JP4009553B2 - 高周波スイッチ回路 - Google Patents

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    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
    • H03K17/687Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors
    • H03K17/693Switching arrangements with several input- or output-terminals, e.g. multiplexers, distributors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波スイッチ回路に関し、特に小型で高い電力を切り替えることが可能な高周波スイッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、制御信号として入力する制御電位によって制御される高周波スイッチ回路としては、電界効果トランジスタ(FET;field effect transistor)を用いたものや、ダイオードを使用したものなどが知られている。例えば、特開平8−139014号公報(特許文献1)には、SPDT(単極双投;single pole double through)回路構成の高周波スイッチ回路として、GaAs基板上に複数のFETを縦続接続するように集積して半導体集積回路(IC)として構成したものが開示されている。
【0003】
図42は、このような従来のSPDT回路の一例を示している。図42に示す高周波スイッチ回路は、3個の高周波端子101〜103と、外部からの制御信号としての制御電位が入力する制御電位入力端子111,112とを備えており、このうち高周波端子101はコモン端子である。そして、高周波端子101と高周波端子102の間には、NチャネルFET1〜5がそれらのチャネル(ドレイン−ソース)を縦続接続されて接続している。同様に、高周波端子101と高周波端子103の間にも、NチャネルFET6〜10がそれらのチャネルを縦続接続されて接続している。FET1〜10のゲートには、それぞれ、抵抗素子51〜60の一端が接続されており、電界効果トランジスタ1〜5のゲートに接続する抵抗素子51〜55の他端は共通に制御信号入力端子111に接続され、FET6〜10のゲートに接続する抵抗素子56〜60の他端は制御電位入力端子112に接続されている。
【0004】
このような構成において、制御電位入力端子111と制御電位入力端子112には、ハイ(high)レベルとロウ(low)レベルとの2値のレベルの制御電位が制御信号として外部から相補的に印加され、それによって、この高周波スイッチ回路は切り替え動作を行うことができる。すなわち、制御電位入力端子111にハイレベルが入力され制御電位入力端子112にロウレベルが入力されると、FET1〜5はオン(on)状態となり、FET6〜10はオフ(off)状態となって、高周波端子101と高周波端子102の間が導通状態となり、高周波端子101と高周波端子103の間が遮断状態となる。一方、制御電位入力端子111にロウレベルが入力され制御電位入力端子112にハイレベルが入力されると、FET1〜5はオフ状態となり、FET6〜10はオン状態となって、高周波端子101と高周波端子102の間が遮断状態となり、高周波端子101と高周波端子103の間が導通状態となる。
【0005】
ところで、近年、高周波スイッチが使用される機器においては、低消費電力の観点から電源電圧が下がっており、それに伴なってスイッチ回路に与えられる制御電位も低下する傾向にある。図42に示した従来のスイッチ回路の扱うことができる最大のハンドリングパワーPmaxは、
max=2(n(VH−VL−VT))2/Z0 (1)
で表わされる。このここで、VHはスイッチ制御信号のハイレベル電位、VLはスイッチ制御信号のロウレベル電位、nはFETの縦続接続段数、VTはFETのしきい値電圧、Z0は測定システムのインピーダンスである。スイッチのハイレベルの制御電位が低下すると、(1)式におけるVHが低下し、ハンドリングパワーが低下してしまう。縦続接続されたFETの数nを増加させることによってハンドリングパワーを増加させることができるが、その場合には、集積回路として構成されている高周波スイッチ回路のチップ面積の著しい増加を招いてしまう問題がある。
【0006】
特開平10−84267号公報(特許文献2)は、縦続接続段数nが1の場合において、FETのゲートに加わる制御電位を実質的に大きくするために、高周波信号経路からスイッチに入力される高周波信号の一部を検波することにより、高周波信号の波高に比例する直流電位を生成し、外部からの制御信号に応じてこの直流電位が制御電位としてFETのゲートに印加されるようにした高周波スイッチ回路を開示している。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−139014
【特許文献2】
特開平10−84267
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、複数のFETを縦続接続して構成された高周波スイッチ回路では、制御電位の低下に伴なってハンドリングパワーが低下し、ハンドリングパワーを増加させようとするとFETの縦続接続段数が増えて集積回路としての高周波スイッチ回路のサイズが大きくなる、という問題点がある。
【0009】
また、特開平10−84267号公報(特許文献2)に開示の回路においては、高周波信号から得た直流電位をFETのゲートに印加するかどうかを選択するために、高周波スイッチ用のFETのほかにさらに選択回路すなわちスイッチ回路とその制御のための電源や制御信号を必要とし、結局、集積回路として構成した場合のチップ面積が大きくなる、という問題点がある。
【0010】
そこで本発明の目的は、小型であって、低い制御電位動作においても高いハンドリングパワーが得られる高周波スイッチ回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高周波スイッチ回路において、入力される高周波信号の振幅に応じた電位であって、高周波スイッチのオン状態ではより大きく、オフ状態ではより小さくなるように電位を発生する回路を備えており、その発生した電位が制御電位に付加されるようにしたものである。
【0012】
本発明の高周波スイッチ回路は、制御信号として印加される制御電位に応じて入力端子と出力端子の間で高周波信号の通過・遮断を行う複数の高周波スイッチ手段と、高周波スイッチ手段を通過する高周波信号を検出する検出手段と、検出手段で検出された高周波信号の振幅または強度に応じ、オン状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位とオフ状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位の差が拡大するよう、複数の高周波スイッチ手段の少なくとも1つに印加される制御電位を変化させる制御電位発生回路と、を有する、
本発明に基づく第1の構成による高周波スイッチ回路は、印加される制御電位に応じて入力端子と出力端子の間で高周波信号の通過・遮断を行う複数の高周波スイッチ手段と、オン状態である高周波スイッチ手段を通過する高周波信号を検出する検出手段と、検出手段で検出された高周波信号の振幅または強度に応じ、オン状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位とオフ状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位の差が拡大するよう、オン状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位が上昇するように電位を発生する制御電位発生回路と、を有し、この制御電位発生回路は、昇圧回路のみ、もしくは昇圧回路と降圧回路の組み合わせにより構成される。
【0013】
第1の構成では、高周波スイッチ回路において、入力された高周波信号の振幅に応じて、制御電位発生回路によって制御電位が上昇する。このときオン状態の電界効果トランジスタ(FET)でもオフ状態のFETでも同じように制御電位が上昇する場合には、式(1)のVH−VLが変化しないため、ハンドリングパワーは上昇しないが、本発明では、オン状態のFETにおける制御電位上昇がオフ状態のFETにおける制御電位上昇よりも大きくなるようにしており、その結果、式(1)のVH−VLが大きくなって、ハンドリングパワーが増加する。
【0014】
本発明に基づく第2の構成による高周波スイッチ回路は、印加される制御電位に応じて入力端子と出力端子の間で高周波信号の通過・遮断を行う複数の高周波スイッチ手段と、オン状態である高周波スイッチ手段を通過する高周波信号を検出する検出手段と、検出手段で検出された高周波信号の振幅または強度に応じ、オン状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位とオフ状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位の差が拡大するよう、オフ状態である高周波スイッチ手段に印加される制御電位が低下するように負電位を発生する制御電位発生回路と、を有し、この制御電位発生回路は、降圧回路のみ、もしくは昇圧回路と降圧回路の組み合わせにより構成される。
【0015】
第2の構成では、高周波スイッチ回路において、入力された高周波信号の振幅に応じて制御電位発生回路によって制御電位が低下する。このときオン状態の電界効果トランジスタ(FET)でもオフ状態のFETでも同じように制御電位が低下する場合には、式(1)のVH−VLが変化しないため、ハンドリングパワーは上昇しないが、本発明ではオフ状態のFETにおける制御電位低下がオン状態のFETにおける制御電位低下よりも大きくなるようにしており、その結果、式(1)のVH−VLが大きくなって、ハンドリングパワーが増加する。
【0016】
本発明に基づく上述した第1及び第2の構成は、オン側もしくはオフ側のゲート電位を上下させることにより、式(1)のVH−VLを大きくし、ハンドリングパワーを増加させているため、両者が並存するようにして高周波スイッチ回路を構成することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態の高周波スイッチ回路の構成の概要を示すブロック図である。
【0019】
図1に示す高周波スイッチ回路は、半導体集積回路として構成するのに適したものであり、SPDT回路として構成されたものである。この高周波スイッチ回路は、コモン端子としての高周波端子101と、高周波端子101に入力端子が接続した第1の高周波スイッチ回路部分151と、第1の高周波スイッチ回路部分151の出力端子に接続した高周波端子102と、高周波端子101に入力端子が接続した第2の高周波スイッチ回路部分152と、第2の高周波スイッチ回路部分152の出力端子に接続した高周波端子103と、1対の相補的な制御電位すなわち制御信号が入力する第1及び第2の制御電位入力端子111,112と、第1の制御電位入力端子111に入力端子が接続する第1の昇圧回路131と、第2の制御電位入力端子112に入力端子が接続する第2の昇圧回路132と、を備えている。
【0020】
ここで高周波スイッチ回路部分151,152は、いずれも、入力端子、出力端子のほかに、制御端子及び高周波検出端子を備えており、制御端子に制御信号として入力する制御電位に応じて、入力端子と出力端子との間を導通状態あるいは遮断状態とするものである。さらに高周波スイッチ回路部分151,152は、それがオン状態となっているときにそこを通過する高周波信号の強度あるいは振幅を検出して出力するための高周波検出端子を備えている。このような高周波スイッチ回路部分は、後述するように、例えば、FET(電界効果トランジスタ)を縦続接続したものなどからなる高周波スイッチ部と、高周波信号を検出するための回路とからなるものを使用することができる。
【0021】
第1の昇圧回路131は、対応する第1の高周波スイッチ回路部分151の制御端子に対し、第1の制御電位入力端子111に入力する制御信号(制御電位)を供給するものであるが、第1の高周波スイッチ回路部分151がオン状態であるときには、第1の高周波スイッチ回路部分151に供給する制御信号の電位を上昇させる。そのため、第1の昇圧回路131は、第1の高周波スイッチ回路部分151の高周波検出端子に接続する高周波検出端子を備えている。同様に第2の昇圧回路132は、第2の高周波スイッチ回路部分152の制御端子に対し制御信号(制御電位)を供給するものであり、第2の高周波スイッチ回路部分152がオン状態であるときに、第2の制御電位入力端子112から入力する制御信号を昇圧させて第2の高周波スイッチ回路部分152に供給する。第2の昇圧回路132は、第2の高周波スイッチ回路部分152の高周波検出端子に接続する高周波検出端子を備えている。
【0022】
次に、各高周波スイッチ回路部分151,152における高周波検出について説明する。この高周波検出は、図2に示すように、高周波スイッチ回路部分内の高周波スイッチ部の入力端子と出力端子との間に電位分割回路を接続することで実現できる。電位分割回路は、2つの電位分割素子を直列に接続し、これらの電位分割素子の中点から高周波検出端子を引き出すようにして構成できる。図2は、図1に高周波スイッチ回路における高周波検出を説明する図であり、ここでは、第1の高周波スイッチ回路部分151の高周波スイッチ部121の入力端子と出力端子との間に電位分割素子141,142を直列に接続し、これら電位分割素子141,142の中点(接続点)を高周波スイッチ回路部分151の高周波検出端子211とし、同様に、第2の高周波スイッチ回路部分152の高周波スイッチ部122の入力端子と出力端子との間に電位分割素子143,144を直列に接続し、これら電位分割素子143,144の中点(接続点)を高周波スイッチ回路部分152の高周波検出端子212としている。電位分割素子141〜144としては、抵抗素子、容量素子、インダクタ素子のいずれを使用することもでき、また、これらを直列あるいは並列に接続したものも使用することができる。
【0023】
これらの電位分割素子141〜144について、電位分割素子141で代表させてその具体例を説明する。図3は、抵抗素子51からなる電位分割素子141を示し、図4は、インダクタ素子91からなる電位分割素子141を示し、図5は、容量素子41からなる電位分割素子141を示している。また、図6は、抵抗素子51とインダクタ素子91を直列に接続した電位分割素子141を示し、図7は、抵抗素子51と容量素子41を直列に接続した電位分割素子141を示している。さらに、図8は、図2に示す回路において電位分割素子141〜144として抵抗素子51〜54をそれぞれ使用した例を示し、図9は、図2に示す回路において電位分割素子141〜144としてインダクタ素子91〜94をそれぞれ使用した例を示し、図10は、図2に示す回路において電位分割素子141として容量素子41〜44をそれぞれ使用した例を示している。
【0024】
次に、昇圧回路131,132について説明する。昇圧回路131,132は、通常、同一の回路構成とされるので、ここでは、昇圧回路131について説明する。
【0025】
図11は、昇圧回路131の構成の一例を示している。昇圧回路131の入力端子204と出力端子205の間に抵抗素子51が接続されており、この抵抗素子51と並列にダイオード素子21が設けられている。ダイオード素子21のアノードが入力端子204に、カソードが出力端子205に接続している。さらに、昇圧回路131の高周波検出端子206と出力端子205の間に、容量素子41が接続されている。ここでは、図12に示すように、入力端子204とダイオード素子21のアノードとの間に抵抗素子52が挿入されていてもよく、また、図13に示すように、出力端子205とダイオード素子21のカソードとの間に抵抗素子52が挿入されていてもよい。また、図14に示すように、容量素子41と直列に抵抗素子67を接続してもよい。図14に示す例では、容量素子41に抵抗素子67が直列に設けられているが、インダクタ素子、抵抗素子、容量素子から構成される回路を図14の抵抗素子67の代わりに挿入してもよい。
【0026】
高周波検出端子206と出力端子205の間に接続された容量素子41は、容量素子を含む信号検出部に置き換えることが可能である。この信号検出部は、容量素子のみ、もしくは容量素子を含む回路で構成される。この容量素子を含む回路は、抵抗素子とインダクタ素子と容量素子の全てもしくは一部から構成される回路と、容量素子との直列接続により構成される。
【0027】
次に、高周波スイッチ部121,122について説明する。高周波スイッチ部としては、抵抗を介してゲートに制御信号すなわち制御電位が印加されるFETを有するもの、あるいは、このようなFETを縦続接続したものが好ましく使用される。FETを縦続接続した場合には、各FETごとに抵抗を設けて抵抗の一端を対応するFETのゲートに接続し、抵抗の他端は共通に接続してそこを制御端子として制御信号が入力するようにすればよい。高周波スイッチ部121,122は、通常、同一構成とされるので、ここでは高周波スイッチ部121によってこれらを代表して説明する。
【0028】
図15に示した高周波スイッチ部121は、入力端子201と出力端子202の間を2つのNチャネルFET1,2のチャネルで縦続接続し、各FET1,2のゲートにはそれぞれ抵抗素子51,52の一端を接続し、抵抗素子51,52の他端は共通に制御端子203に接続したものである。ここではFETを2個縦続接続しているが、FETは1個であってもよいし、3個以上を縦続接続させてもよい。
【0029】
また、縦続接続されたFETにおいて、各FETのドレイン−ソース間電圧をそろえるために、各FETのドレイン−ソースに対して並列に、数kΩ以上の抵抗値の抵抗素子を接続するようにしてもよい。図16は、このようにドレイン−ソース間に抵抗素子が接続された高周波スイッチ部を示している。すなわち図16に示す高周波スイッチ部121は、入力端子201と出力端子202の間を4つのFET1〜4のチャネルで縦続接続し、FET1〜4ごとにそのFETのドレインとソースを接続するように数kΩ程度の抵抗値を有する抵抗素子51〜54が設けられている。各FET1〜4のゲートにはそれぞれ抵抗素子55〜58の一端が接続され、抵抗素子55〜58の他端は共通に制御端子203に接続している。
【0030】
図16では、4個のFET1〜4を縦続接続しているが、FETを1個のみ入力端子201と出力端子202の間に接続しているようにしてもよいし、縦続接続の段数も4段以外としてもよい。
【0031】
図17は、図2に示す回路の具体的構成例として、高周波スイッチ部121,122としてそれぞれ4個のNチャネルFETを縦続接続したものを用い、電位分割素子141〜144として抵抗素子51〜54を使用し、昇圧回路131,132として図11に示す回路を用いた例を示している。同様に図18は、図2に示す回路の具体的構成例として、高周波スイッチ部121,122としてそれぞれ4個のNチャネルFETを縦続接続したものを用い、電位分割素子141〜144として抵抗素子51〜54を使用し、昇圧回路131,132として図12に示す回路を用いた例を示している。
【0032】
次に、この第1の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
【0033】
図2を再び参照して、制御電位入力端子111,112には、制御信号として、ハイレベルとロウレベルからなる二値のレベルの制御電位が、相補的に印加されることになっている。ここで制御電位入力端子111にハイレベルが入力され、制御電位入力端子112にロウレベルが入力された場合を考える。このとき高周波端子101に高周波信号が入力されると、高周波スイッチ部121はオン状態であるので、高周波端子102に信号が出力される。したがって高周波検出端子211では、高周波の入力信号と同じ振幅の信号が検出できる。その一方、高周波スイッチ部122はオフ状態であるので、高周波端子103には信号は出力されない。通常の使用状態であれば、各高周波端子101〜103は終端されているので、オフ状態である高周波スイッチ部122に接続する高周波端子102の信号振幅は、電位分割回路から流れ込む信号成分を無視すれば、実質的に振幅ゼロであると考えられる。したがって高周波検出端子212には、高周波入力信号が電位分割回路で分割されて小さくなった振幅の信号が検出される。
【0034】
高周波スイッチ部121,122にそれぞれ接続されている昇圧回路131,132は、次に示すような動作をする。昇圧回路131,132は、図11〜図14に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図11に示す昇圧回路131が使用されたものとする。
【0035】
高周波スイッチ部側の高周波検出端子212で検出された高周波信号は、昇圧回路131の高周波検出端子206に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ込むため、結果として、昇圧回路131の出力端子205には、入力端子204の電位より高い電位が現れることになる。高周波スイッチ部側で検出される高周波信号は、高周波スイッチ部がオン状態のときには入力高周波信号と同じ大きさであり、高周波スイッチ部がオフ状態であれば、入力高周波信号より小さいので、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、SPDT回路について説明したが、本発明は、SPDT回路のみに適用されるものではなく、より多数の高周波スイッチ部あるいは高周波スイッチ回路部分を有するものにも適用されるものである。図19は、本発明の第2の実施形態の高周波スイッチ回路を示している。
【0037】
図19に示す高周波スイッチ回路は、DPDT(双極双投;double pole double through)回路であり、高周波信号が入力する2つの高周波端子101,104と、高周波信号を出力する2つの高周波端子102,103と、高周波端子101と高周波端子102の間に設けられた高周波スイッチ部121及び電位分割素子141,142と、高周波端子104と高周波端子102の間に設けられた高周波スイッチ部122及び電位分割素子143,144と、高周波端子101と高周波端子103の間に設けられた高周波スイッチ部123及び電位分割素子145,146と、高周波端子104と高周波端子103の間に設けられた高周波スイッチ部124及び電位分割素子147,148と、高周波スイッチ部121〜124にそれぞれ接続する昇圧回路131〜134と、1対の制御電位入力端子111,112を備えている。制御電位入力端子111は、昇圧回路131,134に接続し、制御電位入力端子112は、昇圧回路132,133に接続している。
【0038】
この高周波スイッチ回路は、図2に示したSPDT回路を2つ用意して、両方のSPDT回路の高周波端子102を共通に接続し、また高周波端子103を共通に接続するとともに、双方のSPDT回路の制御電位入力端子111,112をたすき掛けに接続したものに相当する。したがって、個々のSPDT回路としては、第1の実施形態の場合と同様に動作するから、この第2の実施形態の高周波スイッチ回路では、制御信号として、制御電位入力端子111にハイレベル、制御電位入力端子112にロウレベルの制御電位を印加すると、高周波端子101から入力した高周波信号は高周波端子102から出力され、高周波端子104から入力した高周波信号は高周波端子103から出力される。逆に、制御電位入力端子111にロウレベル、制御電位入力端子112にハイレベルを印加すると、高周波端子101から入力した高周波信号は高周波端子103から出力され、高周波端子104から入力した高周波信号は高周波端子102から出力される。この高周波スイッチ回路においても、オン状態である高周波スイッチ部に対し昇圧された制御電位が印加されるため、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0039】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図20に示す本発明の第3の実施形態の高周波スイッチ回路は、SP3T(単極三投;single pole triple through)回路として構成されたものである。この高周波スイッチ回路は、高周波信号が入力する高周波端子101と、高周波信号を出力する3個の高周波端子102〜104と、高周波端子101と高周波端子102の間に設けられた高周波スイッチ部121及び電位分割素子141,142と、高周波端子101と高周波端子103の間に設けられた高周波スイッチ部122及び電位分割素子143,144と、高周波端子101と高周波端子104の間に設けられた高周波スイッチ部123及び電位分割素子145,146と、高周波スイッチ部121〜123にそれぞれ接続する昇圧回路131〜133と、昇圧回路131〜133にそれぞれ接続する制御電位入力端子111〜113を備えている。
【0040】
この高周波スイッチ回路は、図2に示した高周波スイッチ回路に対し、さらに、第3の高周波スイッチ部123と、第3の昇圧回路133と、電位分割素子145,146とを追加したものであり、この追加された回路部分の構成は、第1の高周波スイッチ部121、第1の昇圧回路131及び電位分割素子141,142からなる回路部分と同一である。したがって、追加された回路部分も、第1の実施形態の講習はスイッチ回路における、第1の昇圧回路131及び電位分割素子141,142からなる回路部分と同様に動作する。そして、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111〜113に対し、いずれか1つの制御電位入力端子がハイレベル、残り2つの制御電位入力端子がロウレベルとなるように、制御信号が印加される。その結果、高周波端子101に入力した高周波信号は、ハイレベルとなっている制御電位入力端子に対応する高周波スイッチ部を介し、対応する高周波端子から出力することになる。この場合も、オン状態である高周波スイッチ部に対し昇圧された制御電位が印加されるため、制御電位入力端子に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0041】
以上、本発明をDPDT回路やSP3T回路に適用する場合を説明したが、本発明は、さらに多数の高周波スイッチ部を有する高周波スイッチ回路にも適用することができる。
【0042】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述した第1乃至第3の実施形態では、オン状態となっている高周波スイッチ部から高周波信号を検出するために電位分割回路を設けているが、高周波スイッチ部自体を縦続接続することによって、電位分割回路を設けることなく、オン状態となっている高周波スイッチ部を通過する高周波信号を検出することができる。その場合には、縦続接続された高周波スイッチ部相互の接続点から高周波信号を検出すればよい。
【0043】
図21は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。このスイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、昇圧回路131〜134と、制御電位入力端子111,112とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続され、高周波スイッチ部122の入力端子に高周波スイッチ部121の出力端子が接続されてその相互接続点が高周波検出端子211とされ、高周波端子103に高周波スイッチ部124の出力端子が接続されて、高周波スイッチ部124の入力端子に高周波スイッチ部123の出力端子が接続され、その相互接続点が高周波検出端子212とされている。高周波スイッチ部121及び高周波スイッチ部123の入力端子は、高周波端子101に接続される。さらに、昇圧回路131の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の出力端子は高周波スイッチ部121及び122の制御端子に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波スイッチ部121の出力端子すなわち高周波検出端子211に接続される。同様にして、昇圧回路132の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は高周波スイッチ部123および高周波スイッチ部124の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波スイッチ部123の出力端子すなわち高周波検出端子212に接続される。
【0044】
ここで、昇圧回路131,132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのもの、すなわち4段に限られるわけではない。
【0045】
図22は、このような第4の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。ここでは、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5,6と抵抗素子55,56が高周波スイッチ部123を構成し、FET7,8と抵抗素子57,58が高周波スイッチ部124を構成している。昇圧回路131,132としては、図12に示したものが使用されている。
【0046】
次に、この第4の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
【0047】
図21を再び参照して、制御電位入力端子111,112には、ハイレベルとロウレベルからなる二値のレベルの制御電位が、制御信号として、相補的に印加されることになっている。ここで制御電位入力端子111にハイレベルが入力され、制御電位入力端子112にロウレベルが入力された場合を考える。このとき高周波端子101に高周波信号が入力されると、高周波スイッチ部121,122はいずれもオン状態であるので、高周波端子102に高周波信号が出力される。したがって高周波検出端子211では、高周波の入力信号と同じ振幅の信号が検出できる。その一方、高周波スイッチ部123,124はオフ状態であるので、高周波端子103には信号は出力されない。通常の使用状態であれば、各高周波端子は終端されているので、オフ状態である高周波スイッチ部124に接続する高周波端子102の信号振幅は、電位分割回路から流れ込む信号成分を無視すれば、実質的に振幅ゼロであると考えられる。したがって高周波検出端子212には、高周波入力信号が、縦続接続されている高周波スイッチ部のインピーダンスの比で分割されて小さくなった振幅の信号が検出される。
【0048】
高周波スイッチ部121〜124に接続されている昇圧回路131,132は、次に示すような動作をする。昇圧回路131,132は、図11〜図14に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図11に示す昇圧回路131が使用されたものとする。
【0049】
高周波スイッチ部側の高周波検出端子212で検出された高周波信号は、昇圧回路131の高周波検出端子206に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ込むため、結果として、昇圧回路131の出力端子205には、入力端子204の電位より高い電位が現れることになる。高周波スイッチ部側で検出される高周波信号は、高周波スイッチ部がオン状態のときには入力高周波信号と同じ大きさであり、高周波スイッチ部がオフ状態であれば、入力高周波信号より小さいので、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0050】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述した第4の実施形態では、縦続接続された高周波スイッチ部相互の接続点を検出端子としているが、高周波スイッチ部の入出力端子を検出端子としても同様の効果を得ることが可能である。
【0051】
図23は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。このスイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121,123と、昇圧回路131〜132と、制御電位入力端子111,112とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部121の出力端子が接続され、その出力端子が高周波検出端子211とされ、高周波端子103に高周波スイッチ部123の出力端子が接続され、その出力端子が高周波検出端子212とされている。高周波スイッチ部121及び高周波スイッチ部123の入力端子は、高周波端子101に接続される。さらに、昇圧回路131の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の出力端子は高周波スイッチ部121の制御端子に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波スイッチ部121の出力端子すなわち高周波検出端子211に接続される。同様にして、昇圧回路132の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は高周波スイッチ部123の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波スイッチ部123の出力端子すなわち高周波検出端子212に接続される。
【0052】
ここで、昇圧回路131,132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。
【0053】
図24及び図25は、このような第5の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。図24に示す高周波スイッチ回路は、図22に示した高周波スイッチ回路において、昇圧回路131,132の高周波検出端子をそれぞれ高周波端子102,103に接続したものと等価である。図25に示す高周波スイッチ回路は、図24に示す高周波スイッチ回路の昇圧回路131,132において、容量素子41,42と高周波検出端子との間にそれぞれ抵抗素子67,67を挿入したものである。
【0054】
次に、この第5の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
【0055】
図23を再び参照して、制御電位入力端子111,112には、ハイレベルとロウレベルからなる二値のレベルの制御電位が、制御信号として、相補的に印加されることになっている。ここで制御電位入力端子111にハイレベルが入力され、制御電位入力端子112にロウレベルが入力された場合を考える。このとき高周波端子101に高周波信号が入力されると、高周波スイッチ部121はオン状態であるので、高周波端子102に高周波信号が出力される。したがって高周波検出端子211では、高周波の入力信号と同じ振幅の信号が検出できる。その一方、高周波スイッチ部123はオフ状態であるので、高周波端子103には信号は出力されない。上述の実施形態と同様に、オフ状態である高周波スイッチ部123に接続する高周波端子102の信号振幅は、実質的に振幅ゼロであると考えられ、高周波検出端子212にはおいて検出される高周波信号の振幅もほとんどゼロである。
【0056】
高周波スイッチ部121,124に接続されている昇圧回路131,132は、次に示すような動作をする。昇圧回路131,132は、図11〜図14に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図11に示す昇圧回路131が使用されたものとする。
【0057】
高周波スイッチ部側の高周波検出端子212で検出された高周波信号は、昇圧回路131の高周波検出端子206に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ込むため、結果として、昇圧回路131の出力端子205には、入力端子204の電位より高い電位が現れることになる。高周波スイッチ部側で検出される高周波信号は、高周波スイッチ部がオン状態のときには入力高周波信号と同じ大きさであり、高周波スイッチ部がオフ状態であればほとんど振幅ゼロであるので、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0058】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。上述した第2から第5の実施の形態では、高周波スイッチ回路を構成する全ての高周波スイッチ部に昇圧回路を接続していたが、第6の実施の形態では、特定の高周波スイッチ部にのみ昇圧回路を接続する。これは、高周波スイッチの用途を考えた際に、大振幅の信号が入力される高周波端子が特定の端子のみで、他の高周波端子には小振幅の信号しか入力されない場合に有効である。この場合、大振幅の信号が通過する高周波スイッチ部におけるハンドリングパワーを向上させればよい。
【0059】
図26は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。このスイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜123と、昇圧回路131と、制御電位入力端子111,112とを備えており、高周波スイッチ部121と122が縦続接続され、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続され、高周波端子103に高周波スイッチ部123の出力端子が接続されている。高周波スイッチ部121及び123の入力端子は、高周波端子101に接続され、その高周波端子101が高周波検出端子211とされる。さらに、昇圧回路131の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波スイッチ部121の入力端子すなわち高周波検出端子211に接続される。
【0060】
ここで、昇圧回路131としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜123としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、各高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。
【0061】
次に、この第6の実施の形態の動作について説明する。第6の実施形態の高周波スイッチ回路は、上述した第1の実施の形態のものと同一の原理で動作するため、動作が異なる点のみの説明を行う。
【0062】
第6の実施の形態の高周波スイッチ回路は、特定の高周波端子からのみ大振幅の信号が入力され、その大振幅の信号が通過する高周波スイッチ部のハンドリングパワーを増大させるようにしている。そこで、高周波端子102にのみ大振幅の信号が入力され、高周波スイッチ部121,122がオンとなる場合を考える。高周波スイッチ部121,122には昇圧回路131が接続され、高周波スイッチ部123には昇圧回路が接続されていないため、高周波検出端子211における信号の振幅は、高周波端子102に入力された振幅とほぼ同じとなる。このとき、昇圧回路の動作は、第1の実施の形態に上述した原理で動作するため、高周波スイッチ部121,122の制御端子の電位は高周波信号の入力振幅に応じて昇圧された電位が印加され、高周波スイッチ部123の制御端子の電位は昇圧されない。したがって、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0063】
図27は、このような第6の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。ここでは、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5〜8と抵抗素子55〜58が高周波スイッチ部123を構成している。昇圧回路131としては、図12に示したものが使用されている。
【0064】
上述の例では、SPDT構成を基本にして説明したが、本発明の回路は、SPDTだけに限定されることなく、SPnTや多入力多出力型のスイッチにおいても適用可能である。また、上述の例では、高周波検出端子を高周波スイッチ部の入力端子としたが、高周波スイッチ部の縦続接続端子や高周波スイッチ部の出力端子を高周波検出端子としても同様の効果を得ることは可能である。
【0065】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。上述した第6の実施の形態では、昇圧回路により、オン側となる高周波スイッチ部の制御電位を昇圧していたが、第7の実施の形態では、第6の実施の形態と同じく特定の高周波端子に大振幅の信号が入力される場合を考え、特定の高周波スイッチ部のハンドリングパワーを増大させるために、降圧回路を設けて、オフ側となる高周波スイッチ部の制御電位を降圧する。
【0066】
図28は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。このスイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、降圧回路161と、制御電位入力端子111,112とを備えており、高周波スイッチ部123と124が縦続接続され、高周波スイッチ部121と122が縦続接続され、高周波端子102に縦続接続された高周波スイッチ部122の出力端子が接続され、高周波端子103に従属接続された高周波スイッチ部124の出力端子が接続されている。高周波スイッチ部121及び123の入力端子は、高周波端子101に接続され、その高周波端子101が高周波検出端子211とされる。さらに、降圧回路161の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、降圧回路161の高周波検出端子は、高周波スイッチ部123の入力端子すなわち高周波検出端子211に接続される。
【0067】
ここで降圧回路161について説明する。
【0068】
図29は、降圧回路161の構成の一例を示している。降圧回路161の入力端子304と出力端子305の間に抵抗素子51が接続されており、この抵抗素子51と並列にダイオード素子21が設けられている。ダイオード素子21のアノードが出力端子305に、カソードが入力端子304に接続している。さらに、降圧回路131の高周波検出端子306と出力端子305の間に、容量素子41が接続されている。ここでは、図30に示すように、入力端子304とダイオード素子21のカソードとの間に抵抗素子52が挿入されていてもよく、また、図31に示すように、出力端子305とダイオード素子21のアノードとの間に抵抗素子52が挿入されていてもよい。これら図29〜図31に示した降圧回路は、それぞれ、図11〜図13に示した昇圧回路におけるダイオード素子の極性を逆転したものと回路的に等価である。
【0069】
本実施形態においては、降圧回路161としては、図29〜図31に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。
【0070】
次に、この第7の実施の形態の動作について説明する。
【0071】
図28を再び参照する。第7の実施の形態は、特定の高周波端子からのみ大振幅の信号が入力され、その大振幅の信号が通過する高周波スイッチ部のハンドリングパワーを増大させることを目的としている。そこで、高周波端子102にのみ大振幅の信号が入力され、高周波スイッチ部121,122がオンとなる場合を考える。高周波スイッチ部121,122には昇圧回路も降圧回路も接続されず、高周波スイッチ部123,124には降圧回路161が接続されている。したがって、高周波検出端子211における信号の振幅は、高周波端子102に入力された振幅とほぼ同じとなる。
【0072】
降圧回路161としては、図29〜図31に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図29に示す降圧回路161が使用されたものとする。
【0073】
高周波スイッチ部側の高周波検出端子211で検出された高周波信号は、降圧回路161の高周波検出端子306に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ出るため、結果として、降圧回路131の降圧電位端子307には、入力端子304の電位より低い電位が現れることになる。
【0074】
そのため、高周波スイッチ部123,124の制御端子の電位は制御電位入力端子112の電位から降圧回路161により降圧される。一方、高周波スイッチ部121,122の制御端子の電位は変化しないため、制御電位入力端子111の電位と同一になる。したがって、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0075】
図32は、このような第6の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。ここでは、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5,6と抵抗素子55,56が高周波スイッチ部123を構成し、FET7,8と抵抗素子57,58が高周波スイッチ部124を構成している。降圧回路161としては、図30に示したものが使用されている。
【0076】
上述の例では、SPDT構成を基本にして説明したが、本実施形態の回路は、SPDTだけに限定されることなく、SPnTや多入力多出力型のスイッチにおいても適用可能である。また、上述の例では、高周波検出端子を高周波スイッチ部の入力端子としたが、高周波スイッチ部の縦続接続端子や高周波スイッチ部の出力端子を高周波検出端子としても、同様の効果を得ることは可能である。
【0077】
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。上述した第7の実施の形態では、大振幅信号が入力される高周波端子が特定の端子である場合を示したが、この第8の実施の形態の高周波スイッチ回路は、どの高周波端子に大振幅の信号が入力されてもオフ側の電位を低下させ、高いハンドリングパワーを得ることが可能な構成である。具体的には、上述した昇圧回路と降圧回路とを備えるとともに、これら昇圧回路からの電位と降圧回路からの電位を合成して出力する電位合成回路を備えている。
【0078】
図33は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。このスイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、昇圧回路131,132と、降圧回路161,162と、制御電位入力端子111,112と、電位合成回路171,172とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続されて、その高周波端子が検出端子212とされ、高周波スイッチ部122の入力端子に高周波スイッチ部121の出力端子が接続され、高周波端子103に高周波スイッチ部124の出力端子が接続されて、その高周波端子が高周波検出端子214とされ、高周波スイッチ部124の入力端子に高周波スイッチ部123の出力端子が接続されている。高周波スイッチ部121及び高周波スイッチ部123の入力端子は、高周波端子101に接続され、その高周波端子が高周波検出端子211及び213とされる。
【0079】
さらに、昇圧回路131と降圧回路161の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の出力端子は電位合成回路171の第1の入力端子に接続され、降圧回路161の出力端子は電位合成回路171の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部121及び高周波スイッチ部122の制御端子に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波スイッチ部122の出力端子すなわち検出端子212に接続され、降圧回路161の高周波検出端子は、高周波スイッチ部121の入力端子すなわち検出端子211に接続されている。
【0080】
また、昇圧回路132と降圧回路162の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は電位合成回路172の第1の入力端子に接続され、降圧回路162の出力端子は電位合成回路172の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部123及び124の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波スイッチ部124の出力端子すなわち検出端子214に接続され、降圧回路162の高周波検出端子は、高周波スイッチ部123の入力端子すなわち検出端子213に接続されている。
【0081】
ここで、昇圧回路131,132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。昇圧回路161,162としては、図29〜図31に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。
【0082】
図34は、第6の実施形態の高周波スイッチ回路の構成の別の例を示している。この高周波スイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、昇圧回路131,132と、降圧回路161,162と、制御電位入力端子111,112と、電位合成回路171,172とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続されて、その高周波端子が高周波検出端子212とされ、高周波スイッチ部122の入力端子に高周波スイッチ部121の出力端子が接続され、その相互接続点を高周波検出端子211とし、高周波端子103に高周波スイッチ部124の出力端子が接続されて、その高周波端子が検出端子214とされ、高周波スイッチ部124の入力端子に高周波スイッチ部123の出力端子が接続され、その相互接続点を高周波検出端子213としている。高周波スイッチ部121及び123の入力端子は、高周波端子101に接続される。
【0083】
さらに、昇圧回路131と降圧回路161の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の出力端子は電位合成回路171の第1の入力端子に接続され、降圧回路161の出力端子は電位合成回路171の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部121及び122の制御端子に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波スイッチ部122の出力端子すなわち検出端子212に接続され、降圧回路161の高周波検出端子は、検出端子211に接続されている。
【0084】
また、昇圧回路132と降圧回路162の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は電位合成回路172の第1の入力端子に接続され、降圧回路162の出力端子は電位合成回路172の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部123及び124の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波スイッチ部124の出力端子すなわち検出端子214に接続され、降圧回路162の高周波検出端子は、検出端子213に接続されている。
【0085】
ここで、昇圧回路131,132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。昇圧回路161,162としては、図29〜図31に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示したものに限られるわけではない。
【0086】
次に、本実施形態における電位合成回路171,172について説明する。電位合成回路171,172は、通常、同一の回路構成とされるので、ここでは、電位合成回路171について説明する。
【0087】
図35は、電位合成回路171の構成の一例を示している。電位合成回路171は、第1及び第2の入力端子310,311及び出力端子312を備えており、第1の入力端子310と出力端子312の間に抵抗素子51を備え、第2の入力端子311と出力端子312の間に抵抗素子52を備えている。もっとも、電位合成回路171の構成は、第1の入力端子310の電位と第2の入力端子311の電位の間の電位を出力端子312に出力する構成であれば、図35に示した構成に限定されるものではない。
【0088】
以上示した回路では、降圧回路の高周波検出端子を高周波スイッチ部の相互接続点に接続しているが、本実施の形態では、ある高周波スイッチ部における降圧回路の高周波検出端子と昇圧回路の高周波検出端子が同一の点に接続されない限り、昇圧回路及び降圧回路への入力信号に差が生じ、スイッチ素子のオン・オフ動作により、制御端子の電位の昇圧量もしくは降圧量を変化させることが可能である。そのため、この両者の高周波検出端子は、同一の点への接続でない限り、高周波スイッチ部の相互接続点もしくは、スイッチ手段の入出力端子のいずれに接続してもよく、例示した構成に限定されることはない。
【0089】
次に、この第6の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
【0090】
図33を再び参照して、制御電位入力端子111,112には、ハイレベルとロウレベルからなる二値のレベルの制御信号が、相補的に印加されることになっている。ここで制御電位入力端子111にハイレベルが入力され、制御電位入力端子112にロウレベルが入力された場合を考える。このとき高周波端子102に高周波信号が入力されると、高周波スイッチ部121,122はオン状態であるので、高周波端子102に信号が出力される。したがって高周波検出端子211、212では、高周波の入力信号と同じ振幅の信号が検出できる。その一方、高周波スイッチ部123,124はオフ状態であるので、高周波端子103には信号は出力されない。通常の使用状態であれば、各高周波端子101〜103は終端されているので、オフ状態である高周波スイッチ部123,124に接続する高周波端子102の信号振幅は、実質的に接地電位であると考えられる。したがって高周波検出端子213には、入力信号と同じ振幅の信号が検出され、高周波検出端子214では、信号は検出されない。
【0091】
高周波検出端子211、212にそれぞれ接続されている降圧回路161と昇圧回路131は、次に示すような動作をする。昇圧回路131,132は、図11〜図14に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図11に示す昇圧回路131が使用されたものとする。また、降圧回路161,162は、図29〜図31に示す回路のうちのいずれのものを使用したとしてもほぼ同様に動作するから、ここでは図29に示す降圧回路161が使用されたものとする。
【0092】
高周波スイッチ部側の高周波検出端子212で検出された高周波信号は、昇圧回路131の高周波検出端子206に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ込むため、結果として、昇圧回路131の昇圧電位出力端子205には、入力端子204の電位より高い電位が現れることになる。また、高周波スイッチ部側の高周波検出端子211で検出された高周波信号は、降圧回路161の高周波検出端子306に入力する。この高周波信号はダイオード21によって検波されることとなり、検波された非対称な電流がダイオード21から流れ出るため、結果として、降圧回路161の降圧電位出力端子305には、入力端子304の電位より低い電位が現れることになる。
【0093】
電位合成回路は、昇圧回路131と降圧回路161の出力電位を平均化する。このとき、高周波検出端子211、212において検出される高周波信号は、高周波スイッチ部121,122がオン状態のときには、ほぼ同一の振幅となるため、昇圧回路による電位の上昇量と、降圧回路による電位の低下量がほぼ同一の値となり、高周波スイッチ部121,122の制御端子にかかる電位は、制御電位入力端子111に印加されたハイレベルの電位とほぼ同一となる。
【0094】
一方、高周波スイッチ部123、124への制御電位は、上述の高周波スイッチ部121、122への制御電位と同様の方法で決定される。しかし、降圧回路162の高周波検出端子213における振幅は、入力信号の振幅と等しいが、昇圧回路132の高周波検出端子214における振幅はほぼ0であるため、降圧回路は電位の降圧を行うが、昇圧回路は電位を昇圧しない。その結果、電位合成回路の出力は、制御電位入力端子112に印加されたロウレベルの電位より低下することになる。
【0095】
その結果、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部121、122に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部123,124に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0096】
図36及び図37は、このような第6の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。これらの回路では、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5,6と抵抗素子55,56が高周波スイッチ部123を構成し、FET7,8と抵抗素子57,58が高周波スイッチ部124を構成している。図36に示す回路では、昇圧回路として、入力端子に抵抗素子の一端が接続し、抵抗素子の他端がダイオード素子のアノードに接続し、ダイオード素子のカソードに出力端子が接続し、出力端子と高周波検出端子との間を容量素子が接続しているものが用いられている。降圧回路としては、この昇圧回路においてダイオード素子の極性を逆転したものが使用されている。また、図37に示す回路では、昇圧回路として図12に示すものが使用され、降圧回路として図30に示すものが使用されている。
【0097】
上述の例では、SPDT構成を基本にして説明したが、本実施形態の回路は、SPDTだけに限定されることなく、SPnTや多入力他出力型のスイッチにおいても適用可能である。また、上述の高周波スイッチ回路における昇圧回路と降圧回路は、ダイオード素子の極性の向きが反転しているほかは同一の回路構成となっており、この構成によって、上述した効果を得られることができる。しかし、高周波スイッチ回路において、昇圧回路と降圧回路の回路構成やこれら回路を構成する素子値は同一にする必要はない。昇圧回路における電位の上昇量が降圧回路における電位の低下量より大きくなるよう回路構成を採用した場合には、オン状態の高周波スイッチ部の制御端子の電位を上昇させ、オフ状態の高周波スイッチ部の制御電位を低下させることも可能である。この場合も、ハンドリングパワーは増大する。
【0098】
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。上述した第6の実施の形態と同じく特定の高周波端子に大振幅の信号が入力される場合を考え、特定の高周波スイッチ部のハンドリングパワーを増大させるために、この実施形態では、オフ側の高周波スイッチ部の制御電位を降圧する。
【0099】
図38は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。この高周波スイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、昇圧回路132と、降圧回路162と、制御電位入力端子111,112と、電位合成回路172とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続され、高周波スイッチ部122の入力端子に高周波スイッチ部121の出力端子が接続され、高周波端子103に高周波スイッチ部124の出力端子が接続されて、その高周波端子が高周波検出端子212とされ、高周波スイッチ部124の入力端子に高周波スイッチ部123の出力端子が接続されている。高周波スイッチ部121及び123の入力端子は、高周波端子101に接続され、その高周波端子が高周波検出端子211とされる。
【0100】
さらに、昇圧回路132と降圧回路162の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は電位合成回路172の第1の入力端子に接続され、降圧回路162の出力端子は電位合成回路172の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部123,124の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波スイッチ部124の出力端子すなわち高周波検出端子212に接続され、降圧回路162の高周波検出端子は、高周波スイッチ部123の入力端子すなわち高周波検出端子211に接続されている。
【0101】
ここで、昇圧回路132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。降圧回路162としては、図29〜図31に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。電位合成回路172としては、図35に示したものを使用可能である。さらに電位合成回路172としては、第1の入力端子の電位と第2の入力端子の電位の間の電位を出力端子に出力する構成であれば、図35に示す構成以外の構成のものも使用できる。
【0102】
次に、この第9の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
【0103】
第9の実施の形態では、特定の高周波端子からのみ大振幅の信号が入力されるものとして、その大振幅の信号が通過する高周波スイッチ部のハンドリングパワーを増大させるようにしている。そこで、高周波端子102にのみ大振幅の信号が入力され、高周波スイッチ部121,122がオンとなる場合を考える。高周波スイッチ部123,124、昇圧回路132、降圧回路162で構成される回路部分は、第8の実施の形態に示したものと同一の原理で動作するため、高周波スイッチ部123,124の制御端子の電位は制御電位入力端子112の電位から信号の振幅に対応する降圧が行われる。一方、高周波スイッチ部121,122の制御端子の電位は変化しないため、制御電位入力端子111の電位と同一になる。したがって、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0104】
図39は、このような第6の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。ここでは、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5,6と抵抗素子55,56が高周波スイッチ部123を構成し、FET7,8と抵抗素子57,58が高周波スイッチ部124を構成している。昇圧回路、降圧回路としては、図36に示した高周波スイッチ回路におけるものと同じものが使用されている。
【0105】
上述の例では、SPDT構成を基本にして説明したが、本実施形態の回路は、SPDTだけに限定されることなく、SPnTや多入力多出力型のスイッチにおいても適用可能である。また、上述の例では、高周波検出端子を高周波スイッチ部の入力端子と出力端子としたが、高周波スイッチ部の縦続接続端子や高周波スイッチ部の出力端子を高周波検出端子としても同様の効果を得ることは可能である。
【0106】
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。上述した第8及び第9の実施の形態では、昇圧回路と降圧回路の高周波検出端子を高周波スイッチ部の入力端子、出力端子もしくは縦続接続された高周波スイッチ部の相互接続端子のいずれかとしたが、第10の実施形態では、高周波スイッチ部の入力端子及び出力端子と縦続接続されたスイッチ部の相互接続端子との任意の2点間に、第1の実施の形態に示した様に、電位分割素子を縦続接続し、その相互接続点を高周波検出端子とした構成をしている。
【0107】
図40は、このような高周波スイッチ回路の構成の一例を示している。この高周波スイッチ回路は、高周波端子101〜103と、高周波スイッチ部121〜124と、昇圧回路131,132と、降圧回路161,162と、制御電位入力端子111,112と、電位合成回路171,172とを備えており、高周波端子102に高周波スイッチ部122の出力端子が接続され、高周波スイッチ部122の入力端子に高周波スイッチ部121の出力端子が接続され、高周波端子103に高周波スイッチ部124の出力端子が接続され、高周波スイッチ部124の入力端子に高周波スイッチ部123の出力端子が接続されている。高周波スイッチ部121,123の入力端子は、高周波端子101に接続される。高周波端子101,102間には、縦続接続された電位分割素子141〜143が接続されており、その相互接続点2つを高周波検出端子211,212としている。高周波端子101,103間には、縦続接続された電位分割素子144〜146が接続されており、その相互接続点2つを高周波検出端子213,214としている。
【0108】
さらに、昇圧回路131と降圧回路161の入力端子は制御電位入力端子111に接続され、昇圧回路131の出力端子は電位合成回路171の第1の入力端子に接続され、降圧回路161の出力端子は電位合成回路171の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部121,122の制御端子に接続され、昇圧回路131の高周波検出端子は、高周波検出端子212に接続され、降圧回路161の高周波検出端子は、高周波検出端子211に接続されている。また、昇圧回路132と降圧回路162の入力端子は制御電位入力端子112に接続され、昇圧回路132の出力端子は電位合成回路172の第1の入力端子に接続され、降圧回路162の出力端子は電位合成回路172の第2の入力端子に接続され、電位合成回路の出力端子は、高周波スイッチ部123,124の制御端子に接続され、昇圧回路132の高周波検出端子は、高周波検出端子214に接続され、降圧回路162の高周波検出端子は、高周波検出端子213に接続されている。
【0109】
ここで、昇圧回路131,132としては、図11〜図14に示したいずれのものも使用できる。昇圧回路161,162としては、図29〜図31に示したいずれのものも使用できる。高周波スイッチ部121〜124としても、図15あるいは図16に示したものが使用できる。もちろん、高周波スイッチ部におけるFETの縦続接続段数は、図15や図16に示した通りのものに限られるわけではない。電位合成回路171,172としては、第1の入力端子の電位と第2の入力端子の電位の間の電位を出力端子に出力する構成であれば、図35に示す構成以外の構成のものも使用できる。電位分割素子141〜146としては、抵抗素子、容量素子、インダクタ素子のいずれを使用することもでき、また、これらを直列あるいは並列に接続したものも使用することができる。
【0110】
次に、この第10の実施形態の高周波スイッチ回路の動作について説明する。第10の実施の形態の動作は、第1の実施の形態に上述した検出端子からの信号入力と第8の実施の形態に上述した昇圧回路と降圧回路の動作によって説明される。
【0111】
図40を再び参照する。制御電位入力端子111にハイレベルが入力され、制御電位入力端子112にロウレベルが入力された場合を考える。このとき高周波端子102に高周波信号が入力されると、高周波スイッチ部121,122はオン状態であるので、高周波端子102に信号が出力される。したがって高周波検出端子211,212では、高周波の入力信号と同じ振幅の信号が検出できる。その一方、高周波スイッチ部123,124はオフ状態であるので、入力振幅をVampINとすると、高周波検出端子213における振幅Vamp213と高周波検出端子214における振幅Vamp214は、VampIN>Vamp213>Vamp214>0の関係となる。
【0112】
高周波検出端子211、212にそれぞれ接続されている降圧回路161と昇圧回路131では、高周波端子102に入力された振幅とほぼ同一の振幅が検出されるため、第8の実施の形態に上述した通り、昇圧回路131と降圧回路161の出力電位が打ち消しあい、電位合成回路171の出力は、制御電位入力端子111の電位となる。一方、高周波検出端子213、214にそれぞれ接続されている降圧回路162と昇圧回路132は、その入力振幅の関係(Vamp213>Vamp214)から、降圧回路の検出端子に入力される振幅の方が昇圧回路の検出端子に入力される振幅と比較して大きくなるため、降圧回路162において制御電位入力端子の電位から降圧される電位差は、昇圧回路132において制御電位入力端子の電位から昇圧される電位差より大きくなり、その結果、高周波スイッチ部123,124の制御端子の電位は、制御電位入力端子112の電位より低下することになる。したがって、高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ部に入力される制御電位の差が大きくなっていく。このことにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなっていくことになる。したがって、この高周波スイッチ回路では、制御電位入力端子111,112に入力する制御電位が低い場合であっても、FETの縦続接続段数を増やすことなく、ハンドリングパワーを増大させることができる。
【0113】
図41は、このような第10の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的な回路構成の一例を示している。ここでは、縦続接続されたFET1,2と各FET1,2のゲートに接続する抵抗素子51,52が高周波スイッチ部121を構成している。同様に、FET3,4と抵抗素子53,54が高周波スイッチ部122を構成し、FET5,6と抵抗素子55,56が高周波スイッチ部123を構成し、FET7,8と抵抗素子57,58が高周波スイッチ部124を構成している。昇圧回路、降圧回路としては、図36に示した高周波スイッチ回路におけるものと同じものが使用されている。電位分割素子141〜146としては、抵抗素子が用いられている。
【0114】
上述の例では、SPDT構成を基本にして説明したが、本実施形態の回路は、SPDTだけに限定されることなく、SPnTや多入力多出力型のスイッチにおいても適用可能である。また、上述の例では、高周波検出端子を高周波スイッチ部の入力端子と出力端子としたが、高周波スイッチ部の縦続接続端子や高周波スイッチ部の出力端子を高周波検出端子としても同様の効果を得ることは可能である。
【0115】
本発明の第7、第8、第9、第10の実施の形態では、検出端子を高周波スイッチ部の相互接続点もしくは、高周波スイッチ手段の入出力端子としたが、これらの相互接続点、入出力端子の任意の2点間を第1の実施の形態と同様に電位分割素子で接続して、その電位分割素子の相互接続点を検出端子としても同様の効果を得ることが可能である。
【0116】
本発明の第8、第9、第10実施の形態においては、昇圧回路と降圧回路とは同一の回路構成であってダイオード素子の極性のみを反転したものである場合に、一番好ましい効果を得ることができるが、昇圧回路と降圧回路の回路構成は、かならずしも同一にする必要はない。昇圧回路における電位の上昇量が降圧回路における電位の低下量より大きくなるような回路構成を用いた場合、オン状態の高周波スイッチ部の制御端子の電位を上昇させ、オフ状態の高周波スイッチ部の制御電位を低下させることも可能である。逆に降圧回路における電位の低下量を昇圧回路の電位の上昇量より大きくしてもよい。これらの場合も、ハンドリングパワーは増大する。
【0117】
以上、本発明の好ましい実施の形態について、高周波スイッチ部にNチャネルFETを用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。高周波スイッチ部にPチャネルFETやpinダイオードを用いたものにも適用することができる。なお、PチャネルFETを使用した場合には、制御電位の極性が反転することになる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、制御電位発生回路により、高周波スイッチ手段で検出される高周波信号の入力振幅が大きくなるにしたがって、オン状態の高周波スイッチ手段に入力される制御電位とオフ状態の高周波スイッチ手段に入力される制御電位の差が大きくなるようにしている。これにより、式(1)で示した(VH−VL)が大きくなることになり、FETの縦続接続段数nを増やす必要がなく、またスイッチ本来の制御電位信号すなわち切り替え信号以外には外部からの制御信号が不要であるため、小さいチップ面積で高周波スイッチ回路が扱える最大のパワーPmaxが増加することになる。この場合、本発明の第1の構成では、制御電位発生回路において、高周波スイッチ手段でのオン状態とオフ状態に応じ、自動的に電位の上昇量の大きさが、オン状態ではより大きく、オフ状態では小さくなる。そのため、制御電位の昇圧量を制御する必要がない。同様に本発明の第2の構成では、制御電位発生回路において、高周波スイッチ手段でのオン状態とオフ状態に応じ、自動的に電位の低下量の大きさが、オフ状態ではより大きく、オン状態では小さくなる。そのため、制御電位の降圧量を制御する必要がない。
【0119】
結局、本発明によれば、制御電位が低い場合でも、ハンドリングパワーの高い高周波スイッチ回路を小さいチップ面積で実現できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図2】図1に示す回路における高周波検出を説明するブロック図である。
【図3】電位分割素子の構成の具体例を示す回路図である。
【図4】電位分割素子の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図5】電位分割素子の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図6】電位分割素子の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図7】電位分割素子の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図8】電位分割素子として抵抗素子を使用する高周波スイッチ回路を説明するブロック図である。
【図9】電位分割素子としてインダクタ素子を使用する高周波スイッチ回路を説明するブロック図である。
【図10】電位分割素子として容量素子を使用する高周波スイッチ回路を説明するブロック図である。
【図11】昇圧回路の構成の具体例を示す回路図である。
【図12】昇圧回路の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図13】昇圧回路の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図14】昇圧回路の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図15】高周波スイッチ部の構成の具体例を示す回路図である。
【図16】高周波スイッチ部の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図17】第1の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図18】第1の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の別の例を示す回路図である。
【図19】本発明の第2の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図21】本発明の第4の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図22】第4の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図23】本発明の第5の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図24】第5の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図25】第5の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の別の一例を示す回路図である。
【図26】本発明の第6の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図27】第6の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図28】本発明の第7の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図29】降圧回路の構成の具体例を示す回路図である。
【図30】降圧回路の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図31】降圧回路の構成の別の具体例を示す回路図である。
【図32】第7の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図33】本発明の第8の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図34】本発明の第8の実施形態の高周波スイッチ回路の別の構成を示すブロック図である。
【図35】電位合成回路の具体例を示す回路図である。
【図36】第8の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図37】第8の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の別の一例を示す回路図である。
【図38】本発明の第9の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図39】第9の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図40】本発明の第10の実施形態の高周波スイッチ回路を示すブロック図である。
【図41】第10の実施形態の高周波スイッチ回路の具体的回路構成の一例を示す回路図である。
【図42】従来の高周波スイッチ回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1〜16 電界効果トランジスタ(FET)
21〜24 ダイオード素子(整流素子)
41〜44 容量素子
51〜78 抵抗素子
91〜94 インダクタ素子
101〜104 高周波端子
111〜113 制御電位入力端子
121〜124 高周波スイッチ部
131〜134 昇圧回路
141〜148 電位分割素子
151,152 高周波スイッチ回路部分
161,162 降圧回路
171,172 電位合成回路
201 高周波スイッチ部の入力端子
202 高周波スイッチ部の出力端子
203 高周波スイッチ部の制御端子
204 昇圧回路の入力端子
205 昇圧回路の出力端子
206 昇圧回路の高周波検出端子
211〜214 高周波検出端子
304 降圧回路の入力端子
305 降圧回路の出力端子
306 降圧回路の高周波検出端子
310 電位合成回路の第1の入力端子
311 電位合成回路の第2の入力端子
312 電位合成回路の出力端子

Claims (24)

  1. 制御信号として印加される制御電位に応じて入力端子と出力端子の間で高周波信号の通過・遮断を行う複数の高周波スイッチ手段と、
    前記高周波スイッチ手段を通過する高周波信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された高周波信号の振幅に応じ、前記複数の高周波スイッチ手段のうちオン状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位と前記複数の高周波スイッチ手段のうちオフ状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位の差が拡大するよう、前記複数の高周波スイッチ手段の少なくとも1つに印加される制御電位を変化させる制御電位発生回路とを有し、
    前記制御電位発生回路は前記制御信号と前記入力端子から入力される高周波信号を入力とし、それ以外の入力を必要としないことを特徴とする高周波スイッチ回路。
  2. 前記制御電位発生回路は、少なくとも前記オン状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位を上昇させる手段、及び/または、少なくとも前記オフ状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位を低下させる手段を有する、請求項1に記載の高周波スイッチ回路。
  3. 前記制御電位発生回路は、入力信号の振幅に応じて電位を上昇させる昇圧回路、及び/または、前記入力信号の振幅に応じて電位を低下させる降圧回路を備える、請求項1または2に記載の高周波スイッチ回路。
  4. 前記制御電位発生回路は、前記検出手段で検出された高周波信号の振幅に応じ、少なくとも前記オン状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位を上昇させるように、入力信号の振幅に応じて電位を上昇させる昇圧回路を有する、請求項1に記載の高周波スイッチ回路。
  5. 前記制御電位発生回路は、前記検出手段で検出された高周波信号の振幅に応じ、少なくとも前記オフ状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位を低下させるように、入力信号の振幅に応じて電位を低下させる降圧回路を有する、請求項1に記載の高周波スイッチ回路。
  6. 前記制御電位発生回路は、入力信号の振幅に応じて電位を上昇させる昇圧回路と、入力信号の振幅に応じて電位を低下させる降圧回路と、前記昇圧回路の出力電位と前記降圧回路の出力電位を合成して少なくとも1つの高周波スイッチ手段に印加される制御電位とする電位合成回路と、を有し、
    少なくとも前記オン状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位が上昇し、及び/または、少なくとも前記オフ状態である前記高周波スイッチ手段に印加される前記制御電位が低下する、請求項1に記載の高周波スイッチ回路。
  7. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う1つ以上の縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記縦続接続された高周波スイッチ部の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のうちの任意の2点間に縦続接続された第1及び第2の電位分割素子を有し、前記第1及び第2の電位分割素子の相互接続点を検出端子とする、
    請求項4または6に記載の高周波スイッチ回路。
  8. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う1つ以上の縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記縦続接続された高周波スイッチ部の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のうちの任意の2点間に縦続接続された第1及び第2の電位分割素子を有し、前記第1及び第2の電位分割素子の相互接続点を検出端子とする、
    請求項5または6に記載の高周波スイッチ回路。
  9. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う1つ以上の縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記縦続接続された高周波スイッチ部の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のうちの任意の2点間に縦続接続された第1、第2及び第3の電位分割素子を有し、前記第1及び第2の電位分割素子の第1の相互接続点と、前記第2及び第3の電位分割素子の第2の相互接続点とを、検出端子とする、
    請求項6に記載の高周波スイッチ回路。
  10. 前記各電位分割素子は、抵抗素子、容量素子及びインダクタ素子から選ばれた1種以上のものによって構成されている、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の高周波スイッチ回路。
  11. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う2つの縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記2つの高周波スイッチ部の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のいずれか1つを検出端子として有する、
    請求項4に記載の高周波スイッチ回路。
  12. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う2つの縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記2つの高周波スイッチ部の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のいずれか1つを検出端子として有する、
    請求項5に記載の高周波スイッチ回路。
  13. 前記各高周波スイッチ手段は、印加される前記制御信号に応じて入出力間で高周波信号の通過・遮断を行う2つ以上の縦続接続された高周波スイッチ部を有し、
    前記検出手段は、前記縦続接続された高周波スイッチ部の任意の相互接続点、前記高周波スイッチ手段の入力端子、及び前記高周波スイッチ手段の出力端子のいずれか2つを検出端子として有する、
    請求項6に記載の高周波スイッチ回路。
  14. 前記昇圧回路は、前記高周波スイッチ手段に印加される制御電位を出力する制御電位出力端子と、前記検出端子と前記制御電位出力端子との間に接続される信号検出部と、外部から前記制御信号が入力する制御信号入力端子と、前記制御電位出力端子と前記制御信号入力端子の間に設けられ整流素子を含む回路と、を有する、請求項7または11に記載の高周波スイッチ回路。
  15. 前記降圧回路は、前記高周波スイッチ手段に印加される制御電位を出力する制御電位出力端子と、前記検出端子と前記制御電位出力端子との間に接続される信号検出部と、外部から制御信号が入力する制御信号入力端子と、前記制御電位出力端子と前記制御信号入力端子の間に設けられ整流素子を含む回路と、を有する、請求項8または12記載の高周波スイッチ回路。
  16. 前記整流素子を含む回路は、前記制御電位出力端子と前記制御信号入力端子の間を接続する抵抗素子と、前記抵抗素子に並列に接続された回路とを有し、
    該並列に接続された回路は、整流素子、あるいは整流素子と抵抗素子を含む回路との直列回路であり、
    前記抵抗素子を含む回路は、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路、もしくは、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路と、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される回路との並列接続により構成される回路を有する、
    請求項14または15に記載の高周波スイッチ回路。
  17. 前記昇圧回路は、昇圧された電位を出力する昇圧電位出力端子と、外部から制御信号が入力される第1の制御信号入力端子と、大振幅の信号を検出する第1の検出端子と、前記第1の制御信号入力端子と前記昇圧電位出力端子の間に接続された整流素子を含む回路と、前記昇圧電位出力端子と前記第1の検出端子の間に接続された第1の信号検出部を有し、
    前記降圧回路は、降圧された電位を出力する降圧電位出力端子と、外部から制御信号が入力される第2の制御信号入力端子と、大振幅の信号を検出する第2の検出端子と、前記第2の制御信号入力端子と前記降圧電位出力端子の間に接続された整流素子を含む回路と、前記降圧電位出力端子と前記第2の検出端子の間に接続された第2の信号検出部を有し、
    前記電位合成回路は、前記昇圧電位出力端子と前記高周波スイッチ手段に印加される制御電位を出力する制御電位出力端子の間に設けられた第1の抵抗素子を含む回路と、前記降圧電位出力端子と前記制御電位出力端子の間に設けられた第2の抵抗素子を含む回路と、を有し、
    前記各抵抗素子を含む回路は、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路、もしくは、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路と、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される回路との並列接続により構成される回路を有する、
    請求項9または13記載の高周波スイッチ回路。
  18. 前記昇圧回路における前記整流素子を含む回路は、
    前記昇圧電位出力端子と前記第1の制御信号入力端子の間に設けられた、整流素子、あるいは、整流素子と第1の抵抗素子を含む回路の直列回路を有し、
    前記降圧回路における前記整流素子を含む回路は、
    前記降圧電位出力端子と前記第2の制御信号入力端子の間に設けられた、整流素子、あるいは整流素子と第2の抵抗素子を含む回路の直列回路を有し、
    前記各抵抗素子を含む回路は、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路、もしくは、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路と、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される回路との並列接続により構成される回路を有する、
    請求項17に記載の高周波スイッチ回路
  19. 前記昇圧回路は、前記昇圧電位出力端子と前記第1の制御信号入力端子の間に前記整流素子と並列に第3の抵抗素子を含む回路を有し、
    前記第3の抵抗素子を含む回路は、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路、もしくは、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路と、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される回路との並列接続により構成される回路を有する、
    請求項17または請求項18に記載の高周波スイッチ回路。
  20. 前記降圧回路は、前記降圧電位出力端子と前記第2の制御信号入力端子間に前記整流素子と並列に第4の抵抗素子を含む回路を有し、
    前記第4の抵抗素子を含む回路は、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路、もしくは、抵抗素子及び/またはインダクタ素子から構成される回路と、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される回路との並列接続により構成される回路を有する、
    請求項17乃至19のいずれか1項に記載の高周波スイッチ回路。
  21. 前記各信号検出部は、対応する検出端子と対応する電位出力端子の間に、容量素子のみ、もしくは、容量素子を含んだ回路により接続される回路を有し、前記容量素子を含んだ回路は、抵抗素子、インダクタ素子及び容量素子の少なくとも1つから構成される素子群と容量素子との直列接続により構成される回路を有する、請求項14乃至20のいずれか1項に記載の高周波スイッチ回路。
  22. 前記高周波スイッチ部は、前記高周波スイッチ部の前記入力端子と前記出力端子の間でチャネルが縦続接続された複数の電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジスタごとに設けられ一端が対応する電界効果トランジスタのゲートに接続し他端が共通接続されて前記制御信号が印加される複数の抵抗素子と、を有する、請求項7乃至21のいずれか1項に記載の高周波スイッチ回路。
  23. 前記電界効果トランジスタごとに当該電界効果トランジスタのドレインとソースを接続する抵抗素子をさらに有する請求項22に記載の高周波スイッチ回路。
  24. 前記高周波スイッチ手段ごとに前記制御電位発生回路が設けられる、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の高周波スイッチ回路。
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