JP3164511B2 - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JP3164511B2
JP3164511B2 JP17717496A JP17717496A JP3164511B2 JP 3164511 B2 JP3164511 B2 JP 3164511B2 JP 17717496 A JP17717496 A JP 17717496A JP 17717496 A JP17717496 A JP 17717496A JP 3164511 B2 JP3164511 B2 JP 3164511B2
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周治 栗田
英樹 斎藤
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株式会社山城精機製作所
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2681Moulds with rotatable mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2618Moulds having screw-threaded mould walls

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一部にネジ部が
形成されている成形品を射出成形によって製造するため
の成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、円筒状の部分の内周面に雌ネ
ジ部が形成されている製品を成形加工する場合、上記雌
ネジ部を形成するコアに該雌ネジ部と螺合する雄ネジ部
を形成し、このコアをキャビティ部に突出させた状態で
成形材料をキャビティ部に充填させ、冷却後に上記コア
を回動させながら成形品から抜き出して、該成形品の円
筒部の内周面に雌ネジ部を形成するようにしてある。こ
のため、コアはキャビティ部に対して進退するととも
に、後退時には回動させるようにしなければならない。
【0003】図9はネジ部を有する成形品のための従来
の金型の構造を示す概略図で、成形品1は円筒形の両底
面から適宜な深さの窪み部が形成された断面ほぼH字状
をして、一方の窪み部に雌ネジ部1aが形成された構造を
したものについて示している。これら窪み部を形成する
ために、第1コア2と第2コア3とが上側金型と下側金
型によって形成されるキャビティ部に突出するようにし
てある。上記第2コア3は上記窪み部の雌ネジ部1aを形
成するために、先端部には該雌ネジ部1aと螺合する雄ネ
ジ部3aが形成され、先端部より適宜に拡径された中央部
には該雄ネジ部3aと等しいピッチの雄ネジ部3bが形成さ
れている。さらに、この第2コア3の後端部には従動ギ
ヤ4が嵌着され、この従動ギヤ4に、モータ5の出力軸
に嵌着された駆動ギヤ6が噛合している。そして、上記
中央部の雄ネジ部3bには、成形装置自体に固定された支
持ブロック7に形成された雌ネジ部7aが螺合している。
【0004】また、成形品1の他方の窪み部1bを形成す
る第1コア2は該窪み部1bと等しい形状をしており、油
圧シリンダ等の駆動装置によって前記キャビティ部に対
して進退自在としてある。
【0005】この従来の成形品1を製造する場合には、
第1コア2と第2コア3とを前進させてキャビティ部に
突出させる。このとき、第2コア3はモータ5を作動さ
せて、駆動ギヤ6から従動ギヤ4に動力を伝達させてこ
の第2コア3を回転させることにより、該第2コア3に
形成された雄ネジ部3bと支持ブロック7の雌ネジ部7aと
の螺合関係によって該第2コア3が回転しながら前進す
ることになる。第1コア2と第2コア3とをキャビティ
部に突出させた状態で成形材料を充填し、冷却後にこれ
ら第1コア2と第2コア3とを成形品1から引抜くこと
になる。
【0006】第1コア2は窪み部1bを形成するためのも
のであるため、該第1コア2を摺動させながら後退させ
ることによって成形品1から引抜くことができ、該成形
品1に窪み部1bが形成されることになる。
【0007】他方、第2コア3は、成形品1の窪み部に
雌ネジ部1aを形成するものであるため、該第2コア3を
回転させながら後退させることになる。すなわち、前記
モータ5を前進時とは逆方向に回転させると、第2コア
3が前進時とは逆方向に回転するから、第2コア3に形
成された雄ネジ部3bと支持ブロック7の雌ネジ部7aとの
螺合関係で、第2コア3は回転しながら後退することに
なる。このときの後退量は、これら雄ネジ部3bと雌ネジ
部7aのピッチによることになる。この後退量が成形品1
に形成される雌ネジ部1aのピッチによる後退量と異なっ
ていては、該雌ネジ部1aが損傷されてしまうことになる
から、該雌ネジ部1aのピッチと支持ブロック7の雌ネジ
部7aのピッチとを等しくしてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の成形用金型では、前記第2コア3の進退を該第
2コア3を回転させながら行なっているため、次のよう
な問題が生じるおそれがある。すなわち、第2コア3の
先端部がキャビティ部に突出した際の位置を正確に位置
決めしなければ成形品1に形成される雌ネジ部1aが製品
によってバラついてしまう。ところが、第2コア3の進
退が前記雄ネジ部3bと雌ネジ部7aとの螺合関係によって
いるため、第2コア3の回転角度がずれると進退量も変
化するから正確な位置決めを行ないにくい。特に、雄ネ
ジ部3bや雌ネジ部7aが摩耗することによって容易に第2
コア3の位置がずれてしまうことになる。
【0009】また、コアを成形品から抜き出す場合に
は、雄ネジ部3bと雌ネジ部7aとの螺合関係に依存するた
め、キャビティ部に充填された成形材料が樹脂収縮を生
じた場合には、成形品に形成されるネジ部1aが第2コ
ア3の雄ネジ部3aによって損傷されるおそれが生じる。
【0010】そこで、この発明は、コアをキャビティ部
に位置させる際には該コアを摺動させて前進させること
ができ、成形品から抜き出す際には該コアを回転させな
がら成形品とコアとの螺合関係によって後退させること
ができるようにして、コアの前進位置の位置決めを容易
に行なうことができるとともに、成形された製品によっ
てバラつきのないネジ部を形成することができる成形用
金型を提供することを目的としている。
【0011】上記の目的を達成するための技術的手段と
して、この発明に係る成形用金型は、一部にネジ部が形
成された製品を加工するため、キャビティ部に対して該
ネジ部の成形を行なうコアを進退させる成形用金型にお
いて、前記コアをコアロッドの先端部に設け、該コアロ
ッドの適宜位置に係合部を設け、該係合部と係脱すると
ともに、上記コアロッドの長手方向に沿って摺動自在な
摺動部材を設け、該コアロッドの適宜位置に該コアロッ
ドの回転を伝達するとともに、該コアロッドの摺動を許
容する回転伝達部材を設け、上記摺動部材に可動側金型
に設けた押動手段を連繋させ、該可動側金型の型締時に
は該押動手段が摺動部材を押動してキャビティ部の方向
に前進させ、型開時には該押動手段が摺動部材を押動し
て反キャビティ部の方向に後退させ、上記摺動部材の前
進時に該摺動部材が上記係合部に当接してコアロッドを
前進させてコアをキャビティ部に挿入し、該摺動部材の
後退時には該摺動部材が係合部から離脱し、摺動部材を
後退させた後上記回転伝達部材を介してコアロッドに回
転力を伝達し、コアに形成されたネジ部と成形品に形成
されたネジ部との螺合関係によってのみ該コアロッドが
後退してコアが成形品から離脱することを特徴とし、特
に上記押動手段として可動側金型の移動方向に対して適
宜に傾倒している傾斜ピンを用いたことを特徴としてい
る。
【0012】キャビティ部に前記コアを挿入するには、
前記コア摺動手段によりコアを前進させる。このコア摺
動手段によりコアの移動量を規制することによってキャ
ビティ部に挿入された際のコアの位置決めを行なうこと
ができる。キャビティ部に成形材料を充填して冷却した
後、前記コア回動手段によって該コアを回転させる。コ
アが回転すると、このコアに形成されているネジ部と該
コアによって成形された成形品のネジ部との螺合関係に
よってコアが後退して成形品から離脱することになる。
【0013】しかも、コアを成形品から離脱させる際に
は、該成形品に形成されたネジ部とコアに形成されてい
るネジ部との螺合関係のみによっているため、コアをキ
ャビティ部の挿入する場合に正確な位置決めを行なわな
くても、形成品に形成されたネジ部を損傷してしまうお
それがない。
【0014】
【0015】また、型締時には上記可動側金型が固定側
金型に押圧される方向に移動し、この移動に伴われて押
動手段である上記傾斜ピンも移動する。この傾斜ピンに
摺動部材を連繋させてあるから、該摺動部材は傾斜ピン
の傾斜によって押動されることになる。このときの摺動
部材の摺動方向をキャビティ部に向う方向としておけ
ば、該摺動部材が上記係合部に当接してコアロッドを押
動させるため、型締動作に連動してコアをキャビティ部
に挿入させることができる。しかも、可動側金型の移動
に伴われるため、確実にコアを挿入することができる。
型開時には可動側金型が固定側金型から離隔し、上記傾
斜ピンが該可動側金型に伴われて移動するから、摺動部
材は反キャビティ部の方向に摺動してコアロッドの係合
部から離隔することになる。次いで、コアロッドを回転
させると、コアのネジ部と成形品のネジ部との螺合関係
によってコアロッドが後退して成形品からコアが離脱す
ることになる。この構成では、可動側金型に設けた傾斜
ピンを上記摺動部材に連繋させた構造であるため、簡単
な構造で摺動部材を確実に可動側金型に同期させて駆動
することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】なお、押動手段としては傾斜ピンに限ら
ず、可動側金型の移動力を利用して上記摺動部材を該可
動側金型の移動方向とほぼ直交する方向に移動させる機
構であれば、例えば可動側金型に連繋してラック部を形
成し、このラック部と噛合するギヤを含む適宜なギヤ列
を介して摺動部材に連繋させたラック部に連繋して、該
摺動部材を摺動させる構造とすることもできる。
【0020】さらに、キャビティ部に成形材料を充填し
た場合の圧力によってコアロッドが後退してしまうこと
を防止するために、可動側金型の開閉に伴われて移動す
る位置決めブロックを設け、型締時には該位置決めブロ
ックが前記摺動部材に係合して該摺動部材の位置決めを
行なうことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形
態に基づいて、この発明に係る成形用金型を具体的に説
明する。
【0022】この実施形態では図3に示す形状をした成
形品10を成形する場合について説明する。この成形品10
は中央部に縮径部10a が形成された円柱状の外形をして
おり、底面の一方には円柱の軸方向に沿って孔部11が形
成されている。また、他方の底面には適宜なピッチの雌
ネジ部12が形成されている。これら孔部11と雌ネジ部12
とは中央部の仕切壁13によって隔てられている。この実
施形態では、この成形品10を射出成形によって成形する
際の成形用金型について説明してある。
【0023】図1はこの発明に係る成形用金型を備えた
射出成形機の概略を示す側面図で一部を切断して示して
おり、図2は概略の平面図である。固定側金型である下
側金型16と可動側金型である上側金型17とによってキャ
ビティ部18が形成されている。下側金型16は成形装置の
架台19に対して適宜高さの部位に固定されており、上側
金型17は図示しない適宜な駆動装置によって垂直方向に
移動自在としてあり、下側金型16に上側金型17を密着さ
せた状態で十分な締め付け力で型締されるようにしてあ
る。キャビティ部18に対して、成形品10の前記孔部11を
形成するための第1コア20と前記雌ネジ部12を形成する
ための第2コアとしての雄ネジ部31が形成されたコアロ
ッド30とが水平方向に摺動することによって出没自在に
設けられている。
【0024】前記第1コア20の先端部は成形品10の孔部
11とほぼ等しい形状に形成されており、基端部はスライ
ドブロック21にチャックされて支持されている。このス
ライドブロック21は成形装置に設けられた水平面に案内
されて摺動自在としてある。このスライドブロック21に
は、図1上破線で示した傾斜ピン22が摺動自在に遊挿さ
れている。この傾斜ピン22は同図に示すように、垂直方
向に対して適宜な角度でその上端部がキャビティ部18側
に偏倚した状態に傾倒しており、該上端部は前記上側金
型17の金型取付板17a に固定されている。このため、こ
の傾斜ピン22は上側金型17と共に垂直方向に移動するこ
とになる。また、スライドブロック21の反キャビティ部
18側の面は、上方に開いた状態の傾斜面21a に形成され
ており、金型取付板17a に止着された押動ブロック23の
キャビティ部18側に形成された傾斜面と合致するように
してある。なお、この押動ブロック23も上側金型17とと
もに垂直方向に移動する。
【0025】前記コアロッド30の先端部には、成形品10
の雌ネジ部12を成形するための該雌ネジ部12と等しいピ
ッチのコアとなる雄ネジ部31が形成されており、コアロ
ッド30の水平方向の摺動によって該雄ネジ部31がキャビ
ティ部18に出没することになる。この雄ネジ部31は、該
雄ネジ部31よりも拡径された保持部32の先端部に形成さ
れている。この保持部32は、該保持部よりも拡径された
ホルダ部33に着脱自在にチャックされている。このホル
ダ部33の中央部が前側軸受34によって支持されている。
また、ホルダ部33の基端部には該ホルダ部33よりも拡径
させた係合部としてのフランジ部35が形成されている。
フランジ部35の反キャビティ部18側は該フランジ部35よ
りも縮径された駆動ロッド部36とされており、この駆動
ロッド部36のフランジ部35の直後の部分は摺動部材とし
てのスライドブロック37に遊挿されている。このスライ
ドブロック37は成形装置に設けられた水平面に案内され
て摺動自在としてあり、この摺動によって上記フランジ
部35と係脱するようにしてある。すなわち、スライドブ
ロック37がキャビティ部18側に前進する場合には、フラ
ンジ部35に当接して該フランジ部35を押動することがで
き、反キャビティ部18側に後退する場合には、フランジ
部35から離隔するようにしてある。さらに駆動ロッド部
36は押動ブロック38に遊挿され、この押動ブロック38の
後側の位置において後側軸受39に支持されており、該後
側軸受39から突出した後端部に回転伝達部材としての従
動ギヤ40が嵌着されている。この従動ギヤ40には駆動用
モータ41の出力軸に嵌着された駆動ギヤ42が螺合してお
り、該駆動用モータ41の回転がこれら駆動ギヤ42、従動
ギヤ40を介して適宜に変速されてコアロッド30に伝達さ
れ、該コアロッド30が回転するようにしてある。
【0026】前記スライドブロック37には、前記スライ
ドブロック21と同様に、図1上破線で示すように該スラ
イドブロック37に対して摺動自在に押動手段としての傾
斜ピン43が遊挿されており、この傾斜ピン43の上端部は
金型取付板17a に止着されている。また、この傾斜ピン
43は前記傾斜ピン22とは逆に上端部が垂直方向に対して
適宜な角度でキャビティ部18の側に偏倚した状態に傾倒
している。すなわち、この傾斜ピン43も前記傾斜ピン22
と同様に上側金型17と共に垂直方向に移動することにな
る。また、スライドブロック37の反キャビティ部18側の
面は、上方に開いた状態の傾斜面37a に形成されてお
り、前記押動ブロック38のキャビティ部18側に形成され
た傾斜面がこの傾斜面37a と合致するようにしてある。
さらに、この押動ブロック38も上側金型17とともに垂直
方向に移動する。
【0027】前記従動ギヤ40の後方には位置センサ44が
設けられており、後述する動作において該従動ギヤ40が
所定位置まで後退したことを検出するようにしてある。
【0028】また、下側金型16には、前記キャビティ部
18に先端部を臨ませた一対の突き出しロッド51が垂直方
向に摺動自在に設けられており、該キャビティ部18内か
ら成形品10を突き出すようにしてある。
【0029】以上により構成したこの発明に係る成形用
金型の実施形態についての作用を、図4ないし図8を参
照しながら以下に説明する。
【0030】図4はキャビティ部18成形材料が充填さ
れた状態を示すもので、第1コア20とコアロッド30はキ
ャビティ部18に対して前進して、それぞれ先端部がキャ
ビティ部18に突出し、第1コア20の先端部によって成形
品10の孔部11が、コアロッド30の先端の雄ネジ部31によ
って成形品10の雌ネジ部12がそれぞれ形成されている。
この成形直後の状態にあっては、上側金型17が最下部ま
で下降して下側金型16に密着している。上側金型17の金
型取付板17a には前記傾斜ピン22と傾斜ピン43とが止着
されているから、これら傾斜ピン22、43も下降した位置
にある。
【0031】傾斜ピン22には前記スライドブロック21が
連繋しており、該傾斜ピン22が下降した位置にある場合
には、このスライドブロック21は該傾斜ピン22の中央部
において連繋している。傾斜ピン22の中央部は該傾斜ピ
ン22の下端部よりもキャビティ部18側に位置しているた
め、該スライドブロック21はキャビティ部18側に摺動し
た状態にある。このため、このスライドブロック21に取
り付けられた第1コア20はその先端部がキャビティ部18
内に突出していることになる。また、金型取付板17a に
止着された前記押動ブロック23も下降した位置にあるた
め、その傾斜面がスライドブロック21の傾斜面21a に当
接して該スライドブロック21を前進位置に保持すること
になる。このため、キャビティ部18に成形材料を充填し
た場合の圧力によって第1コア20が後退することを防止
している。
【0032】また、前記傾斜ピン43には前記スライドブ
ロック37が連繋しており、該傾斜ピン43が下降した位置
にある場合には、このスライドブロック37は該傾斜ピン
43の中央部において連繋している。傾斜ピン43の中央部
は該傾斜ピン43の下端部よりもキャビティ部18側に位置
しているため、該スライドブロック37はキャビティ部18
側に前進した状態にある。スライドブロック37が前進し
た状態では、該スライドブロック37は図4に示すように
コアロッド30のフランジ部35に当接して、該フランジ部
35を介してコアロッド30をキャビティ部18側に押動させ
ている。このため、コアロッド30の雄ネジ部31はキャビ
ティ部18内に突出していることになる。また、金型取付
板17a に止着された前記押動ブロック38も下降した位置
にあるため、その傾斜面がスライドブロック37の傾斜面
37a に当接して該スライドブロック37を前進位置に保持
することになる。このため、キャビティ部18に成形材料
を充填した場合の圧力によってコアロッド30が後退する
ことを防止している。
【0033】成形材料が射出されて冷却されると、上側
金型17が図示しない駆動装置によって上昇して型開きが
行なわれる。上側金型17が上昇すると金型取付板17a に
止着された前記傾斜ピン22、43および押動ブロック23、
38も上昇する。図5は型開きされた状態を示している。
【0034】傾斜ピン22が上昇すると、該傾斜ピン22は
スライドブロック21内でその中央部から下端部に位置が
ずれることになる。この傾斜ピン22は上側金型17と共に
垂直方向に上昇するから、スライドブロック21内で位置
がずれることによって該スライドブロック21が前進位置
から後退することになる。なお、前記押動ブロック23は
上側金型17と共に上昇するから、スライドブロック21の
後退に障害となることはない。このスライドブロック21
の後退によって第1コア20も後退し、その先端部が成形
品10から離脱して該成形品10には孔部11が形成されるこ
とになる。
【0035】また、前記傾斜ピン43が上昇すると、該傾
斜ピン43に連繋している前記スライドブロック37が傾斜
ピン43の上昇に伴われて後退することになる。また、前
記押動ブロック38は上側金型17a と共に上昇してスライ
ドブロック37の後退に障害とならない。このスライドブ
ロック37はコアロッド30に対して摺動自在に設けられて
いるから、コアロッド30は雄ネジ部31が成形品10に螺合
した状態で、スライドブロック37だけが後退することに
なる。
【0036】型開きが完了すると、次いで成形品10の雄
ネジ部12からコアロッド30の雄ネジ部31を離脱させる操
作が行なわれる。前記駆動用モータ41が回転すると、駆
動ギヤ42と従動ギヤ40とを介してコアロッド30に回転が
伝達されることになる。そして、成形品10は下側金型16
に保持されているため、コアロッド30が回転すると、そ
の雄ネジ部31と成形品10に形成された雌ネジ部12との螺
合関係でコアロッド30が回転しながら後退して、雄ネジ
部31が雌ネジ部12から離脱することになる。なお、コア
ロッド30の後退によって前記従動ギヤ40の駆動ギヤ42に
対する噛合位置がずれることになる。雄ネジ部31が雌ネ
ジ部12から離脱する途中の状態を図6に示してる。
【0037】すなわち、コアロッド30の雄ネジ部31は成
形品10の雌ネジ部12から、これらの螺合関係によっての
み離脱することになるから、コアロッド30が離脱する際
に該雌ネジ部12が損傷したりすることがない。
【0038】図7は成形品10の雌ネジ部12からコアロッ
ド30の雄ネジ部31が離脱した状態を示しており、この状
態となる位置までコアロッド30が後退すると、該コアロ
ッド30と共に後退した従動ギヤ40が前記位置センサ44に
当接して位置が検出され駆動モータ41を停止させること
になる。次いで、前記突き出しロッド51が上昇して、キ
ャビティ部18にある成形品が突き出されて、図8に示す
状態となる。
【0039】型締時には型開時に上昇した上側金型17が
下降することによる。上側金型17が下降すると金型取付
板17a と共に前記傾斜ピン22、43と押動ブロック23、38
も下降する。型開時には上記傾斜ピン22、43の下端部が
それぞれスライドブロック21とスライドブロック37に位
置している。
【0040】上記傾斜ピン22の下降によって該傾斜ピン
22のスライドブロック21に対する係合位置は、下端部か
ら中央部にずれることになる。該傾斜ピン22は下端部よ
りも中央部のほうがキャビティ部18側に位置しているか
ら、スライドブロック21は傾斜ピン22に押されてキャビ
ティ部18側に摺動することになる。また、押動ブロック
23が下降してその傾斜面がスライドブロック21の傾斜面
21a に当接すると、以後は該押動ブロック23の下降によ
ってもスライドブロック21はキャビティ部18側に摺動す
ることになる。そして、上側金型17が下側金型16に当接
して型締された状態となるとスライドブロック21が最前
部まで摺動し、押動ブロック23によって当該位置に保持
されると共に該スライドブロック21に取り付けられた第
1コア20の先端部が、成形品10の孔部11を形成するのに
適宜な位置までキャビティ部18内に突出することにな
る。
【0041】他方、前記傾斜ピン43が下降すると該傾斜
ピン43のスライドブロック37に対する位置がその下端部
から中央部に移動するから、該スライドブロック37がキ
ャビティ部18側に向って前進することになる。また、押
動ブロック38が下降しその傾斜面がスライドブロック37
の傾斜面37a に当接した後は、該押動ブロック38の下降
によってもスライドブロック37は押動されることにな
る。スライドブロック37が前進する途中で、コアロッド
30のフランジ部35が該スライドブロック37に当接するこ
とになり、スライドブロック37がさらに前進することに
よりコアロッド30もスライドブロック37と共に前進する
ことになる。このため、上側金型17が下側金型16に当接
して型締された状態で、スライドブロック37とコアロッ
ド30が最前部まで摺動し、該スライドブロック37が押動
ブロック38によって当該位置に保持され、コアロッド30
の雄ネジ部31が成形品10の雌ネジ部12を形成するのに適
宜な位置までキャビティ部18内に突出することになる。
【0042】以上に説明した実施形態では雄ネジ部31が
形成されたコアロッド30を摺動させる構造として、上側
金型17の昇降に連動してスライドブロック37を押動させ
るため、該上側金型17の金型取付板17a に傾斜ピン43を
止着し、該傾斜ピン43にスライドブロック37を連繋させ
た摺動手段を利用した構造について説明したが、該スラ
イドブロック37は他の摺動手段によって摺動させても構
わない。例えば、スライドブロック37の一部にラック部
を形成し、該ラック部と噛合するピニオンギヤをモータ
によって回転させることによって該スライドブロック37
を摺動させる構造とすることもできる。また、スライド
ブロック37によらずにコアロッド30を摺動させる手段を
採用しても構わない。
【0043】また、この実施形態では成形品10の雌ネジ
部12を成形する場合について説明したが、雄ネジ部を有
する成形品であっても、雌ネジ部が形成された第2コア
を用いることによって同様に成形することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る成形
用金型によれば、成形品のネジ部を形成するためのコア
を、キャビティ部に挿入する場合には該コアをキャビテ
ィ部に対して摺動させることによって行ない、成形後に
成形品から該コアを離脱させる場合には、該コアを回転
させて該コアのネジ部と成形品のネジ部との螺合関係に
よって行なうようにしたから、型締時に該コアを正確に
位置決めしなくても、該コアの離脱時に成形品に形成さ
れたネジ部を損傷してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る成形用金型を具備した射出成形
機の概略の側面図で、一部を切断して示してある。
【図2】この発明に係る成形用金型を具備した射出成形
機の概略の平面図である。
【図3】この発明に係る実施形態の説明に際して成形さ
れる成形品を、その軸を含む面で切断した断面図であ
る。
【図4】この発明に係る成形用金型による成形直後の位
置関係を示す概略の側面図である。
【図5】この発明に係る成形用金型による型開時の位置
関係を示す概略の断面図である。
【図6】この発明に係る成形用金型によって成形した成
形品のネジ部から該ネジ部を成形したコアを離脱させる
状態を示す概略の側面図である。
【図7】この発明に係る成形用金型のキャビティ部から
成形品を突き出す際の位置関係を示す概略の側面図であ
る。
【図8】この発明に係る成形用金型による型締前の状態
の位置関係を示す概略の側面図である。
【図9】ネジ部を有する成形品を成形するための従来の
成形用金型を説明するための概略の側面図で、図4に相
当する図面である。
【符号の説明】
10 成形品 11 孔部 12 雌ネジ部 16 下側金型(固定側金型) 17 上側金型(可動側金型) 17a 金型取付板 18 キャビティ部 20 第1コア 21 スライドブロック 22 傾斜ピン 23 押動ブロック 30 コアロッド 31 雄ネジ部(コア) 32 保持部 33 ホルダ部 35 フランジ部(係合部) 36 駆動ロッド部 37 スライドブロック 38 押動ブロック 40 従動ギヤ 41 駆動用モータ 42 駆動ギヤ 43 傾斜ピン 44 位置センサ 51 突き出しロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/44 - 33/54 B29C 45/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部にネジ部が形成された製品を加工す
    るため、キャビティ部に対して該ネジ部の成形を行なう
    コアを進退させる成形用金型において、 前記コアをコアロッドの先端部に設け、 該コアロッドの適宜位置に係合部を設け、 該係合部と係脱するとともに、上記コアロッドの長手方
    向に沿って摺動自在な摺動部材を設け、 該コアロッドの適宜位置に該コアロッドの回転を伝達す
    るとともに、該コアロッドの摺動を許容する回転伝達部
    材を設け、 上記摺動部材に可動側金型に設けた押動手段を連繋さ
    せ、該可動側金型の型締時には該押動手段が摺動部材を
    押動してキャビティ部の方向に前進させ、型開時には該
    押動手段が摺動部材を押動して反キャビティ部の方向に
    後退させ、 上記摺動部材の前進時に該摺動部材が上記係合部に当接
    してコアロッドを前進させてコアをキャビティ部に挿入
    し、該摺動部材の後退時には該摺動部材が係合部から離
    脱し、摺動部材を後退させた後上記回転伝達部材を介し
    てコアロッドに回転力を伝達し、コアに形成されたネジ
    部と成形品に形成されたネジ部との螺合関係によって
    該コアロッドが後退してコアが成形品から離脱するこ
    とを特徴とする成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記押動手段が可動側金型の移動方向に
    対して適宜に傾倒している傾斜ピンであることを特徴と
    する請求項1に記載の成形用金型。
  3. 【請求項3】 可動側金型の開閉に伴われて移動する位
    置決めブロックを設け、型締時には該位置決めブロック
    が前記摺動部材に係合して該摺動部材の位置決めを行な
    うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成
    形用金型。
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