JP4007621B2 - コーン形成機械 - Google Patents
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Description
糖分を含むワッフル生地から作製され、そのため温かい状態で可塑的で変形可能なほぼ平坦な個々のワッフル・ケーキからロールされたワッフル・コーンを作製するコーン形成機械に関する。このコーン機械には循環路に沿って隣り合わせに配置された多数のロール機構があり、これ等のロール機構の中でワッフル・ケーキをロールし、生じたコーンを冷まし、その間、これ等のロール機構は静止した機械架台内でワッフル・ケーキ用の導入ステーションからワッフル・コーン用の排出ステーションへ搬送される。
従来の技術
ロールされたワッフル・コーンを作製するコーン形成機械は、大抵連続的に動作するワッフル・ベーキング炉の排出ステーションの近くに配置されている。このワッフル・ベーキング炉内で糖分を含むワッフル生地から温かい状態で可塑的に変形可能なほぼ平坦なワッフル・ケーキが作製される。ワッフル・ケーキは未だ温かい可塑的に可能な状態でコーン形成機械へ移し、この機械の中でロールしてコーンにし、形成されたコーンを冷ます。
ワッフル・ケーキを形成するため、長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉を使用する。これ等の炉では連続するベーキング挟持体のチェーンが回転し、このベーキング挟持体の中にはワッフル・ケーキを形成するため平坦な二つのベーキング板から成るベーキング型がそれぞれ含まれている。これ等のワッフル・ベーキング炉には長手方向に延びるオーブン架台があり、このオーブン架台には外側にドアと板から成る熱絶縁された覆いがある。このオーブン架台には長手方向に延びる正方形の内部スペースがあり、このスペースの中では連続するベーキング挟持体チェーンが重なっている二つの搬送路を通過し、内部スペースの一端にそれぞれ配置されている二つの偏向部の上に延びている。この内部スペースの長さ、幅および高さはほぼ長方形のベーキング挟持体の大きさとベーキング挟持体チェーンの長さに依存している。これ等のベーキング挟持体は大きさについて作製すべきワッフル・ケーキの大きさに合わせてある。内部スペースの幅は主としてベーキング挟持体の幅で決まる。ベーキング挟持体チェーンの偏向部の直径はベーキング挟持体の長さに依存し、この直径は両方の搬送区間の垂直間隔と内部スペースの高さを決める。内部スペースの長さはベーキング挟持体チェーンのベーキング挟持体の個数、あるいはベーキング挟持体チェーンの長さに依存する。内部スペースの高さはオーブン架台の底部と共にベーキング挟持体チェーンもしくはワッフル・ベーキング炉の上部搬送面の位置を決める。
ベーキング炉の上部搬送面には、焼き上がったワッフル・ケーキを開放されたベーキング型から取り出す排出あるいはワッフル取出ステーションと、液状のワッフル生地を空の開放されたベーキング型に入れる生地注入ステーションとが、ベーキング挟持体チェーンの進行方向に順次配置されている。生地注入ステーションにはベーキング挟持体チェーンの進行方向に長いベーキング空間が続いている。このベーキング空間はワッフル取出ステーションの直前で終わり、ベーキング挟持体チェーンの下部搬送面内にある部分を有する。ベーキング挟持体チェーンは一定の速度で回転し、長手方向に延びるガスバーナーを備えたベーキング空間を通して閉じたベーキング挟持体を運ぶ。ベーキング空間を離れると、ベーキング挟持体はワッフル取出ステーションの前でベーキング型を開くため急激に開き、生地注入ステーションの後でベーキング型を閉ざすため再び急激に閉じる。
ベーキング挟持体の一回転の間には、生地注入ステーションのところで高糖分を含む液状のワッフル生地の正確に添加された一部を開放したベーキング型の下部ベーキング板の上に流し込む。生地注入ステーションの次にはベーキング挟持体を折り畳みベーキング型を閉ざす。閉じたベーキング挟持体がベーキング空間を通過する間には、その中で生地部分から温かい状態で可塑的に変形可能なワッフル・ケーキが生じる。排出ステーションの前では、ベーキング挟持体を順々に開きベーキング型を開く。排出ステーションではワッフル・ケーキが開放したベーキング型から取り出され、可塑的に変形可能な状態でコーン形成機械に移される。その間、次のワッフル・ケーキを作製するためベーキング挟持体が生地注入ステーションに更に搬送される。ベーキング挟持体が生地注入ステーションからベーキング空間を経由して排出ステーションへ移行する経過時間はワッフル・ケーキの所定のベーキング時間に一致している。
ベーキング炉の効率は、主にベーキング板の個数に依存し、これ等のベーキング板は一定の速度で生地注入ステーションからベーキング空間を経由して排出ステーションまでの所定のベーキング時間内に搬送される。ベーキング挟持体チェーンの移動速度は生地注入ステーションからベーキング空間を経由して排出ステーションまでの所定のベーキング時間内に各ベーキング挟持体の移動する距離に合わせてある。ベーキング挟持体の中でベーキングされたワッフル・ケーキは、所定の動作サイクルで排出ステーションのところで開放したベーキング型から取り出される。
ベーキング炉の効率を高めるには、ベーキング挟持体チェーンを数個のベーキング挟持体だけ長くし、ベーキング挟持体チェーンの移動速度を早めること充分で、これにより、各ベーキング挟持体はワッフル・ケーキの所定のベーキング時間内に延長された距離を移動する。ベーキング挟持体チェーンを延長することは、ベーキング空間の領域でオーブン架台を長くするだけを必要とする。その場合、ベーキング挟持体チェーンを入れる長い内部スペースのみが長くなる。この時、この内部スペースの幅と高さは同じである。同様に、オーブン架台の幅と高さや、ベーキング炉の上搬送面の位置も同じである。ベーキング挟持体チェーンとオーブン架台の延長は殆ど無制限に可能であり、ただベーキング挟持体チェーンの最大回転速度でのみ制限される。
これ等の長手方向に延びたワッフル・ベーキング炉にはコーン形成機械が組み合わせてある。これ等のコーン形成機械では動かない回転軸の周りに回転する剛体の回転台車がワッフル・ベーキング炉のベーキング型に付属する多数のロール機構を有し、これ等のロール機構は回転台車により導入ステーションから作業区間を経由し排出ステーションへの円軌道内で搬送され、その間、導入ステーションで取り込まれた可塑的に変形可能なワッフル・ケーキがロールされてコーンとなり、これ等のコーンはその形状安定性を高めるため冷却される。回転台車の回転速度は、一方で回転台車のところのロール機構の間隔と、他方でベーキング挟持体チェーンのベーキング板の間隔およびその回転速度に依存する。ロール機構を組み込む回転台車の直径は、ワッフル・ケーキをロール機構に入れる時点で始まり、充分冷却したコーンをロール突起から外すと共に終わるコーン製造時間と、ロール突起をロール型に戻すのに必要となるそれぞれの付加的な時間とに依存する。ロール機構内では、ワッフル・コーンが所定のコーン製造時間内に作製され、この時間はワッフル・ケーキをロールし、それに続く形成されたコーンの冷却するために必要であり、主にワッフル・ケーキの大きさとコーンの大きさに依存する。このコーン製造時間はベーキング挟持体チェーンの回転速度と共にコーン形成機械の作業区域の長さと、それによりロール機構の円軌道の直径もしくは導入ステーションと排出ステーションが大抵互いに円周上の対向位置にある回転台車の直径を決める。
コーン形成機械の効率は、回転台車内で作業区域に沿って順次配置されているロール機構の個数により決まり、これ等のロール機構は回転台車により導入ステーションから作業区域を経由して排出ステーションへの所定のコーン製造時間内に搬送される。それ故、コーン形成機械の効率は剛体の回転台車の大きさに依存し、この大きさは所定のコーン製造時間と、ワッフル・ベーキング炉のベーキング挟持体チェーンの移動速度により決まる回転台車の回転数に合わせてある。
回転台車の大きさは、その時のワッフル・ベーキング炉の最大ベーキング時間に合わせてある。経費のため、ワッフル・ベーキング炉の大きさは回転台車に合わせて8,10,12,14,16,18あるいは20個のロール機構を使用している。コーン形成機械の大きさ、あるいはそのロール機構の個数はベーキング時間とベーキング挟持体チェーンのベーキング板の個数、およびロールされたコーンに必要な冷却時間により決まる。それ故、ワッフル・ベーキング炉のベーキング板の個数を後で多くすることは、通常コーン形成機械のロール機構の個数により制限される。
この周知のコーン形成機械の剛体の回転台車には、大抵回転軸に垂直な円形の二つの架台円板がある。これ等の架台円板は軸方向の支持棒を介して互いに固定連結されている。ロール機構は回転台車内で両方の架台円板の間に入れてあり、回転台車の外側に沿って等間隔に隣り合わせに配置されている。各ロール機構はそのロール軸を回転台車の中心軸に対して平行に配置され、回転軸に対して同軸に配置され、ワッフル・ケーキ用の横導入スリットを備えたコーン状のロール型を有する。ロール型は前方の架台円板に固定されている。ロール機構のロール軸に対して同軸のロール突起・シャフトはその前端部に円錐状のロール突起を、また後端部に駆動ホィールを有する。ロール突起・シャフトは回転台車内で軸方向に移動可能な移動台内で回転可能であるが、軸方向に移動しないように支承されている。この移動台はロール軸に平行で両方の架台円板に固定されている二つの案内支柱に載っていて、外に突き出た制御部材を有する。移動台の制御部材は固定した制御曲線内に嵌まり、これ等の制御曲線は回転台車の外側に沿って設けてあり、移動台に連結するロール突起の軸方向に運動を回転台車の回転から導く。ロール突起を一時的に回転させるため、導入ステーションの領域にロール突起の静止した駆動装置を備えた静止した駆動ステーションが設けてある。このステーションの連続的に回転する駆動部材にはロール突起・シャフトの駆動ホィールが回転台車の回転運動により嵌まる。
回転台車が一回転する間には、各ロール機構で先ず移動台が空の区域を通過る時、および導入ステーションに達する前に、軸方向に移動してロール突起だけロール型の中に入る。静止している駆動ステーションを通過する時には、ロール型の中にあるロール突起は数回転にわたり回転する。その間、回転台車はロール機構を作業区域の第一部分を経由して移動させ、ロール突起・シャフトの駆動ホィールを連続的に回転する駆動部材に沿って移動させる。回転するロール突起は導入ステーション内で横導入スリットを経由してロール型に導入されるワッフル・ケーキをロール型の中に引き入れ、ロールしてコーンにする。回転台車はロール機構を作業区域の第二部分を通して移動させる間、移動台は軸方向に牽引されて戻り、その場合、ロール突起はそれに付着しているワッフル・コーンと共にロール型から完全に引き出される。これにより、形成されたコーンはロール機構を更に搬送する間にロール型の外で冷却し、ロールされたワッフル・コーンの形状安定性を高める。作業区域の端部では、移動台が作業ステーションに達した時、冷めた形状の安定なワッフル・コーンをロール突起から外すために改めて軸方向に移動する。次いで、ロール機構は回転台車により空の区域を経由して搬送され、次のワッフル・コーンの作製サイクルが始まる。
長手方向に延びているワッフル・ベーキング炉の排出ステーションのところでそのオーブン架台に組み込まれている直立配置された回転台車を備えたコーン形成機械は周知である。剛体の回転台車はオーブン架台の側壁のところにある垂直軸の周りに回転し、その架台円板と共にベーキング炉の上部搬送面の上に排出ステーションまで突き出ている。回転軸と共に垂直に配置されている回転機械は回転する回転台車により円軌道に沿って移動し、この軌道は開放されたベーキング型の直線水平移動路をベーキング炉の排出ステーションとところで交差する。開放されたベーキング型は上部搬送面に対して斜めに配置されている上部ベーキング板を伴うベーキング炉の排出ステーションを通過し、これ等のベーキング板から焼き上がったワッフル・ケーキがロール機構のロール型にほり外される。ロール型には導入スリットに前置され、斜めになっている上部ベーキング板にそって摺動する刃がある。回転台車が回転する間に、ワッフル・ケーキはロール型の中でロールされてコーンとなり、ロール突起が付着しているコーンを冷ますためロール型から上に向けて引き出され、持ち上がった位置に移動する。排出ステーションでは、形状の安定なワッフル・コーンが持ち上がったロール突起から外れ、その都度、コーンの先端から下に向けて斜めに下りている搬送シュートに落下する。回転台車はワッフル・ベーキング炉の上部搬送面の下でコーン形成機械の静止した機械枠に回転可能に支承されている。
長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉の排出ステーションのところにそのオーブン架台の傍にある横置きの回転台車を備えたコーン形成機械が知られている。剛体の回転台車はコーン形成機械の静止した機械架台内で水平軸の周りに回転し、ロール軸を水平に配置しているロール機構を円軌道に沿ってワッフル・ベーキング炉の上部帆走面の高さにある導入ステーションからコーン形成機械の排出ステーションへ移動させる。回転台車が回転する間、各ロール機構内でワッフル・ケーキがロールされてコーンとなり、形成されたコーンがロール突起の水平移動により冷却位置に移動し、その位置でこのコーンが排出ステーションに達するまで冷却させる。排出ステーションのところで、その間に形状が安定したワッフル・コーンをロール突起から外し、ロール機構から下に向けて落下させる。
ワッフル・ベーキング炉とコーン形成機械の間には、可塑的に変形可能なワッフル・ケーキをワッフル・ベーキング炉の非常に高温のベーキング型からコーン形成機械の相当冷えたロール機構へ移し、その作業周期をワッフル・ベーキング炉の作業周期とコーン形成機械の作業周期に合わせる中継装置が設けてある。
この中継装置には、垂直回転軸の周りに回転する回転星形がある。この回転星形は星形に配置されている作業アームの端部に小さなスタンプを担持し、これ等のスタンプで中継装置はワッフル・ケーキをその上側で捕捉し、円弧状の水平の摺動路上をワッフル・ベーキング炉の排出ステーションからコーン形成機械の導入ステーションに牽引する。これ等のスタンプはその都度非常に弱い圧力で可塑的に変形可能な状態に簡単に変形できるワッフル・ケーキの上側に載せ、ワッフル・ケーキと摺動路の間の摩擦をできる限り小さく維持し、ワッフル・ケーキの搬送により生じるワッフル・ケーキの変形を防止する。円軌道に沿って移動する摺動路の長さは回転星形の回転数と共に中継装置の通過に必要な搬送時間と、その時にワッフル・ケーキ内に生じるその稠度の変形の搬送時間に依存する程度が決まる。
ロール機構に到来したワッフル・ケーキの可塑的な変形可能性を保証するため、中継装置を通過した時に生じるワッフル・ケーキの冷却と、これに強制的に結び付く可塑的な変形可能性の低下が所定の上限を越えてはならない。これは、回転星形の回転数に応じて摺動路の最大長さを決める。こうして、摺動路の半径と長さに依存するワッフル・ベーキング炉の排出ステーションとコーン形成機械の導入ステーションの間の最大水平間隔も決まる。
この摺動路は円弧状の摺動路に沿って水平に進む案内薄板で形成されている。ワッフル・ベーキング炉の排出ステーションとコーン形成機械の導入ステーションの間の小さな高さの差を乗り越えるため、案内薄板は水平状態に対して僅かに上昇または降下していてもよい。適当な案内薄板によるワッフル・ケーキの搬送はその上側に載っているスタンプのより高い押圧力を必要とするので、案内薄板の傾きは高温の可塑的に変形可能なワッフル・ケーキの容易な変形性に関して非常に狭い限界を設定する。
導入ステーションがワッフル・ベーキング炉の上部搬送面に近い回転台車の上部頂点に配置されているが、排出ステーションがワッフル・ベーキング炉の設置場所の底部の近くの回転台車の下部頂点に配置されている横置きの回転台車を備えたコーン形成機械が知られている。回転台車が回転する間に形成されるロールされたワッフル・コーンは排出ステーションのところでコーン形成機械から下部搬送装置へ落下し、この搬送装置はロールされたワッフル・コーンを冷却装置に送る。このコーン形成機械では、回転台車の最大寸法がコーン形成機械の導入ステーションと下部搬送装置の間の垂直間隔で決まり、このコーン形成機械はワッフル・ベーキング炉の上部搬送面に隣接配置されている。回転台車の外径はワッフル・ベーキング炉の構造高さより小さくなくてはならない。
回転台車がワッフル・ベーキング炉の上部搬送面の近くにある水平な回転軸の周りで回転し、導入ステーションと排出ステーションもワッフル・ベーキング炉の上部搬送面の近くで回転台車の互いに対向する横頂点のところに配置されている横置きの回転台車を備えたコーン形成機械が知られている。このコーン形成機械では、回転台車の最大寸法はワッフル・ベーキング炉の上部搬送面に隣接する回転軸と設置位置の底部の間の垂直間隔で決まる。回転台車の半径は大抵ワッフル・ベーキング炉の構造高さより小さい。
横置きの回転台車を備えたコーン形成機械では、中継装置の摺動路に僅かな上昇を実現できるが、それにより達成可能な高さの差が非常に制限されているので、これにより実現する回転台車の拡大はワッフル・ベーキング炉の構造様式により指定される制限を僅かに出るだけである。
長手方向に延びているワッフル・ベーキング炉の構造様式により生じる付属するコーン形成機械の回転台車の寸法に対する上限は、当該ワッフル・ベーキング炉の能率に影響を与えず、作製すべきワッフル・ケーキの大きさで与えられるベーキング挟持体の幅または長さに合ったオーブン架台の寸法で与えられる。この寸法の拡大は、ワッフル・ベーキング炉に対する難点なしには不可能である。
発明の要約
この発明の課題は、場所を節約してロール機構を配置した新規なコーン形成機械を提示することにある。
解決策として、ベーキングされたほぼ平坦な個々のワッフル・ケーキからロールされたワッフル・コーンを作製するコーン形成機械が提案されている。これ等のコーン形成機械には、静止した機械架台の中で閉じた循環路に沿って並べて配置された多数のロール機構があり、これ等のロール機構の中でロール型とロール突起の間のワッフル・ケーキがロールされてコーンとなり、他方、ロール機構は循環路に沿ってワッフル・ケーキをロール機構に入れる導入ステーションからロールされたワッフル・コーンをロール機構から排出する排出ステーションに回転する。この発明によるコーン形成機械は、循環路に沿って延びるロール機構の連続チェーンが設けてあり、これ等のロール機構がそれぞれ一つのロール突起と一つのロール型を支える一つの支持フレームを有し、この支持フレームが循環路に沿って互いに平行に延びる二つの連続搬送チェーンのところに固定されていることに特徴がある。
この構成は、ロール機構チェーンを延長してロール機構の個数を殆ど無制限に増加させる。長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉の上昇能力に合わせた効率の上昇を可能にする。導入ステーションと排出ステーションの間にあるコーン形成機械の作業区域はワッフル・ベーキング炉のベーキング挟持体チェーンの移動速度に無関係に任意に長くでき、更に送る間に充分に形状の安定したロールされたワッフル・コーンを作製するのに必要な所定の最短時間を維持する。
この発明によるコーン形成機械では、ロール機構チェーンの移動とロール機構の循環路の形状がワッフル・ベーキング炉の設置場所の場所の状況に合わせてある。ロール機構チェーンの軌跡は直線部分や円弧状の部分も含む。
この発明によるコーン形成機械では、排出ステーションの位置は導入ステーションの位置に無関係に選択でき、ロール機構チェーンの移動はそれに応じて合わせてある。例えば、コーン形成機械の排出ステーションは導入ステーションより高く配置されているので、この高低差を克服するためコーン形成機械の後に配置される輸送装置を省ける。
この発明の他の構成によれば、ロール軸に同軸のロール突起はそれぞれ支持フレームに回転可能に軸方向に移動しないように支承され、駆動ホィールにより回転できるシャフトの前方端部に配置され、他方でロール突起と協働し、ロール軸に同軸のロール型が支持フレーム内でロール軸に平行に移動できる移動台に配置されている。
この構成により、より短くて硬く支承されたロール突起のシャフトを有するロール機構をコンパクトに設計できる。
この発明の他の構成によれば、複数のロール機構が循環路に沿って配置されていて、これ等のロール機構が静止した機械架台内で互いに間隔を設けて配置された二つの偏向部を経由して重ねて配置されている二つの搬送面を通して延びていて、ロール機構が循環路に沿って互いに平行に延びる二つの連続搬送チェーンにより順次連結された連続したロール機構チェーンとなり、そしてロール機構チェーンの偏向部が導入ステーションの領域に配置されている。
ロール機構チェーンの互いに重なっている二つの搬送面は水平であるか、あるいは水平に対して斜めに配置されている。
次に、図面に基づき実施例についてこの発明をより詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
図面に示すのは、図1,長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉の傍に配置されているロール機構チェーンの搬送面を水平に配置したコーン形成機械の第一実施例の側面図、図2,長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉の傍に配置されているロール機構チェーンの搬送面を水平に対して斜めに配置したコーン形成機械の第二実施例の側面図、図3,ワッフル・ベーキング炉のワッフル取出ステーリョンとその下にあるコーン形成機械の導入ステーションの垂直断面、図4,コーン形成機械の上部搬送面から見たロール機構チェーンの一部の側面図、図5,図4に対応するコーン形成機械の上部搬送面の領域のロール機構チェーンの垂直断面、図6,コーン形成機械の下部搬送面から見たロール機構チェーンの一部の側面図、および図7,図6に対応するコーン形成機械の下部搬送面の領域のロール機構チェーンの垂直断面である。
発明の実施例の説明
図1は長手方向に延びるコーン形成機械1を示し、この機械は長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉2の排出ステーションの傍の横に配置され、この炉の中では、図示していない、それぞれコーンにロールすべき、ほぼ平坦なワッフル・ケーキが液状で糖分の成分が多いワッフル生地から個々に作製される。
長手方向に延びるワッフル・ベーキング炉2には重なっている二つの水平な搬送面を通過する連続するベーキング挟持体チェーンがある。このチェーンのベーキング挟持体3,4にはベーキング型があり、この型の中でワッフル・ケーキをベーキングする。ベーキングされたワッフル・ケーキはワッフル・ベーキング炉2のワッフル取出ステーションのところのベーキング挟持体チェーンの上部水平搬送面の領域で開放されたベーキング挟持体3の開放されたベーキング型から中継装置5に移され、この中継装置はワッフル・ケーキを温かい可塑的に変形可能な状態でコーン形成機械1の導入ステーションへ導く。
長手方向に延びるコーン形成機械1には連続的に回転する連続ロール機構チェーン6があり、このロール機構チェーンは重なっている二つの搬送面を通過し、これ等の搬送面は、図1の実施例の場合、水平に配置され、図2の実施例の場合、導入ステーションから上に斜めに上昇する。ベーキングされたワッフル・ケーキは温かく可塑的に変形可能な状態で個々にロール機構チェーン6のロール機構7に導入され、その中でコーンにロールされる。パリット焼き上がったワッフルにとって典型的に脆さの稠度となるように、これ等のコーンを冷ます。
ワッフル・ケーキはベーキング挟持体チェーンの開いたベーキング挟持体3の下部ベーキング板3aから取り外し、中継装置5のアーム5aにより個々に半円内で図3の左に示すワッフル・ベーキング炉2のワッフル取外ステーションから図3の右に示すコーン形成機械1の導入ステーションへ移され、そこでロール機構チェーン6のロール機構7に導入される。コーン形成機械1のロール機構チェーン6はワッフル・ベーキング炉2のベーキング挟持体チェーンとは反対向きに回転する。
ロール機構チェーン6には回転方向に連続配置された支持フレーム8と回転方向に対してそれぞれ垂直に配置されたロール軸とを有するロール機構7がある。支持フレーム8にはロール機構7の仮想ロール軸に平行な縦軸を有し、ワッフル・ベーキング炉2に対向する前端部8aのところで連続する前部搬送チェーン9に接続し、ワッフル・ベーキング炉2とは反対の後端部8bのところで後部搬送チェーン10に接続している。両方の搬送チェーン9,10のところに固定されている支持フレーム8はその上側をロール機構チェーン6の上部搬送面で上に向け、ロール機構チェーン6の下部搬送面で下に向ける。
各ロール機構7では支持フレーム8が上側でロール機構の仮想上のロール軸に沿って順次配置されている二つの軸受11,12を担持し、これ等の軸受には一つのシャフト13が回転可能で軸方向に動かないように支承されている。このシャフトの前端部には支持フレーム8の前端部8aの近くに配置されているロール機構7のロール突起14が固定されている。前方軸受11の領域にはロールされたコーンに対するエジェクター15がシャフト13に軸方向に移動可能に配置されている。このエジェクター15は前端部にロール軸に対して同軸のスリーブ16を有し、このスリーブはロール突起14の後端部の上に軸方向に突出している。エジェクター15の上側には操作部材17が固定されている。この操作部材によりエジェクター15がシャフト13に沿って軸方向に往復移動する。シャフト13の後端部には支持フレーム8の後端部8bに隣接する駆動ホィール18が固定され、これ等の駆動ホィールによりフャフト13がロール突起14と共に回転する。
更に、支持フレーム8の上側には仮想回転軸に平行な移動台案内部19が設けてある。この中には移動台20が回転軸に平行に移動可能に案内される。移動台案内部19は移動台20の両側にそれぞれ連続配置されている案内ロールにより形成されている。移動台20の下側にはその後端部の近くに操作部材21が固定されている。この部材により移動台20はこの移動台案内部19内でシャフト13に平行に往復移動する。操作部材21は移動台20の下側からロール軸に垂直の突出し、ロール軸に平行な支持フレーム8の長手スリット22を経由して支持フレーム8の下側に下に向けて突出している。移動台20の前方終端部分には仮想ロール軸に対して同軸のロール型23が固定されている。このロール型の円錐状の内側がロール突起14の方に後向きに開いている。ロール型23の外側にはその円錐状の内側に接線方向の案内薄板24が固定されている。この案内薄板は図示していないロール型23の横導入スリットに続く。
ロール機構チェーン6の搬送チェーン9,10は、共通のシャフト25に載っている前部偏向ホィールによりロール機構チェーン6の上部搬送面から下部搬送面に偏向し、共通のシャフト26に載っている後部偏向ホィールによりロール機構チェーン6の下部搬送面から上部搬送面に偏向する。コーン形成機械1はそのロール機構チェーン6の前方チェーン偏向部をワッフル・ベーキング炉2のベーキング挟持体チェーンの前方チェーン偏向部の傍の横に配置している。搬送チェーン9,10の前方偏向ホィールを担持するシャフト25はベーキング挟持体チェーンの前方偏向ホィールを担持するシャフトに対して同軸に配置され、このシャフトに継手26を介して回転止めして接続されている。こうして、ロール機構チェーンとベーキング挟持体チェーンの前方偏向ホィールは同期して回転し、ロール機構チェーン6をベーキング挟持体チェーンとは反対向きに移動させる。
ロール機構7のロール突起14を駆動するため、コーン形成機械の導入ステーションの領域に静止した駆動ステーション27が設けてあり、フャフト13の駆動ホィール18と共にロール機構チェーンが回転するとロール機構7がこの駆動ステーションの傍を通過する。駆動ステーション27には連続的に回転するベルト状の駆動部材28が設けてあり、この駆動部材の一部は、ローク機械チェーン6が回転する時にロール機構7の駆動ホィール18で延びる経路に平行に延びている。回転するロール機構7が駆動ステーション27を通過すると、シャフト13に担持されているロール機構7の駆動ホィール18は駆動ステーション27の駆動部材28に嵌まり、シャフトとロール突起14は嵌まる期間中に回転している。
ワッフル・ケーキをロールするため、ロール機構7の移動台20は操作部材21により後方位置に移動する(図5)。この時、ロール型23は前方からロール突起14に移動し、その場合、ロール型23の円錐状の内側とロール突起14の円錐状の外側の間に隙間が残っている。ワッフル・ケーキは案内薄板24によりロール型23の導入スリットを貫通してこの隙間に入り、駆動ステーション27の駆動部材28により駆動ホィール18を介して回転するロール突起14によりロール突起14の周りにロールされてコーンとなる。次いで、移動台20はその操作部材21により前方位置に移動する(図7)。その時、ロール型23はコーンを後に残すロール突起14から前方に引き出され、コーンがロール型23とロール突起14の間を妨げられることなく通過する程度にロール突起14から離れている。次いで、エジェクター15はその操作部材17により前方位置に移動し、これによりコーンがロール突起14から放出される。ロール機構7がロール機構チェーン6によりコーン形成機械1の排出ステーションから導入ステーションに戻すように送られる間、エジェクター15はその操作部材17に係合するコーン形成機械の静止した案内部により後部初期位置に移動する。同時に、ロール型23を担持する移動台21は操作部材22に係合するコーン形成機械の静止した案内部29により後部位置に移動する。
Claims (4)
- 機械(1)のロール機構(7)内で、ベーキングされたワッフル・ケーキをロール機構(7)のロール型(23)とロール機構(7)のロール突起(14)の間でロールしてコーンにする、ベーキングされたワッフル・ケーキからロールされたワッフル・コーンを作製する機械(1)であって、機械架台内では、複数のロール機構(7)が、閉じた循環路に沿って並べて配置されて、その循環路に沿ってワッフル・ケーキ用の導入ステーションからロールされたワッフル・コーン用の排出ステーションにまで循環する機械において、ロール機構(7)が、循環路に沿って互いに間隔を保って配置された、互いに独立した構成ユニットとして構成されていることと、
循環路の両側の側壁には、それぞれ単純な搬送チェーン(9又は10)が配備されており、それらの搬送チェーンには、前記の構成ユニットが間隔を保って固定されていることと、
を特徴とする機械。 - 各構成ユニットは、側方の搬送チェーン(9と10)にそれぞれ固定された支持フレーム(8)を有し、この支持フレームが、静止したロール突起(14)とそのロール突起に対して軸方向に移動するロール型(23)とを支持していることを特徴とする請求項1に記載の機械。
- ロール突起(14)が、支持フレーム(8)内で回転可能にしかも軸方向に移動しないように支承されたシャフト(13)上に置かれていることと、
ロール型(23)が、シャフト(13)に対して平行に移動する移動台(20)上に置かれており、この移動台が、シャフト(13)に対して平行に延びる、支持フレーム(8)の移動台案内部(19)内で移動可能な形に配置されていることと、
を特徴とする請求項2に記載の機械。 - 互いに間隔を保って順番に配置された、側方の搬送チェーン(9,10)に固定され、それぞれ独自の構成ユニットとして構成されたロール機構(7)に対して、傾斜して延びる閉じた循環路が配備されており、この循環路は、重なった形で傾斜して延びる二つの循環路区間とこれらの循環路区間と繋がった、互いに間隔を保って配置された二つの偏向区間とを有し、偏向区間の中の一方が、機械(1)の導入ステーションの領域に配置されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の機械。
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