JP3199690U - 枠材の補強構造 - Google Patents

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昌也 荒川
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Abstract

【課題】枠材の突出板部における根本の部位を効果的に補強でき、突出板部を保護することが可能な枠材の補強構造を提供する。【解決手段】開口部3が形成された建物の壁1のうち開口部に面する内周面1cに、内周面の縁部を化粧するために取り付けられる枠材10の補強構造であって、壁の両側面1a,1bのうち少なくとも一方の側面1aには、側面を覆う面材4が貼り付けられている。枠材10は、内周面1cに固定されるとともに面材の側端部によって遮蔽される下地部11と、下地部の開口部3側に位置し、かつ面材よりも外側に突出するとともに面材の側端面4aと接する突出板部12と、を備える。下地部の面材側面11aと突出板部の面材側面12aとによって形成される入隅部13には、入隅部を補強する補強部14が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、枠材の補強構造に関する。
従来、開口部が形成された建物の壁のうち開口部に面する内周面に、当該内周面を化粧するための枠材を取り付ける技術が知られている。
特許文献1に記載の枠材においては、その両側部が、壁の両側面に貼り付けられた面材(石膏ボード)よりも外側に突出する側板部とされている。そして、この側板部は、壁を正面側から見た場合の見付け寸法が小さくなるように薄肉に形成されている。そのため、看者に対してシンプルな印象を与えることができる。
特開2005−264667号公報
従来は、枠材の側板部と面材の側端面との間に隙間が生じないように、面材の側端面を、枠材の側板部に当接させるように面材の施工を行っていた。もしくは、枠材の側板部を、面材の側端面に当接させるように枠材の施工を行っていた。
ところが、その施工時に、例えば枠材の側板部と面材の側端面とが強く接してしまうと、その際の力が、側板部(以下、突出板部)の根元の部位に集中する場合があり、強度上好ましくない。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、枠材の突出板部における根元の部位を効果的に補強でき、突出板部を保護することが可能な枠材の補強構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、例えば図1〜図5に示すように、開口部3が形成された建物の壁1のうち前記開口部3に面する内周面1c(3a)に、当該内周面1cの縁部を化粧するために取り付けられる枠材10,20,30の補強構造であって、
前記壁1の両側面1a,1bのうち少なくとも一方の側面1aには、当該側面1aを覆う面材4が貼り付けられており、
前記枠材10,20,30は、
前記内周面1cに固定されるとともに前記面材4の側端部によって遮蔽される下地部11,21,31と、
前記下地部11,21,31における前記開口部3側に位置し、かつ前記面材4よりも外側に突出するとともに前記面材4の側端面4aと接する突出板部12,22,32と、を備えており、
前記下地部11,21,31の面材側面11a,21a,31aと前記突出板部12,22,32の面材側面12a,22a,32aとによって形成される入隅部13,23,33には、当該入隅部13,23,33を補強する補強部14,24,34が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の考案によれば、下地部11,21,31の面材側面11a,21a,31aと突出板部12,22,32の面材側面12a,22a,32aとによって形成される入隅部13,23,33には、当該入隅部13,23,33を補強する補強部14,24,34が設けられているので、補強部14,24,34によって突出板部12,22,32の根元の部位(入隅部13,23,33)を効果的に補強することができる。これによって、例えば施工時に、突出板部12,22,32と面材4の側端面4aとが強く接した場合であっても、突出板部12,22,32を保護することができる。
請求項2に記載の考案は、例えば図1,図2に示すように、請求項1に記載の枠材10(10A,10B)の補強構造において、
前記補強部14(14A,14B)は、前記下地部11の前記面材側面11aと前記突出板部12の前記面材側面12aとの間に亘って一体に設けられ、その表面14Aa,14Baが面取り加工されていることを特徴とする。
請求項2に記載の考案によれば、補強部14(14A,14B)は、下地部11の面材側面11aと突出板部12の面材側面12aとの間に亘って一体に設けられているので、剛性が高まり、入隅部13を効果的に補強できる。また、補強部14(14A,14B)の表面14Aa,14Baが面取りされているため、段差が形成されない。すなわち、新たな入隅部が形成されないことになるので、より効果的に入隅部13を補強できる。
請求項3に記載の考案は、例えば図3,図4に示すように、請求項1に記載の枠材20(20A,20B,20C)の補強構造において、
前記補強部24(24A,24B,24C)は、前記下地部21に対して、前記突出板部22の突出方向とは反対の方向に掘り込み形成された凹溝24であり、
前記凹溝を構成する面のうち前記突出板部側の面24aは、前記突出板部22の前記面材側面22aと面一になっていることを特徴とする。
請求項3に記載の考案によれば、補強部24(24A,24B,24C)は、下地部21に対して、突出板部22の突出方向とは反対の方向に掘り込み形成された凹溝であるため、面材4と、この面材4が突出板部22に当接した際に力が集中しやすい部位とを離間させることができる。そのため、突出板部22の弾力性が高まるので、入隅部23を効果的に補強できる。
請求項4に記載の考案は、例えば図4に示すように、請求項3に記載の枠材20(20C)の補強構造において、
前記凹溝24(24C)には、前記突出板部22の前記面材側面22aに達するまで接着剤Sが充填されていることを特徴とする。
請求項4に記載の考案によれば、凹溝24(24C)に、突出板部22の面材側面22aに達するまで接着剤Sが充填されているので、面材4が突出板部22に当接した際の反力が高まり、入隅部23をより効果的に補強できる。
請求項5に記載の考案は、例えば図5に示すように、請求項1に記載の枠材30の補強構造において、
前記補強部34は、前記下地部31の前記面材側面31aから前記突出板部32の前記面材側面32aにかけて貼り付けられた補強テープ34であることを特徴とする。
請求項5に記載の考案によれば、補強部34は、下地部31の面材側面31aから突出板部32の面材側面32aにかけて貼り付けられた補強テープ34であるため、この補強テープ34によって入隅部33を効果的に補強できる。また、補強テープ34自体が緩衝材としても機能するので、面材4を突出板部32に当接させた際の力を和らげることができる。
請求項6に記載の考案は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材10,20,30の補強構造において、
前記突出板部12,22,32は、前記下地部11,21,31よりも厚さが薄く形成され、その厚さ寸法は4.5〜7.0mmに設定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の考案によれば、突出板部12,22,32は、下地部11,21,31よりも厚さが薄く形成され、その厚さ寸法は4.5〜7.0mmに設定されているので、突出板部12,22,32を極めて薄くすることができる。これによって、枠材10,20,30を見た者に対して、従来に比してよりシンプルで洗練された印象を与えることができる。
本考案によれば、枠材の突出板部における根本の部位を効果的に補強でき、突出板部を保護することが可能となる。
枠材が取り付けられた壁を示す断面図である。 枠材の一例を示す断面図である。 枠材の他の一例を示す断面図である。 枠材の他の一例を示す断面図である。 枠材の他の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本考案を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本考案の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1において符号1は、壁を示す。この壁1は、住宅等の建物における外壁または内壁(間仕切壁)であり、壁1の両側面1a,1bのうち少なくとも一方の側面1aが室内側に位置する。つまり、壁1が外壁である場合は、一方の側面1aが室内側に位置し、他方の側面1bが屋外側に位置する。壁1が内壁である場合は、一方の側面1aが室内側に位置し、他方の側面1bが他の室内側に位置する。
なお、本実施の形態における壁1は外壁とされているが、内壁(間仕切壁)であってもよい。
本実施形態における壁1は、壁パネル2を主体として構成されている。
ここで、本実施形態における建物は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築する木質パネル工法で構築される。ただし、これに限られるものではなく、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等であってもよい。
また、パネルとは、縦横の框材が矩形枠状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
本実施形態において壁1を構成する壁パネル2も、このような木質パネル工法で使用される木質パネルである。したがって、この壁パネル2は、縦横の框材2aが矩形枠状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材2bが縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面に面材2cが貼設されたものである。
また、壁1には開口部3が形成されている。
ここで、本実施形態における壁1は、矩形状に形成された複数の壁パネル2を正面視において口字型・門型・L字型等に組んで構成されるものとする。開口部3は、このように組まれた複数の壁パネル2によって囲まれた位置に形成されているものとする。
ただし、これに限られるものではなく、壁1が一枚の壁パネル2によって構成され、開口部3が一枚の壁パネル2自体に形成されてもよい。この場合、壁パネル2は、正面視において口字型・門型・L字型・コ字型等に形成される。
また、壁1が互いに並設される複数の壁パネル2によって構成され、開口部3が複数の壁パネル2間に跨るようにして当該複数の壁パネル2自体に形成されてもよい。この場合、壁パネル2は、正面視においてL字型・コ字型等に形成される。
なお、このような開口部3が形成された壁1のうち、開口部3に面する内周面1cに、当該内周面1cの室内側の縁部を化粧するための枠材10(20,30)が取り付けられる。
また、開口部3を囲むようにして設けられた複数の壁パネル2のうち、開口部3側の端面には、調整材3aが、当該端面に沿って取り付けられている。すなわち、開口部3は、調整材3aによっても囲まれている。
調整材3aは、壁パネル2の厚み寸法と略等しい幅寸法に設定されており、その幅方向両側端面が、壁パネル2の両面材2c,2cと面一になっている。すなわち、壁1の両側面1a,1bは、壁パネル2の両面材2c,2cと調整材3aの幅方向両側端面とによって構成された状態となっている。
さらに、この調整材3aのうち開口部3側の面が、壁1における開口部3に面する内周面1cを構成している。したがって、この調整材3aには、枠材10(20,30)が取り付けられる。また、この調整材3aには、枠材10(20,30)の屋外側に隣接する開口部用サッシ(図示せず)も取り付けられる。
以上のような構成の壁1における室内側に位置する一方の側面1aには、当該側面1aを覆う面材4が貼り付けられ、屋外側に位置する他方の側面1bには図示しない外壁材(外装材ともいう)が設けられる。
面材4は石膏ボードであり、その開口部3側の端部が、調整材3aの開口部3側面よりも開口部3中央側に突出している。なお、面材4は、合板等のボード材でもよい。
そして、上述のように、壁1のうち開口部3に面する内周面1cの室内側縁部に対して枠材10(20,30)が取り付けられている。
本実施形態における枠材としては、図2〜図5に示すように、形状の異なる複数種類のものが採用可能であり、いずれの種類の枠材10,20,30を採用してもよい。
続いて、枠材10〜30の基本構造について説明する。
これら枠材10〜30の基本構造は共通しており、長さ方向に同一断面を有する長尺材であって、下地部11,21,31と、突出板部12,22,32と、を備える。さらに、下地部11,21,31の面材側面11a,21a,31aと突出板部12,22,32の面材側面12a,22a,32aとによって入隅部13,23,33が形成されている。
これら枠材10〜30の基本構造は、上述のように共通しているため、ここでは説明の便宜上、図1,2に示す枠材10の基本構造を代表例として説明する。
枠材10は、上述のように下地部11と、突出板部12と、を備えており、下地部11の面材側面11aと突出板部12の面材側面12aとによって入隅部13が形成されている。
また、枠材10は、木粉と樹脂とを含む押出材料を押出成形してなる成形品であり、全体として一体形成されている。ただし、材料・材質についてはこれに限られるものではなく、木材加工品または樹脂成形品であってもよい。
なお、このような枠材10をビス止めする場合等、必要に応じて枠材10を被覆する化粧カバーを用いてもよい。
また、枠材10の表面に見える出隅部分については適宜面取り加工を行ってもよい。
下地部11は、枠材10全体において最も大きな体積を占める部分を指しており、面材4が調整材3aの開口部3側面よりも開口部3側に突出する分の突出寸法と、突出板部12の厚さ寸法とを足し合わせた寸法と略等しくなるように設定されている。また、本実施形態のように壁1が外壁である場合には、開口部用サッシを調整材3aに取り付けるためのスペースを確保できるような幅寸法(壁1自体の厚さ方向)に設定されている。壁1が内壁である場合には、開口部用サッシのスペースを確保する必要はない。
そして、この下地部11は、内周面1c(すなわち、調整材3aの開口部3側面)の縁部に固定されるとともに面材4の側端部によって遮蔽される。つまり、この下地部11は、室内側から壁1を見た時に、面材4によって遮蔽されて見えない。
突出板部12は、下地部11における開口部3側に位置し、かつ面材4よりも外側(すなわち、室内側)に突出するとともに面材4の側端面4aと接する。その突出寸法は、下地部11の面材側面11aから、12.5〜22.5mmに設定されている。また、その厚さ寸法は4.5〜7.0mmに設定されており、下地部11よりも厚さが薄く形成されている。
また、本実施形態のように壁1が外壁である場合には、この突出板部12は屋外側には突出しない。壁1が内壁である場合には、一方の室内側と他方の室内側の双方に向かって突出することになる。
そして、枠材10の入隅部13には、当該入隅部13を補強する補強部14が設けられている。
以上が、枠材10〜30の基本構造である。
枠材10〜30の基本構造は共通しているため、図2に示す枠材10だけでなく、図3〜図5に示す枠材20,30の入隅部23,33にも補強部24,34が設けられている。
本実施形態における枠材10〜30は、当該補強部14〜34が異なる構成部分となっている。以下では、各枠材10〜30における補強部14〜34について説明する。
まず、枠材10における補強部14について説明する。
枠材10における補強部14は、図1,図2に示すように、下地部11の面材側面11aと突出板部12の面材側面12aとの間に亘って一体に設けられ、その表面14Aa,14Bbが面取り加工されている。
なお、図2(a)に示す枠材10と、図2(b)に示す枠材10とで補強部14の形態がやや異なる。そのため、図2(a)に示すものは以下、枠材10A・補強部14Aとし、図2(b)に示すものは以下、枠材10B・補強部14Bとする。
枠材10A,10Bにおける補強部14A,14Bは、入隅部13に対して、当該入隅部13を厚肉にする略三角形状の構造を、下地部11および突出板部12と一体に設けたものである。
換言すれば、突出板部12の基端部(根元)を太く(厚く)して、当該突出板部12の補強を図っている。さらには、補強部14A,14Bと、下地部11の面材側面11aおよび突出板部12の面材側面12aのそれぞれとの間に、直角に近い段差が生じないようになっている。
枠材10Aにおける補強部14Aは、その表面14Aaが、所謂C面(C:chamfering)を成すように面取り加工されている。
すなわち、枠材10Aにおける補強部14Aは直角二等辺三角形に形成されており、下地部11の面材側面11aとの間と、突出板部12の面材側面12aとの間のそれぞれに、角度が135度の入隅を形成している。
枠材10Bにおける補強部14Bは、その表面14Baが、所謂R面(R:radius)を成すように面取り加工されている。
すなわち、枠材10Bにおける補強部14Bは、直角二等辺三角形における底辺(最長の辺)を円弧状に形成した状態である。そして、この補強部14Bの表面14Baと、下地部11の面材側面11aおよび突出板部12の面材側面12aのそれぞれとの間には緩やかなカーブが形成されるため、段差が生じない。
以上のような構成の補強部14A,14Bは、面材4の施工時または枠材10A,10Bの施工時において、面材4の側端面4aが突出板部12の面材側面12aに当接した際(または、突出板部12の面材側面12aが面材4の側端面4aに当接した際)に、その効果を発揮する。
すなわち、面材4の側端面4aが突出板部12の面材側面12aに当接すると、突出板部12は開口部3側に変形しようとする。補強部14A,14Bは突出板部12の基端部を厚肉化して剛性を高めるものであるため、このような突出板部12の変形を抑制することができる。
続いて、枠材20における補強部24について説明する。
枠材20における補強部24は、図3,図4に示すように、下地部21に対して、突出板部22の突出方向とは反対の方向に掘り込み形成された凹溝24である。そして、凹溝24を構成する面のうち突出板部側の面24aは、突出板部22の面材側面22aと面一になっている。
なお、図3(a)に示す枠材20と、図3(b)に示す枠材20と、図4に示す枠材20とで補強部24の形態がやや異なる。そのため、図3(a)に示すものは以下、枠材20A・補強部24Aとし、図3(b)に示すものは以下、枠材20B・補強部24Bとし、図4に示すものは以下、枠材20C・補強部24Cとする。
枠材20A,20B,20Cにおける補強部24A,24B,24Cは、下地部21の面材側面21aと突出板部22の面材側面22aとが交差するポイントを、面材4の側端部が配置される位置から離間させたものである。このように離間させれば、突出板部22自体の弾性は、補強部24A,24B,24Cである凹溝が無い場合に比して高くなる。
枠材20Aの補強部24Aである凹溝24Aは、溝底の隅が角型であり、簡易な構造で形成されている。
枠材20Bの補強部24Bである凹溝24Bは、溝底がR面を成すように形成されており、面材4が突出板部22に当接した際の力を分散させやすい。
枠材20Cの補強部24Cである凹溝24Cには、突出板部22の面材側面22aに達するまで接着剤Sが充填されている。すなわち、凹溝24Cを構成する面のうち、突出板部側の面24aと、この面24aに対向する面(調整材3a側の面)とを接着剤Sで接続させたような状態となる。これにより、面材4が突出板部22に当接した際の当該突出板部22の反力が高まる。
なお、接着剤Sは、下地部21の面材側面21aから突出板部22の面材側面22aまで、緩やかなカーブを描くようにして補強部24Cである凹溝に充填されている。
また、各凹溝24A,24B,24Cの溝深さは、1.5〜6.0mmに設定されている。溝の開口幅は、3.0〜12.0mmに設定されている。
以上のような構成の補強部24A,24B,24Cは、面材4の施工時または枠材20A,20B,20Cの施工時において、面材4の側端面4aが突出板部22の面材側面22aに当接した際(または、突出板部22の面材側面22aが面材4の側端面4aに当接した際)に、その効果を発揮する。
すなわち、面材4の側端面4aが突出板部22の面材側面22aに当接すると、突出板部22は開口部3側に変形しようとする。補強部24A,24B,24Cは突出板部22自体の弾性を高めるものであるため、このような突出板部22の変形によって生じる力を効果的に分散できる。
続いて、枠材30における補強部34について説明する。
枠材30における補強部34は、図5に示すように、下地部31の面材側面31aから突出板部32の面材側面32aにかけてL字状に貼り付けられた補強テープである。
当該補強部34である補強テープは、例えばクッション性の高い緩衝テープでもよいし、貼り付け後に高剛性化するテープでもよい。また、下地部31の面材側面31aと突出板部32の面材側面32aに対する粘着性の高いものが望ましい。
つまり、補強部34である補強テープは、突出板部32にかかる力を分散するものか、突出板部32の剛性を補完するものが適宜選択されて用いられる。
以上のような構成の補強部34は、面材4の施工時または枠材30の施工時において、面材4の側端面4aが突出板部32の面材側面32aに当接した際(または、突出板部32の面材側面32aが面材4の側端面4aに当接した際)に、その効果を発揮する。
すなわち、面材4の側端面4aが突出板部32の面材側面32aに当接すると、突出板部32は開口部3側に変形しようとする。補強部34が突出板部32にかかる力を分散するものである場合には、このような突出板部32の変形によって生じる力を効果的に分散できる。また、補強部34が突出板部32の基端部を厚肉化して剛性を高めるものである場合には、このような突出板部32の変形を抑制することができる。
本実施の形態によれば、下地部11,21,31の面材側面11a,21a,31aと突出板部12,22,32の面材側面12a,22a,32aとによって形成される入隅部13,23,33には、当該入隅部13,23,33を補強する補強部14,24,34が設けられているので、補強部14,24,34によって突出板部12,22,32の根元の部位(入隅部13,23,33)を効果的に補強することができる。これによって、例えば施工時や、框材2a・面材2c・調整材3a・下地部11,21,31等が何らかの理由によって変形した時に、突出板部12,22,32と面材4の側端面4aとが強く接した場合であっても、突出板部12,22,32を保護することができる。
また、突出板部12,22,32は、下地部11,21,31よりも厚さが薄く形成され、その厚さ寸法は4.5〜7.0mmに設定されているので、突出板部12,22,32を極めて薄くすることができる。これによって、枠材10,20,30を見た者に対して、従来に比してよりシンプルで洗練された印象を与えることができる。
また、枠材10A,10Bにおける補強部14A,14Bは、下地部11の面材側面11aと突出板部12の面材側面12aとの間に亘って一体に設けられているので、剛性が高まり、入隅部13を効果的に補強できる。また、補強部14A,14Bの表面14Aa,14Baが面取りされているため、段差が形成されない。すなわち、新たな入隅部が形成されないことになるので、より効果的に入隅部13を補強できる。
また、枠材20A,20B,20Cにおける補強部24A,24B,24Cは、下地部21に対して、突出板部22の突出方向とは反対の方向に掘り込み形成された凹溝であるため、面材4と、この面材4が突出板部22に当接した際に力が集中しやすい部位とを離間させることができる。そのため、突出板部22の弾力性が高まるので、入隅部23を効果的に補強できる。
また、枠材20Cにおける凹溝24Cの場合は、突出板部22の面材側面22aに達するまで接着剤Sが充填されているので、面材4が突出板部22に当接した際の反力が高まり、入隅部23をより効果的に補強できる。
また、枠材30における補強部34は、下地部31の面材側面31aから突出板部32の面材側面32aにかけて貼り付けられた補強テープ34であるため、この補強テープ34によって入隅部33を効果的に補強できる。また、補強テープ34自体が緩衝材としても機能するので、面材4を突出板部32に当接させた際の力を和らげることができる。
1 壁
1a 側面
1b 側面
1c 内周面
2 壁パネル
3 開口部
3a 調整材
4 面材
4a 側端面
10,20,30 枠材
11,21,31 下地部
11a,21a,31a 面材側面
12,22,32 突出板部
12a,22a,32a 面材側面
13,23,33 入隅部
14,24,34 補強部
S 接着剤

Claims (6)

  1. 開口部が形成された建物の壁のうち前記開口部に面する内周面に、当該内周面の縁部を化粧するために取り付けられる枠材の補強構造であって、
    前記壁の両側面のうち少なくとも一方の側面には、当該側面を覆う面材が貼り付けられており、
    前記枠材は、
    前記内周面に固定されるとともに前記面材の側端部によって遮蔽される下地部と、
    前記下地部における前記開口部側に位置し、かつ前記面材よりも外側に突出するとともに前記面材の側端面と接する突出板部と、を備えており、
    前記下地部の面材側面と前記突出板部の面材側面とによって形成される入隅部には、当該入隅部を補強する補強部が設けられていることを特徴とする枠材の補強構造。
  2. 請求項1に記載の枠材の補強構造において、
    前記補強部は、前記下地部の前記面材側面と前記突出板部の前記面材側面との間に亘って一体に設けられ、その表面が面取り加工されていることを特徴とする枠材の補強構造。
  3. 請求項1に記載の枠材の補強構造において、
    前記補強部は、前記下地部に対して、前記突出板部の突出方向とは反対の方向に掘り込み形成された凹溝であり、
    前記凹溝を構成する面のうち前記突出板部側の面は、前記突出板部の前記面材側面と面一になっていることを特徴とする枠材の補強構造。
  4. 請求項3に記載の枠材の補強構造において、
    前記凹溝には、前記突出板部の前記面材側面に達するまで接着剤が充填されていることを特徴とする枠材の補強構造。
  5. 請求項1に記載の枠材の補強構造において、
    前記補強部は、前記下地部の前記面材側面から前記突出板部の前記面材側面にかけて貼り付けられた補強テープであることを特徴とする枠材の補強構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材の補強構造において、
    前記突出板部は、前記下地部よりも厚さが薄く形成され、その厚さ寸法は4.5〜7.0mmに設定されていることを特徴とする枠材の補強構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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