付け作業者が、トレーTへの商品の盛付けを加減して修正するとステップN5に戻り、ステップN6以降の処理が行われる。このように、盛付け作業者が、トレーTへの商品の盛付けを加減して、重量が許容重量範囲内に納まるように修正できる。
【0032】
なお、上記第2実施形態では、設定された価格に対応する平時の商品重量よりも一定重量だけ多くした重量を下限の必要重量として、特価を決める場合について説明したが、以下のように定額商品の盛付けも同様な方法で行うことができる。すなわち、例えば図4における商品コード002のミンチが商品として指定され、価格320円が設定された場合、単価(80円/100g)から割り出される320円に対応する重量=320÷80×100(g)=400(g)を最低限必要な重量として求め、別に予め定められた上限重量(例えば450g)とで許容重量範囲W(450g≧W≧400g)を決め、この範囲に入った商品を合格品とする。図10にその場合の表示器18の画面を示す。
【0033】
図11は、第3実施形態の商品の計量包装システムにおけるマイクロコンピュータ27の部分の概略構成図を示す。このマイクロコンピュータ27において、判別手段39Aは、価格演算手段30で算出された価格が、キー操作部19で設定された特価に相当する価格、例えば特価以上でこれに若干上乗せした上限価格以下の価格になったか否かを判別しており、送り出し制御手段31Aは、計量コンベア7の停止状態で、前記算出された商品の価格が前記特価相当価格になったと判別されると、前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる。その他の構成は、図7に示した第2実施形態のマイクロコンピュータ27と同一である。
【0034】
この計量包装システムにおける運用手順を図12のフローチャートに示す。同図において、図8に示した第2実施形態の運用手順と相違する点は、計量コンベヤ7上のトレーTに商品が盛り付けられると、ステップN4Aで計量コンベヤ7の重量検出器71により商品が計量され、ステップN5Aで計量された重量が表示器の画面に表示され、ステップN6Aで、価格演算手段30が、商品の単価に計量された重量を乗算して商品の価格を算出し、ステップN7Aで、前記算出された価格が前記特価相当になったか否かが判別手段39Aにより判別される点である。ステップ7Aにおいて、特価相当価格である、つまり合格品であると判別されると、ステップN8で進み、商品の重量が必要重量に満たないなどにより特価相当価格でないと判別されると、ステップN11へ進む。こうして、第2実施形態と同様な効果が得られる。
【0035】
なお、上記第3実施形態でも、第2実施形態の場合と同様に、特価商品ではなく、定額商品の盛付けも行うことができる。すなわち、例えば図4における商品コード002のミンチが商品として指定され、価格320円が設定された場合、この価格320円を含む一定の価格帯(例えば31〜360円)を設定価格相当範囲と決め、この範囲に入った商品を合格品とする。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の計量装置によれば、作業者が計量コンベヤ上で商品の盛り付けを行うと、自動的に商品の計量が行われて、許容重量範囲内であれば、計量コンベヤから商品が送り出され、許容重量範囲外であると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、不定量・不定額の商品の盛付けおよび自動計量を、広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【0037】
請求項3の商品の計量包装システムによれば、作業者が価格設定手段で商品の価格を設定し、その商品の盛り付けを計量コンベヤ上で行うと、自動的に商品の計量が行われ、その商品の単価から前記設定価格相当となる商品の許容重量範囲が許容重量演算手段で算出され、その重量が許容重量範囲内であれば、計量コンベアから商品が送り出され、許容重量範囲外であると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、不定量・定額の商品の盛付けおよび自動計量を広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【0038】
請求項4の商品の計量包装システムによれば、作業者が価格設定手段で商品の価格を設定し、その商品の盛り付けを計量コンベヤ上で行うと、自動的に商品の計量が行われ、その商品の単価と計量された商品の重量とから、商品の価格が算出され、算出された価格が前記設定価格相当であれば、計量コンベアから商品が送り出され、前記設定価格相当でないと判別されると、表示器に不良表示が出て、盛り付け修正が可能になるので、やはり、不定量・定額の商品の盛付けおよび自動計量を広い作業空間を必要とせず、能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る商品の計量包装システムの機構部を示す概略斜視図である。
【図2】同概略縦断面図である。
【図3】同装置の制御部を示すブロック図である。
【図4】同制御部の記憶手段に記憶される商品情報のフォーマットを示す図である。
【図5】上記商品の計量包装システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】同装置の上記動作時の表示器の画面を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る商品の計量包装システムの制御部を示すブロック図である。
【図8】同装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】同装置の上記動作時の表示器の画面を示す図である。
【図10】同装置の他の動作時の表示器の画面を示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る商品の計量包装システムの制御部を示すブロック図である。
【図12】同装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…包装機、3…計量装置、4…値付け機、6…貼付け機、7…計量コンベヤ(盛付け台)、18…表示器、19…キー操作部(設定手段)、29…判別手段、30…価格演算手段、31…送り出し制御手段、32…不良表示指令手段、33…記憶部、33a…単価記憶手段、33b…許容重量記憶手段、38…許容範囲演算手段、39,39A…判別手段、70…コンベヤ、71…重量検出器、T…トレー、M…商品
Claims (7)
- 商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、
商品の許容重量範囲を記憶させる許容重量記憶手段と、
計量された商品の重量が前記許容重量範囲内か否かを判別する判別手段と、
前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、
前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲内に入ったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、
前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲外であると判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えた計量装置。 - 請求項1において、さらに、
前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、
前記計量コンベアで計量された商品の重量および前記単価に基づいて商品の価格を算出する価格演算手段とを備え、
前記計量コンベヤで計量された商品の算出した価格を表示する計量装置。 - 商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、
前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、
前記商品の価格を設定する設定手段と、
前記商品の単価から前記設定価格相当の商品の許容重量範囲を算出する許容範囲演算手段と、
計量された商品の重量が前記許容重量範囲内か否かを判別する判別手段と、
前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、
前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲内に入ったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、
前記計量コンベアの停止状態で計量された商品の重量が前記許容重量範囲外であると判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えた計量装置。 - 商品を送り出すコンベアを有し、コンベア上の商品を計量する計量コンベアと、
前記商品の単価を記憶させる単価記憶手段と、
前記商品の価格を設定する価格設定手段と、
前記商品の単価と計量された商品の重量とから当該商品の価格を算出する価格演算手段と、
算出された価格が前記設定価格相当になったか否かを判別する判別手段と、
前記計量コンベアで計量された商品の重量を表示する表示器と、
前記計量コンベアの停止状態で、算出された商品の価格が前記設定価格相当になったと判別されると前記計量コンベアを駆動して商品を送り出させる送り出し制御手段と、
前記計量コンベアの停止状態で、算出された商品の価格が前記設定価格相当でないと判別されると、前記表示器に不良表示をして、盛り付け修正を可能にするための、不良表示指令手段とを備えた計量装置。 - 請求項3または4において、前記計量コンベアで計量された商品の前記設定価格を表示する計量装置。
- 請求項2または5において、前記重量および価格の表示はラベルへの印字である計量装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載の計量装置と、その下流側に配置されて商品を包装する包装機とを備えた計量包装システム。
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