JPH05229271A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH05229271A
JPH05229271A JP4072639A JP7263992A JPH05229271A JP H05229271 A JPH05229271 A JP H05229271A JP 4072639 A JP4072639 A JP 4072639A JP 7263992 A JP7263992 A JP 7263992A JP H05229271 A JPH05229271 A JP H05229271A
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JP
Japan
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thermal transfer
polysiloxane
recording medium
block copolymer
transfer recording
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JP4072639A
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Inventor
Nariyuki Harada
成之 原田
Keiji Taniguchi
圭司 谷口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高エネルギー印字又は高速印字においても、
サーマルヘッドとのスティッキング、しわの発生及び支
持体の破断を防止でき、さらに搬送性、耐摩耗性及び耐
ブロッキング性に優れた耐熱樹脂層を有する熱転写記録
媒体を得る。 【構成】 支持体及び該支持体の上面に設けられた熱転
写性インク層からなる熱転写記録媒体において、前記支
持体の下面に下記一般式(1)で表わされるポリシロキ
サン−ポリアミド系ブロック共重合体からなる耐熱性保
護性を設けたことを特徴とする熱転写記録媒体。 【化1】 ………(1) (式中、R1は炭素数が10個以下の二価の有機基、R2
及びR3は、炭素数が2個以上の二価の有機基、xは5
〜300の整数、yは1〜50の整数、nは2〜30の
整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は支持体の上面に熱転写性
インク層を設けた熱転写記録媒体において、該支持体の
下面に耐熱保護層を設けることにより、サーマルヘッド
と支持体とのスティッキング及びシワの発生を防止した
熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルム等
の高分子フィルムを支持体として用いた溶融又は昇華型
熱転写記録媒体は記録時に加熱されたサーマルヘッドに
よって支持体のフィルムが一部で溶融し、サーマルヘッ
ドに融着することがある。一般にスティッキングと言わ
れているこの現象は印字品質を低下させ、フィルムがサ
ーマルヘッドに焼きついて搬送不良となる問題が発生す
る。
【0003】このスティッキング現象を防止するため
に、支持体フィルムの一方に耐熱保護層を形成する技術
がある。例えば特開昭55−7467号及び特開昭63
−172688号公報には、支持体の一方にシリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、又はセルロース樹脂等の
耐熱性保護層を、特開昭60−201989号公報では
芳香族ポリアミドから成る耐熱保護層を設けることを提
案しているが、これらの耐熱性樹脂層は、サーマルヘッ
ド直下での動摩擦力が大きいため、長時間印字を行うと
サーマルヘッドが摩耗したり、耐熱性樹脂層が削られて
サーマルヘッドに付着し印字品質を低下させる。
【0004】一方、耐熱性の高い樹脂からなる耐熱保護
層にシリコーンオイルを包含させる方法が提案されてい
る。この方法ではシリコーンオイルが耐熱保護層上面に
浮き出し、シリコーンオイルがインク面に移行し、印字
品質が低下するという問題が発生する。この問題点を解
決するために、特開昭61−184717号公報及び同
62−220385号公報ではシリコン変性ポリウレタ
ン樹脂から成る背面層を設けている。該樹脂は、良好な
スベリ性を有するが、サーマルヘッドの熱により、軟化
又は溶融するため、比較的高いエネルギーでの印字時に
支持体の切断が発生する。また保存によりインク層が背
面層に移行する、一般にブロッキングと言われている現
象が発生する。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、高エネルギ
ー印字又は高速度印字においてもサーマルヘッドのステ
ィッキング、しわの発生及び支持体の破断を防止し、さ
らにインク層に移行せず、搬送性、耐摩耗性及び耐ブロ
ッキング性に優れた耐熱樹脂層を有する熱転写記録媒体
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、支持体下面にポリシロキサン−ポリアミ
ド系共重合体から成る耐熱性保護層を設けることによ
り、上記目的を達成できる熱転写記録媒体を見い出し
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、支持体及び該支持体の上面に設けられた熱転写性イ
ンク層から成る熱転写記録媒体において、該支持体の下
面に下記一般式(1)で表されるポリシロキサン−ポリ
アミド系共重合体から成る耐熱保護層を設けたことを特
徴とする熱転写記録媒体が提供される。
【0008】
【化1】 ………(1)
【0009】式中、R1は炭素数が10個以下の2価の
有機基であり、例えば鎖状及び/又は環状の脂肪族基、
芳香族基又は脂肪族基と芳香族基が結合した基が挙げら
れる。表1にその具体例を示す。
【0010】
【表1】表1
【0011】上記一般式(1)中、R2及びR3は炭素数
が2個以上の2価の有機基であり、具体例を表2〜表4
に示す。
【0012】
【表2】表2
【0013】
【表3】表3
【0014】
【表4】表4
【0015】一般式(1)中、x、y及びnは平均重合
度を示し、xは5〜300の整数、yは1〜50の整
数、nは2〜30の整数である。すべり性の点で下記式
(2)で表わされるポリシロキサン成分が上記式(1)
に対して、50wt%以上となるx、yが好ましい。ま
た成膜性及び機械的な強度の点で平均重合度nは10以
上が好ましい。
【0016】
【化2】 ……(2)
【0017】上記一般式(1)のキャストフィルムの機
械的特性は、破断伸びが50%以上であると耐熱樹脂層
が削られサーマルヘッドに付着したり、サーマルヘッド
を摩耗したりすることなく長時間の連続印字を行うこと
ができる。上記式(1)の機械的特性は、成分比及び重
合方法によって調節することができる。
【0018】上記一般式(1)は従来公知の直接重縮合
法、界面重縮合法及び低温溶液重縮合法などにより、適
宜合成されうる。
【0019】本発明によるポリシロキサン−ポリアミド
系ブロック共重合体は、ポリシロキサンが主鎖中にブロ
ック状に含有されているため、ポリシロキサンがインク
層に移行することなく、すべり性及び耐ブロッキング性
を示し、又ポリアミドが主鎖中にブロック状に含有され
ているため、優れた耐熱保護層を構成することができ
る。
【0020】本発明の支持体としては、従来公知の支持
体がそのまま用いられる。例えばフィルム状のものとし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリカ
ーボネートなどが使用される。
【0021】本発明における熱転写性インク層は、着色
剤、ワックス類、樹脂類、溶剤等から構成される。
【0022】着色剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、ベンガラ、レーキレッドC、ファーストスカイブル
ー、ベンジジンイェロー、フタロシアニングリーン、フ
タロシアニンブルー、直接染料、油性染料、塩基性染料
等の顔料、染料等が挙げられる。ワックス類としては、
例えば、カルナバワックス、モンタンワックス、オック
ライト、マイクロクリスタリンワックス、ライスワック
ス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ポリエチ
レンワックス、サゾールワックス、硬化ヒマシ油等が挙
げられる。
【0023】樹脂類としては、例えば、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、スチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、エポキシ樹
脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂等が挙げられる。
【0024】滑剤としては、例えば、ステアリン酸リチ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸ベリ
ウム、ラウリル酸カルシウム、ラウリル酸バリウム、1
2−ヒドロキシステアリン酸リチウム、12−ヒドロキ
システアリン酸カルシウム、二酸基性ステアリン酸鉛等
の金属石けん類、N,N’−エチレンビス−12−ヒド
ロキシステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスラ
ウリン酸アミド、N,N’−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N’−エチレンビスステアリン酸アミド、
N,N’−ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,
N’−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N’−ジス
テアリルテレフタル酸アミド等のN−置換脂肪酸アミド
類、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン樹脂等が
挙げられる。
【0025】〔実施例〕以下、実施例及び比較例により
本発明を更に具体的に説明する。
【0026】実施例1 ヘキサメチレンジアミン5.8g(50mmol)、平
均分子量2100のビス(3−アミノプロピル)ポリジ
メチルシロキサン260g(10mmol)、トリエチ
ルアミン16.8ml(120mol)を100mlの
ニトロベンゼンに溶解した。この溶液に100mlのベ
ンゼンに溶解したアジピン酸クロリド11.0g(60
mol)を10℃で滴下し、10℃で12時間撹拌し
た。反応溶液を2000mlをメタノールに投入し、析
出したブロック共重合体をメタノール、水及びメタノー
ルで順に洗浄し、真空乾燥した。この共重合体のジメチ
ルアセトアミド溶液からキャスト法により得られたフィ
ルムの機械特性は、引張強さが10MPa、破断伸びが
43%、引張弾性率が10MPaであった。
【0027】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体10重量部をN−メチル−2−ピロ
リドン50重量部と2−メトキシエタノール50重量部
の混合溶媒中に溶解し、この溶液を4.5μm厚のポリ
エチレンテフタレートフィルムの下面に塗布乾燥し、厚
み0.25μmの耐熱保護層を設けた。また、上記フィ
ルムの上面には、固形部分50wt%のエチルアクレリ
レート−アクリロニトリル共重合体エマルジョン80重
量部とカーボンブラック分散液20重量部の混合溶液を
塗布乾燥し、厚み4μmのインク層を設けた。
【0028】実施例2:イソフタル酸クロリド2.03
g(10mmol)とトリエチルアミン塩酸塩2.80
g(20mmol)とを15mlのクロロホルムに溶解
し、窒素雰囲気下0℃で15mlのクロロホルムに溶解
した。3.4’−ジアミノジフェニルエーテル1.6g
(8mmol)とトリエチルアミン2.20ml(16
mmol)を滴下し、窒素雰囲気下0℃で2時間撹拌し
た。得られた溶液に、15mlのクロロホルムに溶解し
た平均分子量2100のビス(3−アミノプロピル)ポ
リジメチルシロキサン4.20g(2mmol)とトリ
エチルアミン0.6ml(4mmol)とを滴下し0℃
で1時間撹拌した。その後室温で3時間撹拌した。反応
溶液を1000mlのメタノールに投入し、ブロック共
重合体を析出させた。生成したブロック共重合体を熱メ
タノール及び熱ヘキサンで洗浄し、室温で真空乾燥し
た。この共重合体のジメチルアセトアミド溶液からキャ
スト法により得られたフィルムの機械特性は、引張強さ
が25MPa、破断伸びが25%、引張弾性率が320
MPaであった。
【0029】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体10重量部を使用した以外は実施例
1と同様にして熱転写記録媒体を得た。
【0030】実施例3:20mlのクロロホルムに4.
4’−ジアミノジフェニルエーテル2.00g(10m
mol)、平均分子量2100のビス(3−アミノプロ
ピル)ポリジメチルシロキサン4.20g(2mmo
l)とトリエチルアミン塩酸塩5.50g(40mmo
l)及びトリエチルアミン3.36g(24mmol)
を加え、窒素雰囲気下0℃で溶解した。この溶液に20
mlのクロロホルムに溶解したイソフタル酸クロリド
2.44g(12mmol)を滴下し、0℃で1時間撹
拌した。その後15℃で5時間撹拌した。反応溶液を1
000mlのメタノールに投入し、ブロック共重合体を
析出させた。生成した共重合体を熱メタノール及び熱ヘ
キサンで洗浄し、室温で真空乾燥した。この共重合体の
ジメチルアセトアミド溶液からキャスト法により得られ
たフィルムの機械特性は、引張強さが27MPa、破断
伸びが15%、引張弾性率が450MPaであった。
【0031】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体8重量部を52重量部のN−メチル
−2−ピロリドンと40重量部の2−メトキシエタノー
ルの混合溶媒に溶解し、この溶液を4.5μm厚のポリ
エチレンテフタレートフィルムの下面に塗布乾燥し、厚
み0.25μmの耐熱保護層を設けた。また、50重量
部のキャンデリラワックスを320重量部のトルエンに
加熱溶解し、この溶液に10重量部のカーボンブラック
を加えボールミル分散した。この分散液を上記フィルム
の上面に塗布乾燥し、厚み2μmのインク層を設けた。
【0032】実施例4:イソフタル酸クロリド2.03
g(10mmol)とトリエチルアミン塩酸塩1.40
g(10mmol)とを15mlのクロロホルムに溶解
し、窒素雰囲気下0℃で15mlのクロロホルムに溶解
した3,4’−ジアミノジフェニルエーテル1.77g
(9mmol)とトリエチルアミン2.5ml(18m
mol)を滴下し、窒素雰囲気下0℃で2時間撹拌し
た。得られた溶液に、15mlのクロロホルムに溶解し
た平均分子量2100のビス(3−アミノプロピル)ポ
リジメチルシロキサン2.10g(1mmol)とトリ
エチルアミン0.3ml(2mmol)とを滴下し、0
℃で1時間撹拌した。その後室温で3時間撹拌した。反
応溶液を1000mlのメタノールに投入し、ブロック
共重合体を析出させた。生成したブロック共重合体を熱
メタノール及び熱ヘキサンで洗浄し、室温で真空乾燥し
た。この共重合体のジメチルアセトアミド溶液からキャ
スト法により得られたフィルムの機械特性は、引張強さ
が30MPa、破断伸びが18%、引張弾性率が470
MPaであった。
【0033】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体10重量部を使用する以外は実施例
2と同様にして熱転写記録媒体を得た。
【0034】実施例5:20mlのクロロホルムに4.
4’−ジアミノジフェニルエーテル17.0g(8.5
mmol)、平均分子量2100のビス(3−アミノプ
ロピル)ポリジメチルシロキサン2.58g(1.5m
mol)、トリエチルアミン塩酸塩4.13g(30m
mol)及びトリエチルアミン2.80g(20mmo
l)を加え、窒素雰囲気下0℃で溶解した。この溶液に
20mlのクロロホルムに溶解したイソフタル酸クロリ
ド2.03g(10mmol)を滴下し、0℃で3時間
撹拌した。その後15℃で3時間撹拌した。反応溶液を
1000mlのメタノールに投入し、ブロック共重合体
を析出させた。生成した共重合体を熱メタノール及び熱
ヘキサンで洗浄し、室温で真空乾燥した。この共重合体
のジメチルアセトアミド溶液からキャスト法により得ら
れたフィルムの機械特性は、引張強さが35MPa、破
断伸びが15%、引張弾性率が800MPaであった。
【0035】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体8重量部を使用する以外は実施例3
と同様にして熱転写記録媒体を得た。
【0036】実施例6:15mlのクロロホルムに3.
4’−ジアミノジフェニルエーテル1.50g(7.5
mmol)、平均分子量2100のビス(3−アミノプ
ロピル)ポリジメチルシロキサン4.30g(2.5m
mol)、トリエチルアミン塩酸塩1.38g(10m
mol)及びトリエチルアミン2.80g(20mmo
l)を加え、窒素雰囲気下0℃で溶解した。この溶液に
15mlのクロロホルムに溶解したイソフタル酸クロリ
ド2.03g(10mmol)を滴下し、0℃で6時間
撹拌した。反応溶液を1000mlのメタノールに投入
し、ブロック共重合体を析出させた。生成した共重合体
を熱メタノール及び熱ヘキサンで洗浄し、室温で真空乾
燥した。この共重合体のジメチルアセトアミド溶液から
キャスト法により得られたフィルムの機械特性は、引張
強さが15MPa、破断伸びが35%、引張弾性率が2
00MPaであった。
【0037】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体10重量部を使用する以外は実施例
1と同様にして熱転写記録媒体を得た。
【0038】実施例7:15mlのクロロホルムに3.
4’−ジアミノジフェニルエーテル1.00g(5.0
mmol)、平均分子量2100のビス(3−アミノプ
ロピル)ポリジメチルシロキサン8.60g(5.0m
mol)、トリエチルアミン塩酸塩1.38g(10m
mol)及びトリエチルアミン2.80g(20mmo
l)を加え、窒素雰囲気下0℃で溶解した。この溶液に
15mlのクロロホルムに溶解したイソフタル酸クロリ
ド2.03g(10mmol)を滴下し、0℃で6時間
撹拌した。反応溶液を1000mlのメタノールに投入
し、ブロック共重合体を析出させた。生成した共重合体
を熱メタノール及び熱ヘキサンで洗浄し、室温で真空乾
燥した。この共重合体のジメチルアセトアミド溶液から
キャスト法により得られたフィルムの機械特性は、引張
強さが3MPa、破断伸びが180%、引張弾性率が4
MPaであった。
【0039】上記で得られたポリシロキサン−ポリアミ
ドブロック共重合体10重量部を使用する以外は実施例
1と同様にして熱転写記録媒体を得た。
【0040】比較例1:10重量部の芳香族ポリアミド
(引張強度68MPa、破断伸び9%、引張弾性率2G
Pa)を、100重量部のジメチルホルムアミドに溶解
し、厚み0.35μmの耐熱保護層を設けた。またイン
ク層は実施例1と同様に設けた。
【0041】比較例2:耐熱保護層は比較例1と同様
に、またインク層は実施例3と同様に設けた。
【0042】比較例3:平均分子量2100のポリジメ
チルシロキサン0.1重量部と上記の芳香族ポリアミド
10重量部を100重量部のジメチルホルムアミドに溶
解し、この溶液を4.5μm厚のポリエチレンテフタレ
ートフィルムの下面に塗布乾燥し、厚み0.25μmの
耐熱保護層を設けた。またインク層は実施例1と同様に
設けた。
【0043】比較例4:耐熱保護層は比較例3と同様
に、またインク層は実施例3と同様に設けた。
【0044】以上の実施例及び比較例のテスト結果を表
5に示す。テスト条件は次のとおりである。
【0045】a)搬送性 印字速度 1〜4:4”/Sec;5〜8”/S
ec 印字エネルギ− 1,5:18mJ/mm2;2,6:
22mJ/mm2;3,7:26mJ/mm2;4,8:
30mJ/mm2 A:スティッキング及びしわが発生しない。 B:スティッキング発生 C:しわが発生 D:破断 b)インク層の移行性 耐熱樹脂層面とインク層面とを接触させ、6.0kg/
cm2の圧力下、50℃で72時間放置する。 A:インク層への移行がなく、印字品質も劣化しない。 B:インク層への移行が観察され、印字品質が劣化す
る。
【0046】c)耐ブロッキング性 b)と同様にして、同条件下で放置した。 A:ブロッキングが発生しない。 B:接触面積のうち、50%以下の部分がブロッキング
する。 C:接触面積のうち、90%以上の部分がブロッキング
する。
【0047】d)耐摩耗性 印字速度:4”/sec、印字エネルギー:26mJ/mm2
連続印字する。 A:10km以上印字してもヘッドが汚れない。 B:1〜10km未満で、ヘッドに耐熱樹脂層の削れ物
が付着する。 C:300m〜1km未満で、ヘッドに耐熱樹脂層の削
れ物が付着する。 D:300m未満で、ヘッドに耐熱樹脂層の削れ物が付
着する。
【0048】
【表5】表5
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耐熱性保
護層を設けた熱転写記録媒体は、高エネルギー印字又は
高速度印字において、スティッキング、しわ及び支持体
の破断の発生を防止し、更にインク層に移行せず、搬送
性、耐ブロッキング性及び耐摩耗性に優れた効果があ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び該支持体の上面に設けられた
    熱転写性インク層からなる熱転写記録媒体において、前
    記支持体の下面に下記一般式(1)で表されるポリシロ
    キサンーポリアミド系ブロック共重合体からなる耐熱性
    保護層を設けたことを特徴とする熱転写記録媒体。 ………(1) (式中のR1は炭素数が10個以下の2価の有機基、R2
    及びR3は炭素数が2個以上の2価の有機基、xは5〜
    300の整数、yは1〜50の整数、nは2〜30の整
    数を示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるポリシロキサン
    −ポリアミド系ブロック共重合体中のポリシロキサン成
    分が50%以上であることを特徴とする請求項1記載の
    熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表されるポリシロキサン
    −ポリアミド系ブロック共重合体のフィルムが50%以
    上の破断伸度を有することを特徴とする請求項2記載の
    熱転写記録媒体。
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