JP3579913B2 - 計量値付装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、計量コンベアによって搬送中の商品を計量してその計量結果である重量値と単価とから値段を算出し、算出した値段、その商品の品名、重量値等をラベルに印字し、そのラベルを商品に貼付する計量値付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、商品の計量、およびラベルの印字・貼付(これを値付けという)の一連の作業を高速かつ大量に処理するために、フルオートタイプの自動計量値付装置が開発されている。
この種の装置は、商品の搬送ラインの上流側に計量コンベアを配置し、下流側上部にラベル印字・貼付部を配置したものである。そして、この装置は、計量コンベアにより商品を搬送中に計量するとともに、その計量結果である重量値に基づいて商品の値段を算出し、その算出した値段や商品の品名、重量値等をラベルに印字し、この印字したラベルをエアによる吹き付けにより、搬送中の商品に自動貼付するようにしたものである。なお、この装置は、毎分最大80パックの商品の計量および値付けを行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の計量値付装置で印字されるラベルには、長短様々な長さのものがある。そして、通常、商品はその長手方向に平行に搬送ラインによって搬送され、ラベルもその長手方向が商品の長手方向と平行になるように商品に貼付される。また、ラベルの印字時間は、通常、そのラベルの長さにほぼ比例している。さらに、ラベルには、その商品の重量値を印字するため、計量コンベアで商品の計量が終了した後でなければラベルの印字を開始することができない。
【0004】
したがって、長短様々な長さのラベルを上記計量値付装置で商品に貼付する際、ラベルの長さに無関係に一定の搬送速度で商品を搬送すると、長いラベルの場合、計量コンベアで商品が計量された後、その商品がラベル印字・貼付部の下方の所定のラベル貼付位置に搬送された時には、まだラベルの印字が終了していないことがあり、ラベルを商品の所定の位置に貼付できなくなってしまう。
そこで、従来では、長いラベルを商品に貼付する場合には、作業者がコンベアの搬送速度を手動で低下させていたが、手間が面倒であるとともに、操作ミスが生じ易かった。
【0005】
また、上述した従来の計量値付装置においては、処理速度を上げるために商品を搬送中に計量しているので、計量値が振動して安定しない。したがって、この種の装置においては、商品の計量値を複数回サンプリングして記憶し、その商品が計量コンベアから搬出される直前(振動が一番安定している)の複数の計量値を平均してその商品の重量値としている(特開昭60−211318号参照)。
【0006】
しかしながら、長い商品の場合には短い商品に比べて商品全体が計量コンベアに載っている時間が短いため、有効な計量時間が短くなってしまう。したがって、上述した従来の計量値付装置で長い商品の計量および値付けを行う場合には、商品の搬送速度を低下させなければ、正確な計量が行えないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような背景の下になされたもので、ラベルの長さに関係なく、ラベルを商品の所定の貼付位置に貼付できるとともに、商品の長さに関係なく、正確に商品を計量することができ、しかも処理能力が高い計量値付装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、商品の搬送ラインの上流側、中流側および下流側にそれぞれ配設され、商品を搬入する搬入コンベアと、該搬入コンベアによって搬送された商品を受け取り、その商品を搬送中に計量する計量コンベアと、該計量コンベアによって搬送された商品を受け取り、その上方において前記商品にラベルが貼付されるとともに、その商品を搬出する貼付コンベアとからなる搬送手段を備え、前記計量コンベアによって計量された計量値に基づいて前記商品の値段を算出し、その算出した値段や前記商品の品名等の印字データをラベルに印字するとともに、そのラベルを前記商品に貼付する計量値付装置において、商品毎に、ラベルの長さに関するラベル長さデータ、あるいはラベルの印字時間に関するラベル印字時間データおよび商品の長さに関する商品長さデータがあらかじめ記憶された記憶手段と、商品を識別する識別手段と、該識別手段によって商品が識別された場合、前記記憶手段から当該商品に対応したラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データおよび商品長さデータを読み出す読出手段と、該読出手段によって読み出されたラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データに基づいて、少なくとも1つのコンベアを選択してその第1の商品搬送速度を決定する第1の決定手段と、前記読出手段によって読み出された商品長さデータに基づいて、前記第1の決定手段が選択したコンベアの第2の商品搬送速度を決定する第2の決定手段と、前記第1および第2の商品搬送速度のうち、速度の遅い商品搬送速度を前記選択された少なくとも1つのコンベアに対して選択する選択手段と、前記選択手段が選択した商品搬送速度に基づいて、前記第1の決定手段が選択しなかった他のコンベアの商品搬送速度を決定する第3の決定手段と、前記搬入コンベア、前記計量コンベアおよび貼付コンベアのそれぞれの商品搬送速度が、前記選択手段および前記第3の決定手段によって選択および決定されたそれぞれの商品搬送速度となるように、前記搬入コンベア、前記計量コンベアおよび貼付コンベアをそれぞれ駆動する駆動手段とを具備することを特徴としている。
【0011】
【作用】
請求項1記載の発明によれば、作業者は、ある商品にその商品に対応したラベルを貼付させるために、いずれのコンベア上にも商品が載置されていないことを確認した後、商品を搬入コンベアに載置する。これにより、識別手段がその商品を識別し、読出手段が記憶手段から当該商品に対応したラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データおよび商品長さデータを読み出す。
【0013】
そして、第1の決定手段は、読み出されたラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データに基づいて、少なくとも1つのコンベアを選択してその第1の商品搬送速度を決定する。また、第2の決定手段は、読み出された商品長さデータに基づいて、第1の決定手段が選択したコンベアの第2の商品搬送速度を決定する。次に、選択手段は、第1および第2の商品搬送速度のうち、速度の遅い商品搬送速度を選択する。これにより、第3の決定手段は、選択手段が選択した商品搬送速度に基づいて、第1の決定手段が選択しなかった他のコンベアの商品搬送速度を決定する。したがって、駆動手段は、各コンベアの各商品搬送速度が、選択手段および第3の決定手段によって選択および決定された各商品搬送速度となるように、各コンベアをそれぞれ駆動する。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。図1は本発明の一実施例による計量値付装置の外観構成を表す概略正面図、図2は同電気的構成を表すブロック図である。これらの図において、搬送装置1は、商品を搬入する搬入コンベア2と、搬入コンベア2によって搬送された商品を受け取り、計量する計量コンベア3と、計量コンベア3によって搬送された商品を受け取り、この商品にラベル貼付作業を行うとともに、商品を搬出する貼付コンベア4とから構成されている。なお、搬入コンベア2はモータ5によって駆動され、計量コンベア3はモータ6によって駆動され、貼付コンベア4はモータ7によって駆動される。
【0015】
計量コンベア3の上方にコンソール部8が、下方に計量部9がそれぞれ設けられており、コンソール部8は、データの入力、計量部9による商品の計量結果の表示および装置各部の制御等を行う。また、計量部9は、商品の重量を検出して重量信号を出力するロードセル10および重量信号をディジタルデータに変換するA/D変換器11から構成されている。
【0016】
貼付コンベア4の上方にラベル印字部13およびラベル貼付部14から構成されるラベル印字貼付部12が設けられている。このラベル印字貼付部12は、コンソール部8から転送された品名および計量結果等の印字データをラベル印字部13によってラベルに印字した後、このラベルをラベル貼付部14において圧縮空気により下方に吹き飛ばして貼付コンベア4の上面に載置された商品の所定の位置に貼付する。
【0017】
図2のコンソール部8において、CPU(中央処理装置)は、コンソール部8内に設けられ、ROM16のプログラムエリア16aに記憶された制御プログラムに従って、RAM17のフラグ・レジスタエリア17aを用いて処理を行うことにより、装置各部を制御する。
【0018】
ROM16は、上記プログラムエリア16a(図示略)と、図3に示す速度テーブル16bとから構成されている。速度テーブル16bには、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4それぞれの高速用の搬送速度データA,B,Cおよび低速用の搬送速度データa,b,cがあらかじめ記憶されている。搬入コンベア2の搬送速度と計量コンベア3の搬送速度とが等しく、かつ、商品が計量コンベア3で計量されている時間と、商品が貼付コンベア4の計量コンベア3側の端部近傍に設けられたセンサ26(後述)によって検出された後、所定のラベル貼付位置に到達するまでの時間とが等しい場合が、最も効率よく商品の計量および値付け作業が行えるとされているので、この条件を考慮して、上記搬送速度データA,B,Cおよびa,b,cを決定し、あらかじめ速度テーブル16bに記憶しておく。なお、この種の技術の詳細については、特開昭57−153848号公報を参照されたい。
【0019】
RAM17は、各種のフラグやレジスタが確保された上記フラグ・レジスタエリア17a(図示略)と、商品番号(品番)に応じて対応する商品の品名、単価およびその商品に貼付されるラベルの長さを示すラベル長さデータ等のデータが格納されたプリセットデータエリア(商品ファイル)17b(図4参照)と、品番に応じた売上個数、売上重量および売上金額の集計データを格納するための集計データエリア(実績ファイル)17c(図示略)とから構成されている。
【0020】
また、図2のコンソール部8において、操作部18は、コンソール部8の前面に配置されており、作業者が操作することにより、単価、品名およびコマーシャルメッセージ等が入力できる。表示部19には商品の品名、単価等が表示される。計量部インターフェイス20は、CPU15が計量部9とデータの交換等を行う際に用いられる。
【0021】
モータ制御インターフェイス21は、CPU15がこのモータ制御インターフェイス21を介してモータ制御回路22を制御することにより、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4それぞれを駆動するモータ5〜7が回転駆動される。
センサインターフェイス23は、CPU15がこのセンサインターフェイス23を介して後述するセンサ24〜27の出力信号を入力する。
【0022】
図1および図2において、センサ24は商品が搬入コンベア2の計量コンベア3側の端部に到達したことを検出し、センサ25は計量コンベア3から商品の搬出が開始されることを検出する。そして、これらのセンサ24および25は、商品の計量中に計量コンベア3に商品が2個以上搬入されないように、商品の搬送を制御するために設けられている。すなわち、センサ25により計量コンベア3からの商品の搬出開始が検出された場合、搬入コンベア2を駆動して商品を1個計量コンベア3へ搬入する。また、センサ25により計量コンベア3からの商品の搬出開始が検出される前にセンサ24により商品が検出された場合には、搬入コンベア2を停止させる。
【0023】
センサ26は計量コンベア3から貼付コンベア4へ商品が搬出される直前を検出するセンサである。このセンサ26によって商品が検出されると、ラベルに印字する重量値を決定する重量値決定処理およびラベル印字処理が開始される。それは、計量コンベア3から商品が搬出される直前が最も計量値の振動が減衰しており、また、安定しているためである。
センサ27は商品にラベルを貼付するために商品を検出するセンサである。このセンサ27によって、商品が検出された後、一定時間経過後ラベル印字貼付部12が商品に向かってエアを吹き付けてラベルを貼付することにより、常に商品の端部から決まった位置にラベルが貼付される。
【0024】
このような構成において、商品毎に搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の搬送速度を変更するCPU15の処理について図5に示すフローチャートを参照して説明する。
作業者は、ある商品にその商品に対応したラベルを貼付させるために、いずれのコンベア2〜4上にも商品が載置されていないことを確認してから、その商品の品番をコンソール部8の操作部18より入力した後、商品を搬入コンベア2に載置する。
【0025】
これにより、CPU15は、図5に示すステップSA1へ進み、図4に示す商品ファイル17bを参照して、操作部18より入力された品番をサーチして、その品番の品名、単価およびラベル長さデータを読み出した後、ステップSA2へ進む。
ステップSA2では、ステップSA1で読み出したラベル長さデータが、所定の長さ、たとえば、5cmより短いか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステップSA3へ進む。
【0026】
ステップSA3では、図3に示す速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の高速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSA5へ進む。
いっぽう、ステップSA2の判断結果が「NO」の場合、すなわち、ステップSA1で読み出したラベル長さデータが所定の長さ以上である場合には、ステップSA4へ進む。
ステップSA4では、速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の低速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSA5へ進む。
【0027】
ステップSA5では、ステップSA3、あるいはSA4で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データをモータ制御インターフェイス21を介してモータ制御回路22に供給する。これにより、供給された搬送速度データに基づいて、各コンベア2〜4の搬送速度が変更される。
【0028】
すなわち、搬入コンベア2に載置された商品は、搬送速度が変更された搬入コンベア2によって搬送され、計量コンベア3に渡される。計量コンベア3は商品を受け取り、変更された搬送速度で商品を搬送しつつ、その下部に設けられた計量部9によって商品の重量を計量した後、その重量データをCPU15に転送する。
【0029】
次に、センサ26が商品を検出した時、すなわち、計量コンベア3上の商品が計量コンベア3から搬出直前まで搬送されたことが検出されると、CPU15は、重量値決定処理を開始する。そして、CPU15は、上記重量値決定処理によって求められた商品の重量値および単価に基づいて商品の値段を算出した後、重量値を表示部19に表示するとともに、ラベル印字貼付部12に印字指令および重量値を含む印字データを転送する。
【0030】
次に、商品は計量コンベア3から貼付コンベア4に渡され、貼付コンベア4によって、変更された搬送速度で搬送される。そして、商品は、センサ27によって検出されてから所定時間経過後、ラベル印字貼付部12の真下に到達する。
いっぽう、ラベル印字貼付部12は、CPU15から転送された印字指令および印字データを受け取り、ラベル印字部13によってラベル上にCPU15から転送された印字データに基づいて印字を行う。
そして、ラベル貼付部14は、センサ27によって商品が検出されてから所定時間が経過した時、商品に向かってエアを吹き付けてラベルを貼付する。
【0031】
以上説明したように、上述した第1の実施例によれば、作業者は、商品を計量・値付けする際の必須の操作である品番の入力をするだけで、各コンベア2〜4の搬送速度を変更することができるので、特別な操作をすることなく、ラベルの長さに応じた搬送速度、つまり、商品がラベル印字開始のタイミングを提供するセンサ26によって検出されてからラベル貼付位置に到達するまでにラベルの印字が完了する最も速い搬送速度で、貼付コンベア4が商品を搬送することができる。また、搬入コンベア2および計量コンベア3についても、あらかじめ決定しておいた、上記貼付コンベア4の搬送速度に同調可能な最も速い搬送速度に変更されるので、計量値付装置として、最高の処理速度が得られる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。なお、この第2の実施例による計量値付装置の構成については、第1の実施例における商品ファイル17bに代えて、図6に示す商品ファイル17’bが新たに設けられている以外は、第1の実施例と同様である。図6に示す商品ファイル17’bには、各品番毎に、ラベル長さデータに加えて、商品の長さを示す商品長さデータも記憶されている。
【0033】
このような構成において、商品毎に搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の搬送速度を変更するCPU15の処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。
作業者は、ある商品にその商品に対応したラベルを貼付させるために、いずれのコンベア2〜4上にも商品が載置されていないことを確認してから、その商品の品番をコンソール部8の操作部18より入力した後、商品を搬入コンベア2に載置する。
【0034】
これにより、CPU15は、図7に示すステップSB1へ進み、図6に示す商品ファイル17’bを参照して、操作部18より入力された品番をサーチして、その品番の品名、単価、ラベル長さデータおよび商品長さデータを読み出した後、ステップSB2へ進む。
ステップSB2では、ステップSB1で読み出した商品長さデータが、所定の長さ、たとえば、15cmより短いか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステップSB3へ進む。
【0035】
ステップSB3では、図3に示す速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の高速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSB5へ進む。
いっぽう、ステップSB2の判断結果が「NO」の場合、すなわち、ステップSB1で読み出した商品長さデータが所定の長さ以上である場合には、ステップSB4へ進む。
ステップSB4では、速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の低速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSB5へ進む。
【0036】
ステップSB5では、ステップSB1で読み出したラベル長さデータが、所定の長さ、たとえば、5cmより短いか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステップSB6へ進む。
【0037】
ステップSB6では、図3に示す速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の高速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSB8へ進む。
いっぽう、ステップSB5の判断結果が「NO」の場合、すなわち、ステップSB1で読み出したラベル長さデータが所定の長さ以上である場合には、ステップSB7へ進む。
ステップSB7では、速度テーブル16bを参照して、搬入コンベア2、計量コンベア3および貼付コンベア4の低速用の搬送速度データを読み出した後、ステップSB8へ進む。
【0038】
ステップSB8では、ステップSB3、あるいはSB4で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データが、ステップSB6、あるいはSB7で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データよりも遅いか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステップSB9へ進む。
ステップSB9では、ステップSB3、あるいはSB4で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データをモータ制御インターフェイス21を介してモータ制御回路22に供給する。これにより、供給された搬送速度データに基づいて、各コンベア2〜4の搬送速度が変更される。
【0039】
いっぽう、ステップSB8の判断結果が「NO」の場合、すなわち、ステップSB3、あるいはSB4で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データが、ステップSB6、あるいはSB7で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データよりも速い場合には、ステップSB10へ進む。
ステップSB10では、ステップSB6、あるいはSB7で読み出した各コンベア2〜4の搬送速度データをモータ制御インターフェイス21を介してモータ制御回路22に供給する。これにより、供給された搬送速度データに基づいて、各コンベア2〜4の搬送速度が変更される。
なお、これ以降の計量値付装置の動作については、上述した第1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0040】
以上説明したように、上述した第2の実施例によれば、商品長さデータに基づいて求めた各コンベア2〜4の搬送速度と、ラベル長さデータに基づいて求めた各コンベア2〜4の搬送速度とを比較し、遅い搬送速度を採用しているので、第1の実施例に比べて、計量ミスおよびラベル貼付ミスの両方を防止しつつ、各コンベア2〜4の搬送速度を最も速くできる。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
たとえば、上述した第1および第2の実施例においては、ラベルの長さ、あるいは商品の長さが所定値より長いか短いかにより、各コンベア2〜4の搬送速度を2段階に変更した例を示したが、これに限定されず、ラベルの長さ、あるいは商品の長さが複数の設定範囲内のいずれに入るかを判断するとともに、それら複数の設定範囲に対応した段階だけ、各コンベア2〜4の搬送速度が変更できるようにしてもよい。このように構成すれば、各コンベア2〜4の搬送速度をより高速に設定でき、商品の計量・値付けの処理速度がより速くなる。
【0042】
また、上述した第1および第2の実施例においては、商品長さデータ、あるいはラベル長さデータと所定値とを比較し、その比較結果に基づいて速度テーブル16bを参照することにより、各コンベア2〜4の搬送速度を設定する例を示したが、これに限定されず、商品長さデータ、あるいはラベル長さデータから所定の計算方法により、各コンベア2〜4の搬送速度を算出してもよい。
【0043】
さらに、上述した第1および第2の実施例においては、ラベル長さデータ、あるいは商品長さデータに基づいて各コンベア2〜4の搬送速度を設定する例を示したが、これに限定されない。たとえば、ラベル長さデータはラベルの印字時間と相関関係にあるため、判断基準を変更すれば、ラベル長さデータをラベルの印字時間に置き換えることが可能である。
【0044】
また、上述した第1および第2の実施例においては、本発明を、既に包装された商品を計量して値付けする装置に適用した例を示したが、これに限定されず、本発明は、たとえば、商品の包装から計量、値付けまでの一連の作業を行う自動包装計量値付装置や、商品の包装や計量を行わず、重量値や販売価格が一定した複数種類の商品にラベルを貼付する装置にも適用できる。要するに、本発明は、コンベア等の搬送装置によって水平方向に搬送される商品にラベルを貼付する装置であればどのような構成の装置にも適用できる。
【0045】
さらに、上述した第2の実施例においては、ラベル長さデータに基づいて求めた搬送速度、および商品長さデータに基づいて求めた搬送速度のうち、遅い搬送速度を選択する例を示したが、これに限定されない。たとえば、ラベル長さと商品長さとの様々な組み合わせ毎の最適な搬送速度をあらかじめ求めてそれをROM16やRAM17にテーブルとして記憶しておき、商品ファイル17’bから読み出されたラベル長さデータおよび商品長さデータの組み合わせに基づいて、上記テーブルから、対応するラベル長さと商品長さとの組み合わせの最適な搬送速度を読み出すようにしてもよい。
【0046】
また、商品の長さが所定値よりも長い場合には、搬送速度を低速に固定し、逆に、商品の長さが所定値よりも短い場合には、ラベルの長さに基づいて搬送速度を決定するようにしてもよい。あるいは、ラベルの長さが所定値よりも長い場合には、搬送速度を低速に固定し、逆に、ラベルの長さが所定値よりも短い場合には、商品の長さに基づいて搬送速度を決定するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、作業者は、商品にラベルを貼付する際の必須の操作である商品番号の入力をするだけで、ラベルの長さ、あるいはラベルの印字時間に応じた最も速い搬送速度に、搬入コンベア、計量コンベアおよび貼付コンベアの搬送速度が変更されるので、ラベルを商品の所定の貼付位置に正確に貼付できるとともに、商品の計量・値付けの処理能力が向上する。
また、ラベルの長さ、あるいはラベルの印字時間および商品の長さの両方から搬入コンベア、計量コンベアおよび貼付コンベアの搬送速度を求めているので、計量ミスやラベル貼付ミスを防止しつつ、最も速い搬送速度で商品を搬送することができるので、さらに商品の計量・値付けの処理能力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施例による計量値付装置の外観構成を表す概略正面図である。
【図2】図1に示す計量値付装置の電気的構成を表すブロック図である。
【図3】速度テーブル16bの構成の一例を表す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における商品ファイル17bの構成の一例を表す図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるCPU15の処理を表すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例における商品ファイル17’bの構成の一例を表す図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるCPU15の処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2 搬入コンベア
3 計量コンベア
4 貼付コンベア
5〜7 モータ
8 コンソール部
9 計量部
12 ラベル印字貼付部
13 ラベル印字部
14 ラベル貼付部
15 CPU
16 ROM
16b 速度テーブル
17 RAM
17b,17’b 商品ファイル
Claims (1)
- 商品の搬送ラインの上流側、中流側および下流側にそれぞれ配設され、商品を搬入する搬入コンベアと、該搬入コンベアによって搬送された商品を受け取り、その商品を搬送中に計量する計量コンベアと、該計量コンベアによって搬送された商品を受け取り、その上方において前記商品にラベルが貼付されるとともに、その商品を搬出する貼付コンベアとからなる搬送手段を備え、前記計量コンベアによって計量された計量値に基づいて前記商品の値段を算出し、その算出した値段や前記商品の品名等の印字データをラベルに印字するとともに、そのラベルを前記商品に貼付する計量値付装置において、
商品毎に、ラベルの長さに関するラベル長さデータ、あるいはラベルの印字時間に関するラベル印字時間データおよび商品の長さに関する商品長さデータがあらかじめ記憶された記憶手段と、
商品を識別する識別手段と、
該識別手段によって商品が識別された場合、前記記憶手段から当該商品に対応したラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データおよび商品長さデータを読み出す読出手段と、
該読出手段によって読み出されたラベル長さデータ、あるいはラベル印字時間データに基づいて、少なくとも1つのコンベアを選択してその第1の商品搬送速度を決定する第1の決定手段と、
前記読出手段によって読み出された商品長さデータに基づいて、前記第1の決定手段が選択したコンベアの第2の商品搬送速度を決定する第2の決定手段と、
前記第1および第2の商品搬送速度のうち、速度の遅い商品搬送速度を前記選択された少なくとも1つのコンベアに対して選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した商品搬送速度に基づいて、前記第1の決定手段が選択しなかった他のコンベアの商品搬送速度を決定する第3の決定手段と、
前記搬入コンベア、前記計量コンベアおよび貼付コンベアのそれぞれの商品搬送速度が、前記選択手段および前記第3の決定手段によって選択および決定されたそれぞれの商品搬送速度となるように、前記搬入コンベア、前記計量コンベアおよび貼付コンベアをそれぞれ駆動する駆動手段と、
を具備することを特徴とする計量値付装置。
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