JP2003320546A - 一部突出インサート体を備えた成形品の射出成形方法、及びその装置 - Google Patents

一部突出インサート体を備えた成形品の射出成形方法、及びその装置

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JP2003320546A
JP2003320546A JP2002130769A JP2002130769A JP2003320546A JP 2003320546 A JP2003320546 A JP 2003320546A JP 2002130769 A JP2002130769 A JP 2002130769A JP 2002130769 A JP2002130769 A JP 2002130769A JP 2003320546 A JP2003320546 A JP 2003320546A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドコアに、一部突出インサート体を挿入
セットする作業が、容易にできるようにすることであ
る。 【解決手段】射出成形が終了し、一対の成形型Ka1,K
b1の開閉方向P1 と交差する方向(スライド方向P2
にスライドされるスライドコアS1 から成形品Qを抜き
取った後、後退端位置に配置された前記スライドコアS
1 を回動させ、該スライドコアS1 におけるねじ軸Bの
挿入セット孔15が設けられた前端面17の周囲に、大
きな挿入空間部Vを形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の成形型と、
該一対の成形型のいずれか一方に取付けられ、インサー
ト体を挿入セットした状態で前記一対の成形型の開閉方
向と交差する方向にスライドするスライドコアとから成
る射出成形装置を使用して、一部突出インサート体を備
えた成形品を射出成形するための方法、及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形装置は、一対の成形型を閉じて
形成されたキャビティに溶融樹脂を射出し、その後、前
記一対の成形型を開いて成形品を排出する。この射出成
形において、予め、スライドコアに別部材(インサート
体)を装填させておき、該インサート体を組み込んで射
出成形する成形方法が存しており、「インサート成形」
と称されている。
【0003】例えば、図13の(イ),(ロ)に示される
成形品Q(自動車部品)は、樹脂から成る成形本体部1
(溶融樹脂Wが固化して形成される部分)に、金属より
成るねじ軸B(バルブ)を斜めの状態で組み込み、しか
も、その一部(フランジ部2とねじ軸本体部3)を、前
記成形本体部1から突き出した形態で一体成形したもの
である。最初に、ねじ軸Bについて説明する。このねじ
軸Bは、オイルシール(図示せず)が装着されるフラン
ジ部2に対して、一方側に延設されたねじ軸本体部3
と、該ねじ軸本体部3と軸心同一にして他方側に延設さ
れた抜止部4とから成る。前記ねじ軸本体部3は、先細
となった段付き軸の形状を呈していて、2つの円筒部5
a,5b と、2つの雄ねじ部6a,6b が交互に設けられて
いる。また、前記抜止部4は、段付き状態(アンダーカ
ット状態)となっていて、そのくびれ部分4aに溶融樹
脂Wが入り込んで固化されることにより、成形本体部1
からねじ軸Bが抜け出ないようになっている。そして、
このねじ軸Bの軸心の部分には、エアを通すためのエア
通し孔7が設けられている。
【0004】次に、成形本体部1の構成について説明す
る。この成形本体部1は、平面視において略平板状であ
り、その内側には、別部材(図示せず)を装填させるた
めの空間部8が、下面に臨む部分を開口させた状態で形
成されている。前記成形本体部1の一端面は、ねじ軸B
のフランジ部2の一端面と、斜めの状態で接合されてい
る。このため、ねじ軸Bにおける抜止部4の全体が、成
形本体部1に埋設されている。また、成形本体部1にお
いて、ねじ軸Bの抜止部4に臨む部分には、該ねじ軸B
のエア通し孔7と成形本体部1の外部とを連通させるた
めの連通孔9が設けられている。
【0005】この成形品Qを射出成形(インサート成
形)する場合、例えば、図14及び図15に示される射
出成形装置A’が使用される。この射出成形装置A’
は、成形品Qの成形本体部1に対応するキャビティ成形
面11が形成されると共に、傾斜ピン12が斜めに突出
された第1成形型Ka'(可動型)と、前記第1成形型K
a'に相対向して配設され、成形品Qの空間部8に対応す
るコア部13が、上面(パーティング面)に突設された
第2成形型Kb'(固定型)とから成る。前記第2成形型
Kb'におけるコア部13の側方の部分は斜めに切除され
ていて、当該部分に配設されるスライドコアS’のスラ
イドを案内するための傾斜ガイド面14が形成されてい
る。このスライドコアS’には、ねじ軸Bを挿入してセ
ットさせるための挿入セット孔15が、第1成形型Ka'
のキャビティ成形面11に向かって開口して設けられて
いると共に、前記傾斜ピン12と対応する位置に、該傾
斜ピン12を入り込ませるための傾斜ピン挿通孔16
が、前記傾斜ピン12の傾斜方向と平行にして設けられ
ている。。このスライドコアS’は、第1及び第2の各
成形型Ka',Kb'が、開閉方向P1 に沿って接近・離隔
されるとき、前記傾斜ピン12の作用により、傾斜ガイ
ド面14上を、スライド方向P2 に沿ってスライドされ
る。即ち、一対の成形型Ka',Kb'が相互に接近される
と、スライドコアS’の傾斜ピン挿通孔16に入り込ん
だ傾斜ピン12が、前記スライドコアS’をスライド方
向P2 に沿って押し上げる。そして、一対の成形型K
a',Kb'が閉じられたとき、各成形型Ka',Kb'とスラ
イドコアS’の前端面17(キャビティ成形面11に臨
む面)とにより、キャビティCが形成される。
【0006】図14に示されるように、射出ノズル18
から射出された溶融樹脂Wは、スプルー19、各ランナ
21a,21b 、ゲート22を通ってキャビティCに供給
される。この溶融樹脂Wが冷却して固化すると、ねじ軸
Bの抜止部4を組み込み、かつ、フランジ部2とねじ軸
本体部3とを外部に突き出した成形品Qが成形される。
【0007】図15に示されるように、一対の成形型K
a',Kb'を離隔させると、スライドコアS’は、傾斜ピ
ン12の作用と自重により、第2成形型Kb'の傾斜ガイ
ド面14に沿って下降する。こうすることによって、成
形品QとスライドコアS’とが分離される。そして、プ
ッシュピン23を突出させて、成形品Qを第2成形型K
b'から離型させて排出する。
【0008】上記した射出成形装置A’では、前記ねじ
軸Bは、予め、スライドコアS’の挿入セット孔15に
挿入される。作業の効率化を図るため、ねじ軸Bの挿入
作業を、ロボット等により自動で行わせることが想定さ
れる。そのために、スライドコアS’の前方に、大きな
挿入空間部Vを設けなければならない。その結果、一対
の成形型Ka',Kb'が離隔したときの間隔を大きくしな
ければならなくなり、1個の成形品Qを成形するための
サイクルタイムが長くなってしまう。しかも、スライド
コアS’の挿入セット孔15が斜めに設けられていて、
該ねじ軸Bを、水平面に対して斜めの状態で挿入させな
ければならない。また、前記ねじ軸Bを、前記挿入セッ
ト孔15に対してずれたりすることなく、確実に挿入セ
ットさせなければならない。このため、ロボットのハン
ド44(図6参照)の構成が複雑になる。更に、スライ
ドコアS’の前方には、コア部13が存している。この
ため、前記ロボットのハンド44の動きも複雑になる。
上記した結果、ねじ軸Bの挿入セット作業を人手によっ
て行わざるを得ず、作業効率が悪い。
【0009】上記した不具合を解消するため、前記スラ
イドコアS’を2分割させることが想定される。しか
し、射出成形装置A’の構成が極めて複雑なものになっ
てしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、スライドコアにインサート体を挿入セット
する作業が、容易にできるようにすることを課題として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、一対の成形型と、該一対の
成形型のいずれか一方に取付けられ、それらの開閉方向
と交差する方向にスライドするスライドコアとから成
り、前記スライドコアは、インサート体の突出部となる
部分を挿入セットするための挿入セット孔がキャビティ
成形面に開口し、かつ、前記スライドする方向に沿って
形成された射出成形装置を使用し、前記スライドコアの
挿入セット孔に前記インサート体の突出部となる部分を
挿入セットした状態で、前記一対の成形型と前記スライ
ドコアとで形成されるキャビティに溶融樹脂を射出し
て、前記インサート体の少なくとも一部が外部に突き出
した形態で成形品本体にインサート成形された成形品を
射出成形する方法であって、前記スライドコアは、その
後退端位置において挿入セット孔が前記一対の成形型の
開閉方向にほぼ沿うように回動可能に構成されて、該ス
ライドコアの挿入セット孔が前記開閉方向にほぼ沿った
姿勢で、該挿入セット孔に前記インサート体を挿入セッ
トすることを特徴としている。
【0012】同じく、請求項2に記載の発明は、一対の
成形型と、該一対の成形型のいずれか一方に取付けら
れ、それらの開閉方向と交差する方向にスライドするス
ライドコアとから成り、該スライドコアには、インサー
ト体の突出部となる部分を挿入セットするための挿入セ
ット孔がキャビティ成形面に開口し、かつ、前記スライ
ドする方向に沿って形成され、前記スライドコアの挿入
セット孔に前記インサート体の突出部となる部分を挿入
セットさせた状態で、前記一対の成形型と前記スライド
コアとで形成されるキャビティに溶融樹脂を射出して、
前記インサート体の少なくとも一部が外部に突き出した
形態で成形品本体にインサート成形された成形品を射出
成形する装置であって、前記スライドコアを、その後退
端位置において挿入セット孔が前記一対の成形型の開閉
方向にほぼ沿うように回動させるための回動手段を備え
ていることを特徴としている。
【0013】請求項1又は2に記載の発明では、一対の
成形型が開かれ、成形品に組み込まれたインサート体の
突出部とスライドコアとが分離されると、後退端位置に
配置されたスライドコアが回動される。そして、その挿
入セット孔は、前記一対の成形型の開閉方向に沿う。こ
の状態で、前記挿入セット孔にインサート体が挿入セッ
トされる。このとき、スライドコアにおける挿入セット
孔の開口部の周囲には、大きな挿入空間部が形成され
る。このため、前記インサート体をロボットのハンド等
により、スライドコアの挿入セット孔の直上まで搬送さ
せることができる。即ち、スライドコアにインサート体
を挿入セットする作業を自動化することができ、作業効
率が良好である。また、前記インサート体は、ほぼ起立
した状態でスライドコアの挿入セット孔に挿入セットさ
れるため、ずれたり傾いたりすることなく、確実に挿入
セットされる。この結果、成形時におけるインサート体
が確実に位置決めされ、成形品の精度が良好である。
【0014】請求項3に記載の発明は、旋回テーブルに
同一構成の複数の固定型が、旋回軸を中心とする同一円
周上に周方向に設けられて、前記旋回軸を中心にして旋
回可能な固定型ユニットと、該固定型ユニットの射出成
形位置に位置する固定型に対して開閉する単一の可動型
とから成り、前記固定型ユニットの各固定型には、前記
可動型の開閉方向と交差する方向にスライドするスライ
ドコアがそれぞれ設けられて、前記スライドコアは、イ
ンサート体の突出部となる部分を挿入セットするための
挿入セット孔がキャビティ成形面に開口し、かつ、前記
スライドする方向に沿う挿入セット孔を備え、しかも、
その後退端位置において、回動手段により前記挿入セッ
ト孔が前記可動型の開閉方向にほぼ沿うように回動可能
に支持され、前記固定型ユニットを構成する複数の固定
型のうち、射出成形位置に位置する特定の固定型に設け
られたスライドコアの挿入セット孔にインサート体の突
出部となる部分を挿入セットした状態で、前記特定の固
定型、前記可動型及び前記スライドコアとで形成される
キャビティに溶融樹脂を射出させて、前記インサート体
の少なくとも一部が外部に突き出した形態で成形品本体
にインサート成形された成形品の射出成形作業と、前記
固定型ユニットを構成する複数の固定型のうち、インサ
ート体の挿入セット位置に位置する固定型に設けられた
スライドコアを回動させて、その挿入セット孔にインサ
ート体を挿入セットする作業と、を同時に行えるように
したことを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明の射出成形装置で
は、射出成形位置に配置された特定の固定型と可動型と
により成形品を射出成形する射出成形作業と、インサー
ト体の挿入セット位置に配置された他の固定型に取付け
られたスライドコアを回動させて、その挿入セット孔に
インサート体を挿入セットさせる作業とが、同時に行わ
れる。即ち、射出成形位置に配置された特定の固定型の
スライドコアには、既にインサート体が挿入セットされ
ている。このため、射出成形作業に要する時間が著しく
短縮され、成形のサイクルタイムが短くなる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の発明を前提として、前記回動手段は、前記スラ
イドコアをスライド可能に支持すると共に、一方の成形
型に対して回動支点軸を介して回動可能に支持されたス
ライド支持台と、成形品を突き出すためのプッシュピン
と同期して同方向に進退する作動ロッドと、前記スライ
ド支持台の回動支点軸と前記作動ロッドとを連結するカ
ム板とから成り、前記スライドコアは、その後退端位置
において、前記プッシュピンの進退と同期して正逆方向
に回動する構成であることを特徴としている。この発明
では、スライドコアを回動させるための手段が作動ロッ
ドの進退であり、しかも、その進退は、成形品を突き出
すためのプッシュピンの進退と同期する。このため、前
記作動ロッドを進退させる手段を、プッシュピンを進退
させる手段と兼用させることができ、その構成を簡単な
ものにすることができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の発明を前提として、前記回動手段は、スライド
コアをスライド可能に支持するためのスライド支持台
と、前記スライド支持台を回動させるための駆動モータ
であり、前記スライドコアは、その後退端位置におい
て、駆動モータにより正逆方向に回動する構成であるこ
とを特徴としている。この発明では、スライドコアは、
駆動モータによって正逆回動される。即ち、前記スライ
ドコアの回動が、プッシュピンの作動から独立して行わ
れるため、一対の成形型が開いたときの間隔を最小にす
ることができ、成形のサイクルタイムが短くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。なお、従来の技術で説明した部材
と同一の部材には同一の符号を付して記載する。図1は
本発明の第1実施形態の射出成形装置A1 の正面断面
図、図2は第2成形型Kb1の平面図、図3は同じく側面
断面図である。第1実施形態の射出成形装置A1 の全体
構成について説明する。図1ないし図3に示されるよう
に、第1実施形態の射出成形装置A1 は、上下に相対向
して配設され、開閉方向P1 に沿って相互に接近・離隔
可能な一対の成形型(上側の第1成形型Ka1と下側の第
2成形型Kb1)と、前記第2成形型Kb1に配設され、前
記開閉方向P1 と交差する方向(即ち、開閉方向P 1
平行でないすべての方向を意味し、「スライド方向
2 」と記載する)にスライドするスライドコアS1
から成る。
【0019】図1ないし図3に示されるように、第1及
び第2の各成形型Ka1,Kb1は、スプルー19に対して
左右対称に構成されていると共に、各成形型Ka1,Kb1
における左右の両側には、奥行方向に2つのキャビティ
成形面11と2つのコア部13とが設けられているた
め、一度に4個の成形品Qを射出成形することができ
る。即ち、射出ノズル18から射出された溶融樹脂W
は、第1成形型Ka1に設けられたスプルー19を通り、
該スプルー19から4つの方向に振り分けられた各ラン
ナ21a,21b 、及びゲート22を通って各キャビティ
Cに供給される。各キャビティCの構成は全く同一であ
るため、本明細書では、いずれか1つのキャビティCの
部分における射出成形装置A1 の構成と作用について説
明する。
【0020】最初に、上側の第1成形型Ka1について説
明する。この第1成形型Ka1の下面で、下側の第2成形
型Kb1と相対向する面(パーティング面)には、成形品
Qの成形本体部1に対応するキャビティ成形面11が、
前記パーティング面に開口して形成されていると共に、
スライドコアS1 の上半部を収容するためのスライドコ
ア収容面24が、前記キャビティ成形面11と連続して
形成されている。そして、スライドコア収容面24の部
分から、傾斜ピン12が、第1成形型Ka1の下方に向け
て斜めに突出されている。また、前記キャビティ成形面
11には、一対の成形型Ka1,Kb1が閉じられたとき
に、ねじ軸Bのエア通し孔7を閉塞すると共に、成形本
体部1に連通孔9を形成するための孔閉塞突起体25が
下方に突設されている。
【0021】次に、下側の第2成形型Kb1について説明
する。この第2成形型Kb1の上面で、上側の第1成形型
Ka1と相対向する面(パーティング面)には、前述した
第1成形型Ka1のパーティング面に設けられたランナ2
1aと対応するランナ21bと、前記ランナ21bとキ
ャビティCとを接続するためのゲート22が設けられて
いる。そして、前記ゲート22の側方には、成形本体部
1に空間部8を形成するためのコア部13が突設されて
いる。前記コア部13の更に側方の部分は斜めに切除さ
れている。この切除部分には、前記傾斜ピン12の作用
によって押し上げられて、前進端位置に配置されたスラ
イドコアS1 の前端面17を当接させるためのストッパ
面26が形成されていると共に、前記スライドコアS1
のスライドを案内するための傾斜ガイド面14が、前記
ストッパ面26と直交して形成されている。前記傾斜ガ
イド面14の側方の部分は、更に下方に切除されてい
て、スライド支持台27を設置するためのスライド支持
台設置面28が形成されている。また、前記スライド支
持台設置面28における奥行方向の両側の部分は、スラ
イド支持台設置面28よりも下方に彫り込まれていて、
支持部材設置面29が設けられている。
【0022】スライド支持台27について説明する。こ
のスライド支持台27の上面は、横断面視において略三
角形状に切除されていて、その傾斜部分に、スライドコ
アS 1 のスライドを案内するための傾斜ガイド面27a
が形成されている。また、その起立部分の内側に、前記
傾斜ガイド面27aと接続し、後退端位置に配置された
スライドコアS1 の後端面31を当接させて停止させる
ためのストッパ面27bが形成されている。そして、傾
斜ピン12と対応する部分には、該傾斜ピン12を通す
ための傾斜ピン逃し孔27cが設けられている。このス
ライド支持台27は、一対の成形型Ka1,Kb1が閉じて
いる状態(即ち、射出成形が行われている状態)でスラ
イド支持台設置面28に設置されている。そして、この
状態で、スライド支持台27の傾斜ガイド面27aは、
第2成形型Kb1の傾斜ガイド面14と連続する同一傾斜
面内に配置されている。
【0023】前記スライド支持台27は、その基端部を
中心にして、垂直面内で回動可能である。次に、スライ
ド支持台27の回動手段について説明する。正面視にお
けるスライド支持台27の基端部には、第2成形型Kb1
の奥行方向に沿って回動支点軸32が挿通されていて、
その両端部は、スライド支持台27の両側面部から突出
されている。この回動支点軸32は、各支持部材設置面
29に立設された一対の支持部材33により、スライド
支持台27と一体に回動可能に支承されている。また、
前記回動支点軸32において、前記スライド支持台27
の両側面部と前記一対の支持部材33との間の部分に
は、それぞれカム板34が取付けられている。正面視に
おける各カム板34の基端部は、スライド支持台27に
対して所定の角度で、各キ−35によって回動支点軸3
2と一体に固着されている。同様に、各カム板34の先
端部には、自身の長手方向に沿って長孔34aが設けら
れている。
【0024】第2成形型Kb1における支持部材設置面2
9で、前記一対の支持部材33の側方の部分には、開閉
方向P1 に沿って各押出ロッド挿通孔36が設けられて
いる。これらの押出ロッド挿通孔36には、各押出ロッ
ド37が、開閉方向P1 に沿って進退可能に挿通されて
いる。そして、各押出ロッド37の上端部には、軸直角
にして各連結ピン38が挿通されている。これらの連結
ピン38の先端部は、各カム板34の長孔34aに挿入
されている。前記各押出ロッド37は、図示しない突出
手段により、開閉方向P1 に沿って進退される。各押出
ロッド37が上昇されると、それらの上端部に取付けら
れた各連結ピン38も上昇される。そして、各連結ピン
38が、各カム板34の先端部を押し上げようとする。
ところが、各カム板34の基端部は、キー35によって
回動支点軸32と一体に取付けられているため、各カム
板34は、回動支点軸32の軸心を中心に上方に回動さ
せられる。それと同時に、スライド支持台27も、回動
支点軸32の軸心を中心に上方に回動される。
【0025】次に、スライドコアS1 について説明す
る。このスライドコアS1 は、横断面視において略五角
形状のブロック体であり、スライド支持台27の傾斜ガ
イド面27aに載置されている。そして、その前端面1
7の部分には、キャビティ成形面11に向かって開口
し、ねじ軸Bを挿入セットさせるための各挿入セット孔
15が、奥行方向に2箇所に設けられている。また、ス
ライドコアS1 において、傾斜ピン12と対応する部分
(傾斜ピン12の先端部に臨む部分)には、該傾斜ピン
12を挿通させるための傾斜ピン挿通孔16が、前記傾
斜ピン12の傾斜方向に沿って設けられている。このス
ライドコアS1 は、一対の成形型Ka1,Kb1の開状態
で、その後端面31をスライド支持台27のストッパ面
27bに当接させている。このため、正面視において、
スライドコアS1 の底面と後端面31とが成す角度は、
スライド支持台27の傾斜ガイド面27aとストッパ面
27bとが成す角度とほぼ同一である。また、このスラ
イドコアS1 は、一対の成形型Ka1,Kb1の閉状態で、
その上半部が第1成形型Ka1のスライドコア収容面24
に収容されると共に、その前端面17が第2成形型Kb1
のストッパ面26に当接される。
【0026】前記スライドコアS1 において、ねじ軸B
が装填される挿入セット孔15の深さは、該ねじ軸Bに
おけるフランジ部2の厚みと、該フランジ部2の一方側
に段付き状態で延設されたねじ軸本体部3の長さとの合
計とほぼ同一である。また、前記挿入セット孔15は、
前記ねじ軸本体部3における2つの円筒部5a,5b に対
応して、段付き状態で設けられている。即ち、挿入セッ
ト孔15における開口側の挿入孔部15aの内径は、ね
じ軸本体部3における第1円筒部5aの外径よりも僅か
に大きいと共に、底側の挿入孔部15bの内径は、同じ
く第2円筒部5bの外径よりも僅かに大きい。このた
め、挿入セット孔15に挿入セットされたねじ軸Bは、
そのフランジ部2とねじ軸本体部3の全体が、スライド
コアS1 の挿入セット孔15に入り込む。そして、前記
ねじ軸Bの下端面が、挿入セット孔15の底面に当接し
た状態でセットされる。この状態で、ねじ軸Bは、その
抜止部4のみがスライドコアS1 の前端面17から突出
されている。更に、前記ねじ軸Bは、そのねじ軸本体部
3に設けられた各円筒部5a,5b が、挿入セット孔15
の各挿入孔部15a,15b に僅かの隙間をもって挿入セ
ットされている。上記した結果、ねじ軸Bが、スライド
コアS1 の挿入セット孔15に挿入セットされたとき、
該ねじ軸Bの抜止部4がスライドコアS1 から突出する
長さが、常に、ほぼ一定になる。また、前記ねじ軸Bが
傾いてセットされることはない。なお、図1において、
符号41は、第2成形型Kb1のスライド支持台設置面2
8における傾斜ピン12の逃し孔である。
【0027】このスライドコアS1 は、一対の成形型K
a1,Kb1が開閉されるときに、一直線にスライドされる
必要がある。そのため、該スライドコアS1 の両側面部
には、そのスライド方向P2 に沿って各突条42が張出
し状態で設けられている。そして、スライド支持台27
において前記各突条42に対応する部分には、それらを
上方から押え付けてガイドするための一対のガイド板4
3が取付けられている。これらのガイド板43は、断面
略L字状であり、各突条42の上方及び側方に対して、
僅かの隙間をもって取付けられている。このため、該ス
ライド支持台27は、一対のガイド板43にガイドさ
れ、ほぼ一直線にスライドされる。
【0028】次に、図1、図4ないし図6を参照しなが
ら、第1実施形態の射出成形装置A 1 の作用について説
明する。図1に示されるように、一対の成形型Ka1,K
b1の閉状態で、射出ノズル18から溶融樹脂Wが射出さ
れ、成形品Qが成形される。そして、一対の成形型K
a1,Kb1が、開閉方向P1 に沿って相互に離隔される。
本実施形態の場合、上側の第1成形型Ka1に対して、下
側の第2成形型Kb1が下降する。このとき、図4に示さ
れるように、スライドコアS1 は、自重と第1成形型K
a1に取付けられた傾斜ピン12の作用とにより、第2成
形型Kb1の傾斜ガイド面14上、及びスライド支持台2
7の傾斜ガイド面27a上を滑りながら、スライド方向
2 に沿って後退する。そして、前記スライドコアS1
から傾斜ピン12が抜き取られ、該スライドコアS1
その後端面31を、スライド支持台27のストッパ面2
7bに当接させて停止する。即ち、スライドコアS
1 は、後退端位置に配置される。このようにして、成形
本体部1と一体に射出成形されたねじ軸Bのフランジ部
2及びねじ軸本体部3が、スライドコアS1 の挿入セッ
ト孔15から抜き取られる。
【0029】そして、図5に示されるように、第1成形
型Ka1に取付けられた傾斜ピン12が、スライドコアS
1 の傾斜ピン挿通孔16から完全に抜き取られ、一対の
成形型Ka1,Kb1の間に十分な間隔が形成される。続い
て、図示しない突出手段を作動させて、押出ロッド37
を前進(上昇)させて、スライド支持台27を回動させ
る。このとき、前記押出ロッド37と同期させて、プッ
シュピン23も前進させる。第2成形型Kb1のコア部1
3に保持されていた成形品Qは、前記プッシュピン23
により、前記第2成形型Kb1から離型されて排出され
る。
【0030】次に、押出ロッド37が突き出されること
によって、スライド支持台27が回動されるときの作用
について詳細に説明する。図1及び図6に示されるよう
に、押出ロッド37が前進すると、その上端部に取付け
られた連結ピン38が、カム板34の先端部を押し上げ
ようとする。ところが、カム板34の基端部は、キー3
5によって回動支点軸32と一体に取付けられているた
め、前記カム板34は、回動支点軸32の軸心を中心に
上方に回動される。このとき、前記連結ピン38は、対
応するカム板34の長孔34aに沿って移動する。それ
に伴い、スライド支持台27も、スライドコアS1 を載
置したまま、回動支点軸32の軸心を中心として上方に
回動される。このようにして、押出ロッド37の直線運
動が、カム板34を介してスライド支持台27の回動運
動に変換される。上方に回動されるスライドコアS
1 は、起立状態(即ち、その前端面17が、ほぼ水平に
なった状態)となって停止する。このとき、スライドコ
アS1 の前端面17の周囲には、ねじ軸Bを挿入セット
させるための大きな挿入空間部Vが形成される。また、
前記スライドコアS1 は、その両側面に取付けられた各
突条42が、対応するガイド板43に嵌まり込んでいる
ため、該スライドコアS1 がスライド支持台27から落
下するおそれはない。
【0031】続いて、図6に示されるように、ロボット
のハンド44によって、抜止部4のくびれ部分4aが支
持されたねじ軸Bが搬送され、前記挿入空間部Vにおけ
るスライドコアS1 の挿入セット孔15の直上に配置さ
れる。そして、そのまま下降され、ねじ軸Bにおけるね
じ軸本体部3が、挿入セット孔15に挿入される。該ね
じ軸Bは、その下端面が、挿入セット孔15の底面に当
接されると共に、その各円筒部5a,5b が、挿入セット
孔15の対応する挿入孔部15a,15b に僅かな隙間を
もって配置される。このようにして、前記ねじ軸Bは、
そのフランジ部2とねじ軸本体部3が挿入セット孔15
に挿入され、その抜止部4が外方に突き出された状態で
セットされる。こうすることによって、スライドコアS
1 におけるねじ軸Bの軸方向の位置と周方向の位置が、
高精度に定められる。
【0032】前記押出ロッド37を後退(下降)させ、
スライド支持台27を、スライドコアS1 を載置させた
まま反対方向(逆方向)に回動させる。このときの作用
は、上記した作用とまったく反対である。スライド支持
台27が、スライド支持台設置面28に設置される。そ
して、一対の成形型Ka1,Kb1を相互に接近させる。第
1成形型Ka1に取付けられた傾斜ピン12が、徐々にス
ライドコアS1 の傾斜ピン挿通孔16に入り込み、該ス
ライドコアS1 を、スライド方向P2 に沿って押し上げ
る。一対の成形型Ka1,Kb1が閉じられたとき、前記ス
ライドコアS1の前端面17は、第2成形型Kb1のスト
ッパ面26に当接された状態で保持される。即ち、スラ
イドコアS1 は、前進端位置に配置されている。また、
スライドコアS1 の上半部は、第1成形型Ka1のスライ
ドコア収容面24に収容される。このとき、一対の成形
型Ka1,Kb1の間には、第1成形型Ka1のキャビティ成
形面11と、第2成形型Kb1のコア部13と、スライド
コアS1 の前端面17とによってキャビティCが形成さ
れる。そして、ねじ軸Bは、その抜止部4のみがキャビ
ティC内に入り込んでいる。しかも、第1成形型Ka1
キャビティ成形面11に設けられた孔閉塞突起体25の
側面部が、対向配置されるねじ軸Bの抜止部4の前端面
に接合される。このため、ねじ軸Bのエア通し孔7が閉
塞される。
【0033】この状態で、図1に示されるように、射出
ノズル18から溶融樹脂Wを射出する。スプルー19、
各ランナ21a,21b 及びゲートを通ってキャビティC
に供給された溶融樹脂Wは、冷却されて成形本体部1を
形成すると共に、ねじ軸Bの抜止部4のくびれ部分4a
にも回り込んで固化される。このため、成形本体部1と
ねじ軸Bは、強固に一体成形される。しかも、ねじ軸B
のエア通し孔7は、孔閉塞突起体25によって閉塞され
ている。このため、ねじ軸Bのエア通し孔7に溶融樹脂
Wが入り込むおそれはない。また、ねじ軸Bのねじ軸本
体部3は、スライドコアS1 の挿入セット孔15に挿入
されているため、溶融樹脂Wが入り込むことはない。溶
融樹脂Wが固化した後、一対の成形型Ka1,Kb1を開く
と、ねじ軸Bにおけるねじ軸本体部3を突き出した成形
品Qが成形される。
【0034】上記したように、第1実施形態の射出成形
装置A1 では、一対の成形型Ka1,Kb1が開いた状態で
スライドコアS1 を回動させて起立状態にさせることに
より、スライドコアS1 の前端面17の周辺に大きな挿
入空間部Vを形成することができる。このため、前記挿
入空間部Vにロボットのハンド44等を配置させること
もでき、ねじ軸Bを、スライドコアS1 に自動で挿入セ
ットさせることができる。また、挿入セット孔15の開
口された前端面17をほぼ水平に配置させることができ
るため、前記ロボットのハンド44によって搬送された
ねじ軸Bを、そのまま下降させるだけで済み、該ねじ軸
Bを挿入セット孔15に確実に挿入セットさせることが
できる。更に、ロボットのハンド44の動きも単純なも
ので済むため、その制御が容易である。
【0035】次に、第2実施形態の射出成形装置A2
ついて説明する。図7は本発明の第2実施形態の射出成
形装置A2 の正面断面図、図8は第2成形型Kb2の平面
図、図9は同じく側面断面図である。この射出成形装置
2 は、第1実施形態の射出成形装置A1 が、押出ロッ
ド37の進退によりスライドコアS1 を回動させる構成
であるのに対し、駆動モータ(油圧モータM)によって
スライドコアS2 を回動させる構成である。ねじ軸B及
び成形品Qは、第1実施形態の場合と同一である。この
ため、第1実施形態の射出成形装置A1 を構成する部材
と同一の部材には同一の符号を付し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0036】図7ないし図9に示されるように、この射
出成形装置A2 を構成する上側の第1成形型Ka2は、射
出成形される成形品Qの数が一工程で2個である(スプ
ルー19の軸心に対して左右対称である)ことと、傾斜
ピン12が存しないことを除いて、第1実施形態の射出
成形装置A1 を構成する第1成形型Ka1と全く同一であ
る。
【0037】次に、下側の第2成形型Kb2について説明
する。第1実施形態における第2成形型Kb1と同様に、
第2成形型Kb2の上面(パーティング面)には、成形品
Qに空間部8を形成するためのコア部13が突設されて
いて、その側方の斜めに切除された部分には、油圧モー
タMの作用によって押し上げられて、前進端位置に配置
されたスライドコアS2 の前端面45を当接させるため
のストッパ面26と、前記スライドコアS2 のスライド
を案内するための傾斜ガイド面14が、前記ストッパ面
26と直交して形成されている。前記傾斜ガイド面14
の側方の部分は、更に下方に切除されていて、スライド
支持台46を設置するためのスライド支持台設置面47
が設けられている。
【0038】前記スライド支持台46について説明す
る。このスライド支持台46の上面は、横断面視におい
て略三角形状に切除されていて、傾斜部分に、スライド
コアS 2 の移動を案内するための傾斜ガイド面46aが
形成されている。また、その起立部分の内側に、前記傾
斜ガイド面46aと接続し、後退端位置に配置されたス
ライドコアS2 の後端面48を当接させて停止させるた
めのストッパ面46bが形成されている。また、前記傾
斜ガイド面46aの幅方向のほぼ中央部には、スライド
コアS2 のスライド方向P2 に沿って、断面T字状のガ
イド部材49が取付けられている。
【0039】正面視におけるスライド支持台46のほぼ
中央部には、その幅方向(第2成形型Kb2の奥行方向)
に沿って軸挿通孔51が設けられていて、該軸挿通孔5
1に回動支点軸52が挿通されている。この軸挿通孔5
1の内径は、前記回動支点軸52の外径よりも僅かに大
きい。このため、前記回動支点軸52は、前記スライド
支持台46に対して自由回転される。また、前記回動支
点軸52の両端部は、スライド支持台46の両側面部か
ら突出されている。
【0040】この回動支点軸52は、スライド支持台設
置面47に立設された一対の支持部材53により、回動
可能に支承されている。また、前記回動支点軸52にお
いて、前記スライド支持台46の両側面部と前記一対の
支持部材53との間の部分には、それぞれ回動円板54
が配設されている。前記回動支点軸52と各回動円板5
4とは、キー55によって一体に連結されている。そし
て、各回動円板54の所定の位置には、スライドコアS
2 をスライドさせるための長孔54aが、その半径方向
に沿って設けられている。また、前記スライド支持台設
置面47において、各回動円板54が配設されている部
分には、各回動円板54の逃し部47aが設けられてい
る。
【0041】図8に示されるように、第2成形型Kb2
正面側の壁面部で、回動支点軸52と相対向する部分に
は、油圧モータMが装着されている。この油圧モータM
は、そのモータ軸56の軸心が、前記回動支点軸52の
軸心と同一になるように装着されていて、前記モータ軸
56と前記回動支点軸52とは、キー57によって一体
に連結されている。このため、油圧モータMを作動させ
て、そのモータ軸56を所定の方向に回転させると、一
対の支持部材53に支承された各回動円板54が同方向
に回動される。
【0042】次に、スライドコアS2 について説明す
る。このスライドコアS2 の概略形状は、ねじ軸Bの挿
入セット孔15が1つであることと、傾斜ピン挿通孔1
6が存しないことを除いて、第1実施形態のスライドコ
アS1 とほぼ同一である。そして、スライドコアS2
おける幅方向のほぼ中央部の底面部には、断面T字状の
ガイド溝部58が、そのスライド方向P2 に沿って設け
られている。このガイド溝部58には、ガイド部材49
が僅かな隙間をもって嵌合される。このスライドコアS
2 は、第1実施形態のスライドコアS1 と全く同様にし
て、スライド支持台46の傾斜ガイド面46a上を、ス
ライド方向P2 に沿ってスライドされる。このとき、ス
ライド支持台46に取付けられたガイド部材49が、ス
ライドコアS2 のガイド溝部58に嵌合されているた
め、該スライドコアS2 は一直線にスライドされる。
【0043】また、前記スライドコアS2 における後部
の両側面から、一対の回動支持ピン59が同心にして突
設されている。各回動支持ピン59の先端部は、対応す
る回動円板54の長孔54aに挿通されている。油圧モ
ータMを作動させ、そのモータ軸56を回転させると、
一対の回動円板54が同方向に回動される。各回動円板
54と、スライドコアS2 とは一対の回動支持ピン59
によって連結されているため、前記スライドコアS
2 が、スライド方向P2 に沿ってスライドされる(後
述)。
【0044】第2実施形態の射出成形装置A2 の作用に
ついて説明する。一対の成形型Ka2,Kb2とスライドコ
アS2 とによって形成されるキャビティCに溶融樹脂W
を射出して、ねじ軸本体部3が突き出した成形品Qを成
形するときの作用と、起立状態のスライドコアS2 の挿
入セット孔15に、ねじ軸Bを挿入するときの作用は、
第1実施形態の射出成形装置A1 の場合と全く同様であ
るため、ここでは、スライドコアS2 をスライドさせる
ときの作用についてのみ説明する。図7に示されるよう
に、一対の成形型Ka2,Kb2と、前進端位置に配置され
たスライドコアS2 とによって形成されたキャビティC
に溶融樹脂Wが射出される。前記溶融樹脂Wが冷却し
て、ねじ軸Bのねじ軸本体部3が突き出した形態で組み
込まれた成形品Qが成形される。一対の成形型Ka2,K
b2を相互に離隔させる。本実施形態の場合、第1実施形
態と同様に、上側の第1成形型Ka2に対して、下側の第
2成形型Kb2が下降する。
【0045】続いて、図10に示されるように、油圧モ
ータMを作動させ、そのモータ軸56を、正面視におけ
る時計回りの方向P3 に低速で回転させる。それに伴
い、回動支点軸52と一対の回動円板54が、同方向P
3 に回動される。ここで、回動支点軸52は、スライド
支持台46に対して自由回転可能であるため、前記スラ
イド支持台46は、そのままの状態(スライド支持台設
置面47に設置された状態)を保持する。そして、前記
回動円板54は、各回動支持ピン59により、スライド
コアS2 と連結されている。しかも、該スライドコアS
2 は、そのガイド溝部58に嵌合されたガイド部材49
により、スライド方向P2 以外の方向への動きが拘束さ
れている。このため、各回動円板54が時計回りの方向
3 に回動されると、スライドコアS2 は、スライド方
向P2 に沿って引き下げられる。こうすることによっ
て、成形品QとスライドコアS2 とが分離される。そし
て、スライドコアS2 の後端面48がスライド支持台4
6のストッパ面46bに当接して停止される。即ち、ス
ライドコアS2 は、後退端位置に配置される。そして、
第2成形型Kb2に保持されていた成形品Qは、プッシュ
ピン23が突き出されることによって、前記第2成形型
Kb2から離型され、排出される。
【0046】この状態で、更に油圧モータMのモータ軸
56を時計回りの方向P3 に回転させる。一対の回動円
板54は、スライドコアS2 を更に押し下げようとす
る。該スライドコアS2 は後退端位置に配置されている
ため、それ以上スライド不能であるが、スライド支持台
46が回動支点軸52に対して自由回転可能であるた
め、スライドコアS2 はスライド支持台46と一体にな
って、時計回りの方向P3に回動される。そして、図1
1に示されるように、スライドコアS2 は、起立状態
(即ち、その前端面45が、ほぼ水平になった状態)と
なって停止する。このとき、スライドコアS2 の前端面
45の周囲には、ねじ軸Bを挿入セットさせるための大
きな挿入空間部Vが形成される。また、前記スライドコ
アS2 は、そのガイド溝部58にガイド部材が嵌合され
ているため、該スライドコアS2 がスライド支持台46
から落下するおそれはない。
【0047】第1実施形態の場合と全く同様にして、ス
ライドコアS2 の挿入セット孔15にねじ軸Bが挿入セ
ットされると、油圧モータMのモータ軸56が反時計回
りの方向に回転され、一対の回動円板54が同方向に回
動されることにより、一対の回動支持ピン59を介して
スライドコアS2 をスライド方向P2 に沿って押し上
げ、前進端位置に配置させる。
【0048】この実施形態の射出成形装置A2 では、ス
ライドコアS2 を回動させるための駆動力は、油圧モー
タMである。そして、前記スライドコアS2 の回動は、
成形品Qを突き出す工程と独立して行うことができる。
このため、第1実施形態の射出成形装置A1 と比較し
て、プッシュピン23のストロークが僅かで済む。ま
た、第1成形型Ka2には、傾斜ピン12が取付けられて
いない。このため、一対の成形型Ka2,Kb2を離隔させ
たときの間隔を、成形品Qが排出できて、かつ、ねじ軸
Bを把持したロボットのハンド44を入り込ませること
ができるだけの最小限に設定することができる。この結
果、第1実施形態の射出成形装置A1 の利点に加えて、
一対の成形型Ka2,Kb2を開閉するための時間を短くす
ることができ、成形品Qを成形するためのサイクルタイ
ムを短くすることができる。
【0049】第2実施形態の射出成形装置A2 を構成す
る一対の成形型Ka2,Kb2を複数個使用して、成形のサ
イクルタイムを、更に短縮させる場合について説明す
る。これは、図12に示されるように、溶融樹脂Wの射
出成形工程と、ねじ軸Bの挿入セット工程とを別々に行
わせる場合である。即ち、ベース体61に、旋回テーブ
ル62が支持されている。この旋回テーブル62は、前
記ベース体61に内装された回転手段(図示せず)によ
り、水平面内で低速回転される。この旋回テーブル62
の両側の上面には、固定型である同一の第2成形型Kb2
が配設されていて、固定型ユニットUが形成されてい
る。そして、前記旋回テーブル62の一方側(射出成形
位置R1 )には、前記第2成形型Kb2に相対向して、可
動型である第1成形型Ka2が配設されている。前記第1
成形型Ka2は、図示しない手段により、上下方向(一対
の成形型Ka2,Kb2の開閉方向P1 )に沿って昇降可能
である。
【0050】この装置の作用について説明する。射出成
形位置R1 において、第1成形型Ka2が、旋回テーブル
62の一端部に取付けられた第2成形型Kb2に接近し、
一対の成形型Ka2,Kb2が閉じられる。射出ノズル18
から射出された溶融樹脂Wが、キャビティCに供給さ
れ、ねじ軸Bのねじ軸本体部3を突き出した成形品Qが
成形される。このとき、旋回テーブル62の他方側(ね
じ軸Bの挿入セット位置R2 )においては、第2成形型
Kb2に取付けられた油圧モータMを作動させ、そのモー
タ軸56が時計回りの方向P3 に回転される。すると、
スライドコアS2が回動され、起立状態となる。このス
ライドコアS2 に、ねじ軸Bを把持したロボットのハン
ド44が接近し、該スライドコアS2 に設けられた挿入
セット孔15に、前記ねじ軸Bのフランジ部2とねじ軸
本体部3を挿入する。油圧モータMのモータ軸56が、
反対方向に回転されることによりスライドコアS2 の前
端面45が、第2成形型Kb2のストッパ面26に当接し
て停止される。
【0051】射出成形位置R1 における射出成形が終了
すると、第1成形型Ka2が上昇され、一対の成形型K
a2,Kb2の間に所定の間隔が形成される。そして、プッ
シュピン23により、成形品Qが第2成形型Kb2から離
型され、排出される。続いて、ベース体61に内装され
た回動手段により、旋回テーブル62が半回転され、予
め、スライドコアS2 にねじ軸Bが挿入セットされた第
2成形型Kb2が、射出成形位置R1 (第1成形型Ka2
直下)に配置されると共に、スライドコアS2 からねじ
軸Bが抜き取られた第2成形型Kb2が、挿入セット位置
2 に配置される。そして、射出成形位置R1 では一対
の成形型Ka2,Kb2に溶融樹脂Wが射出されると共に、
挿入セット位置R2 では、スライドコアS2 にねじ軸B
が挿入される。
【0052】上記したように、この装置では、成形品Q
の射出成形作業と、ねじ軸Bの挿入セット作業とを平行
して行うことができる。一般に、この種の装置では、成
形品Qを射出成形するための時間(射出成形時間t1
よりも、スライドコアS2 にねじ軸Bを挿入セットする
ための時間(挿入セット時間t2 )の方が長い。もし、
1基の成形型Ka2,Kb2により、成形品Qを射出成形す
る場合、1回のサイクルタイムは、前記射出成形時間t
1 と前記挿入セット時間t2 の合計となる。ところが、
本装置の場合、成形品Qの射出成形工程と、ねじ軸Bの
挿入セット工程が同時に行われるため、前記射出成形時
間t1 と前記挿入セット時間t2 がほぼ同一と仮定する
と、1回のサイクルタイムは、ほぼ半分となる。これ
は、成形品Qの生産効率が、ほぼ2倍になることを意味
している。
【0053】上記した装置を構成する固定型ユニットU
は、1基の第1成形型Ka2(可動型)と、2基の第2成
形型Kb2(固定型)が配設された場合である。しかし、
前記第2成形型Kb2が、複数基であっても構わない。こ
うすることにより、1回のサイクルタイムは射出成形時
間t1 のみとなり、更なる効率化が図られる。そして、
第2成形型Kb2を、射出成形位置R1 から挿入セット位
置R2 に変えるための手段は、上記した旋回テーブル6
2を回動させる以外に、固定型ユニットUをスライドさ
せても構わない。
【0054】本明細書では、スライドコアS1,S2 が下
側の第2成形型Kb1,Kb2に取付けられた場合について
説明した。しかし、前記スライドコアS1,S2 は、一対
の成形型Ka1,Kb1,Ka2,Kb2のうちのいずれに配設
されていても構わない。また、スライドコアS1,S2
スライド方向P2 は、一対の成形型Ka1,Kb1,Ka2
Kb2の開閉方向P1 と交差する方向、即ち、前記開閉方
向P1 と平行でなければいかなる方向にスライドする形
態であっても構わない。
【0055】本発明の第1及び第2の各実施形態では、
第1成形型Ka1,Ka2に対して、第2成形型Kb1,Kb2
が移動する形態である。しかし、いずれの成形型が移動
する形態であっても構わない。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る一部突出インサート体を備
えた成形品の射出成形方法は、一対の成形型と、該一対
の成形型のいずれか一方に取付けられ、それらの開閉方
向と交差する方向にスライドするスライドコアとから成
り、前記スライドコアは、インサート体の突出部となる
部分を挿入セットするための挿入セット孔がキャビティ
成形面に開口し、かつ、前記スライドする方向に沿って
形成された射出成形装置を使用して、前記インサート体
の少なくとも一部が外部に突き出した形態で成形品本体
にインサート成形された成形品を射出成形する方法であ
って、前記スライドコアは、その後退端位置において挿
入セット孔が前記一対の成形型の開閉方向にほぼ沿うよ
うに回動可能に構成されていて、該スライドコアの挿入
セット孔が前記開閉方向にほぼ沿った姿勢で、該挿入セ
ット孔に前記インサート体を挿入セットされる。即ち、
インサート体が挿入セットされる際のスライドコアの周
囲に、大きな挿入空間部が形成された状態でインサート
体が挿入セットされる。このため、インサート体を挿入
セットさせる作業が容易になると共に、確実に挿入セッ
トでき、射出成形作業の効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の射出成形装置A1 の正
面断面図である。
【図2】第2成形型Kb1の平面図である。
【図3】同じく側面断面図である。
【図4】一対の成形型Ka1,Kb1を開いて、ねじ軸Bの
ねじ軸本体部3とスライドコアS1 とを分離させる状態
の作用説明図である。
【図5】スライドコアS1 を後退端位置に配置させた状
態の作用説明図である。
【図6】スライドコアS1 を回動させて、ねじ軸Bを挿
入セットさせる状態の作用説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態の射出成形装置A2 の正
面断面図である。
【図8】第2成形型Kb2の平面図である。
【図9】同じく側面断面図である。
【図10】一対の成形型Ka2,Kb2を開いて、ねじ軸B
のねじ軸本体部3とスライドコアS2 とを分離させる状
態の作用説明図である。
【図11】スライドコアS2 を回動させて、ねじ軸Bを
挿入セットさせる状態の作用説明図である。
【図12】溶融樹脂Wの射出成形工程と、ねじ軸Bの挿
入セット工程とを別々に行う射出成形装置の模式図であ
る。
【図13】(イ)は、成形品Qの平面図であり、(ロ)
は、同じく正面断面図である。
【図14】従来の射出成形装置A’で、成形品Qを射出
成形する場合の作用説明図である。
【図15】同じく、一対の成形型Ka',Kb'を開いた状
態を示す図である。
【符号の説明】
1,A2 :射出成形装置 B:ねじ軸(インサート体) C:キャビティ Ka1, Ka2:第1成形型(可動型) Kb1, Kb2:第2成形型(固定型) M:油圧モータ(駆動モータ) P1 :開閉方向 P2 :スライド方向(交差する方向) Q:成形品 R1 :射出成形位置 R2 :挿入セット位置 S1,S2 :スライドコア U:固定型ユニット W:溶融樹脂 1:成形本体部(成形品本体) 2:フランジ部(突出部) 3:ねじ軸本体部(突出部) 11:キャビティ成形面 15:挿入セット孔 18:射出ノズル 23:プッシュピン 37:押出ロッド(作動ロッド) 62:旋回テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の成形型と、該一対の成形型のいず
    れか一方に取付けられ、それらの開閉方向と交差する方
    向にスライドするスライドコアとから成り、 前記スライドコアは、インサート体の突出部となる部分
    を挿入セットするための挿入セット孔がキャビティ成形
    面に開口し、かつ、前記スライドする方向に沿って形成
    された射出成形装置を使用し、 前記スライドコアの挿入セット孔に前記インサート体の
    突出部となる部分を挿入セットした状態で、前記一対の
    成形型と前記スライドコアとで形成されるキャビティに
    溶融樹脂を射出して、前記インサート体の少なくとも一
    部が外部に突き出した形態で成形品本体にインサート成
    形された成形品を射出成形する方法であって、 前記スライドコアは、その後退端位置において挿入セッ
    ト孔が前記一対の成形型の開閉方向にほぼ沿うように回
    動可能に構成されて、該スライドコアの挿入セット孔が
    前記開閉方向にほぼ沿った姿勢で、該挿入セット孔に前
    記インサート体を挿入セットすることを特徴とする一部
    突出インサート体を備えた成形品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 一対の成形型と、該一対の成形型のいず
    れか一方に取付けられ、それらの開閉方向と交差する方
    向にスライドするスライドコアとから成り、 該スライドコアには、インサート体の突出部となる部分
    を挿入セットするための挿入セット孔がキャビティ成形
    面に開口し、かつ、前記スライドする方向に沿って形成
    され、 前記スライドコアの挿入セット孔に前記インサート体の
    突出部となる部分を挿入セットさせた状態で、前記一対
    の成形型と前記スライドコアとで形成されるキャビティ
    に溶融樹脂を射出して、前記インサート体の少なくとも
    一部が外部に突き出した形態で成形品本体にインサート
    成形された成形品を射出成形する装置であって、 前記スライドコアを、その後退端位置において挿入セッ
    ト孔が前記一対の成形型の開閉方向にほぼ沿うように回
    動させるための回動手段を備えていることを特徴とする
    一部突出インサート体を備えた成形品の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 旋回テーブルに同一構成の複数の固定型
    が、旋回軸を中心とする同一円周上に周方向に設けられ
    て、前記旋回軸を中心にして旋回可能な固定型ユニット
    と、該固定型ユニットの射出成形位置に位置する固定型
    に対して開閉する単一の可動型とから成り、 前記固定型ユニットの各固定型には、前記可動型の開閉
    方向と交差する方向にスライドするスライドコアがそれ
    ぞれ設けられて、 前記スライドコアは、インサート体の突出部となる部分
    を挿入セットするための挿入セット孔がキャビティ成形
    面に開口し、かつ、前記スライドする方向に沿う挿入セ
    ット孔を備え、しかも、その後退端位置において、回動
    手段により前記挿入セット孔が前記可動型の開閉方向に
    ほぼ沿うように回動可能に支持され、 前記固定型ユニットを構成する複数の固定型のうち、射
    出成形位置に位置する特定の固定型に設けられたスライ
    ドコアの挿入セット孔にインサート体の突出部となる部
    分を挿入セットした状態で、前記特定の固定型、前記可
    動型及び前記スライドコアとで形成されるキャビティに
    溶融樹脂を射出させて、前記インサート体の少なくとも
    一部が外部に突き出した形態で成形品本体にインサート
    成形された成形品の射出成形作業と、 前記固定型ユニットを構成する複数の固定型のうち、イ
    ンサート体の挿入セット位置に位置する固定型に設けら
    れたスライドコアを回動させて、その挿入セット孔にイ
    ンサート体を挿入セットする作業と、 を同時に行えるようにしたことを特徴とする一部突出イ
    ンサート体を備えた成形品の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記回動手段は、前記スライドコアをス
    ライド可能に支持すると共に、一方の成形型に対して回
    動支点軸を介して回動可能に支持されたスライド支持台
    と、成形品を突き出すためのプッシュピンと同期して同
    方向に進退する作動ロッドと、前記スライド支持台の回
    動支点軸と前記作動ロッドとを連結するカム板とから成
    り、 前記スライドコアは、その後退端位置において、前記プ
    ッシュピンの進退と同期して正逆方向に回動する構成で
    あることを特徴とする請求項2又は3に記載の一部突出
    インサート体を備えた成形品の射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記回動手段は、スライドコアをスライ
    ド可能に支持するためのスライド支持台と、前記スライ
    ド支持台を回動させるための駆動モータであり、 前記スライドコアは、その後退端位置において、駆動モ
    ータにより正逆方向に回動する構成であることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の一部突出インサート体を備
    えた成形品の射出成形装置。
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