JP3993877B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明はサーマルヘッド等の加熱手段を用いる熱転写プリンターに使用される熱転写シートに関する。
熱転写シートの基材として熱に弱いプラスチックフィルムを用いる場合には、印画時にサーマルヘッドにフィルムが粘着(スティッキング)して、カスが付着することで剥離性、スリップ性が損なわれたり、基材フィルムが破れたりする問題がある。このため耐熱性の高い熱硬化性樹脂等からなる耐熱層を形成する方法が提案されているが、この方法により耐熱性は向上するものの、サーマルヘッドのスリップ性は改善されず、また架橋剤等の硬化剤の使用が必要であることから、塗工液として2液タイプとなってしまう。更に基材が高温処理の出来ないブラスチック薄膜フィルムであることから、充分な硬化皮膜を得るために塗工後に比較的低温度で数十時間に及ぶ長期の熱処理(エージング)が必要とされる。これは、工程上煩雑であるばかりでなく、厳格な温度管理をしないと、熱処理中にシワが発生したり、塗工面と接触する反対面とが接着してしまい、ブロッキングしてしまうという問題がある。
スリップ性の向上のためにはシリコーンオイル、低融点WAX、界面活性剤等の滑剤を添加することが提案されているが、不適当なこれらの滑剤を使用した場合には、熱転写シートを巻き取った際に反対面に移行したり、印画時にサーマルヘッドにカスが付着し、濃度低下やカスレを引き起こすという問題がある。また、これら付着物を除去するためにフィラーを添加する方法があるが、不適当なものを使用した場合にはサーマルヘッドとの摩擦係数が増加して印画時にシワが発生したり、サーマルヘッドを摩耗させたりする問題がある。
これらの問題点を解決するために、特許文献1、2ではシリコーン変性ポリウレタン樹脂からなる背面層、特許文献3ではポリシロキサン−ポリアミド系ブロック共重合体からなる耐熱性保護層、特許文献4ではシリコーン変性ポリイミド樹脂を含む耐熱保護層が提案されているが、樹脂としての耐熱性が低いため高エネルギー印画でスティックしたり、特殊溶媒を使用するため製造上、特殊な排気装置が必要になったり、作業環境上の安全性
に問題があった。また、特許文献5、6ではポリアミドイミド樹脂組成物、特許文献7ではポリアミドイミド樹脂に潤滑剤を含む耐熱保護層が提案されているが、いずれも耐熱性が充分でなく高エネルギー印画でヘッドにカスが付着して印画に影響が現れる問題があった。
また、熱転写記録におけるサーマルヘッドは、図1に示すように、放熱基板1上に熱抵抗層5、発熱抵抗体2、電極3、耐磨耗層4を設けた構成で、薄膜型のものが使用されている。放熱基板1はセラミックス等からなり、熱抵抗層5はガラス等からなり放熱基板1上に盛り上がらせて形成されている。頂部の厚みは20〜150μm、熱伝導率は0.1〜2Watt/m・deg程度である。発熱抵抗体2はTaN、W、Cr、Ni−Cr、SnO等からなり、真空蒸着、CVD、スパッタリング等の薄膜形成技術を利用してライン状に形成され、厚みは0.05〜3μm程度である。電極3はAl等からなり、発熱抵抗体2への通電用として熱抵抗層5の盛り上がりの頂部を除いて形成され、厚みは0.1〜34μm程度である。耐磨耗層4はTa、SiN、SiC等からなる。
このようなサーマルヘッドの条件下で、フルカラーの様々な画像パターンを熱転写画像として、再現させて利用している。ところが、多くの印画条件の中で、濃ベタの印画部と、ハーフトーンが隣接したような印画条件では、サーマルヘッドに印加される加熱エネルギーが高レベルから低レベルに急激に変化する場合、サーマルヘッドと熱転写シートの背面側との接触部で一時的に堆積されたカスの影響と思われる、尾引きの汚れがハーフトーンの部分で生じてしまうという問題がある。
特開昭61−184717号公報 特開昭62−220385号公報 特開平5−229271号公報 特開平5−229272号公報 特開平8−113647号公報 特開平8−244369号公報 特開平10−297124号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、製造上や作業環境上、問題のある特殊溶剤を使用することなく、一般溶剤を使用した1液型塗工液を使用し、エージング等の熱処理を要すること無く形成でき、優れた耐熱性、スリップ性を有し、印画時におけるシワや尾引きの汚れ等による印画の欠陥発生が防止される背面層を設けた熱転写シートを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、基材フィルムの一方の面に転写インキ層を設け、基材フィルムの他方の面に背面層を設けている熱転写シートにおいて、該背面層が示差熱分析によるTgが200℃以上であるポリアミドイミド樹脂(A)と、同じくTgが200℃以上であるポリアミドイミドシリコーン樹脂(B)の混合物をバインダーとし、更にアルキルリン酸エステルの多価金属塩(C)とアルキルカルボン酸の金属塩(D)の混合物と、含有量が、バインダー100質量部当たり1〜30質量部で、粘度が10〜1100mm /secで、エポキシ、フェノール、メタクリル及びポリエーテル変性シリコーンオイルから選択された1種以上の変性シリコーンオイルと、ジメチルシリコーンオイル及びメチルフェニルシリコーンオイルから選択された1種以上の未変性シリコーンオイルとの混合物からなるシリコーンオイル(E)と無機フィラー(F)を含有することを特徴とする熱転写シートに関する。
本発明の、熱転写シートは、エージング等の熱処理を要すること無く調製可能であり、また、優れた耐熱性、スリップ性を有し、印画時におけるシワや、尾引き等による印画の欠陥が生じることがない。
本発明の熱転写シートは、基本的に、基材フィルムの一方の面に転写インキ層を有し、基材フィルムの他方の面に背面層を有している。
(基材フィルム)
本発明の熱転写シートを構成する基材フィルムとしては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルムなどの他に、コンデンサー紙、パラフィン紙、紙などの紙類や不識布または紙と不織布と樹脂の複合体であってもよい。
(背面層)
背面層を構成するバインダーは、ポリアミドイミド樹脂(A)とポリアミドイミドシリコーン樹脂(B)との混合物である。それらの樹脂は、A:B=1〜5:5〜1、好ましくは1〜2:2〜1(質量比)の割合で混合して使用される。その割合が、1:5よりポリアミドイミドシリコーン樹脂が多いと、形成される背面層の耐熱性が不足してヘッドカスが生じ易く、5:1よりポリアミドイミドシリコーン樹脂が少ないと、形成される背面層の滑性が不足してサーマルヘッドのスティッキングが生じやすくなる。
上記ポリアミドイミド樹脂およびポリアミドイミドシリコーン樹脂は、特開平8−244369号公報に記載されているものと同様で、その中でも特に示差熱分析によるTgが200℃以上のものを用いるようにする。ポリアミドイミド樹脂およびポリアミドイミドシリコーン樹脂のTgが200℃未満では、耐熱性が不足する。Tgの上限は耐熱性の観点からは特に制限はないが、一般溶剤への溶解性の観点から300℃程度になる。
本発明で用いるポリアミドイミドシリコーン樹脂については、多官能シリコーン化合物として分子量1,000から6,000のものを用い、ポリアミドイミドと共重合するか、ポリアミドイミドをシリコーン変性して得られる。多官能シリコーン化合物は、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、酸無水物基のいずれかを有するシリコーン化合物が好ましく用いられる。シリコーンの量は、質量比にてポリアミドイミド樹脂1に対し0.01〜0.3のものが好ましい。シリコーンによる共重合量または変性量が少なすぎると上記混合範囲で充分な滑性を有する背面層が得られず、サーマルヘッドのスティッキングを生じ易くなる。また、シリコーンによる共重合量または変性量が多すぎると、形成される背面層の耐熱性や皮膜強度が低下する。
なお、本発明で使用するポリアミドイミド樹脂およびポリアミドイミドシリコーン樹脂は、製造的および作業環境上の安全性の一般的な観点からアルコール系溶剤に可溶であるものが好ましい。
本発明における背面層は、アルキル燐酸エステルの多価金属塩とアルキルカルボン酸の金属塩とを含有する。アルキル燐酸エステルの多価金属塩はアルキル燐酸エステルのアルカリ金属塩を多価金属で置換することによって得られる。これ自体はプラスチック用添加剤として公知のものであり、種々のグレードのものが入手可能である。
好ましいアルキルリン酸エステルの多価金属塩は、下記構造式1:
Figure 0003993877
上記式中のRは、炭素数12以上のアルキル基であり、印画時のスリップ性の観点から好ましくはC12〜C18のアルキル基、具体的にはたとえばセチル基、ラウリル基およびステアリル基、特に好ましくはステアリル基である。Mはアルカリ土類金属、好ましくはバリウム、カルシウムおよびマグネシウム、亜鉛またはアルミニウムを表す。nはMの原子価を表す。
好ましいアルキルカルボン酸の金属塩は下記構造式2:
Figure 0003993877
式中、Rは炭素数11以上のアルキル基であり、印画時のスリップ性の観点から好ましくはC11〜C18のアルキル基、具体的にはドデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、より好ましくはドデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、特に好ましくはオクタデシル基(ステアリル基)である。Mはアルカリ土類金属、好ましくはバリウム、カルシウムおよびマグネシウム、亜鉛、アルミニウムまたはリチウムを表す。nはMの原子価を表す。
炭素数が少ないと、工業用途での入手が困難でコストがかかり、さらに全体の分子量が低下することで滑剤の背面層からのブリードや他所への汚染性が問題となるため適当でない。Mは熱転写時に使用する温度条件によって金属種を選択することができる。参考までに融点を示すと、バリウム系190℃以上、カルシウム系140〜180℃程度、マグネシウム系110〜140℃程度、亜鉛系110〜140℃程度、アルミニウム系110〜170℃程度、リチウム系200℃以上である。本発明ではマグネシウム系、亜鉛系、アルミニウム系、特に亜鉛系が好ましい。
アルキルリン酸エステルの多価金属塩(C)とアルキルカルボン酸の金属塩(D)は、質量比でC:D=1:9〜9:1、好ましくはC:D=2:8〜8:2の割合で混合して使用することが好ましい。アルキルカルボン酸の金属塩の添加量が多すぎると、サーマルヘッドにカスが付着し易くなり、一方、少なすぎると添加効果は無くなってくる。
アルキルリン酸エステルの多価金属塩(C)とアルキルカルボン酸の金属塩(D)との混合物は、前記バインダー100質量部当たり1〜100質量部、好ましくは5〜30質量部の割合で使用することが望ましい。この混合物の使用量が少なすぎると、熱印加時における充分なサーマルヘッドの離型性を得ることができず、サーマルヘッドにカスが付着し易くなる。一方、その使用量が多すぎると、背面層の物理的強度が低下するので好ましくない。
背面層に含有させるシリコーンオイルは、滑材として役割を持たせる目的のものであり、変性シリコーンオイル、未変性シリコーンオイルおよびそれらの混合物で、粘度10〜1100mm/sec、好ましくは30〜1000mm/secのものを使用するようにする。粘度が高いシリコーンオイルを使用するとバインダー樹脂との相溶性に劣り、十分な離型性を得ることができず、印画汚れ防止効果を発揮することができない。また粘度が低いシリコーンオイルを使用すると熱転写シートに巻き取った際に反対面に移行するという問題がある。
変性シリコーンオイルに関してはエポキシ、カルビノール、フェノール、メタクリルまたはポリエーテル変性シリコーンオイル、未変性シリコーンオイルに関してはジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、およびそれらの混合物が好適に使用できる。2種類以上のシリコーンオイルを混ぜることにより離型性が向上し、より高い印画汚れ防止効果が得られる。特に粘度の異なるシリコーンオイルの混合物を使用すると離型性向上により効果がある。例えば一方のシリコーンオイルの粘度が100mm/sec未満、もう一方のシリコーンオイルの粘度が100mm/sec以上であるものを組み合わせて上記粘度範囲内として使用することが好ましい。また、2種類以上のシリコーンオイルを混ぜる時には、変性シリコーンオイルと未変性シリコーンオイルを組み合わせて使用することが好ましく、耐熱性、シワ、離型性等の向上に効果がある。
シリコーンオイルは、バインダー100質量部に対して1〜30質量部、好ましくは1〜10質量部含有させる。その量が多すぎると、熱転写シートに巻き取った際に反対面に移行したり、印画時にサーマルヘッドにカスが付着し、濃度低下やカスレを引き起こすという問題があり、また少なすぎると離型性を得ることができず、印画汚れ防止効果を得ることができない。
背面層に含有させる無機フィラーは、モース硬度が好ましくは3以下の無機の微粒子である。モース硬度が3を超えると、サーマルヘッドの磨耗が進行し易くなるほか、サーマルヘッドとの摩擦係数が高くなり、特に非印画時と印画時の摩擦係数の差が大きくなることで印画シワが発生し易くなる。また、背面層からフィラーが脱離した場合に、印画面に発生する印画キズが顕著になるので好ましくない。
本発明で使用する無機フィラー自体は種々公知であり、例えば、タルク、カオリン、マイカ、セキボク、硝石、石膏、ブルース石、グラファイト、炭酸カルシウム、二硫化モリブテンなどが挙げられるが、耐熱性と滑性のバランスから特にタルク、マイカおよび炭酸カルシウムが好ましい。
また、上記無機フィラーの場合において天然産の無機フィラーの場合には、不純物としてモース硬度が3を超えるものが含まれる場合は、これらの不純物粒子の含有量が5質量%未満であれば本発明において問題なく使用することができる。モース硬度は、モース硬度計により測定される。モース硬度計は、F.Mohsにより案出されたもので、軟らかい鉱物より硬い鉱物に至る10種の鉱物を箱に収め、軟らかいものから1度、2度、・・・・・10度として硬度の順位を示したものである。標準鉱物は次の通りである(数字は硬度を示す)。1:カッ石、2:セッコウ、3:ホウカイ石、4:ホタル石、5:リンカイ石、6:セイチョウ石、7:セキエイ、8:トパーズ、9:コランダム、10:ダイヤモンド
硬さを求める鉱物試料の面を、これらの鉱物で引っ掻いて傷を付けようとするとき、それに抵抗する力(傷が付くか付かないか)により硬さを比較することができる。例えば、ホウカイ石に傷が付くときは、試料の硬さは3度より大きい。もし、ホタル石で傷が付き、逆にホタル石に傷が付かないときは、この試料の硬さは4度より小さい。このとき、試料の硬さは3〜4または3.5と示す。互いに多少傷が付くときは、試料の硬さは用いた標準鉱物と同じ順位の硬さを示す。モースの硬度計の硬さは、あくまでもその順位であって絶対値ではない。
フィラーの添加量は、バインダー100質量部当たり2〜20質量部の割合で混合されていると、上記の滑性および耐熱性が良好であり、特に5〜15質量部の範囲が好ましい。この範囲未満であると耐熱性の向上が認められず、サーマルヘッドに融着が見られ、一方、この範囲を越えると背面層の可僥性や皮膜強度が低下する。
フィラーの平均粒径も重要であって、形成する背面層の厚みによっても変化するが、0.05〜5μmの範囲が望ましい。平均粒径が5μmを越えると、サーマルヘッドの磨耗が進行し易くなるほか、背面層からフィラーが説離した場合に、印画面に発生する印画キズが顕著になるので好ましくない。一方、平均粒径が0.05μmより小さいと、サーマルヘッドにカスが付着した場合のクリーニング性が劣るので好ましくない。
背面層を形成するには、上記した材料をバインダーの溶媒、例えばトルエン/エタノール=1/1溶媒で溶解または分散させて塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工方法で塗工し乾燥することで形成される。背面層の塗工量は乾燥固形基準で0.7g/m以下、好ましくは0.1〜0.6g/mの厚みで充分な性能を有する背面層を形成することができる。背面層の厚みが薄すぎると、背面層の有する機能が充分に発揮できなくなってしまう。一方で、背面層が厚すぎると印画時の感度が低下するので好ましくない。
(転写インキ層)
基材フィルムの他方の面に形成する転写インキ層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染料を含む層、すなわち、熱昇華性の染料層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの場合には顔料などで着色した熱溶融性インキ層を形成する。以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明するが、本発明は昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
昇華型の転写インキ層に用いられる染料としては、従来公知の熱転写用シートに使用されている染料はいずれも本発明に使用可能であり特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS RED G、Macro Red VioretR、Ceres Red 7B、Samaron Red HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレツクスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセツトブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルー−S−R、MSブルー100等が挙げられる。
上記の如き染料を担持するためのバインダー樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルース、ヒドロキシブロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、三酪酸セルロースなどのセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドンなどのビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミドなどのアクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。これらのなかでは、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ウレタン系およびポリエステル系などの樹脂が耐熱性、染料の移行性などの点から好ましい。
染料層は、基材フィルムの一方の面に、染料、バインダー、必要に応じて添加剤、例えば、離型剤や無機の微粒子などを加えたものを、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、DMEなどの適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法などの手段により塗布および乾燥して形成することができる。
このようにして形成する染料層の塗工量は乾燥固形基準で0.2〜5.0g/m、好ましくは0.4〜2.0g/m程度であり、また、染料層中の昇華性染料は、染料層の質量の5〜90質量%、好ましくは10〜70質量%の量で存在するのが好適である。形成する染料層は所望の画像がモノカラーである場合には、前記染料のうちから1色を選んで形成し、また、所望の画像がフルカラー画像である場合には、例えば、適当なシアン、マゼンタおよびイエロー(さらに必要に応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼンタおよびシアン(さらに必要に応じてブラック)の染料層を形成する。
熱転写シートを用いて、画像を形成するために使用する被転写材である受像シートは、その記録面が前記の染料に対して染料受容性を有するものであればいかなるものでもよく、また、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成樹脂などである場合には、その少なくとも一方の表面に染料受容層を形成すればよい。また、熱溶融型の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定されず通常の紙やプラスチックフィルムであってもよい。熱転写シートおよび受像シートを使用して熱転写を行う際に使用するプリンターとしては、公知の熱転写プリンターがそのまま使用可能であり、特に限定されない。
以下実施例を用いて本発明を説明するが、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り書きのある場合以外、「質量部」、「質量%」を表す。
なお、下記実施例で使用したポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社)はTg:260℃、ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社)はTg:250℃を有する。
比較例1
下記材料をそれぞれエタノール/トルエン=1/1(質量比)溶剤で固形分10%になるように調整し、攪拌後ペイントシェイカーで3時間分散処理を行い背面層インキとした。このインキをポリエステルフィルム(ルミラー、4.5μm、東レ株式会社製)の一方の面にワイヤーバーコーターを用い乾燥時0.5g/mの塗工量になるように塗工し、80℃のオーブン内で1分間乾燥処理し、背面層を形成した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社)50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
基材フィルムの他方面には、転写インキ層として染料層を設けて、本発明の比較例1の熱転写シートを得た。染料層は、三菱電機株式会社製昇華プリンターCP8000用熱転写シートの染料層の条件に合わせた。また、以下の評価で受像シートとして使用するものは、三菱電機株式会社製昇華プリンターCP8000用受像シート(標準タイプ)である。
比較例2〜9
比較例1で使用したシリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社)に代えて、下記表1に記載のシリコーンオイルを使用した以外、比較例1と同様にして熱転写シートを形成した。
Figure 0003993877
比較例10
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料を下記のものに変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社)50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(KF965−100、信越化学工業株式会社) 5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
比較例11〜15
比較例10で使用したシリコーンオイル(KF965−100、信越化学工業株式会社)に代えて、下記表2に記載のシリコーンオイルを使用した以外、比較例10と同様にして熱転写シートを形成した。
Figure 0003993877
実施例
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料を下記のものに変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、実施例の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社)50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 2.5部
シリコーンオイル(KF965−100、信越化学工業株式会社) 2.5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
実施例
実施例で使用したシリコーンオイル(X−22−173DX、KF965−100、信越化学工業株式会社)に代えて、下記表3に記載のシリコーンオイルを使用した以外、実施例と同様にして熱転写シートを形成した。
Figure 0003993877
比較例17
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料を下記のものに変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(SZ−PF、堺化学工業株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
比較例18〜31
比較例17で使用したシリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社に代えて、下記表4、5に記載のシリコーンオイルを使用した以外、比較例17と同様にして熱転写シートを形成した。
Figure 0003993877
Figure 0003993877
実施例
比較例17で作製した熱転写シートにおける背面層の材料を下記のものに変更し、その他の条件はすべて比較例17と同様にして、実施例の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 2.5部
シリコーンオイル(KF965−100、信越化学工業株式会社) 2.5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(SZ−PF、堺化学工業株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
実施例10
実施例で使用したシリコーンオイル(X−22−173DX、KF965−100、信越化学工業株式会社)に代えて、下記表6に記載のシリコーンオイルを使用した以外、実施例と同様にして熱転写シートを形成した。
Figure 0003993877
比較例33
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料のうちシリコーンオイルのみ除いたものに変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、比較例33の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
比較例34
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料のシリコーンオイル添加量を変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、比較例35の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 50部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.2μm、モース硬度3) 10部
比較例35
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料の無機フィラーの硬度を7に変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、比較例35の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径4.9μm、モース硬度7) 10部
比較例36
比較例1で作製した熱転写シートにおける背面層の材料の無機フィラーの粒径を7.4μmに変更し、その他の条件はすべて比較例1と同様にして、比較例36の熱転写シートを作製した。
(背面層材料)
ポリアミドイミド樹脂(HR−15ET、東洋紡績株式会社) 50部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(HR−14ET、東洋紡績株式会社) 50部
シリコーンオイル(X−22−173DX、信越化学工業株式会社) 5部
ステアリル燐酸亜鉛(LBT−1830精製、堺化学工業株式会社) 10部
ステアリン酸亜鉛(GF−200、日本油脂株式会社) 10部
ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社) 3部
無機フィラー(タルク、平均粒径7.4μm、モース硬度3) 10部
(評価)
実施例、比較例で得られた熱転写シートについて、サーマルヘッドの磨耗性、サーマルヘッドカス付着性、印画汚れ、印画シワについて評価した。実施例1〜12の熱転写シートについては、表3と表6中に、比較例33〜36の熱転写シートについては下記表7にまとめた。
Figure 0003993877
(サーマルヘッドの磨耗性)
昇華プリンター(三菱電機株式会社製、商品名CP8000)でベタ画像を連続10km印画し、サーマルヘッドの保護膜の磨耗量を測定した。
(評価基準)
○:1μm未満
△:1〜3μm
×:3μm超
(サーマルヘッドカス付着性)
サーマルヘッド(KST−105−13FAN21−MB(京セラ株式会社製))に4kgfの荷重、印画エネルギー0.44mJ/dotで50面積%斜線パターンを100m印画した際、サーマルヘッド発熱体上の付着物の量を顕微鏡で観測した。
(評価基準)
○:3,000Å未満
△:3,000〜5,000Å
×:5,000Å超
(印画汚れ)
昇華プリンター(三菱電機株式会社製、商品名CP8000)でベタパターンとハーフトーンの連続パターンを印画し、尾引きによる印画汚れの有無を目視にて観察した。
(評価基準)
◎:尾引きによる印画汚れ無
○:尾引きによる印画汚れが少し認められるが実用上問題なし
×:尾引きによる印画汚れがあり、印画の欠陥である
(印画シワ)
昇華プリンター(三菱電機株式会社製、商品名CP8000)でベタ画像を印画し、1画面当たりに発生するシワの本数を目視にて確認した。
(評価基準)
○:無し
△:1〜3本
×:3本超
熱転写記録におけるサーマルヘッドの概略構成図。
符号の説明
1 放熱基板
2 発熱抵抗対
3 電極
4 耐摩耗層
5 熱抵抗層

Claims (6)

  1. 基材フィルムの一方の面に転写インキ層を設け、基材フィルムの他方の面に背面層を設けている熱転写シートにおいて、該背面層が示差熱分析によるTgが200℃以上であるポリアミドイミド樹脂(A)と、同じくTgが200℃以上であるポリアミドイミドシリコーン樹脂(B)の混合物をバインダーとし、更にアルキルリン酸エステルの多価金属塩(C)とアルキルカルボン酸の金属塩(D)の混合物と、含有量が、バインダー100質量部当たり1〜30質量部で、粘度が10〜1100mm /secで、エポキシ、フェノール、メタクリル及びポリエーテル変性シリコーンオイルから選択された1種以上の変性シリコーンオイルと、ジメチルシリコーンオイル及びメチルフェニルシリコーンオイルから選択された1種以上の未変性シリコーンオイルとの混合物からなるシリコーンオイル(E)と無機フィラー(F)を含有することを特徴とする熱転写シート。
  2. ポリアミドイミド樹脂(A)とポリアミドイミドシリコーン樹脂(B)との混合物の混合比が、質量比でA:B=1:5〜5:1であることを特徴とする、請求項1に記載の熱転写シート。
  3. アルキルリン酸エステルの多価金属塩(C)とアルキルカルボン酸の金属塩(D)の混合物が、質量比でC:D=1:9〜9:1であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の熱転写シート。
  4. 無機フィラーの平均粒径が0.05〜5μmで、かつモース硬度が3以下であることを特徴とする、請求項1に記載の熱転写シート
  5. 無機フィラーが、タルク、マイカ、炭酸カルシウムまたはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項1〜請求項4いずれかに記載の熱転写シート
  6. 無機フィラーの含有量が、バインダー100質量部当たり2〜20質量部であることを特徴とする、請求項1〜請求項5いずれかに記載の熱転写シート
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