JP4004869B2 - 送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型および製造方法 - Google Patents

送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、送りねじ装置に用いられる樹脂ナットの射出成形金型およびその樹脂ナットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転運動を直線運動に変換する送りねじ装置は、産業機械の送り装置や位置決め装置などに多用されている。その中でも樹脂ナットを用いた送りねじ装置は、ボールねじを用いた送りねじ装置と比較して構造が簡単なことや低価格であることからその用途が広がってきている。送りねじ装置用の樹脂ナットは、回転が円滑に行なわれなければ位置決め精度が低下するため、ねじ部の表面状態(凹凸の有無や粗さ形状)が重要であり、ねじ精度も厳しさが要求される。従来、上記のような樹脂ナットの製造方法においては、螺旋溝が形成された中子をインサートして成形し、成形された樹脂ナットからインサートされた中子を手作業または機械によって抜き出すようにしていた(例えば、特開2000−74172号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の製造方法において、中子をインサートする場合、中子表面に打ち傷などを付けないように、慎重な扱いが要求される。表面に打ち傷のある中子を使用して成形すると、成形製品である樹脂ナットの内径にその傷が転写されることになる。内径部に転写された傷は、外観検査で見逃される恐れがあり、品質管理上の問題となる。また、このような製造方法では、中子をインサートする作業、および成形後に中子を抜き出す作業に多くの手間を要し、これが製造時間を長引かせ、高価格化の原因にもなっていた。さらに、中子のインサートが確実になされていないと、金型破損の原因となり、製造ラインの停止など重要な問題を引き起こすことにもなる。
【0004】
この発明の目的は、中子のインサートとしての取り扱いが不要で、製造時間の短縮と検査工程の省略ができ、低コスト化が実現できる送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型、およびその樹脂ナットの製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型は、ねじ軸上を滑り接触しながら移動する送りねじ装置用の樹脂ナットの射出成形金型であって、樹脂ナットの一端面、または一端面およびその付近を成形する型面を有する固定型と、樹脂ナットの残りの外形面を成形するキャビティを有し固定型に対して軸方向に移動可能な可動型と、上記可動型に設けられて外径面にねじ溝成形用の螺旋溝が形成されたコアピンとを備え、上記コアピンを可動型に対して回転可能とし、このコアピンは、螺旋溝が形成された部分に続く基部の部分を、樹脂ナットとの共回りを回避する、段差を介して螺旋溝が形成された部分よりも大径としたものを用いることを特徴とする。
【0006】
この構成によると、可動型および固定型の型面で樹脂ナットの外形面が形成され、コアピンによって雌ねじが形成される。キャビティは可動型側に設けられており、コアピンも可動型に設けられているため、型開きすると、樹脂ナットは可動型と共に固定ナットから離型される。この後、適宜の方法で可動型およびコアピンから樹脂ナットを離型させる。
このように、コアピンは可動型に設けられており、可動型の一部として型開きや型閉じが可能であるため、金型内にコアピンをインサートする手間が省け、また樹脂ナットの成形後に、金型からインサート状態の中子を抜き出す手間が省略される。量産する場合に、固定型および可動型とは別に、インサートする中子を多数本用意する必要も無くなる。また、コアピンは常に可動型に保持された状態にあるため、単独で取り扱うものと異なり、取り扱い時に表面に傷を付ける恐れがなく、製造された樹脂ナットの雌ねじ面の検査が不要になる。これらのため、製造時間の短縮と低価格化が実現される。
なお、固定型を、樹脂ナットの一端面だけでなく、一端面付近を成形する型面を有するものとする場合は、型開きしたときに樹脂ナットが可動型に付いた状態で固定型から離型されるように固定型の型面を形成する。
【0007】
のコアピンは、可動型に対して回転可能とし、螺旋溝が形成された部分に続く基部の部分を、樹脂ナットとの共回りを回避する、段差を介して螺旋溝が形成された部分よりも大径としたものを用いるので、型開き後にコアピンを回転させて樹脂ナットの後端面がキャビティの予め定める部分に達して摩擦が無くなるときには、コアピンの螺旋溝と樹脂ナットのねじ溝との螺合が既に解けた状態となる。したがって、この段階で樹脂ナットはコアピンから引き出すだけで抜ける。コアピンの回転は、モータを駆動力として行うようにしても良い。モータ駆動とすることにより、作業者の手で回す操作が不要とでき、効率も向上する。
【0008】
この発明において、上記コアピンを可動型に対して回転可能で軸方向移動不能に支持する支持手段を設け、上記モータを、型開き時にコアピンが樹脂ナットを送り出す方向に回転させ、型閉時に回転停止させる制御手段を設けたものとしても良い。
この構成の場合、型開き時にコアピンを回転させると、コアピンは可動型に対して軸方向移動不能に支持されているから、樹脂ナットは、形成された雌ねじ部とコアピンの螺旋溝との螺合がねじ戻され、可動型外に送り出される。したがって、成形品を可動型から離型させながら、コアピンが抜き出されることになる。型開き時のコアピンの回転は、型開き動作の完了に続いて回転が開始されるようにしても、また型開き動作を行いながら回転を行うようにしても良い。型閉じ時は、閉じ動作時から樹脂注入時にわたり、コアピンを回転させる必要がなく、回転を停止させておく。上記制御手段は、例えばモータ駆動をオンオフする開閉スイッチとされ、または可動型の移動等に上記開閉スイッチのオンオフ動作を連動させる電気的な制御部を有するものとされる。
【0010】
この発明において、上記コアピンを可動型に対して回転可能とした場合に、可動型の進退移動を回転に変換してコアピンを回転させる動作変換機構を設けても良い。この構成の場合、可動型の進退移動によってコアピンが回転させられるため、可動体を進退させる型開閉駆動手段でコアピンが回転させられることになり、コアピンを回転させるための専用の駆動源を必要としない。そのため、構成が簡素化される。
また、コアピンを可動型に対して回転可能とした場合に、可動型内の成形された樹脂ナットを突き出す突き出しピンを設け、突き出しピンの移動を回転力に変換してコアピンを回転させる動作変換機構を設けても良い。この構成の場合、可動型内に残った樹脂ナットを突き出しピンで突き出すときに、その突き出しピンの移動によってコアピンが回転させられる。そのため、コアピンを回転させる為のモータを別途設置することを要しない。
【0013】
この発明の送りねじ装置用樹脂ナットの製造方法は、この発明の射出成形金型を用いた製造方法である。すなわち、この発明の製造方法は、ねじ軸上を滑り接触しながら移動する送りねじ装置用の樹脂ナットの射出成形方法であって、樹脂ナットの一端面、または一端面およびその付近を成形する型面を有する固定型と、樹脂ナットの残りの外形面を成形するキャビティを有し固定型に対して軸方向に移動可能な可動型と、上記可動型に設けられて外径面にねじ溝成形用の螺旋溝が形成されたコアピンとを備える射出成形金型を用いる。この金型内に溶融樹脂を充填し樹脂ナットを成形した後、前記金型を型開きしてコアピンを回転させ、このコアピンの回転により樹脂ナットが押し出される過程でコアピンと樹脂ナットとの共回りを回避する拡径部であってねじ溝が形成されない拡径部を、樹脂ナットの内径面における反固定型側端面から所定長さ範囲に設け、樹脂ナットを取り出すことを特徴とする。
このように、コアピンが設けられた可動型を用い、型開きしてコアピンを回転させることにより樹脂ナットを取り出すようにしたため、中子のインサートとしての取り扱いが不要で、製造時間の短縮と検査工程の省略ができ、低コスト化が実現できる。コアピンの回転により樹脂ナットが押し出される過程でコアピンと樹脂ナットとの共回りを回避する拡径部であってねじ溝が形成されない拡径部を、樹脂ナットの内径面における反固定型側端面から所定長さ範囲に設けたので、型開き後にコアピンを回転させて樹脂ナットの後端面がキャビティの予め定める部分に達して摩擦が無くなるときには、コアピンの螺旋溝と樹脂ナットのねじ溝との螺合が既に解けた状態となる。したがって、この段階で樹脂ナットはコアピンから引き出すだけで抜ける。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。図1,図2は、この実施形態の金型で得た樹脂ナットを用いて構成される送りねじ装置の一例を示す。この送りねじ装置Aは、樹脂ナット1およびねじ軸2からなり、樹脂ナット1の内径面およびねじ軸2の外径面に、互いに滑り接触するねじ溝1a,2aが形成されている。樹脂ナット1をガイド手段(図示せず)で回転止めしておき、ねじ軸2を回転駆動することにより、樹脂ナット1がねじ軸2上を軸方向に移動する。樹脂ナット1およびねじ軸2のねじ溝1a,2aは、例えば台形溝とされる。ねじ軸2は、鋼材等の金属製のものである。樹脂ナット1は、円筒部11の一端に取付用のフランジ12を有しており、フランジ12の円周方向の一部に平坦面部12aを有している。
【0016】
図3は、この実施形態にかかる射出成形金型を示す。この射出成形金型は、固定型3と、可動型4とを備え、可動型4にコアピン5が設けられている。固定型3は、樹脂ナット1(図2)の1端面を成形する型面3aを有し、可動型4は樹脂ナット1の残りの外形面を成形するキャビティ40を有している。固定型3の型面3aは、樹脂ナット1のフランジ12側の端面を成形する面である。可動型4のキャビティ40は、樹脂ナット1の円筒部11およびフランジ部12をそれぞれ成形する部分40a,40bからなる。コアピン5は、外径面にねじ溝成形用の螺旋溝51が形成されたピン状のコアである。固定型3および可動型4に続いてゲート31,41が設けられている。
固定型3は、固定盤6と、この固定盤6に設置された固定型本体3Aとからなる。可動型4は、可動盤7と、この可動盤7に設置された可動型本体4Aとでなる。可動型4は、固定型3に対して、ガイド部材71により接近・離間方向に進退可能に設置され、流体圧シリンダ等の型開閉駆動手段70により進退駆動される。なお、固定型3および可動型4は、それぞれ固定盤6および可動型7に対して複数の固定型本体3Aおよび可動型本体4Aが取付けられたものとされ、または固定型本体3Aおよび可動型本体4Aが、それぞれ樹脂ナット1を成形する複数の型面3aおよびキャビティ40を有するものとされる。
【0017】
コアピン5は、可動型4に支持手段72を介して回転可能でかつ軸方向移動不能に支持されている。支持手段72は、例えば、スラスト荷重の支持が可能なラジアル型の転がり軸受である。コアピン5は、可動型4の底面を貫通した基部50を有していて、基部50で上記支持手段72に支持されている。コアピン5は、モータ8に伝達機構81を介して連結されており、モータ8の駆動により回転駆動される。伝達機構81は、ギヤ列等からなる。可動基板7に対して、可動型本体4Aないしキャビティ40は複数設けられていても、単数であっても良い。可動基板7に対して複数の可動型本体4Aないしキャビティ40が設けられている場合、モータ8および伝達機構81は、各キャビティ40に対して設けられた複数のコアピン5の駆動を同時に行うものであっても良い。モータ8は、取付台80を介して可動基板7に設置されている。
【0018】
モータ8には、型開き時にコアピン5が樹脂ナット1を送り出す方向に回転させ、型閉時に回転停止させる制御手段101が設けられている。制御手段101は、モータ8の電源回路を開閉する開閉スイッチ102と、型開閉駆動手段70の開閉駆動動作に応じて開閉スイッチ102を開閉させる制御部103とで構成される。制御部103において、型開き時にモータ8の回転を開始させるのは、型開きの完了に続いて行うようにしてある。
【0019】
この射出成形金型を用いた成形方法を図4と共に説明する。図4(A)は、可動型4が固定型3に対して後退した型開き状態を示す。この状態から可動型4を前進させ、図4(B)のように型閉じ状態とする。この状態で、固定型3のゲート31からキャビティ40内に溶融樹脂を注入し(図4(C))、射出成形により樹脂ナット1を成形する。樹脂の硬化の後、図4(D)に示すように可動型4を後退させて型開きする。
【0020】
この後、コアピン5をモータ8(図3)で回転させる。回転方向は、コアピン5の螺旋溝51が回転により樹脂ナット1を送り出す方向である。コアピン5は可動型4に対して軸方向移動が不能に支持されているため、このコアピン5の回転に伴い、樹脂ナット1は、形成された雌ねじのねじ溝1aとコアピン5の螺旋溝51との螺合がねじ戻され、可動型4のキャビティ40外へ送り出される(同図(E))。したがって、成形品である樹脂ナット1を可動型4から離型させながら、コアピン5が樹脂ナット1から抜き出されることになる。
【0021】
図5(A)は、図4(E)の離型過程の途中段階を示す。同図に示すように、コアピン5の回転により樹脂ナット1が押し出される過程で、樹脂ナット1の後端面がキャビティ40のフランジ成形部分40bに達すると、成形樹脂ナット1の外面と可動型4のキャビティ40内面とが非接触状態となる。このように非接触の状態になると摩擦抵抗がなくなるため、コアピン5と樹脂ナット1とが共回りして離型ができなくなることがある。特に、コアピン5の螺旋溝51のリードが、コアピン5の呼び径の1倍以下の場合に、このような共回りが生じ易くなる。このような場合は、例えば図5(B)に示す処置を行う。
【0022】
すなわち、樹脂ナット1の内径面における反固定型側端面から所定長さ範囲Lを、ねじ溝1aが成形されない拡径部14とする。拡径部14は、座繰りまたは面取りからなり、コアピン5のねじ山外径と同等以上の内径とする。上記所定長さ範囲Lは、樹脂ナット1とキャビティ40の摩擦がなくなる軸方向長さ、つまりキャビティ40のフランジ成形部分40bの軸方向長さtとし、またはこれに若干の余裕寸法αを加えた長さ(t+α)とする。拡径部14の成形は、コアピン5として、螺旋溝51を設けた部分に対して、この部分に続く基部50の部分を、段差を介して大径としたものを用いることで行う。
このようなコアピン5を使用すれば、樹脂ナット1の後端面がキャビティ40のフランジ成形部分40bに達して摩擦が無くなるときには、コアピン5の螺旋溝51と樹脂ナット1のねじ溝1aとの螺合が既に解けた状態となる。したがって、この段階で樹脂ナット1はコアピン5から引き出すだけで抜ける。
【0023】
この構成の射出成形金型によると、このように、コアピン5が可動型4に設けられていて、可動型4の一部として型開きや型閉じが可能であるため、金型内にコアピン5をインサートする手間が省け、また樹脂ナット1の成形後に、金型からインサート状態の中子を抜き出す手間が省略される。量産する場合に、固定型3および可動型4とは別に、インサートする中子を多数本用意する必要も無くなる。また、コアピン5は常に可動型4に保持された状態にあるため、単独で取り扱うものと異なり、取り扱い時に表面に傷を付ける恐れがない。そのため、傷の転写の恐れがなく、製造された樹脂ナット1の雌ねじ面の検査が不要になる。これらのため、製造時間の短縮と低価格化が実現される。
【0024】
図6は、この発明の他の実施形態にかかる射出成形金型を示す。この例は、可動型4の進退移動を回転に変換してコアピン5を回転させる動作変換機構82を設け、コアピン5の駆動用モータを不要としたものである。動作変換機構82は、可動型4の進退方向に延びる位置固定のラック86に、可動型4に支持されたピニオン84を噛み合わせ、ピニオン84の回転を、伝達軸85および傘歯車83a,83bを介してコアピン5に伝えるようにしたものである。ピニオン84を取付けた伝達軸85は、可動盤7に設けられた取付台80aに軸受を介して設置されている。この実施形態におけるその他の構成は、図3に示した第1の実施形態と同じである。
【0025】
この構成の場合、図4(C)の樹脂注入の過程の後、同図(D)の型開きが進行する過程において、可動型4が後退動作すると、可動型4に支持されたピニオン84がラック86上を噛み合いながら回転し、その回転がコアピン5に伝えられる。そのため、可動型4が後退しながらコアピン5が回転する。この回転により、樹脂ナット1からのコアピン5の抜き出し動作と、これに伴う樹脂ナット1の可動型4からの離型とが行われることになる。このように型開き動作と離型とが同時に進行することになる。型閉じ動作時は、動作変換機構82により、可動型4が閉じ方向に前進するに従ってコアピン5が逆に回転し、型閉じが完了した状態で回転が停止する。
なお、この実施形態では、動作変換機構82にラック・ピニオン機構を用いたが、動作変換機構82は、この他にカム機構やリンク機構など、各種の構成のものが採用できる。
【0026】
図7は、この発明のさらに他の実施形態にかかる射出成形金型を示す。この例は、離型の確実のために、可動型4内の成形された樹脂ナット1を突き出す突き出しピン9を可動型4に設け、この突き出しピン9の移動を回転力に変換してコアピンを回転させる動作変換機構82Aを設けたものである。
突き出しピン9は、流体圧シリンダ等からなる突き出しピン駆動装置90により、可動型4に対して進退駆動される。動作変換機構82Aは、突き出しピン駆動装置90により進退させられるラック92に、可動型4に支持されたピニオン84を噛み合わせ、ピニオン84の回転を、伝達軸85および傘歯車83a,83bを介してコアピン5に伝えるようにしたものである。ピニオン84を取付けた伝達軸85は、可動盤7に設けられた取付台80aに軸受を介して設置されている。突き出しピン駆動装置90は可動盤7に設置され、ラック92は可動盤7に進退可能に設置されている。この実施形態におけるその他の構成は、図3に示した第1の実施形態と同じである。
【0027】
この構成の場合、図4(C)の樹脂注入の過程の後、同図(D)の型開きが進行する過程において、可動型4に対して突き出しピン9を突き出しピン駆動装置90で可動型4のキャビティ40内へ突出させる。この突出動作によりラック92が前進し、可動型4に支持されたピニオン84を回転させる。この回転がコアピン5に伝えられる。そのため、可動型4が後退しながらコアピン5が回転する。この回転により、樹脂ナット1からのコアピン5の抜き出し動作と、これに伴う樹脂ナット1の可動型4からの離型とが行われることになる。このとき、樹脂ナット1は突き出しピン9で外方へ押され、離型の確実が図られる。型閉じ動作時は、突き出しピン9を突き出しピン駆動装置90で後退させる。この後退動作により、動作変換機構82Aを介してコアピン5が逆に回転するが、突き出しピン9の後退が完了すると、コアピン5の回転が停止する。
なお、この実施形態では、動作変換機構82Aにラック・ピニオン機構を用いたが、動作変換機構82Aは、この他にカム機構やリンク機構など、各種の構成のものが採用できる。
【0028】
図8,図9は、この発明の参考提案例を示す。この参考提案例は、コアピン5を、モータ8の駆動により可動型4に対して回転させながら進退させる螺進駆動手段87を設けたものである。また、モータ8を、コアピン5が型閉時は固定型3に向かって前進し、型開時は後退する方向に回転させる制御手段111が設けられている。制御手段111は、モータ8の電源方向を正逆に変換させる切替えスイッチ112と、モータ8を電源回路を開閉する開閉スイッチ113と、型開閉駆動手段70の開閉駆動動作に応じて切替えスイッチ112および開閉スイッチ113を切り替える制御部114とで構成される。制御部114において、型開き時にモータ8の回転を開始させるのは、型開きの完了に続いて行うようにしてある。
【0029】
螺進駆動手段87は、例えば送りねじ機構からなる。この送りねじ機構は、ボールねじ機構であっても、滑りねじ機構であっても良い。この送りねじ機構からなる螺進駆動手段87のナット87aは可動盤7に設置され、ナット87aに螺合する雄ねじ部87bがコアピン5の基部50に設けられている。コアピン5は、基部50に設けられたスプライン軸部50bが、ギヤ列81のギヤ81aの内径孔に形成されたスプライン溝に噛み合っており、モータ8の回転はギヤ列81を介してコアピン5に伝達される。コアピン5は、回転が伝達されると、送りねじ機構からなる螺進駆動手段87のナット87aに螺合しているため、進退動作を伴うことになる。なお、螺進駆動手段87のねじのピッチと、コアピン5の螺旋溝50のピッチとは一致させておく。モータ8は可動盤7に設置され、ギヤ81aは可動盤7に回転のみ自在に設置されている。同図では、突き出しピンの図示を省略したが、図9に示すように、可動型4には成形された樹脂ナット1を突き出す突き出しピン9、およびその進退駆動用の装置(図示せず)が設けられている。この参考提案例の金型におけるその本体の構成は第1の実施形態と同じである。
【0030】
図9はこの参考提案例の射出成形金型を用いた成形方法を示す。同図(A)は型開き状態を示す。コアピン5は、先端がキャビティ40の開口端面に位置している。この状態から図9(B)のように可動型4を前進させて型閉じし、コアピン5を若干回転させて固定型3の成形面に押し付ける。この状態でキャビティ40内に樹脂を注入し、射出成形で樹脂ナット1を成形する。樹脂の硬化後、駆動手段70(図8)により可動型4を後退させて型開きする(図9(C))。
【0031】
ついで、モータ8を駆動してコアピン5を樹脂ナット1に対してねじ戻し方向に回転させ、可動型4内の樹脂ナット1からコアピン5を後退させる(同図(D))。コアピン5が可動型4の底面まで後退すると、樹脂ナット1からコアピン5が外れる。この後、図9(E)のように、突き出しピン9を突出動作させ、キャビティ40から押し出して樹脂ナット1を取り出す。樹脂ナット1の取り出し後、突き出しピン9を元の位置へ戻す。
【0032】
図10,図11は、それぞれこの発明の参考提案例を示す。これらの参考提案例は、いずれも、型開き後にコアピン5ごと樹脂ナット1を可動型4から突出させ、取出機120を用いてコアピン5から樹脂ナット1を取り出すようにしたものである。
【0033】
図10に示す参考提案例にかかる射出成形金型は、コアピン5を、可動型4と固定型3との型開き状態で、可動型4に対して突出側へ軸方向に前進可能に設置する。上記コアピン5を進退させるコアピン進退手段130と、コアピン5を前進状態で回転させるモータ8とを設ける。また、コアピン5と共に可動型4から前方へ突出した樹脂ナット1に接して樹脂ナット1の回り止めを行う取出機120とを設ける。取出機120は、チャック部121と、このチャック部121を移動させる取付機駆動部122とを有し、チャック部121が上記樹脂ナット1に対する接触による回り止めを行う。チャック部121は、樹脂ナット1を把持可能なものであって、把持および把持解除を行う開閉機能を有する。取付機駆動部122は、コアピン5ごと可動型4から突出した状態の樹脂ナット1に対して接触可能な位置と待機位置との間でチャック部121を移動させる機能と、チャック部121を、モータ8の回転によるコアピン5の回転に同期して可動型4から遠ざかる方向に後退させる機能とを有するものである。上記待機位置は、チャック部121が固定型3に対し干渉しない位置である。コアピン5は、可動台7Aに軸受72を介して回転自在に支持されており、可動台7Aは可動型4に対してコアピン軸方向に進退自在に設置されている。コアピン進退手段130は、この可動台7Aを進退させることによってコアピン5を進退させるものとしてある。モータ8は、可動台7Aに設置されていて、ギヤ列からなる伝達機構81を介してコアピン5に回転を伝達する。可動型4には突き出しピン9が設けられている。この射出成形金型におけるその他の構成は、図3と共に説明した第1の実施形態と同じである。
【0034】
この参考提案例の射出成形金型を用いた送りねじ装置用樹脂ナットの製造方法を図10(A)〜(C)と共に説明する。樹脂ナット1が金型内で成形されるまでの過程は、図4等と共に説明した第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。図10(A)のように、成形が完了し、型開きを行った後、同図(B)のように、コアピン5ごと樹脂ナット1を可動型4から突出させる。この突出は、コアピン5をコアピン進退手段130で前進させると共に、突き出しピン9で樹脂ナット1を突き出すことにより行う。このように突出させた樹脂ナット1を、取出機120のチャック部121で把持する。この後、同図(C)のように、コアピン5をねじ戻し方向にモータ8により回転させる。この回転により、樹脂ナット1はコアピン5から軸方向に抜け出すので、この抜け出し速度に同期するように取出機120のチャック部121を可動型4から遠ざかる方向に後退させる。このようにして樹脂ナット1を取出機120で取り出した後、取出機120のチャック部121を待機位置に移動させる。
【0035】
このように、取出機120を設けた場合、コアピン5を回転と同期させて後退させる機能を持たせなくても良いため、取出機120は別途に必要であるが、全体として簡単な構成とできる。
なお、樹脂ナット1の抜け出しに同期してチャック部121を後退させる動作は、特に駆動力の付与で行わなくても良い。取出機120のチャック部121は可動型4に比べて小さいので、駆動力を与えなくても、単に型開きの軸方向に移動自在にしておくだけでも、つまりフローティング状態にしておいても、コアピン5のねじ戻しによって樹脂ナット1が抜け出す。
【0036】
図11に示す参考提案例にかかる射出成形金型は、取出機120Aが回転しながら後退することにより、コアピン5から樹脂ナット1を抜き出すようにしたものである。この射出成形金型は、コアピン5を、可動型4と固定型3との型開き状態で可動型3に対して突出側へ軸方向に前進可能に設置し、コアピン5を進退させるコアピン進退手段130Aを設ける。取出機120Aは、コアピン5と共に可動型3から前方へ突出した樹脂ナット1を把持して回転しながら軸方向移動することにより、樹脂ナット1をコアピン5から取り出すものとする。取出機120Aは、チャック部121とこのチャック部121を移動させる取付機駆動部122Aとを有する。チャック部121は、樹脂ナット1を把持可能なものであって、把持および把持解除を行う開閉機能を有する。取付機駆動部122Aは、コアピン5ごと可動型4から突出した状態の樹脂ナット1に対して把持可能な位置と待機位置との間でチャック部121を移動させる機能と、チャック部121を、回転させながら可動型4に対して後退させる機能と有する。この射出成形金型におけるその他の構成は、図3と共に説明した第1の実施形態と同じである。
【0037】
この参考提案例の射出成形金型を用いた送りねじ装置用樹脂ナットの製造方法を説明する。樹脂ナット1が金型内で成形されるまでの過程は、図4や図10と共に説明した方法と同じである。図11(A)のように、成形が完了し、型開きを行った後、同図(B)のように、コアピン5ごと樹脂ナット1を可動型4から突出させる。この突出は、コアピン5をコアピン進退手段130Aで前進させると共に、突き出しピン9で樹脂ナット1を突き出すことにより行う。このように突出させた樹脂ナット1を、取出機120のチャック部121で把持する。この後、同図(C)のように、取出機120のチャック部121を取出機駆動部122Aでねじ戻し方向に回転させながら、可動型4に対して遠ざかる方向に後退させる。このようにして樹脂ナット1を取出機120Aで取り出した後、取出機120Aのチャック部121を待機位置に移動させる。
【0038】
このように取出機120Aに回転機能を持たせた場合、コアピン5を回転させる機能が不要となるので、取出機120Aを除く型構造がより簡素化される。
【0039】
次に、この発明の射出成形金型で成形する樹脂ナット1の材質例を説明する。この射出成形金型においては、樹脂ナットの材質として一般に知られている種々の樹脂材料を使用することができる。樹脂ナット1を構成するベース樹脂としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、熱可塑性ポリイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が採用できる。これらのベース樹脂に、強化剤や充填剤を適宜配合して樹脂材料とする。
ただし、樹脂ナット1の材質は、螺旋溝51が形成されたコアピン5を樹脂ナット1から取り出すのに際して、コアピン5の表面を摩耗させない樹脂材料であることが好ましい。そのため、上記強化剤に用いられる繊維状の無機充填剤が、樹脂全体の35重量部より少ない樹脂材料であることが望ましい。35重量部を超えると、成形後の離型時におけるコアピンの摩耗が激しくなり、成形された樹脂ナット1とねじ軸2との嵌め合いにばらつきが生じる原因となる。上記繊維状の無機充填剤は、例えばガラス繊維、炭素繊維、およびチタン酸カリウムウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカなどのウィスカ類である。
上記充填剤としては、固体潤滑剤を用いることが望ましい。固体潤滑剤としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、黒鉛、二硫化モリブデン等が採用できる。固体潤滑剤を配合した樹脂材料を用いた場合や、低摩擦係数のベース樹脂を用いた場合、コアピン5との離型性を向上させる効果があり、また樹脂ナット1とねじ軸2との摺動特性が良好となり、低トルクの樹脂ナット1になる。
【0040】
なお、上記各実施形態では、固定型3は樹脂ナット1の1端面のみを成形する型面を有するものとしたが、固定型3は、樹脂ナット1の1端面とその付近の外径面部分とを成形する型面とを有するものであっても良い。すなわち、固定型3と可動型2とのパーティングラインが樹脂ナット1の軸方向の一端付近であっても良い。
【0041】
【発明の効果】
この発明の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型は、ねじ軸上を滑り接触しながら移動する送りねじ装置用の樹脂ナットの射出成形金型であって、樹脂ナットの一端面、または一端面およびその付近を成形する型面を有する固定型と、樹脂ナットの残りの外形面を成形するキャビティを有し固定型に対して軸方向に移動可能な可動型と、上記可動型に設けられて外径面にねじ溝成形用の螺旋溝が形成されたコアピンとを備え、螺旋溝が形成された部分に続く基部の部分を、樹脂ナットとの共回りを回避する、段差を介して螺旋溝が形成された部分よりも大径としたものを用いるので、型開き後にコアピンを回転させて樹脂ナットの後端面がキャビティの予め定める部分に達して摩擦が無くなるときには、コアピンの螺旋溝と樹脂ナットのねじ溝との螺合が既に解けた状態となる。したがって、この段階で樹脂ナットはコアピンから引き出すだけで抜ける。また、中子のインサートとしての取り扱いが不要で、製造時間の短縮と検査工程の省略ができ、低コスト化が実現できる。
この発明の送りねじ装置用樹脂ナットの製造方法は、この発明の射出成形金型を用い、この金型内に溶融樹脂を充填し樹脂ナットを成形した後、前記金型を型開きしてコアピンを回転させ、コアピンの回転により樹脂ナットが押し出される過程でコアピンと樹脂ナットとの共回りを回避する拡径部であってねじ溝が形成されない拡径部を、樹脂ナットの内径面における反固定型側端面から所定長さ範囲に設けたので、型開き後にコアピンを回転させて樹脂ナットの後端面がキャビティの予め定める部分に達して摩擦が無くなるときには、コアピンの螺旋溝と樹脂ナットのねじ溝との螺合が既に解けた状態となる。したがって、この段階で樹脂ナットはコアピンから引き出すだけで抜ける。また、中子のインサートとしての取り扱いが不要で、樹脂ナットからのコアピンの抜き出しも容易であり、製造時間の短縮と検査工程の省略ができ、低コスト化が実現できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の金型で製造される樹脂ナットを用いた送りねじ装置を示す斜視図である。
【図2】 同送りねじ装置の断面図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態にかかる射出成形金型の概念構成を示す断面図である。
【図4】 (A)〜(E)は同実施形態の金型を用いた成形方法の説明図である。
【図5】 (A),(B)は各成形方法の具体例の一部を示す説明図である。
【図6】 この発明の他の実施形態にかかる射出成形金型の概念構成の断面図である。
【図7】 この発明のさらに他の実施形態にかかる射出成形金型の概念構成を示す断面図である。
【図8】 この発明の参考提案例にかかる射出成形金型の概念構成を示す断面図である。
【図9】 (A)〜(E)は同参考提案例の金型を用いた成形方法の説明図である。
【図10】 (A)〜(C)はこの発明の参考提案例にかかる射出成形金型を用いた成形方法の説明図である。
【図11】 (A)〜(C)はこの発明の参考提案例にかかる射出成形金型を用いた成形方法の説明図である。
【符号の説明】
A…送りねじ装置
1…樹脂ナット
2…ねじ軸
3…固定型
4…可動型
5…コアピン
8…モータ
40…キャビティ
50…螺旋溝
72…支持手段
82…動作変換機構
82A…動作変換機構
87…螺進駆動手段
101…制御手段
111…制御手段
120,120A…取出機
130,130A…コアピン進退手段

Claims (6)

  1. ねじ軸上を滑り接触しながら移動する送りねじ装置用の樹脂ナットの射出成形金型であって、樹脂ナットの一端面、または一端面およびその付近を成形する型面を有する固定型と、樹脂ナットの残りの外形面を成形するキャビティを有し固定型に対して軸方向に移動可能な可動型と、上記可動型に設けられて外径面にねじ溝成形用の螺旋溝が形成されたコアピンとを備え、上記コアピンを可動型に対して回転可能とし、このコアピンは、螺旋溝が形成された部分に続く基部の部分を、樹脂ナットとの共回りを回避する、段差を介して螺旋溝が形成された部分よりも大径としたものを用いることを特徴とする送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型。
  2. 上記コアピンを回転させるモータを設けた請求項1に記載の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型。
  3. 上記コアピンを可動型に対して回転可能で軸方向移動不能に支持する支持手段を設け、上記コアピンを回転させるモータを設け、このモータを、型開き時にコアピンが樹脂ナットを送り出す方向に回転させ、型閉時に回転停止させる制御手段を設けた請求項1に記載の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型。
  4. 可動型の進退移動を回転に変換してコアピンを回転させる動作変換機構を設けた請求項1に記載の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型。
  5. 可動型内の成形された樹脂ナットを突き出す突き出しピンを設け、この突き出しピンの移動を回転力に変換してコアピンを回転させる動作変換機構を設けた請求項1に記載の送りねじ装置用樹脂ナットの射出成形金型。
  6. ねじ軸上を滑り接触しながら移動する送りねじ装置用の樹脂ナットの射出成形金型であって、樹脂ナットの一端面、または一端面およびその付近を成形する型面を有する固定型と、樹脂ナットの残りの外形面を成形するキャビティを有し固定型に対して軸方向に移動可能な可動型と、上記可動型に設けられて外径面にねじ溝成形用の螺旋溝が形成されたコアピンとを備える射出成形金型を用い、この金型内に溶融樹脂を充填し樹脂ナットを成形した後、前記金型を型開きしてコアピンを回転させ、このコアピンの回転により樹脂ナットが押し出される過程でコアピンと樹脂ナットとの共回りを回避する拡径部であってねじ溝が形成されない拡径部を、樹脂ナットの内径面における反固定型側端面から所定長さ範囲に設け、樹脂ナットを取り出すことを特徴とする送りねじ装置用樹脂ナットの製造方法。
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