JP6859124B2 - 棒状成形体の射出成形金型、および棒状成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
棒状成形体を射出成形するための射出成形金型であって、
前記棒状成形体は、
少なくとも一部の外面にネジ部と切り欠き部とを備え、
前記射出成形金型は、
少なくとも前記ネジ部の形状を規定する第1キャビティ型と、
前記切り欠き部を形成するスライド型と、
前記第1キャビティ型により規定される部分以外の部分の少なくとも一部を規定する第2キャビティ型と、を有し、
前記第1キャビティ型は、回転可能となるよう構成されており、
前記スライド型は、前記第1キャビティ型の一部に設けられたスリット内をスライド可能に設けられており、
型閉じ時には、前記スライド型が前記スリットを貫通した状態となって、前記第1キャビティ型の回転が阻止され、
型開き時には、前記スライド型が前記第1キャビティ型から抜き出されて、前記第1キャビティ型の回転が可能となるように構成された射出成形金型。
上記の射出成形金型を用いて前記棒状成形体を製造する方法であって、
前記スライド型が前記第1キャビティ型を貫通した状態で型閉じする工程と、
型閉じした前記射出成形金型のキャビティに樹脂を射出して樹脂を固化させ、金型内部に棒状成形体を形成する工程と、
前記スライド型が前記第1キャビティ型から抜き出されるように移動させた後に、前記第1キャビティ型を回転させて、形成された棒状成形体の外面のネジ部を第1キャビティ型から脱型する工程と、
を有する棒状成形体の製造方法。
なお、以下の実施形態では、管状樹脂成形体について説明しているが、本発明が製造する成形体は、中空、中実に関わらず、棒状成形体であればよい。
本実施形態の管状樹脂成形体1は、燃料等の液体のフィルタ部材として利用できる。管状樹脂成形体1は、中空管状部11を有し、中空管状部11は一端から他端に達する貫通穴を有する直管状である。管の形状は本実施形態では円筒状の管であるが、多角形筒状、例えば四角筒状の管であってもよい。中空管状部11の一端は解放されている一方で、中空管状部11の他端にはふた部12が設けられていて、中空管状部11の末端はふた部12の側で閉じられている。
図3に示した射出成形金型は、図の上側が固定側金型4であり、図の下側が移動側金型5であって、図の上下方向に金型が開閉動作をするように射出成形機に取り付けられる。そして、管状樹脂成形体1は、固定側金型4と移動側金型5の開閉方向(図の上下方向)と、管の中心線mが一致するような姿勢で、金型のキャビティCにより形成される。なお、図3では、射出成形金型が通常有するようなゲートやランナー、スプルー、開閉のガイドピンや開閉機構、スライド等の駆動機構、成形体の突出しピン、冷却水回路等は、記載を省略しているが、これらは、必要に応じ適宜設けられる。
まず、上述したような射出成形金型を準備する。次いで、準備された金型を型閉じする(図3)。型閉じの際には、第1スライド型42,42が第1キャビティ型41を貫通した状態となって、第1スライド型42,42の先端部がコアピン51と対向するように型閉じする。また、円筒状にされたメッシュ19をコアピン51の所定の位置に装着した状態で型閉じし、メッシュ19が第1スライド型42,42の先端部とコアピン51の間に挟まれた状態(図9)でキャビティCに配置されて、メッシュ19がインサート成形されるようにする。
まず、図4に示すように、第1スライド型42,42を後退させて、第1キャビティ型41から抜きだされるように移動させる。図4では後退動作を白抜き矢印で示している。これによって、窓部13,13の部分が脱型され、この部分のアンダーカットが解消されると共に、第1キャビティ型41が軸線m周りに回転可能な状態となる。
ネジ部14が脱型できれば、第1キャビティ型からは管状樹脂成形体1が軸線m方向にたやすく脱型できる。
しかる後に、図7のように、突出しピン(図示せず)等を用いて、管状樹脂成形体1を、コアピン51に沿って、第2キャビティ型(第2スライド型52,52)から取り出せばよい。突出しピンを設ける場合には、好ましくは、コアピン51を取り囲むように離型用のスリーブピンとして設けておくことができる。なお、第2キャビティ型がスライド型を有しない型である場合には、図6の第2スライド型52,52の型開き工程を省略して、直ちに第2キャビティ型から管状樹脂成形体1を取り出せばよい。
以上の製造方法により、管状樹脂成形体1を得ることができる。
上記実施形態の射出成形金型は、第1キャビティ型41が射出成形金型内で中空管状部の軸線m周りに回転可能となるよう構成されると共に、第1スライド型42,42が第1キャビティ型41を貫通するように中空管状部の半径方向に進退可能に設けられている。型閉じ時には、第1スライド型42,42が第1キャビティ型41を貫通した状態となって、第1スライド型42,42の先端部がコアピン51と対向する。第1キャビティ型41の回転が阻止され、さらに、型開き時には、第1スライド型42,42が第1キャビティ型41から抜き出されて、第1キャビティ型の回転が可能となるように構成されている。したがって、ネジ部14や窓部13が設けられた中空管状部を一度に射出成形し、かつ、無理抜きすることなく脱型できる金型である。
11 中空管状部
12 ふた部
13 窓部
14 ネジ部
15 環状シール溝
16 ナット部
17 膨出部
18 フランジ部
19 メッシュ
2 燃料タンク
3 Oリング
4 固定側金型
40 型板(固定側)
41 第1キャビティ型
42 第1スライド型
5 移動側金型
50 型板(移動側)
51 コアピン
52 第2スライド型
C キャビティ
m 中心軸
9 管状樹脂成形体
91 中空管状部
93 窓部
94 ネジ部
95 環状シール溝
98 1次成形部
99 2次成形部
Claims (6)
- 棒状成形体を射出成形するための射出成形金型であって、
前記棒状成形体は、
少なくとも一部の外面にネジ部と切り欠き部とを備え、
前記射出成形金型は、
少なくとも前記ネジ部の形状を規定する第1キャビティ型と、
前記切り欠き部を形成するスライド型と、
前記第1キャビティ型により規定される部分以外の部分の少なくとも一部を規定する第2キャビティ型と、を有し、
前記第1キャビティ型は、回転可能となるよう構成されており、
前記スライド型は、前記第1キャビティ型の一部に設けられたスリット内をスライド可能に設けられており、
型閉じ時には、前記スライド型が前記スリットを貫通した状態となって、前記第1キャビティ型の回転が阻止され、
型開き時には、前記スライド型が前記第1キャビティ型から抜き出されて、前記第1キャビティ型の回転が可能となるように構成された射出成形金型。 - 前記棒状成形体は、さらに、
外面から外側方向に突き出た凸部を備え、
前記凸部と一端との間に、前記ネジ部および前記切り欠き部を備え、
前記第2キャビティ型は、前記凸部を形成する請求項1に記載の射出成形金型。 - 前記凸部は、長手方向に垂直な面に、溝部もしくは突条を備え、
前記第1キャビティ型は、前記溝部もしくは突条を形成する請求項2に記載の射出成形金型。 - 前記棒状成形体は、中空管形状であって、
少なくとも棒状成形体の内周面形状を規定するコアピンをさらに備え、
前記スライド型は、前記コアピンと協同して、棒状成形体の中空部分まで貫通した前記切り欠き部を形成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出成形金型。 - 前記切り欠き部には、フィルタ用メッシュが一体化されており、
前記スライド型は、前記切り欠き部に前記フィルタ用メッシュを形成する形状となっている請求項4に記載の射出成形金型。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載された射出成形金型を用いて前記棒状成形体を製造する方法であって、
前記スライド型が前記第1キャビティ型を貫通した状態で型閉じする工程と、
型閉じした前記射出成形金型のキャビティに樹脂を射出して樹脂を固化させ、金型内部に棒状成形体を形成する工程と、
前記スライド型が前記第1キャビティ型から抜き出されるように移動させた後に、前記第1キャビティ型を回転させて、形成された棒状成形体の外面のネジ部を第1キャビティ型から脱型する工程と、
を有する棒状成形体の製造方法。
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JP2017027352A JP6859124B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 棒状成形体の射出成形金型、および棒状成形体の製造方法 |
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JP2017027352A JP6859124B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 棒状成形体の射出成形金型、および棒状成形体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018130914A JP2018130914A (ja) | 2018-08-23 |
JP6859124B2 true JP6859124B2 (ja) | 2021-04-14 |
Family
ID=63247283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017027352A Active JP6859124B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 棒状成形体の射出成形金型、および棒状成形体の製造方法 |
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