JP2010100027A - 熱転写シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材の一方の面に色材層を有し、上記基材の他方の面に耐熱滑性層を有する熱転写シートであって、上記耐熱滑性層は、ポリアミド樹脂、シリコーン変性ポリアミド樹脂、及び、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有する熱転写シート。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1では、耐熱性の高い熱硬化性樹脂からなる耐熱層を形成する方法が開示されている。しかしながら、この方法では、耐熱性は向上するものの、サーマルヘッドとの滑性は充分には改善されない。また、架橋剤等の硬化剤の使用が必要であることから、塗工液として2液タイプとなり、ポットライフ等の問題が生じる。更に、基材が高温処理のできないプラスチック薄膜フィルムであることから、充分な硬化被膜を得るために、塗工後、低温で長時間の熱処理(エージング)が必要とされる。これは、製造工程が煩雑となるだけでなく、シワ発生やブロッキング等の不具合が発生しやすくなるといった問題があった。
しかしながら、このポリアミド樹脂層は、尾引きの発生を抑制することはできるが、多官能シリコーン化合物の共重合または変性という方法のみで滑性を付与しているため、高階調部の摩擦安定性が悪く、耐熱性は不充分なものであった。このため、優れた耐熱性や滑性を有し、かつ、尾引きの発生を防止し得る熱転写シートの開発が必要とされていた。
上記ポリアミド樹脂と上記シリコーン変性ポリアミド樹脂との混合比(ポリアミド樹脂/シリコーン変性ポリアミド樹脂)は、固形分質量比で1/5〜10/1であることが好ましい。
上記エトキシ化アルコール変性ワックスの含有量は、耐熱滑性層中3〜50質量%であることが好ましい。
上記耐熱滑性層は、更に数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスを含有することが好ましい。
上記数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスの含有量は、耐熱滑性層中1〜50質量%であることが好ましい。
上記耐熱滑性層は、更に金属石鹸を含むことが好ましい。
以下、本発明を詳細に説明する。
以下、本発明の熱転写シートを構成する各層毎に詳述する。
耐熱滑性層は、スティッキングや印画しわ等、本発明の熱転写シートを用いた熱転写時にサーマルヘッドの走行不良が原因で生じる問題を防止する役割を果たす層である。
本発明の熱転写シートは、上記耐熱滑性層において、バインダー樹脂として、ポリアミド樹脂及びシリコーン変性ポリアミド樹脂を含有するものである。本発明の熱転写シートは、耐熱滑性層に上記ポリアミド樹脂及びシリコーン変性ポリアミド樹脂を含むことにより、滑性の向上によるスティッキングや印画しわ等の防止に加え、尾引きの発生を防ぐことができる。
上記他の成分であるジアミン成分及び上記ジイソシアネート成分としては、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス[4−(4アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(4アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(2アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、3,3’−ジアミノジフェニルプロパン、4,4’ジアミノジフェニルプロパン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、オキシジアニリン、メチレンジアミン、ヘキサフルオロイソプロピリデンジアミン、1,4ナフタレンジアミン、1,5ナフタレンジアミン、2,6ナフタレンジアミン、2,7ナフタレンジアミン、2,2’−ビス(4アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’ジアミノジフェニルエーテル、3,4−ジアミノビフェニル、4,4’ジアミノベンゾフェノン、ヘキサメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、5アミノ−1(4アミノフェニル)−1,3,3’トリメチルインダン、3,4ジアミノジフェニルエ−テル、イソプロピリデンジアニリン、3,3’ジアミノベンゾフェノン、4,4’ジアミノシクロヘキシル、oトリジン、2,4トリレンジアミン、2,6トリレンジアミン、4,4’−[1,3フェニレンビス(1メチルエチリデン)]ビスアニリン、4,4’−[1,4フェニレンビス(1メチルエチリデン)]ビスアニリン、3,3’−[1,3フェニレンビス(1メチルエチリデン)]ビスアニリン、4,4’ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’ジアミノジフェニルスルフィド、6アミノ−1(4アミノフェニル)−1,3,3トリメチルインダン、又は、これらのジイソシアネートが挙げられる。
上記3官能以上のアミン化合物としては、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、ヘキサメチレンテトラミン等が挙げられる。
上記エトキシ化アルコール変性ワックスを含有することにより、上記耐熱滑性層の滑性の向上及び尾引きの発生の防止に加え、耐熱性を向上させることができる。
R−O−(CmH2mO)n−H (A)
(式中、Rは、炭素数10から100のアルキル基であり、好ましくは20から50のアルキル基である。nは2から100であり、好ましくは10から50、特に好ましくは10から20である。mは2〜3であり、好ましくは2である。上記アルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよいが、直鎖状アルキル基が好ましい。)
上記ポリアミド樹脂、シリコーン変性ポリアミド樹脂及びエトキシ化アルコール変性ワックスに加え、数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスを含有した耐熱滑性層とすることにより、耐熱性に極めて優れた熱転写シートとすることができる。これは、以下に挙げる理由による。
しかしながら、本発明では、上述のように、極性の低いアルキル基、適度な分極をもつエトキシ化部及びアルコール基を有するエトキシ化アルコール変性ワックスを耐熱滑性層に含有するため、上記数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスを用いた場合であっても、上記ポリアミド樹脂やシリコーン変性ポリアミド樹脂と、上記直鎖型ポリエチレンワックスとの親和性が良好になり、上述した上記直鎖型ポリエチレンワックスの特性を耐熱滑性層に好適に付与することができる。その結果、極めて優れた耐熱性を有する熱転写シートとすることができるのである。
上記金属石鹸を含むことにより、滑性に優れ熱転写シートの走行安定性が向上し、良好な印画物を得ることができる。
上記R1は、炭素数12〜18のアルキル基であることが好ましい。上記R1としては、例えば、セチル基、ラウリル基、ステアリル基等が挙げられるが、コスト面及びブリードアウト等の汚染性の問題を避ける点で、なかでもステアリル基が好ましい。
上記M1として表されるアルカリ土類金属としては、例えば、バリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
上記R2は、炭素数11〜18のアルキル基であることが好ましい。上記R2としては、例えば、ドデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が挙げられるが、入手容易性、コスト面及びブリードアウト等の汚染性の問題を避ける点で、ドデシル基、ヘプタデシル基、ステアリル基が好ましく、ステアリル基がより好ましい。
上記M2で表されるアルカリ土類金属としては、例えばバリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
上記平均粒径が大き過ぎると、金属石鹸が耐熱滑性層中に偏在してしまい、その結果局所的な滑性不足が生じてヘッドカスが発生する恐れがある。また小さ過ぎても耐熱滑性層に充分な滑性を得ることができず、印画シワ等の問題が生じることがある。
上記平均粒径は、レーザー回折法により測定した値である。
上記フィラーを含むことにより、サーマルヘッドに付着するカスのクリーニング性、滑性やブロッキング防止等を好適に調整することができる。
上記フィラーとしては、例えば、タルク、カオリン、マイカ、グラファイト、炭酸カルシウム、二硫化モリブデン、シリコーンゴムフィラー、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物等が挙げられ、なかでも、タルク、シリコーンゴムフィラー、炭酸カルシウムが好ましく、タルクがより好ましい。
上記塗工量は、好ましくは乾燥固形基準で0.1〜1.5g/m2であり、より好ましくは0.2〜1.0g/m2である。
上記耐熱滑性層は、厚みが薄すぎると耐熱滑性層の有する機能が充分に発揮できなくなることがあり、厚すぎると印画時の感度が低下することがある。
本発明の熱転写シートは、基材の一方の面に上述した耐熱滑性層を有するものである。
上記基材としては、ある程度の耐熱性と強度を有する従来公知のものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体;等が挙げられる。
上記基材は、厚さが一般に約0.5〜50μmであることが好ましく、約1.5〜10μmであることがより好ましい。
本発明では上記表面処理の中でも、コストが低い点で、コロナ処理又はプラズマ処理が好ましい。また、必要に応じ、その一方の面又は両面に下引き層(プライマー層)を形成するものであってもよい。
本発明の熱転写シートは、基材の一方の面に色材層を有する。すなわち、上記耐熱滑性層を有する基材の面とは異なる他方の面に、色材層を有する。
本発明の熱転写シートは、所望の画像がモノカラーである場合には、色材層として適宜選択した1色の層のみ形成してもよいし、所望の画像がフルカラー画像である場合には、色材層として、シアン、マゼンタ及びイエロー(更に、必要に応じてブラック)を選択し形成することができる。
以下、昇華型熱転写シートの場合を説明するが、本発明は昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
上記昇華性の染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられ、更に具体的には、特開平7−149062号公報に例示の化合物等が挙げられる。
上記昇華性の染料の使用量が、上記範囲未満であると印字濃度が低くなることがあり、上記範囲を越えると保存性等が低下することがある。
上記バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等が挙げられる。
上記バインダー樹脂としては、なかでも、耐熱性、染料の移行性等の点、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく、ビニル系樹脂がより好ましく、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール等が更に好ましい。
上記離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられる。
上記無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられる。
上記有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
上記染料層の塗工量は、乾燥固形基準で0.2〜6.0g/m2、好ましくは0.2〜3.0g/m2程度である。
本発明の熱転写シートは、基材の一方の面に色材層を設け、該基材の他方の面に耐熱滑性層を設けてなるものであれば、転写保護層として接着層、剥離層、離型層、又は、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
上記転写保護層を上述の色材層と面順次に形成した場合、画像形成後に画像面を保護する保護層を転写することができる。
上記転写保護層の構成及び調製は、特に限定されず、使用する基材シート、色材層等の特徴に応じて、従来公知の技術より選択することができる。
上記下引き層は、特に限定されず、基材と色材層との接着性や染料の転写効率を向上させる組成を適宜選択して設けることができる。
本発明の熱転写シートは、上述の基材の耐熱滑性層側からサーマルヘッド等を用いて印画部に相当する箇所を加熱・加圧し、色材を被転写材に転写させて印字することができる。
本発明の熱転写シートが熱昇華型の熱転写シートである場合、上記被転写材として熱転写受像シート等を使用することができる。
上記熱転写シートは、熱溶融型の熱転写シートである場合、通常の紙、プラスチックフィルム等を被転写材として使用することもできる。
上記熱転写を行う際に使用するプリンターとしては、特に限定されず、公知の熱転写プリンターを使用することができる。
反応容器にデカン二酸1モル、イソホロンジイソシアネート1モル、ナトリウムメトキサイド0.02モルを、γ−ブチロラクトンと共に仕込みモノマー濃度を50質量%とした。この溶液を撹拌しながら100℃で2時間反応させた後180℃で更に3時間反応させた。Nメチル2ピロリドンで約20%に希釈しながら室温まで冷却した溶液を水中に投入してポリマーを沈澱させ濾過し、ポリアミド樹脂を得た。
反応容器にデカン二酸1モル、イソホロンジイソシアネート1モル、ナトリウムメトキサイド0.02モル、BYK370(BYK−CHEMIE社製水酸基含有ポリエステル変性ジメチルポリシロキサン:25%)が1質量%となるようにγ−ブチロラクトンと共に仕込みモノマー濃度を50質量%とした。この溶液を撹拌しながら100℃で2時間反応させた後180℃で更に3時間反応させた。Nメチル2ピロリドンで約20%に希釈しながら室温まで冷却した溶液を水中に投入してポリマーを沈澱させ濾過し、シリコーン変性ポリアミド樹脂を得た。
(色材層の形成)
厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材シートに用い、その一方の面に、下記の組成より成る色材層塗工液を、グラビアコーティングにより乾燥塗布量が0.7g/m2になるように塗布、乾燥して色材層を形成した。
<色材層塗工液>
C.I.ソルベントブルー63 6.0部
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業社製) 3.0部
メチルエチルケトン 45.5部
トルエン 45.5部
次に、下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。得られた耐熱滑性層用塗工液を、上記色材層塗工済フィルムの、色材層が形成されている面とは反対側の面に、グラビアコーティングにより乾燥塗布量が0.4g/m2になるように塗布、乾燥して耐熱滑性層を形成し、熱転写シートを作製した。なお、数値は固形分量である。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 67.5部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 22.5部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 71.25部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 23.75部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 5.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 72.75部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 24.25部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 3.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 74.25部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 24.75部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 1.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 37.5部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 12.5部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 50.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 18.75部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 6.25部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 75.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 72.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 8.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 76.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 4.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 40.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 40.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 16.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 64.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 8.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 72.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
金属石鹸(ステアリン酸亜鉛、商品名SZ−PF、堺化学工業社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス420、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス490、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス3000、数平均分子量3000、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス2000、数平均分子量2000、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス1000、数平均分子量1000、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス850、数平均分子量850、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
分岐鎖ポリエチレンワックス(商品名ペトロライトEP−1100、数平均分子量1100、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 65.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 25.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 64.5部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 24.5部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス3000、数平均分子量3000、東洋ペトロライト社製) 1.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 62.5部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 22.5部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス3000、数平均分子量3000、東洋ペトロライト社製) 5.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 30.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 10.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス3000、数平均分子量3000、東洋ペトロライト社製) 50.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 22.5部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 7.5部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 10.0部
直鎖型ポリエチレンワックス(商品名ポリワックス3000、数平均分子量3000、東洋ペトロライト社製) 60.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをトルエン/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た以外は、実施例1と同様にして耐熱滑性層を形成し、熱転写シートを作製した。
ポリアミドイミド樹脂(商品名HR−15ET、東洋紡績社製) 60.0部
ポリアミドイミドシリコーン樹脂(商品名HR−14ET、東洋紡績社製) 20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをトルエン/メチルエチルケトン=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た以外は、実施例1と同様にして耐熱滑性層を形成し、熱転写シートを作製した。
ブチラール樹脂(商品名エスレックBX−1、積水化学工業社製) 60.0部
シリコーン変性ブチラール樹脂(商品名ダイアロマーSP−712、大日精化工業社製)
20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをトルエン/メチルエチルケトン=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た以外は、実施例1と同様にして耐熱滑性層を形成し、熱転写シートを作製した。
アクリル樹脂(商品名ダイヤナールBR−85、三菱レイヨン社製) 60.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(商品名サイマックUS−270、東亜合成社製)
20.0部
エトキシ化アルコール変性ワックス(商品名ユニトックス750、東洋ペトロライト社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
低分子量ポリエチレン(商品名ポリワックス400、東洋ペトロライト社製)20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
脂肪酸(ステアリン酸、日本精化社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
脂肪酸アミド(ステアリン酸アマイド)(商品名脂肪酸アマイドS、花王社製)
20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
脂肪酸アマイド(オレイン酸アマイド)(商品名脂肪酸アマイドO−N、花王社製)
20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
金属石鹸(ステアリン酸亜鉛)(商品名SZ−PF、堺化学工業社製) 20.0部
下記の配合に従って各材料を混合し、混合して得られたものをメタノール/エタノール=1/1で固形分20%になるように調整、攪拌した後に、ペイントシェーカーで1時間分散処理を行い、耐熱滑性層用塗工液を得た。この耐熱滑性層用塗工液を使用した点以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
製造例1で製造したポリアミド樹脂 60.0部
製造例2で製造したシリコーン変性ポリアミド樹脂 20.0部
脂肪酸エステル(ステアリルステレート)(商品名エキセパールSS、花王社製)
20.0部
(耐熱性及び滑性)
上記の各熱転写シートを、三菱電機社製昇華型プリンターCP9000D用熱転写受像シートと組み合わせ、以下の条件で印画時の動摩擦係数を測定し、下記の評価を行った。なお、印画及び動摩擦係数の測定には、特開2003−300388号公報で記載されている摩擦力測定機能付熱転写プリンターを使用した。
サーマルヘッド:東芝ホクト電子社製サーマルヘッド、ヘッド抵抗値6549Ω
ライン速度:1ms/Line
パルスデューティ:90%
印加電圧:29.00V
印圧:40N
上記の条件で、階調値を5刻みに変更してベタパターンを印画し、シワやスティッキング、耐熱滑性層のかき取られ等の不具合が発生するよりも1つ弱いエネルギーを最高印画階調値とし、各熱転写シートの印画性能を下記の基準にて評価した。
○:最高印画階調値が255である
△:最高印画階調値が230以上254以下である
×:最高印画階調値が229以下である
なお、印画データの階調値は、255階調が100%ベタに相当するものとし、印画時の階調値を255で割った割合が最大印加エネルギーに対するそのパターンの印加エネルギーである(例えば、印画時の階調値が210階調であれば、210/255=0.823、即ち、82%ベタということとなる)。従って、最高印画階調値が高いほど、高い印加エネルギーに耐えられるといえる。結果を表1に示す。
また、上記の最高印画階調値のベタバターンと、128/255階調(グレー)のベタパターン印画を行い、動摩擦係数が0.4未満のものを◎、0.4以上0.5未満のものを○、0.5以上のものを△とした。
なお、表1中の「高濃度部」は最高印画階調値のベタパターンで印画したものを表し、「中間濃度部」は128/255階調のベタパターンで印画したものを表す。
上記の各熱転写シートを、三菱電機社製昇華プリンターCP9550Dでベタパターンとハーフグレーの連続パターンを印画し、尾引きによる印画不良の発生の有無を目視にて観察し、下記の基準において評価した。
○:尾引きの発生なし
×:尾引きの発生あり
Claims (6)
- 基材の一方の面に色材層を有し、前記基材の他方の面に耐熱滑性層を有する熱転写シートであって、
前記耐熱滑性層は、ポリアミド樹脂、シリコーン変性ポリアミド樹脂、及び、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有する
ことを特徴とする熱転写シート。 - ポリアミド樹脂とシリコーン変性ポリアミド樹脂との混合比(ポリアミド樹脂/シリコーン変性ポリアミド樹脂)は、固形分質量比で1/5〜10/1である請求項1記載の熱転写シート。
- エトキシ化アルコール変性ワックスの含有量は、耐熱滑性層中3〜50質量%である請求項1又は2記載の熱転写シート。
- 耐熱滑性層は、更に数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスを含有する請求項1、2又は3記載の熱転写シート。
- 数平均分子量1000以上の直鎖型ポリエチレンワックスの含有量は、耐熱滑性層中1〜50質量%である請求項4記載の熱転写シート。
- 耐熱滑性層は、更に金属石鹸を含む請求項1、2、3、4又は5記載の熱転写シート。
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