JP3999890B2 - リチウム二次電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、リチウム−遷移元素複合酸化物を正極活物質とする帯状正極と帯状負極との間にセパレータを介装し、帯長方向に渦巻き状に巻回して成る渦巻電極体を備えるリチウム二次電池に係わり、詳しくは、充放電サイクル特性を改善することを目的とした、帯状電極(正極及び/又は負極)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、リチウム二次電池が、水の分解電圧を考慮する必要が無いため正極活物質を適宜選択することにより高電圧化及び高容量化が可能であることから、電子機器のポータブル化、コードレス化に伴い、その駆動電源として注目されている。
【0003】
リチウム二次電池には、コイン型、ボタン型等の扁平型電池、円筒型、角型等の筒型電池など種々の形状のものがある。このうち、帯状正極と帯状負極との間に帯状セパレータを介装し、帯長方向に渦巻き状に巻回して成る渦巻電極体を電池缶内に収納し、封口時に電解液を電池缶内に注液して作製する筒型電池においては、渦巻電極体の高さ方向中央部における電解液量が不足しがちである。これは、注液した電解液は、渦巻電極体の高さ方向両端部から高さ方向中央部に向けて浸透するが、高エネルギー密度化のために通常きつく巻回して作製されている渦巻電極体の高さ方向中央部には、電解液が浸透しにくいからである。電解液量の部分的な不足は、電解液量が不足している部分(渦巻電極体の高さ方向中央部)での過充電及び過放電を引き起こし、充放電サイクルにおける電解液の分解及び活物質の劣化を促進する。このため、従来の筒型電池には、充放電サイクル特性が良くないという課題があった。
【0004】
本発明は、以上の事情に鑑みなされたものであり、充放電サイクル特性が良いリチウム二次電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリチウム二次電池(本発明電池)は、リチウム−遷移元素複合酸化物を正極活物質とする帯状正極と帯状負極との間にセパレータを介装し、帯長方向に渦巻き状に巻回して成る渦巻電極体を備え、前記帯状正極及び前記帯状負極の少なくとも一方の帯状電極の帯幅方向中央部における活物質充填密度が、他の部分における活物質充填密度に比べて低い。
【0006】
本発明電池においては、図1に示すように、帯状正極及び帯状負極の少なくとも一方の帯状電極の帯幅方向中央部(C)における活物質充填密度を、他の部分(D1),(D2)における活物質充填密度に比べて低くしてある。図中、(E)は帯状電極、(L1)は帯幅、(L2)は帯長である。帯幅方向中央部(C)における活物質量に対する電解液量の割合が、従来電池に比べて大きい。したがって、本発明電池は、従来電池に比べて、帯状電極の帯幅方向中央部(C)での過充電及び過放電が起こりにくく、充放電サイクルにおいて帯状電極の帯幅方向中央部(C)において電解液の分解及び活物質の劣化が起こりにくい。
【0007】
正極活物質たるリチウム−遷移元素複合酸化物としては、LiCoO2 、LiNiO2 、LiFeO2 、LiCuO2 、LiMnO2 、LiMO2 (MはCo、Ni、Fe、Cu及びMnよりなる群から選ばれた少なくとも2種の遷移元素)、LiMn2 4 が例示される。負極活物質は、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能なものであれば特に限定されない。具体例としては、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、有機物焼成体、金属カルコゲン化物が挙げられる。
【0008】
帯状電極の帯幅方向中央部における活物質充填密度を他の部分における活物質充填密度に比べて5〜10%低くし、且つ活物質充填密度の小さい帯幅方向中央部の面積を帯状電極の面積の10〜20%とすることが、充放電サイクル特性の良いリチウム二次電池を得る上で、好ましい。帯状電極の帯幅方向中央部における活物質充填密度が他の部分における活物質充填密度に比べて5〜10%低いとは、下式で定義されるPが5〜10(%)であるという意味である。
【0009】
P(%)={(帯幅方向中央部以外の部分における活物質充填密度−帯幅方向中央部における活物質充填密度)/(帯幅方向中央部以外の部分における活物質充填密度)}×100
【0010】
本発明は、帯状電極(正極及び/又は負極)の改良に関する。それゆえ、他の電池部材については、リチウム二次電池用として従来公知の種々の材料を使用することができる。電解液の溶質として使用するリチウム塩としては、LiClO4 、LiCF3 SO3 、LiPF6 、LiN(CF3 SO2 2 、LiN(C2 5 SO2 2 、LiBF4 、LiSbF6 及びLiAsF6 が例示され、リチウム塩を溶かすために使用する有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステルと、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等の鎖状炭酸エステルとの混合溶媒が例示される。充放電サイクル特性が極めて良いリチウム二次電池を得るためには、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとの体積比が1:4〜4:1の混合溶媒を使用することが好ましい。
【0011】
【実施例】
本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能なものである。
【0012】
(実験1)
この実験では、本発明電池及び比較電池を作製し、両者の充放電サイクル特性を比較した。
【0013】
(実施例1)
〔帯状正極の作製〕
平均粒径約5μmのLiCoO2 粉末90重量部と、導電剤としてのアセチレンブラック5重量部と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン5重量部のNMP(N−メチル−2−ピロリドン)溶液とを混合してスラリーを調製し、このスラリーをドクターブレード法により集電体としての帯状アルミニウム箔(帯長50cm、帯幅55mm、厚み20μm)の両面に均一に塗布し、乾燥して、帯状電極(X1)を作製した。次いで、この帯状電極(X1)の面積の10%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部にとり、この帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて7%少なくなるように上記スラリーをドクターブレード法により重ね塗りし、乾燥して、帯状電極(X2)を作製した。次いで、この帯状電極(X2)を真空中にて150°Cで2時間乾燥し、ローラにより圧延して、厚み170μmの帯状正極を作製した。この帯状正極は、帯幅方向中央部における活物質充填密度が、他の部分における活物質充填密度に比べて7%低い(P=7)。
【0014】
〔帯状負極の作製〕
天然黒鉛95重量部と、ポリフッ化ビニリデン粉末5重量部をNMPに溶かして得た結着剤溶液とを混練してスラリーを調製し、このスラリーをドクターブレード法により集電体としての帯状銅箔(帯長50cm、帯幅55mm、厚み18μm)の両面に均一に塗布し、乾燥して、帯状電極(Y1)を作製した。次いで、この帯状電極(Y1)の面積の10%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部にとり、この帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて7%少なくなるように上記スラリーをドクターブレード法により重ね塗りし、乾燥して、帯状電極(Y2)を作製した。次いで、この帯状電極(Y2)を真空中にて150°Cで2時間乾燥し、ローラにより圧延して、厚み158μmの帯状負極を作製した。この帯状負極は、帯幅方向中央部における活物質充填密度が、他の部分における活物質充填密度に比べて7%低い(P=7)。
【0015】
〔電解液の調製〕
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒に、LiPF6 を1モル/リットル溶かして電解液を調製した。
【0016】
〔リチウム二次電池の作製〕
上記の帯状正極、帯状負極及び電解液を使用して、常法により円筒型リチウム二次電池(直径18mm、高さ65mm、本発明電池)(A1)を作製した。セパレータには、イオン透過性のポリプロピレン製の多孔性フィルムを使用した。また、帯状正極と帯状負極の容量比を約1:1.2とし、電池容量が帯状正極の容量により規制されるようにした。以下の電池も帯状正極と帯状負極の容量比を全て約1:1.2とした。図2は、ここで作製したリチウム二次電池(A1)の断面図であり、図示のリチウム二次電池(A)は、帯状正極(1)、帯状負極(2)、これらを離間するセパレータ(3)、正極リード(4)、負極リード(5)、正極蓋(6)、負極缶(7)などからなる。帯状正極(1)及び帯状負極(2)は、帯状セパレータ(3)を介して、帯長方向に渦巻き状に巻回された状態で負極缶(7)内に収納されており、正極蓋(6)及び負極缶(7)が形成する電池缶内には、封口直前に電解液が注液されている。また、帯状正極(1)は正極リード(4)を介して正極蓋(6)に、帯状負極(2)は負極リード(5)を介して負極缶(7)にそれぞれ接続され、電池内部に生じた化学エネルギーを電気エネルギーとして外部へ取り出し得るようになっている。
【0017】
(実施例2)
帯状正極及び帯状負極の作製において、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて3%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A2)を作製した。この電池の帯状正極及び帯状負極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて3%低い(P=3)。
【0018】
(実施例3)
帯状正極及び帯状負極の作製において、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて5%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A3)を作製した。この電池の帯状正極及び帯状負極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて5%低い(P=5)。
【0019】
(実施例4)
帯状正極及び帯状負極の作製において、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて10%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A4)を作製した。この電池の帯状正極及び帯状負極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて10%低い(P=10)。
【0020】
(実施例5)
帯状正極及び帯状負極の作製において、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて12%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A5)を作製した。この電池の帯状正極及び帯状負極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて12%低い(P=12)。
【0021】
(実施例6)
帯状負極の作製において、スラリーを重ね塗りしなかったこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A6)を作製した。この電池の帯状正極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて7%低く(P=7)、帯状負極の活物質充填密度は均一である(P=0)。
【0022】
(実施例7)
帯状正極の作製において、スラリーを重ね塗りしなかったこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A7)を作製した。この電池の帯状正極の活物質充填密度は均一であり(P=0)、帯状負極の帯幅方向中央部における活物質充填密度は、他の部分における活物質充填密度に比べて7%低い(P=7)。
【0023】
(実施例8)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の7%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A8)を作製した。
【0024】
(実施例9)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の13%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A9)を作製した。
【0025】
(実施例10)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の17%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A10)を作製した。
【0026】
(実施例11)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の20%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A11)を作製した。
【0027】
(実施例12)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の23%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A12)を作製した。
【0028】
(実施例13)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の7%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと、及び、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて3%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A13)を作製した。
【0029】
(実施例14)
帯状正極及び帯状負極の作製において、電極面積の23%の面積を有する帯状部分を帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)としたこと、及び、帯幅方向中央部を除く他の部分に、帯幅方向中央部の塗布量が他の部分の総塗布量に比べて12%少なくなるようにスラリーを重ね塗りしたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明電池(A14)を作製した。
【0030】
(比較例1)
帯状正極及び帯状負極の作製において、スラリーを重ね塗りしなかったこと以外は、実施例1と同様にして、比較電池(B1)を作製した。この電池の帯状正極及び帯状負極の活物質充填密度は均一である(P=0)。
【0031】
〈各電池の充放電サイクル特性〉
各電池について、200mAで4.2Vまで充電した後、200mAで2.75Vまで放電する工程を1サイクルとする充放電サイクル試験を行い、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクル(回)を求めた。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003999890
【0033】
表1に示すように、本発明電池(A1)〜(A14)は、比較電池(B1)に比べて、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクルが長い。但し、帯幅方向中央部における活物質充填密度と帯幅方向の他の部分における活物質充填密度との差が3%未満であるか、又は、電極面積の7%以下の面積を有する帯状部分を、活物質充填密度の低い帯幅方向中央部とした本発明電池(A2)、(A8)及び(A13)は、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクルが比較的短い。また、帯幅方向中央部における活物質充填密度と帯幅方向の他の部分における活物質充填密度との差が12%以上であるか、又は、電極面積の23%以上の面積を有する帯状部分を、活物質充填密度の低い帯幅方向中央部とした本発明電池(A5)、(A12)及び(A14)も、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクルが比較的短い。本発明電池(A5)、(A12)及び(A14)の充放電サイクルが比較的短いのは、帯幅方向の中央部以外の部分(他の部分)において、活物質量に対する電解液量が過少であったために、その部分で電解液の分解及び活物質の劣化が起こったためと考えられる。
【0034】
(実験2)
この実験では、LiCoO2 以外の正極活物質を使用して本発明電池及び比較電池を作製し、両者の充放電サイクル特性を比較した。
【0035】
正極活物質として、LiCoO2 に代えて、LiCo0.9 Cu0.1 2 、LiNiO2 、LiNi0.8 Co0.2 2 、LiNi0.6 Co0.3 Mn0.1 2 、LiMn2 4 、LiMnO2 又はLiFeO2 を使用したこと以外は実施例1と同様にして、順に本発明電池(A15)〜(A21)を作製した。また、正極活物質として、LiCoO2 に代えて、LiCo0.9 Cu0.1 2 、LiNiO2 、LiNi0.8 Co0.2 2 、LiNi0.6 Co0.3 Mn0.1 2 、LiMn2 4 、LiMnO2 又はLiFeO2 を使用したこと以外は比較例1と同様にして、順に比較電池(B15)〜(B21)を作製した。次いで、各電池について、実験1と同じ条件の充放電サイクル試験を行い、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクル(回)を求めた。結果を表2に示す。表2には、本発明電池(A1)及び比較電池(B1)の結果も、表1より転記して示してある。
【0036】
【表2】
Figure 0003999890
【0037】
表2より、正極活物質として使用するリチウム−遷移元素複合酸化物の種類にかかわらず、本発明電池は比較電池に比べて、充放電サイクル特性が良いことが分かる。
【0038】
(実験3)
この実験では、天然黒鉛以外の負極活物質を使用して本発明電池及び比較電池を作製し、両者の充放電サイクル特性を比較した。
【0039】
負極活物質として、天然黒鉛に代えて、ピッチコークス(石炭ピッチを1200°Cで加熱処理して作製したもの)、石油コークス(石油ピッチを1400°Cで加熱処理して作製したもの)、人造黒鉛(1)(石油ピッチを1900°Cで加熱処理して作製したもの)又は人造黒鉛(2)(石油ピッチを2200°Cで加熱処理して作製したもの)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、順に本発明電池(A22)〜(A25)を作製した。また、負極活物質として、天然黒鉛に代えて、ピッチコークス(石炭ピッチを1200°Cで加熱処理して作製したもの)、石油コークス(石油ピッチを1400°Cで加熱処理して作製したもの)、人造黒鉛(1)(石油ピッチを1900°Cで加熱処理して作製したもの)又は人造黒鉛(2)(石油ピッチを2200°Cで加熱処理して作製したもの)を使用したこと以外は比較例1と同様にして、順に比較電池(B22)〜(B25)を作製した。次いで、各電池について、実験1と同じ条件の充放電サイクル試験を行い、放電容量が1サイクル目の放電容量の90%未満になるまでの充放電サイクル(回)を求めた。結果を表3に示す。表3には、本発明電池(A1)及び比較電池(B1)の結果も、表1より転記して示してある。
【0040】
【表3】
Figure 0003999890
【0041】
表3より、負極活物質として使用する炭素材料の種類にかかわらず、本発明電池は比較電池に比べて、充放電サイクル特性が良いことが分かる。
【0042】
【発明の効果】
充放電サイクル特性の良いリチウム二次電池が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池の帯状電極の説明図である。
【図2】実施例で作製した円筒型のリチウム二次電池の断面図である。
【符号の説明】
(E)…帯状電極
(C)…帯幅方向中央部(低活物質充填密度領域)
(D1),(D2)…他の部分
(L1)…帯幅
(L2)…帯長
(A1)…リチウム二次電池
(1)…帯状正極
(2)…帯状負極
(3)…セパレータ
(4)…正極リード
(5)…負極リード
(6)…正極蓋
(7)…負極缶

Claims (2)

  1. リチウム−遷移元素複合酸化物を正極活物質とする帯状正極と帯状負極との間にセパレータを介装し、帯長方向に渦巻き状に巻回して成る渦巻電極体を備えるリチウム二次電池において、前記帯状正極及び前記帯状負極の少なくとも一方の帯状電極の帯幅方向中央部における活物質充填密度を、他の部分における活物質充填密度に比べて低くしてあることを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 前記帯幅方向中央部における活物質充填密度が、他の部分における活物質充填密度に比べて5〜10%低く、且つ前記帯幅方向中央部の面積が、前記帯状電極の面積の10〜20%である請求項1記載のリチウム二次電池。
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