JPH07243512A - 内歯車 - Google Patents

内歯車

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JPH07243512A
JPH07243512A JP3266494A JP3266494A JPH07243512A JP H07243512 A JPH07243512 A JP H07243512A JP 3266494 A JP3266494 A JP 3266494A JP 3266494 A JP3266494 A JP 3266494A JP H07243512 A JPH07243512 A JP H07243512A
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JP
Japan
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mold
internal gear
inner slide
slide cores
teeth
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JP3266494A
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English (en)
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Hiroshi Nomura
博 野村
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB9713563A priority patent/GB2311749B/en
Priority to DE4445432A priority patent/DE4445432B4/de
Priority to GB9713567A priority patent/GB2311751B/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内歯車を含むアンダカットを有していても射
出成形可能な内歯車を提供すること。 【構成】 径方向に移動して内型を開閉する複数の内型
部32、42を有する射出成形型により成形される内歯
13を有するカム環11であって、上記内歯13の歯形
13aを、上記内型部32、42を開閉駆動するときに
その歯形13aを形成する外歯35、45と干渉しな
い、インボリュート近似形状にしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形により形成さ
れる内歯車に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】内歯車を有する円筒部材
を射出成形する場合には、通常、歯が円筒部材の端面に
位置するようにして、内型を軸方向に抜く、という方法
がとられていた。しかし、この方法は、歯すじが軸線と
平行に延びる内歯車であって、かつ型を軸方向に移動す
る際に型と歯とが干渉せず、さらに型と干渉する成形部
分がない場合にのみ可能であった。したがって、従来
は、内歯車以外に、例えば突起、突壁あるいは穴、溝な
どを有する場合には、内型を軸方向に引き抜くことがで
きなかった。
【0003】一方、内型を径方向(内歯車の軸心方向)
に引き抜こうとすると、内歯車が例えばインボリュート
歯形である場合には、内型の型部がインボリュート歯形
の膨出部分と干渉してしまう、という問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、内歯車を含むアンダカットを
有していても射出成形可能な内歯車を提供することを目
的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、径方向に
移動して内型を開閉する複数の内型を有する射出成形型
により成形される内歯車であって、上記内歯車の歯形
を、上記内型を開閉駆動するときに内型と干渉しない形
状に形成したこと、に特徴を有する。請求項2に記載の
発明は、上記内歯車の歯形を、インボリュート歯形に近
似させたことに特徴を有する。
【0006】
【実施例】以下本発明について、図示実施例に基づいて
説明する。図示実施例は、本発明の射出成形される内歯
車を、カメラのカム環11の内歯13に適用した実施例
である。先ず、カム環11の構成およびこのカム環11
を射出成形する射出成形用金型の概要について説明す
る。
【0007】カム環11は、その正面を図2に示した通
り、内周面に内歯13を有する。この内歯13を含むカ
ム環11の内周面は、図5ないし図8に示したように、
分割内型を構成する内型部32、42を一組とする複数
組の内型部32、42により形成される。各内型部3
2、42は、カム環11の回転中心軸と一致する型の中
心軸Oを中心とした径方向(放射方向)に異なる速度で
移動して内型を開閉する。図5、7は内型を閉じた状
態、図6、8は内型を開いた状態である。
【0008】カム環11の内歯13は、歯すじがカム環
11の中心軸と平行に延びていて、内歯13歯の端面が
螺旋方向に連なる螺旋状の内歯ギアであり、カム環11
の内周のおよそ2/3周分形成されている。そして本実
施例では、内型部32、42のパーティングラインが、
内歯13を形成する外歯(歯型)35、45の歯底に位
置するように形成してある。本実施例のパーティングラ
インは、内型部32、42とが型を閉じたときに接触す
る角部35a、45aを通る直線である。
【0009】ここで、内歯13の一周当たりの歯数を
Z、内型部32、42の総数をSとすると、 Z=(n/2)S ただし、nは正の整数、の関係を有している。
【0010】このように内歯13の歯数Zと内型部3
2、42の分割数を上記式を満足する関係に設定するこ
とにより、内型部32、42のパーティングラインを外
歯35、45における歯底に形成することが可能になっ
た。本実施例では、S=12、n=18に設定してある
ので、Z=108である。本実施例のカム環11は、内
周面全周ではなく、そのほぼ半周分に内歯13を有する
構成である。したがって、内型部32、42のすべてが
外歯35、45を有するのではなく、対応する部分のみ
が有することはいうまでもない。
【0011】本発明の内歯車の特徴についてさらに図1
を参照して説明する。図1は、歯形とこれを形成する内
型部32、42の接触部(パーティングライン)付近を
拡大して示す正面図である。この図は、内型部32、4
2が閉じた状態を示していて、型部32の外歯35と、
型部42の外歯とで囲まれた空間により、内歯13ので
1個が形成される。ここで、符号13iは、通常のイン
ボリュート歯形を示している。
【0012】この内型部32は、型を開放、閉鎖すると
きには、スライド方向線O1 と平行に直進移動する。し
たがって、外歯35の歯先の角部35cは、角部35c
を通るスライド方向線O1 上を移動する。ここで、この
スライド方向線O1 は、インボリュート歯形13iと重
なっている。つまり、角部35cがインボリュート歯形
13iと干渉することを示している。
【0013】そこで本実施例では、内歯13の歯形13
aを、内型部32、42が径方向に開閉移動する際に、
外歯35が歯形13aに干渉しない形状に、つまり、図
1では、歯形13aがスライド方向線O1 と接触ないし
交わらないように形成してある。この条件を満足すれば
歯形13aの形状は問わないが、本実施例では、内歯1
3を他の歯車と噛み合わせて回転させたときに、回転の
滑らかさを失わないように、インボリュート歯形13i
を基準として、これに近似する直線形状としてある。な
お、基準となる歯形は、サイクロイド歯形でもよい。
【0014】また、歯形35、45の移動軌跡が内歯1
3と接触および交差しないという条件は、すべての歯形
35、45において成立しなければならないが、本実施
例では、上記内型部32の端部の歯形35において成立
すれば、他のすべての歯形35、45においても成立す
る。これは、内型部32の周方向長の方を内型部42の
周方向長よりも長く形成してあるからである。
【0015】本実施例の各組の第1および第2スライド
コア31、41は、基本形状は他の組の第1および第2
スライドコア31、41と同一形状に形成してあるが、
内型部32、42の外周面には、成形品の形状に応じた
型が形成される。
【0016】この内歯13を有するカム環11を形成す
る射出成形型の概要について、さらに図3ないし図6を
参照して説明する。図3および図4は、カム環11を射
出成形する射出成形用金型の一実施例である内スライド
コア(内型部32、42)の主要部を、型を閉じた状態
および開いた状態でそれぞれ示す斜視図、図5および図
6はその正面図である。
【0017】この金型20は、カム環11の内周面を成
形する内スライドコアとして、第1内スライドコア31
および第2内スライドコア41を一組とする複数組の内
スライドコア31、41(本実施例では6組、計12
個)と、これらの内スライドコア31、41を、カム環
11の中心軸と一致する金型の中心軸Oと直交する放射
方向に移動自在に支持する固定板21と、第1、第2内
スライドコア31、41の内周面31a、41aで形成
された軸心空間内に位置し、中心軸Oを軸心として中心
軸Oと平行に進退動するロックコア23と、ロックコア
23を進退動させる移動板25と、移動板25に固定さ
れ、移動板25が後退および前進する際に、各第1、第
2内スライドコア31、41を異なる速度で開閉方向に
駆動するアンギュラピン27、28を備えている。この
ロックコア23は、前進位置において第1、第2内スラ
イドコア31、41を閉状態に押圧保持する。なお、詳
細は図示しないが、固定板21は射出成形機の固定ブロ
ック等に固定され、移動板25は固定ブロック等に装着
された油圧シリンダ、プレス軸などにより駆動される。
【0018】各第1、第2内スライドコア31、41
は、内型部32、42が基部33、43の先端部に一体
に形成されていて、内型部32、42は、閉状態におい
て互いに隣接する他の内型部32、42と密着してカム
環11の内周面を形成する。さらに基部33、43に
は、第1、第2内スライドコア31、41(内型部3
2、42)を開閉方向(直径方向)にガイドするガイド
部34、44が形成されている。以下、各組の第1、第
2内スライドコア31、41は、内型部32、42の外
周面に形成される型部を除いて、基本的構造およびこれ
に関連する部分の構成、機構は同一なので、一組の第
1、第2内スライドコア31、41に関して説明する。
【0019】ガイド部34、44は、断面あり状に形成
されている(詳細は図示せず)。一方、固定板21には
中心軸O(カム環11の中心軸)と直交する直径方向に
あり溝状のガイド溝21bが形成されていて、これらの
ガイド溝21bにガイド部34、44が摺動自在に嵌合
されている。各内型部32、42は、この嵌合状態で固
定板21に形成された開口21aから前方に突出し、か
つガイド部34、44とガイド溝21bとに拘束されて
径方向に移動する。
【0020】内型部32、42は、中心軸Oに向かって
移動したときに相互に離反して型を開放した開状態にな
る。さらに内型部32、42は、中心軸Oから離反する
放射方向に移動して外周面が開口21aの縁部21cに
当接し、それ以上の外方への移動が阻止されたときに、
互いに密接して型を閉じた閉状態になる。この内型部3
2、42の位置、状態が閉位置であり、閉状態である。
【0021】各内型部32、42の外周面には、既に述
べた通り、閉状態において内歯13を形成する外歯車部
35、45が形成されている。なお、カム環11は内歯
13のみならず、溝、孔や突条、突起などを有する場合
もあり、かかる場合には、内型部32、42にはそれら
を形成する突条36、46、突起、溝、孔などが形成さ
れる。
【0022】固定板21の前面でカム環11の端面を形
成すべく、開口21aの内径はカム環11の内径とほぼ
同一に形成されていて、開口21aから突出した内型部
32、42によりカム環11の内周面が形成される。
【0023】第1、第2内スライドコア31、41の内
周面31a、41aは、固定金型51(前方)に向かっ
て内径が先細になる摺り鉢形状に形成され、ロックコア
23は、内周面31a、41aに接触するテーパ部23
aが、内周面31a、41aに対応する円錐台状に形成
されている。テーパ部23a、内周面31a、41aが
中心軸Oとなす角度をθG とする。
【0024】さらに移動板25には、その中心軸Oと平
行な前後方向の直線運動を、第1、第2内スライドコア
31、41に開閉方向の運動として伝達するアンギュラ
ピン27、28が固定されている。そしてアンギュラピ
ン27、28の先端軸部27a、28aが第1、第2内
スライドコア31、41に形成されたガイド孔36、4
6にそれぞれ摺動自在に嵌入されている。
【0025】アンギュラピン27、28は、第1、第2
内スライドコア31、41を異なる速度で移動させるた
めに、中心軸Oに対してそれぞれ所定角度θD 、θE
成して移動板25に固定されている。移動板25には、
軸心の延長が中心軸Oと交差し、かつ中心軸Oに対して
それぞれ角度θD 、θE をなす座受け付きのねじ孔25
a、25bが形成され、一方、アンギュラピン27、2
8の頭部27b、28b付近に雄ねじ部27c、28c
が形成されている。そしてアンギュラピン27、28
は、先端軸部27a、28aが移動板25の後方からね
じ孔25a、25bに挿通され、雄ねじ部27c、28
cがねじ孔25a、25bに螺合されている。これによ
りアンギュラピン27、28は、移動板25に、中心軸
Oに対して角度θD 、θE をなして固定されている。
【0026】角度θD 、θE は、第1、第2内スライド
コア31、41を異なる速度で駆動すべく異なってい
る。本実施例では、第2内スライドコア41を中心軸O
側から第1スライドコア31に接触させる構成なので、
固定板25が進退動したときに第2内スライドコア41
の方が第1内スライドコア31よりも速く移動するよう
に、θD <θE の関係に設定してある。なお、ロックコ
ア23の進退動に対する第1、第2内スライドコア3
1、41の開閉方向(径方向)の移動速度(速度比)は
それぞれ、 tanθD 、 tanθE となる。
【0027】第1、第2内スライドコア31、41を異
なる速度で駆動する手段はアンギュラピン27、28に
限定されず、例えば、ロックコア23に設けた傾斜面と
スライドコア31、41の内周面に設けた傾斜面とが摺
接する構造や、一方に設けた溝と他方に設けた突条とが
摺動自在に嵌合する構造でもよい。
【0028】さらに本実施例では、ロックコア23のテ
ーパ部23aが閉位置およびその近傍において内周面3
1a、41aに当接し、それ以外の後退位置では干渉し
ないように、テーパ部23aの傾斜角θG を、θD <θ
E <θG の関係に設定してある。
【0029】第1、第2内スライドコア31、41のよ
り詳細な構成について、図13および図14を参照して
説明する。図13は、内型部32、42(第1、第2内
スライドコア31、41)を拡大して示す正面図、図1
4は内型部32、42をさらに拡大して示す正面図であ
る。
【0030】図13に示した通り、隣接する第1、第2
内スライドコア31、41は、それそれぞれ中心軸Oを
通るスライド方向線O1 、O2 に対して基本形状が対称
に形成され、第1、第2スライド方向線O1 、O2 と平
行に移動する。
【0031】中心軸Oに対して第1、第2スライド方向
線O1 、O2 がなす接離角をθC とする。この接離角θ
C は、第1、第2内スライドコア31、41の総数で決
まるが、本実施例では第1、第2内スライドコア31、
41を計12個有しているので、θC =360 /12=30
(度)である。
【0032】したがって、第1、第2内スライドコア3
1、41が開閉移動する際に、パーティング面31c、
41cが閉位置ないしその近傍以外で干渉しないよう
に、第1、第2内スライドコア31、41の移動速度ta
n θD 、tan θE と接離角θCは、 tanθD < tanθE cosθC の関係を満足している。
【0033】第1、第2内スライドコア31、41は、
その周方向の両側面(パーティング面31c、41c)
が閉状態において互いに接触し、内型部32、42を閉
じている。第1、第2内スライドコア31、41のパー
ティング面31c、41cは、第1内スライドコア31
の第1スライド方向線O1 に対して、図において反時計
方向に測って、角度θB を成している。この角度θB
は、第2内スライドコア41のパーティング面41cが
中心軸O側から第1内スライドコア31のパーティング
面31cに接触するように形成されている。第1、第2
内スライドコア31、41の両側のパーティング面31
c、41cはそれぞれ、スライド方向線O1 、O2 を軸
心に沿って延長した面に対して対称に形成されている。
【0034】第1、第2内スライドコア31、41が開
閉移動する際に、外歯35が型部42または外歯45と
干渉する最大角θA とする。この最大角θA は、図示実
施例のように、外歯35の角部35aと、外歯45の最
も外側の頂点(角部)45aとを結んだ直線が第1スラ
イド方向線O1 となす角度である。なお、この最大角θ
A は、パーティングラインの位置(外歯35、45を分
割する位置)で変わるが、分割位置は強度の点で歯面を
避けて谷底とするのが望ましい。
【0035】さらに、パーティング面31c、41cが
互いに干渉しないで開閉位置に移動可能な、パーティン
グ面31c、41cが第1スライド方向線O1 となす最
小角θF は、下記式により定義される。 θF =tan-1 { sinθC tanθE /( tanθE cosθC
− tanθD )} ただし、既に述べた通り、θC は第1、第2内スライド
コア31、41のスライド方向線O1 、O2 がなす角
度、θD はアンギュラピン27が中心軸Oとなす角度、
θE はアンギュラピン28が中心軸Oとなす角度であ
る。
【0036】そして、パーティング面31c、41cが
第1内スライドコア31のスライド方向線O1 に対して
なす角度θB を、最小角θF よりも大きく、かつ最大角
θAよりも小さい範囲に、つまり、 θF ≦θB ≦θA を満足するように設定することにより、第1、第2内ス
ライドコア31、41、つまり内型部32、42は、互
いに干渉することなく、移動板25の移動に連動して開
閉移動する。
【0037】第1、第2内スライドコア31、41の開
閉動作を、さらに図9〜14を参照して説明する。図1
0、12、14は第1、第2内スライドコア31、41
の関係を説明する正面図、図9、11、13は、それぞ
れ図10、12、14のスライド方向線O1 、O2 を通
る面で切断して、第1内スライドコア31を下側に、第
2内スライドコア41を上側に示した断面図である。
【0038】内型部32、42が互いに密着した閉状態
では、ロックコア23が前進し、ロックコア23のテー
パ部23aが第1、第2内スライドコア31、41の内
周面31a、41aに当接して閉方向(外方向)に押圧
している。この押圧力を受けた第1、第2内スライドコ
ア31、41は、ガイド溝21bに沿って閉方向(外方
向)に付勢され、パーティング面31c、41cがそれ
ぞれ互いに密着して内型部32、42を閉じている(図
5、7、9、10参照)。
【0039】この閉状態において、外側金型51が内型
部32、42に嵌合され、内型部32、42の外周面と
外側金型51の内周面との間、および固定板21の前面
との間に、カム環11を成形するキャビティが形成され
ている。このキャビティ内に図示しないが、射出プラン
ジャなどにより合成樹脂が注入され、固化あるいは硬化
してカム環11が成形される。
【0040】成形されたカム環11を取り出すために、
この閉状態から移動板25を後退させると、ロックコア
23およびアンギュラピン27、28が一体に後退す
る。そしてこれらの後退により、第1、第2内スライド
コア31、41、つまり内型部32、42は、テーパ部
23aによる拘束が解かれて開放方向(中心軸Oに向か
う方向)に移動可能になる。さらに、アンギュラピン2
7、28が同時に後退するので、内型部32、42は、
アンギュラピン27、28に拘束されて開放方向に移動
し、外歯35、45が内歯13から離反する。(図1
1、12参照)。
【0041】移動板27がさらに後退し、開放位置に達
する頃には、内型部32、42の外歯車部35、45が
カム環11の内歯13から完全に抜け、カム環11の引
き抜きが可能になる(図6、8、13、14参照)。こ
の開放位置において、外側金型51が離反してカム環1
1が内型部32、42から引き抜かれ、さらにカム環1
1が外側金型51から引き抜かれる。なお、この開状態
において、第1、第2内スライドコア31、41は、傾
斜面31a、41aとパーティング面31c、41cと
を結ぶ連絡面31b、41bが最も接近した状態にな
る。これらの連絡面31b、41bは、第1、第2内ス
ライドコア31、41が閉位置と開位置との間を移動す
る際に互いに干渉しない形状に形成されていることはい
うまでもない。また、カム環11の外周にもアンダカッ
トを有する場合は、外側金型51も分割金型とする。
【0042】以上の通り本実施例では、カム環11の内
歯13の歯形13aを、その内歯13を形成する外歯3
5、45の移動方向軌跡と干渉しないほぼ直線形状とし
たので、内型部32、42を径方向に抜くことが可能に
なり、内型部32、42を中心軸Oと平行に抜けないア
ンダカットを有する成形品の射出成形が可能になった。
【0043】以上、本実施例では内歯車を有する射出成
形品の例としてカム環11およびこのカム環11を射出
成形する金型の実施例について説明したが、本発明はカ
ム環11以外の内歯を有する成形品およびその射出成形
用金型に適用できることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
径方向に移動して内型を開閉する複数の内スライドコア
を有する射出成形型により成形される内歯車の歯形を、
内スライドコアを開閉駆動するときに内スライドコアと
干渉しない形状に形成したので、内型を径方向に移動さ
せて内歯車の形成が可能になり、内周面に内歯車の他
に、軸と平行には内型を引き抜けないアンダカットを有
する成形品も、射出成形可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内歯車を適用した実施例の要部をより
拡大して示す正面図である。
【図2】同実施例の内歯車を有するカム環の正面図であ
る。
【図3】本発明を適用した、第1、第2内スライドコア
を複数組有する射出成形用金型の一実施例の構造を示す
正面図である。
【図4】同第1、第2内スライドコアの構成をより詳細
を説明するための拡大正面図である。
【図5】本発明の内歯車を射出成形する内型の一実施例
を、第1、第2内スライドコアを閉じた状態で示す斜視
図である。
【図6】同実施例の第1、第2内スライドコアを開いた
状態で示す斜視図である。
【図7】同実施例の第1、第2内スライドコアを閉じた
状態で示す正面図である。
【図8】同実施例の第1、第2内スライドコアを開いた
状態で示す正面図である。
【図9】同実施例の第1、第2内スライドコアを閉じた
状態で、第1および第2内スライドコアのスライド方向
を通る面で切断して、第1内スライドコア部分を下側
に、第2内スライドコア部分を上側に示す断面図であ
る。
【図10】図9の閉状態における第1、第2内スライド
コアの位置関係を説明する正面図である。
【図11】同実施例の第1、第2内スライドコアの開閉
途中の状態を、第1および第2内スライドコアのスライ
ド方向を通る面で切断して、第1内スライドコア部分を
下側に、第2内スライドコア部分を上側に示す断面図で
ある。
【図12】図11の開閉途中の状態における第1、第2
内スライドコアの位置関係を説明する正面図である。
【図13】同実施例の第1、第2内スライドコアの開状
態を、第1および第2内スライドコアのスライド方向を
通る面で切断して、第1内スライドコア部分を下側に、
第2内スライドコア部分を上側に示す断面図である。
【図14】図13の開状態における第1、第2内スライ
ドコアの位置関係を説明する正面図である。
【符号の説明】
11 カム環 13 内歯 21 固定板 23 ロックコア 23a テーパ部 25 移動板 27 第1アンギュラピン 28 第2アンギュラピン 31 第1内スライドコア 31a テーパ内周面 31c パーティング面 32 内型部 35 外歯 41 第2内スライドコア 41a テーパ内周面 41c パーティング面 42 内型部 45 外歯 O 中心軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に移動して型を開閉する複数の内
    型を有する射出成形型により成形される内歯車であっ
    て、 上記内歯車の歯形を、上記内型を開閉駆動するときに内
    型と干渉しない形状に形成したこと、を特徴とする内歯
    車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の歯形は、インボリュー
    トに近似した直線であることを特徴とする内歯車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記内歯車
    の歯は、該内歯車の軸心と平行に延びていて、歯面はほ
    ぼ平面であることを特徴とする内歯車。
JP3266494A 1993-12-20 1994-03-02 内歯車 Pending JPH07243512A (ja)

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JP3266494A JPH07243512A (ja) 1994-03-02 1994-03-02 内歯車
US08/358,812 US5689379A (en) 1993-12-20 1994-12-19 Inner gear, cylindrical product with inner gear, mold for inner gear, mold for cylindrical product with inner gear, method of manufacturing inner gear, and method of manufacturing cylindrical product with inner gear
DE4445432A DE4445432B4 (de) 1993-12-20 1994-12-20 Zylindrisches Formteil sowie Form und Verfahren zum Herstellen eines solchen Formteils
GB9425753A GB2285599B (en) 1993-12-20 1994-12-20 Cylindrical product with inner gear, method of manufacturing and molds therefor
GB9713563A GB2311749B (en) 1993-12-20 1994-12-20 Inner gear formed by injection molding and a mold therefor
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