JP4161815B2 - 放電ランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は放電ランプに関する。特に、投影装置、光化学反応装置、検査装置の光源として用いられるショートアーク型放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
放電ランプは、発光物質、電極間距離、発光管内圧力という観点から幾つかのランプに分類でき、このうち発光物質の観点では、キセノンガスを発光物質とするキセノンランプ、水銀を発光物質とする水銀ランプ、水銀以外の希土類金属などを発光物質とするメタルハライドランプなどがある。また、電極間距離という観点では、ショートアーク型放電ランプや、ロングアーク型放電ランプがあり、さらに発光管内の蒸気圧という観点では、低圧放電ランプ、高圧放電ランプ、超高圧放電ランプなどが存在する。
このうち、ショートアーク型高圧水銀ランプは、例えば、波長365nmの光を効率良く放射するもので、石英ガラスからなる発光管の内部にタングステン製の電極が2〜12mm程度の間隙をもって配置しており、さらに、発光管内部には発光物質として点灯時の蒸気圧が105〜107Paになる水銀とアルゴンなどの始動用ガスが封入されている。
このようなショートアーク型高圧水銀ランプは、従来から半導体ウェハーの露光用光源として用いられてきた。
その一方で、近年は、液晶基板、特に、大面積の液晶ディスプレイに使う液晶基板の露光用光源として注目されており、製造物の大型化に伴う処理時間の短縮化を図る観点から、ランプの大出力化が求められている。
【0003】
放電ランプの大出力化により定格消費電力が大きくなると、放電ランプに流れる電流値は、通常は大きくなる。
このため、電極(特に、直流点灯における陽極)の先端部が、電子衝突を受ける量が多くなり、容易に昇温して溶融し、その結果、アークが不安定になるという問題が発生する。また、陽極に限らず、垂直方向に配置する放電ランプにおいては、上側に位置される電極が、発光管内の熱対流の影響を受けて、アークからの熱を受けやすくなり、昇温して溶融してしまう。
さらに、電極の先端部が溶融すると、電極を構成する物質が蒸発して発光管の内壁に付着し、発光管の透過率を低下させることにより、放射出力が低下するという問題も生じる。
【0004】
このような問題は、ショートアーク型高圧水銀ランプに限るものではなく、放電ランプを大出力化する場合に、一般的に生ずる問題であって、従来は、放電ランプの外部に空冷機構を設けて強制的に空冷する構造が提案されていた。また、大出力の放電ランプにおいては、電極の内部に水路を設けて冷却水を流す、いわゆる水冷型放電ランプ(例えば、特許第3075094号)が提案されていた。
【0005】
【特許文献1】
特許第3075094号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、放電ランプを大出力化させるために、放電ランプの外部に空冷機構を設けて強制的に空冷を行う方法を用いると、十分な冷却効果を得ることができず、放電ランプに投入可能な電流値に限界があるので、大出力化が困難であった。この限界値は、放電ランプの種類や放電ランプが配置される環境によって異なるが、概ね200A程度である。
また、水冷型放電ランプの場合は、電極内に水路を形成して冷却水を流すので電極の大型化に伴い、放電ランプが大型化する。さらに、冷却水の供給、排出装置、循環ポンプを設けねばならず、放電ランプに対して何倍もの大きさの冷却設備が必要となり、放電ランプとしての汎用性に乏しいものであった。
【0007】
さらに、このような放電ランプは、発光管の内部に形成された最冷点部分に、水銀などの封入物質が未蒸発の状態で溜まることがある。この場合、所定の水銀蒸気圧が得られないために、所望の放射光量や輝度を得ることができなくなる。さらに、発光管の内部において、温度が過剰に低下した場合は、アークが不安定になり放電ランプがちらついて発光する。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、冷却設備を必要とせず、放電ランプに大電流を流すことが可能な大出力の放電ランプを提供することである。
【0009】
前記課題を解決するために本発明の放電ランプは、発光管の内部に一対の電極が対向配置され、少なくとも一方の電極は、有底の主要部材と、蓋部材とからなる電極本体の内部に密閉空間が形成され、該密閉空間には空隙を有するように伝熱体が封入され、該伝熱体は、前記電極本体を構成する金属より融点が低く点灯時に溶融する金属であり、前記主要部材は、前記密閉空間の先端部側の底面が曲面となるように形成されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明の放電ランプの電極によると、主要部材と蓋部材からなる電極本体の内部に形成された密閉空間内に伝熱体が封入されており、主要部材の先端部の内側に相当する底面が曲面となるように形成された構造である。
このような構造によると、ランプ点灯時に電極本体先端が高温になっても、密閉空間内で溶融した伝熱体の対流作用により、電極本体先端の熱を電極本体の後方に輸送することができる。
そして、電極の主要部材の先端部の内側に相当する底面が曲面となるように形成されているので、後述の理由により、ランプ点灯時に発光管内の圧力が高くなっても、電極の先端部が変形しにくくなる。
加えて、溶融した伝熱体の対流が停滞することなく、スムーズに行なわれるので、対流による熱輸送が効率的になる。
また、ランプ点灯時に溶融する伝熱体として、電極本体を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属を用いることにより、上記対流作用に加えて伝導作用による熱輸送も行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る放電ランプの概略構成を示す。放電ランプ10は、略球状の発光部1の両端に封止部2が延在している。発光部1内には、封止部2で保持された陽極3および陰極4が対向配置され、陽極3および陰極4より電気的に接続されてなる外部リード棒5には、不図示の外部電源が接続されている。発光部1内には、水銀、キセノン、アルゴンなどが所定量封入されており、外部電源より電力が供給され、陽極3と陰極4間でアーク放電することにより発光する。尚、この放電ランプは、陽極3を上、陰極4を下にして、発光部1の管軸が垂直方向に支持されて点灯される。
【0012】
図2は、陽極3の電極軸方向の断面図を示す。電極軸は、図1の管軸と一致している。以後、陽極3を電極3とも称す。
電極3は、有底円筒状の主要部材31と円柱状の蓋部材32からなる電極本体30の内部に形成された密閉空間33内に伝熱体Mを有する構造である。電極本体30は、主要部材31の開口縁部31aと蓋部材32の開口縁部32a同士を全周方向に溶接することで形成され、内部に密閉空間33を形成している。主要部材31は、有底円筒状に成形されており、開口縁部31a、胴部31b、先端部31cからなり、前記密閉空間33の底面(先端側)34が曲面となるように形成される。蓋部材32は、円柱状に成形されており、開口縁部32a、内部リード棒35が挿入される有底挿入穴32bが設けられている。
【0013】
電極本体30を構成する主要部材31と蓋部材32は、高融点金属、もしくは、高融点金属を主成分とする合金からなる。
高融点金属としては、例えば、タングステン、レニウム、タンタルなどの融点が3000K以上の金属が採用される。特に、タングステンは内部の伝熱体Mと反応しにくい点で好ましく、特に、純度99.9%以上のいわゆる純タングステンがより好ましい。
高融点金属を主成分とする合金としては、例えば、タングステンを主成分とするタングステン−レニウム合金が採用できる。この場合、高温時の繰返し応力に対する耐性が高いものとなり、電極の長寿命化を図ることができる。
【0014】
伝熱体Mとしては、電極本体30を構成する金属よりも融点が低く、ランプ点灯時に溶融する金属を用いる。具体的には、電極本体30がタングステンからなる場合は、金、銀、銅、インジウム、錫、亜鉛、あるいは鉛を用いることができる。また、これらの金属は単原子の金属であってもよいし、合金であってもよく、いずれか1種のみで構成してもよいし、2種以上の金属を組み合わせて構成してもよい。
また、伝熱体Mとして、上記金属のうち、金、銀及び銅のいずれかの金属を採用した場合、これらの金属は電極本体30を構成するタングステンよりも熱伝導率が高いため、前述の溶融伝熱体の対流作用による熱輸送効果に加えて、伝導作用を利用した熱輸送効果も得られる。
ここで、放電ランプの種類や放電ランプが配置される環境などにもよるが、一般的には、放電ランプに投入する電流値が150A以上の場合には、伝熱体Mの対流作用のみでは熱輸送効果が十分ではないので、伝導作用も期待できる伝熱体Mとして上記の金、銀及び銅のいずれかの金属を採用することが望ましい。
【0015】
このうち、銀、銅は特に好ましい材料であり、とりわけ銀は最も好ましい材料である。これは、2000K程度において、タングステンの熱伝導率が約100W/mKであるのに対し、銀は約200W/mK、銅は約180W/mKと何れもその熱伝導率が高いからである。さらに、銀や銅は、タングステンと合金を作らないので、安定的に熱輸送体として働くという意味においても望ましい金属とされる。
ここで、電極本体30を構成する金属と伝熱体Mを構成する金属の熱伝導率の比較は、当然のことながら同一温度で比較するべきであり、放電ランプ点灯時における陽極の一般的な温度レベルである2000Kや、あるいは常温における両金属の熱伝導率同士を比較することで決めることができる。
【0016】
伝熱体Mは電極本体30の内容積に対して、50体積%以上の割合で封入することが好ましく、特に、80体積%〜95体積%の範囲で封入することが好ましい。
伝熱体Mの封入量が少ないと、電極先端部(31c)で発生した熱を蓋部材32まで伝導する効果が十分でないため、電極先端部の温度上昇を招いてしまうからである。
伝熱体Mは、電極本体30の密閉空間33に対して満杯に封入するよりも、空隙を存在させて封入することが効果的である。この理由は、空隙の存在により空隙の近傍で溶融した伝熱体に流れる電流分布が変化し、電流分布の変化により発生するローレンツ力で溶融した伝熱体Mの対流の流速が早くなることで、熱輸送を増加させるためである。空隙は僅かであっても効果を有するが、少なくとも密閉空間33の内容積に対して5体積%以上存在することが望ましい。
【0017】
主要部材31の作製方法について説明する。所望の形状に加工された円柱状部材に対して、ボール盤などで有底穴を設けることによって、底面34が曲面となるように加工を行う。
【0018】
主要部材31の底面34が曲面となるように形成することによって、ランプ点灯時に発光管内の圧力が高くなっても電極先端部(31c)が変形しにくい理由について以下の0019によって説明する。
【0019】
図3は、本発明の電極の作用を説明するための図である。図3(a)は、ランプ内の圧力と電極内の密閉空間における圧力との差によって電極先端部に生じる力を説明するための断面図である。図3(b)は、図3(a)に示す点線部分Xを拡大した図である。
図3(b)に示すように、発光管内の圧力と電極内の密閉空間における圧力の差によって、電極先端部(31c)において密閉空間33の底面34上における近接する2点に生じる任意の2つの力について考える。電極先端部(31c)において密閉空間33の底面34上の第1の点34Xに生じる力Aは、密閉空間33方向の力A´と底面34に沿って広がる力A1およびA2とに分解される。また、第1の点34Xからわずかに離れた第2の点34Yに生じる力Bは、力Aと同じ大きさであり、力Aと同様に、密閉空間33方向の力B´と底面34に沿って広がる力B1およびB2とに分解される。
ここで、底面34に沿って広がる力A1、A2、B1、B2は全て同じ大きさであり、力A1と力B2および力A2と力B1は逆向きであるので、力A1と力B2は相殺され、力A2と力B1も相殺され、底面34には密閉空間33方向に同じ大きさの力A´と力B´が生じる。
尚、第1の点341と第2の点342との間隔は非常に小さいものであるが、図3(b)では誇張して表現している。さらに、底面34に生じる力は、実際には無限に存在するが図3(b)では任意の2つの力についてのみ説明している。そして、底面34に沿う力は前述のようにして全て相殺され、底面34には密閉空間33方向に同心円状に同じ大きさの力が働くので、底面34を局所的に変形させようとする力は生じず、電極先端部(31c)を変形させようとする力が緩和される。
【0020】
上記理由から本発明に係る電極によると、電極先端部(31c)の変形を生じることなくより高いランプ圧力のランプに適用できる。具体的には、図2における電極先端部(31c)の厚みが4.5mmの場合、本電極の構造を有していないもの(伝熱体が封入された密閉空間の底面が曲面でないもの)は1.5MPa程度までしか対応できないが、本発明の電極を用いれば2.5MPaまでは対応可能となる。
【0021】
また、底面34の形状は、図2において電極本体30の内径をdとすると、球の直径が大きすぎると点灯時の圧力による力を分散できず変形する可能性があるため、d〜1.5dの直径を有する球の一部であることが好ましい。
【0022】
また、主要部材31は、電極軸と底面34との交点34aにおける肉厚t1が最小であることが好ましい。このような構造によると、電極先端部(31c)で発生した熱が伝熱体に伝わりやすいので、より効果的に熱を輸送することができる。
【0023】
図4は、本発明に係る電極の他の実施例の電極を電極軸方向にて切断した断面図を示す。本発明に係る電極は、図2に示される構造に限られるものではなく、図4に示すような構造も採用することができる。図4において、図2で説明した構成と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
図4に示すように、密閉空間330の底面340は、第1の球341と第1の球341よりも小径の第2の球342とを重ねた形状にしても良い。尚、第2の球342の直径は、小さすぎると溶融した伝熱体Mが滞留する起点となる場所が形成されて乱流が発生することにより伝熱体Mの対流作用による熱輸送効果が不十分となる可能性があるので、d/4〜d/2であることが好ましい。
【0024】
このように、本発明の電極によると、電極本体の内部に形成された密閉空間に伝熱体を封入する新規な構造の電極を構成することで、伝熱体の伝導作用により、電極先端部で発生した熱を効果的に輸送することができる。
さらに、電極本体を構成する主要部材の底面が曲面となるように形成されているので、電極先端部を変形させようとする力を緩和することができる。
さらに、ランプ点灯時に溶融した伝熱体の滞留が起きず乱流の発生が抑制され、溶融した伝熱体の対流がスムーズに行われるので、電極先端部の熱を一層効果的に輸送することができる。
このような理由から、ランプ点灯時における電極先端部の高温化による溶融、蒸発などの問題を解決することができるので、従来の水冷型の放電ランプのように大型の冷却設備を用いることなく、大電流を投入して大出力の放電ランプを製作することができる。
【0025】
尚、本発明の電極構造は、放電ランプの管軸を垂直方向に配置する垂直点灯型放電ランプにおいては、ランプ点灯時に伝熱体が溶融するので、上側に配置される電極に使用するのが好ましい。上側に配置される電極は、高温化されやすいので、通常は、陰極に比べて体積が大きい陽極が用いられるが、本発明の電極構造を採用した陰極を上側に配置することを排除するものではない。
また、交流点灯型放電ランプにおいて、両電極に本発明の電極構造を採用することも可能である。
【0026】
また、本発明の放電ランプは、ショートアーク型高圧水銀ランプに限るものではなく、キセノンガスを発光物質とするキセノンランプ、水銀以外の希土類金属などを発光物質とするメタルハライドランプ、ハロゲンを封入した放電ランプなど発光物質に限定されることなく採用できる。また、ショートアーク型放電ランプに限られず、ミドルアーク型放電ランプやロングアーク型放電ランプにも採用でき、低圧放電ランプ、高圧放電ランプ、超高圧放電ランプなどさまざまな放電ランプに適用できる。
【0027】
本発明の作用効果を確認する実験例について説明する。
<実施例>
図2に示されるような本発明に係る電極を製作した。この電極を図1に示されるような放電ランプの陽極側に組み込んだ下記の仕様による放電ランプを10本製作した。
〔キセノン水銀ランプ〕
発光管の内容積:1830cm3
電極間距離:12mm
キセノンの封入圧力:100kPa
水銀量:28.2mg/cm3
〔陽極側電極〕
材質:タングステン
寸法:電極軸方向長さ:55mm、胴部外径:25mm
内容積:6700mm3
伝熱体の材質:銀
伝熱体の封入量:6000mm3
内部リード棒の材質:タングステン
内部リード棒の外径:6mm
〔陰極側電極〕
材質:トリエーティッドタングステン(トリア:2wt.%)
内部リード棒の材質:タングステン
内部リード棒の外径:6mm
<比較例>
最終形状とした時に、上記と同じ寸法および形状となるように、その全体がタングステンで構成された従来型の電極を、図1に示されるような放電ランプの陽極側に組み込んだ放電ランプを10本製作した。
<実験例>
上記実施例および比較例に係る放電ランプを、ランプ電流200Aで、前記陽極側電極を上にして、当該ランプを垂直方向に支持した状態で点灯した。そして、ランプ点灯して600秒後に、陽極側電極の先端部における表面温度をマイクロパイロメーターにより測定した。
その結果、電極の先端部付近における温度は、比較例に係る放電ランプが2130℃であったのに対し、実施例に係る放電ランプは2025℃であり、本発明に係る放電ランプの方が低くなっていることが確認された。
すなわち、本発明に係る放電ランプによると、電極先端部の温度を従来の放電ランプよりも低くすることができる。これにより、強制的な冷却機構を具備することなく、放電ランプに大電流を流すことができるので、高出力化が可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明の放電ランプによると、有底円筒状の主要部材と円柱状の蓋部材からなる電極本体内部に形成された密閉空間内に伝熱体が封入されているので、電極先端部で発生した熱を電極後方に向けて効率良く輸送することが可能である。これにより、強制的な冷却機構を具備しなくても高出力な放電ランプを提供することができる。
さらに、本発明に係る電極は、主要部材の先端部の内側に相当する底面が曲面となるように形成されているので、ランプ点灯時に発光管内が高圧になっても電極先端部が変形しにくい構造である。
さらに、ランプ点灯時に溶融した伝熱体の対流が停滞することなくスムーズに行われるので、これによっても、電極先端部で発生した熱を電極後方に向けて一層効率良く輸送することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電ランプの全体を示す図である。
【図2】本発明に係る陽極を電極軸方向にて切断した断面図である。
【図3】本発明の電極の作用を説明するための図である。
【図4】本発明に係る電極の他の実施例の電極を電極軸方向にて切断した断面図である。
【符号の説明】
1 発光部
2 封止部
3 陽極
4 陰極
5 外部リード棒
10 放電ランプ
30 電極本体
31 主要部材
31a 開口縁部
31b 胴部
31c 先端部
32 蓋部材
32a 開口縁部
32b 有底挿入穴
33 密閉空間
34 底面
34a 電極軸と底面34との交点
34X 底面34上の第1の点
34Y 底面34上の第2の点
35 内部リード棒
330 密閉空間
340 底面
341 第1の球
342 第2の球
M 伝熱体
t1 34aにおける肉厚
d 電極本体30の内径
Claims (1)
- 発光管の内部に一対の電極が対向配置した放電ランプにおいて、
少なくとも一方の電極は、有底の主要部材と、蓋部材とからなる電極本体の内部に密閉空間が形成され、該密閉空間には空隙を有するように伝熱体が封入され、該伝熱体は、前記電極本体を構成する金属より融点が低く点灯時に溶融する金属であり、
前記主要部材は、前記密閉空間の先端部側の底面が曲面となるように形成されたことを特徴とする放電ランプ。
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