JP3994880B2 - 放電ランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は放電ランプに関する。特に、投影装置、光化学反応装置、検査装置の光源として用いられるショートアーク型放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
放電ランプは、発光物質、電極間距離、発光管内圧力という観点から幾つかのランプに分類でき、このうち発光物質ではキセノンガスを発光物質とするキセノンランプ、水銀を発光物質とする水銀ランプ、水銀以外の希土類金属などを発光物質とするメタルハライドランプなどがある。また、電極間距離というの観点では、ショートアーク型放電ランプやロングアーク型放電ランプがあり、さらに発光管内の蒸気圧という観点では、低圧放電ランプ、高圧放電ランプ、超高圧放電ランプなどが存在する。
このうち、ショートアーク型高圧水銀ランプについて言えば、耐熱温度の高い石英ガラスを発光管として、その内部にタングステン製の電極が2〜12mm程度の間隙ともって配置しており、さらに、発光管内部には発光物質として点灯時蒸気圧が105Pa〜107Paになる水銀やアルゴンなどのガスが封入されている。
このショートアーク型高圧水銀ランプは、電極間距離が短くて高輝度が得られるという利点を有することから、従来からリソグラフィーの露光用光源に広く使用されてきた。
その一方で、近年は、半導体ウエハーのみならず、液晶基板、特に、大面積の液晶ディスプレイに使う液晶基板の露光用光源として注目されており、製造工程におけるスループットを高める観点から光源であるランプとしても大出力化が強く求められている。
【0003】
放電ランプの大出力化により定格消費電力が大きくなると、放電ランプに流れる電流値は、電流、電圧の設計値にもよるが、大体の場合においては大きくなる。
このため、電極(特に、直流点灯における陽極)は、電子衝突を受ける量が多くなり、容易に昇温して溶融されるという問題を導いてしまう。また、陽極に限られず、垂直方向に配置する放電ランプにおいては、上側に位置される電極が、発光管内の熱対流などの影響を受けて、アークからの熱を受け易くなり、同様に高温化されて溶融されてしまう。
また、電極、特に、その先端部分が溶融すると、アークが不安定になるばかりでなく、電極を構成する物質が蒸発して発光管の内表面に付着して放射出力が低下するという問題も生じる。
このような現象は、ショートアーク型高圧水銀ランプに限るものではなく、放電ランプを大出力化する場合に、一般的に生ずる問題であって、従来は、放電ランプの外部に空冷機構を設けて強制的に空冷する構造や方法が提案されており、また、さらに大出力の放電ランプにおいては、電極の内部に冷却水の流路を設けて電極内部に冷却水を流す、いわゆる水冷型放電ランプ(例えば、特許第3075094号)が提案されていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3075094号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、放電ランプを大出力化する対策として、放電ランプの外部に空冷機構を設けて強制的に冷却する方法では、空冷機構を併用させたとしても放電ランプに投入できる電流値に限界があり大出力化が困難であった。この限界値は、放電ランプの種類や放電ランプが配置される環境によっても多少相違するが、放電ランプへの投入電流値で概ね200A程度であり、それ以上の高電流化は実用的には不可能とされていた。
また、水冷型放電ランプの場合は、電極の内部に水を導入、排出するものであるから、放電ランプの大型化はもとより、放電ランプの周囲に、循環ポンプや冷却水の供給、排出設備を設けなければならず、放電ランプに対して何倍もの大きさを有する冷却機構が必要となる。従って、水冷という方法は、特定の用途においては有用かもしれないが、放電ランプとしての汎用性は乏しく、特に、クリーンルーム内で使用するリソグラフィー用露光装置の光源には適しているとはいえなかった。
【0006】
また、強制的な冷却機構にのみ依存する方法では、発光管の内部に最冷点部分が形成されやすくなり、この部分に水銀などの封入物質が未蒸発の状態で溜まってしまうことがある。この場合、放電ランプとして所定の動作圧力が得られないばかりか、所望の放射光量や輝度を得ることができなくなる。さらに、発光管の内部において、温度が過剰に低下した場合は、電極間に形成されるアークが不安定になり放電ランプがちらついて発光する。
【0007】
そこで、この発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、放電ランプやその周辺設備の大型化を伴うことなく、放電ランプへの投入電流の増大を可能にできる大出力型放電ランプを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明に係る放電ランプは、発光管の内部に一対の電極が対向配置して、少なくとも一方の電極は、内部に密閉空間が形成された電極本体と、この密閉空間内に封入された伝熱体とを備えて構成され、この伝熱体は、電極本体を構成する金属よりも熱伝導率が高い金属からなることを特徴とする。
また、電極本体は、タングステンを主成分とする金属から構成されることを特徴とする。この場合、電極本体は対向する電極側の壁の肉厚が2mm以上10mm以下が好ましく、また、この電極側の壁に、1wt.ppm以上50wt.ppm以下のカリウムがドープされることが好ましい。
さらに、伝熱体は、金、銀及び銅のいずれか一種の金属を含むことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明に係る放電ランプは、発光管の内部に一対の電極が対向配置して、少なくとも一方の電極は、内部に密閉空間が形成された電極本体と、この密閉空間内に封入された伝熱体とを備えて構成され、この伝熱体は、電極本体を構成する金属の融点より低い融点を有する金属であることを特徴とする。
また、伝熱体は、金、銀、銅、インジウム、錫、亜鉛及び鉛のうちいずれか一種の金属を含むことを特徴とする。
そして、このような構成を有する放電ランプは、その管軸が垂直方向に配置して点灯されるものであって、電極本体と伝熱体を有する電極が、上側に配置されることを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記第1の発明に係る放電ランプは、電極が内部に密閉空間が形成された電極本体と、この電極本体を構成する金属よりも熱伝導率が高い金属からなる伝熱体が配置する構造であるため、電極の先端部分が高温化しても、当該伝熱体の高い輸送効果により軸部分方向へ効果的に熱を輸送することができる。このため、放電ランプを大出力化するために投入電流を増加させても電極が溶融するなどの問題を良好に解決することができる。
また、第2の発明の放電ランプは、伝熱体として、電極本体を構成する金属の融点より低い融点を有する金属を採用する構造により、放電ランプの点灯時において液体状態となった伝熱体の対流作用や沸騰伝達作用を利用することができ、電極の先端部分に熱を効率良く輸送することができる。このため、第1の発明と同じように、放電ランプを大出力化するために投入電流を増加させても電極が溶融するなどの従来技術で記載した問題を良好に解決することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本願発明に係る放電ランプの全体構造を示す概略図であり、第1の発明と第2の発明に共通する。
発光管10は石英ガラスからなり、略球状の発光部11の両端には封止部12が一体に連設されている。この発光部11には陽極2および陰極3が対向配置しており、各電極(2,3)はそれぞれ封止部12で保持されて、その中で図示略の金属箔を介して外部リード棒4につながり、図示略の外部電源が接続される。
また、発光部11には、水銀、キセノン、アルゴンなどの発光物質や始動用ガスが所定量封入されている。そして、放電ランプは、外部電源より電力が供給されると、陽極2と陰極3でアーク放電することにより発光する。なお、この放電ランプは、陽極2を上、陰極3を下にして、発光部11の管軸が大地に対して略垂直方向に支持されて点灯されるいわゆる垂直点灯型の放電ランプである。
【0012】
図2は、第1の発明を説明するための陽極2の断面図である。
陽極2は、電極本体20とその内部に伝熱体Mを有する構造をしている。電極本体20は、高融点金属、もしくは、高融点金属を主成分とする合金からなり、内部に密閉空間S(以後、「内部空間」ともいう)が形成される容器形状をしたものであり、伝熱体Mは電極本体20の内部に気密に封入された金属であり、電極本体20を構成する金属より熱伝導率の高い金属から構成される。
電極本体20は、軸部分5と接合する後端部22a、胴部22b、先端部22cからなり、後端部22aは軸部分5の挿入穴22oが形成される。なお、後述するが、本発明では軸部分5を含めて電極と称する場合もある。
【0013】
電極本体20を構成する金属としては、タングステン、レニウム、タンタルなどの融点が3000(K)以上の高融点金属が採用される。特に、タングステンは内部の伝熱体Mと反応しにくい点で好ましく、特に、純度99.9%以上のいわゆる純タングステンがより好ましい。
また、高融点金属を主成分とする合金としては、例えば、タングステンを主成分とするタングステンーレニウム合金が採用できる。この場合、高温時の繰返し応力に対する耐性が高いものとなり、電極の長寿命化を図ることができる。
【0014】
伝熱体Mは、電極本体20を構成する金属よりも熱伝導率が高い金属からなる。具体的には、電極本体20の構成材料としてタングステンを用いた場合は、伝熱体Mをして、例えば、金、銀、銅、あるいはこれらを主成分とする合金が採用できる。このうち、銀、銅は好ましい材料であり、とりわけ銀は最も適している金属である。これは、2000K程度において、タングステンの熱伝導率が約100W/mKであるに対し、銀は約200W/mK、銅は約180W/mKと何れも高いからである。さらに、銀や銅は、タングステンと合金を作らないので、安定的に熱輸送体として働くという意味においても望ましい金属とされる。
ここで、電極本体20を構成する金属と伝熱体Mを構成する金属の熱伝導率の比較は、当然のことながら同一温度で比較するべきであり、放電ランプ点灯時における陽極の一般的な温度レベルである2000Kや、あるいは常温における両金属の熱伝導率同士を比較することで決めることができる。
【0015】
また、別の具体例としては、電極本体20を構成する金属としてレニウムを用いた場合、伝熱体Mとしてタングステンを用いることができる。これはタングステンの熱伝導率が前記のように2000K程度においては、約100W/mKであるに対し、レニウムは2000Kにおける熱伝導率が約52W/mKだからである。
電極本体20を構成する金属としてレニウムを採用する利点は、ハロゲンを封入した水銀ランプやメタルハライドランプの場合に、電極の腐食を防止できることであり、これにより、放電ランプの長寿命化を図ることができる。
【0016】
電極本体20は内部を密閉空間とした概略容器形状の構造である。このため、伝熱体Mが高温化されて、その一部が蒸発したとしても、発光部11の発光空間に漏出することはない。
従って、本発明の放電ランプは、水冷型放電ランプのように外部から冷却媒体を供給、排出する機構が必要なく極めて簡易な構造で冷却機構を保持できるばかりか、一度、放電ランプを製造すれば放電ランプの寿命になるまで、伝熱体を補給などすることなしに冷却機構を持続的に機能させることができる。
つまり、従来提案されていた大出力型放電ランプは、放電ランプ以外の外部に冷却機構を依存するものであったのに対し、本発明による放電ランプは、ランプそのものが極めて簡易な構造で冷却機能を有している点で大きな違いがある。
【0017】
電極本体20を構成する金属が、タングステンのように多結晶体である場合は、1つの結晶粒について、その形状や大きさを規定することで、より効果的な電極を形成することができる。
具体的には、結晶粒の放電ランプの管軸と同方向の長さLと、これと垂直な方向(図2におけるDで示す方向)の長さWとすると、概ね、L<Wの関係にすることが好ましい。この理由は、結晶粒の管軸方向の長さLより、その垂直方向の長さWが大きいことで、耐熱応力性が大きくなるからである。
さらに、電極本体の先端部22cを構成する結晶粒は、その他の部位である胴部22bや後端部22aを構成する結晶粒よりも粒径が小さいほうが好ましい。これは粒径が小さいほうが熱応力による割れを防止できるからである。
数値例をあげると、長さLは40〜80μmの範囲で、例えば60μm、長さWは50〜90μmの範囲で、例えば70μmである。また、先端部22cの粒径は40〜80μmの範囲で、例えば60μmであり、後端部22aの粒径は40〜160μmの範囲で、例えば100μmである。
【0018】
電極本体20をタングステン、あるいはタングステンを主成分とする合金から構成する場合は、カリウムを1〜50wt.ppm程度ドープすることが好ましい。これにより、タングステンの結晶成長を抑制することができ、高温化された場合の機械的強度を高く保持できるからである。
【0019】
また、カリウムは、電極本体20のうち、特に、先端部22cにドーピングすることが好ましい。これは電極の先端部は高温化されやすく、前記のようにタングステンの結晶が成長して脆弱化しやすいからである。
また、電極本体20にカリウムをドーピングすることで、先端部20cの壁の厚さt2や胴部20bの壁の厚さt1を薄くすることもできる。
これにより、カリウムをドープしないタングステン製電極本体に比較して、より熱輸送効果を高めることができ、結果として、より大電流を流すことが可能となる。
【0020】
なお、電極本体20の内部空間Sには、伝熱体Mとともに適宜の酸素ゲッタを封入することが好ましい。これにより、電極本体20の内部に存在する溶存酸素の濃度を低くすることができ、電極本体20を構成する材料が酸化することを防止できるからである。
ここで、溶存酸素の濃度は、10wt.ppm以下とすることが好ましく、酸素ゲッタは、例えば、バリウム、カルシウムあるいはマグネシウムの低酸化物や、チタン、ジルコニア、タンタル、ニオブなどの金属が適用できる。
【0021】
図3は、電極2を製造工程に関連させて分解した断面図であって、主要部材21と蓋部材22などを表している。
電極の製造方法について簡単に説明すると、まず、原材料である棒材から所定の長さを切りだし、電極本体の主要部材21と蓋部材22を形成するための切削加工を行う。この際、主要部材21は内部に空間を作るための穴形成加工を行い、蓋部材22は伝熱体の封入穴23を作るための穴形成加工を併せて行う。両者の形状が完成すると、その開口縁部24,24’同士を全周にわたり溶接させて、両者を気密に接合することで電極本体20ができ上がる。
次に、封入穴23より伝熱体を内部空間に入れ、封入穴23を閉塞すると、図2に示す構造、すなわち、密閉空間Sに伝熱体Mを配設させた構造が完成する。
【0022】
なお、蓋部材22の切削加工は、後端部22aに電極の軸部分(内部リード棒)を連結するための挿入穴22oを併せて行い、この挿入穴22oに所定の軸部分(内部リード棒)5を挿入して、両者を溶接することで強固に接合できる。
【0023】
図2に示す構造において、電極本体20はタングステンからなり、例えば、外径Dは25mm、内径dは17mm、側壁の厚さt1は4mm(平均値)、対向する電極側の壁の厚さt2は4mmである。
ここで、電極本体の側壁の厚さ(胴部20bの肉厚)t1と、対向する電極側の壁の厚さ(先端部20cの肉厚)t2は、2mm以上10mm以下であることが好ましい。10mmを超えると伝熱体による熱伝導効果が得られなくなるからであり、2mmより薄くなると温度勾配が大きくなるために熱衝撃から割れが発生する可能性があるからである。
【0024】
なお、電極本体が、先端部20cにカリウムをドープしたタングステンからなる場合は、先端部の厚みを2mm〜4mmにした時、温度勾配より生じる熱衝撃から発生する割れの確率を減らすことができる。
【0025】
伝熱体Mは、電極本体20の内容積に対して、30体積%以上の割合で封入することが好ましく、特に、50〜95体積%の範囲で封入することがより好ましい。
伝熱体Mの封入量が少ないと、電極本体20の先端部20cで発生した熱を後端部20aまで伝導する効果が得られにくくなり、このため、先端部20cの温度上昇を招くからである。
また、伝熱体Mは、電極本体20の内部空間Sに対して満杯に封入するよりも、空隙を存在させて封入することが効果的である。
この理由は、空隙の存在により空隙の近傍で溶融した電熱体に流れる電流分布が変化し、電流分布の変化により発生するローレンツ力で溶融した電熱体の対流の流速が早くなることで、熱輸送を増加させるためであり、空隙は僅かであっても効果を有するが、少なくとも内部空間Sの内容積に対して5体積%以上存在することが望ましい。
【0026】
このように、内部に密閉空間を有する電極本体と、その空間内に電極本体を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属を伝熱体として封入する新規な構造の電極を構成することで、伝熱体による極めて高い熱輸送効果を発揮させることができ、これにより電極先端の高温化による溶融、蒸発などの問題を解決することができる。
つまり、従来のタングステンなどから構成される塊状の電極に比べて、投入電流をより高くすることができ、大出力化放電ランプを構成することが可能になる。
また、従来の水冷型放電ランプに比べて、放電ランプの外部に大掛かりな冷却機構を設ける必要がなく、極めて簡易な構造で効果的な冷却作用を発揮することができる。
【0027】
次に、第2の発明について説明する。
なお、第2の発明(請求項6に係る発明)は、第1の発明(請求項1に係る発明)の説明に用いた図1〜3が同様に使用できるため、同じ図面及び符号を用いて説明する。
この発明においては、電極本体20に封入される伝熱体Mが、電極本体20を構成する金属の融点よりも低い融点を有する金属からなることを特徴としており、放電ランプの点灯時において、伝熱体が溶融することで電極本体の密閉空間内で対流作用が発生して、これによる熱輸送効果を発揮するものである。
【0028】
電極本体20は、前記第1の発明と同様に高融点金属、もしくは高融点金属を主成分とする合金から構成され、好ましくはタングステンもしくはタングステンを主成分とした合金から構成される。
伝熱体Mは、電極本体を構成する金属の融点より低い融点の金属が採用されるが、電極本体20がタングステンからなる場合は、金、銀、銅、インジウム、錫、亜鉛、鉛などを用いることができる。また、これら金属は単原子の金属であってもよいし、合金であってもよく、いずれか1種のみで構成してもよいし、2種以上の金属を組合せて構成してもよい。
【0029】
伝熱体Mとして金、銀及び銅のいずれかの金属を採用した場合は、ランプの点灯時においては、第1の発明で説明した熱伝導による熱輸送効果に加えて、第2の発明である対流作用による熱輸送効果も併用することになる。従って、両者の相乗効果により、電極の先端部20cに発生する高い温度の熱を後端部20aや軸部分5へきわめて高い効率で輸送することができる。
【0030】
伝熱体Mとして、インジウム、錫、亜鉛及び鉛のいずれかの金属を採用した場合は、ランプ点灯時、例えば2000K程度の温度において、電極本体20の密閉空間で溶融状態となるため、その対流作用によって電極先端部に発生する熱を良好に後端部、軸部分に輸送することができる。
しかしながら、これら金属は熱伝導率が電極本体を構成するタングステンよりも低いため、第1の発明である熱伝導作用は期待することはできない。
ここで、放電ランプの種類や放電ランプが配置される環境などにもよるが、一般的には、放電ランプに投入する電流値が150A以上の場合には、伝熱体の対流作用だけでは不十分であり、熱伝導作用を併用することが好ましい。
【0031】
図4は電極本体20と伝熱体Mの概略断面図を示す。
図4(a)は、電極本体20の内容積に対して伝熱体Mの封入量が多い場合を示す。このように伝熱体Mの封入量が多い場合は、伝熱体Mが溶融することによって発生する液相の対流により、先端部に発生する熱をきわめて高い効率で輸送することができ、この結果、電極先端部の温度をきわめて効果的に低下することができる。
具体的には、電極本体20の内容積に対して、伝熱体Mが50%以上封入されることが望ましい。なお、前記第1の発明でも説明したように、伝熱体Mは、電極本体20の内部空間に対して満杯に封入するよりも、多少の空隙を存在させて封入することが効果的である。このため、封入量の上限は100%未満であるが、現実的には95%以下にすることが望ましい。
【0032】
電極本体20は、内部空間の底面(先端側)に丸みを持たせることが好ましい。これは丸みを設けることで、伝熱体Mの対流が停滞することなくスムーズに行われるためであり、熱輸送の効率を向上できるからである。
【0033】
電極本体20は、伝熱体Mが封入されていない空間に対して、高圧力のガスを封入することができる。この場合、電極本体20の内表面と伝熱体Mの界面における気泡の発生を抑えることができ、気泡発生による熱輸送ロスを防止できる。具体的には、封入ガスは1気圧以上であれば足りる。
【0034】
図4(b)は、電極本体20の内容積に対して伝熱体Mの封入量が少ない場合を示す。このように伝熱体Mの封入量が少ない場合は、伝熱体が存在していない空間部分に、アルゴンなどのガスを封入することが好ましい。これにより、大気圧よりも低い圧力状態を形成することで伝熱体の沸騰を促進させることができ、これにより沸騰伝達による熱輸送効果を発揮できるからである。
具体的には、電極本体20の内容積に対して、伝熱体Mが20%以下封入されている。この構造は、伝熱体としてインジウム、錫、亜鉛を使う場合が好ましく、なかでもインジウムを採用したときに効果的である。
なお、電極本体の内部空間に大気圧よりも低い圧力のガスを封入することは、電極本体の内容積に対して伝熱体の封入量は少ない場合に限定されるものではない。
【0035】
なお、上記図4(b)の構成は、放電ランプは管軸が垂直方向に配置されて電極2に上方に配置する場合に効果的である。これは伝熱体の沸騰による対流作用を期待するものであるから、電極2は内部空間で沸騰により電極の先端部からより上部に位置する後端部や軸部分に熱を輸送できるからである。
ここで、放電ランプの管軸とは、2つの電極の伸びる方向に仮想的に形成される軸線を言う。
【0036】
電極本体20は、その内部表面が滑らかであることが望ましい。これは液体状態となった伝熱体が局所的に凝固することを防止できるからである。このような局所的な凝固は応力の発生を招き電極本体の割れを導くからである。
この処理は、電極本体の内表面全体に対して行ってもよいが、少なくとも伝熱体の液面部分近傍に対して処理することが望ましい。この液面部分は伝熱体が凝固を始めやすい部位だからである。
電極本体の内表面を滑らかにする程度について、数値例をあげると、JIS規格のB0601に規定する25μmRa以上である。
【0037】
電極本体20は、先端部20cに対応する内部表面を比較的に粗く形成することも場合によっては望ましい。これは電極本体20を構成する金属と伝熱体Mの接触面積が大きくなるからであり、先端部20cに発生する高温度の熱を伝熱体Mに良好に伝えることができるからである。
【0038】
なお、第1の発明において説明した内容、すなわち、電極本体20の内部空間を密閉とすることの利点、電極本体を構成する金属がタングステンのような多結晶体である場合の結晶粒の形状や大きさの規定すること、電極本体にカリウムをドーピングすること、電極本体20に伝熱体Mとともに酸素ゲッターを封入することなどは、第2の発明においても同様に適用できる。
【0039】
図5は本発明に係る電極構造であって他の実施例を示す。なお、この構造は第1の発明及び第2の発明にともに採用できる構造であって、また、図1〜4に示す符号と同一符号は同一部分を表すため説明は省略する。
電極本体20は主要部材21と蓋部材22からなり、伝熱体Mを主要部材21に入れた後で、主要部材21と蓋部材22の開口縁部25、25’同士を溶接することで密閉の内部空間を形成している。なお、溶接後は図2に示す構造のように主要部材21と蓋部材22の区別はなくなるが、本実施例では便宜的に両者を区別して表現している。
蓋部材22は、内部空間Sの中に伸びる構造をしており、これにより、内部空間Sの大きさを所望の値に規定できるとともに、主要部材21と蓋部材22の溶接位置を伝熱体Mが存在する位置を離すことができるため溶接作業は容易になる。また、伝熱体Mの封入作業も容易化するため電極の製造工程上の利点は極めて大きい。
また、蓋部材22は伝熱体Mと接触するまで内部空間Sの中に伸びる構造とすることもできる。
【0040】
図6は本発明に係る電極構造であって他の実施例を示す。なお、この構造は第2の発明に採用できる構造であって、また、図1〜4に示す符号と同一符号は同一部分を表すため説明は省略する。
電極本体20は主要部材21と蓋部材22からなり、伝熱体Mが内部空間Sに充填されている。
蓋部材22は、軸部分の一部として伸びる後端部20aを有しており、この後端部20aにも内部空間の一部が連通して形成されている。
この構造の利点は、沸騰熱伝達を利用する場合に、後端部20aの内部の温度を確実に液体に戻せることである。
なお、後端部20aは電極の軸部分や内部リードに連結して放電ランプの発光部内で支持される。
【0041】
以上説明したように、本発明は電極の新規な構造を提供するものであり、内部に密閉空間が形成された電極本体と、その内部に封入された伝熱体から構成され、第1の発明は伝熱体を構成する金属は電極本体を構成する金属より熱伝導率が高いことを特徴として、第2の発明は伝熱体を構成する金属は電極本体を構成する金属より融点が低いことを特徴としている。
【0042】
なお、本発明の電極構造は、直流点灯型放電ランプにおいては陽極に採用することが好ましいが、陰極に採用することを排除するものではなく、また、両方の電極に採用することもできる。また、交流点灯型放電ランプにおいて両電極に本発明の電極構造を採用できることは言うまでもない。
【0043】
さらに、本発明の電極構造は、放電ランプの管軸を垂直方向に配置して点灯される、いわゆる垂直点灯型放電ランプにおいては、高温化されやすい上側に配置される電極に対して採用することが好ましい。特に、第2の発明にあっては伝熱体がランプ点灯時に溶融することから、上側に配置される電極に対して採用することがより望ましい。しかしながら、垂直点灯型放電ランプにおいて、下側に配置する電極に採用することを排除するものではなく、その他の実用的な意味において発生する問題などを解消できるならば、下側に配置した電極にも採用することもできる。
さらに、本発明の放電ランプは、管軸を大地に対して水平に配置する、いわゆる水平点灯型放電ランプや斜めに配置する放電ランプであっても、その使用を否定するものではない。
【0044】
また、本発明の放電ランプは、ショートアーク型高圧水銀ランプに限るものではなく、キセノンガスを発光物質とするキセノンランプ、水銀以外の希土類金属などを発光物質とするメタルハライドランプ、ハロゲンを封入した放電ランプなど発光物質に限定されることなく採用できる。また、ショートアーク型放電ランプに限られず、ミドルアーク型放電ランプやロングアーク型放電ランプにも採用でき、低圧放電ランプ、高圧放電ランプ、超高圧放電ランプなどさまざまな放電ランプに応用できる。
【0045】
また、本発明の電極構造は、その構成要素となる各部材が、棒材の機械加工により製作されたものに限定されるものではなく、焼結法など他の方法で製作されたものであってもよい。
また、本発明の電極構造は、電極それ自体が高い熱輸送効果を有するものであるが、他の強制的な冷却機構の併用を排除するものではなく、例えば、放電ランプの外部に冷却風を流すような強制空冷機構を併用してもかまわない。
また、本発明の電極は、実施例に示す形状に限定されるものではなく、例えば、電極の側面(胴部)に放熱用フィンや凹凸を設けるなど、適宜な形状変更が可能である。
【0046】
以下、本願発明の実施例について説明する。
〔実施例〕
図5に示した電極構造と同様の構造を有する電極を製作して、この電極を陽極に使った水銀ランプを本発明の放電ランプとして20本作製した。
放電ランプの各部構成は下記の通りである。
〔放電ランプ〕
定格電流:280A(但し、実験は比較用ランプと合わせるために200Aで点灯させた)
発光管内容積:1830cm3
発光長(電極間距離、ランプ動作中):12mm
キセノンの封入圧力:100kPa
水銀量:28.2mg/cm3
〔陽極側電極〕
・電極本体 材質:タングステン、軸方向長さ:55mm、胴部外径:25mm、内容積:9100mm3
・伝熱体 材質:銀、封入量6000mm3
・内部リード棒 材質:タングステン、外径:6mm
〔陰極側電極〕
・本体 材質:トリエーティッドタングステン(トリア:2wt.%)
・内部リード棒 材質タングステン、外径:6mm
【0047】
〔比較例〕
比較用放電ランプとして、全体がタングステンからなる陽極を使った従来型のランプを20本製作した。この比較用放電ランプは、陽極の構造が異なる以外は、上記と本発明の放電ランプと同様の構成である。
【0048】
〔実験例〕
本発明の放電ランプと比較例の放電ランプを、電流200Aで陽極を上に配置した垂直点灯を行った。
そして、各放電ランプに対して点灯600秒後に、陽極の表面温度5ヶ所をマイクロバイロメーターにより測定した。具体的には、本発明の放電ランプ20本と比較用放電ランプ20本の各々について測定して、その20本のランプの平均値を各々求めたものである。
【0049】
図7は上記実験の結果を示す。
縦軸は陽極の表面温度(℃)を示し、横軸は陽極の先端部からの距離(mm)を表している、白三角は本発明の放電ランプを示し、黒三角が比較例の放電ランプを示す。
なお、放電ランプの測定ポイントは、陽極の先端部から後端部まで略均等に5カ所(約5mmの位置、約15mmの位置、約25mmの位置、約30mmの位置、約45mmの位置)行ったが、ランプによって測定ポイントが若干ずれてしまうため、図においては、放電ランプ20本の平均値を示している。
【0050】
実験の結果、電極の先端部(先端から約5mmの位置)では比較例の放電ランプが約2000℃であるのに対し、本発明の放電ランプは約1850℃と低いことがわかる。その一方で、電極の後端部(先端から約45mmの位置)では比較例の放電ランプが約1600℃であるのに対し、本発明の放電ランプは約1750℃と高いことがわかる。
つまり、本発明の放電ランプは電極構造の熱輸送特性が優れているので、先端部において発生する熱を、効果的に後端部に輸送していることが理解できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の発明は、内部に密閉空間を有する電極本体と、その空間内に電極本体を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属を伝熱体として封入する新規な構造の電極を構成しており、これにより、伝熱体の伝導効果による極めて高い熱輸送効果を発揮することができ、電極先端の高温化による溶融、蒸発などの問題を解決することができる。
また、本発明の第2の発明は、内部に密閉空間を有する電極本体と、その空間内に電極本体を構成する金属よりも融点の低い金属を伝熱体として封入する新規な構造の電極を構成しており、これにより、伝熱体による対流効果による極めて高い熱輸送効果を発揮することができ、電極先端の高温化による溶融、蒸発などの問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る放電ランプの全体を示す図である。
【図2】 本願発明に係る陽極の概略図を示す。
【図3】 本願発明に係る電極本体の概略図を示す。
【図4】 本願発明の電極の概略図を示す。
【図5】 本願発明の電極の具体的構造を示す。
【図6】 本願発明の電極の具体的構造を示す。
【図7】 実験の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 発光管
11 発光部
12 封止部
2 陽極(電極)
3 陰極(電極)
4 外部リード棒
5 軸部分
20 電極本体
20a 胴部
20b 後端部
20c 先端部
21 容器部材
22 蓋部材
22a 蓋部材後端部
220 軸部分の挿入穴
23 封入穴
24、24’ 嵌合部
25、25’ 開口縁部
M 伝熱体
N 容器構造体
S 密閉空間
Claims (5)
- 発光管の内部に一対の電極が対向配置した放電ランプにおいて、
少なくとも一方の電極は、内部に密閉空間が形成された電極本体と、この密閉空間内に空隙を有するように封入された伝熱体とを備えて構成され、
前記伝熱体は、前記電極本体を構成する金属の融点より低い融点を有し、点灯時に溶融する金属であることを特徴とする放電ランプ。 - 前記電極本体は、タングステンを主成分とする金属から構成されることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
- 前記電極本体は、対向する電極側の壁の肉厚が2mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の放電ランプ。
- 前記電極本体は、対向する電極側の壁に、1wt.ppm以上50wt.ppm以下のカリウムがドープされていることを特徴とする請求項2に記載の放電ランプ。
- 前記伝熱体は、金、銀、銅、インジウム、錫、亜鉛及び鉛のうちいずれか一種の金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
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