JP5407456B2 - ネジ部を有する射出成形品用金型、製造方法及び射出成形品 - Google Patents
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Description
を備え、前記成形品取出機構は、前記第二金型の進退方向に平行な回転軸を有して前記第二金型の内部に回転自在に保持されたハウジングと、前記ハウジングの回転軸に沿って形成された挿通孔に対して進退可能に挿嵌保持されて前記ハウジングと一体に回転すると共に前記射出成形品の一端に係合する第一コマと、前記挿通孔に対して前記第一コマよりも後側において進退可能に挿嵌保持されると共に前進時には前記第一コマを前記キャビティに臨む位置に移動させ、後退時には前記射出成形品を収容する収容空間を形成する第二コマと、を備えることを特徴とする。
射出成形品1は、軸部材の外周に一条のネジ山2を一体成形したものであり、その両端に大径の軸部4と小径の軸部5が設けられている。射出成形品1の内部軸芯上には中空孔8が成形されて、円筒形状となっている。なお、大径の軸部4には、2つの平行な座面6が成形される。
図2、図3において、金型Mは、不図示の射出成形機の固定盤に固定される第一金型M1と、この第一金型M1に対し可動(進退移動)する第二金型M2から構成され、射出成型時にはパーティング面(parting line面)となる合せ面Lで合体されるようになっている。
また、接合面L1の片側面12には、成形品取出ユニットUの後端およびプーリP1,P2を収容する角型の凹溝14が形成されている。これにより、成形品取出ユニットUのメンテナンスが行えるようになっている。
第二金型M2の内部空間に設けられた一対の成形品取出ユニットUは、それぞれ、第二金型M2の本体に対して回転可能に支持されたハウジングHと、ハウジングHの回転軸に沿って形成された挿通孔16に対して進退移動可能に挿嵌保持されると共にハウジングHと一体に回転する係止コマ20と、挿通孔16に対して係止コマ20よりも後端側に進退移動可能に挿嵌保持されるホルダー24と、から構成されている。
また、ホルダー24の軸芯には、挿通孔25が形成され、その内部にノズル30が挿嵌保持される。そして、ノズル30の先端には、キャビティCAに樹脂を注入するためのゲート28となる切欠き部が形成されている(図6参照)。
なお、ゲート28を有するノズル30の先端は、係止コマ20の角孔20b内に収容されて、射出成形品1の軸部4側の中空孔8を成形する。
案内支持軸40の先端支持部40aは、キャビティCA内に配置され、その先端が第二金型M2のホルダー24のノズル30に当接する。そして、先端支持部40aとノズル30により射出成形品1の中空孔8を成形する(図10参照)。
この際、第二金型M2の成形品取出ユニットUでは、ハウジングHの挿通孔16内においてホルダー24を先端(第一金型M1)側に移動させる。そして、ホルダー24の段付き小径軸24aを係止コマ20の段付き穴20aに嵌合させる。更に、段付き穴20aの先端側を、蓋体32の後面に当接させる。つまり、係止コマ20が蓋体32とホルダー24により挟持された状態となる。
これにより、ゲート28を有するノズル30の先端は、係止コマ20の角孔20b内に収容される。なお、ノズル30の先端と角孔20bは、キャビティCAの一端を形成する。
また、第一金型M1に装着された案内支持軸40の先端支持部40aをキャビティCAの内部に向けて移動させて、その先端をノズル30の先端に当接させる。
そして、射出成形品1が回転すると、キャビティCAに螺合するように成形されたネジ山2の作用により、射出成形品1をキャビティCAから軸方向へ移動させる直進力が与えられる。
こうして、射出成形品1がキャビティCAから抜き出される。
なお、軸部材の外周の一部にネジ山又はネジ溝を有する2つの射出成形品50,60は、それぞれの端部に、係止コマ20の角孔20bに係合する軸部52,62が成形される。
更に、軸部材(円柱・円筒)に限らず、円錐形部材の外周・内周にネジ山等を成形した場合であってもよい。
なお、ネジ部(ネジ山・ネジ溝)の形状は、任意の形状で構わない。軸部材や円錐形部材の表面につる巻き線状に凸部や凹部が設けられたものであればよい。
Claims (8)
- ネジ部を有する射出成形品を成形するキャビティを有する第一金型と、
前記キャビティの一端を形成する部位を有する第二金型と、
前記第一金型と前記第二金型を合わせた状態で、前記射出成形品を回転させて前記キャビティから前記第二金型に形成した内部空間に向けて移動させて離型する成形品取出機構と、
を備え、
前記成形品取出機構は、
前記第二金型の進退方向に平行な回転軸を有して前記第二金型の内部に回転自在に保持されたハウジングと、
前記ハウジングの回転軸に沿って形成された挿通孔に対して進退可能に挿嵌保持されて前記ハウジングと一体に回転すると共に前記射出成形品の一端に係合する第一コマと、
前記挿通孔に対して前記第一コマよりも後側において進退可能に挿嵌保持されると共に前進時には前記第一コマを前記キャビティに臨む位置に移動させ、後退時には前記射出成形品を収容する収容空間を形成する第二コマと、
を備えることを特徴とする射出成形品用金型。 - 前記第二コマの先端に、成形材料を射出するゲートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の射出成形品用金型。
- 前記第一コマに、前記射出成形品を相対回転不能に係合する角孔が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形品用金型。
- 前記第二金型は、
前記ハウジングを回転駆動する駆動部と、
前記ハウジングに前記駆動部の回転を伝達するベルト・プーリー機構と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の射出成形品用金型。 - ネジ部を有する射出成形品を成形するキャビティを有する第一金型と、
前記キャビティの一端を形成する部位を有する第二金型と、
前記第二金型の進退方向に平行な回転軸を有して前記第二金型の内部に回転自在に保持されたハウジング、前記ハウジングの回転軸に沿って形成された挿通孔に対して進退可能に挿嵌保持されて前記ハウジングと一体に回転すると共に前記射出成形品の一端に係合する第一コマ、及び前記挿通孔に対して前記第一コマよりも後側において進退可能に挿嵌保持されると共に前進時には前記第一コマを前記キャビティに臨む位置に移動させ、後退時には前記射出成形品を収容する収容空間を形成する第二コマを備える成形品取出機構と、
による射出成形品の製造方法であって、
前記第一金型と前記第二金型を合わせる第一工程と、
前記キャビティに成形材料を充填して前記射出成形品を成形する第二工程と、
前記第一金型と前記第二金型を合わせた状態で、前記成形品取出機構により前記射出成形品を回転させて前記キャビティから前記第二金型に形成した内部空間に向けて移動させて離型する第三工程と、
を有することを特徴とする射出成形品の製造方法。 - 前記第一工程において、前記第二コマを前進させることを特徴とする請求項5に記載のネジ部を有する射出成形品の製造方法。
- 前記第三工程は、
前記第二コマを後退させる第四工程と、
前記ハウジングを回転して前記第一コマを介して前記射出成形品を回転させつつ前記収容空間に向けて移動させる第五工程と、
を有することを特徴とする請求項6に記載のネジ部を有する射出成形品の製造方法。 - ネジ部を有する射出成形品を成形するキャビティを有する第一金型と、
前記キャビティの一端を形成する部位を有する第二金型と、
前記第二金型の進退方向に平行な回転軸を有して前記第二金型の内部に回転自在に保持されたハウジング、前記ハウジングの回転軸に沿って形成された挿通孔に対して進退可能に挿嵌保持されて前記ハウジングと一体に回転すると共に前記射出成形品の一端に係合する第一コマ、及び前記挿通孔に対して前記第一コマよりも後側において進退可能に挿嵌保持されると共に前進時には前記第一コマを前記キャビティに臨む位置に移動させ、後退時には前記射出成形品を収容する収容空間を形成する第二コマを備える成形品取出機構と、
により成形される射出成形品であって、
前記第一金型と前記第二金型を合わせた後に、前記キャビティに成形材料を充填して前記射出成形品を成形し、
前記第一金型と前記第二金型を合わせた状態で、前記成形品取出機構により前記射出成形品を回転させて前記キャビティから前記第二金型に形成した内部空間に向けて移動させて離型させたことを特徴とする射出成形品。
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JP2009065919A JP5407456B2 (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | ネジ部を有する射出成形品用金型、製造方法及び射出成形品 |
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Publications (2)
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JP2010214849A JP2010214849A (ja) | 2010-09-30 |
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ID=42974198
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JP2009065919A Active JP5407456B2 (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | ネジ部を有する射出成形品用金型、製造方法及び射出成形品 |
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2009
- 2009-03-18 JP JP2009065919A patent/JP5407456B2/ja active Active
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