JP3783201B2 - 異材質樹脂による複合製品の射出成形方法及び金型装置 - Google Patents

異材質樹脂による複合製品の射出成形方法及び金型装置 Download PDF

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    • B29C45/2681Moulds with rotatable mould parts

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一次成形用と二次成形用の金型間に中間板を回転自在に設け、その中間板により一次成形品を二次側に移送して異材質樹脂による複合製品を射出成形する方法及び金型装置とに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一次成形品の二次成形側への移送を、金型間に回転及び進退自在に設けた中間板により行い、二次成形品の成形と同時に一次成形品との複合化を行って、物性や色彩などが異なる異材質樹脂による複合製品を成形する従来方法では、固定型と中間板の穴部から固定型のキャビティに挿入したコア型とから一次キャビティを形成し、また二次側も同様に一次成形品を収容した固定型のキャビティと、一次成形品を保持する状態でキャビティに挿入したコア型とから二次キャビティを形成し、その二次キャビティにより二次成形品の射出成形と一次成形品との複合化を行っている。
【0003】
このような成形方法では、中間板を一次成形品のホルダーを兼ねる移送板として利用しているだけで、一次側、二次側のいずれにおいても成形は固定型のキャビティで行っていることから、製品形態に制限を受け易く、その応用は限られたものであった。
また中間板による一次成形品の移送も、中間板の板面に一次成形品の周縁を保持して行うことから不安定で、しかも収縮により変形し易く、これらにより移送中に脱落して、確実に二次側に移送することが難しいものであった。また脱落防止のために周縁をアンダーカットなどに形成して安定性を持たせると、こんどは複合成形後における離型が困難となるなどの課題を有する。
【0004】
この発明は、上記従来の成形方法における課題を解決するために考えられたものであって、その目的は、一次キャビティの主なる部分を中間板の穴部に分担させることによって、一次成形品と中間板との結付きを確実に綿密なものとなし、これにより移送中の脱落を防止すると共に収縮変形を抑制し、さらには一次成形品を含む二次キャビティを固定型と移動型の両方にわたり形成して、これまで困難であった筒状製品の二次成形と異材質樹脂の複合化を容易に行い得る複合製品の射出成形方法と金型装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明の複合製品の射出成形方法は、固定盤と可動盤の対称位置に、一次成形用の金型と二次成形用の金型とを、固定型と可動型とに分けて並設し、その両方の固定型と可動型の間に、中間板を可動盤側の回動軸に中心部を取付けて回転かつ進退自在に設け、その中間板の回動により一次成形品を二次成形用の金型に移送し、その一次成形品を含む二次キャビティを固定型と可動型とにより形成したのち、異材質樹脂による一次成形と二次成形とを同時に行って複合製品を射出成形するにあたり、
上記中間板に、一次側の固定型と可動型との間に介在して一次キャビティを形成し、かつ一次成形品を保持する一対の穴部を対称位置に設け、その穴部に先端が位置する突出部材を、上記可動型の両方に上記回動軸と共に前進作動するように内設し、その突出部材と回動軸との同時作動により、中間板と可動型の型開と、突出部材と中間板とによる一次成形品の可動型から型開位置までの離型と、複合製品の離型とを行なったのち、中間板を型開完了位置に保って突出部材を戻し、中間板の回転を行う、というものである。
【0006】
また上記二次成形用の金型の固定型又は可動型或いはその両方を、コア型と割型とから構成して筒状のキャビティを形成し、その固定型と可動型の間に一次成形品を中間板に保持して移送し、該中間板と一次成形品とを通して上記キャビティを二次キャビティに形成し、その二次キャビティにより異材質樹脂による成形を行って、筒状の二次成形品を成形すると同時に一次成形品と複合化してなる、というものである。
【0007】
さらに、上記一次成形品の射出成形に際し、上記一次キャビティを形成する中間板の穴部周囲に、数個のタブ成形穴を間隔に設けて、一次成形品とその周囲のタブとを一体形成し、そのタブにより離型後の一次成形品の収縮を抑制してなる、というものである。
【0008】
この発明の射出成形用金型装置は、固定盤と可動盤の対称位置に、固定型と可動型とに分けて並設した一次成形用の金型及び二次成形用の金型と、一次側の固定型と可動型との間に介在して一次キャビティを形成すると共に、一次成形品を保持する一対の穴部を有し、可動盤側の回動軸に中心部を取付けて回転かつ進退自在に、上記金型の両方の固定型と可動型の間に設けた中間板と、両可動型に内設した一次成形品と複合製品の突出部材と、その突出部材の進退駆動装置と、上記回動軸の進退及び回転駆動装置と、両突出部材と回動軸の前進同調板とからなる、というものである。
【0009】
さらに、上記二次成形用の金型の固定型又は可動型或いはその両方は、筒状のキャビティを形成するコア型と割型とからなり、そのキャビティは固定型と可動型の間に介在する上記中間板の一次成形品とによって、異材質樹脂による一次成形品と二次成形品とを複合成形する二次キャビティを形成する、というものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図中1は型締装置の固定盤、2は同じく可動盤で、図では省略したが、通常のごとくタイバーに挿通して固定盤1に対し進退自在に設けてある。
【0011】
3は一次成形用の金型、4は二次成形用の金型で、上記固定盤1と可動盤2の対称位置に、固定型31,41と可動型32,42とに分けて並設してある。
5は中間板で、固定型31,41と可動型32,42の間に回転かつ進退自在に設けられている。この中間板5には一次側の固定型31と可動型32との間に介在して一次キャビティを形成すると共に、一次成形品を保持する一対の穴部6,6を対称位置に有する。また穴部周囲の可動型側は凹所に形成され、その周壁は可動型と共にテーパー面に形成されて、型面に突設したコアが後部中央に位置するようにしてある。
【0012】
7は可動盤2から固定盤側に突設した可動盤中央の回動軸で、その先端部に上記中間板5が中心部を挿通固着して取付けてあり、この回動軸7により中間板5が金型間にて180°回転して、一次成形品を二次側の金型位置に移送し、また進退移動して固定型31,41と可動型32,42との両方と型閉及び型開するようにしてある。
【0013】
上記回動軸7の後部は中空で、可動盤2の背部中央に設けた油圧シリンダ8にピストンロッド9として挿入され、そのピストンロッド9にはスプライン軸による回転駆動軸10が、リンダ後端から軸方向に可動自在に嵌挿してある。この回動駆動軸10は、図は省略したが、シリンダ後端に取付けた電動モータ11の駆動軸と連結し、上記油圧シリンダ8により回動軸7と一緒に進退移動する上記中間板5を、さらに回転して一次成形品を二次成形用の金型位置に移送する進退及び回転駆動装置12の要部をなしている。
【0014】
上記固定型31,41にはスプルブッシュ33,43が設けてあり、また可動型32,42には突出部材34,44が内設してある。この突出部材34,44のそれぞれは、先端が穴部6に位置して型面から出入するように、型内空所35,45の突出板36,46に植設されており、その突出板36,46に進退駆動装置14,15が連設してある。
【0015】
上記進退駆動装置14,15は、上記進退及び回転駆動装置12と共に、その両側に並設した油圧シリンダ16,17と、ガイドピンに挿通支持して両ピストン18,19に架設した空室24内の同調板20と、その同調板20から上記突出板36,46にジョイントした突出ロッド21,22とからなる。
【0016】
上記同調板20には、上記回動軸7のピストンロッド部分が、上部に同調フランジ23を設けて貫挿してある。この同調フランジ23は回動軸7の最後退位置にて同調板20に接触するように設けられ、これにより回動軸7が、自己の油圧シリンダ8によらず、突出側の進退駆動装置14,15の油圧シリンダ16,17により、同調板20を介して突出側と同時に前進作動するようにしてある。
【0017】
上記構成の金型装置では、中間板5の回転による一次成形品の移送と、両側の金型3,4の同時開閉操作とによって、異材質樹脂による複合製品の射出成形を連続して行うことができる。
【0018】
以下はその成形工程を順に説明するものである。
図1は、一次成形用の金型3により射出成形した一次成形品51を、型開後に回動軸7により中間板5を180°回転して、二次成形側の固定型41,と可動型42の間に移送した状態を示すものである。
【0019】
この移送後に、中間板5を上記油圧シリンダ8により回動軸7と共に、凹所が一次側と二次側の可動型32,42の型面に嵌り込んで接するまで後退移動して、可動型32,42との型閉を行う(型閉状態としては図3を参照)。
【0020】
次に可動型32,42を、中間板5との型閉を維持し状態で、可動盤2の前進移動により中間板5の板面が固定型31,41の型面に接するまで前進移動し、固定型31,41と中間板5及び可動型32,42の型閉じを行う。
この型閉により一次側では固定型31,32に塞がれた上記穴部6に、可動型32のコアが中央に位置して一次キャビティが形成され、また二次側では一次成形品内に可動型42のコアが位置するとともに、一次成形品51が固定型41のキャビティに収まって、一次成形品51が片側の型面となったに二次キャビティが形成される。
【0021】
この型閉後に可動盤2により型締を行い、スプルブッシュ33,43にノズルタッチしたノズル(図は省略)から、それぞれ物性又は色彩などが異なる異材質樹脂を溶融状態で同時に射出すると、それらのキャビティに樹脂が射出充填されて、図2に示すように、一次側では新たな一次成形品51が、また二次側では一次成形品51とそこに形成された二次成形品52とが複合化した複合製品50が射出成形される。
【0022】
成形後の型開は、固定型31,41と中間板5との型開を先行し、次に可動型32,42の型開を行い、固定型側の型開は可動盤2を後退移動して行う。また可動型側からの型開は中間板5を前進移動して行う。
この中間板5の前進移動による型開は、上記突出部材34,44の突出と同時に行う。これは一次キャビティを中間板5の穴部6と可動型のコアとにより形成したため、中間板側に一次成形品51を引き止めるものがなく、そのままで中間板5を可動型32の型面から離すと、冷却により収縮した一次成形品51がコアに抱きついて残り、中間板5から離型して二次側への回転移送が不能となるからである。
【0023】
この型開時の同時動作は、突出側の上記油圧シリンダ16,17により同調板20を介して回動軸7を前進移動することにより容易に行い得る。中間板5が型閉状態にあるときには、図2及び図3に示すように、上記同調フランジ23が同調板20と接触しているので、油圧シリンダ16,17により突出部材34,44を突出作動すると、同調板20により回動軸7も同時に突き出される。
【0024】
この回動軸7と突出部材34,44の突出量は同一であり、また突出部材34,44の先端面は型面と同一面にあって成形品と接していることから、中間板5の離型に伴い突出部材34も可動型32から突き出て、一次成形品51をコアから抜き出し、そのまま一次成形品51を先端面で支えながら型開位置まで中間板5と共に行動をともにする。また二次側でも突出部材44による複合製品50の可動型42からの離型が行われる。
【0025】
型開完了位置にて中間板5は、上記油圧シリンダ8によるピストンロッド9の加圧により位置を保つ。その後に中間板5を回転するため突出部材34,44の戻しが行われる。上記油圧シリンダ16,17の収縮作動により突出部材34,44は同調板20と共に元の位置まで後退して型内に収まる。この際、同調板20は同調フランジ23から離れるので、突出部材34,44も中間板5は型開位置を維持している。
【0026】
突出部材34,44を一次成形品51及び複合製品50から離した後、二次側では中間板5からの複合製品50の取り出しが行われて成形完了となる。
しかるのち、上記電動モータ11の作動により中間板5を180°回転して、図1に示すように、一次成形品51を二次側の固定型41と可動型42との間に移送し、複合製品50を離型した後の穴部6を一次側の固定型31と可動型32との間に移送して、次の射出成形に移行する。
【0027】
図5以下は、二次成形用の金型をコア型と割型とから構成して、図12のフランジ部を複合化した筒状の複合製品60を成形する場合の実施形態を示すものである。
【0028】
この複合製品60は、首部63と一体で下端部が拡径された筒状本体61(PA樹脂)と、首部63の下部周囲のフランジ部62とからなり、そのフランジ部62を異材質(HDPE)の樹脂により複合形成した構造からなる。
なお、固定盤1に設けた固定型31は、割型で可動するが固定盤側の金型ということで、上記実施形態と同様に固定型と称する。また同一部分についは説明は省略する。
【0029】
図5〜9図に示す実施形態でも、一次成形用の金型3は上記実施形態と同様な構成からなる。
二次成形用の金型4は、複合製品60が筒状物品であることから、全て抜きテーパーを有するコア型25、26と、両側に開閉する割型とから構成されており、また可動型は後型42aと前型42bの前後型に分割して、前後型ごとに上下面の支持板42cとにわたり交互に配設した油圧シリンダ27,28及びピストン27a,28aにより、個々に行うことができるようにしてある。固定型41の開閉も図では省略したが、油圧シリンダにより行うようにしてある。
【0030】
固定型41のコア型25と可動型42のコア26は、上記中間板5の部位にて互いに金型のパーテイングラインあたりで面接触する長さで、その当接面にスプルブッシュ43からのスプル43aと接続したランナー29及びゲートが形成してあって筒状本体61の二次成形が内側から行えるようにしてある。
【0031】
上記可動型42のコア26の下端部は拡径されて型板42cに埋設したテーパー基部26aからパーティングラインまで長く突設され、その周囲に筒状本体61のキャビティが形成される。また内部中央にはスプルの突出ピン26bが仕込んである。
【0032】
上記テーパー基部26aの上下には、型開後に型開スペース40に押し入れられて、複合成形品60の筒状本体61の下端縁を押圧し、筒状本体61をコア型26から抜き一対のプレートによる突出部材44,44が、支持ピン44aを上記突出ピン26bと一緒に突出板36に連結して設けてある。
【0033】
上記固定型41の両側には、型板取付板46から中間板5の上記穴部6の両側に設けた貫通穴53を通して、固定型41と可動型42の後型42aと嵌合する一対の腕部材45,45が突設してある。この腕部材45の基端部内側と先端部内側は、固定型41と後型42aのテーパー肩部とが、それぞれ嵌合するテーパー面に形成してあり、型閉により互いに嵌合して型締が強力に行えるようにしてある。
【0034】
また上記中間板5の一次キャビティを形成する穴部6の周囲には、数個のタブ成形穴54が間隔を穿設してあり、このタブ成形穴54から一次キャビティに樹脂の射出充填を行って、一次成形される図10及び図11の環状部材64と共に、その周囲に複数個のタブ65を間隔に一体成形し、そのタブ65により離型後の一次成形品51を中間板5にアンカーして収縮を抑制することができるようにしてある。
【0035】
上記金型装置による二次成形では二次成形側の固定型41及び可動型42の両方に割型を採用していることから、中間板5との型開閉に先立って割型の開閉が上記油圧シリンダ27,28により行われる。
複合製品60を離型した後の二次成形側の固定型41及び可動型42の前後型42a,42bは、それらが備える油圧シリンダ27,28により型閉して、固定型41はコア型25との間に首部63を形成するキャビティを、また可動型41ではコア型26の周囲に下端部が拡径された筒状本体61のキャビティを形成し、これらキャビティと固定型41のパーティング面に形成したフランジ部62のキャビティとによって、一次成形された中間板5の環状部材64がフランジキャビティ内に収まって型面の一部をなす二次キャビティが形成される。
【0036】
この二次キャビティには、コア型25内のスプル43aからコア型25,26当接面の上記ランナ29を経て樹脂の射出充填が内側より行われ、フランジキャビティにて異材質樹脂による複合成形が行われる。
【0037】
成形後の型開は上記実施形態と同様に、中間板5と共に可動型42を可動盤2(図3参照)を後退移動して行う。この型開により固定型41と可動型42の両方のテーパー肩部が、上記腕部材45,45のテーパー部位から引き出されて、腕部材45,45による拘束が解除され、側方に型開できるようになる。
そこで図示しない油圧シリンダにより固定型41を側方へ型開して、成形された首部63を両固定型41,41のねじ型面から離型すると、複合製品60も固定型側から開放されるので、固定型41と中間板5との型開が、一次側と共に図6に示す設定位置まで支承なく行われるようになる。
【0038】
型開位置では、一次側と同時に中間板5を可動型42から離型する前に、可動型42の後型42aを油圧シリンダ27により両側に開き、拡径された本体下端部の突出が容易に行えるようにする。
この後型42aの型開後に中間板5の可動型42からの離型を、上記実施形態と同様に突出側と同期して回動軸7の前進により一次側側と共に行うと、中間板5が可動型42から離れると同時に、上記一対のプレートによる突出部材44と突出ピン26bが前進し、突出部材44は型開スペース40に入り込んで、筒状本体61の下端縁を前型42bの所まで押圧し、突出ピン26aはスプル29’を突き出して、図7に鎖線で示すように、筒状本体61をコア型26から離型する。
【0039】
この中間板5の離型により、肩部が中間板5の凹所と嵌合して拘束されていた前型42bの側方への型開が行えるようになるので、上記油圧シリンダ28により前型42bの型開を行う。これにより可動型42による筒状本体61の拘束はなくなるので、ロボットなどによりねじ首側を掴んで複合製品60を可動型側へ抜き取ることができるようになる。
【0040】
複合製品60の抜取りを完了したのち、可動型42では突出部材44が戻されてから前後型の型閉じが行われて、上記実施形態と同様に、中間板5の回転による一次成形品の二次側への移送と、中間板5の引き戻しによる可動型42との型閉じ、さらには上記可動盤2の前進移動による総体的な型閉が行われて次の成形へと移行する。
【0041】
このように、二次成形用の金型を割型とコア型により構成すると、筒状製品の複合成形が可能となり、またねじ部やアンダーカット部を有するために、軸方向へ離型し難い異材質樹脂による複合製品をも容易に成形できるようになる。
また二次成形用の金型の全てを割型でとコア型とから構成する必要はなく、それは製品形態に応じて、可動型或いは可動型のいずれか一方又は両方などと選択され得るものであるから、種々形態の製品を用途に適応した異材質樹脂をもって複合製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 離型後に一次成形品を二次成形用の金型側に移送した状態を示す略示平断面図である。
【図2】 この発明に係わる射出成形用の型閉時の略示平断面図である。
【図3】 同じく固定型と中間型の型開時の略示平断面図である。
【図4】 中間板と可動型の型開と離型状態とを示す略示平断面図である。
【図5】 二次成形用の金型をコア型と割型とをもって形成した他の実施形態における型閉時の略示平断面図である。
【図6】 二次成形用の金型の型開状態を示す略示平断面図である。
【図7】 複合製品の離型状態を示す略示平断面図である。
【図8】 同上の可動型の略示縦断側面図である。
【図9】 同上のA−A線断面図である。
【図10】 一次成形品の1実施形態の縦断面図である。
【図11】 同上の平面図である。
【図12】 複合製品の1実施形態の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 固定盤
2 可動盤
3 一次成形用の金型
4 二次成形用の金型
5 中間板
6 一次キャビティ用の穴部
7 回動軸
9 回動軸のピストンロッド
12 中間板の回動及び進退駆動装置
14,15 突出部材の進退移動装置
20 同調板
21,22 突出ロッド
23 同調フランジ
25,26 コア型
26b スプルの突出ピン
27,28 割型の油圧シリンダ
29 コア型間のランナ
31,41 固定型
32,42 可動型
42a 可動型の後型
42b 可動型の前型
34,44 突出部材
45 腕部材
50 複合製品
51 一次成形品
52 二次成形品
53 貫通穴
60 筒状の複合製品
61 筒状本体(二次成形)
62 フランジ部(二次成形)
63 ねじ首(二次成形)
64 環状部材(一次成形品)

Claims (5)

  1. 固定盤と可動盤の対称位置に、一次成形用の金型と二次成形用の金型とを、固定型と可動型とに分けて並設し、その両方の固定型と可動型の間に、中間板を可動盤側の回動軸に中心部を取付けて回転かつ進退自在に設け、その中間板の回動により一次成形品を二次成形用の金型に移送し、その一次成形品を含む二次キャビティを固定型と可動型とにより形成したのち、異材質樹脂による一次成形と二次成形とを同時に行って複合製品を射出成形するにあたり、
    上記中間板に、一次側の固定型と可動型との間に介在して一次キャビティを形成し、かつ一次成形品を保持する一対の穴部を対称位置に設け、
    その穴部に先端が位置する突出部材を、上記可動型の両方に上記回動軸と共に前進作動するように内設し、
    その突出部材と回動軸との同時作動により、中間板と可動型の型開と、突出部材と中間板とによる一次成形品の可動型から型開位置までの離型と、複合製品の離型とを行なったのち、中間板を型開完了位置に保って突出部材を戻し、中間板の回転を行うことを特徴とする異材質樹脂による複合製品の射出成形方法。
  2. 上記二次成形用の金型の固定型又は可動型或いはその両方を、コア型と割型とから構成して筒状のキャビティを形成し、その固定型と可動型の間に一次成形品を中間板に保持して移送し、該中間板と一次成形品とを通して上記キャビティを二次キャビティに形成し、その二次キャビティにより異材質樹脂による成形を行って、筒状の二次成形品を成形すると同時に一次成形品と複合化してなることを特徴とする請求項1記載の異材質樹脂による複合製品の射出成形方法。
  3. 上記一次成形品の射出成形に際し、上記一次キャビティを形成する中間板の穴部周囲に、数個のタブ成形穴を間隔に設けて、一次成形品とその周囲のタブとを一体形成し、そのタブにより離型後の一次成形品の収縮を抑制してなることを特徴とする請求項1又は2記載の異材質樹脂による複合製品の射出成形方法。
  4. 固定盤と可動盤の対称位置に、固定型と可動型とに分けて並設した一次成形用の金型及び二次成形用の金型と、一次側の固定型と可動型との間に介在して一次キャビティを形成すると共に、一次成形品を保持する一対の穴部を有し、可動盤側の回動軸に中心部を取付けて回転かつ進退自在に、上記金型の両方の固定型と可動型の間に設けた中間板と、両可動型に内設した一次成形品と複合製品の突出部材と、その突出部材の進退駆動装置と、上記回動軸の進退及び回転駆動装置と、両突出部材と回動軸の前進同調板とからなることを特徴とする異材質樹脂による複合製品の射出成形用金型装置。
  5. 上記二次成形用の金型の固定型又は可動型或いはその両方は、筒状のキャビティを形成するコア型と割型とからなり、そのキャビティは固定型と可動型の間に介在する上記中間板の一次成形品とによって、異材質樹脂による一次成形品と二次成形品とを複合成形する二次キャビティを形成することを特徴とする請求項4記載の異材質樹脂による複合製品の射出成形用金型装置。
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