JP4006154B2 - 磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、治具により保持され磁気ヘッドが複数配列された被研磨物を研磨する磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電算機のディスクドライブ装置に用いる薄膜磁気ヘッドのバッチ式製造過程において、セラミックバー(個々に切り離されてスライダとなる)に多数個の磁性薄膜を含む変換部を1列に配置した被研磨物を研磨することで、変換部のギャップのスロートハイトをデータ信号の読み書きに最適な値に設定することが行われている。
薄膜磁気ヘッドのスロートハイトを研磨工程で適切な値とする場合に、被研磨物であるセラミックバーが歪んでいたり、セラミックバーに望ましくない湾曲が存在することが問題となっている。つまり、セラミックバーに歪や湾曲があると、研磨装置の回転研磨用テーブルでセラミックバーが均一に研磨されないため、例えばセラミックバー中央部の薄膜磁気ヘッドのスロートハイトは適性値であっても、両端部の薄膜磁気ヘッドのスロートハイトは過大又は過小となって不良となる可能性がある。
【0003】
このため、米国特許第5620356号に示された磁気ヘッド研磨装置では、セラミックバーを板状の横長治具の底面に貼り付け、セラミックバーに多数配列された薄膜磁気ヘッドのスロートハイトにより変化する抵抗値を測定しながら、セラミックバーの曲がりを修正して研磨することで、セラミックバー上に形成された各々の薄膜磁気ヘッドのスロートハイトを適性値に設定することが提案されている。
【0004】
この米国特許に開示された従来の研磨装置では、スロートハイトにより変化する抵抗値により求められた研磨量に応じて、セラミックバーが貼り付けられた横長治具の長手方向の3個所に上下方向に荷重を作用させて、セラミックバーの曲りを修正するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、今後ますますスロートハイトの高精度化が要求されることになるが、この米国特許の研磨装置では、横長治具の長手方向の3箇所に対して荷重を上下方向に作用させているため、セラミックバーを4次曲線に近似されるような形状にしか変形させることができない。このため、修正可能なスロートハイトのパターンも4次以下の低次数の曲線に近似されるような形状に限られる。
これに対し、実際の研磨後のセラミックバーにおける磁気ヘッドのスロートハイトの値は、磁気ヘッドのスロートハイトの値の分布は、例えば6次以上の高次曲線に近似されるような、より複雑なパターンを呈している。そのため、従来の研磨装置では、この高次曲線に近似されるようなスロートハイトの分布パターンに対応できない部分では、スロートハイトの修正は十分に行われないという問題がある。
【0006】
図28は、従来の研磨装置を使用し、スロートハイトの制御を自動的に行いながら、例えは約50mmの長さのセラミックバーの研磨を行ったときの、最終的なスロートハイトの分布の一例を表したものである。この図28において、実線はスロートハイトの分布の6次曲線を表し、破線はスロートハイトの分布の4次曲線を表している。この図28から明らかなように、この例では、最終的なスロートハイトの分布は、6次曲線に近似される。
このように、研磨前のセラミックバーにおけるスロートハイトの実際の分布パターンは、6次以上の次数の曲線に近似されるものであるのに対し、上述した従来の研磨装置では、修正可能なスロートハイトの分布パターンは4次以下の曲線に近似されるものに限られる。そのため、図28に示すように、研磨後のスロートハイトの分布パターンでは、高次成分が修正されないまま残ってしまう。
このように、従来の研磨装置では、磁気ヘッドのスロートハイトの高精度化が要求される場合には、十分な修正を行なうことができないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、被研磨物の歪み及び湾曲をより精度良く修正することが出来るできる磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、被研磨物の歪み及び湾曲の分布パターンに応じて精度良く修正することができる磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、治具により保持され磁気ヘッドが複数配列された被研磨物を研磨する磁気ヘッドの研磨装置において、回転駆動される研磨面を有する回転研磨用テーブルと、この回転研磨用テーブルの研磨面に対して移動可能に配置された研磨装置本体部と、を有し、この研磨装置本体は、この研磨装置本体部の下方側に設けられ治具を保持する治具保持部と、治具の長手方向に沿って設けられた複数の荷重付加部に所定の荷重をそれぞれ付加する荷重付加手段と、を有し、荷重付加手段は、治具を所定形状に変形させるために、荷重付加部の内の少なくとも一つに複数の異なる方向から荷重を付加することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、荷重付加手段により、荷重付加部の内の少なくとも一つに複数の異なる方向から荷重を付加して、治具を所定形状に変形させるようにしているため、例えば、研磨前において、被研磨物の各磁気ヘッドのスロートハイトの値の分布が高次の曲線に近似されるような複雑なパターンとなっていても、そのパターンに忠実に対応するように治具を変形させることができ、そのため、被研磨物の歪みや湾曲を非常に精度良く修正することが出来る。
【0010】
本発明において、荷重付加手段は、治具の少なくとも一つの荷重付加部に垂直方向の荷重を付加する垂直方向荷重付加手段を有することが好ましい。
本発明において、荷重付加手段は、治具の少なくとも一つの荷重付加部に水平方向の荷重を付加する水平方向荷重付加手段を有することが好ましい。
本発明において、荷重付加手段は、治具の少なくとも一つの荷重付加部に回転方向の荷重を付加する回転方向荷重付加手段を有することが好ましい。
本発明において、治具保持手段は、治具をその長手方向のほぼ中央で保持するようにしていることが好ましい。
本発明において、研磨装置本体部は、研磨装置本体部を研磨面に平行な傾動軸を中心として傾動可能に保持する傾動手段を有することが好ましい。
本発明は、更に、研磨装置本体部を揺動可能に保持する揺動手段を有することが好ましい。
【0011】
また、本発明は、治具により保持され磁気ヘッドが複数配列された被研磨物を研磨する磁気ヘッドの研磨方法において、回転駆動される研磨面を有する回転研磨用テーブルと、この回転研磨用テーブルの研磨面に対して移動可能に配置されると共にその下方側に上記治具を保持する治具保持部を有する研磨装置本体部を準備する工程と、治具保持部にその長手方向に沿って複数の荷重付加部を備えた治具を取り付ける工程と、治具を所定形状に変形させるために荷重付加部の内の少なくとも一つに複数の異なる方向から荷重を付加させながら、被研磨物の複数の磁気ヘッドを研磨する工程と、を有することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
先ず、図1乃至図8を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の磁気ヘッドの研磨装置の第1実施形態を示す全体斜視図である。研磨装置1は、テーブル10と、このテーブル10上に設けられた回転研磨用テーブル11と、この回転研磨用テーブル11の側方において、テーブル10上に設けられた支柱12と、この支柱12に対してアーム13を介して取り付けられた研磨装置本体部20とを備えている。回転研磨用テーブル11は、バーに当接する研磨面11aを有している。
【0013】
研磨装置本体部20は、アーム13に連結された支持部27と、この支持部27の前方に配設されたベース部材22と、このベース部材22の前面に配設された治具保持部23と、この治具保持部23の前方位置に等間隔に配設された3本の荷重付加棒25A、25B、25Cとを備えている。支持部27、ベース部材22および荷重付加棒25A、25B、25Cの上部は、カバー21によって覆われている。ベース部材22は、図示しないアームを介して、支持部27内に設けられたアクチュエータに連結されており、アクチュエータを駆動することにより、上下動可能となっている。横長の治具50は、治具保持部23に固定されるようになっている。
【0014】
図2は図1における治具保持部23の近傍を示す斜視図、図3は治具保持部23に治具を固定した状態を示す正面図、図4は図3のA−A線に沿って見た断面図である。
治具保持部23は、保持部本体31と、この保持部本体31の前面の下端部近傍における左右方向の中央部に、前方に突出するように設けられた治具固定用ピン32と、保持部本体31の前面の下端部近傍における左右方向の端部近傍に、前方に突出するように設けられた回転防止用部材としてのガイドピン33,33とを有している。ガイドピン33,33は、大部分が円柱形状に形成され、先端部分は、先端側ほど径が小さくなるように形成されている。治具固定用ピン32には、先端側より、雌ねじが形成されている。そして、この治具固定用ピン32に、固定具としてのボルト40によって、治具50が固定されるようになっている。
【0015】
荷重付加棒25A,25B,25Cの下端部には、直方体形状の荷重付加ブロック35A,35B,35Cが固定されている。荷重付加ブロック35A,35B,35Cの下端部近傍には、後述する荷重付加ピン36A,36B,36Cが回転自在に挿通される軸受37が設けられている。また、荷重付加ブロック35Bには、治具固定用ピン32に対応する位置に、荷重付加ブロック35Bが上下方向および左右方向に所定の距離だけ移動可能なように治具固定用ピン32が挿通される孔38が形成されている。
荷重付加ピン36A,36B,36Cは、それぞれ、荷重付加ブロック35A,35B,35Cの軸受37を通って、先端側が荷重付加ブロック35A,35B,35Cの前端面より突出している。荷重付加ピン36A,36B,36Cの先端部には、それぞれ、直方体形状の頭部39A,39B,39Cが形成されている。荷重付加ピン36A,36B,36Cの後端部は、保持部本体31と荷重付加ブロック35A,35B,35Cとの間に配置されたレバー41A,41B,41Cの一端部に接合されている。レバー41A,41B,41Cの他端部は、レバー41A,41B,41Cを揺動させるためのシャフト42A,42B,42Cの下端部に、回動可能に連結されている。
【0016】
荷重付加ブロック35A,35B,35Cの上方の位置には、荷重付加棒25A,25B,25Cを上下動可能および回転可能に支持する支持部材43A,43B,43Cが設けられている。これらの支持部材43A,43B,43Cの後端部には、駆動棒44A,44B,44Cの先端部が接合されている。これらの駆動棒44A,44B,44Cは、保持部本体31に設けられた軸受45A,45B,45Cを通って、後端側がベース部材22に導かれている。
荷重付加棒25A,25B,25Cは、それそれ、ベース部材22内に設けられた図示しないアクチュエータによって上下方向に駆動されるようになっている。また、駆動棒44A,44B,44Cは、それぞれ、ベース部材22内に設けられた図示しない他のアクチュエータによって、回転方向に駆動されるようになっている。また、シャフト42A,42B,42Cは、ベース部材22内に設けられた図示しない更に他のアクチュエータによって上下方向に駆動されるようになっている。
【0017】
次に、図5を参照して、本実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に使用される治具50を説明する。図5は治具50を示す正面図であり、横長の板状となっている。この治具50は、図1に示す研磨装置1に固定される本体部51と、被研磨物としてのバーを保持するための1方向に長い保持部52と、保持部52と本体部51とを連結する4本の連結部53A〜53Dと、保持部52に連結され、保持部52を変形させるための荷重が付加される3つの荷重付加部54A〜54Cと、荷重付加部54A〜54Cと保持部52とを連結する腕部55A〜55Cとを備えている。
本体部51には、長手方向の中央で且つ上下方向の中央よりも上側の位置に、本体部51を研磨装置1の治具固定用ピン32に対して固定するためのボルト40が挿通される固定部としての固定用孔56が形成されている。また、本体部51には、ガイドピン33,33が係合する係合部57,57が形成されている。係合部57,57は、研磨装置1の治具固定用ピン32と治具50の固定用孔56との位置を合わせたときにガイドピン33,33に対応する位置に形成されている。
保持部52は、外力が加えられることによってたわむ細長い梁構造になっている。保持部52の下端部には、バーが固定されるバー固定部58が設けられている。バー固定部58には、バーを切断する際に、バー切断用のブレードが入り込む複数の溝が形成されている。
【0018】
ここで、図5に示したように、治具50の長手方向(左右方向、水平方向)をX方向とし、治具50の長手方向に直交し、且つ治具50の前面および背面に平行な方向(上下方向、垂直方向)をY方向とする。まだ、X方向およびY方向に直交する軸を中心にして回転する方向をθ方向とする。
両側の2つの荷重付加部54A,54Cは、それぞれ、直交するX方向およびY方向と、θ方向の3方向の自由度を持つ。すなわち、荷重付加部54A,54Cは、本体部51を基準にして、X方向、Y方向およびθ方向の3方向に移動可能である。中央の荷重付加部54Bは、Y方向のみの1方向の自由度を持つ。すなわち、荷重付加部54Bは、本体部51を基準にして、Y方向にのみ移動可能である。
3方向の自由度を持つ荷重付加部54A,54Cは、3方向の荷重を受けることの可能な断面が円形以外の形状をなす孔を有している。また、荷重付加部54Bも、荷重付加部54A,54Cと同様の形状の孔を有している。
【0019】
両側の2つの腕部55A,55Cは、荷重付加部54A,54Cの中心が、この荷重付加部54A,54Cの変位によって保持部52が回転方向に変形されるときの回転の中心59A,59Bに対して、保持部52の長手方向の外側にずれた位置に配置されるように、荷重付加部54A,54Cと保持部52とを連結している。すなわち、腕部55A,55Cは、回転の中心59A,59Bに対して、保持部52の長手方向の外側にオーバーハングした(張り出した)構造になっている。また、中央の腕部55Bは、他の腕部55A、55Cに比べて、Y方向の長さが短く、保持部52の長手方向の中央部と荷重付加部45Bとを、オーバーハングせずに連結している。
【0020】
また、治具50において、係合部57、57は、本体部51における端部連結部53A,53Dの上側の部分を、治具50の長手方向の内側に向けて開口するように切り欠いて形成されている。この係合部57,57は、それぞれ、治具50の長手方向に平行な2つの面を有している。この2つの面の距離は、ガイドピン33,33の直径よりわずかに大きくなっている。係合部57,57には、ガイドピン33,33が、上下方向に適度のクリアランスを持って挿入されるようになっていて、係合部57,57は、前述の平行な2つの面によって、固定用孔56を中心とする回転方向については、ガイドピン33,33に対する本体部51の位置変動を制限し、固定用孔56を中心とする回転方向に交差する方向については、ガイドピン33,33に対する本体部51の位置変動を所定量だけ許容するようになっている。
【0021】
次に、図3および図4を参照して、治具50の研磨装置1への固定方法を説明する。まず、治具50のバー固定部58に対して、バー70の媒体対向面が表側(下側)となるように、バー70が接着等により固定される。治具50は、荷重付加ブロック35A,35B,35Cの前方に配置される。このとき、ガイドピン33,33が、治具50の係合部57,57に係合され、荷重付加ピン36A,36B,36Cの頭部39A,39B,39Cが、それぞれ荷重付加部54A,54B,54Cに挿入される。また、治具50の固定用孔56と研磨装置1の治具固定用ピン32との位置が合うように、治具50の位置が調整される。この状態で、治具50の前面側より、ワッシャ49を介して、固定用孔56内にボルト40を挿入し、このボルト40を治具固定用ピン32の雌ねじに螺合させる。これにより、ワッシャ49を介して、ボルト40の座面と治具固定用ピン32の先端面とによって治具50が挟持されて、治具50が治具固定用ピン32に固定される。
【0022】
次に、図3及び図4により、治具50が取り付けられた磁気ヘッドの研磨装置1によるバー70の研磨方法を説明する。
バー70を保持した治具50が上述のように研磨装置1に固定されると、バー70の被研磨面が回転研磨用テーブル11の研磨面11aに当接するように配置される。この状態で、荷重付加棒25A,25B,25Cを上下方向に駆動すると、荷重付加ブロック35A,35B,35Cが上下方向に移動し、これらの荷重付加ブロック35A,35B,35Cを貫通する荷重付加ピン36A,36B,36Cが上下方向に移動し、頭部39A,39B,39Cも上下方向に移動する。これにより、治具50の荷重付加部54A,54B,54Cに対して、Y方向の荷重を付加することができる。
【0023】
また、駆動棒44A,44Cを回転方向に駆動すると、駆動棒44A,44Cの軸を中心にして支持部材43A,43Cが回転され、荷重付加棒25A,25Cの下端側が、駆動棒44A,44Cを中心とする回転方向に移動する。すると、荷重付加ブロック35A,35Cが、駆動棒44A,44Cの軸を中心とする回転方向に移動する。ここで、駆動棒44A,44Cから荷重付加ブロック35A,35Cまでの距離に比べて、荷重付加ブロック35A,35Cの回転方向の移動距離は極めて小さいので、駆動棒44A,44Cの駆動に伴う荷重付加ブロック35A,35Cの移動は、略直線的な左右方向の移動となる。荷重付加ブロック35A,35Cが左右方向に移動すると、この荷重付加ブロック35A,35Cを貫通する荷重付加ピン36A,36Cが左右方向に移動し、頭部39A,39Cも左右方向に移動する。これにより、治具50の荷重付加部54A,54Cに対して、X方向の荷重を付加することができる。
【0024】
さらに、シャフト42A,42Cを上下方向に駆動すると、レバー41A,41Cが揺動され、このレバー41A,41Cに連結された荷重付加ピン36A,36Cが回転する。これにより、治具50の荷重付加部54A,54Cに対して、荷重付加部54A,54Cの中心を回転中心とするθ方向のモーメント荷重を付加することができる。
【0025】
このようにして、治具50の荷重付加部54A、54B、54Cに対して種々の異なる方向の荷重を付加することにより、保持部52、バー固定部58およびバー70が変形される。これにより、バー70内の磁気ヘッドのスロートハイトの値を目標とする値となるように制御しながら、バー70の媒体対向面を研磨することが可能となる。
従って、本発明の第1実施形態による磁気ヘッドの研磨装置によれば、研磨前において、バー70における各磁気ヘッドのスロートハイトの値の分布が、高次の曲線に近似されるような、複雑なパターンとなっていても、そのパターンに忠実に対応するように治具50の保持部52を変形させることができるため、バー70の全長にわたって各磁気ヘッドのスロートハイトを精度よく許容範囲内に入れることが可能となる。
【0026】
なお、上述した第1実施形態においては、図5に示す治具50を使用するため、両側の2つの荷重付加部54A,54Cは、X方向、Y方向およびθ方向の3方向に移動可能であり、中央の荷重付加部54Bは、Y方向にのみ移動可能となっている。この結果、第1実施形態では、図5に示す治具50を使用する場合には、中央の荷重負荷部54BにX方向の移動を与えるための駆動棒44B及びθ方向の移動を与えるためのシャフト42Bとレバー41Bを使用しないことになるため、これらの駆動棒44B、シャフト42B及びレバー41Bを設けないようにしても良い。
【0027】
次に図6により第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の他の例を説明する。この治具75は、図5に示す治具50に比べて、上下方向の長さが長くなっている。また、治具75では、中央の荷重付加部54Bが、治具50における荷重付加部54Bの位置より上側に配置され、他の荷重付加部54A、54Cと同様に本体部51の上下方向の略中央の位置に配置されている。これに伴い、治具75の腕部55Bの長さは、治具50における腕部55Bの長さよりも長くなっている。
この治具75では、3つの荷重付加部54A〜54Cが、全て、直交するX方向およびY方向と、θ方向の3方向の自由度を持つ。すなわち、荷重付加部54A〜54Cは、本体部51を基準にして、X方向、Y方向およびθ方向の3方向に移動可能である。
【0028】
この治具75を図1乃至図4に示す研磨装置1に取り付けた場合、駆動棒44Bを回転方向に駆動すると、駆動棒44Bを中心にして支持部材43Bが回転され、荷重付加棒25Bの下端側が、駆動棒44Bを中心とする回転方向に移動する。すると、荷重付加ブロック35Bが、駆動棒44Bを中心とする回転方向に移動する。これにより、荷重付加ブロック35Bを貫通する荷重付加ピン36Bが左右方向に移動し、頭部39Bも左右方向に移動する。これにより、治具75の荷重付加部54Bに対して、X方向の荷重を付加することができる。
また、シャフト42Bを上下方向に駆動すると、レバー41Bが揺動され、このレバー41Bに連結された荷重付加ピン36Bが回転する。これにより、治具120の荷重付加部54Bに対して、荷重付加部54Bの中心を回転中心とするθ方向のモーメント荷重を付加することができる。
この治具75を用いた場合には、第1実施形態の研磨装置1によれば、3つの荷重付加部54A〜54Cに付加される複数の方向の荷重を組み合わせることにより、保持部52を、図5に示す治具50に比べてより複雑な形状、具体的には、8次以上の高次の曲線に近似されるような複雑な形状に変形させることができる。
【0029】
次に図7により第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の更なる他の例を説明する。この治具80は、図5に示す治具50において、荷重付加部54Bおよび腕部55Bを除き、中間連結部53B、53Cを中央寄りの位置に移動させたものである。また、治具80における保持部52は、中間連結部53B、53C間では、中間連結部53B、53Cの近傍で最も薄く、中間連結部53B、53C間の中央に行くほど厚くなって、曲げ剛性が高くなっている。
この治具80を図1乃至図4に示す研磨装置1に取り付けた場合、2つの荷重付加部54A、54Cに付加される複数の方向の荷重を組み合わせることにより、保持部52を、複雑な形状に変形させることができる。
なお、第1実施形態においては、図7に示す治具80を使用する場合、両側の2つの荷重付加部54A,54Cのみが、X方向、Y方向およびθ方向の3方向に移動可能となっている。この結果、第1実施形態では、図6に示す治具80を使用する場合には、中央の荷重負荷部54BにX方向の移動を与えるための駆動棒44B、Y方向の移動を与えるための荷重負荷棒25B及びθ方向の移動を与えるためのシャフト42Bとレバー41Bを使用しないことになるため、これらの駆動棒44B、荷重負荷棒25B、シャフト42B及びレバー41Bを設けないようにしても良い。
【0030】
次に図8により第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の更なる他の例を説明する。この治具85は、図6に示す治具75における断面が矩形の孔を有する荷重付加部54A、54B、54Cの代わりに、X方向とY方向の2方向の荷重を受けることの可能な、断面が円形の孔を有し、X方向とY方向の2方向の自由度を持つ荷重付加部54A,54B,254Cを設けたものである。
この治具85を図1乃至図4に示す研磨装置1に取り付けた場合、3つの荷重付加部54A,54B,54Cに付加される複数の方向の荷重を組み合わせることにより、保持部52を、複雑な形状に変形させることができる。
なお、第1実施形態においては、図8に示す治具85を使用する場合、3つの荷重付加部54A,54B,54Cにおいて、X方向及びY方向のみに移動可能となっている。この結果、第1実施形態では、図8に示す治具85を使用する場合には、3つの荷重付加部54A,54B,54Cθ方向の移動を与えるためのシャフト42A,42B,42C及びレバー41A,41B,41Bを使用しないことになるため、これらのシャフト42A,42B,42C及びレバー41A,41B,41Bを設けないようにしても良い。
【0031】
次に図9乃至図27を参照して本発明の第2実施形態を説明する。この実施形態においても、上記の第1実施形態と同様に、3つの荷重付加部が、全て、直交するX方向(水平方向)およびY方向(垂直方向)と、θ方向(回転方向)の3方向の自由度を持ち、X方向、Y方向およびθ方向の3方向に移動可能となっている。
図9は本発明の第2実施形態の磁気ヘッドの研磨装置を示す全体正面図であり、図10は図9の平面図である。これらの図9及び図10により、第2実施形態に係る磁気ヘッドの研磨装置の全体構成を説明する。磁気ヘッドの研磨装置は、基台101を備え、この基台101には、回転研磨用テーブル102が水平面内で回転可能に支持され、さらに、この回転研磨用テーブル102は基台101内に設けられた回転駆動源である定盤駆動用モータ104でベルト106を介して回転駆動される。
【0032】
また、上下方向に離間した1対のガイドレール108が水平方向に延びるように基台101の上方で支持され、さらに、1対のガイドレール108により水平方向に摺動自在に案内される横移動スライダ110が設けられている。この横移動スライダ110には研磨ヘッド取付用フレーム112が昇降自在に取り付けられている(高さ調整自在に昇降駆動されるようになっている)。横移動スライダ110の駆動は、例えばガイドレール108に平行なボール螺子軸にスライダ110側のボール螺子ナットを螺合し、ボール螺子軸をモータで回転駆動することで実行することができ、さらに、スライダ110及び研磨ヘッド取付用フレーム112は往復直線運動を行うことができる。
【0033】
図11及び図12に示すように、研磨ヘッド取付用フレーム112の内側には円環状軸受114を介して回転支持部116が回転自在に支持され、この回転支持部116には、板ばね、ゴム等の弾性部材118を介在させて研磨ヘッド20が取り付けられている。なお、本実施形態においては、弾性部材118の代わりに剛体部材を使用してもよい。また、研磨ヘッド120は、底板122とこの上に平行に立設固定された垂直支持板124とを有し、さらに、研磨ヘッド120の底板122の底面にはアジャストリング126が固着されている。アジャストリング126は回転研磨用テーブル102の上面である研磨面102aに接触するようになっている。
なお、第2実施形態においては、必要に応じて、このアジャストリング126を設けないようにしても良い。
【0034】
図10及び図11に示すように、回転支持部116にはベルト車(プーリー)128が固着され、研磨ヘッド取付用フレーム112の外側には、ベルト車(プーリー)130を回転駆動する研磨ヘッド揺動用モータ132が取り付けられている。ベルト車128,130間にはベルト134が巻掛けられている。モータ132、ベルト車128,130及びベルト134は、研磨ヘッド120及びアジャストリング126に所定角度範囲の往復回転運動(揺動運動)を行わせる揺動手段として機能する。
【0035】
図13はアジャストリングの底面図である。図13に示すように、アジャストリング126は、例えばアルミニウム製リング本体136に多数の耐磨耗性セラミックの円柱状ダミー138を埋設したもので、円柱状ダミー138の下端面がリング本体136から僅かに突出している。ここで、アジャストリング126上に載置される研磨ヘッド120の重量バランスに合わせて円柱状ダミー138の個数を設定している。図13に示すアジャストリング126の場合、回転研磨用テーブル102に対接するアジャストリング126の円弧状部分40,42のうち、円弧状部分140の方が研磨ヘッド120の荷重を多く受けるため、円柱状ダミー138の個数が多くなっている。
【0036】
次に、図14乃至図27により第2実施形態の研磨装置本体の細部を説明する。図14は本発明の第2実施形態の研磨装置本体部を示す正面図、図15は図14の側面部分断面図、図16は図14の平面図、図17は傾動機構のみを取出して示す側面図、図18はバランス荷重駆動機構のみを取出して示す側面図、図19はX方向駆動機構のみを取出して示す正面図、図20は図19の部分側面図、図21は図19のB−B線に沿って見た側面断面図、図22はY方向駆動機構のみを取出して示す正面図、図23は図22のC−C線に沿って見た側面断面図、図24はθ方向駆動機構のみを取出して示す正面図、図25は図24の側面部分断面図、図26は図25のD−D線に沿って見た平面断面図、図27は第2実施形態における被研磨物のテーパ加工を説明するための被研磨物の側面断面図である。
第2実施形態の研磨装置の研磨装置本体部300は、傾動機構302、バランス荷重駆動機構304、X方向駆動機構306、Y方向駆動機構308及びθ方向駆動機構310を含むように構成されている。
【0037】
まず、図15及び図17を主に参照して、傾動機構302を説明する。研磨ヘッド120の垂直支持板124の間には、アジャストリング126の下面(つまり回転研磨用テーブル102の研磨面102a)に平行な傾動軸144が設けられており、この傾動軸144にこの傾動軸144を中心として研磨ヘッド120に対して傾動可能に傾動部146が枢着されている。研磨ヘッド120の垂直支持板124には、モータ取付用台座部148の下部が支点軸150で回転自在に取り付けられており、さらに、モータ取付台座部148の上部に傾動用モータ152が固定されている。モータ152の回転駆動軸にはボール螺子軸154が連結され、このボール螺子軸154にボール螺子ナット156が螺合している。ボール螺子ナット156には、支点軸160で、傾動部146にその一端が固定されたのアーム158の他端が連結されている。これらの支点軸150乃至支点軸160までの機構は、傾動部146をそれが回転研磨用テーブル102の研磨面102aに対し垂直面となった状態から所定角度だけ傾斜させる傾動手段を構成している。
【0038】
傾動部146には、直線ガイド162を介してスライダ164が傾動部146に対して昇降可能に取り付けられている。ここで、スライダ164の傾斜方向の動きは傾動部146と一体的に行われるため、傾動部146とスライダ164とは常に平行状態が保たれている。このスライダ164の下端部には、回転研磨用テーブル102の研磨面102aに平行で傾動軸144に直交する支点軸166でバックプレート168が枢着されている。
【0039】
次に、図14乃至図16及び図18を参照して、バランス荷重駆動機構304を説明する。傾動部146の上部には、バランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bが、ブラケット172を介して取り付けられている。これらのバランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bは、バックプレート168の支点軸166の左側及び右側をそれぞれ下方に押圧(加圧)すると共にバックプレート168に作用する荷重を制御するためのものである。バランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bは、フレーム174と、このフレーム174の内側に取り付けられ固定部を形成するコイル176と、中心部分に設けられ可動部を形成する磁石178と、この磁石178の中心に一体的に取り付けられたロッド180と構成されている。
【0040】
バランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bのロッド80の下端には、断面L字形のスライダ182が、アクチュエータ170A,170Bのフレーム174に取り付けられた直線ガイド184に沿って昇降可能に設けられている。ここで、フレーム174の上部側と断面L字形のスライダ182とは、バネ部材186により接続され、このバネ部材186の付勢力により、可動部である磁石178の自重分をキャンセルするようになっている。これらのL字形のスライダ182の下端側と、バックプレート168の左側及び右側との間は、それぞれスペーサ187,189を介して連結用リンク188によりそれぞれ連結されている。左、右の連結用リンク188のバックプレート168への枢着点はL,Rである。このように、バランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bの可動部である磁石178の移動方向とバックプレート168に作用する押圧力の作用方向は、互いに平行な方向となっている。なお、スライダ164やバックプレート168等からなる昇降可能な部分の自重が十分大きい場合には、バランス用アクチュエータ170A,170Bによる押圧力をマイナス(引き上げ方向の力)とすることもある。
【0041】
次に、図14及び図15により、治具の取付け構造を説明する。第2実施形態においても、第1実施形態で使用した治具50(図5参照)、治具75(図6参照)、治具80(図7参照)、治具85(図8参照)の何れもが適用可能である。ここでは、治具50(図5参照)を適用した場合を説明する。バックプレート168の下部には一体的に長方形板状部190が形成されている。被研磨物であるバー70をその底面に貼り付けた長方形板状の治具50を取り付けるために、この長方形板状部190の前面の中央部には治具固定用ピン196(図17参照)が、前面の左右端部の上方にはストッパーピン197A,197B(図14参照)が、前面の両端部には、ガイドピン198A,198B(図14参照)がそれぞれ長方形板状部190に一体的に設けられている。中央部の治具固定用ピン196の先端面には取付用ボルト202が螺着され、治具50が脱落しないようにその1点でバックプレート168に保持されている。
【0042】
左右端部のストッパーピン197A,197B及び治具固定用ピン196は、後述する修正用ホルダ222A,222B,222Cを取り付ける際に取付け位置の基準となる。さらに、これらのストッパーピン197A,197B及び治具固定用ピン196の径は、修正用ホルダ222A,222B,222Cに設けられた透孔200A,200B,200Cよりそれぞれ所定の長さだけ小さくなっている。このため、ストッパーピン197A,197B及び治具固定用ピン196は、必要以上に修正用ホルダ222A,222B,222Cが昇降移動した場合にその動きを規制する機能も有する。さらに、ガイドピン198A,198Bは、図14に示すように、治具50の曲げ修正に影響を与えないような長方形板状部190の両端部に設けられており、治具50をXY方向駆動用スライダ222A,222B,222Cを介して長方形板状部190に取り付ける際の位置決めを行なうためのものである。
【0043】
図14、図15、図25及び図26に示すように、修正用ホルダ222A,222B,222Cの下端部近傍には、荷重付加ピン224A,224B,224Cが回転自在に挿通される軸受226が設けられている。荷重付加ピン224A,224B,224Cは、それぞれ、修正用ホルダ222A,222B,222Cの軸受226に回転可能の取り付けられ、修正用ホルダ222A,222B,222Cの先端側には、それぞれ、直方体形状の頭部228A,228B,228Cが形成され、これらの頭部228A,228B,228Cが、治具50の荷重負付加部54A,54B,54Cを構成する孔内に嵌合されている。
一方、荷重付加ピン224A,224B,224Cの後端部は、レバー230A,230B,230Cの一端部に接合されている。レバー230A,230B,230Cの他端部は、レバー230A,230B,230Cを揺動させるためのθ方向用ホルダ232A,232B,232Cの下端部に、ピン234を介して揺動可能に連結されている。
【0044】
次に、図19乃至図21を参照して、X方向駆動機構306の具体的な構造を説明する。図19乃至図21は、荷重付加ピン224BにX方向に荷重を付加するための機構を代表的に示している。バックプレート168(図15参照)の上側には、主ホルダ236が固定され、この主ホルダ236の上端部には、上部ホルダ238が固定されている。この上部ホルダ238には、上述の荷重付加ピン224A,224B,224CのそれぞれにX方向に荷重を付加するためのX方向駆動用アクチュエータ240A,240B,240Cが取り付けられている。X方向駆動用アクチュエータ240Bの下端部には、ロッド242の上端部が連結され、このロッド242の下端部には、軸244を介して上下動可能に回転プレート246が接続されている。この回転プレート246は、主ホルダ236に軸受248を介して設けられた軸250を中心として回転可能となっている。この回転プレート246の正面側(図21において左側)には、直線ガイド252が固定して設けられ、この直線ガイド252には、上述の修正用ホルダ222Bが上下方向にスライド可能に取り付けられている。この修正用ホルダ222Bの下端部近傍には、上述したように荷重付加ピン224Bが軸受226を介して回転自在に取り付けられている。
【0045】
このX方向駆動機構306において、X方向駆動用アクチュエータ240Bが駆動し、ロッド242が下降(又は上昇)したとき、軸244が下降(又は上昇)し、それにより、回転プレート226は、図19に示すように、軸250を中心にして、時計回り(又は反時計回り)に回動し、同時に修正用ホルダ222Bも回動し、その結果、荷重付加ピン224Bは、所定の距離だけ左方向(又は右方向)に移動する。
【0046】
次に、図22及び図23を参照して、Y方向駆動機構308の具体的な構造を説明する。これらの図22及び図23は、荷重付加ピン224BにY方向に荷重を付加するための機構を代表的に示している。上述の回転プレート246の上端部には、ブラケット256を介して荷重付加ピン224B(224A,224C)にY方向に荷重を付加するためのY方向駆動用アクチュエータ258B(258A,258C)が取り付けられている。このY方向駆動用アクチュエータ258Bの下端部には、ロッド260の上端部が連結され、このロッド260の下端部には、軸262を介して上述の修正用ホルダ222Bが回転可能に接続されている。この修正用ホルダ222Bは、上述したように、X方向駆動用アクチュエータ240Bにより軸250(図19及び図21参照)を中心に回転可能であると共にY方向駆動用アクチュエータ258CによりY方向(上下方向)にも移動可能となっている。その結果、荷重付加ピン224Bは、修正用ホルダ222Bにより、X方向及びY方向の両方向に荷重が付加されるようになっている。
【0047】
次に、図24乃至図26を参照して、θ方向駆動機構310の具体的な構造を説明する。これらの図24及び図26は、荷重付加ピン224Bにθ方向に荷重を付加するための機構を代表的に示している。上述の修正用ホルダ222Bの上部の正面側(図25において左側)には、ブラケット264を介して荷重付加ピン224B(224A,224C)にθ方向に荷重を付加するためのθ方向駆動用アクチュエータ266B(266A,266C)が取り付けられている。
θ方向駆動用アクチュエータ266Bの下端部には、ロッド268の上端部が連結され、このロッド268の下端部には、軸270を介して回転可能に上述のθ方向用ホルダ232Bが接続されている。一方、上述の修正用ホルダ222Bの正面側にはプレート272を介して直線ガイド274が固定されている。この直線ガイド274にはθ方向用スライダ276が上下方向にスライド可能に設けられている。このθ方向用スライダ276の下端部は、上述のθ方向用ホルダ232Bが一体的に固定されている。さらに、θ方向用ホルダ232Bの下端部は横方向突出部278が一体的に形成されており、この横方向突出部278には、上述のレバー230Bがピン234を介して揺動可能に連結されている。このレバー230Bの他端側には、上述したように、荷重付加ピン224Bの後端部が接合されている。
【0048】
このθ方向駆動機構310において、θ方向駆動用アクチュエータ266Bが駆動し、ロッド268が下降(又は上昇)したとき、軸270が下降(又は上昇)し、直線ガイド274にガイドされてθ方向用スライダ276が下降(又は上昇)し、θ方向用ホルダ232Bが下降(又は上昇)し、それにより、ピン234が下降(又は上昇)し、レバー230Bが荷重付加ピン224Bを中心として時計回りに回転する。この結果、荷重付加ピン224Bには、θ方向の荷重が作用することになる。
【0049】
続けて、第2実施形態の他の構成を説明する。被研磨物であるバー70の一方の長手方向側面70a に配列された磁性薄膜からなる磁気ヘッドの各変換部のスロートハイトをそれぞれ適正値に設定するために、例えばバー70の左右端部に位置する変換部及び中央部に位置する変換部のスロートハイトに対応した電気抵抗値を所定周期で測定しながら研磨加工を実行する。このために、治具50のバックプレート側の長方形板状部190への対向面に変換部に電気接続された電極が形成してあり、この電極が長方形板状部190に植設された測定用ピン280(図14参照)に接続するようになっている。測定用ピン280は図示しない電気抵抗測定手段に接続されている。
【0050】
更に、図11に示すように、バックプレート168の長方形板状部190に取り付けられた治具50の左右端部の位置を検出するために接触型センサ282がバックプレート168の左側縁部及び右側縁部に固定されている。ここで、接触型センサ282の取付位置は、治具50の左右端部の位置に実質的に対応している。この接触型センサ282の接触子284の先端は、研磨ヘッド120の垂直支持板124に形成された凸部上面に当接している。接触型センサ282は接触子284の突出量に比例した静電容量変化を生じるものであるが、他の検出原理のセンサも使用可能である。なお、2個の接触型センサ282で治具50の左右端部位置を間接的にそれぞれ検出するようにしたのは、研磨量及び左右のバランスを検出するためである。
【0051】
以下、以上説明した第2実施形態の磁気ヘッドの装置による研磨方法を説明する。
先ず、研磨ヘッド120が回転研磨用テーブル102から外れた位置にて、薄膜磁気ヘッドが複数配列されてなる被研磨物を保持した治具50をバックプレート168の長方形板状部190に取り付け、研磨ヘッド120に対するバックプレート168の傾斜角度を当初は零度(アジャストリング126の底面に垂直、つまり回転研磨用テーブルの研磨面に垂直な姿勢)に設定する。
このバックプレート168の傾斜設定及び治具50の取付け終了後、研磨ヘッド120を取り付けた研磨ヘッド取付用フレーム112をガイドレール108に沿って直線移動して、回転駆動されている回転研磨用テーブル102の上方に位置させ、さらにアジャストリング126が回転研磨用テーブル102上面の研磨面102aに対接し適切な押圧力で接触するように研磨ヘッド取付用フレーム112を下降させる。アジャストリング126が回転研磨用テーブル102の研磨面に適切な押圧力で対接することで、アジャストリング126上の研磨ヘッド120の姿勢はその研磨面を基準とした姿勢に制御される。この結果、アジャストリング126の底面に垂直に設定された傾動部146、バックプレート168の長方形板状部190、及びこれに取り付けられた治具50は、研磨面に対して垂直面を形成することになる。
【0052】
次に、バックプレート側長方形板状部190の枢着点となる支点軸166の両側に、それぞれバランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bで、これらのアクチュエータ170A,170Bの可動部の移動方向と押圧力の作用方向が平行となるように押圧力を加える。バランス用電磁式アクチュエータ170A,170Bは被研磨物の左右の押圧力を調整して被研磨物の左右の研磨量を均一化するとともに被研磨物を研磨面102a方向に送り出す働きをする。
【0053】
この状態で、X方向駆動機構306のX方向駆動用アクチュエータ240A,240Cを駆動させて、ロッド242及び軸244を下降(又は上昇)させ、それにより、回転プレート226を、図19に示すように、軸250を中心にして、時計回り(又は反時計回り)に回動させ、同時に修正用ホルダ222A,222Cも回動させ、その結果、荷重付加ピン224A,224Cを、所定の距離だけ左方向(又は右方向)に移動させる。これにより、治具50の荷重付加部54A,54Cに対して、X方向(水平方向)の荷重を付加することができる。
【0054】
さらに、Y方向駆動機構308のY方向駆動用アクチュエータ258A,258B,258Cを駆動させて、ロッド260及び軸262を下降(又は上昇)させ、それにより、修正用ホルダ222A,222B,222CがY方向(垂直方向)に移動し、その結果、荷重付加ピン224A,224Cを、所定の距離だけ上方向(又は下方向)に移動させる。これにより、治具50の荷重付加部54A54B,54Cに対して、Y方向(垂直方向)の荷重を付加することができる。
【0055】
さらに、θ方向駆動機構310のθ方向駆動用アクチュエータ266A,266Cを駆動させて、ロッド268及び軸270を下降(又は上昇)させ、直線ガイド274にガイドさせてθ方向用スライダ276を下降(又は上昇)させ、θ方向用ホルダ232A,232Cを下降(又は上昇)させ、それにより、ピン234を下降(又は上昇)させ、レバー230A,230Cが荷重付加ピン224A,224Cを時計回りに回転させる。この結果、荷重付加ピン224A,224Cには、θ方向の荷重を作用させることができる。
【0056】
このようにして、治具50の荷重付加部54A,54B,54Cに対して種々の異なる方向の荷重を付加することにより、保持部52、バー固定部58およびバー70が変形される。これにより、バー70内の磁気ヘッドの変換部(バー70の長手方向面70aに形成されている)スロートハイトの値が目標とする値となるように第1研磨工程を実行する。
この第1研磨工程中、アジャストリング126の同じ所が回転研磨用テーブル102に接触していると偏磨耗を引き起こすため、研磨ヘッド120及びアジャストリング126が取り付けられた回転支持部116を研磨ヘッド揺動用モータ132により所定角度範囲で往復回転させるとともに、研磨ヘッド取付用フレーム112を所定範囲で往復直線運動させている。従って、第1研磨工程中、研磨ヘッド120及びアジャストリング126は往復回転運動と往復直線運動が重畳した運動を行うことになる。
【0057】
また、被研磨物である角棒状バー70の一方の長手方向側面70aに、磁性薄膜からなる磁気ヘッドの各変換部が配列されているが、各変換部のスロートハイトは、各変換部の電気抵抗を測定することで検出することができ、各変換部の電気抵抗を周期的に監視しながら第1研磨工程を実施することで、各々の薄膜磁気ヘッドのスロートハイトを均一化しかつ最適値に設定することができる。
【0058】
各々の薄膜磁気ヘッドのスロートハイトを均一化しかつ最適値に設定するための第1研磨工程が終了したら、図27に示すように、被研磨物の角棒状バー70の底面70bを水平面に対して最大3度程度の傾斜面とするための第2研磨工程(斜線部Qを研磨除去するテーパー加工工程)を実行する。すなわち、傾動用モータ152を作動させて、傾動部146及びバックプレート168を回転研磨用テーブル102の研磨面102aに対して垂直面を成した状態から最大3度程度の所定角度を成すように傾斜させ、これに伴い、バックプレート168の長方形板状部190、及びこれに取り付けられた治具50を研磨面に対する垂直面から所定角度傾斜させ、この状態にて回転している回転研磨用テーブル102にてバー70のスライダとなる底面部分を研磨する。そして、バックプレート168の左右縁部の位置検出(治具50の左右端部の間接的な位置検出)を行っている左右の接触型センサ282による研磨量の検出結果がそれぞれ所要値となったときに研磨を終了する。なお、第2研磨工程においても第1研磨工程と同様に研磨ヘッド120及びアジャストリング126は往復回転運動と往復直線運動が重畳した運動を行うようにすればよい。
【0059】
本発明の第2実施形態によれば、以下の優れた効果を得ることができる。
先ず、第1実施形態と同様に、本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの研磨装置によれば、研磨前において、バー70における各磁気ヘッドのスロートハイトの値の分布が、高次の曲線に近似されるような、複雑なパターンとなっていても、そのパターンに忠実に対応するように治具50の保持部52を変形させることができるため、バー70の全長にわたって各磁気ヘッドのスロートハイトを精度よく許容範囲内に入れることが可能となる。
【0060】
また、治具50を研磨ヘッド120に取り付け、回転駆動される回転研磨用テーブル102の研磨面102aに、研磨ヘッド120を動かしながら被研磨物を接触させて研磨する場合、回転研磨用テーブル102の研磨面102aに対接するアジャストリング126により研磨ヘッド120の姿勢を制御している。つまり、常に回転研磨用テーブル102の研磨面102aを基準として研磨ヘッド120及びこれに取り付けられた傾動部146、バックプレート168の姿勢を制御でき、被研磨物に自重以外の押圧力を加えて研磨が可能である。
また、研磨ヘッド120は回転研磨用テーブル102の研磨面102aに平行な面内において、往復回転運動と往復直線運動とが重畳した運動を行うことができ、この点でも被研磨物の底面の平面度の向上を図ることができる。
【0061】
また、バックプレート168の長方形板状部190にバー70を中央部の1点で取り付けており、バー70に回転方向の捻れがある場合でも、その捻れを矯正しない状態で保持して研磨加工を実施でき、捻れに起因する不良の発生が無い。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法によれば、被研磨物の歪み及び湾曲を非常に精度良く修正することが出来るできる。また、被研磨物の歪み及び湾曲の分布パターンに応じて精度良く修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気ヘッドの研磨装置の第1実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】 図2は図1における治具保持部の近傍を示す斜視図である。
【図3】 治具保持部に治具を固定した状態を示す正面図である。
【図4】 図3のA−A線に沿って見た断面図である。
【図5】 治具を示す正面図である。
【図6】 第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の他の例を示す正面図である。
【図7】 第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の他の例を示す正面図である。
【図8】 第1実施形態の磁気ヘッドの研磨装置に用いられる治具の更なる他の例の正面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の磁気ヘッドの研磨装置を示す全体正面図である。
【図10】 図9の平面図である。
【図11】 本発明の第2実施形態の磁気ヘッドの研磨装置を示す要部正面図である。
【図12】 本発明の第2実施形態を示す要部平面図である。
【図13】 本発明の第2実施形態に使用されるアジャストリングを示す底面図である。
【図14】 本発明の第2実施形態の研磨装置本体部を示す正面図である。
【図15】 図14の側面部分断面図である。
【図16】 図14の平面図である。
【図17】 傾動機構のみを取出して示す側面図である。
【図18】 バランス荷重駆動機構のみを取出して示す側面図である。
【図19】 X方向駆動機構のみを取出して示す正面図である。
【図20】 図19の部分側面図である。
【図21】 図19のB−B線に沿って見た側面断面図である。
【図22】 Y方向駆動機構のみを取出して示す正面図である。
【図23】 図22のC−C線に沿って見た側面断面図である。
【図24】 θ方向駆動機構のみを取出して示す正面図である。
【図25】 図24の側面部分断面図である。
【図26】 図25のD−D線に沿って見た平面断面図である。
【図27】 本発明の第2実施形態における被研磨物のテーパ加工を説明するための被研磨物の側面断面図である。
【図28】 従来の研磨装置を使用してバーの研磨を行ったときの最終的なスロートハイトの分布の一例を表した線図である。
【符号の説明】
10,102 回転研磨用テーブル
20,300 研磨装置本体部
23 治具保持部
25A,25B,25C 荷重付加棒
32,196 治具固定用ピン
36A,36B,36C 荷重付加ピン
41A,41B,41C レバー
44A,44B,44C 駆動棒
50,75,80,85 治具
70 バー
126 アジャストリング
132 研磨ヘッド揺動用モータ
144 傾動部
146 傾動部
150 支点軸
152 傾動用モータ
168 バックプレート
170A,170B バランス用電磁式アクチュエータ
190 長方形板状部材
222A,222B,222C 修正用ホルダ
224A,224B,224C 荷重付加ピン
230A,230B,230C レバー
232A,232B,232C θ方向用ホルダ
240A,240B,240C X方向駆動用アクチュエータ
246 回転プレート
258A,258B,258C Y方向駆動用アクチュエータ
266A,266B,266C θ方向駆動用アクチュエータ
302 傾動機構
304 バランス荷重駆動機構
306 X方向駆動機構
308 Y方向駆動機構
310 θ方向駆動機構

Claims (11)

  1. 治具により保持され磁気ヘッドが複数配列された被研磨物を研磨する磁気ヘッドの研磨装置において、
    回転駆動される研磨面を有する回転研磨用テーブルと、
    この回転研磨用テーブルの研磨面に対して移動可能に配置された研磨装置本体部と、を有し、
    この研磨装置本体は、この研磨装置本体部の下方側に設けられ上記治具を保持する治具保持部と、
    上記治具の長手方向に沿って設けられた複数の荷重付加部に所定の荷重をそれぞれ付加する荷重付加手段と、を有し、
    上記荷重付加手段は、上記治具を所定形状に変形させるために、上記荷重付加部の内の少なくとも一つに複数の異なる方向から荷重を付加することを特徴とする磁気ヘッドの研磨装置。
  2. 上記荷重付加手段は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に垂直方向の荷重を付加する垂直方向荷重付加手段を有する請求項1記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  3. 上記荷重付加手段は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に水平方向の荷重を付加する水平方向荷重付加手段を有する請求項1又は請求項2に記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  4. 上記荷重付加手段は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に回転方向の荷重を付加する回転方向荷重付加手段を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  5. 上記治具保持手段は、上記治具をその長手方向のほぼ中央で保持するようにしている請求項1記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  6. 上記研磨装置本体部は、研磨装置本体部を上記研磨面に平行な傾動軸を中心として傾動可能に保持する傾動手段を有する請求項1記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  7. 更に、上記研磨装置本体部を揺動可能に保持する揺動手段を有する請求項1記載の磁気ヘッドの研磨装置。
  8. 治具により保持され磁気ヘッドが複数配列された被研磨物を研磨する磁気ヘッドの研磨方法において、
    回転駆動される研磨面を有する回転研磨用テーブルと、この回転研磨用テーブルの研磨面に対して移動可能に配置されると共にその下方側に上記治具を保持する治具保持部を有する研磨装置本体部を準備する工程と、
    上記治具保持部にその長手方向に沿って複数の荷重付加部を備えた治具を取り付ける工程と、
    上記治具を所定形状に変形させるために上記荷重付加部の内の少なくとも一つに複数の異なる方向から荷重を付加させながら、上記被研磨物の複数の磁気ヘッドを研磨する工程と、
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの研磨方法。
  9. 上記研磨工程は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に垂直方向の荷重を付加する垂直方向荷重付加工程を有する請求項8記載の磁気ヘッドの研磨方法。
  10. 上記研磨工程は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に水平方向の荷重を付加する水平方向荷重付加工程を有する請求項8又は請求項9に記載の磁気ヘッドの研磨方法。
  11. 上記研磨手段は、上記治具の少なくとも一つの荷重付加部に回転方向の荷重を付加する回転方向荷重付加工程を有する請求項8乃至10の何れか1項に記載の磁気ヘッドの研磨方法。
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