JP3994476B2 - 建物のコーナ部窓構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコーナ柱を中心として交差した壁部にそれぞれ窓サッシが設けられた建物のコーナ部窓構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
建物では、コーナ部を中心として直交した壁部には窓サッシがそれぞれ設けられており、これらの窓サッシは、外観を良好にし、かつ、大きな開放感を得るために、コーナ部を中心としたL形に連続形成されることが望まれる。
このタイプの窓を形成するために、従来では、建物のコーナ部に配置されたコーナ柱と、この柱に隣り合う柱との間の開口部に窓サッシを取り付けるものがある(従来例1)。
また、建物のコーナ部を含む平面L形の開口部を壁部に形成し、この開口部の両側に柱をそれぞれ取り付け、これらの柱にL形の窓サッシを取り付けるものがある(従来例2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1においては、コーナ柱には、他の柱と同様に、壁部が設けられるため、窓サッシ同士を仕切るコーナ柱の壁部は窓サッシとは外見上明確に区別されることになり、完全に連続したL形の窓とはならない。
そのため、従来例1では、L形に連続した窓を形成するにあたり、窓サッシ間の壁部が邪魔になり、その外観が十分とはいえない。
【0004】
従来例2では、コーナ部にコーナ柱が配置されていないため、建物の強度を十分に保てない。
例えば、柱梁から略箱形の建物ユニットを工場で複数製造し、これらの建物ユニットを建設現場で並べて施工するユニット建物では、予め柱の強度設計がされており、連続したL形の開口部を形成するために一部の柱を欠損することは建物ユニットの強度上問題がある。そのため、コーナ柱を欠損するには、他の柱を用いて補強しなければならないが、それでは、通常使用される建物ユニットとは構造の異なる建物ユニットを別途製造しなければならない。
【0005】
本発明の目的は、外観が良好な連続した折曲窓を施工できるとともに、建物の強度を低下させない建物のコーナ部窓構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明はコーナ柱に対して互いに近接形成した開口部に窓サッシをそれぞれ取り付け、これらの窓サッシの間ではコーナ柱をコーナカバーで覆って前記目的を達成しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
具体的には本発明にかかる建物のコーナ部窓構造は、添付図面を参照して説明すると、コーナ柱3を中心として交差した壁部4には開口部4Cが互いに近接して形成され、これらの開口部4Cには窓サッシ5がそれぞれ取り付けられ、これらの窓サッシ5の間には前記コーナ柱3を覆うコーナカバー6が配置され、前記各窓サッシ5の下端部にはサッシ用水切り12が取り付けられ、これらのサッシ用水切り12を連結するコーナ用水切り13が前記コーナ柱3の下端に取り付けられたことを特徴とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような構成の本発明では、建物のコーナ部に該当する場所にコーナ柱3を配置し、この柱3から所定寸法離れて柱を配置して開口部4Cを確保する。
本発明では、従来と同様に、コーナ柱3が設置されるため、建物の強度が低下することがない。
この開口部4Cは、コーナ柱3を中心として交差し折れ曲がって形成される。さらに、通常の作業工程に従って壁部4を施工するとともに、開口部4Cに窓サッシ5を取り付ける。
これらの窓サッシ5の間にコーナカバー6を配置してコーナ柱3を覆い、略連続した折曲窓が形成される。
本発明では、コーナカバー6を窓サッシ5に近い色、例えば、黒とすれば、コーナカバー6は窓サッシ5と連続するように見えるので、連続した折曲窓の外観が良好となる。
この構造では、窓サッシ5及びコーナカバー6のそれぞれ下端に位置する水切り12,13が連続した折曲形状とされ、かつ、これらの水切り12,13の色を統一することにより、水切り部分12,13が一体化され窓の外観が良好となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
ここで、本発明では、前記コーナ柱3は、前記コーナカバー6と対向する正面側にケイ酸カルシウム板8が備えられた構造であってもよい。
この構造では、コーナ柱3に耐火性を有するケイ酸カルシウム板8が備えられているので、建物全体の耐火性能が向上する。
さらに、このケイ酸カルシウム板8は前記窓サッシ5との間でコーキング接続された構造でもよい。
この構造では、ケイ酸カルシウム板8と窓サッシ5との間がコーキング接続されることにより、これらの間から建物内部に水が侵入することを阻止できる。しかも、ケイ酸カルシウム板8の正面側にはコーナカバー6が配置されているから、このコーナカバー6でコーキング部分を隠すことができる。
【0011】
さらにまた、前記窓サッシ5は前記壁部4の正面から建物内部側に後退して配置され、前記窓サッシ5の正面及び前記コーナ柱3の正面と前記壁部4の正面との間には耐水シート9が設けられた構造でもよい。
この構造では、壁部4と窓サッシ5及びコーナ柱3との間で耐水シート9により防水ラインが形成されるから、建物内部への水の侵入を阻止できる。また、この耐水シート9は、コーナカバー6で隠すことができるので、窓の外観が良好となる。
【0012】
また、前記コーナカバー6は、その裏面で前記コーナ柱3側と両面テープ18によって接着固定され、その上端及び下端の少なくとも一方で前記コーナ柱3と止めねじ19によって固定され、この止めねじ19を覆う止めねじカバー20が前記コーナカバー6に装着されている構造でもよい。
この構造では、コーナカバー6はコーナ柱3側に両面テープ18だけでなく止めねじ19を用いて確実に固定されているので、コーナ柱3から脱落することがない。
しかも、両面テープ18では接着した跡がコーナカバー3に残るものではなく、止めねじ19はコーナカバー6の目立たない位置である上下端に取り付けられるとともに、止めねじカバー20で隠されるから、コーナカバー6の外観が良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、各実施形態中、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図1から図3には第1実施形態の全体構成が示されている。
図1は第1実施形態のコーナ部窓構造が適用された建物を示す斜視図である。図1において、第1実施形態の建物は柱梁から略箱形の建物ユニットを工場で複数製造し、これらの建物ユニットを建設現場で並べて施工するユニット建物である。
【0014】
建物の本体部分1から突出して出窓部分2が形成され、この出窓部分2は、コーナ柱3を中心として互いに直交した壁部4が設けられている。壁部4はその表面が防水処理された軽量気泡コンクリートから形成され、かつ、コーナ柱3に取り付けられたコーナ部4Aと、このコーナ部4Aに隣接された平面部4Bとから構成されている。
これらの平面部4Bには開口部4Cが互いに近接して形成され、これらの開口部4Cには窓サッシ5がそれぞれ取り付けられている。
これらの窓サッシ5の間にはコーナ柱3を覆うコーナカバー6が配置されている。
【0015】
図2にはコーナ部窓構造の水平断面が示され、図3にはコーナ部窓構造の鉛直断面が示されている。
これらの図において、コーナ柱3は略断面口形に形成された柱本体7と、この柱本体7の互いに隣り合う2側面にそれぞれ上下に沿って取り付けられた所定厚さのケイ酸カルシウム板8とを備えて構成されている。このケイ酸カルシウム板8の正面には耐水シート9が貼付されている。
この耐水シート9は、外部の水の侵入を阻止するもので、耐水性のプラスチック、その他の材質から形成される。
柱本体7のケイ酸カルシウム板8が取り付けられていない2側面には窓サッシ5のサッシ枠5Aがそれぞれ取り付けられている。
【0016】
ケイ酸カルシウム板8の側部と窓サッシ5のサッシ枠5Aとの間はコーキング接続されている。このコーキング接続は、ケイ酸カルシウム板8とサッシ枠5Aとの間にバックアップ材10を設けるとともに、このバックアップ材10の正面側にコーキング材11を充填することにより行われる。
ケイ酸カルシウム板8の上下端部と壁部4のコーナ部4Aとの間はコーキング接続されている。このコーキング接続は、ケイ酸カルシウム板8とコーナ部4Aとの間にバックアップ材10を設けるとともに、このバックアップ材10の正面側にコーキング材11を充填することにより行われる。
【0017】
窓サッシ5は壁部4の平面部4Bの正面から建物内部側に後退して配置され、窓サッシ5の正面と平面部4Bの正面との間には耐水シート9(図6参照)が設けられている。
コーナ柱3の正面と壁部4のコーナ部4Aの正面との間には耐水シート9が設けられている。
この耐水シート9は、コーナ柱3の柱本体7の正面とコーナ部4Aの正面とを同時に貼付するように上部と下部とが折れ曲がって形成され、かつ、上部が柱本体7の角部で折れ曲がって形成されている(図4(A)参照)。この耐水シート9は、互いに一部が重なるように2枚設けられている(図4(B)参照)。
【0018】
図1及び図2に示される通り、各窓サッシ5の下端部には長尺状のサッシ用水切り12がそれぞれ取り付けられ、これらのサッシ用水切り12を連結する略L字形のコーナ用水切り13がコーナ柱3の下端で取り付けられている。
図3に示される通り、コーナ用水切り13は、本体13Aと、この本体13Aの基端側に設けられた取付片13Bとを備え、この取付辺13Bはねじ13Cでコーナ柱3に取り付けられている。取付片13Bとコーナ柱3との間にはパッキン材13Dが設けられている。
【0019】
図2に示される通り、これらの水切り12,13は、外部からは連続したL字形に見えるように、同じ色彩を有するとともに壁部4の正面から同じ寸法突出した形状である。
コーナ用水切り13と壁部4のコーナ部4Aとの間はバックアップ材10及びコーキング材11からコーキング接続されている。また、水切り12,13同士はコーキング接続されている。
【0020】
コーナカバー6は、中央部から下端部にかけて複数の第1ブラケット材14を用いてコーナ柱3に取り付けられ、上端部で第2ブラケット材15を用いてコーナ柱3に取り付けられている。
第1ブラケット材14は、ケイ酸カルシウム板8の角部を覆い、かつ、止めねじ17でケイ酸カルシウム板8とともに柱本体7に固定されたL形の第1取付片14Aと、この第1取付片14Aの両端部にそれぞれ接続され一片に両面テープ18が取り付けられたL形の第2取付片14Bとから構成されている。
この両面テープ18は、第1ブラケット材14にコーナカバー6の裏面に接着固定するものである。
【0021】
第2ブラケット15は、第1ブラケット材14と同様形状であって、止めねじ17で取り付ける第1取付片15Aとコーナカバー6を取り付けるための第2取付片15Bとを備えており、この第2取付片15Bは止めねじ19でコーナカバー6の上端部と固定されている。
止めねじ19の頭部は止めねじカバー20で覆われ、この止めねじカバー20は、可撓性を有するためコーナカバー6の表面形状に沿って変形可能であり、その裏面におい図示しない両面テープでコーナカバー6の正面に接着固定されている。
【0022】
コーナカバー6は、裏面が両面テープ18で第1ブラケット材14に取り付けらる断面L形の本体6Aと、この本体6Aの両端部に接続されるとともに第1ブラケット材14の側面を隠す折曲部6Bと、この折曲部6Bに接続されケイ酸カルシウム板8の側部と窓サッシ5のサッシ枠5Aとの間のコーキング材11を覆う延長部6Cと、本体6A及び折曲部6Bの上面部を覆う略L形の上面部6Dと、この上面部6Dに設けられ第2ブラケット材15に取り付けるための取付部6Eとを備え、これらの部材6A〜6Eは、金属、その他の耐火性材質から一体成形されている。また、コーナカバー6は窓サッシ5のサッシ枠5Aと同様の色彩(例えば、黒)を有する。
【0023】
次に、第1実施形態の施工方法を図4から図9に基づいて説明する。
工場において、コーナ柱3を含む柱と梁とで略箱形の骨組みを製造し、これらの柱梁に壁部4を取り付ける。コーナ柱3と図示しない柱との間で形成された開口部4Cに窓サッシ5を取り付ける。
次に、図4(A)に示される通り、壁部4のコーナ部4Aとコーナ柱3の柱本体7とに1枚の耐水シート9を折り曲げて貼付し、さらに、図4(B)に示される通り、この耐水シート9に一部重なるように、2枚目の耐水シート9をコーナ部4Aと柱本体7とに貼付する。シート9のピンホール部分にアスファルトコーキングをする。シート9の周囲にウレタンコーキングをする。
【0024】
さらに、図5(A)に示される通り、柱本体7に2枚のケイ酸カルシウム板8を取り付け、その後、図5(B)に示される通り、一方のケイ酸カルシウム板8に耐水シート9を貼り付け、さらに、図5(C)に示される通り、他方のケイ酸カルシウム板8に耐水シート9を耐水シート9同士が一部重なるように貼り付ける。なお、図4及び図5では、コーナ柱3と隣り合う窓サッシ5の図示は省略されている。
その後、図6に示される通り、壁部4の平面部4Bと窓サッシ5との間に耐水シート9を貼り付けるとともに、コーナ柱3と窓サッシ5との間、窓サッシ5と平面部4Bとの間、並びに、コーナ柱3とコーナ部4Aとの間をそれぞれコーキング接続する。
【0025】
さらに、図7(A)に示される通り、窓サッシ5の下端部にサッシ用水切り12を取り付け、さらに、コーナ用水切り13を間にパッキン材13Dを挟んだ状態で、ねじ13Cでコーナ柱3に取り付ける。
これらの水切り12,13はコーキング接続され、図7(B)に示される通り、連続したL字形に形成される。
その後、図8に示される通り、コーナ柱3に第1ブラケット材14を止めねじ17で固定し、さらに、コーナ柱3の上端部分に第2ブラケット15を取り付ける。
【0026】
第1ブラケット材14には両面テープ18が予め取り付けられており、この両面テープ18の離型紙18Aを剥がして、コーナカバー6の裏面を接着固定する。
さらに、図9に示されるとおり、コーナカバー6の上端の取付部6Eを止めねじ19で第2ブラケット材15に固定し、この止めねじ19の頭部を止めねじカバー20で覆う。
【0027】
従って、(1)第1実施形態では、互いに直交した壁部4には開口部4Cが互いに近接して形成され、これらの開口部4Cには窓サッシ5がそれぞれ取り付けられ、これらの窓サッシ5の間には前記コーナ柱3を覆うコーナカバー6が配置されたから、コーナカバー6を窓サッシ5に近い色、例えば、黒とすれば、コーナカバー6は窓サッシ5と連続するように見えるので、連続したL形の折曲窓の外観が良好となる。
【0028】
しかも、(2)第1実施形態では、直交した壁部4の中心に従来通りコーナ柱3が設置されるため、建物の強度が低下することがない。特に、第1実施形態の建物は複数の建物ユニットを工場で製造し、これらの建物ユニットを現場で組み合わせて施工するユニット建物であるから、コーナ柱を欠損するとともに、コーナ柱に変わる補強用柱を備えて建物ユニットを別個に製造する必要がないため、部品の共通化が図れ、工業化率が低下することがない。
【0029】
また、(3)第1実施形態では、窓サッシ5の下端部にはサッシ用水切り12が取り付けられ、これらのサッシ用水切り12を連結するコーナ用水切り13が前記コーナ柱3の下端に取り付けられたから、窓サッシ5及びコーナカバー6のそれぞれ下端に位置する水切り12,13が連続した折曲形状とされ、これらの水切り12,13の色を統一することにより、水切り部分12,13においても外観が良好となる。
そのため、この点からも外観良好な連続窓が構成される。
【0030】
さらに、(4)コーナ柱3に耐火性を有するケイ酸カルシウム板8が備えられているので、建物全体の耐火性能が向上する。ケイ酸カルシウム板8は建築分野では、多用されている耐火材であるから、建築コストの上昇を抑えることができる。 さらにまた、(5)ケイ酸カルシウム板8は窓サッシ5との間でコーキング接続された構造であるから、ケイ酸カルシウム板8と窓サッシ5との間から建物内部に水が侵入することを阻止できる。
しかも、(6)ケイ酸カルシウム板8の正面側にはコーナカバー6が配置されているから、このコーナカバー6でコーキング部分を隠すことができる。
【0031】
また、(7)窓サッシ5は壁部4の正面から建物内部側に後退して配置され、窓サッシ5の正面及びコーナ柱3の正面と壁部4の正面との間には耐水シート9が設けられたから、壁部4と窓サッシ5及びコーナ柱3との間で耐水シート9により防水ラインが形成されることになり、建物内部への水の侵入を阻止できる。
また、(8)耐水シート9は、コーナカバー6で隠すことができるので、窓の外観が良好となる。
【0032】
さらに、(9)コーナカバー6は、その裏面でコーナ柱3側と両面テープ18によって接着固定され、その上端でコーナ柱3と止めねじ19によって固定され、この止めねじ19を覆う止めねじカバー20がコーナカバー6に装着されているから、コーナカバー6はコーナ柱3に両面テープ18及び止めねじ19で確実に固定されることになり、コーナ柱3から脱落することがない。
しかも、(10)両面テープ18では接着した跡がコーナカバー3に残るものではなく、止めねじ19はコーナカバー6の目立たない位置である上端に取り付けられ、かつ、止めねじカバー20で隠されるから、コーナカバー6の外観が良好となる。
【0033】
さらに、(11)コーナカバー6はコーナ柱3に直接取り付けられるのではなく、ブラケット材14,15を介してコーナ柱3に間接に取り付けられるから、コーナカバー6の形状を変えなくても、ブラケット材14,15の構造を変えるだけで、コーナカバー6を種々のコーナ柱3に取り付けることができる。
また、(12)これらのブラケット材14,15はそれぞれ一体形成されているから、部品点数の減少が図れる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態を図10から図12に基づいて説明する。
第2実施形態は、第1実施形態に比べてブラケット材の形状が相違するもので、他の構造は第1実施形態と同じである。
図10は第2実施形態にかかるコーナ部窓構造の鉛直断面図である。
図10において、前記コーナカバー6は、中央部から下端部にかけて複数の第1ブラケット材24を用いてコーナ柱3に取り付けられ、上端部で第2ブラケット材25を用いてコーナ柱3に取り付けられている。
【0035】
第1ブラケット材24は、図11に詳細に示される通り、ケイ酸カルシウム板8の角部を覆い、かつ、止めねじ17でケイ酸カルシウム板8とともに柱本体7に固定されたL形の第1取付片24Aと、この第1取付片24Aの両端部にそれぞれ接続され一片に両面テープ18が取り付けられたL形の第2取付片24Bとから構成されている。この第2取付片24Bは止めねじ17が挿通可能とされる孔部24Cが形成され、この孔部24Cを挟むように両面テープ18が上下に設けられている。第1取付片24Aの上下方向の中心部に止めねじ17のねじ部が挿通される取付孔24Dが形成されている。
【0036】
第2ブラケット25は、図12に詳細に示される通り、止めねじ17(図10参照)で取り付けるL形の第1取付片25Aとコーナカバー6を取り付けるために第1取付片25Aと連続形成されたL形の第2取付片25Bとを備えており、この第2取付片25Bは止めねじ19でコーナカバー6の上端部と固定されている(図10参照)。
この構成の第2実施形態では、第1実施形態の(1)から(12)と同じ作用効果を奏することができる。
【0037】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示す変形例を含むものである。
例えば、前記実施形態では、窓サッシ5の下端部にサッシ用水切り12を設け、コーナ柱3の下端にコーナ用水切り13を設けたが、本発明では、これらの水切り12,13を予め1つの部材として設けても良い。
さらに、本発明では、コーナ柱3に耐火性を有するケイ酸カルシウム板8を必ずしも備えることを要せず、コーナカバー6を柱本体7に直接取り付ける構造であってもよい。
【0038】
また、コーナ柱3と窓サッシ5との間のコーキングをコーナカバー6で隠す構成としたが、コーキングを露出する構成としてもよい。この場合、コーキングをコーナカバー6や窓サッシ5と同じ色とすれば、これらの継ぎ目が目立つことがない。
さらに、隣り合う壁部4は、コーナ柱3を中心として互いに交差する構成であればよく、必ずしも直交していることを要しない。
例えば、隣り合う壁部4はコーナ柱3を中心として鋭角で交差してもよく、あるいは、鈍角で交差してもよい。
【0039】
さらにまた、コーナカバー6を両面テープ18だけでコーナ柱3に接着固定する構成でもよく、仮に、止めねじ19を用いる場合であっても、コーナカバー6の下端のみ、あるいは、上端及び下端の双方でコーナ柱3と固定してもよい。
また、本発明が適用される建物は、ユニット建物に限定されるものではなく、在来工法による建物等、他の工法で施工される建物にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、コーナ柱を中心として交差した壁部には開口部が互いに近接して形成され、これらの開口部には窓サッシがそれぞれ取り付けられ、これらの窓サッシの間には前記コーナ柱を覆うコーナカバーが配置されたから、コーナ柱が設置されるため、建物の強度が低下することがなく、しかも、コーナカバーを窓サッシに近い色、例えば、黒とすれば、コーナカバーは窓サッシと連続するように見えるので、連続した折曲窓の外観が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコーナ部窓構造が適用された建物を示す斜視図である。
【図2】前記コーナ部窓構造の水平断面図である。
【図3】前記コーナ部窓構造の鉛直断面図である。
【図4】コーナ柱に耐水シートを貼付する状態を示すもので(A)は1枚の耐水シートを貼付した状態を示す斜視図、(B)は2枚の耐水シートを貼付した状態を示す斜視図である。
【図5】ケイ酸カルシウム板に耐水シートを貼付する状態を示すもので、(A)は耐水シートを貼付する前の状態を示す斜視図であり、(B)は1枚の耐水シートを貼付した状態を示す斜視図、(C)は2枚の耐水シートを貼付した状態を示す斜視図である。
【図6】コーナ柱と窓サッシとの間にコーキング接続する状態を示す斜視図である。
【図7】コーナ用水切りを取り付ける状態を示すもので、(A)は分解斜視図であり、(B)は取り付けた後を示す斜視図である。
【図8】第1実施形態における第1ブラケット材をコーナ柱に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図9】コーナ柱にコーナカバーを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るコーナ部窓構造の鉛直断面図である。
【図11】第2実施形態における第1ブラケット材をコーナ柱に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図12】第2実施形態における第2ブラケット材の斜視図である。
【符号の説明】
3 コーナ柱
4 壁部
4A コーナ部
4B 平面部
4C 開口部
5 窓サッシ
6 コーナカバー
7 柱本体
8 ケイ酸カルシウム板
9 耐水シート
11 コーキング材
12 サッシ用水切り
13 コーナ用水切り
18 両面テープ
19 止めねじ
20 止めねじカバー

Claims (5)

  1. コーナ柱を中心として交差した壁部には開口部が互いに近接して形成され、これらの開口部には窓サッシがそれぞれ取り付けられ、これらの窓サッシの間には前記コーナ柱を覆うコーナカバーが配置され、
    前記各窓サッシの下端部にはサッシ用水切りがそれぞれ取り付けられ、これらのサッシ用水切りを連結するコーナ用水切りが前記コーナ柱の下端に取り付けられたことを特徴とする建物のコーナ部窓構造。
  2. 請求項1に記載の建物のコーナ部窓構造において、前記コーナ柱は、前記コーナカバーと対向する正面側にケイ酸カルシウム板が備えられていることを特徴とする建物のコーナ部窓構造。
  3. 請求項2に記載の建物のコーナ部窓構造において、前記ケイ酸カルシウム板は前記窓サッシとの間でコーキング接続されていることを特徴とする建物のコーナ部窓構造。
  4. 請求項1から3にいずれか記載の建物のコーナ部窓構造において、前記窓サッシは前記壁部の正面から建物内部側に後退して配置され、前記窓サッシの正面及び前記コーナ柱の正面と前記壁部の正面との間には耐水シートが設けられていることを特徴とする建物のコーナ部窓構造。
  5. 請求項1から4にいずれか記載の建物のコーナ部窓構造において、前記コーナカバーは、その裏面で前記コーナ柱側と両面テープによって接着固定され、その上端及び下端の少なくとも一方で前記コーナ柱と止めねじによって固定され、この止めねじを覆う止めねじカバーが前記コーナカバーに装着されていることを特徴とする建物のコーナ部窓構造。
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