JP4011162B2 - 硬化性シランポリマー組成物におけるアルコキシシリル官能性オリゴマー - Google Patents

硬化性シランポリマー組成物におけるアルコキシシリル官能性オリゴマー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルム及び塗膜に硬化しうるポリマー組成物及び該組成物の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は重合体組成物がポリマー成分上に存在するアルコキシシリル基の縮合によって硬化する該組成物とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリマー上にアルコキシシリル基をもつポリマー成分を含む硬化性組成物から有用なフィルムや塗膜等を製造しうる。この組成物を、通常触媒や湿気等の硬化促進成分の存在下に、硬化条件におくことによりアルコキシシリル基が縮合して硬化した網目構造を形成しこれが接着性、耐久性、撥水性をもつシール、フィルム、塗膜等をもたらす。
これらの組成物の典型例はUS特許4,499,150に開示されている。そこには塗膜(トップコート)が1以上のエチレン性不飽和ケイ素非含有モノマーと1以上のエチレン性不飽和アルコキシシランから得られる共重合体からなるコーティング系が開示されている。この共重合体はフィルム形成性組成物の1部として用いられ、この組成物には触媒及び溶媒も存在する。
上記US特許にも示されているように硬化性組成物に溶媒を加えることは長い間慣用手段になっていた。溶媒は組成物に流動性を与え組成物の塗布を容易にし塗布製品の均一性を高める。
【0003】
しかしこれらは高価でありまた取扱いの問題、さらには溶媒がもたらす環境及び安全性の問題等から溶媒の使用は望まれなくなりつつある。特に溶媒は組成物を塗布した後に蒸発させる必要があるため本質的に大気中に失われる可能性をもっており不経済であると共に環境汚染の原因ともなる。
溶媒量を単純に少なくしたり溶媒を除くだけでは組成物自体の有用性に悪影響を与えるので問題の解決にはならない。特に溶媒を除くと粘度が上昇し組成物を使用しずらくしまた多くの場合組成物が全く使用できなくなる。組成物中の他の成分量を調節したり溶媒のかわりに揮発性の小さい粘度低下成分を加えることも組成物の硬化特性や硬化後の性質に悪影響を与えるので不満足である。
【0004】
国際公開WO95/19982には硬化性組成物にビニルジオキソ化合物を加えて上記の困難を解決する試みが示されている。この化合物は別途存在する揮発性溶媒の量を減少させると記載されている。この化合物を硬化性組成物に加えると種々の硬化性組成物との相溶性や得られる硬化生成物の性質が不確実なものとなる。
それ故溶媒の使用を抑制しながら所望の特性、特に作業性のある粘度と均一性を保持する硬化性アルコキシシラン系組成物をもたらす技術開発が望まれている。これら及びその他の課題が本発明によって解決される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は(A)エチレン性不飽和アルコキシシラン、エチレン性不飽和アシロキシシラン及びその混合物からなる群から選ばれる化合物を少なくともその一部としてもつ不飽和モノマー類を重合させて得たポリマー成分及び(B)ビニルトリアルコキシシラン、ビニルアルキルジアルコキシシラン及びビニルジアルキルモノアルコキシシランからなる群から選ばれた1以上のシランからなるモノマー混合物であって、所望によりビニルエステル、メタクリレートエステル、アクリレートエステル、炭素数6以下のニトリル、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル、スチレン及びメチル置換スチレンからなる群が選ばれる1以上のコモノマーを含有するモノマー混合物を重合させて得たオリゴマー成分であって、その平均鎖長がオリゴマー成分が本質的に非揮発性であって、得られる組成物の粘度を低下させる範囲で選ばれるオリゴマー成分とからなる流動性組成物であって、該組成物が所望によりそこに硬化触媒を加えて、硬化条件にさらすことによって該ポリマー成分と該オリゴマー成分が反応して硬化したフィルム形成しうるものである組成物に関する。
【0006】
本発明はまた該成分(A)と(B)と硬化触媒とを基材上に付与し硬化条件にさらすことによるフィルムの製造方法に関する。
ここで定義するオリゴマー成分は組成物の粘度を低下させ所望の流動性を与えると共に反応性成分(A)と反応すると大気中に揮発しなくなるか又は生成物や環境への汚染物にはならずまた組成物から得られるフィルムや塗膜の性質を高める。
【0007】
オリゴマー成分:
オリゴマーは比較的低重合度の流動性ポリマーである。本発明に有用なオリゴマーはその全体又は少なくとも一部がビニルシランモノマーからつくられる。ビニルシランモノマーの好ましい例としてはビニルトリアルコキシシラン、アルキルビニルジアルコキシシラン及びジアルキルモノアルコキシシランがある。特に好ましいビニルトリアルコキシシラン、アルキルビニルジアルコキシシラン及びジアルキルビニルモノアルコキシシランは、各アルコキシ基が炭素数1〜6、好ましくは1〜3をもつものであり、このアルコキシ基は所望により炭素数1〜6のアルコキシで置換されていてもよい。いずれのケイ素原子に結合するアルコキシ基も同じである。
有用なアルキルビニルジアルコキシシラン及びジアルキルビニルモノアルコキシシランはアルキル基が炭素数1〜6、好ましくは1〜3をもつものである。
【0008】
好ましいビニルシランの例としてはビニルトリメトキシシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリスプロポキシシラン、及びビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランがある。
オリゴマーはこれらビニルシランのいずれか1つのホモポリマーでありうる。また2以上のビニルシランのコポリマーでもありうる。さらにこのオリゴマーは1以上のこれらのビニルシランとエチレン性不飽和基をもつ1以上のコモノマーとのコポリマー(即ちコオリゴマー)でもありうる。
【0009】
有用なコモノマーにはビニルエステルがあり、その好ましい例には酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル(これらのエステル基は炭素数1〜6、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜2をもつ)、ニトリル(アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル等)、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル(各エステル基は炭素数1〜8、好ましくは1〜4をもつ)、スチレン、メチルスチレン(アルファメチルスチレン、ビニルトルエン等)、アクリラト(C1 〜C8 アルキル)トリアルコキシシラン(ガンマーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ガンマーメタクリロキシメチルジメトキシシラン等)がある。
この1以上のビニルシランは、平均して分子当り少なくとも2のアルコキシシラン基を与えまたケイ素原子当りの等量重量約150〜500を与えるように反応混合物中に存在するモノマー反応体の十分割合をしめるべきである。
【0010】
重合は周知のラジカル重合法、典型的には重合開始剤として有用な多くの周知化合物のいずれかを用いるラジカル重合法に準じて行ないうる。
好ましい開始剤の例としてはジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオキシピバレート、アゾビス(イソブチロニトリル)、ベンゾイルパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルパーアセテート、イソプロピルパーカーボネート、ブチルイソプロピルハーオキシカーボネートがある。開始剤は通常存在するモノマー及びコモノマー量当り0.1〜10重量%である。形成されるオリゴマーの平均鎖長を制御するために連鎖移動剤を加えることが好ましい。メルカプタン(C6 〜C12アルキルメルカプタン等)、メルカプトアルキルトリアルコキシシラン(メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)は好ましい連鎖移動剤である。連鎖移動剤の量はモノマー及びコモノマー量当り通常0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%である。反応は不活性溶媒中で行ないうるが、溶媒を用いない方が好ましい。反応成分及び連鎖移動剤の量及び反応条件は反応生成物が容易に流動しうる程度の低乃至中粘度の液体になるように選ばれる。
【0011】
典型的な粘度は0.1〜3000センチストークス、好ましくは1〜3000センチストークスである。オリゴマーは25℃、大気圧下で本質的に不揮発性で、本発明に従ってそれを加えてつくられるポリマー組成物よりも低い粘度をもつ流動性液体であるような平均重合度をもつべきである。好ましい粘度は、5〜50%のオリゴマーを加えると組成物の粘度がスプレーできる粘度、即ち約50〜200秒(フォードカップ#4)に低下するようなものである。
【0012】
硬化性ポリマー成分:
本発明で上記オリゴマーと組合せる硬化性ポリマー成分は加水分解性のアルコキシシリル基及び/又はアシロキシシリル基をもつポリマーからなる。このアルコキシ及びアシロキシ基は通常それぞれ炭素数1〜6、好ましくは1又は2をもつ。
ポリマー成分はエチレン性不飽和シランの重合で導かれる単位だけからなっていても、またこれらの単位とケイ素を含有しないエチレン性不飽和モノマーから導かれる単位とからなっていてもよい。
【0013】
有用なエチレン性不飽和シランの例としてはエチレン性不飽和トリアルコキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアルコキシシラン、エチレン性不飽和ジアルコキシモノアルコキシシラン、エチレン性不飽和トリスアシロキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアシロキシシラン及びエチレン性不飽和ジアルキルモノアシロキシシランがある。アルコキシ基は通常それぞれ炭素数1〜6、好ましくは1〜3をもつ。アルキル基は所望により炭素数1〜4、好ましくは1又は2のアルコキシで置換していてもよい。ケイ素原子上のアルキル置換基は通常炭素数1〜6、好ましくは1又は2をもつ。アシロキシ基は通常炭素数1〜6、好ましくは1又は2をもつ。好ましいアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシがある。好ましいアシロキシ基の例としてはアセトキシがある。
【0014】
エチレン性不飽和結合はたとえばビニル基やプロペン−2−イルとして、ケイ素原子に直接結合していてもよい。エチレン性不飽和結合は、たとえばアクリラトアルキル、メタクリラトアルキル、クロトノイロキシアルキル又はアレケニル基におけるように、ケイ素からの側鎖の一部として存在していてもよい。好ましくはエチレン性不飽和結合は末端に存在する。このような側鎖は好ましくは合計で10以下の炭素原子をもち、より好ましくはエチレン性基を含め3,4,5及び6の炭素原子をもつ。
前記モノマーの適宜の混合物も用いうる。
【0015】
この種の好ましいモノマーの例としては、ガンマーアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリメトキシラン、ビニルトリメチキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルビニルメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリアセトキシシラン及びメタクリロキシプロピルトリアセトキシシランがある。
本発明の硬化性ポリマー成分に加えうるケイ素原子を含有しないモノマーの例としては炭素数6以下のカルボン酸のビニルエステルがあり、その例としては酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エステル(これらのエステル基は炭素数1〜12、好ましくは1〜4をもつ)、炭素数6以下のニトリル(アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル等)、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル(各エステル基は炭素数1〜8、好ましくは1〜4をもつ)、スチレン及びメチルスチレン(アルファ−メチルスチレン、ビニルトルエン等)がある。
【0016】
シランモノマー又はシランコモノマーの組合せは本発明のポリマー成分を製造するために用いるモノマー混合物に存在する重合性モノマーの合計量の少なくとも約5%であるべきである。
重合は周知のラジカル重合法、典型的には重合開始剤として有用な多くの周知化合物のいずれかを用いるラジカル重合法に準じて行ないうる。
好ましい開始剤の例としてはジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオキシピバレート、アゾビス(イソブチロニトリル)、ベンゾイルパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルパーアセテート、イソプロピルパーカーボネート、ブチルイソプロピルハーオキシカーボネートがある。開始剤は通常存在するモノマー及びコモノマー量当り0.1〜10重量%である。
【0017】
反応成分の量及び重合条件は生成ポリマーの平均分子量が約500〜約30,000になるように選択される。重合生成物は加水分解性アルコキシシリル基をもつ重合成分であり、このアルコキシシリル基が引き続いての硬化反応に関与して所望の最終的なフィルム塗膜又は他の硬化製品を形成する。
【0018】
組成物の製造及び硬化:
上記のように製造したオリゴマー成分及び硬化性ポリマー成分を、典型的には湿分非存在下に十分に混合して合体する。オリゴマー成分は混合物中のオリゴマー及びポリマー成分両者の合計量の約2〜70重量%、特に5〜50重量%が好ましく、これにより混合物の粘度を下げて流動化し、通常のスプレー装置でスプレーできるようにする。オリゴマー及びポリマー成分の混合物の好ましい粘度は50〜200秒(フォードカップ#4)である。他の通常用いられる添加成分も所望の機能を付与するために添加しうる。たとえばフィラー、顔料、可塑剤、抗酸化剤、UV安定剤、かび止め剤、殺菌剤、界面活性剤、非水性分散(NAD)ポリマー、流動制御剤が添加成分例としてあげられる。
【0019】
ポリマー及びオリゴマー成分を含む組成物は加熱により又は湿気にさらす(周囲条件下でさえ)ことによって硬化させうる。それ故、硬化させる前には組成物を冷却された湿分のない環境下にて製造、保存するべきである。
硬化は硬化触媒組成物の存在下に促進される。好ましい硬化触媒の例としてはp−トルエンスルホン酸、n−ブチルリン酸等の有機酸、又はイソフオロンジアミン、イミダゾール等の有機塩基があげられる。より好ましい触媒はカルボン酸の金属塩、たとえば、スズナフタリン、スズベンゾエート、スズオクトエート、スズブチレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテートである。硬化触媒は存在するポリマー及びオリゴマー成分の合計量当り0.1〜10重量%が好ましい。硬化触媒を含有する硬化性組成物は無水条件下に合体して包装されるそのまま使われる。またはポリマー成分とオリゴマー成分を触媒と共に別々に包装してもよい。ポリマー成分とオリゴマー成分を一緒に包装することがより好ましい。それはオリゴマー成分がポリマー成分(及び組成物全体)の粘度を下げるという効果をもつからである。このようにして、組成物の所望の基材への付与を促進させ、スプレー等の手段で容易に塗布することが可能となる。
この組成物は当業界で周知のはけぬりや浸漬等によって塗布することもできる。
【0020】
【実施例】
次に非制限的実施例を説明する。
例1:
コンデンサ、温度計、加熱マングル、攪拌機及びフラスコの首の一つを保護するゴム隔膜を備えた1リットル丸底フラスコにビニルトリメトキシシラン360.2g、ジ−t−ブチルパーオキシド1.22gを入れた。隔膜を介してフラスコ内の内容物に15分間窒素を導入した。125℃に連続的加熱しつつ、シリンジポンプを用いて隔膜から47.8gの3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを14.5時間かけて徐々に導入した。フラスコ内容物を(132℃、1.5mmHgで)真空処理して攪拌成分を除き、32センチストークス(cs)の粘度をもつ軽黄色シランオリゴマー240.5gを得た。13C NMRスペクトル及びゲル透過クロマトグラフィーにより組成物を同定した。
例2:
例1の方法を繰り返し41csの粘度をもつシランオリゴマー258.5gを得た。
【0021】
例3:
例1の方法に従って、メチルビニルジメトキシシラン321.2gとジ−t−ブチルパーオキシド0.73gを、シリンジポンプにより14.4時間かけて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.1gを加えながら107℃でオリゴメリゼーション反応させた。生成オリゴマーを(139℃、4.5mmHgで)真空処理して6.2csの粘度をもつシランオリゴマー115.9gを得た。
例4:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン180.8g及びジ−t−ブチルパーオキシド0.67gを丸底フラスコに入れ、125℃に2時間加熱した。3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.1gと酢酸ビニル105gをシリンジポンプを用いて14.5時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(138℃、5mmHgで)真空処理して6.2csの粘度をもつポリマー140.3gを得た。
【0022】
例5:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン180.8gとメチルビニルジメトキシシラン161.3gとジ−t−ブチルパーオキシド0.78gを115℃に1.5時間加熱した。シリンジポンプにより14.5時間かけて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.1gを加えた。生成オリゴマーを(142℃、4.5mmHgで)真空処理して14.2csの粘度をもつシランオリゴマー145.9gを得た。
例6:
例1の方法に従って、メチルビニルジメトキシシラン321.2g、キシレン277.8g及びジ−t−ブチルパーオキシド0.73gを120℃に加熱した。シリンジポンプを用いて、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47gを14.5時間かけて導入した。生成オリゴマーを(137℃、0.6mmHgで)真空処理して0.5csの粘度をもつオリゴマー118gを得た。
【0023】
例7:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン111.2g、キシレン90.8g及びジ−t−ブチルパーオキシド0.41gの混合物を125℃に加熱した。酢酸ビニル64.6gと3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン29.5gの混合物を14.5時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(138℃、0.6mmHgで)真空処理して0.5csの粘度をもつオリゴマー44gを得た。
例8:
例1の方法に従って、メチルビニルジメトキシシラン100.6gとキシレン100.2gとジ−t−ブチルパーオキシド0.4gの混合物を120℃に加熱した。シリンジポンプを用いて、酢酸ビニル64.9gとメルカプトプロピルトリメトキシシラン29.5gの混合物を14.5時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(135℃、0.6mmHgで)真空処理して6.2csの粘度をもつオリゴマー67.3gを得た。
【0024】
例9:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン366.4gとLupersol11(鉱物スピリット中t−ブチルパーオキシピバレート75%)の混合物を60℃に加熱しこの温度に2時間保った。シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.8gを14.5時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(135℃、0.2mmHgで)真空処理して6.2csの粘度をもつオリゴマー143.1gを得た。
例10:
例9のLupersol11の代わりにLupersol546M75(鉱物スピリット中t−ブチルパーオキシネオデカノエート75%)2.7gを用い135℃、0.2mmHgで真空処理して6.2csの粘度をもつオリゴマー125.0gを得た。
【0025】
例11:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン360.2gとLupersol11(鉱物スピリット中t−ブチルパーオキシピバレート75%)2.7gの混合物を125℃に加熱しその温度に1時間保持した。シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.8gとLupersol11の8.2gを25時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(130℃、1.4mmHgで)真空処理して32csの粘度をもつオリゴマー287gを得た。
例12:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン360gとジ−t−ブチルパーオキシド2.0gを125℃に加熱しその温度に1時間保持した。シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.8gとジ−t−ブチルパーオキシド6.1gの混合物を25時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(145℃、2.2mmHgで)真空処理して41csの粘度をもつオリゴマー335.6g(転化率82.5%)を得た。
【0026】
例13:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン200gとVazo67(2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニトリル))を78℃に加熱しその温度に1時間保持した。シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン26.5gとVazo67の18.1gを78℃で48時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(135℃、0.1mmHgで)真空処理して14csの粘度をもつオリゴマー154.7g(転化率64.3%)を得た。
例14:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン89.0gとLupersol11の1.0gの混合物を70℃に加熱しその温度に1時間保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン47.2gとキシレン32gとLupersol11の9.5gの混合物を1のシリンジから加え、同時にメチルメタクリレート60gを第2のシリンジから70℃で16時間かけてフラスコに加えた。生成コオリゴマーを(134℃、2.5mmHgで)真空処理して400csの粘度をもつ無色透明のオリゴマー146.4gを得た。
【0027】
例15:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン89.0gとLupersol11の1.0gの混合物を70℃に加熱しその温度に30分保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン23.6gとキシレン23gとLupersol11の9.5gの混合物を1のシリンジから加え、同時にブチルメタクリレート85.3gを第2のシリンジから70℃で16時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(132℃、2.5mmHgで)真空処理して2700csの粘度をもつ無色透明のオリゴマー154.5gを得た。
例16:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン89.0gとLupersol11の1.3gの混合物を70℃に加熱しその温度に1時間保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて、1−ドデカンチオール24.3gとキシレン28gとLupersol11の7.5gの混合物を1のシリンジから加え、同時に酢酸ビニル51.7gを第2のシリンジから70℃で24時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(120℃、1.5mmHgで)真空処理して125csの粘度をもつオリゴマー108.8gを得た。
【0028】
例17:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン64.3gとLupersol11の0.5gの混合物を70℃に加熱しその温度に1時間保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン16.9gと酢酸ブチル55gとLupersol11の8.1gの混合物を1のシリンジから加え、同時にビニルネオノナノエート(異性体混合物)80.0gを第2のシリンジから70℃で24時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(142℃、4.5mmHgで)真空処理して340csの粘度をもつオリゴマー107.5gを得た。
例18:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン96.3gとLupersol11の0.5gの混合物を70℃に加熱しその温度に1時間保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン25.3gと酢酸ブチル47gとLupersol11の18.4gの混合物を1のシリンジから加え、同時に酢酸ブチル83.3gを第2のシリンジから70℃で24時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(137℃、0.7mmHgで)真空処理して370csの粘度をもつオリゴマー173.2gを得た。
【0029】
例19:
例1の方法に従って、ビニルトリメトキシシラン111.2gとLupersol11の0.9gの混合物を68℃に加熱しその温度に1時間保持した。マルチ供給シリンジポンプを用いて、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン44.2gとLupersol11の8.7gの混合物を1のシリンジから加え、同時にアクリロニトリル39.8gを第2のシリンジから68℃で24時間かけてフラスコに加えた。生成オリゴマーを(130℃、1.5mmHgで)真空処理して50csの粘度をもつオリゴマー143.2gを得た。
【0030】
例20:
この例は本発明の組成物のポリマー成分として有用なポリマーの製造例である。コンデンサ、攪拌機及び温度計を備えたフラスコに酢酸ブチル218.4gとVM&Pナフサ93.6gとトルエン62.4gを加え加熱還流した。窒素下に次の3者を2時間かけてフラスコに同時に加えた。
供給物Iはメチルメタクリレート582.4gと酢酸ブチル291.2gとスチレン364.0gとガンマーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン218.4gを混合してつくった。
供給物IIは酢酸ブチル125gとジ−t−ブチルパーオキシド72.8gを混合してつくった。
供給物III は酢酸ブチル124.8gとガンマーメルカプトプロピルトリメトキシシラン72.8gを混合してつくった。
フラスコにこれら供給物を添加し終わったら、追加のパーオキシド(5.85g)を加え、混合物を1.5時間還流して重合を完結させた。最終の樹脂反応生成物は68.6%の固体含量をもちZ+のガードナーホルト粘度を示した。
【0031】
例21:
この例はポリマー成分にオリゴマーを加えることにより適切な粘度低下が得られることを例証するものである。例1〜8でつくったオリゴマーサンプル(20g)を例20でつくったシラン−アクリルポリマー100gとブレンドした。生成混合物のガードナー−ホルト粘度を測定した。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0004011162
【0033】
文字で示す粘度はASTMテストD−1545−63記載のガードナー−ホルト粘度測定法に従ったものである。アルファベットの最後に近い文字ほど高い粘度を示す。表1の結果は本発明のオリゴマー成分とポリマー成分の混合物が組成物の粘度を下げ、より流動化させ、所望の高固体含量を保持しながらより作業性に優れていることを示している。
次の例に示すように、硬化触媒と溶媒と共に組成物をつくったときも類似の結果が得られる。
【0034】
例22:
例20でつくったシラン−アクリル樹脂の92gをトルエン75%/キシレン25%の混合溶媒10mlに加え、そこで硬化触媒のジブチルスズジラウレート5重量%を加えた。生成混合物の固体含量は62.1%で、フォードカップ#4粘度は304秒だった。
例1〜8でつくったオリゴマーのサンプル(18.4g)を上記の樹脂−触媒組成物に加え、粘度と固体含量を測定した。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
Figure 0004011162
【0036】
例23:
例1〜8でつくったオリゴマーを例20でつくったシラン−アクリルポリマーとコーティング組成物用に調合した。対照組成物を例2のポリマーを用い、本発明のオリゴマー成分は用いずにつくった。これらの組成物の成分と量を表3に示す。
【0037】
【表3】
Figure 0004011162
【0038】
各調合物を陰極電着させたエポキシ塗料で1次塗布した冷ロールスチールのパネル上に塗布し、次いで140℃で30分間硬化処理した。塗膜の性質を表4に示す。
【0039】
【表4】
Figure 0004011162
【0040】
ゲル含量は140℃での還流アセトンに6時間さらした後に残っている硬化フィルムの重量である。フィルムの約0.2〜0.3gが基材から除かれステンレススチールのメッシュスクリーンにはまり込んだ。ゲル含量が大きいほど硬化が完全で望ましい。

Claims (32)

  1. (A)エチレン性不飽和アルコキシシラン、エチレン性不飽和アシロキシシラン及びその混合物からなる群から選ばれる化合物を少なくともその一部としてもつ不飽和モノマーを重合させて得たポリマー成分及び(B)ビニルトリアルコキシシラン、ビニルアルキルジアルコキシシラン及びビニルジアルキルモノアルコキシシランからなる群から選ばれた1以上のシランからなるモノマー、又は該モノマーとビニルエステル、メタクリレートエステル、アクリレートエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル、スチレン及びメチル置換スチレンからなる群が選ばれる1以上のコモノマーとのモノマー混合物を重合させて得た粘度0.1〜3000センチストークスの液状のオリゴマー成分とからなる液状組成物であって、該組成物がそこに硬化触媒を加えることによって該ポリマー成分と該オリゴマー成分が反応して硬化したフィルムを形成しうるものである液状組成物。
  2. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがアルキル基が炭素数1〜6をもちアルコキシ基が炭素数1〜6をもつ化合物から選ばれる請求項1記載の組成物。
  3. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがアルキル基が炭素数1〜3をもちアルコキシ基が炭素数1〜3をもつ化合物から選ばれる請求項1又は2記載の組成物。
  4. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリスプロポキシシラン及びビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランからなる群から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 該オリゴマー成分が該1以上のシランとアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル(但しこれらのエステル基は炭素数1〜4をもつ)、アクリラト(C〜Cアルキル)トリアルコキシシラン及びメタクリラト(C〜Cアルキル)トリアルコキシシランからなる群から選ばれる1以上のモノマーからなるモノマー混合物を重合して得られたものである請求項1〜4のいずれか1項記載の組成物。
  6. 溶媒を含有しない請求項1記載の組成物。
  7. 該オリゴマー成分が0.2〜3000センチストークスの粘度をもつ請求項1〜6のいずれか1項記載の組成物。
  8. 該エチレン性不飽和アルコキシシラン及びエチレン性不飽和アシロキシシランがエチレン性不飽和トリアルコキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアルコキシシラン、エチレン性不飽和ジアルキルモノアルコキシシラン、エチレン性不飽和トリスアシロキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアシロキシシラン及びエチレン性不飽和ジアルキルモノアシロキシシラン(これらにおいてアルキル基は炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよい)からなる群から選ばれる請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 該エチレン性不飽和アルコキシシラン及びエチレン性不飽和アシロキシシランがアルコキシ基、アルキル基及びアシル基がそれぞれ炭素数1〜6をもつ化合物から選ばれる請求項8記載の組成物。
  10. 該ポリマー成分形成用のモノマーがガンマーアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリメトキシラン、ビニルトリメチキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルビニルメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリアセトキシシラン及びメタクリロキシプロピルトリアセトキシシランからなる群から選ばれる1以上のエチレン性不飽和モノマーからなる請求項1〜9のいずれか1項記載の組成物。
  11. 該ポリマー成分形成用モノマーが、ケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーをもつ請求項1〜10のいずれか1項記載の組成物。
  12. ケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーが炭素数6以下のカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エステル(これらのエステル基は炭素数1〜12をもつ)、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル(各エステル基は炭素数1〜8をもつ)、スチレン及びメチルスチレンからなる群から選ばれる請求項11記載の組成物。
  13. ケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーが酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート及びラウリルアクリレートからなる群から選ばれる請求項12記載の組成物。
  14. 該オリゴマー成分が組成物中のオリゴマー成分及びポリマー成分の全重量当り2〜70%存在する請求項1〜13のいずれか1項記載の組成物。
  15. 該オリゴマー成分が組成物中のオリゴマー成分とポリマー成分の全重量当り5〜50%存在する請求項1〜14のいずれか1項記載の組成物。
  16. 該組成物がスプレー塗布可能な粘度をもつ請求項1記載の組成物。
  17. (A)エチレン性不飽和アルコキシシラン、エチレン性不飽和アシロキシシラン及びその混合物からなる群から選ばれる化合物を少なくともその一部としてもつ不飽和モノマー類を重合させて得たポリマー成分及び(B)ビニルトリアルコキシシラン、ビニルアルキルジアルコキシシラン及びビニルジアルキルモノアルコキシシランからなる群から選ばれた1以上のシランからなるモノマー、又は該モノマーとビニルエステル、メタクリレートエステル、アクリレートエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル、スチレン及びメチル置換スチレンからなる群が選ばれる1以上のコモノマーを含有するモノマー混合物を重合させて得た粘度0.1〜3000センチストークスの液状オリゴマー成分及び(C)硬化触媒からなる液状混合物を基材上に付与し次いで該混合物を硬化させることを特徴とするフィルムの製造方法。
  18. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがアルキル基が炭素数1〜6をもちアルコキシ基が炭素数1〜6をもつ化合物から選ばれる請求項17記載の方法。
  19. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがアルキル基が炭素数1〜3をもちアルコキシ基が炭素数1〜3をもつ化合物から選ばれる請求項17又は18記載の方法。
  20. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランがビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリスプロポキシシラン及びビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランからなる群から選ばれる請求項17〜19のいずれか1項記載の方法。
  21. 該オリゴマー成分形成用の1以上のシランとアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル(但しこれらのエステル基は炭素数1〜4をもつ)、アクリラト(C〜Cアルキル)トリアルコキシシラン及びメタクリラト(C〜Cアルキル)トリアルコキシシランからなる群から選ばれる1以上のモノマーからなるモノマー混合物を重合して得られたものである請求項17記載の方法。
  22. 液状混合物が溶媒を含有しない請求項17〜21のいずれか1項記載の方法。
  23. 該オリゴマー成分が0.2〜3000センチストークスの粘度をもつ請求項17〜22のいずれか1項記載の方法。
  24. 該エチレン性不飽和アルコキシシラン及びエチレン性不飽和アシロキシシランがエチレン性不飽和トリアルコキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアルコキシシラン、エチレン性不飽和ジアルキルモノアルコキシシラン、エチレン性不飽和トリスアシロキシシラン、エチレン性不飽和モノアルキルビスアシロキシシラン及びエチレン性不飽和ジアルキルモノアシロキシシラン(これらにおいてアルキル基は炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよい)からなる群から選ばれる請求項17〜23のいずれか1項記載の方法。
  25. 該エチレン性不飽和アルコキシシラン及びエチレン性不飽和アシロキシシランがアルコキシ基、アルキル基及びアシル基がそれぞれ炭素数1〜6をもつ化合物から選ばれる請求項24記載の方法。
  26. 該ポリマー成分形成用のモノマーがガンマーアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリメトキシラン、ビニルトリメチキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルビニルメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ガンマーアクリロキシプロピルトリアセトキシシラン及びメタクリロキシプロピルトリアセトキシシランからなる群から選ばれる1以上のエチレン性不飽和モノマーからなる請求項17〜25のいずれか1項記載の方法。
  27. 該ポリマー成分形成用のモノマーがケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーをもつ請求項17〜26のいずれか1項記載の方法。
  28. ケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーが炭素数6以下のカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エステル(これらのエステル基は炭素数1〜12をもつ)、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、塩化ビニル、マレイン酸ジエステル(各エステル基は炭素数1〜8をもつ)、スチレン及びメチルスチレンからなる群から選ばれる請求項27記載の方法。
  29. ケイ素原子を含有しない1以上のコモノマーが酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート及びラウリルアクリレートからなる群から選ばれる請求項28記載の方法。
  30. 該オリゴマー成分が混合物中のオリゴマー成分及びポリマー成分の全重量当り2〜70%存在する請求項17〜29のいずれか1項記載の方法。
  31. 該オリゴマー成分が混合物中のオリゴマー成分とポリマー成分の全重量当り5〜50%存在する請求項17〜30のいずれか1項記載の方法。
  32. 該組成物の基材上への付与がスプレー塗布である請求項17〜31のいずれか1項記載の方法。
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