JP2009012331A - スライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減少させることによって製造工程を簡略化すると共に、製造コストが低減し、操作性が良好なスライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型を提供する。
【解決手段】成形金型の3番プレート3と4番プレート4との接合部に設けられた成形型21、22に嵌合して樹脂成形用キャビティ23の一部を形成するスライドコア30を成形型21、22に嵌合又は離脱させるスライドコア可動装置であって、スライドコア30又はその支持部材31に設けられた溝部42と、4番プレート4に回動自在に支持された回転軸34と、この回転軸34の頂部平面に回転中心軸34aとは偏心して設けられ、スライドコア30又はその支持部材31に設けられた溝部42に係合する係合ピン33と、回転軸34の外周面に設けられた傾斜溝35と、この傾斜溝35内を転動する鋼球37と、鋼球37を回転自在に支持する、鋼球支持部材36とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型に係り、特に、複雑な機構をなくし、成形型に対して正確な嵌合及び離脱を安定して行なうことができる、特に2色(2材)の金型機構の摺動を繰り返して行なうことができるスライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型に関する。
自動車の内装前面にあるプッシュボタン部品及び家電、事務機等の樹脂成形品においては、通常、これらを所定個所に嵌合させるだけで簡単に組み付けることができ、且つ通常の使用状態における外れを防止するためのアンダーカット部が形成されている。
従来から、コアプレートに取り付けられたスライドプレートを金型の開閉操作に連動してスライドさせるスライドプレート可動装置が知られている。
このようなスライドプレート可動装置に関する従来技術として、例えば特許文献1が挙げられる。
図13及び図14は、従来の成形金型におけるスライドプレート可動装置を示す説明図であって、図13は、樹脂成形時を示す断面図、図14は、成形品突き出し時を示す断面図である。
図13において、このスライドプレート可動装置は、固定側取付板101と、パーティングライン(P/L)115を介して相互に当接する固定側型板102及び可動側型板103とを有する成形金型の一部を構成する。すなわち、スライドプレート可動装置は、スライドコア108と、その一端に設けられ、固定側型板102に固定された成形型104又は可動側型板103に固定された成形型105の一部に嵌合してキャビティ106を形成するアンダーカット成形用突起部107と、スライドコア108に所定角度で傾斜するように設けられた案内孔111に嵌挿され、金型の開閉動作に伴ってスライドコア108を、図中左右方向にスライドさせるカムブロック110とから主として構成されている。
カムブロック110は、金型の開閉方向に対して所定角度で傾斜するように固定側取付板101に固定されており、この傾斜角度に起因して金型の開閉動作に伴ってスライドコア108をスライドさせる。すなわち、図13において、成形金型のパーティングライン(P/L)115を閉じることによって、固定側取付板101に固定されたカムブロック110がスライドコア108の案内孔111に嵌挿され、これによって、スライドコア108は図1中左方向に移動し、アンダーカット成形用突起部107を成形型104又は105に嵌合させてアンダーカット成形用の型部分となる。樹脂成形時のスライドコア108は押さえブロック112によって押圧、固定されている
このような成形状態において、図示省略した噴射ノズルから噴射された溶融樹脂は、例えばスプルーランナを経てキャビティ内に供給、充填され、アンダーカットを有する樹脂成形品が形成される。
樹脂成形後、例えば成形機本体の加圧装置を操作してパーティングライン(P/L)115を開くと、スライドコア108の図中右端部を左方向に押圧していた押さえブロック112が相対的に図14中、上方に移動するので、スライドコア108を所定位置に固定しておくための押圧力がなくなる。また、固定側取付板101に所定角度で傾斜するように取り付けられたカムブロック110の相対的に上方への移動に伴って、スライドコア108が図14中右方向に移動する。スライドコア108の右方向への移動に伴ってアンダーカット成形用突起部107が成形型から離脱し、いわゆるアンダーカットが抜かれる。このようにしてアンダーカットを抜いた後、図示省略したエジェクターピンが作動してアンダーカットを有する樹脂成形品が突き出される。
特開平09−216251号公報
しかしながら、従来の成形金型におけるスライドコア可動装置は、スライドコアにその移動方向に対して所定角度で傾斜する案内孔を設け、この案内孔に嵌挿されるアンギュラーピンを、例えば固定側型板に複数取り付け、金型の開閉動作に伴ってスライドコアを可動させるものであったために、部品点数が多く、製作時における複雑な加工工程が必要であるという問題があった。また、金型本体の組立て工程が煩雑になり、組立てに相当の長時間を要し、作業効率は必ずしもよいものではなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、部品点数を減少させることによって製造工程を簡略化すると共に、製造コストが低減し、操作性が良好なスライドコア可動装置及びこれを備えた成形金型を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の請求項1に係るスライドコア可動装置は、樹脂成形品を成形する成形金型の固定側型板と可動側型板との接合部に設けられた成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティの一部を形成するスライドコアを前記成形型に嵌合又は離脱させるスライドコア可動装置であって、前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部と、前記可動側型板に回動自在に支持された回転軸と、該回転軸の頂部平面に前記回転軸の回転中心軸とは偏心して設けられ、前記スライドコア又はその支持部材に設けられた前記溝部に係合する係合ピンと、前記回転軸の外周面に設けられた傾斜溝と、この傾斜溝内を転動する鋼球と、この鋼球を回転自在に支持するために前記回転軸が支持された可動側型板に隣接する別のプレート材に設けられた鋼球支持部材と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係るスライドコア可動装置は、請求項1に係るスライドコア可動装置において、前記可動側型板と前記別のプレート材との当接部を開くことによって前記鋼球が前記傾斜溝内を一方向に転動して前記回転軸が一方向に回動し、該回転軸に偏心して設けられた前記係合ピンが前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部内を一方向に摺動することによって、前記スライドコアが前記成形型から離脱し、前記可動側型板と前記別のプレートとの当接部を閉じて当接させることによって前記鋼球が前記傾斜溝内を前記一方向とは逆方向に転動して前記回転軸が前記一方向とは逆方向に回動し、該回転軸に偏心して設けられた前記係合ピンが前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部内を前記一方向とは逆方向に摺動することによって、前記スライドコアが前記成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティを形成することを特徴とする。
また、請求項3に係るスライドコア可動装置は、請求項1又は2に係るスライドコア可動装置において、前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部は、前記スライドコアのスライド方向に直交する直線状の溝と、この直線状の溝に連結され、前記スライドコアのスライド方向に湾曲した溝とで形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係るスライドコア可動装置は、請求項1又は2に係るスライドコア可動装置において、前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部は、前記スライドコアのスライド方向に対して所定角度で傾斜した直線状の溝からなることを特徴とする。
また、請求項5に係るスライドコア可動装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置において、前記回転軸の外周面に設けられた傾斜溝は、前記回転軸の回転中心軸を挟んで対称の位置に一対設けられており、前記鋼球及び鋼球支持部材は前記傾斜溝にそれぞれ対応して同数設けられていることを特徴とする。
また、請求項6に係るスライドコア可動装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置において、前記鋼球は、前記鋼球支持部材に内挿された前記鋼球の径と同じか又はこれよりも小さい径の別の鋼球に当接して前記傾斜溝方向に押圧されていることを特徴とする。
また、請求項7に係るスライドコア可動装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置において、前記スライドコアの一表面に断面凹状部が設けられており、この断面凹状部に嵌合する断面凸状部を有する押さえブロックが設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に係るスライドコア可動装置は、請求項7に記載のスライドコア可動装置において、前記押さえブロックは、前記スライドコアが前記成形型に嵌合する樹脂成形時に、前記キャビティに供給される成形用樹脂の充填圧力に対抗して前記スライドコアを前記成形型に嵌合した状態に保持するものであることを特徴とする。
また、請求項9に係るスライドコア可動装置は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置において、前記回転軸の頂部平面に回転中心軸と偏心して複数個の係合ピンが設けられており、該複数個の係合ピンに対応して複数のスライドコアを設け、一の回転軸の回動によって前記複数のスライドコアが可動するようにしたことを特徴とする。
また、請求項10に係るスライドコア可動装置は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置において、前記スライドコアは、アンダーカット形成用の突出部を有するアンダーカット成形用のスライドコアであり、前記アンダーカット形成用の突出部を前記成形型に嵌合又は離脱させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項11に係る成形金型は、樹脂成形品を成形する成形金型の固定側型板と可動側型板との接合部に設けられた成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティの一部を形成するスライドコアを前記成形型に嵌合又は離脱させるスライドコア可動装置を備えた成形金型であって、前記スライドコア可動装置は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置であることを特徴とする。
また、請求項12に係る成形金型は、請求項11に記載の成形金型において、前記成形金型は、一次成形と二次成形を行う二重成形金型であり、前記スライドコアは、前記一次成形時に前記成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティを形成し、前記二次成形終了後、前記成形型から離脱することを特徴とする。
本発明に係るスライドコア可動装置によれば、回転軸に偏心して設けられた係合ピンの回動運動を利用してスライドコアをスライドさせるようにしたので、アンギュラーピンを用いる必要がなくなり、これによって、金型母材及び部品加工工程を大幅に短縮することができる。また、例えば固定側のパーティングライン(P/L)における大きな凹凸をなくすことができ、樹脂成形品の取り出しが容易となる。
また、本発明によれば、一次成形時に嵌合させたスライドコアを二次成形時に離脱させることなく、そのまま利用することができるので、成形品精度を高く維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスライドコア可動装置を備えた成形金型の説明図である。図1において、この成形金型は、固定側取付板(1番プレート)1及び可動側取付板(7番プレート)7と、1番プレート1と7番プレート7との間に配置され、第1パーティングライン(P/L)11を介して相互に隣接する固定側型板(3番プレート)3及び可動側型板(4番プレート)4と、3番プレート3と4番プレート4との接合部に配置された成形型21及び22によって形成される樹脂成形用のキャビティ23とから主として構成されている。
1番プレート1と3番プレート3との間には跳ね出し板(2番プレート)2が配置されている。2番プレート2は、第2パーティングライン12を介して3番プレート3と当接し、第3パーティングライン13を介して1番プレート1と当接する。4番プレート4と7番プレート7との間には、受け板(5番プレート)5及びスペーサ(6番プレート)6が配置されている。5番プレート5は、第4パーティングライン(P/L)14を介して4番プレート4と当接し、6番プレートとしてのスペーサ6は、5番プレート5と7番プレート7との間にスペースを確保する。
2番プレート2にはストッパーボルト15が固定されており、ストッパーボルト15の頭部は、1番プレート1の空洞内に収容されている。ストッパーボルト15は、1番プレート1と2番プレート2との間の第3パーティングライン(P/L)13における開き間隔を、その頭部と1番プレート1の空洞底部との間隔に規定する。
2番プレート2には、コイルバネ16が設けられている。コイルバネ16は、2番プレート2と3番プレート3との間の第2パーティングライン(P/L)12を開く際に2番プレート2に対して3番プレート3を突き放す方向に押圧する。
成形金型の側面には、一方が例えば2番プレート2に固定され、他方が例えば3番プレート3に係止されたプレート幅規定部材(トグロ材)17が配設されている。プレート幅規定部材17は、2番プレート2と3番プレート3との間の第2パーティングライン12の開き幅を規定する。
3番プレート3には、4番プレート4を貫通して5番プレート5の空洞部に達するピン18の頂部に固定されたプラロック19が取り付けられている。プラロック19は、3番プレート3と4番プレート4との間の第1パーティングライン(P/L)11の開き幅を、当初ピン18の端部の拡径部が空洞内で移動できる、いわゆる逃げ幅に規定する。
1番プレート1には、2番プレート2、3番プレート3、4番プレート4及び5番プレート5を貫通して6番プレート6に達する吊りピン20が固定されている。吊りピン20は、プラロック19による係合が解除された際の3番プレート3と4番プレート4との間の第1パーティングライン(P/L)11の開き幅を規定する。
第1パーティングライン(P/L)11を形成する3番プレート3と4番プレート4との当接部には、成形型21、22が配設されている。固定側型板である3番プレート3には、固定側の成形型21が固定されており、可動側型板である4番プレート4には、可動側の成形型22が固定されている。固定側の成形型21と可動側の成形型22とで溶融樹脂が充填されるキャビティ23が形成される。
1番プレート1及び2番プレート2を貫通するように、スプルー24が設けられている。スプルー24の先端部は3番プレート3に到達し、スプルー24に連結されたピンゲート25の先端部がキャビティ23に開口している。成形用の溶融樹脂は、スプルー24及びピンゲート25を経てキャビティ23内に充填される。
3番プレート3と4番プレート4との当接部には、キャビティ23に隣接するように、スライドコア30が配置されている。また、第4パーティングライン(P/L)14を貫通するように、4番プレート4と5番プレート5との当接部には回転軸34が配設されている。回転軸34は、例えばベアリング32によって第4プレート4に回転可能に支持されている。回転軸34の頂部には回転軸34の回転中心軸とは所定幅だけ偏心して係合ピン33が設けられている。回転軸34は係合ピン33によってスライドコア30と係合されている。
円筒状の回転軸34の5番プレート5に収容された部分の外周面には、傾斜溝35が形成されている。傾斜溝35に対向する5番プレート5には、鋼球37及び鋼球支持部材としてのピット部材36が設けられている。ピット部材36に回転自在に支持された鋼球37は回転軸34に設けられた傾斜溝35に係合し、傾斜溝35内を転動する。
すなわち、4番プレート4と5番プレート5との当接部である第4パーティングライン(P/L)14を開くことによってピット部材36に支持され、傾斜溝35に係合する鋼球37が傾斜溝35内を転動し、これによって回転軸34が例えば時計方向に回動し、回転軸34に係合ピン33を介して係合されたスライドコア30が反キャビティ方向に移動してキャビティ23から離脱する。
一方、4番プレート4と5番プレート5との当接部である第4パーティングライン(P/L)14を閉じることによってピット部材36に支持され、傾斜溝35に係合する鋼球37が傾斜溝35内を上記とは逆方向に転動し、これによって回転軸34が例えば反時計方向に回動し、回転軸34に係合ピン33を介して係合されたスライドコア30が成形型21、22方向に移動してキャビティ23を形成する成形型の所定位置に嵌合して例えばアンダーカット部を形成する。
スライドコア30の頂部平面には、断面凹状部が形成されており、この凹状部に嵌合する断面凸状部を有する押さえブロック38がスライドコア30に隣接するように設けられている。
図2及び図3は、それぞれスライドコアとキャビティとの位置関係を示す図であって、図2は、樹脂成形時の断面図、図3は、製品突き出し時の断面図である。
図2において、スライドコア30にはアンダーカット成形用突起部31がボルト付けされている。アンダーカット成形用突起部31は、キャビティ23の対応する凹部に嵌合し、樹脂成形品にアンダーカットを形成する。スライドコア30の頂部平面の断面凹状部には、押さえブロック38の断面凸状部が嵌合しており、これによってスライドコア30は、キャビティ23にアンダーカット成形用突起部31を嵌合させた状態で、位置決めされ、固定されている。
図3において、押さえブロック38はスライドコア30の頂部平面の凹状部から離脱しており、スライドコア30は、反キャビティ側にスライドしている。従って、アンダーカット成形用突起部31は成形型21、22の所定位置から離脱している。この状態において、例えばエジェクターピン39によって樹脂成形品が突き出される。
図4は、スライドコア30の頂部平面に形成された凹状部に嵌合する凸状部を有する押さえブロック38の斜視図である。図4において、押さえブロック38は、平面図上長方形を呈しており、その下側面に、上辺が下片よりも長い断面台形状の凸状部が形成されている。断面凸状部を形成する平行以外の2辺がなす角度は例えば90度である。
図5は、本発明の特徴部分であるスライドコア可動装置の主要部を示す正面図、図6は、図5のVI−VI線矢視方向断面図である。
図5において、回転軸34は、4番プレート4と5番プレート5との接合面を貫通するように配置されており、回転軸34は、ベアリング32によって4番プレート4に回転自在に支持されている。回転軸34の5番プレート5に収容された部分の外周面には、回転中心軸34aを基準として対称の位置に一対の傾斜溝35a、35bが設けられている。
回転中心軸34aに対する傾斜溝の傾斜角度は、例えば45〜50度である。傾斜溝35a及び35bには、それぞれ鋼球37a及び37bが回動自在に係合しており、鋼球37a及び37bを回動自在に支持する鋼球支持部材としてのピット部材36a及び36bが、回転軸34に隣接するように5番プレート5に固定されている。回転軸34の頂部平面には、回転中心軸34aから所定幅、例えば20mm偏心した位置に係合ピン33が取り付けられている。
4番プレート4と5番プレート5との間の第4パーティングライン(P/L)14を開くと、図5中、ピット部材36a及び36bが下方に移動し、鋼球37a及び37bがそれぞれ溝35a及び35b内を転動しながら図5中、下方に移動する。この鋼球37a及び37bの下方への移動に伴って回転軸34が、例えば時計方向に、例えば回転角80度だけ回動し、この回転軸34の回動に伴って係合ピン33が回転角80度に見合う移動量だけ移動し、この係合ピン33の移動に伴ってスライドコア30がアンダーカット成形用突出部31を伴って例えば図3中左方向に移動して、アンダーカット成形用突出部31が成形型から離脱する。
一方、スライドコア30のアンダーカット成形用突出部31が成形型から離脱した状態において、4番プレート4と5番プレート5との接合面である第1パーティングライン(P/L)11を閉じると、図5中、ピット部材36a及び36bが上方に移動し、鋼球37a及び37bがそれぞれ傾斜溝35a及び35b内を転動しながら図5中、上方に移動する。この鋼球の移動に伴って回転軸34が例えば反時計方向に、例えば回転角80度だけ回動し、この回転軸34の回動に伴って係合ピン33が回転角80度に見合う移動量だけ移動し、この係合ピン33の移動に伴ってスライドコア30がアンダーカット成形用突出部31を伴って例えば図3中右方向に移動して、アンダーカット成形用突出部31を成形型21又は22に嵌合させてキャビティ23を形成する。
図6において、鋼球37bを回動自在に支持する鋼球支持部材としてのピット部材36aは、鋼球37bの支持部に、鋼球37b(例えば径9mm)よりも径の小さい鋼球(例えば径6mm)40が配置されており、鋼球37bは、ピット部材36bに内蔵されたに鋼球40に点接触して回転軸34方向に押圧されている。
図7は、回転軸34とスライドコア30との位置関係を示す模式図である。
図7において、回転軸34の頂部表面には、回転中心軸34aから所定間隔W1、例えば20mmだけ偏心した位置に係合ピン33が設けられている。一方、スライドコア30は、スライドコア支持部材41上に支持、固定されており、スライドコア支持部材41の裏面には、回転軸34の係合ピン33が噛み合う溝部42が設けられている。溝部42は、直線部分42aと、これに連続する湾曲部分42bとからなり、係合ピン33は、成形金型の非成形時には、図7における溝部42の湾曲部分42bの入口部分に係合している。
そして、成形金型が成形時に入る際、図5の第4パーティングライン(P/L)14を閉じると、回転軸34が回転中心軸34aを中心として図7中、反時計方向に90度回転する。回転軸34の回転に伴って係合ピン33は、スライドコア支持部材41の溝部42に噛み合いながら、例えばa点からb点まで移動する。このとき係合ピン33は、スライドコア30のスライド方向Sに幅W1だけ移動することになり、この係合ピン33の移動に伴ってスライドコア支持部材41は、幅W1と溝部42の湾曲部分42bの入口と直線部分42aとの偏心量W2との合計量W1+W2だけ移動する。スライドコア30移動によって、アンダーカット形成用突出部31が成形型の所定位置に嵌合してキャビティ23のアンダーカット部を形成する。このような成形状態は、図2における押さえブロック38がスライドコア30の凹部に嵌合することによって安定に維持される。
一方、成形金型による成形が終了し、製品突き出し状態に入る際、先ず、押さえブロック38がスライドコア30の凹部から離脱して(図3参照)スライドコア30がスライド可能状態となる。このようなスライド可能状態において、第4パーティングライン(P/L)14を開くことによって、回転軸34は、図6中、時計方向へ例えば90度回転し、この回転に伴ってピン33が、図7中b点からa点まで移動し、この係合ピン33の移動に伴ってスライドコア支部材41が反スライド方向へ移動し、図3のアンダーカット形成用突出部31が成形型21、22から離脱した突き出し状態となる。
次に、このような構成の成形金型の動作を説明する。
図8は、本実施形態に係る成形金型の動作を示す説明図である。図8において、この成形金型は、二重成形用の金型である。図8(a)〜図8(d)は、一次成形工程を示し、図8(e)〜図8(h)は、二次成形工程を示す。一次成形時のゲートは、ピンゲートであり、二次成形時のゲートは、回転ゲートである。
成形を開始するに際し、先ず、図示省略した成形機本体の電源を投入し、成形機の例えば油圧装置によって成形金型の7番プレート7を1番プレート1方向に押圧し、各プレート材相互間のパーティングライン(P/L)を閉じて成形状態とする(図8(a))。このとき、第4パーティングライン(P/L)14も当然に閉じられているので、回転軸34の頂部平面に取り付けられた係合ピン33は、図7中a点の位置にあり、スライドコア30のアンダーカット成形用突出部31は金型21、22の所定位置に嵌合した図2の状態にある。このような成形状態で、図示省略したシリンダーノズルから、スプルー24及びピンゲート25を経てキャビティ23内に溶融樹脂を充填し、所定温度で、所定時間維持して所定形状の樹脂成形品を成形する。
成形工程が終了したのち、成形機本体の油圧装置の押圧力を弱めると、コイルバネ16の復元力に伴って第2パーティングライン(P/L)12が開く(図8(b))。このときプレート幅規定部材17の作用によって第2パーティングライン12の開度が調整される。
次に、成形機本体の油圧力を更に弱め、第3パーティングライン(P/L)13を開く。このとき第3パーティングライン(P/L)13の開度は、ストッパーボルト15によって調整される。第3パーティングライン(P/L)13が開くと、スプルー24及びピンゲート25内に充填され、固形化したいわゆるスプルーランナのアンダーカット部分が切り離されて排出される(図8(c))。このとき、3番プレート3と4番プレート4との間の第1パーティングライン(P/L)11が少し開らかれ、押さえブロック38がスライドコア30から離脱して押圧力がなくなるが、3番プレート3に設けられたプラロック19によってその開度が規制されると共に、第4パーティングライン(P/L)14は閉じたままなので、回転軸34が回転することはなく、スライドコア30のアンダーカット成形用突出部31は成形型に嵌合したままである。
次に、油圧装置の押圧力を更に弱めて、1番、2番および3番プレートからなる固定側の各プレートと、4番、5番、6番及び7番プレートからなる可動側プレートとを離脱させて一次成形を終了する(図8(d))。このときも未だ、スライドコア30のアンダーカット成形用突出部31は成形型21、22に嵌合したままであり、アンダーカット成形用突出部31は、成形型に嵌合したままの状態を維持する。
一次成形工程が終了したのち、図示省略した金型の回転装置によって可動側プレート群を回転させて二次成形用の固定プレート群に嵌合させ、二次成形状態とする(図8(e))。二次成形状態のキャビティは、一次成形状態のキャビティよりも二次成形樹脂が充填される容量に相当する分だけ大きく、一次成形された成形品の表面と金型面との間に二次成形樹脂用の空間部が形成される。
このような二次成形状態において、一次成形時と同様、図示省略したシリンダーノズルから、スプルー24を経て溶融樹脂を供給し、回転ゲート44の頂部平面に形成されゲートを介してキャビティ23内に溶融樹脂を充填し、所定温度で、所定時間維持して所定形状の二次成形樹脂層を有する二重成形品を成形する。
二次成形が終了したのち、二次成形機の第1のパーティングライン(P/L)51を開く。このとき、プラロック45の作用によって開き幅が、例えば回転軸の外径によって異なるが、例えば10〜20mmに規制され、スライドコア30の頂部表面に形成された凹部から押さえブロック38の凸部が離脱し、スライドコア30がスライド可能状態となる(図8(f))。
このようなスライドコア30の可能状態において、二次成形用金型の第2のパーティングライン(P/L)52を開いて、回転軸34を反時計方向に例えば80度回転させ、ピン33を図7のa点からb点まで移動させ、これによってスライドコア30のアンダーカット成形用突出部31を図中、左方向にスライドさせて成形型から離脱させる(図8(g))。
アンダーカット成形用突出部31を成形型から離脱させたのち、二次成形金型の第1のパーティングライン(P/L)51を大きく開き、エジェクターピン39を突き出して二重成形品を回収する(図8(h))。
本実施形態における成形金型は、例えば2個取りの金型であり、図8(a)〜(d)における一次成形工程時に、この一次成形に対応する図8(e)〜(h)の二次成形工程が行われる。
本実施形態によれば、アンダーカット成形用突出部31を備えたスライドコア30を回転軸34によってスライドさせるようにしたので、プレート積層体としての金型を形成する各プレートにおける凹凸部が減少し、全体としての部品点数が低減するので、金型の製造及び組立てが容易となり、コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、アンダーカット成形用スライドコアの可動装置としてカムブロックに代えて回転軸34、係合ピン33等を採用したので、成形金型を一次成形状態から二次成形状態に移行させる工程で、アンダーカット形成用突出部31を成形型から離脱させる必要がなく、これによって、二次成形時における位置決め操作をなくして精巧な二重成形品を成形することができる。
本実施形態において、鋼球40を内蔵した鋼球支持部材36を適用したので、鋼球37の転動摩擦が小さくなり操作が安定し、小さい力でアンダーカット成形用突出部31を有するスライドコア30をスライドさせることができる。
本実施形態において、スライドコア支持部材41に設けられた溝部を直線状の溝部42aと湾曲した溝部42bとを連結した溝としたので、係合ピン33の偏心量W1と湾曲幅W2の合計幅に相当する幅だけスライドコアをスライドさせることができる。
本実施形態において、凸状部を有する押さえブロック38によって凹状部を有するスライドコア30を押さえて樹脂成形状態を維持するようにしたので(図2参照)、従来の一方向だけからの押圧力を利用した押さえブロックと異なり、例えば図2中、左右両方向の押圧力が均等化するので、押圧効果が向上する。
本実施形態において、回転軸34の外周面に成形された傾斜溝35を一つとし、これに係合する鋼球37及び鋼球を支持するピット部材36をそれぞれ一つずつ設けることもできるが、大型の樹脂成形品を成形する金型においては、それぞれ一対設けることが好ましい。これによってスライドコア可動操作が安定し、精巧な製品を成形することができる。
また、ピット部材36の5番プレート5への取り付け方法は、図5に示したようなボルトの頂部と5番プレート5の端面とが同一平面状となる方法に限られず、ピッ部ト材36を固定するボルトの頂部だけを4番プレート4に食い込ませる方法、ボルトの向きを図5の場合とは逆向きにする方法、その他の方法であってもよい。
本実施形態において、スライドコア支持部材41の裏面に設けられる溝部42は、直線状の溝42aと湾曲した溝42bとを連結したものに限らず、スライドコア支持部材41の移動方向Sに所定角度で傾斜する直線状の溝とすることもできる。
図9は、本実施形態におけるスライドコア支持部材の変形例を示す図である。図9において、スライドコア支持部材体55の裏面には、スライドコア30の移動方向Sに対して所定角度、例えば最大40度で傾斜する直線状の溝部56が形成されている。このような直線状の溝部56を有するスライドコア支持部材55を適用しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態において、鋼球37を支持するピット部材36として、鋼球40が内蔵されていないものを適用することも可能であるが、鋼球37と点接触してこれを傾斜溝方向へ押圧する鋼球40を備えたものを適用することが好ましい。これによって、鋼球37の転動摩擦を低減することができる。
本実施形態において、回転軸34の頂部平面に回転中心軸34aに対して偏心して設けられた係合ピン33を2個又はそれ以上設け、各係合ピン33に対応してスライドコアを係合させ、複数のスライドコアを一つの回転軸によって同時にスライドさせるようにしても良い。また、係合ピン33は一つとし、係合冶具を用いて複数のスライドコアを同時にスライドさせるようにしてもよい。
図10は、本実施形態に係る変形例を示す図であって。回転軸の頂部平面に設けられた係合ピン33と、スライドコアとの係合状態を示す平面図である。
図10(a)において、回転軸34の上部平面に偏心して設けられた二つの係合ピン33a及び33bがそれぞれスライドコア30a及び30bと係合している。回転軸34を図中、反時計方向に回転させることによって、スライドコア30aが図中上方向へスライドし、スライドコア30bが図中下方向へスライドし、キャビティ60a及び60bのアンダーカット57a及び57bがそれぞれ同時に抜かれる。
図10(b)において、二つの回転軸34a及び34bの上部平面にそれぞれ偏心して設けられた2組の係合ピンのうち、一方の係合ピン相互に、4つのキャビティに60に共通に設けられた図中上側のスライドコア30aが係合されており、他方の係合ピン相互に、前記4つのキャビティ60に共通に設けられた図中下側のスライドコア30bが係合されている。回転軸34a及び34bを図中、それぞれ反時計方向に回転させることによって、図中上側のスライドコア30aが上方へ、図中下側のスライドコア30bが下側へスライドして4個のキャビティ60のアンダーカット57a及び57bが同時に抜かれる。
図10(c)において、スライドSの裏側左右にはアバーAがボルトBでセットしてあり、アバーAの先端にピンK´が固定されている。回転軸34に固定された係合ピン33を反時計回転で80度まで移動させることにより、スライドSの裏側の溝に沿ってスライドSが矢印方向へ摺動する。左右のスライドS´、S"の裏側の溝に沿って、スライドSが可動と同時に摺動し、左右成形品のアンダーカット57の3箇所を外すことができる。即ち、回転軸34、1個で3方向のスライドが可能になる。
図11及び図12は、本実施形態の別の変形例を示す図である。
図11においては、30スライドコアーの型締め摺動時に112押さえブロックの71先端傾斜部にて30スライドコアーを押し込む役目と同時に34回転軸を回転させる応力が働く為P/L51、P/L52に支障なく型締めがスムーズに出来る機能である。是は図8の70コイルバネが不要なのである。又30スライドコアーの45度の傾斜面が短い設定値でも充分に樹脂圧に耐え、34回転軸と30スライドコアーとの連結機構の働きにより、型開きに関してもP/L51とP/L52が同時に開き、開閉に事故が起きない構造である。図12は図2の38に、押さえブロックで同一ボルトで板状の112押さえブロックを取付て図11と同一機能を満たす例である。
本実施形態において、スライドコア可動装置をアンダーカット成形用突出部31を備えたスライドコア30の可動装置として説明したが、この可動装置は、アンダーカット形成用突起部31を有するスライドコアの駆動用のほか、成形金型において、必要に応じて採用されるその他のスライド部材をスライドさせる可動装置として適用することもできる。
本発明に係る成形金型を示す断面図である。 樹脂成形時のスライドコアと成形型との位置関係を示す断面図である。 製品突き出し時のスライドコアと成形型との位置関係を示す断面図である。 押さえブロックの斜視図である。 スライドコア可動装置の要部を示す断面図である。 図5のVI−VI線矢視方向断面図である。 スライドコア支持体と係合ピンとの係合状態を示す説明図である。 実施形態に係る成形金型の動作を示す説明図である。 スライドコア支持部材の変形例を示す斜視図である。 本実施形態の変形例における回転軸とスライドコアとの位置関係を示す図である。 本実施形態の変形例を示す説明図である。 本実施形態の変形例を示す説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 1番プレート
2 2番プレート
3 3番プレート
4 4番プレート
5 5番プレート
6 6番プレート
7 7番プレート
11 第1パーティングライン(P/L)
12 第2パーティングライン(P/L)
13 第3パーティングライン(P/L)
14 第4パーティングライン(P/L)
15 ストッパーボルト
16 コイルバネ
17 プレート幅規定部材
18 ピン
19 プラロック
20 吊りピン
21 成形型
22 成形型
23 キャビティ
24 スプルー
25 ピンゲート
30 スライドコア
31 アンダーカット成形用突起部
32 ベアリング
33 係合ピン
34 回転軸
34a 回転中心軸
35 傾斜溝
35a、35b 傾斜溝
36 ピット部材(鋼球支持部材)
37 鋼球
38 押さえブロック
39 エジェクターピン
40 鋼球
41 スライドコア支持部材
42 溝部
42a 直線部分
42b 湾曲部分
44 回転ゲート
45 プラロック
51 パーティングライン(P/L)
52 パーティングライン(P/L)
55 スライドコア支持部材
56 溝部
57a アンダーカット
57b アンダーカット
57c アンダーカット
60 樹脂成形品
101 固定側取付板
102 固定側型板
103 可動側型板
104 成形型
105 成形型
106 キャビティ
107 アンダーカット成形用突起部
108 スライドコア
110 カムブロック
111 案内孔
112 押さえブロック
115 パーティングライン(P/L)

Claims (12)

  1. 樹脂成形品を成形する成形金型の固定側型板と可動側型板との接合部に設けられた成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティの一部を形成するスライドコアを前記成形型に嵌合又は離脱させるスライドコア可動装置であって、
    前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部と、前記可動側型板に回動自在に支持された回転軸と、該回転軸の頂部平面に前記回転軸の回転中心軸とは偏心して設けられ、前記スライドコア又はその支持部材に設けられた前記溝部に係合する係合ピンと、前記回転軸の外周面に設けられた傾斜溝と、この傾斜溝内を転動する鋼球と、この鋼球を回転自在に支持するため、前記回転軸が支持された可動側型板に隣接する別のプレート材に設けられた鋼球支持部材と、を有することを特徴とするスライドコア可動装置。
  2. 前記可動側型板と前記別のプレート材との当接部を開くことによって前記鋼球が前記傾斜溝内を一方向に転動して前記回転軸が一方向に回動し、該回転軸に偏心して設けられた前記係合ピンが前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部内を一方向に摺動することによって、前記スライドコアが前記成形型から離脱し、前記可動側型板と前記別のプレートとの当接部を閉じて当接させることによって前記鋼球が前記傾斜溝内を前記一方向とは逆方向に転動して前記回転軸が前記一方向とは逆方向に回動し、該回転軸に偏心して設けられた前記係合ピンが前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部内を前記一方向とは逆方向に摺動することによって、前記スライドコアが前記成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティを形成することを特徴とする請求項1に記載のスライドコア可動装置。
  3. 前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部は、前記スライドコアのスライド方向に直交する直線状の溝と、この直線状の溝に連結され、前記スライドコアのスライド方向に湾曲した溝とで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドコア可動装置。
  4. 前記スライドコア又はその支持部材に設けられた溝部は、前記スライドコアのスライド方向に対して所定角度で傾斜した直線状の溝からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドコア可動装置。
  5. 前記回転軸の外周面に設けられた前記傾斜溝は、前記回転軸の回転中心軸を挟んで対称の位置に一対設けられており、前記鋼球及び鋼球支持部材は前記傾斜溝にそれぞれ対応して同数設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置。
  6. 前記鋼球は、前記鋼球支持部材に内挿された前記鋼球の径と同じか又はこれよりも小さい径の別の鋼球に当接して前記傾斜溝方向に押圧されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置。
  7. 前記スライドコアの一表面に断面凹状部が設けられており、この断面凹状部に嵌合する断面凸状部を有する押さえブロックが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置。
  8. 前記押さえブロックは、前記スライドコアが前記成形型に嵌合する樹脂成形時に、前記キャビティに供給される成形用樹脂の充填圧力に対抗して前記スライドコアを前記成形型に嵌合した状態に保持するものであることを特徴とする請求項7に記載のスライドコア可動装置。
  9. 前記回転軸の頂部平面に回転中心軸と偏心して複数個の係合ピンが設けられており、該複数個の係合ピンに対応して複数のスライドコアを設け、一の回転軸の回動によって前記複数のスライドコアが可動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置。
  10. 前記スライドコアは、アンダーカット形成用の突出部を有するアンダーカット成形用のスライドコアであり、前記アンダーカット形成用の突出部を前記成形型に嵌合又は離脱させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置。
  11. 樹脂成形品を成形する成形金型の固定側型板と可動側型板との接合部に設けられた成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティの一部を形成するスライドコアを前記成形型に嵌合又は離脱させるスライドコア可動装置を備えた成形金型であって、前記スライドコア可動装置は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のスライドコア可動装置であることを特徴とする成形金型。
  12. 前記成形金型は、一次成形と二次成形を行う二重成形金型であり、前記スライドコアは、前記一次成形時に前記成形型に嵌合して樹脂成形用キャビティを形成し、前記二次成形終了後、前記成形型から離脱することを特徴とする請求項11に記載の成形金型。
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