JP3446411B2 - 自動販売機の誘導加熱装置 - Google Patents

自動販売機の誘導加熱装置

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JP3446411B2
JP3446411B2 JP18835395A JP18835395A JP3446411B2 JP 3446411 B2 JP3446411 B2 JP 3446411B2 JP 18835395 A JP18835395 A JP 18835395A JP 18835395 A JP18835395 A JP 18835395A JP 3446411 B2 JP3446411 B2 JP 3446411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内蔵した誘導加熱装置
により缶商品を加熱した後に販売する自動販売機の誘導
加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の誘導加熱装置を備える自
動販売機として、特開昭53−89496号公報に記載
されたものが知られている。この自動販売機は、メイン
ドア内に形成された販売口ボックスに隣接して、缶商品
(缶飲料)を加熱する誘導加熱装置を備えている。ま
た、この誘導加熱装置は、断熱ドアの払出口の下側に配
設した加熱容器と、加熱容器を起立姿勢のまま左右に振
動させる振動機構とを備えている。そして、払出口から
加熱容器に受け入れた缶商品は、加熱容器に巻回するよ
うにして内蔵された誘導コイルにより、加熱される共
に、振動機構により、缶商品を振動させ内部の飲料を攪
拌するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
販売機の誘導加熱装置では、缶商品を起立姿勢のまま水
平に揺すって、飲料を攪拌する構造であるため、攪拌が
十分に行われ難く、飲料の温度が不均一な状態で販売さ
れる虞れがあった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めに為されたものであり、飲料の均一な加熱を迅速に行
うことができる自動販売機の誘導加熱装置を提供するこ
とをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の誘導加熱装置は、販売指令に基づいて販売する
缶商品を加熱する自動販売機の誘導加熱装置において、
缶商品を横倒し姿勢で受け入れると共に、受け入れた缶
商品を横倒し姿勢に保持しこれを缶商品のほぼ重心を通
る鉛直軸線を中心に回転させる回転機構と、回転機構に
添設した誘導コイルとを備えたことを特徴とする。
【0006】この場合、回転機構は、上方から缶商品を
横倒し姿勢で受け入れる支持プレートと、支持プレート
の中心位置の下側に連結されこれを回転させる鉛直軸
と、鉛直軸を回転させるモータと、支持プレートに取り
付けられ、受け入れた缶商品のほぼ重心を通る鉛直軸線
が支持プレートの中心位置に合致するように缶商品を缶
軸方向に挟持する挟持機構とを有することが、好まし
い。
【0007】
【作用】請求項1の誘導加熱装置によれば、回転機構に
横倒し姿勢で受け入れられた缶商品は、回転機構によ
り、保持されると共に、缶商品のほぼ重心を通る鉛直軸
線を中心に回転する。この回転と同時に缶商品は、回転
機構に添設した誘導コイルにより加熱される。すなわ
ち、横倒し姿勢の缶商品は、水平面内で自転しながら加
熱される。このため、缶商品内の飲料は、遠心力を受け
内部に封入されている空気を回転中心側に押しやるよう
に流動し、効率よく攪拌される。
【0008】請求項2の誘導加熱装置によれば、支持プ
レートに横倒し姿勢で受け入れられた缶商品は、挟持機
構の挟持動作により、そのほぼ重心を通る鉛直軸線が支
持プレートの中心位置に合致するように保持された後、
モータによる鉛直軸の回転により、支持プレートに保持
された状態で回転する。この場合、缶商品が支持プレー
トに、そのほぼ重心を通る鉛直軸線が支持プレートの中
心位置に合致するように保持されているため、受け入れ
た缶商品を適切な位置に保持することができると共に、
回転に際しブレを生ずることがなく、缶商品を円滑に回
転させることができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の誘導加
熱装置を備えた自動販売機の好適な実施例について詳細
に説明する。この自動販売機は、スチール缶で代表され
る磁性体の容器をもつ缶商品を販売するものであり、図
1(a)は自動販売機の正面図、図1(b)はその内部
構造を示す断面図である。同図に示すように、この自動
販売機は、販売機本体2と、販売機本体2の前面を開閉
するメインドア3とを備えている。このメインドア3の
上部には、商品見本(図示省略)を収容した商品ディス
プレイ4が配設され、商品ディスプレイ4の下側には、
商品見本に対応して選択ボタン5が配置され、さらに選
択ボタン5の下側にはコイン投入口6が、それぞれ配設
されている。また、メインドア3の下部には、コイン投
入口6に対応してコイン返却口7が配設されると共に、
販売口8が配設されている。
【0010】一方、販売機本体2には、前部に断熱ドア
10を有する商品収容庫9が収容され、商品収容庫9に
下側には商品収容庫9内を冷却する冷却ユニット11が
収容されている。また、商品収容庫9内には、下端部に
商品Aを一個ずつ払い出すベントメカニズム13を備え
た商品コラム12が配設されている。ベントメカニズム
13により払い出された缶商品Aは、ベントメカニズム
13の下側に配設したシュート14に受け取られ、この
シュート14により、断熱ドア10に形成した払出口1
5を介して、商品販売口8の販売口ボックス16に落と
し込まれる。この場合、払出口15の直ぐ下、すなわち
販売口ボックス16の上部には、誘導加熱装置17が配
設されており、加温されるべき缶商品Aは、この誘導加
熱装置17で加熱された後、販売口ボックス16に落と
し込まれる。
【0011】図2は誘導加熱装置17の平面図であり、
図3はその断面図である。同図に示すように、誘導加熱
装置17は、缶商品Aを受け入れてこれを回転させる回
転機構20と、回転機構20の下側に添設した誘導コイ
ル21とで構成されている。回転機構20は、受け入れ
た缶商品Aをその重心位置を通る鉛直軸線Bを中心に回
転させるものであり、この回転の際、誘導コイル21に
高周波電流(20KHZ程度)が流され、誘導コイル2
1によりスチール製の缶商品Aが加熱されて、内部の飲
料を暖められるようになっている。
【0012】回転機構20は、シュート14から転がり
ながら落下した缶商品Aを受け止める支持プレート23
を有し、この支持プレート23は、商品コラム12から
販売口8に至る商品搬送通路18の途中において、シュ
ート14の下方に水平に配設されている。更に、支持プ
レート23の下方には、誘導コイル21を収容した誘導
コイル収容部24が配設されている。この誘導コイル収
容部24は、支持プレート23の下面23aに添設され
ると共に、商品搬送通路18に固定されている。
【0013】そして、誘導コイル収容部24の下面には
缶商品Aを回転させるモータが固定され、支持プレート
23の下面23aの中心位置には、モータ25に設けら
れた鉛直軸としてのモータ軸26の先端が固定されてい
る。このモータ軸26は、誘導コイル収容部24の中心
を貫通しており、モータ軸26の回転軸線は、上記の鉛
直軸線Bおよび上記の支持プレート23の中心位置と合
致している。更に、支持プレート23の下面23aと誘
導コイル収容部24の上面24aとの間には、ボール軸
受29が配設され、このボール軸受29により、支持プ
レート23が回転自在に支持されている。
【0014】このボール軸受29は、誘導コイル収容部
24に固定されたボール受け座27と、支持プレート2
3の下面23aに接触すると共にボール受け座27によ
り支持された複数(例えば3個)の回転ボール28とか
ら構成されている。また、これらの回転ボール28は、
鉛直軸線(回転軸線)Bの周囲で等間隔に配設されてい
る。すなわち、回転ボール28は、モータ軸26に対し
て同心的に配置されている。したがって、モータ25に
よりモータ軸26を回転させると、商品搬送通路18内
に固定された誘導コイル収容部24に対し、支持プレー
ト23が所望の速度で回転する。
【0015】このように、モータ軸26の回転軸線と上
記の鉛直軸線Bと上記の支持プレート23の中心位置と
合致させ、かつボール軸受29を用いることで、支持プ
レート23を円滑に回転させることができる。なお、誘
導コイルを支持プレート23に固定的に設けてもよく、
その際には、誘導コイル収容部24をボール軸受29の
下側に設ける。
【0016】一方、支持プレート23の上面には、缶商
品Aの両端を挟み込み固定させるための一対の第1及び
第2クランパ30,31が配置されている。これらの第
1及び第2クランパ30,31は、板状に形成されると
共に、鉛直軸線(以下「回転軸線」とも言う)Bを挟む
ようにして対向し、相互に平行に配置されている。更
に、第1及び第2クランパ30,31の各外端部には、
内方にV字状に折曲げた缶寄せ部30a,31aが形成
されている。そして、第1及び第2クランパ30,31
は、鉛直軸線Bを通る平面に対して互いに鏡面対称形を
なすと共に、後述する第1及び第2クランパ駆動機構4
0,41により、缶商品Aを挟むべく、支持プレート2
3に沿って前進及び後退するようになっている。なお、
この第1及び第2クランパ30,31と、第1及び第2
クランパ駆動機構40,41とにより、缶商品Aを挟持
する挟持機構が構成されている。
【0017】この場合、第1及び第2クランパ駆動機構
40,41は同期して駆動し、第1及び第2クランパ3
0,31を、同時にかつ同速で回転軸線Bに向かって前
進させ、かつ後退させる。これにより、缶商品Aがロン
グ缶であってもショート缶であっても、その長手方向の
中間位置が回転軸線Bの位置に来るように挟持され、ま
た、第1及び第2クランパ30,31の各缶寄せ部30
a,31aの傾斜により、缶商品Aが太缶であっても細
缶であっても、その径方向の中間位置が回転軸線Bの位
置に来るように挟持される。すなわち、第1及び第2ク
ランパ30,31により缶商品Aを挟持すると、缶商品
Aの重心が回転軸線Bと合致するように、缶商品Aが自
動的に位置決めされ、かつ保持される。
【0018】また、支持プレート23の上面両端には、
第1及び第2クランパ30,31の前進及び後退を適切
に案内するためのガイド板32,33が平行に立設され
ている。一方のガイド板32には、クランパの移動方向
Cに延びて第1及び第2クランパ30,31を案内する
ためのガイド溝34,35が設けられている。そして、
各ガイド溝34,35には、各クランパ30,31の他
端から平行に延びるガイドバー36,37が挿入されて
いる。また、他方のガイド板33には、第2クランパ3
1を案内するガイド溝33aが設けられ、このガイド溝
33aには、第2クランパ31の端部から水平に延びる
ガイドバー38が挿入されている。この各ガイド溝3
4,35とガイドバー36,37との協働により、各ク
ランパ30,31は、クランパの移動方向Cに正確に移
動する。
【0019】なお、第1クランパ30を案内するための
ガイド溝35は上下2段の平行なガイド溝35a,35
bからなり、各ガイド溝35a,35bに、2本のガイ
ドバー36a,36bをそれぞれ挿入させることによ
り、第1クランパ30の倒れ防止を達成している。
【0020】更に、回転機構20は、第1及び第2クラ
ンパ30,31を、モータ軸26の回転軸線Bに向かっ
て前進させると共に回転軸線Bから離間させる方向に後
退させる第1及び第2クランパ駆動機構40,41を備
えている。この第1クランパ駆動機構40は、支持プレ
ート23に沿って水平方向で且つガイド板32に対して
平行に延びる第1送りネジ42を備え、この第1送りネ
ジ42は、支持プレート23の下方で且つガイド板32
の外方に配設されている。そして、第1送りネジ42に
は第1雌ネジ部43が螺合され、この第1雌ネジ部43
は、連結部44を介してガイドバー36bに接続されて
いる(図4参照)。また、第1送りネジ42は第1モー
タ47により駆動され、この第1モータ47は、支持プ
レート23の側面に固定されている。
【0021】ここで、図4に詳細に示すように、連結部
44は、ガイドバー36bの端部から垂下した第1係合
片45と、第1雌ネジ部43から上方に向けて起立し
て、先端が第1係合片45に係合する第2係合片46と
から構成されている。そして、第1係合片45と第2係
合片との係合に際して、第1係合片45を内側に位置さ
せ、第2係合片46を外側に位置させている。すなわ
ち、第1クランパ30を回転軸線Bに向かって前進させ
た場合、第1雌ネジ部43を内方に向かって送ること
で、第2係合片46により第1係合片45を押し続ける
ことができる。なお、このような構成の連結部44を介
在させることにより、第1雌ネジ部43の移動に追従し
て第1クランパ30を積極的に前進させることができる
が、第1雌ネジ部43によって、第1クランパ30を後
退させることはできない。
【0022】更に、図2に示すように、前述の第2クラ
ンパ駆動機構41は、支持プレート23に沿って水平方
向で且つガイド板32に対して平行に延びる第2送りネ
ジ48Aを備え、この第2送りネジ48Aは、支持プレ
ート23の上方で且つガイド板33の外方に配設されて
いる。そして、第2送りネジ48Aには第2雌ネジ部4
8が螺合され、この第2雌ネジ部48は、ガイドバー3
8の端部に固定されている。また、第2送りネジ48A
は第2モータ49により駆動され、この第2モータ49
は、支持プレート23の上面に固定されている。従っ
て、第2雌ネジ部48の移動に追従して、第2クランパ
31を前進又は後退させ得るようになっている。
【0023】図3に示すように、第1クランパ33は、
商品排出部を形成するために支持プレート23の端部で
商品排出方向Dに回動する。すなわち、第1クランパ3
0は、ガイド溝34bの終端部まで移動してきた下側の
ガイドバー36bを中心にして回動させることができる
構成となっている。すなわち、ガイド板32には、上側
のガイドバー36aの円運動を案内する缶商品排出用の
ガイド溝36cが形成されている。このガイド溝36c
は、ガイド溝34aに連続して形成されていると共に、
ガイド溝34bの終端部を中心とした半円形の溝からな
っている。
【0024】従って、下側のガイドバー36bが、ガイ
ド溝34bの終端部で静止した場合でも、上側のガイド
バー36aは、円弧状のガイド溝36cに沿って円運動
させることができ、第1クランパ30を、支持プレート
23の端部で商品排出方向Dに回動させることができ
る。なお、連結部44は、前述した構成が採用されてい
るので、第1クランパ30の回動時において、第1係合
片45と第2係合片46との係合は解除されることにな
る。
【0025】更に、回動後の第1クランパ30は、缶商
品Aを排出した後に元の位置まで戻す必要がある。そこ
で、図4に示すように、ガイド板32には、バネ片50
が設けられ、このバネ片50により、ガイドバー36a
を外方から付勢し続けている。従って、缶商品Aにより
第1クランパ30に力が加わっている状態では、バネ片
50のバネ力に抗して第1クランパ30は、ガイドバー
36bを中心に商品排出方向Dに回動し続ける。そし
て、第1クランパ30から缶商品Aが離れた瞬間、バネ
片50の復元力により第1クランパ30を元の位置まで
素早く戻すことができる。
【0026】なお、図4に示すように、支持プレート2
3上には山状の缶乗上げ片52が設けられ、この缶乗上
げ片52は、支持プレート23の端部において第1クラ
ンパ30側に突設されると共に、第1クランパ30の移
動経路上に設けられている。そして、第1クランパ30
の下部には切欠き部51が形成され、この切欠き部51
により、第1クランパ30の移動の移動の際に、第1ク
ランパ30と缶乗上げ片52との衝突を回避させること
ができる。この缶乗上げ片52は、支持プレート23上
に載置された缶商品Aが、第2クランパ31により排出
方向に押し続けられた際に、缶商品Aを、所定の高さま
で持ち上げて、第1クランパ30の上部を缶商品Aで適
切に押圧させるためのものである。
【0027】次に、前述した構成に基づいて、誘導加熱
装置17の動作について説明する。先ず、図2に示すよ
うに、第1クランパ30と第2クランパ31との間を広
くし、缶商品Aの受入れ空間Sを大きくとった状態で、
誘導加熱装置17を待機させておく。そこで、販売指令
信号に基づいて、シュート14から転がるように落下し
た缶商品Aを支持プレート23で受け止める。このと
き、支持プレート23上の缶商品Aは、その両端部が第
1及び第2クランパ30,31に略対峙するように、シ
ュート14から落下する。
【0028】その後、図5に示すように、第1及び第2
クランパ駆動機構40,41を作動させて、第1クラン
パ30と第2クランパ31とをモータ軸26の回転軸線
Bに向けて前進させて、缶商品Aの両端を第1クランパ
30と第2クランパ31とで挟み込む。このとき、第1
及び第2クランパ30,31とその缶寄せ部30a,3
1aとにより、缶商品Aは、モータ軸26の回転軸線B
上にその重心が来るように自動的に位置決めされる。
【0029】その後、電磁コイル20をオンすると共
に、モータ軸26を回転させ、缶商品Aを回転させなが
ら加熱する。その結果、缶商品A内の飲料はその遠心力
により攪拌されながら加熱される。そして、缶商品Aの
加熱完了後、図示しないタイマによりモータ25を停止
させる。
【0030】その後、第1クランパ駆動機構40を作動
させて、第1雌ネジ部43を最大限後退させる。そし
て、第2クランパ駆動機構41を作動させることによ
り、図6に示すように、第2クランパ31を回転軸線B
に向けて前進させ続けると同時に、缶商品A及び第1ク
ランパ30を第2クランパ31により押し続ける。この
とき、缶商品Aは、缶乗上げ片52により、所定の高さ
まで持ち上げられながら、第1クランパ30の上部を押
圧し続ける。その結果、第1クランパ30は、バネ片5
0のバネ力に抗して、ガイドバー36bを中心に商品排
出方向Dに回動し続ける。
【0031】更に、第1クランパ30が完全に回りきっ
た状態で、第1クランパ30に沿って缶商品Aはその自
重で落下し、販売口ボックス16に落とし込まれる。そ
して、第1クランパ30から缶商品Aが離れた瞬間、バ
ネ片50の復元力により第1クランパ30は元の位置ま
で素早く戻る。なお、缶商品Aが第1クランパ30に沿
って落下したことをセンサ(図示せず)で検出した後、
第2クランパ31を停止させる。その後、第2クランパ
駆動機構41を作動させて、第2クランパ31を図2の
位置まで復帰させて、缶商品Aの受け入れ態勢を整え
る。
【0032】以上のように本実施例では、缶商品を横倒
し姿勢の状態で、その重心を通る鉛直軸線を中心に回転
させるようにしているが、その際の攪拌効果を、図7に
示す実験結果に基づいて説明する。この実験は、飲料の
温度が5℃の缶商品に44℃の熱を30分間加え、30
分後の飲料の温度を測定したものであり、その際に図7
の曲線Pは缶商品を横倒し姿勢で静止させたもの、同図
の曲線Qは缶商品を横倒し姿勢で缶軸方向に往復動させ
たもの、同図の曲線Rは缶商品を横倒し姿勢で公転させ
たもの、同図の曲線Sは缶商品を横倒し姿勢で缶軸を中
心に回転させたもの、そして、同図の曲線Tは缶商品を
実施例の方法で回転させたものである。このように、曲
線Tが最も昇温効果が顕著であり、実施例の回転方法が
飲料の攪拌に最も優れていることが分かる。したがっ
て、本実施例の誘導加熱装置によれば、飲料の均一な加
熱を迅速に行うことができる。
【0033】本発明は、前述した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、支持プレート上に受け入れた缶商
品を、上側から把持し(缶商品の胴部を把持)これをわ
ずかに持ち上げた後、回転させるようなものでもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の自動販売機の誘導
加熱装置によれば、缶商品をその重心位置を通る鉛直軸
線を中心に回転させながら加熱するようにしているの
で、飲料の均一な加熱を迅速に行うことができる。この
ため、飲料の品質を損なうことなく、販売時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係る誘導加熱装
置を搭載した自動販売機の正面図、(b)は、本発明の
一実施例に係る誘導加熱装置を搭載した自動販売機の断
面図である。
【図2】本発明の要部をなす誘導加熱装置の平面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】誘導加熱装置において、缶商品を払い出す際に
利用される機構を示す斜視図である。
【図5】支持プレート上で缶商品をクランプした状態を
示す平面図である。
【図6】缶商品を払い出す状態を示す断面図である。
【図7】実施例の攪拌方法の効果を示す比較実験の結果
を表した線図である。
【符号の説明】
A 缶商品 B 鉛直軸線(回転軸線) 1 自動販売機 17 誘導加熱装置 20 回転機構 21 誘導コイル 23 支持プレート 24 誘導コイル収容部 25 駆動源(モータ) 26 回転軸(モータ軸) 29 ボール軸受 30 第1クランパ 31 第2クランパ 30a,31a 缶商品寄せ部 40 第1クランパ駆動機構 41 第2クランパ駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−282742(JP,A) 特開 平2−138693(JP,A) 特開 平7−332681(JP,A) 実開 昭55−17282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/72 H05B 6/00 - 6/10 H05B 6/14 - 6/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売指令に基づいて販売する缶商品を加
    熱する自動販売機の誘導加熱装置において、 缶商品を横倒し姿勢で受け入れると共に、受け入れた缶
    商品を横倒し姿勢に保持しこれを缶商品のほぼ重心を通
    る鉛直軸線を中心に回転させる回転機構と、 当該回転機構に添設した誘導コイルとを備えたことを特
    徴とする自動販売機の誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記回転機構は、上方から缶商品を横倒
    し姿勢で受け入れる支持プレートと、 当該支持プレートの中心位置の下側に連結されこれを回
    転させる鉛直軸と、 当該鉛直軸を回転させるモータと、 前記支持プレートに取り付けられ、受け入れた缶商品の
    ほぼ重心を通る鉛直軸線が当該支持プレートの中心位置
    に合致するように缶商品を缶軸方向に挟持する挟持機構
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の自動販売
    機の誘導加熱装置。
JP18835395A 1995-06-30 1995-06-30 自動販売機の誘導加熱装置 Expired - Fee Related JP3446411B2 (ja)

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