JP3992417B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に開口する陳列室を有し、この陳列室内に商品を収納陳列して成るショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のショーケースは、例えば特開平11−63770号公報に示される如く、ショーケースは、断面略コ字状の断熱壁と、据え付け現場においてこの断熱壁の両側に取り付けられる側板とから構成されている。断熱壁の内側には、間隔を存して仕切板が取り付けられており、仕切板の内側には貯蔵室(陳列室)が構成されている。そして、この貯蔵室(陳列室)内には複数段の棚が架設されており、係る棚上に商品が陳列されていた。
【0003】
しかしながら、係るショーケースでは、上段への商品陳列作業は、大変なものであり、特に比較的背の低い店員等が上段の奥へ商品を陳列することは、困難なものであった。そこで、商品陳列作業を改善するため、陳列室上部に上下に延在する蛇行状の商品通路が内部に構成された商品ラックを設け、この商品ラックの商品通路上部に形成された商品充填口から商品を充填し、商品通路下部に形成された商品取出口から商品を取り出すショーケースが考えられている。また、このショーケースの陳列室下部にはデックパン上に商品を陳列する下部陳列室が構成されている。
【0004】
また、係るショーケースでは、商品ラックの商品充填口前側となる前面開口に、扉が形成されていると共に、この前面開口上部にはショーケース下部に設置された冷却器により冷却された冷気を吐出するための吐出口が形成され、前面開口下縁には吸込口が形成されている。
【0005】
そして、前記前面開口上部に形成された吐出口から吐出された冷気は、前記扉の内側に沿って降下すると共に、前記商品ラックに充填された商品の冷却を行なっている。また、扉の内側に沿って降下した冷気は、下部陳列室を冷却すると共に前記開口下縁に形成された吸込口から吸い込まれていた。
【0006】
しかしながら、従来のショーケースでは、商品ラックと側板間に隙間が形成されていたため、前面開口上部から吐出された冷気は、扉の内側に沿って降下した後、係る隙間から下部陳列室内に侵入していた。そのため、前面開口部に冷気にエアーカーテンを形成することができなくなり、開口部から外気が侵入し、冷却効率が下がる問題があった。
【0007】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷気のエアーカーテンの乱れを防止すると共に、陳列室下部の冷却不良を未然に解消することができるショーケースを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のショーケースは、断面略コ字状の断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板により構成され、前面に開口する陳列室と、この陳列室内底部に構成され、商品を載置陳列する下陳列部と、陳列室内上部に取り付けられ、上下に延在する蛇行状の商品通路が内部に構成された商品ラックと、側板と該商品ラックの間に形成された隙間と、商品ラックの上部前面を開閉自在に閉塞する扉とを備え、この扉の内側に位置する陳列室内上部には冷気吐出口を形成して成るものであって、商品ラックと側板間の前記隙間に、当該商品ラックに沿って風向板を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、断面略コ字状の断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板により構成され、前面に開口する陳列室と、この陳列室内底部に構成され、商品を載置陳列する下陳列部と、陳列室内上部に取り付けられ、上下に延在する蛇行状の商品通路が内部に構成された商品ラックと、側板と該商品ラックの間に形成された隙間と、商品ラックの上部前面を開閉自在に閉塞する扉とを備え、この扉の内側に位置する陳列室内上部には冷気吐出口を形成して成るショーケースにおいて、商品ラックと側板間の前記隙間に、当該商品ラックに沿って風向板を設けたので、陳列室内上部から吐出された冷気は風向板に沿って下部陳列部に流下することができるようになる。
【0010】
これにより、陳列室内上部から吐出された冷気が商品ラックと側板との間の隙間を通過して、冷気のエアーカーテンが乱され、下部陳列部が冷却不良となることを未然に防止することができるようになる。
【0011】
請求項2の発明のショーケースは、請求項1の発明に加えて、扉の下側には、冷気吐出口から吐出された冷気の一部を側板の前縁側に分流する分流板を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に加えて、扉の下側には、冷気吐出口から吐出された冷気の一部を側板の前縁側に分流する分流板を設けたので、側板内側に生じる結露を未然に回避することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明のショーケース1の正面図、図2はショーケース1の縦断側面図である。本発明のショーケース1は、例えばスーパーマーケットなどの店舗内に据え付けられる冷蔵タイプの縦型オープンショーケースであり、本体を構成する断面略コ字状の断熱壁2と、この断熱壁2の両側に取り付けられる詳細は後述する側板3、3とから構成されている。なお、本実施例の側板3は、前部が、上部から下部にかけて湾曲して徐々に広く形成されている。
【0014】
断熱壁2の内側には間隔を存して仕切板4が取り付けられており、断熱壁2と仕切板4間には、ダクト5が形成されており、仕切板4の内側には、陳列室9が構成されている。また、断熱壁2の外側には、間隔を存して外側仕切板6が取り付けられており、断熱壁2と外側仕切板6間には、廃熱ダクト7が形成されている。
【0015】
陳列室9の上部には、商品ラック10が複数架設される。この商品ラック10は、熱伝導性材料により構成された鋼板製材料を上下方向に多数の商品コラム31が積み重なるように配置されていると共に、蛇行状の商品通路32が形成され、同じ商品通路32を形成する商品コラム31は、同種類の商品が充填される。各商品コラム31内には、上下に一列収納可能となっており、この商品コラム31の上端部には、商品充填口33が形成されていると共に、下端部には商品取出口34が形成されている。また、商品取出口34には、商品押さえ具36が設けられており、上方から充填落下された商品が商品コラム31から落下することを防止している。
【0016】
更に、商品充填口33には、商品コラム31の最上端の商品を転動不能とするための商品保持具35が設けられており、商品保持具35に載置される商品は、後述する扉8の透明なガラス部材11越しに販売時においてディスプレイとして、各商品ラック10に充填された商品が見えるようになっている。
【0017】
一方、陳列室9の底部には図示しないローラーを備え、少許前方に傾斜したデックパン12が取り付けられており、このデックパン12の上面は、商品を載置陳列する下陳列部26が形成されている。
【0018】
前記断熱壁2の下端前面には、上方に向けてデックパン12の位置まで垂直に起立した前面部2Aが形成されており、係る前面部2Aの上端から下陳列部26を構成する位置まで、例えばガラス部材により構成される前面部材28が設けられている。尚、係る前面部材28においても前記側板3の湾曲形状と合致させるため、上部から下部にかけて徐々に湾曲形状とされている。また、前面部材28の内方には所定の間隔を存してデックパン12の前端から上方に向けて起立するアクリル板29が設けられている。
【0019】
一方、前面開口部27の上縁には第1の吐出口21が形成されており、この第1の吐出口21は、前記ダクト5と連通している。また、前記前面部材28とアクリル板29の間には吸込口22が形成され、前記底部ダクト13と連通している。また、前記仕切板4には前面部材28の上端の高さより少許低い位置に第2の吐出口23が形成されており、この第2の吐出口23には、陳列室9側に突出して形成された可動式のフィン24が設けられている。この第2の吐出口23は第1の吐出口21から吐出される冷気吐出量に比して少ない吐出量とされるように調整される。
【0020】
そして、デックパン12の下方は、前記ダクト5に連通した底部ダクト13とされている。この底部ダクト13内には送風機14が設置されると共に、冷却器16が配設されている。
【0021】
また、断熱壁2の下部には、機械室17が構成されており、この機械室17内は、前記廃熱ダクト7と連通している。機械室17内には、前記冷却器16と共に環状の冷凍サイクルを構成する図示しない圧縮機、凝縮器等が配設されている。また、機械室18の前面には、開閉自在に取り付けられたフロントパネル19が設けられており、このフロントパネル19の前面には、吸気口20が複数形成されている。
【0022】
他方、陳列室9上部の前面開口部27には、図3に示す如く上側に枢設されると共に上下に回動可能な扉8が開閉自在に設けられている。この扉8は磁性材料にて構成されていると共に、前面には透視可能なガラス部材11を備えていると共に、陳列室9の開口部27の上縁及び上部両側縁に設けられた扉受け15にて閉塞されている。そして、この扉8の例えば左側方の内面には、一端が前記扉受け15に接続されると共に、常時この扉を開く方向、即ち上方に付勢するたガスダンパー40が設けられている。
【0023】
更に、扉受け15の両側縁の前面には、図4に示す如き所定の高さを有する取付部材41によって固定される磁石部材42、42が取り付けられている。この扉8を開放する際には、扉受け15が設けられていない扉8の下端に手指をかけ、磁石部材42、42と扉8の結合を開放するように前方に引くことにより開放される。
【0024】
これにより、扉8は上方に付勢されるガスダンパー40によって上方に開放される。このとき、扉8は上下に回動されて開閉されるため、使用者が扉8を避けることなく扉8の開閉を行うため、使用者の作業の妨げを未然に回避することができる。
【0025】
また、扉8は扉受け15に設けられた磁石部材42によって閉塞時の扉8を固定することができるようになると共に、使用者が磁石部材42と扉8との結合を解くことによって容易に開放することができる。
【0026】
更に、磁石部材42は、所定の高さを有する取付部材41に設けられているため、扉受け15との間に所定の隙間を形成することができ、この隙間に手指を挿入し容易に扉8の開閉を行なうことができる。
【0027】
また、扉8の側方下端には、錠受け43が設けられている。この錠受け43は図3に示す如く断面略L字状部材により構成されており、一方の面が扉8に固定されると共に、他方の面の下部には後述するロック機構44を受けるための図示しない孔が形成されている。
【0028】
扉8に形成された前記錠受け43が設けられている位置に相当する扉受け15には、上下に引掛棒45が移動可能とされるロック機構44が取り付けられている。このロック機構44は、扉8の閉塞時において、引掛棒45を上部に移動させ扉8に形成された錠受け43の孔に挿入することにより、扉8の開放を禁止するものである。また、この扉8の開放の禁止を解除する際には、ロック機構44の引掛棒45を下部に移動させ、前記錠受け43との結合を解除することにより、扉8の開放を可能とする。
【0029】
これにより、使用者が商品充填時以外は、ロック機構44によって扉8の開放を禁止とすることによって、顧客が誤って扉8を開放し、扉8が開放された状態で放置されることによる冷気の流れの乱れを未然に防止することができ、ショーケース1自体の冷却効率の低下を未然に回避することができる。更に、顧客が誤って商品取出口34以外の場所から商品を取り出すことを未然に防止することができるようになる。
【0030】
一方、扉8の下方において前記側板3と商品ラック10との間には隙間が形成されている。この扉8の下端から商品ラック10の下端までに形成される隙間には、側板3の形状に対応した断面略コ字状の風向板46が設けられている。この風向板46は、商品ラック10の前端と略面一となるように設けられている。
【0031】
また、扉8の下方に対応する側板3の内面には、図5に示す如く略断面L字状の分流板47が設けられている。この分流板47は、扉8の下端の形状によって取り付けられており、上方から降下した冷気の一部が側板3の内面に吹き付けられると共に、その他の冷気は、分流板47の後方から風向板46に沿って降下される。
【0032】
以上の構成により、前記送風機14が運転されると、底部ダクト13内の空気は、後方のダクト5に向けて吹き出され、冷却器16と熱交換した後吹き上げられ、冷気の一部は、仕切板4の背面に形成された第2の吐出口23からわずかな冷気が吐出される。そして、残りの冷気は、開口部27上縁の第1の吐出口21から吐出され、係る冷気は扉8の内側、即ち、扉8の内方と商品ラック10の前記商品保持具にディスプレイ用として保持された商品との間及び商品取出口34に載置される商品に沿って冷気が降下する。
【0033】
このとき、扉8の側方から下方に降下した冷気は、前記風向板46に沿って下陳列部26に降下され、開口部27下縁に形成された吸込口22より底部ダクト13に帰還し、送風機14に再び吸い込まれる。
【0034】
これによって、陳列室9の開口部27には冷気エアーカーテンが形成され、開口部27からの外気の侵入が阻止若しくは抑制され、陳列室9内の冷却不良を未然に回避することができるようになる。そして、冷気エアーカーテンの一部が陳列室9内の上部に侵入して陳列室9上部、すなわち商品ラック10の商品を冷却すると共に、仕切板4に形成された第2の吐出口23から吐出される冷気によって下陳列部26は冷却される。
【0035】
このとき、風向板46の前方に位置する詳細は後述する側板3の内面は、鋼板により構成されているため、前記冷気のエアーカーテンによって冷却され、結露が発生し易い。しかし、上述の如く風向板46の上部には分流板47が形成されているため、結露の発生しやすい側板3の内面に冷気が流下するため、未然に結露の発生を防止することができるようになる。
【0036】
他方、前記断熱壁2の上部前端に位置する前記外側仕切板6には、外側吐出口25が形成されており、この外側吐出口25は、前記廃熱ダクト7と連通している。また、前記外側仕切板6の上面後部には図示しない開口が形成されている。
【0037】
そして、前記冷凍サイクルが運転されると、機械室17内において前記圧縮機及び凝縮器によって加熱された空気は、排熱ダクト7を通過して、大半は外側仕切板6の上面後部に形成された開口より排気され、一部は、外側吐出口25より扉8の外側に吐出される。これによって、扉8は加熱され、未然に結露の発生を防止される。
【0038】
次ぎに、図6乃至図10を参照して側板3について説明する。図6は側板3の断熱材充填時の説明のための平面図、図7は図6のA−A断面図、図8は図6のB−B断面図、図9は図6のC−C断面図、図10は図6のD−D断面図を示している。側板3は鋼板製の内板50と、硬質合成樹脂にて構成された外板51と、これら内板50と外板51間に発泡充填された断熱材52とから構成されている。また、側板3の下部には下陳列部26内が透視可能とされるためのガラス部材53が設けられ、内板50及び外板51は、このガラス部材53取り付けのための開口54、55がそれぞれ形成されている。
【0039】
ここで、外板51は、周縁が内方に向けて所定曲率で折曲されたフランジ部56が形成されていると共に、図6、図8及び図10に示す如く、外板51の前端、上端、下端前部及び開口55周縁には、フランジ部56から更に内方に折曲して形成される案内部57が形成されている。
【0040】
また、外板51の内面には、内板50と同じ素材により構成される鋼板58が設けられる。この鋼板58は、内板50の外形と略同一の形状に形成されている。これにより、陳列室9内と外部との温度差から、硬質合成樹脂によって構成された外板51と、鋼板製の内板50との膨張率の相違によって生じる外板51の変形を未然に回避することができる。尚、本実施例では、内板50が鋼板製材料にて構成されると共に、外板51が硬質合成樹脂製材料にて構成されているが、例えば、内板50がステンレス製であった場合には、本実施例における鋼板58は、ステンレス製の平板材料にて構成されるものとする。これは、内板50と外板51の構成材料の相違による膨張率の相違によって生じる側板3の変形を防止するためだからである。
【0041】
内板50は、図7に示す如く下端は、外板51のフランジ部56に対応して、略直角に折曲された後、外板51の内面に向けて傾斜面が形成された保持部59が形成されている。また、内板50は、図9に示す如く後端は、外板51のフランジ部56の内面に密着するように、内方に略直角に形成されたフランジ部60が形成されている。
【0042】
また、ガラス部材53が設けられる内板50の開口54と外板51の開口55には、断面略クランク状の取付板61が設けられる。このとき、取付板61の一面は内板50の内面に密着されると共に、他方の面は外板51の案内部57の外面と密着するように設けられる。
【0043】
更に、内板50の開口54と外板51の開口55の少許上方には、内板50と外板51の間隔の寸法と略同一幅の断熱材指向部材65が設けられている。
【0044】
以上の構成により、側板3は、外板51の内面に前記鋼板58が載置され、内板50が外板51の後端から挿入される。このとき、外板51の前端、上端及び下端には案内部57が形成されているため、この案内部57に沿って内板50を容易に挿入することができる。尚、外板51と内板50の端面、即ち、内板50の上端と外板51の案内部57の接触部と、内板50の下端に形成された保持部59と外板51のフランジ部56の接触面と、内板50のフランジ部60の端面と外板51の接触面及び、ガラス部材53を挿入するための取付板61と外板51との間にはシール部材62が設けられている。
【0045】
そして、内板50と外板51が係合された後、内板50の後端及び下端が内方に折曲して形成された取付部63及び64をネジ止めにより固定する。更に、取付部63に予め前記断熱材指向部材65に対向する位置に設けられた断熱材注入孔66より、例えばウレタンなどの断熱材52を注入する。断熱材52の発泡圧によって内板50及び外板51が接着され、側板3が構成される。
【0046】
以上の構成により、外板51には前端、上端及び下端に案内部57が形成されているため、断熱材52の発泡圧によって断熱材52が外部に漏出することを未然に回避することができる。また、側板3のガラス部材53の少許上方には断熱材指向部材65が形成されているため、この断熱材指向部材65に対向する位置から断熱材52が充填されることにより、断熱材52が直接内板50と外板51の接合面に到達し、発泡圧によって断熱材52が漏出することを未然に回避することができる。
【0047】
また、充填された断熱材52はガラス部材53付近に設けられた断熱材指向部材65に到達し、係る断熱材指向部材65付近から断熱材52が発泡し、ガラス部材53付近に断熱材52が密となり、結露が生じやすいガラス部材53付近の断熱効果を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、断面略コ字状の断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板により構成され、前面に開口する陳列室と、この陳列室内底部に構成され、商品を載置陳列する下陳列部と、陳列室内上部に取り付けられ、上下に延在する蛇行状の商品通路が内部に構成された商品ラックと、側板と該商品ラックの間に形成された隙間と、商品ラックの上部前面を開閉自在に閉塞する扉とを備え、この扉の内側に位置する陳列室内上部には冷気吐出口を形成して成るものであって、商品ラックと側板間の前記隙間に、当該商品ラックに沿って風向板を設けたので、陳列室内上部から吐出された冷気は風向板に沿って下部陳列部に流下することができるようになる。
【0049】
これにより、陳列室内上部から吐出された冷気が商品ラックと側板との間の隙間を通過して、冷気のエアーカーテンが乱され、下部陳列部が冷却不良となることを未然に防止することができるようになる。
【0050】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に加えて扉の下側には、冷気吐出口から吐出された冷気の一部を側板の前縁側に分流する分流板を設けたので、側板内側に生じる結露を未然に回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショーケースの正面図である。
【図2】 本発明のショーケースの縦断側面図である。
【図3】 本発明のショーケースの扉の縦断側面図である。
【図4】 図3のショーケースの正面図である。
【図5】 本発明のショーケースの上部の拡大縦断側面図である。
【図6】 側板の構造説明図である。
【図7】 図6のA−A断面図である。
【図8】 図6のB−B断面図である。
【図9】 図6のC−C断面図である。
【図10】 図6のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 ショーケース
2 断熱壁
3 側板
4 仕切板
5 ダクト
6 外側仕切板
7 廃熱ダクト
8 扉
9 陳列室
10 商品ラック
11 ガラス部材
12 デックパン
13 底部ダクト
15 扉受け
16 冷却器
17 機械室
20 吸込口
21 第1の吐出口
22 吸込口
23 第2の吐出口
25 外側吐出口
26 下陳列部
27 前面開口部
28 前面部材
29 アクリル板
31 商品コラム
32 商品通路
33 商品充填口
34 商品取出口
35 商品保持具
46 風向板
47 分流板
Claims (2)
- 断面略コ字状の断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板により構成され、前面に開口する陳列室と、この陳列室内底部に構成され、商品を載置陳列する下陳列部と、前記陳列室内上部に取り付けられ、上下に延在する蛇行状の商品通路が内部に構成された商品ラックと、側板と該商品ラック間に形成された隙間と、前記商品ラックの上部前面を開閉自在に閉塞する扉とを備え、この扉の内側に位置する前記陳列室内上部には冷気吐出口を形成して成るショーケースにおいて、
前記商品ラックと側板間の前記隙間に、当該商品ラックに沿って風向板を設けたことを特徴とするショーケース。 - 扉の下側には、冷気吐出口から吐出された冷気の一部を側板の前縁側に分流する分流板を設けたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
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