JP2002203606A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

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JP2002203606A
JP2002203606A JP2000403456A JP2000403456A JP2002203606A JP 2002203606 A JP2002203606 A JP 2002203606A JP 2000403456 A JP2000403456 A JP 2000403456A JP 2000403456 A JP2000403456 A JP 2000403456A JP 2002203606 A JP2002203606 A JP 2002203606A
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lithium
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温負荷特性やサイクル特性等種々の電池特
性を向上させる。 【解決手段】 リチウム・マンガン複合酸化物10wt
%乃至80wt%に対してリチウム・ニッケル複合酸化
物90wt%乃至20wt%となるように混合した正極
活物質を含有する、厚さ80μm乃至250μmの正極
合剤層8が形成された正極材2と、リチウム金属、リチ
ウム合金、又はリチウムを吸蔵、脱離可能な材料のうち
少なくとも1種類以上を負極活物質とする、厚さ80μ
m乃至250μmの負極合剤層11が形成された負極材
3と、非水電解質とを備える。これら正極材2と負極材
3においては、正極合剤層8の総厚Aの負極合剤層11
の総厚Bに対する比率A/Bが0.4≦A/B≦2.5
の範囲で、かつ正極合剤層8の総厚Aと負極合剤層11
の総厚Bとの和A+Bが230μm≦A+B≦450μ
mの範囲で正極合剤層8と負極合剤層11とが形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム・ニッケ
ル複合酸化物とリチウム・マンガン複合酸化物との混合
材料を正極活物質として使用する非水電解質二次電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の電子機器の飛躍的進歩とと
もに、長時間便利に、かつ経済的に使用できる電源とし
て、繰り返して充放電が可能な二次電池の研究が進めら
れている。代表的な二次電池としては、鉛蓄電池やアル
カリ蓄電池、非水電解質二次電池等が知られている。
【0003】上述したような二次電池の中でも特に、非
水電解質二次電池であるリチウムイオン二次電池は、高
出力、高エネルギー密度等の利点を有している。
【0004】リチウムイオン二次電池は、少なくともリ
チウムイオンを可逆的に脱挿入可能な活物質を有する正
極及び負極と、非水電解質とから構成されており、その
充電反応は、正極においてリチウムイオンが電解液中に
デインターカレーションし、負極では負極活物質中にリ
チウムイオンがインターカレーションすることによって
進行する。逆に、放電する場合には、上記の逆反応が進
行し、正極においては、リチウムイオンがインターカレ
ーションする。すなわち、正極からのリチウムイオンが
負極活物質に出入りする反応を繰り返すことによって充
放電を繰り返すことができる。
【0005】現在、リチウムイオン二次電池の正極活物
質としては、高エネルギー密度、高電圧を有すること等
から、LiCoO、LiNiO、LiMn
が用いられ、負極活物質としては、炭素質材料が用いら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した正極活物質の
うちLiCoO等のリチウム・コバルト複合酸化物
は、電池容量、製造コスト及び熱的安定性等の各面での
バランスに最も優れているが、LiMn等のリチ
ウム・マンガン複合酸化物は電池容量が低く高温保存特
性が若干悪い等の欠点があり、またLiNiO等のリ
チウム・ニッケル複合酸化物は、電池容量は高いものの
熱的安定性が若干低い等の欠点がある。しかしながら、
これらリチウム・マンガン複合酸化物及びリチウム・ニ
ッケル複合酸化物は、原料の価格及び安定供給の面で優
れており、今後の活用に向けて研究が進められている。
【0007】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み
てなされたものであり、リチウム・マンガン複合酸化物
とリチウム・ニッケル複合酸化物とを活用する新規な正
極活物質とともに、この正極活物質を使用する際の新規
な電池素子構造を提案し、低温負荷特性やサイクル特性
等種々の電池特性に優れた非水電解質二次電池を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係る非水電解質二次電池は、正極活物質として
一般式LiMn2−yM'(但し、xの値は
0.9≦x、yの値は0.01≦y≦0.5の範囲と
し、M'はFe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、S
n、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、I
n、Si、Geの内一つ又は複数とする。)で表される
リチウム・マンガン複合酸化物と、一般式LiNi
1−zM''(但し、zの値は0.01≦z≦0.
5の範囲とし、M''はFe、Co、Mn、Cu、Zn、
Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、
Ga、In、Si、Geの内一つ又は複数とする。)で
表されるリチウム・ニッケル複合酸化物とを、質量比が
上記リチウム・マンガン複合酸化物10wt%乃至80
wt%に対して上記リチウム・ニッケル複合酸化物90
wt%乃至20wt%となるように混合した混合材料を
含有する正極合剤を塗布して、厚さ80μm乃至250
μmの範囲で正極合剤層が形成された正極と、負極活物
質としてリチウム金属、リチウム合金、又はリチウムを
吸蔵、脱離可能な材料のうち少なくとも1種類以上を含
有する負極合剤を塗布して、厚さ80μm乃至250μ
mの範囲で負極合剤層が形成された負極と、非水電解質
とを備える。これら正極と負極とにおいては、正極合剤
層の総厚Aの負極合剤層の総厚Bに対する比率A/Bが
0.4≦A/B≦2.5の範囲で、かつ正極合剤層の総
厚Aと負極合剤層の総厚Bとの和A+Bが230μm≦
A+B≦450μmの範囲で正極合剤層と負極合剤層と
が形成されることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る非水電解質二次電池
は、上述した正極活物質を使用する正極と、上述した負
極活物質を使用する負極とが対向して配設され、この相
対向する正極の負極に対する容量比が0.8乃至1.0
3とされることを特徴とする。
【0010】上述した構成を有する本発明に係る非水電
解質二次電池によれば、所定範囲の厚さに形成される正
極合剤層と負極合剤層において、該正極合剤層に含有さ
れる正極活物質としてリチウム・マンガン複合酸化物と
リチウム・ニッケル複合酸化物との混合材料を使用し、
正極合剤層の負極合剤層に対する厚さの比率、及び正極
合剤層と負極合剤層との厚さの総和を一定範囲、具体的
には正極合剤層の負極合剤層に対する厚さの比率を0.
4乃至2.5の範囲に、正極合剤層と負極合剤層との厚
さの総和を230μm乃至450μmの範囲に規制する
ことで、初期容量、低温負荷特性及び高温重負荷でのサ
イクル特性の向上が実現される。
【0011】また、本発明に係る非水電解質二次電池に
よれば、正極活物質にリチウム・マンガン複合酸化物と
リチウム・ニッケル複合酸化物との混合材料を使用し、
相対向して配設される正極の負極に対する容量比を一定
範囲に、具体的には、0.8乃至1.03の範囲とする
ことで、サイクル特性及び保存特性の向上が実現され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非水電解質二
次電池の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】非水電解質二次電池1は、図1に示すよう
に、帯状を呈する正極材2と負極材3とがセパレータ4
を介して積層されかつ渦巻き状に複数回巻回された電池
素子5を、非水電解液とともに筒形の電池缶6内に封入
してなる、いわゆる円筒型電池といわれるものである。
【0014】正極材2は、アルミニウム箔等の金属箔か
らなる正極集電体7の両面に、リチウムを電気的に放出
することが可能であり、かつ吸蔵することも可逆的に可
能である正極活物質を含有する正極合剤層8が形成され
ている。また、正極材2には、その長手方向の一端近傍
に正極リード9が取り付けられている。
【0015】正極合剤層8に含有される正極活物質とし
ては、一般式LiMn2−yM' (但し、xの
値は0.9≦x、yの値は0.01≦y≦0.5の範囲
とし、M'はFe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、S
n、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、I
n、Si、Geのうち一つ又は複数)で表されるリチウ
ム・マンガン複合酸化物と、一般式LiNi1−zM''
(但し、zの値は0.01≦z≦0.5の範囲と
し、M''はFe、Co、Mn、Cu、Zn、Al、S
n、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、I
n、Si、Geのうち一つ又は複数)で表されるリチウ
ム・ニッケル複合酸化物との混合材料が使用される。リ
チウム・マンガン複合酸化物は、例えばスピネル構造を
有しており、M'はマンガン原子のサイトの一部にマン
ガン原子と置換されて存在している。また、リチウム・
ニッケル複合酸化物は、例えば層状構造を有しており、
M''はニッケル原子のサイトの一部に置換されて存在し
ている。これらリチウム・マンガン複合酸化物及びリチ
ウム・ニッケル複合酸化物は、マンガン又はニッケルの
一部を上述したように他の元素で置換することにより結
晶構造が安定する考えられ、これにより電池の高温保存
特性を向上させることができる。
【0016】なお、リチウム・マンガン複合酸化物にお
けるマンガンと元素M'との組成比、及びリチウム・ニ
ッケル複合酸化物におけるニッケルと元素M''との組成
比、すなわちx、y及びzの値を上述した範囲内とした
のは、これよりも置換量が少ないと充分な効果を得るこ
とができず、またこれよりも置換量が多いと高温保存後
の高負荷放電容量が低下してしまうからである。また、
マンガン原子やニッケル原子と置換される元素を上述し
たものとしたのは、これらの元素がマンガン又はニッケ
ルの一部に置換されたリチウム・マンガン複合酸化物や
リチウム・ニッケル複合酸化物物質は比較的容易に得る
ことができ、また化学的にも安定だからである。
【0017】上述したように正極活物質には、リチウム
・マンガン複合酸化物とリチウム・ニッケル複合酸化物
との混合材料を使用するが、これらは質量比でリチウム
・マンガン複合酸化物10wt%乃至80wt%に対し
てリチウム・ニッケル複合酸化物90wt%乃至20w
t%で混合される。リチウム・マンガン複合酸化物は、
充電時に収縮するという特徴を持ち、充放電時に生じる
体積変化を緩和することができる。なお、リチウム・マ
ンガン複合酸化物とリチウム・ニッケル複合酸化物とを
上述した範囲内で混合することとしたのは、リチウム・
マンガン複合酸化物が20wt%より少ないと電極の膨
張を緩和させる効果が少なくなってしまうからであり、
80wt%を越えると電池容量が低くなってしまうから
である。
【0018】これらリチウム・マンガン複合酸化物及び
リチウム・ニッケル複合酸化物は、例えばリチウム化合
物、マンガン化合物又はニッケル化合物、及び元素M'
を含む化合物又は元素M''を含む化合物をそれぞれ用意
し、それらを所望の比で混合したのち、酸素存在雰囲気
中において600℃乃至1000℃の温度で加熱焼成す
ることにより得ることができる。その際、原料の化合物
としては、炭素塩、水酸化物、酸化物、硝酸塩、或いは
有機酸塩などがそれぞれ用いられる。
【0019】また、正極合剤層8には、上述した正極活
物質のほか、必要に応じて更に、黒鉛等の導電材やポリ
ビニリデンフルオロライド等の結着剤が含有される。
【0020】負極材3は、銅箔やニッケル箔、ステンレ
ス箔等の金属箔からなる負極集電体10の両面に負極活
物質を含有する負極合剤層11が形成されている。負極
材3には、その長手方向の一端近傍に負極リード12が
取り付けられている。
【0021】負極合剤層11に含有される負極活物質と
しては、リチウム金属、リチウム合金、又はリチウム金
属電位を基準として例えば2V以下の電位でリチウムを
吸蔵及び脱離することが可能な材料のいずれか1種類、
又はこれら2種類以上混合された混合材料が使用され
る。
【0022】リチウムを吸蔵及び脱離可能な材料として
は、リチウム金属、リチウム合金化合物が挙げられる。
ここでいうリチウム合金化合物とは、例えば化学式D
Liで表されるものである。この化学式におい
て、Dはリチウムと合金或いは化合物を形成可能な金属
元素及び半導体元素のうち少なくとも1種を表し、Eは
リチウム及びD以外の金属元素及び半導体元素のうち少
なくとも1種を表す。また、s、t及びuの値は、それ
ぞれ0<s、0≦t、0≦uである。ここで、リチウム
と合金或いは化合物を形成可能な金属元素或いは半導体
元素としては、4B族の金属元素或いは半導体元素が好
ましく、特に好ましくはSiまたはSnであり、最も好
ましくはSiである。リチウムと合金或いは化合物を形
成可能な金属元素或いは半導体元素としては、Mg、
B、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、S
b、Bi、Cd、Ag、Zn、Hf、Zr、Yの各金属
とそれらの合金化合物、例えばLi−Al、Li−Al
−M(Mは2A、3B、4B遷移金属元素のうち1つ以
上からなる。)、AlSb、CuMgSb等を挙げるこ
とができる。さらに、本発明では、半導体元素である
B、Si、As等の元素を金属元素に含めることとす
る。
【0023】また、これらの合金或いは化合物も好まし
く、例えばMSi(MはSiを除く1つ以上の金属元
素であり、xは0<xである。)やMSn(MはSn
を除く1つ以上の金属元素であり、xは0<xであ
る。)が挙げられる。具体的にはSiB、SiB
MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、M
oSi、CoSi、NiSi、CaSi、Cr
Si、CuSi、FeSi、MnSi、NbS
、TaSi、VSi、WSi或いはZnSi
等が挙げられる。
【0024】さらに、リチウムを吸蔵及び脱離可能な材
料としては、上記に示した、リチウムと合金化又は化合
物化し得る元素、又は化合物も用いることができる。す
なわち、本材料中には、1種類以上の4B族元素が含ま
れていても良く、リチウムを含む4B族以外の金属元素
が含まれていても良い。このような材料としては、Si
C、Si、SiO、GeO、SiO
(0<x≦2)、SnO(0<x≦2)、LiSi
O、LiSnO等を例示することができる。
【0025】また、上述した以外にリチウムを吸蔵・脱
離可能な材料としては、炭素材料、金属酸化物、或いは
高分子材料等も挙げられる。炭素材料としては、難黒鉛
化性炭素、人造黒鉛、コークス類、グラファイト類、ガ
ラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活
性炭、或いはカーボンブラック類等が挙げられる。この
うち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコー
クス、或いは石油コークス等があり、有機高分子化合物
焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂等の高
分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをい
う。また、金属酸化物としては、酸化鉄、酸化ルテニウ
ム、酸化モリブデン、或いは酸化スズ等が挙げられ、高
分子材料としては、ポリアセチレン或いはポリピロール
等が挙げられる。
【0026】なお、負極合剤層11には、上述した負極
活物質のほか、必要に応じて更にポリビニリデンフルオ
ロライド等の結着剤が含有される。
【0027】上述した正極材2と負極材3とは、セパレ
ータ4を介して積層、巻回して作製される、いわゆるジ
ェリーロールタイプの電池素子5を構成する。このジェ
リーロールタイプの電池素子を工程上不具合無く安定的
に作製するためには、正極合剤層8及び負極合剤層11
のそれぞれの総厚、具体的には集電体の両面に形成され
た合剤層の膜厚和が80μm乃至250μmの範囲とさ
れることが好適である。すなわち、合剤層の総厚が80
μm未満であると、片面塗布部分の厚さとして40μm
未満となるが、現在一般的に使用されている電極材料
が、粒度分布上、40μm程度の最大粒子径を有するこ
とから、大粒子が存在する部分において塗布のかすれ等
の問題が発生するからである。また、合剤層の総厚が2
50μmを超えると活物質が集電体から剥離したり、ク
ラックが生じたりする不具合が発生するからである。
【0028】そして、正極材2及び負極材3は、上述し
た正極合剤層8と負極合剤層11の総厚の範囲におい
て、正極合剤層8の総厚Aの負極合剤層11の総厚Bに
対する比率A/Bが0.320乃至3.125となる
が、この範囲の中でも比率A/Bが0.4乃至2.5
で、かつ正極合剤層8の総厚Aと負極合剤層11の総厚
Bの総和(A+B)が230μm乃至450μmとする
ことで、非水電解質二次電池1の低温負荷特性、高温重
負荷のサイクル特性、及び初期容量が向上する。これ
は、正極合剤層8の総厚Aと負極合剤層11の総厚Bの
総和(A+B)が450μmを超えると合剤層の増加に
よるイオン拡散性の低下に伴って低温負荷特性が低下す
るからであり、230μm未満だと相対的な活物質充填
量が少なくなるため、現在実用化されている電池と同等
かそれ以下に容量が低下してしてしまうからである。ま
た、正極合剤層8の総厚Aの負極合剤層11の総厚Bに
対する比率A/Bが0.4未満や、2.5を超える場合
には、正極合剤層8と負極合剤層11との厚さの差が大
きくなり、巻回したときにそれぞれの曲率の差が大きく
なって、比率A/Bが0.4未満の場合には負極材3
に、比率A/Bが2.5を超える場合には正極材2に大
きな負荷が加わる。このため、高温重負荷の充放電サイ
クルを繰り返すことによって、集電体から合剤層が剥離
してしまい、高温重負荷のサイクル特性が低下するから
である。
【0029】したがって、上述した理由により、正極合
剤層8の総厚Aの負極合剤層11の総厚Bに対する比率
A/Bが0.4乃至2.5となり、かつ正極合剤層8の
総厚Aと負極合剤層11の総厚Bの総和(A+B)が2
30μm乃至450μmとなるように、これら正極合剤
層8及び負極合剤層11がそれぞれ厚さ80μm乃至2
50μmの範囲で形成される。
【0030】セパレータ4は、正極材2の正極活物質層
8と、負極材3の負極活物質層11とを離間させるもの
であり、この種の非水電解液電池のセパレータとして通
常用いられている公知の材料を用いることができ、例え
ばポリプロピレン、或いはポリエチレン等のポリオレフ
ィン系の材料よりなる多孔質膜、又はセラミック製の不
織布等の無機材料よりなる多孔質膜が用いられる。ま
た、セパレータ4は、リチウムイオン伝導度とエネルギ
ー密度との関係から、その厚みができるだけ薄いことが
必要である。具体的には、セパレータの厚みは例えば5
0μm以下が適当である。
【0031】このセパレータ4には、後述するように電
池缶6内に注入される非水電解液が含浸される。
【0032】非水電解液としては、非プロトン性非水溶
媒に電解質を溶解させた溶液が用いられる。非水溶媒と
しては、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネー
ト、γ−ブチルラクトン、スルホラン、1,2−ジメト
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、2−メチルテ
トラヒドロフラン、4−メチル−1,3−ジオキソラ
ン、プロピオン酸メチル、酪酸メチル、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネー
ト等を使用することができる。特に、電圧安定性の点か
らは、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート等の
環状カーボネート類、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジプロピルカーボネート等の鎖状カーボ
ネート類を使用することが好ましい。また、このような
非水溶媒は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以
上を混合して用いてもよい。
【0033】また、非水溶媒に溶解させる電解質として
は、例えば、LiPF、LiClO、LiAs
、LiBF、LiCFSO、LiN(CF
SO 等のリチウム塩を1種類、又は2種類以上を
混合して使用することができる。これらのリチウム塩の
中でも特に、LiPF、LiBFを使用することが
好ましい。
【0034】電池素子5は、図1に示すように、上述し
た正極材2と負極材3とをセパレータ4を間に介在させ
て積層し、例えばセンターピン13を中心として巻回さ
れている。
【0035】このとき、非水電解質二次電池1では、電
池素子5において正極材2と負極材3とが対向する部
分、具体的には電池缶6と対向する電池素子5の最外周
に位置する負極材3の片面部分、及び電池素子5の最内
周に臨み負極材3同士が対向している部分を除いた正極
材2の負極材3に対する容量比(正極/負極)が0.8
乃至1.03となるように電池素子5が作製される。非
水電解質二次電池1は、正極材2の負極材3に対する容
量比を上述した範囲とすることで、サイクル特性及び保
存特性が向上する。なお、非水電解質二次電池1におい
ては、正極材2と負極材3との容量が同じ、すなわち容
量比が1.0となるように電池素子5が作製されること
が最も好ましいが、上述した範囲の容量比としても、容
量比が1.0の時と同等のサイクル特性及び保存特性を
得ることができる。
【0036】電池缶6は、一端が開放されかつ他端が閉
鎖された有底筒状を呈し、内面にニッケルメッキが施さ
れている。電池缶6の開放端部には、蓋体14と、この
蓋体の内側に設けられた安全弁機構15、及び熱感抵抗
素子(Positive TemperatureCoefficient:PTC素
子)16とが、ガスケット17を介してかしめ付けられ
ており、電池缶6内部が密閉されている。蓋体14は、
電池缶6と同様の材料により構成されている。安全弁機
構15は、PTC素子16を介して蓋体14と電気的に
接続されており、内部短絡或いは外部からの加熱等によ
り電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板が反
転して蓋体14と電池素子5との電気的接続を切断する
ようになっている。PTC素子16は、温度が上昇する
と抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常
な発熱を防止するものであり、例えばチタン酸バリウム
系半導体セラミックスにより構成されている。ガスケッ
ト17は、例えば絶縁材料により構成されており、表面
にはアスファルトが塗布されている。また、この電池缶
6の内部には、一対の絶縁板18a,18bが、該電池
素子5を挟むように配設されている。
【0037】上述した非水電解質二次電池1は、以下の
ようにして作製される。
【0038】まず、正極活物質となるリチウム・マンガ
ン複合酸化物とリチウム・ニッケル複合酸化物との混合
材料、及び必要に応じて導電材、結着剤を添加して正極
合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリ
ドン等の溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリ
ーとする。そして、この正極合剤スラリーを正極集電体
7の両面に塗布して乾燥させた後、ローラプレス機等に
より正極合剤層8を圧縮成型して、正極材2を作製す
る。
【0039】次に、負極活物質、及び必要に応じて結着
剤を添加して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メ
チル−2−ピロリドン等の溶剤に分散させてペースト状
の負極合剤スラリーとする。そして、この負極合剤スラ
リーを負極集電体10の両面に塗布して乾燥させた後、
ローラプレス機等により負極合剤層11を圧縮成型して
負極材3を作製する。
【0040】このとき、正極材2の正極合剤層8と負極
材3の負極合剤層11とは、正極合剤層8の総厚Aの負
極合剤層11の総厚Bに対する比率A/Bが0.4乃至
2.5となり、かつ正極合剤層8の総厚Aと負極合剤層
11の総厚Bの総和(A+B)が230μm乃至450
μmとなるように、それぞれ厚さ80μm乃至250μ
mの範囲で形成される。
【0041】続いて、正極材2に正極リード9を、負極
材3に負極リード12を溶接等の方法により取り付け、
間にセパレータ4を介在させて積層、巻回して電池素子
5を作製する。
【0042】このとき、セパレータ4を挟んで相対向し
ている正極材2の負極材3に対する容量比は、0.8乃
至1.03の範囲内となるように電池素子5が作製され
る。
【0043】そして、正極リード9の先端部分を安全弁
機構15に溶接するとともに、負極リード12の先端部
分を電池缶6に溶接し、電池素子5を一対の絶縁板18
a,18bで挟み電池缶6の内部に収納する。この様に
電池素子5を電池缶6内部に収納した後、非水電解液を
電池缶6内部に注入してセパレータ4に含浸させる。そ
の後、電池缶6の開放端部を、蓋体14、安全弁機構1
5及びPTC素子16をガスケット17を介してかしめ
付けて固定し閉鎖することにより、非水電解質二次電池
1が作製される。
【0044】上述した非水電解質二次電池1は、以下の
ように作用する。
【0045】この非水電解質二次電池1では、充電に
は、正極材2からリチウムイオンが脱離し、セパレータ
4に含浸させた電解液を介して負極材3に吸蔵される。
また、放電時には、負極材3からリチウムイオンが脱離
し、セパレータ4に含浸された電解液を介して正極材2
に吸蔵される。この様な正極材2からのリチウムイオン
が負極合剤層11中の負極活物質に出入りする反応を繰
り返すことによって充放電が繰り返される。
【0046】なお、非水電解質二次電池1においては、
上述した合剤層の厚さの比率と総和、又は対向する電極
材の容量比の条件のいずれかを満たしていれば良い。こ
のとき、正極合剤層8と負極合剤層11の厚さの比率及
び正極合剤層8と負極合剤層11との厚さの総和を上述
した範囲内とすることで、電池の初期容量、低温負荷特
性、及び高温重負荷でのサイクル特性が向上し、正極材
2の容量の負極材3の容量に対する比率を上述した範囲
内とすることで、サイクル特性及び保存特性が向上す
る。
【0047】また、上述した実施の形態では、非水電解
液を用いた非水電解質二次電池1を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性高
分子化合物の単体あるいは混合物を含有する高分子固体
電解質を用いた固体電解質電池や、膨潤溶媒を含有する
ゲル状の固体電解質を用いたゲル状電解質電池について
も適用可能である。
【0048】上記の高分子固体電解質やゲル状電解質に
含有される導電性高分子化合物として具体的には、シリ
コン、アクリル、アクリロニトリル、ポリフォスファゼ
ン変性ポリマ、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
ンオキサイド、フッ素系ポリマ又はこれらの化合物の複
合ポリマや架橋ポリマ、変性ポリマ等が挙げられる。上
記フッ素系ポリマとしては、ポリ(ビニリデンフルオラ
イド)、ポリ(ビニリデンフルオライド−co−ヘキサ
フルオロプロピレン)、ポリ(ビニリデンフルオライド
−co−テトラフルオロエチレン)、ポリ(ビニリデン
フルオライド−co−トリフルオリエチレン)等が挙げ
られる。
【0049】さらに、本発明は、上述した円筒型電池の
他、角型、コイン型、ボタン型等、その形状については
特に限定されることはなく、また、薄型、大型等の種々
の大きさにすることができる。さらに、上述した実施の
形態では、外装材として鉄製の電池缶6を用いたが、こ
れに限らずアルミラミネート材等のフレキシブルなフィ
ルム状の外装材を用いてもよい。
【0050】
【実施例】以下、本発明につき、具体的な実験結果に基
づいて説明する。
【0051】まず、実験を行うにあたり実施例及び比較
例の試験用電池を以下のようにして作製した。
【0052】実施例1 まず、正極材を以下のようにして作製した。
【0053】最初に、正極活物質を91重量部、導電材
としてグラファイトを6重量部、そして結着剤としてポ
リビニリデンフルオロライド(PVdF)を3重量部混
合して正極合剤を調製した。このとき、正極活物質に
は、水酸化リチウム(LiOH)と一酸化ニッケル(N
iO)、及び一酸化コバルト(CoO)を混合し空気中
において750℃で5時間焼成して得たLiNi0.8
Co0.2(以下、正極1と称する。)を50wt
%、炭酸リチウム(LiCO)と二酸化マンガン
(MnO)、及び三酸化二クロム(Cr)を混
合し空気中において850℃で5時間焼成して得たLi
Mn1.9Cr0.1(以下、正極2と称する。)
を50wt%の割合で混合した混合材料を使用した。
【0054】そして、正極合剤を、N−メチル−2−ピ
ロリドンに分散させてペースト状の正極合剤スラリーと
し、この正極合剤スラリーを正極集電体となる帯状のア
ルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させて正極合
剤層を形成した。その後、ロールプレス機によってプレ
ス処理を施して正極材を作製した。このとき、正極集電
体の両面に形成された正極合剤層の総厚Aが80μmと
なるように、正極合剤スラリーの塗布、プレス処理を行
った。
【0055】次に、負極材を以下のようにして作製し
た。
【0056】最初に、負極活物質を90重量部、結着剤
であるPVdFを10重量部混合して負極合剤を調製し
た。このとき、負極活物質には、MgSi粉末と人造
黒鉛をそれぞれ45重量部混合した混合材料を使用し
た。
【0057】そして、負極合剤を、N−メチル−2−ピ
ロリドンに分散させてスラリー状にし、このスラリーを
負極集電体となるの帯状の銅箔の両面に均一に塗布、乾
燥して負極合剤層を形成した。その後、ロールプレス機
によってプレス処理を施して負極材を作製した。このと
き、負極集電体の両面に形成された負極合剤層の総厚B
が150μmとなるように、負極合剤スラリーの塗布、
プレス処理を行った。
【0058】以上のようにして得られる正極材と、負極
材とを、微孔性ポリプロピレンフィルムからなるセパレ
ータを介して密着させ、渦巻型に多数回巻回することに
より電池素子を作製した。
【0059】次に、内側にニッケルメッキを施した鉄製
の電池缶の底部に絶縁板を挿入し、さらに電池素子を収
納した。そして負極の集電をとるために、ニッケル製の
負極リードの一端を負極に圧着させ、他端を電池缶に溶
接した。また、正極の集電をとるために、アルミニウム
製の正極リードの一端を正極に取り付け、他端を電流遮
断用薄板を介して蓋体と電気的に接続した。
【0060】そして、この電池缶の中に非水電解液を注
入し、上述したセパレータに含浸させた。この非水電解
液は、炭酸エチレンを50容量%と、炭酸ジエチルを5
0容量%との混合溶媒中に、電解質としてLiPF
1.0mol/lの濃度で溶解させて調製した。
【0061】最後に、アスファルトを塗布したガスケッ
トを介して電池缶をかしめることにより蓋体を固定して
円筒型の試験用電池を作製した。
【0062】実施例2 正極合剤層の総厚Aが80μm、負極合剤層の総厚Bが
200μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を塗
布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施例
1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0063】実施例3 正極合剤層の総厚Aが150μm、負極合剤層の総厚B
が80μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を塗
布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施例
1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0064】実施例4 正極合剤層の総厚Aが150μm、負極合剤層の総厚B
が150μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0065】実施例5 正極合剤層の総厚Aが150μm、負極合剤層の総厚B
が250μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0066】実施例6 正極合剤層の総厚Aが250μm、負極合剤層の総厚B
が100μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0067】実施例7 正極合剤層の総厚Aが250μm、負極合剤層の総厚B
が150μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0068】実施例8 正極合剤層の総厚Aが250μm、負極合剤層の総厚B
が200μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0069】比較例1 正極合剤層の総厚Aが80μm、負極合剤層の総厚Bが
80μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を塗
布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施例
1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0070】比較例2 正極合剤層の総厚Aが80μm、負極合剤層の総厚Bが
250μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を塗
布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施例
1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0071】比較例3 正極合剤層の総厚Aが250μm、負極合剤層の総厚B
が80μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を塗
布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施例
1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0072】比較例4 正極合剤層の総厚Aが250μm、負極合剤層の総厚B
が250μmとなるように正極合剤層及び負極合剤層を
塗布、形成して正極材と負極材とを作製した以外は実施
例1と同様にして円筒型の試験用電池を作製した。
【0073】以上のようにして作製した実施例1乃至実
施例8及び比較例1乃至比較例4の各試験用電池の初期
容量を測定し、低温負荷特性及び高温重負荷でのサイク
ル特性を評価した。なお、初期容量は、上限電圧4.2
Vの定電圧定電流(0.2C)で充電した後、放電終止
電圧3.0Vまでの定電流放電を行い測定した。また、
低温負荷特性の評価は、各試験用電池について−20℃
の温度条件の下、上限電圧4.2Vの定電圧定電流
(0.2C)で充電した後、放電終止電圧3.0Vまで
の定電流放電を行った。その後、同じ試験用電池につい
て今度は電流2Cの条件で定電流充電を行い、放電終止
電圧3.0Vまでの定電流放電を行った。そして、電流
0.2Cの条件で充放電を行ったときの容量に対する電
流2Cの条件で充放電を行った時の容量の割合を算出し
て低温保存特性を評価した。さらに、高温重負荷でのサ
イクル特性は、各試験用電池について50℃の温度条件
の下、上限電圧4.2Vの定電圧定電流(1C)で充電
した後、放電終止電圧3.0Vまでの定電流放電を行っ
た。この充放電サイクルを100サイクル行い、2サイ
クル目の電池容量に対する100サイクル目の電池容量
の割合(容量維持率)を求めて評価した。この結果を表
1、図2、図3及び図4に示す。
【0074】
【表1】
【0075】表1、図2、図3及び図4に示すように、
正極合剤層の総厚Aと負極合剤層の総厚Bとの和(A+
B)が230μm乃至450μmの範囲内で、かつ正極
合剤層の総厚Aの負極合剤層の総厚Bに対する比率A/
Bが0.4乃至2.5の範囲内で正極合剤層と負極合剤
層とが形成された実施例1乃至実施例8の電池は、低温
負荷特性、高温重負荷でのサイクル特性及び初期容量の
全てにおいて良好な結果が得られている。
【0076】これに対して、正極合剤層の総厚Aと負極
合剤層の総厚Bとの和(A+B)が160μmである比
較例1の電池は、表1及び図2に示すように、各実施例
の電池に比して初期容量が著しく低くなっている。これ
は、正極合剤層と負極合剤層との厚さがともに薄過ぎる
ことにより、相対的な活物質の充填量が少なくなってい
るためと考えられる。
【0077】また、正極合剤層の総厚Aと負極合剤層の
総厚Bとの和(A+B)が500μmである比較例4の
電池は、表1及び図3に示すように、各実施例に電池に
比して低温負荷特性が著しく低下している。これは、正
極合剤層と負極合剤層との厚さが厚すぎることによっ
て、イオン拡散性が低下したためと考えられる。
【0078】さらに、正極合剤層の総厚Aの負極合剤層
の総厚Bに対する比率A/Bがそれぞれ0.32、3.
13とされた比較例2と比較例3の電池は、表1及び図
4に示すように、各実施例の電池に比して高温重負荷で
のサイクル特性が著しく低下している。これは、正極合
剤層と負極合剤層との厚さの差が大きくなり過ぎ、電池
素子を作製する際に巻回したときに正極材と負極材との
曲率の差が大きくなって、比率A/Bが0.32と0.
4未満である比較例2では負極材に、比率A/Bが3.
13と2.5を超える比較例3では正極材に大きな負荷
が加わり、高温重負荷の充放電サイクルを繰り返すこと
によって、集電体から合剤層が剥離してしまったためと
考えられる。
【0079】この結果から、従来工程上の不具合から規
定される80μm乃至250μmの範囲で正極合剤層と
負極合剤層とを形成する際に、正極合剤層の総厚Aと負
極合剤層の総厚Bとの和(A+B)が230μm乃至4
50μmの範囲内で、かつ正極合剤層の総厚Aの負極合
剤層の総厚Bに対する比率A/Bが0.4乃至2.5の
範囲内で正極合剤層と負極合剤層とが形成することで、
低温負荷特性、高温重負荷でのサイクル特性及び初期容
量が向上することがわかる。
【0080】次に、以下のようにして実施例9乃至実施
例16、及び比較例5乃至比較例8の試験用電池を以下
のようにして作製した。
【0081】実施例9 まず、正極材を以下のようにして作製した。
【0082】最初に、正極活物質を91重量部、導電材
としてグラファイトを6重量部、そして結着剤としてポ
リビニリデンフルオロライド(PVdF)を3重量部混
合して正極合剤を調製した。このとき、正極活物質に
は、水酸化リチウム(LiOH)と一酸化ニッケル(N
iO)、及び一酸化コバルト(CoO)を混合し空気中
において750℃で5時間焼成して得たLiNi0.8
Co0.2(以下、正極1と称する。)を70wt
%、炭酸リチウム(LiCO)と二酸化マンガン
(MnO)、及び三酸化二クロム(Cr)を混
合し空気中において850℃で5時間焼成して得たLi
Mn1.9Cr0.1(以下、正極2と称する。)
を30wt%の割合で混合した混合材料を使用した。
【0083】そして、正極合剤を、N−メチル−2−ピ
ロリドンに分散させてペースト状の正極合剤スラリーと
し、この正極合剤スラリーを正極集電体となるアルミニ
ウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させて正極合剤層を
形成した。その後、ロールプレス機によってプレス処理
を施して正極材を作製した。
【0084】次に、負極材を以下のようにして作製し
た。
【0085】最初に、負極活物質として人造黒鉛を90
重量部、結着剤としてPVdFを10重量部混合して負
極合剤を調製した。そして、負極合剤を、N−メチル−
2−ピロリドンに分散させてスラリー状にし、このスラ
リーを負極集電体となる銅箔の両面に均一に塗布、乾燥
して負極合剤層を形成した。その後、ロールプレス機に
よってプレス処理を施して負極材を作製した。
【0086】以上のようにして得られる正極材と、負極
材とを、微孔性ポリプロピレンフィルムからなるセパレ
ータを介して積層して電池素子を作製した。
【0087】次に、内側にニッケルメッキを施した鉄製
の浅皿状を呈する正極缶内部に電池素子を収納するとと
もに、この正極缶の中に非水電解液を注入して上述した
セパレータに含浸させた。この非水電解液は、炭酸エチ
レンを50容量%と、炭酸ジエチルを50容量%との混
合溶媒中に、電解質としてLiPFを1.0mol/
lの濃度で溶解させて調製した。最後に、正極缶をかし
めてアスファルトを塗布したガスケットを介して負極カ
ップ固定することにより、正極缶を封口してコイン型の
試験用電池を作製した。
【0088】そして、正極材と負極材の充電容量を測定
したところ、ともに11.2mAhであった。なお、正
極材の容量の測定は上限電圧4.2Vの定電圧定電流
(0.2C)で充電して測定し、負極材の充電容量は上
限電圧5mVの定電圧定電流(0.05C)で充電して
測定した。
【0089】実施例10 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を90wt%、正極2を10wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、ともに11.7
mAhであった。
【0090】実施例11 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を20wt%、正極2を80wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、ともに11.6
mAhであった。
【0091】実施例12 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、正極材は11.
5mAh、負極材は14.3mAhであった。
【0092】実施例13 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、正極材は11.
6mAh、負極材は11.2mAhであった。
【0093】実施例14 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とし、負極活物質に
MgSi粉末を55重量部と人造黒鉛を35重量部混
合した混合材料を使用した以外は実施例1と同様にして
試験用電池を作製した。そして、正極材と負極材の充電
容量を測定したところ、ともに14.0mAhであっ
た。
【0094】実施例15 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とし、負極活物質に
MgSi粉末を55重量部と人造黒鉛を35重量部混
合した混合材料を使用した以外は実施例1と同様にして
試験用電池を作製した。そして、正極材と負極材の充電
容量を測定したところ、正極材は14.0mAh、負極
材は13.6mAhであった。
【0095】比較例5 正極活物質として正極1のみを使用した以外は実施例1
と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材と
負極材の充電容量を測定したところ、ともに11.5m
Ahであった。
【0096】比較例6 正極活物質として正極2のみを使用した以外は実施例1
と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材と
負極材の充電容量を測定したところ、ともに11.7m
Ahであった。
【0097】比較例7 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、正極材は11.
6mAh、負極材は15.3mAhであった。
【0098】比較例8 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とした以外は実施例
1と同様にして試験用電池を作製した。そして、正極材
と負極材の充電容量を測定したところ、正極材は11.
5mAh、負極材は11.0mAhであった。
【0099】比較例9 正極活物質として使用する混合材料の質量比を、正極1
を70wt%、正極2を30wt%とし、負極活物質に
MgSi粉末を55重量部と人造黒鉛を35重量部混
合した混合材料を使用した以外は実施例1と同様にして
試験用電池を作製した。そして、正極材と負極材の充電
容量を測定したところ、正極材は14.0mAh、負極
材は13.4mAhであった。
【0100】以上のようにして作製した実施例9乃至実
施例15、及び比較例5乃至比較例9の各試験用電池の
サイクル特性及び保存特性の評価を行った。この結果を
表2に示す。
【0101】なお、サイクル特性の評価は、各試験用電
池について上限電圧4.2Vの定電圧定電流(0.2
C)で充電した後、放電終止電圧3.0Vまでの定電流
放電を行った。そして、この充放電サイクルを100サ
イクル行い、2サイクル目の電池容量に対する100サ
イクル目の電池容量の割合(容量維持率)を求めて評価
した。また、保存特性の評価は、各試験用電池について
23℃恒温槽中で上限電圧4.2V、電流0.2Cの条
件で定電流定電圧充電を行った後、0.2Cの定電流放
電を終止電圧3.2Vまで行い初期放電容量とした。そ
の後再び同条件で充電し、60℃のオーブン中で2週間
保存した。そして、保存後の各サイクル放電容量の最高
値を保存後の容量とし、初期放電容量に対する割合(容
量回復率)を求めて評価した。
【0102】
【表2】
【0103】表2に示すように、正極活物質である混合
材料の質量比が正極1、すなわちリチウム・ニッケル複
合酸化物を90wt%乃至20wt%、正極2、すなわ
ちリチウム・マンガン複合酸化物を10wt%乃至80
wt%となるように混合され、さらに正極材の負極材に
対する容量比が0.8乃至1.03の範囲内とされた実
施例9乃至実施例15の各試験用電池は、負極活物質に
人造黒鉛又は人造黒鉛とMgSiの混合材料のいずれ
を使用した場合にも、サイクル特性及び保存特性の双方
について良好な結果が得られている。
【0104】これに対し、容量比が実施例9乃至実施例
11と同じではあるが、正極1又は正極2のみを正極活
物質として使用した比較例5及び比較例6の電池は、保
存特性が低下している。
【0105】また、正極1と正極2の質量比が実施例
9、実施例12乃至実施例15と同じではあるが、容量
比が0.76と低い比較例7の電池は保存特性が低下
し、容量比が1.05と高い比較例8及び比較例9の電
池は、サイクル特性が低下している。
【0106】この結果から、正極活物質にリチウム・ニ
ッケル複合酸化物を90wt%乃至20wt%、リチウ
ム・マンガン複合酸化物を10wt%乃至80wt%で
混合した混合材料を使用し、さらに正極材の負極材に対
する容量比が0.8乃至1.03の範囲とすることで、
サイクル特性及び保存特性が向上することがわかる。
【0107】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、所定範囲の厚さに形成される正極合剤層と負極合
剤層において、該正極合剤層に含有される正極活物質と
してリチウム・マンガン複合酸化物とリチウム・ニッケ
ル複合酸化物との混合材料を使用し、正極合剤層の負極
合剤層に対する厚さの比率、及び正極合剤層と負極合剤
層との厚さの総和を一定範囲、具体的には正極合剤層の
負極合剤層に対する厚さの比率を0.4乃至2.5の範
囲に、正極合剤層と負極合剤層との厚さの総和を230
μm乃至450μmの範囲に規制することで、初期容
量、低温負荷特性及び高温重負荷でのサイクル特性を向
上させることができる。
【0108】また、本発明によれば、正極活物質にリチ
ウム・マンガン複合酸化物とリチウム・ニッケル複合酸
化物との混合材料を使用し、相対向して配設される正極
の負極に対する容量比を一定範囲に、具体的には、0.
8乃至1.03の範囲とすることで、サイクル特性及び
保存特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池
の断面図である。
【図2】正極合剤層と負極合剤層との厚さの総和と初期
容量の関係を示す特性図である。
【図3】正極合剤層の負極合剤層に対する厚さの比率と
低温条件での容量維持率との関係を示す特性図である。
【図4】正極合剤層の負極合剤層に対する厚さの比率と
高温重負荷での容量維持率との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 非水電解質二次電池,2 正極材,3 負極材,4
セパレータ,5 電池素子,6 電池缶,7 正極集
電体,8 正極合剤層,10 負極集電体,11 負極
合剤層
フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ02 AJ05 AK03 AK06 AK07 AK08 AK16 AL01 AL02 AL03 AL12 AL18 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 CJ22 HJ01 HJ02 HJ04 HJ12 HJ19 5H050 AA06 AA07 BA16 BA17 CA08 CA09 CB01 CB02 CB03 CB07 CB08 CB09 CB12 CB29 DA04 GA22 HA01 HA02 HA04 HA12 HA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質として一般式LiMn
    2−yM'(但し、xの値は0.9≦x、yの値
    は0.01≦y≦0.5の範囲とし、M'はFe、C
    o、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、
    Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si、Geの内一
    つ又は複数とする。)で表されるリチウム・マンガン複
    合酸化物と、一般式LiNi1−zM''(但し、
    zの値は0.01≦z≦0.5の範囲とし、M''はF
    e、Co、Mn、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、
    Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si、Ge
    の内一つ又は複数とする。)で表されるリチウム・ニッ
    ケル複合酸化物とを、質量比が上記リチウム・マンガン
    複合酸化物10wt%乃至80wt%に対して上記リチ
    ウム・ニッケル複合酸化物90wt%乃至20wt%と
    なるように混合した混合材料を含有する正極合剤を塗布
    して、厚さ80μm乃至250μmの範囲で正極合剤層
    が形成された正極と、 負極活物質としてリチウム金属、リチウム合金、又はリ
    チウムを吸蔵、脱離可能な材料のうち少なくとも1種類
    以上を含有する負極合剤を塗布して、厚さ80μm乃至
    250μmの範囲で負極合剤層が形成された負極と、 非水電解質とを備えるとともに、 上記正極と上記負極とは、上記正極合剤層の総厚Aの上
    記負極合剤層の総厚Bに対する比率A/Bが0.4≦A
    /B≦2.5の範囲で、かつ上記正極合剤層の総厚Aと
    上記負極合剤層の総厚Bとの和A+Bが230μm≦A
    +B≦450μmの範囲で上記正極合剤層と上記負極合
    剤層とが形成されることを特徴とする非水電解質二次電
    池。
  2. 【請求項2】 上記正極合剤層と上記負極合剤層とは、
    電極集電体の両面に形成されることを特徴とする請求項
    1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 【請求項3】 正極活物質として一般式LiMn
    2−yM'(但し、xの値は0.9≦x、yの値
    は0.01≦y≦0.5の範囲とし、M'はFe、C
    o、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、
    Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si、Geの内一
    つ又は複数とする。)で表されるリチウム・マンガン複
    合酸化物と、一般式LiNi1−zM''(但し、
    zの値は0.01≦z≦0.5の範囲とし、M''はF
    e、Co、Mn、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、
    Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si、Ge
    の内一つ又は複数とする。)で表されるリチウム・ニッ
    ケル複合酸化物とを、質量比が上記リチウム・マンガン
    複合酸化物10wt%乃至80wt%に対して上記リチ
    ウム・ニッケル複合酸化物90wt%乃至20wt%と
    なるように混合した混合材料を使用する正極と、 負極活物質としてリチウム金属、リチウム合金、又はリ
    チウムを吸蔵、脱離可能な材料のうち少なくとも1種類
    以上を含有する負極と、 非水電解質とを備え、 上記正極と上記負極とは、対向して配設されるととも
    に、相対向する上記正極の上記負極に対する容量比が
    0.8乃至1.03とされることを特徴とする非水電解
    質二次電池。
  4. 【請求項4】 上記正極には、上記正極活物質を含有す
    る正極合剤層が正極集電体の両面に、上記負極には、上
    記負極活物質を含有する負極合剤層が負極集電体の両面
    に、それぞれ形成されることを特徴とする請求項3に記
    載の非水電解質二次電池。
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