JPH0944743A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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Publication number
JPH0944743A
JPH0944743A JP21407195A JP21407195A JPH0944743A JP H0944743 A JPH0944743 A JP H0944743A JP 21407195 A JP21407195 A JP 21407195A JP 21407195 A JP21407195 A JP 21407195A JP H0944743 A JPH0944743 A JP H0944743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
vending machine
heating device
induction heating
clamp member
Prior art date
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Pending
Application number
JP21407195A
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English (en)
Inventor
Masaki Nakayama
正樹 中山
Shuichi Yajima
秀一 矢嶋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶商品に液漏れが発生した場合でも、漏れ出
した飲料を誘導コイルに接触させないようにした自動販
売機を提供することをその目的としている。 【構成】 誘導加熱装置5は、略半円筒形に形成され横
向き横倒しに配設した缶収容凹部11を有すると共に誘
導コイル10を内蔵した加熱部材8と、加熱部材8から
離間し且つ缶収容凹部11に対峙して配置されると共
に、商品コラム3から払い出された缶商品Pを受けこれ
を缶収容凹部11に押し当てるクランプ部材13と、ク
ランプ部材13に押し当てられた缶商品Pを回転させる
缶商品駆動手段20とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵した誘導加熱
装置により缶商品を加熱した後に販売する自動販売機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機として、特開
平2−19994号公報に記載されたものが知られてい
る。この自動販売機は、メインドア内に形成された販売
口ボックスに隣接して、缶商品(缶飲料)を加熱する誘
導加熱装置を備えている。この誘導加熱装置は半円筒状
の受台を有し、この受台の下面中央には誘導コイルが配
設されている。従って、商品コラムから排出された缶商
品の下側周面を受台で支持しながら、誘導コイルにより
缶商品を加熱する構成を有している。更に、誘導加熱装
置は、受台上の缶商品を回転しながら加熱させるための
回転駆動機構を備えている。この回転駆動機構は、受台
を挟むようにして配置された左右一対の駆動ローラを有
し、これら駆動ローラは、缶商品の周面に当接してこれ
を回転させる構成になっている。従って、モータにより
駆動ローラを回転させることにより、受台上の缶商品
を、所望の速度で回転させながら加熱させることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
販売機では、受台が、缶商品の下側周面を支持するよう
に配置されているため、商品コラムから溶接不良の缶商
品が落下した場合、溶接部分から漏洩した飲料が受台内
に溜まってしまう。一方で、受台は常に缶商品の落下の
衝撃を受け、微小な亀裂などが入り易い。したがって、
液漏れの状態で誘導コイルに通電すると、受台から滲み
込んだ飲料が誘導コイルに触れ、誘導コイルが短絡して
破損する虞れがあった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、缶商品に液漏れが発生した場合で
も、漏れ出した飲料を誘導コイルに接触させないように
した自動販売機を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の自動販売機は、商品コラムから販売口に至る商
品搬送通路の途中に、缶商品を加熱する誘導加熱装置を
設け、商品コラムから払い出された缶商品を、誘導加熱
装置で加熱した後、誘導加熱装置から販売口に落とし込
むようにした自動販売機であって、誘導加熱装置は、略
半円筒形に形成され横向き横倒しに配設した缶収容凹部
を有すると共に誘導コイルを内蔵した加熱部材と、加熱
部材から離間し且つ缶収容凹部に対峙して配置されると
共に、商品コラムから払い出された缶商品を受けこれを
缶収容凹部に押し当てるクランプ部材と、クランプ部材
に押し当てられた缶商品を回転させる缶商品駆動手段と
を備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、缶商品が商品コラムか
ら払い出されると、商品搬送通路を通ってきた缶商品
は、クランプ部材に受け取られた後、加熱部材の缶収容
凹部に押し当てられる。次に、缶商品駆動手段が駆動す
ると共に誘導コイルに通電が為され、缶収容凹部の缶商
品は、回転しながら加熱される。この場合、缶収容凹部
は略半円筒形に形成され横向き横倒しに配設されてお
り、またクランプ部材は加熱部材から離間し且つ缶収容
凹部に対峙して配設されているため、缶商品に液漏れが
発生しても、漏れ出した飲料がクランプ部材と加熱部材
との隙間から適宜排水される。一方、落下してくる缶商
品はクランプ部材に受け取られるため、誘導コイルを内
蔵した加熱部材は、缶商品の落下の衝撃を直接受けるこ
とがなく、亀裂など生じ難い構造になっている。
【0007】請求項1の自動販売機において、缶商品駆
動手段は、加熱部材側に設けられ缶収容凹部に収容され
た缶商品に臨んでこれを回転させる駆動ローラと、この
駆動ローラを回転させる駆動モータと、クランプ部材に
設けられ缶収容凹部に収容された缶商品に転接する従動
ローラとを有することが、好ましい。
【0008】上記構成によれば、固定側を為す加熱部材
側に駆動ローラおよび駆動モータが設けられ、可動側を
為すクランプ部材に従動ローラが設けられているため、
駆動モータを移動させる必要がない。したがって、缶商
品の円滑な回転を損なうことなく、誘導加熱装置の構造
を単純化することができる。
【0009】請求項1または2の自動販売機において、
商品搬送通路は、商品コラムの直下から前方に延びるシ
ュートと、シュートの下流端から加熱部材に向かって下
方に延びる落下通路と、落下通路の下流端から販売口ま
で延びる落し込み通路とで構成されており、缶収容凹部
は、落下通路の側部に臨むと共に、落下通路の商品落下
経路から後方に逃げた位置に配設されていることが、好
ましい。
【0010】上記構成によれば、シュートから流下して
くる缶商品が、直接加熱部材に衝突することがないの
で、駆動ローラや誘導コイルが、缶商品との衝突により
破損するのを有効に防止することがない。
【0011】請求項3の自動販売機において、落下通路
はシュートの下流端の幅と略同幅に形成され、また誘導
加熱装置は落下通路の幅方向の一方の端部に配設されて
おり、落下通路の下流端には、落下通路の幅方向に延在
すると共に落下した缶商品を誘導加熱装置に導く傾斜板
が配設されていることが、好ましい。
【0012】上記構成によれば、シュートから落下通路
を落下してきた缶商品を傾斜板で受け、かつ誘導加熱装
置に導くようにしているため、この傾斜板により、特段
の搬送装置を必要とすることなく、缶商品を誘導加熱装
置に導くことができる。しかも、傾斜板により、誘導加
熱装置に適切に臨むように缶商品を姿勢制御することが
可能になり、誘導加熱装置に送り込む缶商品の姿勢を常
に一定にすることができる。また、シュートを下流に向
かって狭める必要がなく、複数の商品コラムから誘導加
熱装置に缶商品を適切に導くことができる。
【0013】請求項4の自動販売機において、誘導加熱
装置の上側に位置して落下通路には、シュートから落下
してくる缶商品を傾斜板の上流側に導くキックプレート
をが配設されていることが、好ましい。
【0014】上記構成によれば、シュートを転動してく
る缶商品を、全て傾斜板の上流側に導くことができるた
め、キックプレートの下側に配置した誘導加熱装置に、
缶商品が直接落とし込まれるのを阻止することができ
る。これにより、缶商品が立ち姿勢で誘導加熱装置に受
け取られることがなくなり、缶商品の姿勢制御が確実な
ものとなる。また、缶商品をキックプレートに一旦当て
ることで、その落下衝撃が吸収され、缶商品を傾斜板に
ソフトランディングさせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の自動販売機の好適な実施形態について詳細に説明す
る。この自動販売機は、スチール缶で代表される磁性体
の容器からなる缶商品Pを販売するためのものであり、
図1は自動販売機の内部構造を示す断面図、図2は誘導
加熱装置を示す側面図である。図1に示すように、この
自動販売機1は、断熱構造を有する商品収容庫2を備
え、この商品収容庫2内には、缶商品Pを寝かせた状態
でストックするための複数の商品コラム3が並設されて
いる。そして、商品収容庫2内には、加温商品をストッ
クさせた商品コラム3Aの下端排出口3aから販売口4
まで延びる商品搬送通路Sが設けられ、この商品搬送経
路Sの途中には誘導加熱装置5が配置されている。
【0016】図2に示すように、商品搬送経路Sの上流
側において、前後および左右に並設させた複数の商品コ
ラム3Aの下方には、自動販売機1の厚さ方向(前後方
向)に延在するシュート6が配置され、このシュート6
は、自動販売機1の前方に向かって前下りに傾斜してい
る。そして、商品搬送経路Sおいて、シュート6の更に
下流側には落下通路Saが、そして落下通路Saの下流
端には樋状の傾斜板7が設けられている(図1参照)。
この傾斜板7は、前側の商品コラム3Aの下方位置にお
いて、自動販売機1の幅方向(左右方向)に延在すると
共に、シュート6の下流端6aの真下に設けられてい
る。従って、シュート6を転動してきた缶商品Pは、そ
の下流端6aから落下通路Saを経て、傾斜板7で受け
止められた後、樋状の傾斜板7を滑りながら誘導加熱装
置5に導かれる。
【0017】この誘導加熱装置5は、傾斜板7の下流側
に配置されると共に、磁性体の容器からなる缶商品Pを
誘導加熱させるための加熱部材8を備えている。この加
熱部材8は、略半筒状に形成され横向き横倒しに配設さ
れたコイルケース9を有し、このコイルケース9は、傾
斜板7の延設方向に延びると共に、落下通路Saの側部
に向かって開放する缶収容凹部11を有している(図4
参照)。この場合、コイルケース9は、缶商品の落下経
路から逃げた位置に配設され、落下してくる缶商品Pが
直接当たらないようになっている。
【0018】更に、コイルケース9の内部には、缶収容
凹部11内に収容された缶商品Pを誘導加熱させるため
の誘導コイル10が内蔵されている。この誘導コイル1
0は、図5及び図6に示すように、コイルケース9の裏
側から見て渦巻き状に配置されていると共に、コイルケ
ース9の中央に固定した円筒状のフェライト12の周囲
に巻回するように配設されている。このフェライト12
は、コイルケース9に形成した開口9aに嵌め込まれて
おり、フェライト12の内側には、後述の駆動ローラK
が配設されている。すなわち、駆動ローラKは、フェラ
イト12で囲繞されると共に、誘導コイル10の巻き線
の中心部領域に配置されている。
【0019】従って、磁束密度が最も高くなる誘導コイ
ル10の中央に配置した駆動ローラKの周囲に、フェラ
イト12を配置することで、図6に示すように、磁界
は、誘導コイル10の中心部領域に設けた駆動ローラK
を迂回するようにフェライト12に引き寄せられること
になる。その結果、駆動ローラKの回転軸やこの軸受け
等が磁性体で形成されている場合でも、これら磁性体部
品が磁界の影響を極めて受けにくくなり、高温に加熱さ
れることがなくなる。特に、軸受け内にはオイルが封入
されているので、このオイルの加熱により軸受けを破壊
することがなくなる。
【0020】また、上述したように、コイルケース9
は、缶商品の落下経路から逃げた位置に配設されている
(図2参照)。すなわち、缶収容凹部11は、シュート
6から排出された缶商品Pの商品落下経路から奥に逃げ
た位置に設けられている。従って、シュート6から排出
されて落下通路Saを落下してきた缶商品Pが、加熱部
材8に衝突することがないので、駆動ローラKやコイル
ケース9や誘導コイル10が、缶商品Pとの衝突で破損
或いは損傷するのを防止することができる。
【0021】一方、誘導加熱装置5には、図2及び図4
に示すように、加熱部材8から離間し且つ缶収容凹部1
1に対峙するようにクランプ部材13が設けられてい
る。クランプ部材13は、傾斜板7の下流側に配置さ
れ、加熱部材8に向かって回動可能に構成されている。
このクランプ部材13を回動させることで、缶収容凹部
11に缶商品Pを側方から押し当て得るようになってい
る。クランプ部材13は、傾斜板7の延設方向と同方向
に延在する支軸14により回動自在に支持されている。
そして、クランプ部材13において、支軸14の前方に
は、缶商品Pの周面形状に略合致する形状を有する湾曲
形状のクランプアーム13aが形成されている。
【0022】このクランプアーム13aには、この上部
に位置する湾曲面13aAから突出させた従動ローラ1
5が設けられ、この従動ローラ15は、クランプアーム
13aの先端に設けられた第1従動ローラ15aと、ク
ランプアーム13aの支軸14近傍に埋め込まれるよう
に設けた第2従動ローラ15bとからなっている。従っ
て、複数の従動ローラ15により、缶商品Pの周面を適
切に支持することができる。なお、クランプアーム13
aに設けられた従動ローラ15の個数は、2個以上であ
ればよい。
【0023】また、図4に示すように、クランプ部材1
3は、缶商品Pの周面両端を適切に支持させるために、
左右一対のクランプ部材13からなり、加熱部材8の延
在方向に並設されている。従って、缶商品Pは、少なく
とも4個の従動ローラ15により支持されることになる
ので、支軸14を中心にクランプ部材13を加熱部材8
に向かって前上りに回動させた場合でも、缶商品Pを安
定した状態で缶収容凹部11に押し当てることができ
る。したがって、駆動ローラKと従動ローラ15とによ
り、缶商品Pを安定した状態で回転させることができ
る。
【0024】ここで、前述した駆動ローラKは、図2に
示すように、回転軸K1に固定され、この回転軸K1
は、軸受を介して支持プレート16に挟持されている。
そして、回転軸K1にはプーリP1が固定され、このプ
ーリP1はベルト17を介してモータMのプーリP2に
接続されている。従って、モータMを作動させることに
より、駆動ローラKを所定の速度で回転させることがで
きる。
【0025】このように、誘導加熱装置5は、図4に示
すように、缶収容凹部11に臨んで配置された駆動ロー
ラKと、この駆動ローラKを回転させる駆動モータM
と、クランプ部材13に設けられた従動ローラ15とか
らなる缶商品駆動手段20を備えている。従って、クラ
ンプ部材13のクランプ力により、缶商品Pを缶収容凹
部11に押し付けるように配置させたときに、1個の駆
動ローラKと4個の従動ローラ15との協働により、缶
商品Pを挟むようにして保持させることができる。そし
て、駆動モータMによる駆動ローラKの回転力で、缶商
品Pを所定速度で回転しながら加熱させることができ
る。
【0026】更に、図7に示すように、誘導加熱装置5
には、クランプ部材13を下方外側から包み込むカバー
部材21が設けられている。このカバー部材21の上部
には、クランプアーム13aを包囲するようにガイド縁
部21aが形成され、このガイド縁部21aは、図2に
示すように、傾斜板7の缶摺動面7aの略延長上に配置
されている。従って、傾斜板7の缶摺動面7aに沿って
滑ってきた缶商品Pが、カバー部材21のガイド縁部2
1aにより案内されながらクランプ部材13の上側に適
切にセットされる。この場合、各従動ローラ15は、傾
斜板7の缶摺動面7aの延長上に突出することなく、ガ
イド縁部21aから僅かに没入するように設けられてい
る。その結果、傾斜板7の缶摺動面7aに沿って滑って
きた缶商品P、或いは缶摺動面7aに落下してきた缶商
品Pが、従動ローラ15に直接衝突することなく、缶商
品Pをガイド縁部21a上に適切にセットすることがで
きる。
【0027】更に、誘導加熱装置5には、クランプ部材
13とカバー部材21とを連動して回動させるための缶
商品移送手段22が設けられている。この缶商品移送手
段22は、図8〜図10に示すように、正逆回転可能な
単一のモータ23と、このモータ23により作動して、
クランプ部材13とカバー部材21とを回動させるリン
ク機構24とで構成されている。
【0028】リンク機構24は、クランプ部材13を駆
動させる後述の第1可動板37と、カバー部材21を駆
動させる後述の第2可動板40とを作動させるための連
動機構Rを有している。この連動機構Rは、自動販売機
1内で水平に延びる基板25に立設したガイド板26を
有し、このガイド板26の中央には、モータ23のシャ
フト23aを挿入するための軸受部27が形成されてい
る。また、このガイド板26にはガイド溝28が設けら
れ、このガイド溝28は、軸受部27を中心とした円弧
状の第1ガイド溝28aと、この第1ガイド溝28aの
下端から鉛直方向に延びる直線状の第2ガイド溝28b
とで構成されている。なお、第1ガイド溝28aは、軸
受部27の側方に位置すると共に、略4分の1円の長さ
を有している。
【0029】また、ガイド板26を挟む位置には、直線
状の第1及び第2連結アーム30,31が一対設けられ
ている。この第1連結アーム30の上端には、ガイド溝
28に挿入される第1ガイドピン32が突設され、この
第1ガイドピン32は、第2連結アーム31の上端に固
定ピン33を介して固定されている。また、第2連結ア
ーム31の下端には、ガイド溝28に挿入される第2ガ
イドピン34が突設され、この第2ガイドピン34は、
第1連結アーム30の下端に固定ピン35を介して固定
されている。従って、ガイド板26の両側において、第
1連結アーム30と第2連結アーム31とが、ガイド溝
28の形状に沿った動きになるようになっている。
【0030】更に、第1連結アーム30の上端には、第
1ガイドピン32に対して外方に延びる第1係合ピン3
6が突設され、この第1係合ピン36は、第1連結アー
ム30の外方に位置するL字状の第1可動板37のピン
係合孔38に挿入されている。なお、このピン係合孔3
8は、第1可動板37の折曲げ部分に配置されている。
また、第2連結アーム31の下端には、第2ガイドピン
34に対して外方に延びる第2係合ピン39が突設され
ている。この第2係合ピン39は、円板状の第2可動板
40に設けられた直線状の係合長孔41に挿入されてい
る。従って、第1係合ピン36の動きに対し第1可動板
37が連動し、第2係合ピン39の動きに対し第2可動
板40が連動する
【0031】一方、モータ23のシャフト23aは、第
2可動板40の略中央に設けたシャフト挿入孔43と、
ガイド板26の軸受部27とに挿入され、シャフト23
aの先端は、L字状の第1可動板37の上側遊端に固定
されている。また、第1可動板37の下側遊端には、水
平方向に延びる第1支軸44が設けられ、第2可動板4
0の下側遊端には、水平方向に延びる第2支軸45が設
けられている。なお、第2可動板40上において、第2
支軸45と係合長孔41とシャフト挿入孔43とは一直
線上に整列している。
【0032】図9に示すように、クランプ部材13と第
1可動板37との間には、水平方向に延びる伸縮自在な
第1連結杆47が設けられている。この第1連結杆47
の一端は、クランプ部材13の末端に設けられた支軸1
3bに枢着され、この他端には長穴48が設けられ、こ
の長穴48に第1可動板37の第1支軸44が挿入され
ている。その結果、支軸14と支軸13bと第1支軸4
4とシャフト23aとの間の連結により、平行リンク機
構が構成されている。これにより、シャフト23aを回
転させ第1連結杆47を進退させて、支軸14を中心に
クランプ部材13を回動させるようになっている。
【0033】また、第1連結杆47は、円筒状の第1の
部分47aと第2の部分47bとに2分割されると共
に、第1の部分47aと第2の部分47bとの間に圧縮
バネ49を介在させることにより、伸縮自在に構成され
ている。なお、第1の部分47aに突設させたピン50
を、第2の部分47bに設けたガイド穴51に挿入させ
ることで、第1の部分47aに対する第2の部分47b
の抜けを防止している。また、第1連結杆47を伸縮さ
せる構成にすることで、クランプ部材13の従動ローラ
15と加熱部材8の駆動ローラKとにより、缶商品Pを
適切なクランプ力で保持させることができ、しかも、細
缶や太缶等の様々な径の缶商品Pに対応させることがで
きる。
【0034】図10に示すように、カバー部材21と第
2可動板40との間には、水平方向に延びる第2連結杆
52が設けられている。この第2連結杆52の一端は、
カバー部材21の末端に設けられた支軸21bに枢着さ
れ、この他端は第2可動板40の第2支軸45に枢着さ
れている。その結果、支軸14と支軸21bと第2支軸
45とシャフト23aとの間の連結により、平行リンク
機構が構成されている。これにより、第2連結杆48の
進退に伴って、支軸14を中心にカバー部材21が回動
する。
【0035】次に、缶商品移送手段22によるクランプ
部材13及びカバー部材21の作動について説明する。
図9及び図10に示すように、カバー部材21及びクラ
ンプ部材13の待機時において、カバー部材21内にク
ランプ部材13が収容されている。これにより、傾斜板
7を流下してきた缶商品Pを、カバー部材21のガイド
縁部21a上に適切にセットすることができる。このと
き、第2ガイドピン34が第2ガイド溝28bの上端に
位置し、第2係合ピン39が係合長孔41の上端に位置
している。また、この状態では、第1ガイドピン32が
円弧状の第1ガイド溝28aの途中に位置している。な
お、カバー部材21内にクランプ部材13が適切に収容
された場合、第2ガイド溝28bと係合長孔41とは整
列している。
【0036】この状態から、図11に示すように、シャ
フト23aが回転すると、第1可動板37及び第1連結
杆47を介して、クランプ部材13が、支軸14を中心
に加熱部材8の缶収容凹部11に向かって前上りに回動
する。このとき、図12に示すように、第1可動板37
の回転に追従して、第1ガイドピン32は円弧状の第1
ガイド溝28aに沿って下降し、第2ガイドピン34及
び第2係合ピン39は第2ガイド溝28b及び係合長孔
41に沿って下降する。従って、カバー部材21は静止
したまま、クランプ部材13のみが缶収容凹部11に向
かって回動する。このとき、缶商品Pの周面は、4個の
従動ローラ15により支持されながら移動すると共に、
最終的に、駆動ローラKと従動ローラ15とでクランプ
される。そして、誘導コイル10に通電すると同時に駆
動ローラKを回転させることにより、缶商品Pを回転し
ながら加熱する。
【0037】この場合、第2ガイド溝28bにより、ク
ランプ部材13及びカバー部材21にロックが掛り、缶
商品Pの自重で或いは故意にこれら部材13,21が押
し下げられることがない。従って、販売口4から挿入さ
れた手が、加熱中の缶商品P(火傷する程高温になって
いる)に触れることがなく安全である。
【0038】缶商品Pの加熱が終了した時点で、モータ
23を反転させシャフト23aを逆転させることで、ク
ランプ部材13及びカバー部材21を排出位置まで移動
させる。すなわち、図13に示すように、第1可動板3
7及び第1連結杆47を介して、クランプ部材13を、
缶収容凹部11から離間する方向に支軸14を中心に前
下り回動させる。このとき、図14に示すように、第1
可動板37の回転に追従して、第1ガイドピン32が円
弧状の第1ガイド溝28aに沿って上昇し、第2ガイド
ピン34及び第2係合ピン39が第2ガイド溝28b及
び係合長孔41に沿って上昇する。
【0039】更に、第1ガイドピン32が円弧状の第1
ガイド溝28aの上端まで移動し、第2ガイドピン34
が第1ガイド溝28aに沿って上昇する。このとき、第
2係合ピン39と係合長孔41の上端との係合により、
第2可動板40がシャフト23aを中心に回動し、第2
連結杆52を介してカバー部材21を前下りに回動させ
る。従って、カバー部材21が内部にクランプ部材13
を収容した状態で、クランプ部材13とカバー部材21
とが同時に前下りに回動する。そして、最終的には、カ
バー部材21が斜め下方に向き、缶商品Pは販売口4に
向かってカバー部材21から転がり出る。
【0040】なお、図3(a)および(b)に示すよう
に、誘導加熱装置5より更に下流側には、ローラ形式の
ストッパ60が設けられ、このストッパ60は、誘導加
熱装置5の近傍に設けられると共に、傾斜板7の缶摺動
面7aの延長上に配置されている。従って、このストッ
パ60を利用することにより、缶摺動面7aに沿って滑
ってきた缶商品Pを、クランプ部材13真上で制止させ
ることができ、かつ缶商品Pを円滑に回転させることが
できる。
【0041】また、図2及び図3に示すように、傾斜板
7とシュート6との間において、傾斜板7の下流側に設
けた誘導加熱装置5の上方位置には、キックプレート6
1が設けられており、このキックプレート61は、傾斜
板7の上流側に向かって前下りに傾斜している。これに
より、シュート6を転動してきた缶商品Pをキックプレ
ート61に一旦当てることで、缶商品Pを、キックプレ
ート61で衝撃吸収させた後、傾斜板7に落とし込むこ
とができ、誘導加熱装置5内に缶商品Pが直接落とし込
まれることがなくなる。更に、キックプレート61を傾
斜板7の上流側に向けて傾斜させることにより、缶商品
Pを傾斜板7の上流側に積極的に送り込むことができる
ので、傾斜板7の缶摺動面7aを有効に利用しつつ、缶
商品Pの姿勢制御を達成することができ、更には、傾斜
板7上で缶商品Pが立つことがなくなる。なお、符号6
2は、缶商品加熱中の温度を監視するための温度センサ
である。
【0042】一方、図2に示すように、最前端の商品コ
ラム3Aの下端には、邪魔板71が設けられ、商品コラ
ム3Aから払い出された缶商品Pをシュート6側に蹴り
出すようになっている。これにより、落下の衝撃を吸収
した状態で、缶商品Pを誘導加熱装置5側に落とし込む
ようになっている。このように、上記のキックプレート
61およびこの邪魔板71により、販売の際の騒音が極
力小さくなるようにしている。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の自動販売機によれ
ば、誘導加熱装置は、略半円筒形に形成され横向き横倒
しに配設した缶収容凹部を有すると共に誘導コイルを内
蔵した加熱部材と、加熱部材から離間し且つ缶収容凹部
に対峙して配置されると共に、缶収容凹部に向かって缶
商品を押し当てるクランプ部材と、缶商品を回転させる
缶商品駆動手段とを備えているので、缶商品から不意に
液漏れが発生した場合でも、缶商品から漏れ出した飲料
を誘導コイルに付着させないようにすることができ、販
売機の信頼性を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の一実施形態を示す断面図
である。
【図2】誘導加熱装置を示す側面図である。
【図3】(a),(b)はシュートから排出された缶商
品がキックプレートに沿って落下する状態を示す正面図
である。
【図4】誘導加熱装置の要部を示す斜視図である。
【図5】誘導コイルの巻状態を示す正面図である。
【図6】誘導コイルからの磁界の発生状態を示す断面図
である。
【図7】クランプ部材及びカバー部材の移動状態を示す
側面図である。
【図8】クランプ部材及びカバー部材を駆動させるリン
ク機構を示す分解斜視図である。
【図9】待機時におけるクランプ部材を示す側面図であ
る。
【図10】待機時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【図11】加熱時におけるクランプ部材を示す側面図で
ある。
【図12】加熱時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【図13】排出時におけるクランプ部材を示す側面図で
ある。
【図14】排出時におけるカバー部材を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
K 駆動ローラ M 駆動モータ S 商品搬送通路 Sa 落下通路 P 缶商品 1 自動販売機 3,3A 商品コラム 4 販売口 5 誘導加熱装置 6 シュート 7 傾斜板 8 加熱部材 10 誘導コイル 11 缶収容凹部 13 クランプ部材 15 従動ローラ 20 缶商品駆動手段 61 キックプレート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品コラムから販売口に至る商品搬送通
    路の途中に、缶商品を加熱する誘導加熱装置を設け、前
    記商品コラムから払い出された缶商品を、前記誘導加熱
    装置で加熱した後、前記誘導加熱装置から前記販売口に
    落とし込むようにした自動販売機であって、 前記誘導加熱装置は、略半円筒形に形成され横向き横倒
    しに配設した缶収容凹部を有すると共に誘導コイルを内
    蔵した加熱部材と、 前記加熱部材から離間し且つ前記缶収容凹部に対峙して
    配置されると共に、前記商品コラムから払い出された缶
    商品を受けこれを前記缶収容凹部に押し当てるクランプ
    部材と、 前記クランプ部材に押し当てられた缶商品を回転させる
    缶商品駆動手段とを備えたことを特徴とする自動販売
    機。
  2. 【請求項2】 前記缶商品駆動手段は、前記加熱部材側
    に設けられ前記缶収容凹部に収容された缶商品に臨んで
    これを回転させる駆動ローラと、 この駆動ローラを回転させる駆動モータと、 前記クランプ部材に設けられ前記缶収容凹部に収容され
    た缶商品に転接する従動ローラとを有することを特徴と
    する請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記商品搬送通路は、前記商品コラムの
    直下から前方に延びるシュートと、当該シュートの下流
    端から前記加熱部材に向かって下方に延びる落下通路
    と、当該落下通路の下流端から前記販売口まで延びる落
    し込み通路とで構成されており、 前記缶収容凹部は、前記落下通路の側部に臨むと共に、
    当該落下通路の商品落下経路から後方に逃げた位置に配
    設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記落下通路は当該シュートの下流端の
    幅と略同幅に形成され、また前記誘導加熱装置は当該落
    下通路の幅方向の一方の端部に配設されており、 前記落下通路の下流端には、当該落下通路の幅方向に延
    在すると共に落下した缶商品を前記誘導加熱装置に導く
    傾斜板が配設されていることを特徴とする請求項3に記
    載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記誘導加熱装置の上側に位置して前記
    落下通路には、前記シュートから落下してくる缶商品を
    前記傾斜板の上流側に導くキックプレートをが配設され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
JP21407195A 1995-07-31 1995-07-31 自動販売機 Pending JPH0944743A (ja)

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