JP3456316B2 - 自動販売機の誘導加熱装置 - Google Patents

自動販売機の誘導加熱装置

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JP3456316B2
JP3456316B2 JP21406995A JP21406995A JP3456316B2 JP 3456316 B2 JP3456316 B2 JP 3456316B2 JP 21406995 A JP21406995 A JP 21406995A JP 21406995 A JP21406995 A JP 21406995A JP 3456316 B2 JP3456316 B2 JP 3456316B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、販売指令に基づい
て販売する缶商品のみを加熱する自動販売機の誘導加熱
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機の誘導加熱装
置として、特開平2−19994号公報に記載されたも
のが知られている。この自動販売機では、メインドア内
に形成された販売口ボックスに隣接して、缶商品(缶飲
料)を加熱する誘導加熱装置を備えている。この誘導加
熱装置は半円筒状の受台を有し、この受台の下面中央に
は誘導コイルが配設されている。従って、商品コラムか
ら排出された缶商品の下側周面を受台で支持しながら、
誘導コイルにより缶商品を加熱する構成を有している。
更に、誘導加熱装置は、受台上の缶商品を回転しながら
加熱させるための回転駆動機構を備えている。この回転
駆動機構は、受台を挟むようにして配置された左右一対
の駆動ローラを有し、これら駆動ローラは、缶商品の周
面に当接してこれを回転させる構成になっている。従っ
て、モータにより駆動ローラを回転させることで、受台
上の缶商品を、所望の速度で回転させながら加熱させる
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
販売機の誘導加熱装置では、受台を挟むようにして駆動
ローラが配置されているので、誘導コイルの配置面積が
駆動ローラ間の寸法、すなわち扱う缶商品の丈(長さ)
により制限されることになる。しかも、誘導加熱装置を
様々な長さの缶商品に対応させようとした場合、駆動ロ
ーラ間の寸法を最小長さの缶商品に合わせなければなら
ず、誘導コイルの配置面積が小さくなり、缶商品の長さ
によっては加熱されない両端部分が大きくなってしまう
問題点があった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、加熱効率が良好になるように誘導
コイルを配設することができる自動販売機の誘導加熱装
置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の誘導加熱装置は、販売指令に基づいて販売する
缶商品を加熱する自動販売機の誘導加熱装置において、
断面円弧状に形成した缶収容凹部を有すると共に誘導コ
イルを内蔵した加熱部材と、缶収容凹部に形成した開口
から缶収容凹部に収容した缶商品に臨み、これを回転さ
せる駆動ローラとを備え、開口が、誘導コイルの巻き線
の中心部領域に形成されていることを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、誘導コイルの巻き線の
中心部領域となる缶収容凹部の部位に開口を形成し、こ
の開口に駆動ローラを設けているため、巻き線における
開きスペースを利用して、缶商品を回転させる駆動ロー
ラを設置することができる。これにより、誘導コイルの
占める面積の自由度が高くなり、誘導コイルの配置面積
を、様々な長さの缶商品のうちの最大長さの缶商品に対
応させるなど、缶商品の加熱効率を考慮したものとする
ことができる。
【0007】請求項1の誘導加熱装置において、開口の
縁部には、駆動ローラを囲うようにフェライトが設けら
れていることが、好ましい。
【0008】上記構成によれば、誘導コイルに発生した
磁界は、誘導コイルの中心部領域で重なることなく、フ
ェライト内を通過する経路となる。すなわち、磁界は、
中心部領域に配設した駆動ローラを迂回するようにフェ
ライトに引き寄せられることになるため、駆動ローラの
回転軸や軸受け等が磁性体部品で形成されている場合で
も、これら磁性体部品が磁界の影響を受け難くなる。従
って、駆動ローラが高温に加熱されることがなくなり、
駆動ローラの回転に悪影響を与えるなどの支障を生ずる
ことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の加熱誘導装置を適用した自動販売機の好適な実施形
態について詳細に説明する。この自動販売機は、スチー
ル缶で代表される磁性体の容器からなる缶商品Pを販売
するためのものであり、図1は自動販売機の内部構造を
示す断面図、図2は誘導加熱装置を示す側面図である。
図1に示すように、この自動販売機1は、断熱構造を有
する商品収容庫2を備え、この商品収容庫2内には、缶
商品Pを寝かせた状態でストックするための複数の商品
コラム3が並設されている。そして、商品収容庫2内に
は、加温商品をストックさせた商品コラム3Aの下端排
出口3aから販売口4まで延びる商品搬送通路Sが設け
られ、この商品搬送経路Sの途中には誘導加熱装置5が
配置されている。
【0010】図2に示すように、商品搬送経路Sの上流
側において、前後および左右に並設させた複数の商品コ
ラム3Aの下方には、自動販売機1の厚さ方向(前後方
向)に延在するシュート6が配置され、このシュート6
は、自動販売機1の前方に向かって前下りに傾斜してい
る。そして、商品搬送経路Sおいて、シュート6の更に
下流側には落下通路Saが、そして落下通路Saの下流
端には樋状の傾斜板7が設けられている(図1参照)。
この傾斜板7は、前側の商品コラム3Aの下方位置にお
いて、自動販売機1の幅方向(左右方向)に延在すると
共に、シュート6の下流端6aの真下に設けられてい
る。従って、シュート6を転動してきた缶商品Pは、そ
の下流端6aから落下通路Saを経て、傾斜板7で受け
止められた後、樋状の傾斜板7を滑りながら誘導加熱装
置5に導かれる。
【0011】この誘導加熱装置5は、傾斜板7の下流側
に配置されると共に、磁性体の容器からなる缶商品Pを
誘導加熱させるための加熱部材8を備えている。この加
熱部材8は、略半筒状に形成され横向き横倒しに配設さ
れたコイルケース9を有し、このコイルケース9は、傾
斜板7の延設方向に延びると共に、落下通路Saの側部
に向かって開放する缶収容凹部11を有している(図4
参照)。この場合、コイルケース9は、缶商品の落下経
路から逃げた位置に配設され、落下してくる缶商品Pが
直接当たらないようになっている。
【0012】更に、コイルケース9の内部には、缶収容
凹部11内に収容された缶商品Pを誘導加熱させるため
の誘導コイル10が内蔵されている。この誘導コイル1
0は、図5及び図6に示すように、コイルケース9の裏
側から見て渦巻き状に配置されていると共に、コイルケ
ース9の中央に固定した円筒状のフェライト12の周囲
に巻回するように配設されている。このフェライト12
は、コイルケース9に形成した開口9aに嵌め込まれて
おり、フェライト12の内側には、後述の駆動ローラK
が配設されている。すなわち、駆動ローラKは、フェラ
イト12で囲繞されると共に、誘導コイル10の巻き線
の中心部領域に配置されている。
【0013】従って、磁束密度が最も高くなる誘導コイ
ル10の中央に配置した駆動ローラKの周囲に、フェラ
イト12を配置することで、図6に示すように、磁界
は、誘導コイル10の中心部領域に設けた駆動ローラK
を迂回するようにフェライト12に引き寄せられること
になる。その結果、駆動ローラKの回転軸やこの軸受け
等が磁性体で形成されている場合でも、これら磁性体部
品が磁界の影響を極めて受けにくくなり、高温に加熱さ
れることがなくなる。特に、軸受け内にはオイルが封入
されているので、このオイルの加熱により軸受けを破壊
することがなくなる。
【0014】また、上述したように、コイルケース9
は、缶商品の落下経路から逃げた位置に配設されている
(図2参照)。すなわち、缶収容凹部11は、シュート
6から排出された缶商品Pの商品落下経路から奥に逃げ
た位置に設けられている。従って、シュート6から排出
されて落下通路Saを落下してきた缶商品Pが、加熱部
材8に衝突することがないので、駆動ローラKやコイル
ケース9や誘導コイル10が、缶商品Pとの衝突で破損
或いは損傷するのを防止することができる。
【0015】一方、誘導加熱装置5には、図2及び図4
に示すように、加熱部材8から離間し且つ缶収容凹部1
1に対峙するようにクランプ部材13が設けられてい
る。クランプ部材13は、傾斜板7の下流側に配置さ
れ、加熱部材8に向かって回動可能に構成されている。
このクランプ部材13を回動させることで、缶収容凹部
11に缶商品Pを側方から押し当て得るようになってい
る。クランプ部材13は、傾斜板7の延設方向と同方向
に延在する支軸14により回動自在に支持されている。
そして、クランプ部材13において、支軸14の前方に
は、缶商品Pの周面形状に略合致する形状を有する湾曲
形状のクランプアーム13aが形成されている。
【0016】このクランプアーム13aには、この上部
に位置する湾曲面13aAから突出させた従動ローラ1
5が設けられ、この従動ローラ15は、クランプアーム
13aの先端に設けられた第1従動ローラ15aと、ク
ランプアーム13aの支軸14近傍に埋め込まれるよう
に設けた第2従動ローラ15bとからなっている。従っ
て、複数の従動ローラ15により、缶商品Pの周面を適
切に支持することができる。なお、クランプアーム13
aに設けられた従動ローラ15の個数は、2個以上であ
ればよい。
【0017】また、図4に示すように、クランプ部材1
3は、缶商品Pの周面両端を適切に支持させるために、
左右一対のクランプ部材13からなり、加熱部材8の延
在方向に並設されている。従って、缶商品Pは、少なく
とも4個の従動ローラ15により支持されることになる
ので、支軸14を中心にクランプ部材13を加熱部材8
に向かって前上りに回動させた場合でも、缶商品Pを安
定した状態で缶収容凹部11に押し当てることができ
る。したがって、駆動ローラKと従動ローラ15とによ
り、缶商品Pを安定した状態で回転させることができ
る。
【0018】ここで、前述した駆動ローラKは、図2に
示すように、回転軸K1に固定され、この回転軸K1
は、軸受を介して支持プレート16に挟持されている。
そして、回転軸K1にはプーリP1が固定され、このプ
ーリP1はベルト17を介してモータMのプーリP2に
接続されている。従って、モータMを作動させることに
より、駆動ローラKを所定の速度で回転させることがで
きる。
【0019】このように、誘導加熱装置5は、図4に示
すように、缶収容凹部11に臨んで配置された駆動ロー
ラKと、この駆動ローラKを回転させる駆動モータM
と、クランプ部材13に設けられた従動ローラ15とか
らなる缶商品駆動手段20を備えている。従って、クラ
ンプ部材13のクランプ力により、缶商品Pを缶収容凹
部11に押し付けるように配置させたときに、1個の駆
動ローラKと4個の従動ローラ15との協働により、缶
商品Pを挟むようにして保持させることができる。そし
て、駆動モータMによる駆動ローラKの回転力で、缶商
品Pを所定速度で回転しながら加熱させることができ
る。
【0020】更に、図7に示すように、誘導加熱装置5
には、クランプ部材13を下方外側から包み込むカバー
部材21が設けられている。このカバー部材21の上部
には、クランプアーム13aを包囲するようにガイド縁
部21aが形成され、このガイド縁部21aは、図2に
示すように、傾斜板7の缶摺動面7aの略延長上に配置
されている。従って、傾斜板7の缶摺動面7aに沿って
滑ってきた缶商品Pが、カバー部材21のガイド縁部2
1aにより案内されながらクランプ部材13の上側に適
切にセットされる。この場合、各従動ローラ15は、傾
斜板7の缶摺動面7aの延長上に突出することなく、ガ
イド縁部21aから僅かに没入するように設けられてい
る。その結果、傾斜板7の缶摺動面7aに沿って滑って
きた缶商品P、或いは缶摺動面7aに落下してきた缶商
品Pが、従動ローラ15に直接衝突することなく、缶商
品Pをガイド縁部21a上に適切にセットすることがで
きる。
【0021】更に、誘導加熱装置5には、クランプ部材
13とカバー部材21とを連動して回動させるための缶
商品移送手段22が設けられている。この缶商品移送手
段22は、図8〜図10に示すように、正逆回転可能な
単一のモータ23と、このモータ23により作動して、
クランプ部材13とカバー部材21とを回動させるリン
ク機構24とで構成されている。
【0022】リンク機構24は、クランプ部材13を駆
動させる後述の第1可動板37と、カバー部材21を駆
動させる後述の第2可動板40とを作動させるための連
動機構Rを有している。この連動機構Rは、自動販売機
1内で水平に延びる基板25に立設したガイド板26を
有し、このガイド板26の中央には、モータ23のシャ
フト23aを挿入するための軸受部27が形成されてい
る。また、このガイド板26にはガイド溝28が設けら
れ、このガイド溝28は、軸受部27を中心とした円弧
状の第1ガイド溝28aと、この第1ガイド溝28aの
下端から鉛直方向に延びる直線状の第2ガイド溝28b
とで構成されている。なお、第1ガイド溝28aは、軸
受部27の側方に位置すると共に、略4分の1円の長さ
を有している。
【0023】また、ガイド板26を挟む位置には、直線
状の第1及び第2連結アーム30,31が一対設けられ
ている。この第1連結アーム30の上端には、ガイド溝
28に挿入される第1ガイドピン32が突設され、この
第1ガイドピン32は、第2連結アーム31の上端に固
定ピン33を介して固定されている。また、第2連結ア
ーム31の下端には、ガイド溝28に挿入される第2ガ
イドピン34が突設され、この第2ガイドピン34は、
第1連結アーム30の下端に固定ピン35を介して固定
されている。従って、ガイド板26の両側において、第
1連結アーム30と第2連結アーム31とが、ガイド溝
28の形状に沿った動きになるようになっている。
【0024】更に、第1連結アーム30の上端には、第
1ガイドピン32に対して外方に延びる第1係合ピン3
6が突設され、この第1係合ピン36は、第1連結アー
ム30の外方に位置するL字状の第1可動板37のピン
係合孔38に挿入されている。なお、このピン係合孔3
8は、第1可動板37の折曲げ部分に配置されている。
また、第2連結アーム31の下端には、第2ガイドピン
34に対して外方に延びる第2係合ピン39が突設され
ている。この第2係合ピン39は、円板状の第2可動板
40に設けられた直線状の係合長孔41に挿入されてい
る。従って、第1係合ピン36の動きに対し第1可動板
37が連動し、第2係合ピン39の動きに対し第2可動
板40が連動する
【0025】一方、モータ23のシャフト23aは、第
2可動板40の略中央に設けたシャフト挿入孔43と、
ガイド板26の軸受部27とに挿入され、シャフト23
aの先端は、L字状の第1可動板37の上側遊端に固定
されている。また、第1可動板37の下側遊端には、水
平方向に延びる第1支軸44が設けられ、第2可動板4
0の下側遊端には、水平方向に延びる第2支軸45が設
けられている。なお、第2可動板40上において、第2
支軸45と係合長孔41とシャフト挿入孔43とは一直
線上に整列している。
【0026】図9に示すように、クランプ部材13と第
1可動板37との間には、水平方向に延びる伸縮自在な
第1連結杆47が設けられている。この第1連結杆47
の一端は、クランプ部材13の末端に設けられた支軸1
3bに枢着され、この他端には長穴48が設けられ、こ
の長穴48に第1可動板37の第1支軸44が挿入され
ている。その結果、支軸14と支軸13bと第1支軸4
4とシャフト23aとの間の連結により、平行リンク機
構が構成されている。これにより、シャフト23aを回
転させ第1連結杆47を進退させて、支軸14を中心に
クランプ部材13を回動させるようになっている。
【0027】また、第1連結杆47は、円筒状の第1の
部分47aと第2の部分47bとに2分割されると共
に、第1の部分47aと第2の部分47bとの間に圧縮
バネ49を介在させることにより、伸縮自在に構成され
ている。なお、第1の部分47aに突設させたピン50
を、第2の部分47bに設けたガイド穴51に挿入させ
ることで、第1の部分47aに対する第2の部分47b
の抜けを防止している。また、第1連結杆47を伸縮さ
せる構成にすることで、クランプ部材13の従動ローラ
15と加熱部材8の駆動ローラKとにより、缶商品Pを
適切なクランプ力で保持させることができ、しかも、細
缶や太缶等の様々な径の缶商品Pに対応させることがで
きる。
【0028】図10に示すように、カバー部材21と第
2可動板40との間には、水平方向に延びる第2連結杆
52が設けられている。この第2連結杆52の一端は、
カバー部材21の末端に設けられた支軸21bに枢着さ
れ、この他端は第2可動板40の第2支軸45に枢着さ
れている。その結果、支軸14と支軸21bと第2支軸
45とシャフト23aとの間の連結により、平行リンク
機構が構成されている。これにより、第2連結杆48の
進退に伴って、支軸14を中心にカバー部材21が回動
する。
【0029】次に、缶商品移送手段22によるクランプ
部材13及びカバー部材21の作動について説明する。
図9及び図10に示すように、カバー部材21及びクラ
ンプ部材13の待機時において、カバー部材21内にク
ランプ部材13が収容されている。これにより、傾斜板
7を流下してきた缶商品Pを、カバー部材21のガイド
縁部21a上に適切にセットすることができる。このと
き、第2ガイドピン34が第2ガイド溝28bの上端に
位置し、第2係合ピン39が係合長孔41の上端に位置
している。また、この状態では、第1ガイドピン32が
円弧状の第1ガイド溝28aの途中に位置している。な
お、カバー部材21内にクランプ部材13が適切に収容
された場合、第2ガイド溝28bと係合長孔41とは整
列している。
【0030】この状態から、図11に示すように、シャ
フト23aが回転すると、第1可動板37及び第1連結
杆47を介して、クランプ部材13が、支軸14を中心
に加熱部材8の缶収容凹部11に向かって前上りに回動
する。このとき、図12に示すように、第1可動板37
の回転に追従して、第1ガイドピン32は円弧状の第1
ガイド溝28aに沿って下降し、第2ガイドピン34及
び第2係合ピン39は第2ガイド溝28b及び係合長孔
41に沿って下降する。従って、カバー部材21は静止
したまま、クランプ部材13のみが缶収容凹部11に向
かって回動する。このとき、缶商品Pの周面は、4個の
従動ローラ15により支持されながら移動すると共に、
最終的に、駆動ローラKと従動ローラ15とでクランプ
される。そして、誘導コイル10に通電すると同時に駆
動ローラKを回転させることにより、缶商品Pを回転し
ながら加熱する。
【0031】この場合、第2ガイド溝28bにより、ク
ランプ部材13及びカバー部材21にロックが掛り、缶
商品Pの自重で或いは故意にこれら部材13,21が押
し下げられることがない。従って、販売口4から挿入さ
れた手が、加熱中の缶商品P(火傷する程高温になって
いる)に触れることがなく安全である。
【0032】缶商品Pの加熱が終了した時点で、モータ
23を反転させシャフト23aを逆転させることで、ク
ランプ部材13及びカバー部材21を排出位置まで移動
させる。すなわち、図13に示すように、第1可動板3
7及び第1連結杆47を介して、クランプ部材13を、
缶収容凹部11から離間する方向に支軸14を中心に前
下り回動させる。このとき、図14に示すように、第1
可動板37の回転に追従して、第1ガイドピン32が円
弧状の第1ガイド溝28aに沿って上昇し、第2ガイド
ピン34及び第2係合ピン39が第2ガイド溝28b及
び係合長孔41に沿って上昇する。
【0033】更に、第1ガイドピン32が円弧状の第1
ガイド溝28aの上端まで移動し、第2ガイドピン34
が第1ガイド溝28aに沿って上昇する。このとき、第
2係合ピン39と係合長孔41の上端との係合により、
第2可動板40がシャフト23aを中心に回動し、第2
連結杆52を介してカバー部材21を前下りに回動させ
る。従って、カバー部材21が内部にクランプ部材13
を収容した状態で、クランプ部材13とカバー部材21
とが同時に前下りに回動する。そして、最終的には、カ
バー部材21が斜め下方に向き、缶商品Pは販売口4に
向かってカバー部材21から転がり出る。
【0034】なお、図3(a)および(b)に示すよう
に、誘導加熱装置5より更に下流側には、ローラ形式の
ストッパ60が設けられ、このストッパ60は、誘導加
熱装置5の近傍に設けられると共に、傾斜板7の缶摺動
面7aの延長上に配置されている。従って、このストッ
パ60を利用することにより、缶摺動面7aに沿って滑
ってきた缶商品Pを、クランプ部材13真上で制止させ
ることができ、かつ缶商品Pを円滑に回転させることが
できる。
【0035】また、図2及び図3に示すように、傾斜板
7とシュート6との間において、傾斜板7の下流側に設
けた誘導加熱装置5の上方位置には、キックプレート6
1が設けられており、このキックプレート61は、傾斜
板7の上流側に向かって前下りに傾斜している。これに
より、シュート6を転動してきた缶商品Pをキックプレ
ート61に一旦当てることで、缶商品Pを、キックプレ
ート61で衝撃吸収させた後、傾斜板7に落とし込むこ
とができ、誘導加熱装置5内に缶商品Pが直接落とし込
まれることがなくなる。更に、キックプレート61を傾
斜板7の上流側に向けて傾斜させることにより、缶商品
Pを傾斜板7の上流側に積極的に送り込むことができる
ので、傾斜板7の缶摺動面7aを有効に利用しつつ、缶
商品Pの姿勢制御を達成することができ、更には、傾斜
板7上で缶商品Pが立つことがなくなる。なお、符号6
2は、缶商品加熱中の温度を監視するための温度センサ
である。
【0036】一方、図2に示すように、最前端の商品コ
ラム3Aの下端には、邪魔板71が設けられ、商品コラ
ム3Aから払い出された缶商品Pをシュート6側に蹴り
出すようになっている。これにより、落下の衝撃を吸収
した状態で、缶商品Pを誘導加熱装置5側に落とし込む
ようになっている。このように、上記のキックプレート
61およびこの邪魔板71により、販売の際の騒音が極
力小さくなるようにしている。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の自動販売機の誘導
加熱装置によれば、誘導加熱装置は、断面円弧状に形成
した缶収容凹部を有すると共に誘導コイルを内蔵した誘
導加熱部材と、缶収容凹部に臨む位置に設けられると共
に誘導コイルの巻き線の中心部領域に配設した駆動ロー
ラを備えているので、誘導コイルの配設の自由度が高ま
り、様々な長さの缶商品に対応させて、最も良好な加熱
効率を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の一実施形態を示す断面図
である。
【図2】誘導加熱装置を示す側面図である。
【図3】(a),(b)はシュートから排出された缶商
品がキックプレートに沿って落下する状態を示す正面図
である。
【図4】誘導加熱装置の要部を示す斜視図である。
【図5】誘導コイルの巻状態を示す正面図である。
【図6】誘導コイルからの磁界の発生状態を示す断面図
である。
【図7】クランプ部材及びカバー部材の移動状態を示す
側面図である。
【図8】クランプ部材及びカバー部材を駆動させるリン
ク機構を示す分解斜視図である。
【図9】待機時におけるクランプ部材を示す側面図であ
る。
【図10】待機時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【図11】加熱時におけるクランプ部材を示す側面図で
ある。
【図12】加熱時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【図13】排出時におけるクランプ部材を示す側面図で
ある。
【図14】排出時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【符号の説明】 K 駆動ローラ M 駆動モータ S 商品搬送通路 P 缶商品 1 自動販売機 3,3A 商品コラム 4 販売口 5 誘導加熱装置 8 加熱部材 9a 開口 10 誘導コイル 11 缶収容凹部 12 フェライト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76155(JP,A) 特開 平6−267644(JP,A) 特開 平1−306992(JP,A) 実開 昭54−15597(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/10 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売指令に基づいて販売する缶商品を加
    熱する自動販売機の誘導加熱装置において、 断面円弧状に形成した缶収容凹部を有すると共に誘導コ
    イルを内蔵した加熱部材と、 前記缶収容凹部に形成した開口から当該缶収容凹部に収
    容した缶商品に臨み、これを回転させる駆動ローラとを
    備え、 前記開口が、前記誘導コイルの巻き線の中心部領域に形
    成されていることを特徴とする自動販売機の誘導加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記開口の縁部には、前記駆動ローラを
    囲うようにフェライトが設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の自動販売機の誘導加熱装置。
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