JP5302277B2 - 脱型装置および射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、金型を構成しているコア等の可動部品すなわち回転金型部品を回転駆動して成形品を脱型する脱型装置およびそのような脱型装置を備えた射出成形機に関するものであり、限定するものではないが、ネジ部を有する成形品を成形するのに適した脱型装置および射出成形機に関するものである。
射出成形によって成形される成形品は、一対の金型を型締して金型内にキャビティを構成し、このキャビティに溶融した射出材料を射出し、そして冷却固化を待って型を開くと得ることができる。このような成形品は、例えば、従来周知のエジェクタ装置によって駆動されるエジェクタピンによって金型から突き出される。しかしながら、成形品の形状によっては、このようなエジェクタ装置だけでは成形品を金型から取り出すことができない。このような成形品の例として、ネジ部を備えた成形品を挙げることができる。例えば雌ネジ部を成形する金型においては、雌ネジ部を形成するためにコアが必要であり、このコアには雄ネジ状の所定のネジ山が形成されている。従って、射出成形後に成形品を取り出すには、コアを回転して雌ネジ部からコアを抜く必要がある。
特開平9−29791号公報 特開2005−329662号公報
特許文献1には、所定のネジ抜き装置を備え、ネジ部を有する成形品を成形することができる金型が記載されている。特許文献1に記載のネジ抜き装置は、ネジ部を形成するためのコアと、このコアを回転駆動する駆動機構とから構成されており、駆動機構はモータと、モータの回転を伝達する複数個の歯車とから構成されている。従って、金型を型締して溶融樹脂を射出充填し、冷却固化を待って型開し、駆動機構を駆動してコアを回転すると成形品のネジ部からコアが抜け、金型から成形品を取り出すことができる。特許文献1に記載の金型においては、ネジ抜き装置は可動側金型に設けられているので、固定側金型が大型化しない。従って、固定側金型内に形成されているランナを短くすることができ、溶融樹脂が無駄にならないという特徴を有する。
特許文献2にも、ネジ抜き装置を備えた金型が記載されている。特許文献2に記載の金型においては、回転するコアが複数個設けられ、これらによってネジ部を有する成形品を一度に複数個成形することができるようになっている。特許文献2に記載のネジ抜き装置は、このような複数個のコアと、これらのコアを回転駆動する駆動機構とから構成されており、駆動機構は、コアのそれぞれに一体的に固定されているピニオン、ピニオンに噛み合うように設けられているラック、ラックを駆動するボールナット機構、ボールナット機構を駆動するモータ等から構成されている。従って、モータを駆動すると全てのコアを同時に回転させることができる。
特許文献1あるいは特許文献2に記載のネジ抜き装置によっても、ネジ部を有する成形品を金型から取り出すことができる。そして、特許文献1に記載の金型においては、ネジ抜き装置は可動側金型に設けられているので、固定側金型を小さくしてランナを短くすることはできる。また、特許文献2に記載の金型においても、複数個のコアが設けられているので、ネジ部を有する成形品を複数個同時に成形できる点においては優れてはいる。しかしながら、解決すべき問題点も見受けられる。例えば、これらの金型には駆動機構を含めたネジ抜き装置全体が設けられているので、金型を製作する度にモータ等を設ける必要があり金型が高価になるという問題がある。また、金型の取り付け時には金型に設けられているモータがタイバー等の射出成形機の部材と干渉しないようにしなければならず、取付には熟練を要する。さらには、金型には温度を調整するための温水・冷水管が設けられていて複雑になっているが、金型内にネジ抜き装置が設けられているとさらに構造が複雑化してしまう。また、成形品の取り出しをロボットアームで実施する場合、モータ等の機構が取り付けられているとロボットアームの妨げになるという問題もある。また、金型にネジ抜き装置が設けられているので、電源供給線、制御ライン等が金型近傍に配線されることになり邪魔でもある。
射出成形機とネジ抜き装置の連携にも問題が認められる。汎用的な射出成形機に設けられている制御回路には、成形サイクルにおける所定のタイミングにおいて外部に信号を送信できる機能が設けられており、この信号をネジ抜き装置に送信するようにすると成形サイクルとネジ抜き動作とを連係させることはできる。つまり、ネジ抜き装置に対して、モータを回転させる信号、停止させる信号等を送信するようにすれば、射出成形機の制御回路からネジ抜き装置を駆動することはできる。しかしながら、射出成形機の制御回路に予め用意されている信号は汎用的なものであるので、きめ細かく信号を送信してネジ抜き装置を制御をすることはできない。例えば、回転速度を可変にする、回転角を調整する等はできない。また、ネジ抜き装置の方も、単純な信号を受けることしか想定されていない。従って、射出成形機とネジ抜き装置の連携に無駄が生じることになり、全体のサイクルにおいて時間的なロスが生じてしまう。そうすると、成形品を効率よく成形することができず、成形コストが高くなる。また、射出成形機の成形サイクルとネジ抜き動作のタイミングを調整する初期調整は時間を要するという問題もある。
本発明は、上記したような問題点を解決した脱型装置および脱型装置を備えた射出成形機を提供することを目的としており、具体的には、キャビティの構成部品を回転駆動して取り出すことができる成形品を脱型することができ、成形用の金型はシンプルであって安価に製作することができると共に型盤装置への取付も容易であり、ロボットアームのような成形品取り出し用の機器の妨げにもならず、さらには成形サイクルとキャビティの構成部品の動作を効率よく連携させることができ、従って成形品を効率よく低コストで成形することができるような、脱型装置およびそのような脱型装置を備えた射出成形機を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、駆動機構を備えた脱型装置を型盤装置の可動盤側に設ける。そして、キャビティを構成している回転金型部品を駆動して成形品を脱型するようになっている可動側金型は、脱型装置の取付面に取り付けられるように構成する。脱型装置はモータと、該モータによって所定の伝達機構を介して回転する回転体とから構成する。この回転体は、脱型装置の取付面に明けられた開口部に格納され、可動側金型側の所定の回転部材と係合して回転力を伝達することができるように構成する。
かくして、請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、成形品を成形するためのキャビティが、固定盤側の固定側金型と、可動盤側の可動側金型と、回転金型部品とから構成され、所定の回転部材を介して前記回転金型部品を回転駆動すると、前記キャビティにより成形される成形品が脱型されるようになっている金型に対して、該可動側金型が取り付けられる取付面を備えていると共に前記回転金型部品を回転駆動するようになっている脱型装置であって、前記脱型装置は前記可動盤に設けられ、モータと、該モータによって回転伝達機構を介して回転駆動される回転体とからなり、前記回転体は、回転体本体と回転コマとからなり、前記取付面に明けられた開口部内に格納されており、前記回転コマは、前記回転体本体の上面に所定の深さで明けられている穴に、回転方向には拘束され、軸方向にはスライド可能に格納されていると共に、前記穴に設けられているバネによって上方に付勢され、その上面に前記回転部材と係合する突起が形成されるように構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の脱型装置において、前記モータは前記回転伝達機構の側方に設けられていると共に、前記回転伝達機構は、回転シャフトと、互いに噛み合う一対の第2、1の傘歯車とからなり、前記回転シャフトの一方の端部は前記モータの出力軸に接続され、前記第2の傘歯車は前記回転シャフトの他端部に、そして前記第1の傘歯車は前記回転体に取り付けられるように構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の脱型装置において、前記回転体は、前記取付面の実質的に中心部に設けられていると共に、前記回転体にはエジェクタ装置のエジェクタピンが挿通される貫通孔が軸方向に明けられるように構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの項に記載の脱型装置において、前記回転金型部品は複数個からなり、遊び歯車機構を介して回転が伝達されるように構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの項に記載の脱型装置を備えた射出成形機として構成される。
以上のように本発明によると、脱型装置は、型盤装置の可動盤に設けられ、所定の金型が取り付けられるように構成されている。すなわち、成形品を成形するためのキャビティが、固定盤側の固定側金型と、可動盤側の可動側金型と、回転金型部品とから構成され、回転金型部品を回転駆動すると、前記キャビティにより成形される成形品が脱型されるようになっている金型を取り付けられるようになっている。また脱型装置は、モータと、該モータによって回転伝達機構を介して回転駆動される回転体とからなり、回転体は、可動側金型が取り付けられる取付面に明けられた開口部内に格納され、そして可動側金型の方に設けられている回転部材に回転を伝達することができ、それによって回転金型部品が回転駆動されるように構成されている。つまり金型にはモータ等の駆動機構を設ける必要がない。従って金型はシンプルにすることができるので、安価に製作することができるし、金型内に設けられている温度調節用の管路の妨げになることもない。そして金型に駆動機構が設けられていないので、ロボットアーム等で型開された金型から成形品を取り出すときにも、ロボットアームの妨げになる障害物もない。また、脱型装置は可動盤に設けられている。つまり射出成形機を構成している装置の一つになっている。従って射出成形機の他の装置とスムーズに連携させることが容易にでき、成形サイクルとネジ抜き動作を効率よく連携させて成形品を効率よく、かつ低コストで成形することができる。また回転体は、回転体本体と回転コマとからなり、回転コマは、回転体本体の上面に所定の深さで明けられている穴に、回転方向には拘束され、軸方向にはスライド可能に格納されていると共に、穴に設けられているバネによって上方に付勢されている。また回転コマは上面に前記回転部材と係合する突起が形成されている。従って、可動側金型を脱型装置に取り付けたときに、可動側金型側の所定の回転部材と、回転コマのそれぞれを正確な回転位置で調整しなくても、回転コマと回転部材とを簡単に係合させることができる。また回転部品が設けられていない従来周知の金型も回転コマが妨げになることなく容易に取り付けることができる。また他の発明によると、モータは回転伝達機構の側方に設けられていると共に、回転伝達機構は、回転シャフトと、互いに噛み合う一対の第2、1の傘歯車とからなり、回転シャフトの一方の端部はモータの出力軸に接続され、第2の傘歯車は回転シャフトの他端部に、そして第1の傘歯車は回転体に取り付けられているので、脱型装置を薄型に構成することができる。つまり比較的大きいモータが脱型装置の側方に設けられ、回転シャフトを介して回転力を脱型装置の横方向から伝達して、回転体を回転させることができる。従って脱型装置は他の装置の妨げにならない。また他の発明によると、回転体は、取付面の実質的に中心部に設けられていると共に、回転体にはエジェクタ装置のエジェクタピンが挿通される貫通孔が軸方向に明けられているので、エジェクタ装置の妨げになることはなく、色々なタイプの金型を脱型装置に取り付けることができる。さらに他の発明によると、回転金型部品の回転が遊び歯車機構を介して複数個の回転金型部品に伝達されるように構成されているので、つまり金型内に遊び歯車機構を設けて複数個の回転金型部品を駆動するようになっているので、複数個の成形品を同時に成形することができる。
本発明の実施の形態に係る脱型装置を示す図であり、その(ア)は脱型装置を、可動盤に取り付けられる取付面から見た背面図、その(イ)は脱型装置の要部を断面で示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る脱型装置と、脱型装置に取り付けられている金型のそれぞれの要部を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る脱型装置1は、射出成形機を構成している装置の一つであり、より詳しく説明すると、射出成形機の型盤装置の可動盤に設けられている装置である。つまり、脱型装置1は可動盤の一部を構成している。図1の(ア)は、脱型装置1をその裏面、すなわち可動盤2への取付面から見た背面図であり、可動盤2に取り付けられた状態における、射出成形機の4本のタイバー3、3、…が点線で示されている。図1の(イ)は、脱型装置1の中心近傍を図1の(ア)において線X−Xで切断した断面図であり、脱型装置1が取り付けられている可動盤2は点線で示されている。
脱型装置1は、概略的に、上面形状が略四角形状を呈するプレート6、このプレート6の側方の端面に設けられているサーボモータ7等から構成されている。プレート6は、可動盤2の上面形状と類似した形状になっており、可動盤2にほぼ完全に重ね合わせるようにして取り付けられている。従って、型締力を金型にロス無く作用させることができる。このようなプレート6の長方形の4角の近傍は、符号5、5、…で示されているように切り取られ、タイバー3、3、…と干渉しないようになっている。プレート6の中央部には比較的大径のくり抜き9が明けられている。このくり抜き9は、可動盤2に取り付けられる面、すなわち裏面13から、可動側金型が取り付けられる面、すなわち表面14に貫通している。このくり抜き9には、後で説明する回転体が格納されている。また、プレート6には、裏面13から表面14に貫通する小径の貫通孔10、10、…が複数個明けられており、これらは可動盤2側から突き出されるエジェクタロッドが挿通する挿通孔10、10、…になっている。図1の(ア)には、挿通孔10は4個だけ示されている。このようなプレート6の裏面13には、サーボモータ7が取り付けられている側方の端部から中央部のくり抜き9に達する有底の溝11が形成されている。この溝11は、サーボモータ7の回転を回転体に伝達するための伝達機構が格納されている溝であり、伝達機構を格納するのに必要な最小限の幅に形成されている。従って、可動盤2によって作用する型締力は、この溝11によって影響を受けることなく、脱型装置1に取り付けられる可動側金型に均一に作用することになる。また、溝11は、図1の(ア)に示されているように、プレート6の四角形の上下の辺に対して所定の角度で斜めに形成されている。このように斜めに形成されているので、溝11に格納されている伝達機構はエジェクタロッドの妨げにならない。プレート6の裏面13側には、くり抜き9よりも径が大きい浅い穴15も明けられており、この穴15にくり抜き9内に格納されている回転体を押さえるカバー25が嵌められている。
回転体16は、回転体本体17と、回転コマ19と、バネ20とから構成されている。回転体本体17は比較的大径の回転部材であり、その高さはプレート6の厚さよりも若干低い。回転体本体17には軸方向に、エジェクタロッド22が挿通するエジェクタロッド挿通孔24が明けられている。回転体本体17は、プレート6の表面14に対して垂直になるように設けられ、ボールベアリング機構23、23、…を介してプレート6に対して回転可能に取り付けられている。この回転体本体17の底部には、第1の傘歯車26が一体的に固定されている。回転体本体17は、カバー25によってくり抜き9に取り付けられているが、この第1の傘歯車26とカバー25の間にもボールベアリング機構28、28、…が設けられている。回転体本体17はこれらのボールベアリング機構23、28、…によって軸受けされているので軸がぶれることなく滑らかに回転することができる。
このような回転体本体17の上面29には、エジェクタロッド挿通穴24と同心円状の、径が大きい所定の深さの第1の穴30が明けられている。そして、第1の穴30の底面には、該穴30よりも小径の第2の穴31が所定の深さに明けられている。大径の第1の穴30は、回転コマ19が格納される回転コマ格納穴30であり、小径の第2の穴31はバネ20が格納されるバネ格納穴31になっている。回転コマ格納穴30には、軸方向に複数個のキー溝35、35、…が形成され、後述するように、回転コマ19に回転力を伝達するようになっている。
回転コマ19は、ちょうど回転コマ格納穴30に格納される大きさの回転部材であり、その外径は回転コマ格納穴30の内径よりもわずかに小さい。この回転コマ19にもエジェクタロッド22が挿通するためのエジェクタロッド挿通孔33が明けられている。回転コマ19の上面には、可動側金型側の所定の回転部材と係合する突起が形成されているが、図1には示されていない。このような回転コマ19の外周面にも軸方向にキー溝36、36、…が形成されている。
回転体16は、バネ20が回転体本体17のバネ格納穴31に挿入され、その上から回転コマ19が回転コマ格納穴30に挿入されるようにして組み立てられている。そして、回転体本体17側のキー溝35、35、…と、回転コマ19側のキー溝36、36、…の双方に嵌る滑りキー38、38、…が取り付けられている。従って、回転コマ19は、回転体本体17から回転力が伝達されると共に軸方向にもスライドすることができ、本実施の形態によると、バネ20によって回転体本体17に対して上方に付勢されている。これによって、回転コマ19の頭部はプレート6の表面14よりも若干突き出ている。このようにバネ20によって上方に付勢されているので、プレート6の表面14に可動側金型が取り付けられたとき、回転コマ19の頭部が可動側金型内に設けられている金型側回転部材に所定の押し力で当接することになり、回転コマ19の頭部の突起が金型側回転部材の突起と噛み合っていなくても、回転コマ19が少し回転すると、適切な係合位置で自動的に噛み合わうことになる。また、回転コマ19はバネ20の付勢に抗して押し込めることができるので、回転部品が設けられていない従来周知の金型も回転コマ19が妨げになることはなく容易に取り付けることができる。
サーボモータ7の回転力を回転体16に伝達する伝達機構は、サーボモータ7の出力軸41にカップリング42を介して接続されている回転シャフト44と、この回転シャフト44の先端に固定されている第2の傘歯車45と、この第2の傘歯車45と噛み合わされている第1の傘歯車26とから構成されている。第1の傘歯車26は既に説明しているように回転体本体17に固定されている。回転シャフト44は溝11内に、そして第1、2の傘歯車26、45はくり抜き9内に配置されているので、他の装置の妨げにはならない。
このように構成されている脱型装置1は、その裏面13側が可動盤2に密着するように可動盤2に所定のボルトによって取り付けられている。また、サーボモータ7に電力を供給するサーボアンプおよびサーボアンプを制御する制御回路は、射出成形機のコントローラと所定の制御ラインで接続されている。従って、脱型装置1は成形サイクルに連動して駆動されるようになっている。これらのボルト、サーボアンプ、制御回路は図1には示されていない。
図2によって、本実施の形態に係る脱型装置1を備えた射出成形機に取り付けられている金型を説明する。本実施の形態に係る金型は、内側に雌ネジが形成されている樹脂製のキャップを成形する金型である。この金型は、図示されていない固定盤に取り付けられている固定側金型46と、プレート6の表面14に取り付けられている可動側金型47とから構成されている。固定側金型46には、パーティング面Pに所定の深さの凹部48が形成されている。この凹部48の底部に固定側金型46の背面から溶融樹脂を導くランナ49が開口している。図2には示されていないが、加熱シリンダとスクリュとからなる射出装置のノズルは、固定盤の開口部から挿入され、固定側金型46の背面に設けられているスプルーブッシュに所定のタッチ力で当接するようになっている。
本実施の形態に係る金型の可動側金型47は、脱型装置1に取り付けられているベースプレート51と、このペースプレート51の上に設けられている保持プレート52と、コア型53とから構成されている。コア型53は、金型内で回転するように軸対称に形成されていて、頭部55には成形品の雌ネジを形成する雄ネジ状のネジ山が形成されている。コア型53は、この頭部55から胴部56に向かってテーパ状に拡径され、下部の軸部57は回転コマ19と同じ径に形成されている。ベースプレート51と保持プレート52のそれぞれには、コア型53の形状に合わせて所定の穴が明けられており、コア型53はベースプレート51と保持プレート52内に回転可能に設けられている。軸部57の底面には所定の突起が形成されており、脱型装置1の回転コマ19の頭部の突起と係合している。従って、回転コマ19が回転するとコア型53も回転することになる。ところで、保持プレート52は、図2には示されていない所定のバネによって、ベースプレート51に対して上方向に付勢されている。従って金型を開くと、保持プレート52は上方に押し上げられてコア型53の頭部55は保持プレート52のパーティング面Pよりも内側に隠れる。一方、金型を型締すると、保持プレート52がベースプレート51に押し付けられ、コア型53の頭部55は図2に示されているようにパーティング面Pよりも突出する。このとき凹部48と、コア型53の頭部55と、保持プレート52のパーティング面Pとからキャップ成形用のキャビティ59が構成される。なお、キャビティを構成している保持プレート52のパーティング面Pには、小さな突起58、58が複数個設けられている。コア型53を回転して成形品を脱型するとき、この突起58、58によって成形品は回転が規制されるようになっている。
次に、本実施の形態に係る金型が取り付けられている射出成形機において、キャップを成形する方法を説明する。型盤装置を駆動して固定側金型46と可動側金型47を型締する。そうすると、保持プレート52がベースプレート51に押し付けられ、コア型53の頭部55が保持プレート52のパーティング面Pから突出する。既に説明したように固定側金型46の凹部48と、コア型53の頭部55と、保持プレート52のパーティング面Pとからキャップ成形用のキャビティ59が構成される。従来周知のように、射出装置の加熱シリンダをヒータによって加熱すると共に加熱シリンダ内でスクリュを回転駆動し、樹脂材料を加熱シリンダ内に供給する。そうすると、樹脂材料は加熱シリンダ内で溶融され、溶融樹脂はスクリュの前方に計量される。スクリュを軸方向に駆動する。そうすると、溶融樹脂はランナ49からキャビティ59内に射出される。溶融樹脂が冷却固化したら、型締装置を駆動して型開する。すなわち、固定側金型46から可動側金型47を開く。コア型53の頭部55にはネジ山が形成されているので、成形品のキャップ60は頭部55に被せられた状態で可動側金型47の方に残る。脱型装置1のサーボモータ7を駆動する。そうすると、回転シャフト44、第2、1の傘歯車45、26を介して回転体16が所定方向に回転する。これにより、回転コマ19と係合しているコア型53が回転する。成形品のキャップ60は、保持プレート52の突起58、58によって回転が規制されているので、コア型53だけが回転して成形品の雌ネジからコア型53の頭部55が少しずつ外れる。保持プレート52はベースプレート51に対して上方に付勢されているのでキャップ60は保持プレート52と共に上方に持ち上げられる。引き続きコア型53が回転すると、キャップ60はコア型53の頭部55から抜ける。脱型装置1のサーボモータ7を停止する。以下同様にして成形する。
本発明の実施の形態に係る脱型装置は色々な変形が可能である。例えば、サーボモータは、脱型装置の側方に設けられているように説明されているが、回転体の背面に設けるようにして、直接回転体をサーボモータによって回転するようにしてもよい。また、サーボモータの回転を回転体に伝達する伝達機構は、回転シャフトと傘歯車とから構成されているように説明したが、複数個の歯車によって回転を伝達するようにしてもよい。さらには、回転体はプレートの中央部に設けられているように説明されているが、中央部から若干ずれた位置に設けるようにしてもよい。この場合には、回転体の中心部にエジェクタロッド挿通孔を設ける必要はない。また、キー溝と滑りキーに代えてスプライン機構で実施できることは明らかである。
金型についても変形が可能である。上記した説明ではコア型が1個の金型について説明したが、複数個のコア型が設けられている金型であっても、本実施の形態に係る脱型装置によって脱型することができる。すなわち、遊び歯車機構等を設け、これによって複数個のコア型を同時に回転駆動するようにすればよい。さらには、本実施の形態に係る脱型装置に、回転するコア型のような金型部品がない、従来周知の金型を取り付けることも可能である。このような金型において成形品を突き出すためには、金型内に設けられているエジェクタピン等を駆動するために、エジェクタロッドを突き出す必要がある。この場合には、可動盤内に設けられているエジェクタロッドに、延長ロッドを接続して、回転体内のエジェクタロッド挿通孔に挿通させることができる。
1 脱型装置 2 可動盤
3 タイバー 6 プレート
7 サーボモータ 9 くり抜き
11 溝 16 回転体
17 回転体本体 19 回転コマ
20 バネ 22 エジェクタロッド
24 エジェクタロッド挿通孔 25 カバー
26 第1の傘歯車 30 回転コマ格納穴
35、36 キー溝 38 キー
44 回転シャフト 45 第2の傘歯車
46 固定側金型 47 可動側金型
51 ベースプレート 52 保持プレート
53 コア型 59 キャビティ

Claims (5)

  1. 成形品を成形するためのキャビティが、固定盤側の固定側金型と、可動盤側の可動側金型と、回転金型部品とから構成され、所定の回転部材を介して前記回転金型部品を回転駆動すると、前記キャビティにより成形される成形品が脱型されるようになっている金型に対して、該可動側金型が取り付けられる取付面を備えていると共に前記回転金型部品を回転駆動するようになっている脱型装置であって、
    前記脱型装置は前記可動盤に設けられ、モータと、該モータによって回転伝達機構を介して回転駆動される回転体とからなり、
    前記回転体は、回転体本体と回転コマとからなり、前記取付面に明けられた開口部内に格納されており、
    前記回転コマは、前記回転体本体の上面に所定の深さで明けられている穴に、回転方向には拘束され、軸方向にはスライド可能に格納されていると共に、前記穴に設けられているバネによって上方に付勢され、その上面に前記回転部材と係合する突起が形成さていることを特徴とする脱型装置。
  2. 請求項1に記載の脱型装置において、前記モータは前記回転伝達機構の側方に設けられていると共に、前記回転伝達機構は、回転シャフトと、互いに噛み合う一対の第2、1の傘歯車とからなり、前記回転シャフトの一方の端部は前記モータの出力軸に接続され、前記第2の傘歯車は前記回転シャフトの他端部に、そして前記第1の傘歯車は前記回転体に取り付けられていることを特徴とする脱型装置。
  3. 請求項1または2に記載の脱型装置において、前記回転体は、前記取付面の実質的に中心部に設けられていると共に、前記回転体にはエジェクタ装置のエジェクタピンが挿通される貫通孔が軸方向に明けられていることを特徴とする脱型装置。
  4. 請求項1〜のいずれかの項に記載の脱型装置において、前記回転金型部品は複数個からなり、遊び歯車機構を介して回転が伝達されるようになっていることを特徴とする脱型装置。
  5. 請求項1〜のいずれかの項に記載の脱型装置を備えた射出成形機。
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