JP2023000221A - 商品処理装置、ラベルプリンタ、計量装置及び計量包装値付装置 - Google Patents

Abstract

【課題】商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる商品処理装置を提供する。【解決手段】商品処理装置６０は、選択を受け付けた被選択商品の識別情報に基づいて、被選択商品の商品に関する情報を記憶部６５から取得して処理を実行する処理部６９と、商品マスターＭＳに登録された商品についての、商品に関する情報とは内容が異なる商品に関する情報を、商品の識別番号と共に変更情報Ｄとして外部から取得する取得部６７と、を備える。処理部は、変更情報が取得部により取得されている場合、商品マスターに登録された被選択商品に関する情報の代わりに、変更情報に含まれる商品に関する情報を利用して処理を実行することが可能に設けられている。【選択図】図２

Description

本発明の一側面は、商品処理装置、ラベルプリンタ、計量装置及び計量包装値付装置に関する。

商品の識別情報と、前記商品に関する情報と、を種々の商品に対応させて登録した商品マスターに基づいて、商品に関する情報が印字されたラベルを発行するラベル発行装置や、商品に関する情報と計量値とに基づいて商品価格を算出する計量装置等の各種装置が知られている。スーパー等の各店舗では、このような装置を用いて商品への値付作業が行われている。

スーパー等の各店舗では、仕入れ状況等に応じて店舗ごとに重点商品（目玉商品）が設定されることがある。また、商品の仕入れ先が変更され、産地情報が変更になることもある。このような商品に関する情報の変更指示は、紙ベースの作業指示書に基づいて行われている。作業者は、当該作業指示書を見ながら、単価（価格）、産地情報等の商品に関する情報を、その都度各種装置に入力している。例えば、特許文献１では、このような作業指示書を表示装置に表示させることで、値付作業の支援を行うバックヤード作業支援システムが開示されている。

特開２００１－１８０６２７号公報

しかしながら、上記従来の作業支援システムでは、作業指示書が表示装置に表示されるものの、各種装置への商品に関する情報の入力は、作業者がその都度手作業で行う必要がある。このため、作業者の作業負担が大きくなり、入力ミスが起きやすいという問題があった。

そこで、本発明の目的は、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる、商品処理装置、ラベルプリンタ、計量装置及び計量包装値付装置を提供することにある。

本発明の一側面に係る商品処理装置は、商品の識別情報と、商品に関する情報と、を種々の商品に対応させて登録した商品マスターを記憶する記憶部と、作業者による商品の選択を受け付けるインタフェイスと、インタフェイスが受け付けた被選択商品の識別情報に基づいて、被選択商品に関する情報を記憶部から取得して処理を実行する処理部と、商品マスターに登録された商品についての、商品に関する情報とは内容が異なる商品に関する情報を、商品の識別情報と共に変更情報として、外部から取得する取得部と、を備え、処理部は、変更情報が取得部により取得されている場合、商品マスターに登録された被選択商品に関する情報の代わりに、変更情報に含まれる商品に関する情報を利用して処理を実行することが可能に設けられている。

この構成では、作業指示書に記載されるような商品マスターには登録されていない商品に関する情報（以下、「変更に係る商品に関する情報」とも称する。）がデータ（変更情報）として取得部によって取得される。これにより、作業者によって手作業で、変更に係る商品に関する情報が装置に入力されることがなくなるので、作業者の手間を省くことができると共に、人為的な入力ミスが発生する余地がなくなる。この結果、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

本発明の一側面に係る商品処理装置では、処理部は、変更情報を取得して表示部へ表示させるか否かの選択と、表示部に表示された変更情報を利用した処理を処理部に実行させるか否かの選択とをインタフェイスを介して受け付け可能に設けられていてもよい。この構成では、変更に係る商品に関する情報を作業者の操作によって取得することができると共に、表示部に表示された変更に係る商品に関する情報の中から処理部で処理させる変更情報を作業者に選択させることができる。

本発明の一側面に係る商品処理装置では、被選択商品の変更情報が取得部によって取得されている場合には、その旨を作業者に報知してもよい。この構成では、取得部が変更情報を取得しているという事実を作業者が見落とすことが低減できる。

本発明の一側面に係る商品処理装置では、処理部は、商品マスターに登録された被選択商品の商品に関する情報の代わりに、変更情報に含まれる商品に関する情報を優先的に利用して処理を実行してもよい。この構成では、取得部によって変更情報が取得された場合には、確実にその変更に係る商品に関する情報を利用した処理を処理部に実行させることができる。

本発明の一側面に係る商品処理装置では、取得部が外部から取得する変更情報は、ネットワークを介して、あるいは、ＵＳＢメモリを介して入力された情報であってもよい。この構成では、変更に係る商品に関する情報を容易に取得することが可能となる。

本発明の一側面に係るラベルプリンタは、上記の商品処理装置と、商品マスターに登録された商品に関する情報、又は、商品マスターに登録された商品に関する情報の全部又は一部を、変更情報に含まれる商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、印字メモリから印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、を備えてもよい。この構成のラベルプリンタは、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

本発明の一側面に係る計量装置は、上記の商品処理装置と、商品を計量する計量部と、計量部で取得された計量情報と、商品マスターに登録された商品に関する情報、又は、変更情報に含まれる商品に関する情報と、に基づいて商品の売価を算出する演算部と、算出された売価を含む情報を表示する表示部と、商品マスターに登録された商品に関する情報、又は、商品マスターに登録された商品に関する情報の全部又は一部を、変更情報に含まれる商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、印字メモリから印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、を備えてもよい。この構成の計量装置は、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

本発明の一側面に係る計量包装値付装置は、上記の商品処理装置と、商品を計量する計量部と、計量された商品をストレッチフイルムで包装する包装部と、計量部で取得された計量情報と、商品マスターに登録された商品に関する情報、又は、変更情報に含まれる商品に関する情報と、に基づいて商品の売価を算出する演算部と、算出された売価を含む情報を表示する表示部と、商品マスターに登録された商品に関する情報、又は、商品マスターに登録された商品に関する情報の全部又は一部を、変更情報に含まれる商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、印字メモリから印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、印字部によって発行されたラベルをストレッチフイルムで包装された商品に貼付する貼付部と、を備えてもよい。この構成の計量包装値付装置は、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

本発明の一側面によれば、商品マスターに登録された商品に関する情報とは内容が異なる同商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

図１は、一実施形態の商品処理装置を含む計量包装値付装置を示した外観斜視図である。 図２は、図１の計量包装値付装置の機能構成を示したブロック図である。 図３は、操作画面の一例を示す図である。 図４（Ａ）は、商品マスターの構成の一例を示す図である。図４（Ｂ）は、変更情報の構成の一例を示す図である。 図５は、作業指示表示画面の一例を示す図である。 図６は、一実施形態の商品処理装置を含む対面秤を示した外観斜視図である。 図７は、一実施形態の商品処理装置を含むラベルプリンタを示した外観斜視図である。

以下、図面を参照して、本発明の一側面の一実施形態である商品処理装置６０を計量包装値付装置１に適用した場合について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。

図１に示される計量包装値付装置１は、商品を計量し、商品を包装した後に、当該商品に関する情報が印字された商品ラベルを発行して商品に貼付する装置である。計量包装値付装置１は、商品を計量する計量部２と、計量部２によって計量された商品をストレッチフイルムで包装する包装部３と、後段にて詳述する商品処理装置６０によって出力される商品に関する情報に基づいて商品ラベルを発行する印字部４と、印字部４によって発行された商品ラベルを包装部３によって包装された商品に貼付する貼付部５と、計量包装値付装置１の各種動作を制御する制御装置６と、を備える。

計量部２は、本体１ａの正面中央部に設けられている。計量部２は、ロードセル等の荷重センサに負荷されて、トレーに載置された食品等の商品の重量を計量する計量台２１と、計量台２１に載置された商品を包装部３まで搬送する搬送機構２３と、を有している。計量台２１上に商品が載置されると、商品の重量が計量台２１を支持する荷重センサにより商品が計量され、搬送機構２３により包装部３にまで搬送される。

包装部３は、商品を所定位置まで上昇させるリフト機構３１と、ストレッチフイルムを支持するフィルムロール支持機構３２と、ストレッチフイルムを所定位置にまで送り出すフィルム送出機構３３と、ストレッチフイルムを商品の底面側に折り込む折込機構３４と、ストレッチフイルムをシールするシール機構３５と、を有している。

リフト機構３１は、計量部２から受け取った商品を所定位置にまで上昇させて、フィルム送出機構３３によって所定位置に張られたストレッチフイルムを下から持ち上げる。折込機構３４は、商品によって持ち上げられたストレッチフイルムを商品の底面側に折り込んで商品を包装する。シール機構３５は、折込機構３４によって商品の底面側に折り込まれたストレッチフイルムに熱シールを施す。

印字部４は、折込機構３４及びシール機構３５の上方に配置されている。印字部４は、貼付部５と一体的に構成されている。印字部４は、後段にて詳述する印字メモリ７３から印字情報を取得する。印字部４には、ラベルが芯材等に巻回されたラベルロールが格納されており、ラベルロールから繰り出されるラベルに印字情報に基づいた情報を印刷することによって商品ラベルを発行する。本実施形態のラベルは、台紙が貼付された台紙付きラベルであってもよいし、台紙が貼付されていない台紙レスラベルであってもよい。

貼付部５は、印字部４と商品ラベルが貼付される商品との間を移動可能に設けられている。貼付部５は、印字部４から受け取った商品ラベルをフィルムによって包装された商品の所定位置に貼付する。

図１及び図２に示されるように、制御装置６は、本体１ａの上部に配置されている。制御装置６は、計量包装値付装置１における各種動作を制御する。制御装置６は、表示パネル（インタフェイス・表示部）６１と、操作キー（インタフェイス）６３と、記憶部６５と、取得部６７と、処理部６９と、演算部７１と、印字メモリ７３と、を有する。本実施形態では、表示パネル６１と、操作キー６３と、記憶部６５と、取得部６７と、処理部６９とによって商品処理装置６０が構成されている。

表示パネル６１は、作業者向けに各種情報を表示すると共に作業者の操作を受け付けることができるタッチパネルである。操作キー６３は、作業者による確認操作等を受け付ける。本実施形態の表示パネル６１及び操作キー６３は、計量、包装、印字及び包装しようとする商品の選択を作業者から受け付けることが可能に設けられている。

表示パネル６１には、図３に示されるような操作画面Ｓ１が表示され、作業者によって呼出Ｎｏ．が入力されることで、また、選択ボタンＢ１が操作されることで商品を選択することが可能に設けられている。操作画面Ｓ１には、主に、商品を識別する識別情報（呼出Ｎｏ．）が表示される第一部分Ｄ１と、商品名が表示される第二部分Ｄ２と、計量部２によって計量された重量（計量情報）が表示される第三部分Ｄ３と、商品価格（単価）が表示される第四部分Ｄ４と、演算部７１によって演算された商品価格が表示される第五部分Ｄ５と、商品ラベルに印字されるＰＯＰ（Point of purchase （advertising））等の備考情報が表示される第六部分Ｄ６と、が表示されている。

図２に戻り、演算部７１は、計量部２によって計量された重量と、後述の商品マスターＭＳから取得される価格情報又変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報とに基づいて商品価格を算出する。印字メモリ７３は、印字部４によってラベルに印字される印字情報を一時的に記憶する。

記憶部６５は、商品の識別情報と、商品に関する情報と、を種々の商品に対応させて登録した商品マスターＭＳ（図４（Ａ）参照）を記憶する。本実施形態の計量包装値付装置１では、商品に関する情報として、主に、商品名称情報、価格情報、産地情報及び上述した備考情報等が、記憶部６５に記憶されている。言い換えれば、本実施形態の商品マスターＭＳは、商品ごとに、主に、識別情報と、商品名称情報、価格情報、産地情報及び備考情報等の商品に関する情報と、が関連付けて記憶されている。なお、記憶部６５は、ネットワークを介して本社サーバ８１と通信可能に設けられ、定期的又は非定期的に商品マスターＭＳの内容が更新される構成としてもよい。

取得部６７は、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報（本実施形態では価格情報及び備考情報）とは内容が異なる同商品に関する情報（本実施形態では価格情報及び備考情報）を含む変更情報Ｄ（図４（Ｂ）参照）を外部から取得する。商品マスターＭＳに登録された識別情報が「１」を有する商品について具体的に説明すると、変更情報Ｄに含まれる価格情報が「ｇ ６００」（１００ｇ当たり６００円）であるのに対し、商品マスターＭＳに登録された価格情報が「ｇ ７５８」（１００ｇ当たり７５８円）である点で内容が異なっており、同様に、変更情報Ｄに含まれる備考情報が「本日特売」であるのに対し、商品マスターＭＳに登録された価格情報が「広告の品」である点で内容が異なっている。

このような変更情報Ｄは、所定の形式（フォーマット）で、例えば、作業者によって店舗等に配置されたＰＣ（personal computer）８５等を利用して作成することができる。変更情報Ｄの例には、商品の識別情報と価格情報と備考情報とが、カンマで区切られたテキストファイル（ＣＳＶファイル）、商品の識別情報と価格情報と備考情報とが、スペースで区切られたテキストファイル等が含まれる。

なお、変更情報Ｄには、商品マスターＭＳに登録された商品について、商品マスターＭＳには含まれていない項目の情報（例えば、生産計画数等）が含まれていてもよい。また、ここでいう外部とは、計量包装値付装置１の外部をいう。取得部６７は、例えば、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリのような携帯可能な記憶装置Ｍを接続する接続部６７Ａ（例えばＵＳＢポート）を有しており、当該接続部６７Ａに接続された記憶装置Ｍから変更情報を取得する。なお、取得部６７は、ネットワークＮに接続可能な、前記ＵＳＢポートとは別の接続部６７Ａを有しており、上記のような記憶装置Ｍに代えて、ネットワークＮを介して接続された店舗のＰＣ（personal computer）から変更情報を取得してもよい。

処理部６９は、外部との信号の入出力等を行う入出力インタフェイス、処理を行うためのプログラム及び情報等が記憶されたＲＯＭ（Read Only Memory）、データを一時的に記憶するＲＡＭ（Random Access Memory）等の記憶媒体、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、及び通信回路等を有する。処理部６９は、ＣＰＵが出力する信号に基づいて、入力データをＲＡＭに記憶し、ＲＯＭに記憶されているプログラムをＲＡＭにロードし、ＲＡＭにロードされたプログラムを実行することで各種処理を実行する。

処理部６９は、インタフェイスとなる表示パネル６１及び操作キー６３により入力された商品の識別情報に基づいて、商品マスターＭＳから商品に関する情報（本実施形態では、商品名称情報、価格情報、産地情報及び上述した備考情報）を取得して処理を実行する。例えば、作業者によって識別番号が入力されたり、操作画面Ｓ１の選択ボタンＢ１が操作されたりすると、処理部６９は、入力された識別番号、あるいは、選択ボタンＢ１によって選択された商品の識別番号に関連付けられている商品に関する情報を、記憶部６５に記憶され商品マスターＭＳから抽出し、抽出した商品に関する情報に基づいて処理を実行する。

具体的には、処理部６９は、上記のように商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報に基づいて、図３に示される上記の第一部分Ｄ１～第六部分Ｄ６の表示を切り替えるように、表示パネル６１を制御する。図２に戻り、また、処理部６９は、上記のように商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報（価格情報）を取得して、演算部７１に商品の価格を算出させる。また、処理部６９は、上記のように商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報（本実施形態では、商品名称情報、価格情報、産地情報及び上述した備考情報）を取得して印字メモリ７３に出力し、印字情報として一時的に記憶させる。印字部４は、印字メモリ７３に一時的に記憶された印字情報に基づいて商品ラベルを発行する。

処理部６９は、被選択商品の識別情報を含む変更情報Ｄが取得部６７により取得されている場合、商品マスターＭＳに登録された被選択商品に関する情報（価格情報及び備考情報）の代わりに、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報（価格情報及び備考情報）を利用して処理を実行することが可能に設けられている。具体的には、処理部６９は、取得部６７によって変更情報Ｄが取得されている場合には、取得された変更情報Ｄの中に、商品マスターＭＳとして登録されている各種商品の識別情報に一致する識別情報を有する変更情報Ｄ（以下、「商品マスターに登録された商品の変更情報Ｄ」と称する。）があるか否かを検索する。処理部６９は、商品マスターに登録された商品の変更情報Ｄの存在を確認すると、その変更情報を利用して処理を実行する。あるいは、変更情報がある旨を作業者に報知し、作業者からの指示を待ってから変更情報Ｄを利用する処理を実行してもよい。作業者からの指示を待つ場合は、処理部６９は、図３に示される作業指示ボタンＢ２の色を変えたり、作業指示ボタンＢ２を点滅させたり、変更情報がある旨をポップアップ画面として表示させたりして、その旨を作業者に報知する。

具体的には、取得部６７によって変更情報Ｄが取得されていない状態で、図３に示される作業指示ボタンＢ２が作業者によってタッチ操作されると、図５に示されるような作業指示表示画面Ｓ２が表示される。ただし、変更情報Ｄが取得されていない状態では、図５の一覧表は、ブランクとされ、変更情報取込ボタンＢ１３がタッチ操作されると、取得部６７によって接続部６７Ａに接続された記憶装置Ｍ、あるいは、店舗内のＰＣから変更情報Ｄが取り込まれると共に、図５に示すような変更情報Ｄの一覧が表示される作業指示表示画面Ｓ２が表示される。

作業指示表示画面Ｓ２は、取得部６７によって取得された変更情報Ｄの一覧を表示する第一部分Ｄ１１を有している。作業指示表示画面Ｓ２では、第一部分Ｄ１１に表示された変更情報Ｄの一覧から一つの変更情報Ｄをタッチ操作することで選択することが可能に設けられている。変更情報Ｄの一覧の中から一つの変更情報Ｄをタッチした後、呼出ボタンＢ１２をタッチすると、選択された変更情報Ｄは、明暗が反転した状態で表示される。図５に示される例では、識別情報として「１」の情報を有する変更情報Ｄが選択されている状態を示している。なお、アップ・ダウンキーＢ１１は、変更情報Ｄの一覧表示が、複数ページにまたがって表示されるときに、次ページを表示させるキーである。

作業指示表示画面Ｓ２の第一部分Ｄ１１において、一つの変更情報Ｄが選択された状態で呼出ボタンＢ１２が作業者によって操作されると、処理部６９は、商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報（価格情報及び備考情報）に代えて、呼出ボタンＢ１２で選択された商品の商品に関する情報（価格情報及び備考情報）を取得して、図３に示される上記の第一部分Ｄ１～第六部分Ｄ６の表示を切り替えるように、表示パネル６１を制御する。また、図２に戻り、処理部６９は、商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報（価格情報）に代えて、呼出ボタンＢ１２で選択された商品の商品に関する情報（価格情報）を取得して、演算部７１に商品の価格を算出させる。また、処理部６９は、商品マスターＭＳから抽出された商品に関する情報（価格情報及び備考情報）に代えて、呼出ボタンＢ１２で選択された商品の商品に関する情報（価格情報及び備考情報）を取得して、印字メモリ７３に出力し、印字情報として一時的に記憶させる。印字部４は、印字メモリ７３に一時的に記憶された印字情報に基づいて商品ラベルを発行する。

上記実施形態の計量包装値付装置１における作用効果について説明する。上記実施形態の計量包装値付装置１では、作業指示書に記載されるような商品マスターＭＳには登録されていない商品に関する情報がデータとして取得部によって取得される。これにより、作業者によって手作業で、変更に係る商品に関する情報が装置に入力されることがなくなるので、作業者の手間を省くことができると共に、人為的な入力ミスが発生する余地がなくなる。この結果、商品マスターとして登録された商品に関する情報とは内容が異なる商品に関する情報を利用した処理を処理部に実行させるときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

上記実施形態の計量包装値付装置１では、処理部６９は、変更情報Ｄを外部から取得して表示パネル６１へ表示させるか否かの選択と、表示パネル６１に表示された変更情報Ｄの中のいずれの変更情報Ｄを利用した処理を処理部６９に実行させるか否かの選択とを、インタフェイスとしての表示パネル６１又は操作キー６３を介して受け付け可能に設けられている。これにより、取得部６７によって取得された変更情報Ｄを作業者に明示的に示すことができると共に、表示パネル６１に表示された変更に係る商品に関する情報を利用した処理を処理部６９に実行させるか否かを作業者に選択させることができる。

上記実施形態の計量包装値付装置１では、処理部６９は、被選択商品の変更情報Ｄが取得部６７によって取得されている場合には、その旨を作業者に報知するように構成されているので、取得部６７が変更情報Ｄを取得しているという事実を作業者が見落とすことが低減できる。

上記実施形態の計量包装値付装置１では、取得部６７が外部から取得する変更情報Ｄは、ネットワークＮを介して、あるいは、ＵＳＢメモリのような携帯可能な記憶装置Ｍを介して入力される情報であるので、変更に係る商品に関する情報を容易に取得することが可能となる。

以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

上記実施形態の計量包装値付装置１では、取得部６７によって変更情報Ｄが取得されている場合には、処理部６９は、取得部６７によって取得された変更情報Ｄを利用した処理を実行させるか否かの選択を表示パネル６１及び操作キー６３を介して受け付ける例を挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、処理部６９は、表示パネル６１より選択された商品について、商品マスターＭＳに登録された被選択商品に関する情報の代わりに、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報を優先的に利用して処理を実行してもよい。優先的な利用の一例には、変更情報Ｄを利用した処理を実行させるか否かの選択を表示パネル６１及び操作キー６３を介して受け付けなくとも、変更情報Ｄを利用した処理を自動的に実行することが含まれる。

上記実施形態では、上述した商品処理装置６０を計量包装値付装置１に適用した例を挙げて説明したが、本発明の一側面である商品処理装置６０は、図６に示されるような、対面秤（計量装置）１０１に適用されてもよい。対面秤１０１は、商品を計量する計量部２と、計量部２で取得された計量情報と、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報、又は、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報と、に基づいて商品の売価を算出する演算部７１と、算出された売価を含む情報を表示する表示パネル（表示部）６１と、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報、又は、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報の全部又は一部を、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリ７３と、印字メモリ７３から印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部４と、を備えている。

なお、対面秤１０１が有する商品処理装置６０の具体的な構成は、上記実施形態と同じ参照符号が付された商品処理装置６０の構成と同じなので、ここでの詳細な説明は省略する。このような構成の対面秤１０１であっても、上記計量包装値付装置１と同様に、商品マスターＭＳとして登録された商品に関する情報とは内容が異なる商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

また、本発明の一側面である商品処理装置６０は、図７に示されるような、ラベルプリンタ２０１に適用されてもよい。ラベルプリンタ２０１は、商品を計量する計量部２と、計量部２で取得された計量情報と、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報、又は、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報と、に基づいて商品の売価を算出する演算部７１と、算出された売価を含む情報を表示する表示パネル（表示部）６１と、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報、又は、商品マスターＭＳに登録された商品に関する情報の全部又は一部を、変更情報Ｄに含まれる商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリ７３と、印字メモリ７３から印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部４と、を備えている。

また、本発明の一側面である商品処理装置６０は、図７に示されるラベルプリンタ２０１の構成から計量部２を取り除いた構成のラベルプリンタ３０１に適用されてもよい。なお、ラベルプリンタ２０１，３０１が有する商品処理装置６０の具体的な構成は、上記実施形態と同じ参照符号が付された商品処理装置６０の構成と同じなので、ここでの詳細な説明は省略する。このような構成のラベルプリンタ２０１，３０１であっても、上記計量包装値付装置１と同様に、商品マスターＭＳとして登録された商品に関する情報とは内容が異なる商品に関する情報を利用した処理を実行するときの作業性を向上させ、値付作業時のミスを防止することができる。

１…計量包装値付装置、２…計量部、３…包装部、４…印字部、５…貼付部、６…制御装置、６０…商品処理装置、６１…表示パネル（インタフェイス・表示部）、６３…操作キー（インタフェイス）、６５…記憶部、６７…取得部、６７Ａ…接続部、６９…処理部、７１…演算部、７３…印字メモリ、Ｄ…変更情報、ＭＳ…商品マスター、Ｍ…記憶装置、Ｎ…ネットワーク、Ｓ１…操作画面、Ｓ２…作業指示表示画面。

Claims (8)

1. 商品の識別情報と、前記商品に関する情報と、を種々の商品に対応させて登録した商品マスターを記憶する記憶部と、
   作業者による前記商品の選択を受け付けるインタフェイスと、
   前記インタフェイスが受け付けた被選択商品の前記識別情報に基づいて、前記被選択商品に関する情報を前記記憶部から取得して処理を実行する処理部と、
   前記商品マスターに登録された前記商品についての、前記商品に関する情報とは内容が異なる前記商品に関する情報を、前記商品の識別情報と共に変更情報として、外部から取得する取得部と、を備え、
   前記処理部は、前記変更情報が前記取得部により取得されている場合、前記商品マスターに登録された前記被選択商品に関する情報の代わりに、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報を利用して前記処理を実行することが可能に設けられている、商品処理装置。
2. 前記処理部は、前記変更情報を取得して表示部へ表示させるか否かの選択と、前記表示部に表示された前記変更情報を利用した処理を前記処理部に実行させるか否かの選択とを前記インタフェイスを介して受け付け可能に設けられている、請求項１記載の商品処理装置。
3. 前記処理部は、前記被選択商品の前記変更情報が前記取得部によって取得されている場合には、その旨を作業者に報知する、請求項１又は２記載の商品処理装置。
4. 前記処理部は、前記商品マスターに登録された前記被選択商品の前記商品に関する情報の代わりに、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報を優先的に利用して処理を実行する、請求項１記載の商品処理装置。
5. 前記取得部が外部から取得する前記変更情報は、ネットワークを介して、あるいは、ＵＳＢメモリを介して入力された情報である、請求項１又は２記載の商品処理装置。
6. 請求項１～５の何れか一項記載の前記商品処理装置と、
   前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報、又は、前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報の全部又は一部を、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、
   前記印字メモリから前記印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、を備える、ラベルプリンタ。
7. 請求項１～５の何れか一項記載の前記商品処理装置と、
   前記商品を計量する計量部と、
   前記計量部で取得された計量情報と、前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報、又は、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報と、に基づいて前記商品の売価を算出する演算部と、
   算出された前記売価を含む情報を表示する表示部と、
   前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報、又は、前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報の全部又は一部を、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、
   前記印字メモリから前記印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、を備える、計量装置。
8. 請求項１～５の何れか一項記載の前記商品処理装置と、
   前記商品を計量する計量部と、
   計量された前記商品をストレッチフイルムで包装する包装部と、
   前記計量部で取得された計量情報と、前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報、又は、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報と、に基づいて前記商品の売価を算出する演算部と、
   算出された前記売価を含む情報を表示する表示部と、
   前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報、又は、前記商品マスターに登録された前記商品に関する情報の全部又は一部を、前記変更情報に含まれる前記商品に関する情報に置き換えた情報を印字情報に展開して記憶する印字メモリと、
   前記印字メモリから前記印字情報を取得してラベルに印字して発行する印字部と、
   前記印字部によって発行された前記ラベルを前記ストレッチフイルムで包装された前記商品に貼付する貼付部と、を備える、計量包装値付装置。

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