JP5611616B2 - オープンショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、前面に開口する貯蔵室内に棚を設けて成るオープンショーケースに関するものである。
従来よりこの種オープンショーケースは、例えば特許文献1に示される如く、前面に開口する断面略コ字状の断熱壁内を仕切板にて仕切り、この仕切板の前側を貯蔵室とし、後側をダクトとしている。そして、前記貯蔵室内には商品を陳列するための棚装置を複数段架設すると共に、ダクト内には冷却器と送風機を設置し、この冷却器により冷却された冷気を送風機にて前記開口上縁の冷気吐出口から吐出し、開口下縁の冷気吸込口から吸い込む。これによって、開口に冷気エアーカーテンを形成しつつ、一部を貯蔵室内に循環させて、各棚上の商品を冷却する方式とされていた。
特開平11−241880号公報
複数段架設された棚には、それぞれ商品が陳列されることとなるが、商品によっては、その販売形態などによりその販売が制限される場合がある。例えば、医薬品などの場合、薬事法によりその販売時間帯などが制限される場合がある。販売が制限された商品が、当該制限がない商品と同一のショーケースにおいて陳列されていると、どの商品が販売制限されているが否かが不明瞭となり、個別に販売制限がある旨の表示等を行っても、その陳列形態が複雑化する。これにより、顧客はその販売制限がある商品であるにもかかわらず、商品を陳列棚から取り出してしまう不都合が生じる。
商品の販売制限の条件に該当する度に該当商品を当該棚から搬出する作業を行うことが考えられるが、係る作業は煩雑となる。また、当該商品を搬出した後も販売制限の条件解除後における販売に供すべく、別置きの設備において所定温度に冷却しておく必要がある。
そこで、特定の商品が陳列された棚の前面を閉塞するカバーを着脱自在に設けたオープンショーケースが開発されている。この場合、棚上の空間前部を前方に開放した状態と、閉じた状態とに変更可能とするカバーを棚の前端部に設けられたプライスカードを取り付けるための溝などに差し込みことで設けていた。
しかしながら、かかる構成では、顧客が故意にカバーを取り外してしまい、販売を制限したい商品が取り出されてしまう問題がある。また、当該カバーが設けられる棚を引出自在の可動棚により構成することで、陳列室内に収納された状態では、カバーの上端が直ぐ上の棚下面に近接若しくは、陳列室の前面開口上縁に近接することで当該カバーの取り外しを不能とし、棚が引き出された状態で、カバーを取り外し可能としている。この場合、顧客が故意に可動棚を引き出してしまうとカバーが設けられていても、当該棚上に陳列収納された商品が取出可能となってしまう。
そのため、より厳格な商品の販売規制を容易に実現することができるオープンショーケースが開発が望まれていた。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、棚上に商品を陳列したままで、簡素な構成にて特定の商品の販売制限等を円滑に、且つ、厳格に行うことを可能とするオープンショーケースを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のオープンショーケースは、前面に開口する陳列室内に商品陳列用の複数段の棚を設けて成るものであって、複数段の棚のうちの特定の棚上の空間が前方に開放した状態と、少なくとも商品の取り出しが不能となるよう当該棚上の空間前部が閉じた状態とに変更可能なカバーと、このカバーにより棚上の空間前部が閉じられた状態から開放された状態への変更を不能とする施錠装置と、陳列室の開口上縁に形成された冷気吐出口と、陳列室の開口下縁に形成された冷気吸込口とを備え、冷気吐出口から冷気を吐出し、冷気吸込口から吸い込むことにより、開口に冷気エアーカーテンを形成すると共に、カバーが棚上の空間前部を閉じた状態で、冷気エアーカーテンの全て、若しくは、一部が当該カバーの前面に沿って流下することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記において、カバーの上部は後方に傾斜していることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、カバーは、最上段の棚の前端部に取り付けられると共に、このカバーの上端は、冷気吐出口、若しくは、その後方に指向することを特徴とする。
請求項4の発明は、上記各発明において、カバーは、棚の前端部に取り付けられると共に、施錠装置は、棚に係脱自在に係合し、施錠された状態でこの棚からのカバーの取り外しを禁止することを特徴とする。
請求項5の発明は、上記において、棚は、引き出し自在の可動棚であり、この棚には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーが設けられ、カバーは当該ストッパーの動作を禁止することを特徴とする。
請求項6の発明は、前記請求項4の発明において、棚は、引き出し自在の可動棚であり、この棚の前部には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーの操作部が設けられ、カバーは当該操作部を前方から覆うことを特徴とする。
本発明によれば、前面に開口する陳列室内に商品陳列用の複数段の棚を設けて成るオープンショーケースにおいて、複数段の棚のうちの特定の棚上の空間が前方に開放した状態と、少なくとも商品の取り出しが不能となるよう当該棚上の空間前部が閉じた状態とに変更可能なカバーと、このカバーにより棚上の空間前部が閉じられた状態から開放された状態への変更を不能とする施錠装置とを設けたことにより、当該カバーにて特定の棚上の空間前部を閉じた状態とすることで、当該棚上の商品を取り出せないようにすることが可能となる。
これにより、例えば薬事法などにより販売形態が制限される商品であっても、当該商品が陳列される特定の棚上の空間前部をカバーにて閉じることにより、顧客が任意に当該商品を取り出して販売に供されてしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
特に、本発明では、カバーにより棚上の空間前部が閉じられた状態から開放された状態への変更を不能とする施錠装置を備えているため、棚上の空間前部が閉じられた状態にて施錠装置にて施錠することにより、閉じた状態を厳格に維持することができ、顧客等により故意にカバーが取り外される等によって、当該前部が閉じられた状態の棚上から商品等が任意に取り出されてしまう不都合を確実に回避することができる。
また、陳列室の開口上縁に形成された冷気吐出口と、陳列室の開口下縁に形成された冷気吸込口とを備え、冷気吐出口から冷気を吐出し、冷気吸込口から吸い込むことにより、開口に冷気エアーカーテンを形成すると共に、カバーが棚上の空間前部を閉じた状態で、冷気エアーカーテンの全て、若しくは、一部が当該カバーの前面に沿って流下することにより、エアーカーテンによりカバー前面が冷却されることで、当該カバー前面に結露が生じてしまい、陳列室内を濡らしてしまう不都合を回避することができる。
また、冷気エアーカーテンの全て、若しくは、一部がコアンダー効果によってカバーの前面に沿って流下させることができ、冷気流の乱れにより、庫内温度が上昇してしまう不都合を回避することができる。
請求項2の発明によれば、上記に加えて、カバーの上部は後方に傾斜していることにより、エアーカーテンを形成する冷気を、後方に傾斜したカバーの上部前面に沿って円滑に流下させることができる。
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、カバーは、最上段の棚の前端部に取り付けられると共に、このカバーの上端は、冷気吐出口、若しくは、その後方に指向することにより、当該カバーの上端の指向方向を調整することで、カバー後面の最上段の棚上の空間内に冷気を流入させるか否か、更には、カバー前面を流下する冷気エアーカーテンを形成する冷気量と、カバー後面に流下して最上段の棚上の空間内に流入する冷気量を調整することが可能となる。
請求項4の発明によれば、上記各発明において、カバーは、棚の前端部に取り付けられると共に、施錠装置は、棚に係脱自在に係合し、施錠された状態でこの棚からのカバーの取り外しを禁止することにより、簡素な構成にて、カバーが棚から取り外されて当該棚上の商品が取り出されてしまう不都合を回避することが可能となる。
請求項5の発明によれば、上記において、棚は、引き出し自在の可動棚であり、この棚には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーが設けられ、カバーは当該ストッパーの動作を禁止することにより、施錠装置にてカバーが棚から取り外し禁止の状態で、可動棚のストッパーが故意に操作されて、当該棚が前方に引き出されることで、当該棚上の商品が取り出されてしまう不都合を防止することが可能となる。
これにより、棚が引出自在の可動棚の場合であっても厳格な商品管理を実現することが可能となる。
請求項6の発明によれば、前記請求項4の発明において、棚は、引き出し自在の可動棚であり、この棚の前部には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーの操作部が設けられ、カバーは当該操作部を前方から覆うことにより、施錠装置にてカバーが棚から取り外し禁止の状態で、可動棚のストッパーが故意に操作されて、当該棚が前方に引き出されることで、当該棚上の商品が取り出されてしまう不都合を防止することが可能となる。これにより、棚が引出自在の可動棚の場合であっても厳格な商品管理を実現することが可能となる。
また、この場合、棚が陳列室内から引き出された状態で、施錠装置にてカバーが棚から取り外し禁止の状態とされ、その後、棚が陳列室内に収納される場合、ストッパーの操作部はカバーに干渉されない。そのため、当該棚上の商品陳列・補充作業性や施錠作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態であるオープンショーケースの正面図である。 図1のオープンショーケースの右側面図である。 図1の上部拡大縦断側面図である。 カバーが取り付けられた棚の斜視図である。 図4の下方斜視図である。 図4の側方斜視図(解錠状態)である。 図4の側方斜視図(施錠状態)である。 図4の縦断側面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施形態であるオープンショーケース1の正面図、図2は図1のオープンショーケース1の縦断側面図、図3は図1のオープンショーケース1の上部拡大縦断側面図をそれぞれ示している。各図において、実施例のオープンショーケース1は、例えばコンビニエンスストアなどに設置されてドリンク類の陳列販売に供されるものであり、前面に開口する断面略コ字状の断熱壁6と、この断熱壁6の左右に取り付けられた側板7、7とから構成されている。
この断熱壁6の内側には仕切板(インテリアリア)8が取り付けられ、その前側を前面に開口する貯蔵室9とし、仕切板8と断熱壁6間をダクト11としている。断熱壁6の天壁6Aは底壁6Bよりも奥側で終了しており、天壁6Aの前端下側、即ち、陳列室9の前面開口2の上縁に冷気吐出口12が形成され、底壁6Bの前端上側、即ち、前面開口2の下縁に冷気吸込口13が形成されて、それぞれダクト11に連通している。
このダクト11内には冷却装置の冷凍サイクルを構成する図示しない冷却器と送風機が設置され、断熱壁6の底壁6B下側に構成された機械室内には、前記冷却器と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び凝縮器用送風機などが設置されている。
そして、貯蔵室9内の両側には上下に所定間隔で複数の係合孔18が穿設された棚支柱17、17が取り付けられており、この棚支柱17、17間に渡って詳細は後述する商品陳列用の棚3が上下複数段に渡って架設されている。各棚3上の空間(商品陳列スペース)後方に対応する仕切板8には、左右に渡ってパンチングにより穿設された複数の冷気吹出孔10が形成されている。尚、各冷気吹出孔10は、上段の棚3に対応して形成されているものほど穿設数が少なく、下段の棚3に対応して形成されているものほど穿設数が多いものとされているまた、各冷気吹出孔10は、それぞれダクト11に連通している。
これにより、前記冷却装置の圧縮機とダクト11内に配設された送風機が運転されると、ダクト11内に配設された冷却器が冷却作用を発揮する。この冷却器にて冷却されたダクト11内の冷気は、送風機にて吸い上げられて上方に吹き上げられ、やがて最上部の冷気吐出口12から陳列室9内に吐出される。
本実施例では、冷気吐出口12から陳列室9内に吐出される冷気の風向を調整する風向板34(図3参照)が冷気吐出口12に形成されている。この風向板34は、前下方に向けて傾斜して設けられており、冷気吐出口12から吐出される冷気は、陳列室9の前下部に向けて指向される。これにより、陳列室9の前面開口2の上縁に形成された冷気吐出口12から吐出された冷気は、前面開口2の下縁に形成された冷気吸込口13に吸い込まれることにより、陳列室9の前面開口2には、冷気エアーカーテンが形成される。
また、仕切板8には、ダクト11内と陳列室9内とを連通する冷気吹出孔10が複数形成されているため、各冷気吹出孔10を介して、陳列室9内に架設された各棚3上の空間には、後方から冷気が吹き出される。尚、仕切板8に穿設される冷気吹出孔の数により各棚3上方への冷気吹出量を調整しても良いが、これに限定されるものではなく、形成される冷気吹出孔10の穿設面積によって調整しても良い。
そして、陳列室9内に吐出或いは吹き出された冷気は、最終的に冷気吸込口13からダクト11内に帰還する循環を行う。これにより、陳列室9内は、所定の温度に冷却される。
次に、図4乃至図8を参照してカバー50が着脱自在に取り付けられる棚3について詳述する。図4はカバー50が取り付けられた棚3の斜視図、図5は図4の下方斜視図、図6は図4の側方斜視図(解錠状態)、図7は図4の側方斜視図(施錠状態)、図8は図4の縦断側面図をそれぞれ示している。
棚3は、後端に上下所定間隔を有して後方に突出する鉤状の複数の係合爪22A・・を有して前方に延在する左右一対のブラケット22、22と、このブラケット22の内側に前後摺動自在に取り付けたレール部材23と、このレール部材23に摺動自在に係合支持された可動棚24とから構成されている。
ブラケット22の前部には左右に渡ってブラケット22、22を相互に連結する取付金具26がネジ止めされており、後端の係合爪22A・・をそれぞれ左右の棚支柱17の係合孔18に挿入係合することにより着脱自在に棚支柱17に保持される。前記取付金具26には係合板27がネジ止めにより固定されている。この係合板27の前側には、その上面が後方に高く傾斜した傾斜面27Aが形成され、この傾斜面27Aの後側に連続して係合部27Bが形成されている。
可動棚24は周囲に商品落下防止用のフランジ28を有した鋼板にて構成され、下面ほぼ中央には左右に渡って補強金具29が溶接固定されている。本実施例では、補強金具29は、下方に向けて突出して形成されており、その下面両端には、弾力性を有したステンレス板にて構成されたストッパー30がそれぞれ固定されている。
各ストッパー30は、後端を補強金具29にネジ止めされて前方に延在し、その先端には下方に折曲した係止部30Aと、この係止部30Aの前端にそれに連続して前方に高く傾斜した案内部30Bが形成されている。更に、その案内部30Bの前端は前方に略水平に延在した後、その前端が一旦下方に向けて折曲され、その端部が後方に折曲されて形成される操作部30Cが形成されている。
このストッパー30の係止部30Aは、可動棚24が陳列室9内の所定位置に収納されている状態(図5や図8の状態)で係合板27の係合部27Bに係合しており、それによって可動棚24はブラケット22に対して移動不能とされ、非係合状態では前記レール部材23によりブラケット22に対して所定範囲内で前後方向に摺動可能とされる。
そのため、可動棚24を陳列室9内から引き出す場合には、可動棚24の下面に設けられたストッパー30の操作部30Cを持ち上げることにより、その弾性により上方に変形させ、係合部30Aとブラケット22に設けられた係合板27の係合部27Bとの係合を解除させ、可動棚24の前方への移動が許容される。そして、レール部材23によりブラケット22に対して可動棚24を前方に摺動させる。
そして、可動棚24を陳列室9内に収納する場合には、当該可動棚24を後方に押し込み、その際の押し込み力によって、可動棚24側のストッパー30の係合部30Aがブラケット22の係合板27の傾斜面27Aに沿って後方に押し上げられた後、当該傾斜面27Aの後側に連続して形成される係合部27Bに落ち込み、ストッパー30の係合部30Aと当該係合部27Bとの係合によって、可動棚24の前方への移動が規制される。
また、この可動棚24の前端は、上方に向けて略直角にフランジ28が折曲形成され、その上端は、再度、可動棚24上方に位置する後方(仕切板8方向)に略直角に折曲されてガード41が形成される。そして、このガード41には、詳細は後述する施錠装置45の係合ピン(係合部)46が挿入係合される係合孔42が貫通形成されている。
そして、この可動棚24の前端には、左右に渡って断面略L字状の固定板43が設けられる。この固定板43は、前壁43Aが可動棚24の前端と所定の間隔を存するように、その下壁43Bが可動棚24の下面前端部に固定される。この固定板43の前壁43Aには、カバー50が取り付けられていない状態で、棚飾り35が左右に渡って取り付け可能とされる。図1及び図2では、最上段の棚3を除く棚前端部に取り付けられている。
この棚飾り35は内部を透視可能とする透明材料にて構成されており、後面には下方に開口した係止部が形成され、当該係止部の前面には、上方に開口した溝が形成されている。これにより、固定板43の前壁43Aに、下方に開口して形成される係止部を、上方から覆い被せることにより、当該前壁43Aが挿入係合され、当該棚飾り35が可動棚24に着脱自在に取り付けられる。そして、この棚飾り35の溝は、上方に開口し、内部にプライスカードを挿入して取り付けるための溝として用いられる。
一方、当該棚3の前端には、対応する棚3上の空間が前方に開放した状態と、当該空間前部が閉じた状態とに変更可能なカバー50が着脱自在に取付可能とされる。当該カバー50は、板状部材にて構成されており、棚前端の左右方向に延在し、且つ、当該棚3上の空間を前方に位置して上下に延在して構成される。
本実施例では、カバー50が棚前端に取り付けられた状態で、高さ寸法は、当該棚3の直ぐ上の棚3の下端に近接、又は、当接、若しくは、当該棚3が最上段の棚である場合には、冷気吐出口12、若しくは、その後方に近接する寸法とする。
即ち、カバー50は、棚3に取り付けられた状態で、上端と直ぐ上の棚3との間隔、若しくは、前面開口2上縁との間隔は、少なくとも当該棚3に陳列される商品Sの幅寸法よりも小さい寸法に形成され、当該カバー50にて棚3上の空間前部が閉じられた状態で棚3上の商品Sを外部に取り出し不能とする寸法とされる。
また、当該カバー50の両端と側板7との間隔も、少なくとも当該棚3に陳列される商品Sの幅寸法よりも小さい寸法に形成され、当該カバー50にて棚3上の空間前部が閉じられた状態で棚3上の商品Sを外部に取り出し不能とする寸法とされる。
このカバー50の下端は、上記ストッパー30の操作部30Cに対応する位置を除き、略直角に後方に折曲して下フランジ51が形成される。この下フランジ51は、棚3の前端部下面、本実施例では、棚前端部に設けられる固定板43の下壁43Bの下面に当接する。
また、このカバー50の後面には、断面略L字状の保持部材52の前壁が溶接又はネジ止めなどによって固定されている。この保持部材52の上壁52Aは、カバー50の下フランジ51と所定の間隔を存して配置される。当該間隔は、棚3の前端部が略きっちりと収納可能な寸法とされる。そして、この保持部材52の上壁52Aには、棚前端部に構成されるガード41に形成された係合孔42と重合する位置に、施錠装置45の係合ピン(係合部)46が挿脱自在とされる切欠53が形成されている。
そして、カバー50には保持部材52の上側に位置して施錠装置45が設けられる。本実施例では、当該施錠装置45は、所謂シリンダー錠により構成されており、鍵挿入口45Aがカバー50の前面に臨んで配設され、図示しない鍵の挿入、回動操作によって回動自在とされる係合ピン(係合部)46が棚3前端部上方に配設される。
これにより、棚3の前端部にカバー50が前方から差し込まれ、カバー50の下フランジ51が固定板43の下壁43A下面に、カバー50の上壁52Aが棚3のガード41上面に、更には、カバー50の後面が固定板43の前壁43Aに当接した状態で、棚3前端部にカバー50が着脱自在に取り付けられる。
この状態で、カバー50に取り付けられた施錠装置45の係合ピン46は、棚3のガード41に形成された係合孔42上に位置する。これにより、施錠装置45が鍵の挿入、回動操作によって係合ピン46が回動されて、ガード41の係合孔42に係脱自在に係合される。係合ピン46が係合孔42に係合した状態が施錠状態(図7)となり、非係合状態が解錠状態(図6)となる。
また、本実施例では、ストッパー30の操作部30Cに対応する位置におけるカバー50の下端、この場合、カバー50の両側部の下端には、上記下フランジ51よりも下方に延在した後、棚3に設けられるストッパー30の操作部30Cの下側に対応する位置にて後方に略直角に折曲して操作カバー部55、55が形成される。
この操作カバー部55は、ストッパー30の操作部30Cの下側に対応する位置まで延在して構成されている。これにより、ストッパー30の操作部30Cは、この操作カバー部55によって前側及び下側から覆われて、その操作が規制される。
更に、本実施例では、図3に示すように最上段の棚3に取り付けられる当該カバー50の上部は、後方向けて所定角度傾斜して形成された傾斜面50Aとされる。この傾斜面50Aの上端50Bは、冷気吐出口12の後部に指向されている。尚、当該傾斜面50Aの上端部50Bの指向角度は、これに限定されるものではなく、冷気吐出口12の後方に指向させても良い。
即ち、当該カバー50の上端50Bを冷気吐出口12の後方に指向させた場合、カバー50の後方に位置する最上段の棚3上の空間9A内に冷気吐出口12から吐出される冷気が入る量を略零とすることができる。また、カバー50の上端50Bを冷気吐出口12に指向させる角度をより前方に調整することで、最上段の棚3上の空間9A内に冷気吐出口12から吐出される冷気量を増加させることができ、他方、角度をより後方に調整することで、当該空間9A内に吐出される冷気量を減少させることができる。
以上の構成により、医薬品などの薬事法によりその販売時間帯などが制限された商品Sが特定の棚3上、本実施例では、最上段の棚3に陳列された場合について説明する。この場合、当該商品Sの販売が可能な時間帯には、他の棚3と同様に、当該最上段の棚3上の空間9Aが前方に開放した状態とする。これにより、顧客による任意な商品選択及び取出が可能となる。
他方、当該商品Sの販売に制限が課される時間帯では、先ず、当該商品Sが陳列された特定の棚3、この場合最上段の棚3の前端部に上述したようにカバー50を取り付ける。この際、下フランジ51と保持部材52の上壁52A間に棚3の前端部を前方から挿入係合して取り付ける。
そして、カバー50に設けられた施錠装置45の鍵を回動させることにより、係合ピン46が回動し、棚3側に設けられた係合孔42に係合して施錠状態となる。これにより、カバー50は、棚前端部に取り付けられた状態で、前方への移動が係合ピン46と棚3側の係合孔42との係合によって規制されるため、棚3からのカバー50の取り外しが禁止される。
陳列室9内に可動棚24が収納された状態では、カバー50は、棚3に固定されて、その上端が冷気吐出口12(前面開口2上縁)に近接して設けられる。これにより、当該最上段の棚3上の空間9A前部がカバー50によって閉じられた状態とされ、当該棚3上に陳列された販売制限がなされた商品Sが取り出せないようにすることができる。
そのため、一例として薬事法などにより販売形態が制限される商品Sであっても、当該商品Sが陳列される特定の棚3、この場合最上段の棚3上の空間9A前部をカバー50にて閉じることにより、顧客が任意に当該商品Sを取り出し販売に供されてしまう不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、当該商品Sに応じた適切な陳列販売形態を実現することができる。
これにより、最上段の棚3に限らず、前端部に係合孔42を有するガード41を有する特定の棚3上の空間前部をカバー50にて選択的に閉じた状態とすることが可能となる。そのため、商品Sの陳列パターンに制限されることなく、特定の棚3上の空間のみをカバー50にて選択的に閉じた状態とでき、円滑、且つ適切な陳列販売を実現することができる。
特に、本実施例では、カバー50により棚3上の空間9前部が閉じられた状態から開放された状態への変更を不能とする施錠装置45を備えているため、棚3上の空間9A前部が閉じられた状態にて施錠装置45にて施錠することにより、閉じた状態を厳格に維持することができ、顧客等により故意にカバー50が取り外される等によって、当該前部が閉じられた状態の棚3上から商品等が任意に取り出されてしまう不都合を確実に回避することができる。
棚3の前端部にカバー50が取り付けられると共に、施錠装置45は、棚3に係脱自在に係合し、施錠された状態でこの棚3からのカバー50の取り外しを禁止する構成とされているため、簡素な構成にて、カバー50が棚3から取り外されて当該棚上の商品が取り出されてしまう不都合を回避することが可能となる。尚、本実施例では、施錠装置45をカバー50側に設けているが、これに限定されるものではなく、各棚3側に施錠装置45を設け、カバー50の取り外しを禁止とする構成としても良い。
そして、棚3に取り付けられたカバー50は、棚3の可動棚24が陳列室9内に収納された状態では、当該可動棚24の前方柄の移動を許容及び規制するためのストッパー30の操作部30Cは、カバー50と一体に構成された操作カバー部55にて前方や下方から覆われているため、施錠装置45にてカバー50が棚3から取り外し禁止の状態で、可動棚24のストッパー30が故意に操作されて、当該棚3が前方に引き出されることで、当該棚3上の商品が取り出されてしまう不都合を防止することが可能となる。これにより、本実施例の如く棚3が引出自在の可動棚24の場合であっても厳格な商品管理を実現することが可能となる。
また、この場合、棚3が陳列室9内から引き出された状態で、施錠装置45にてカバー50が棚3から取り外し禁止の状態とされ、その後、棚3が陳列室9内に収納される場合、ストッパー30の操作部30Cはカバー50の操作カバー部55に干渉されない。そのため、当該棚3上の商品陳列・補充作業性や施錠作業性の向上を図ることができる。
尚、本実施例では、操作カバー部55は、ストッパー30の操作部30Cを前方及び下方から覆うかたちで構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ストッパー30の動作、若しくは、操作を禁止するように、棚3の下面とストッパー30の操作部30Cとの間に操作カバー部55を挿入して操作部30Cの動作を禁止する構成としても良い。
これによっても、可動棚24のストッパー30が故意に操作されて、可動棚24が前方に引き出されることで、当該棚3上の商品が取り出されてしまう不都合を防止することが可能となる。そのため、棚3が引出自在の可動棚24の場合であっても厳格な商品管理を実現することが可能となる。
また、本実施例では、最上段の棚3の前端部に取り付けられたカバー50は、その上端50Bが冷気吐出口12の後部に指向されて設けられている。そのため、陳列室9の開口2上縁に形成された冷気吐出口12から開口2下縁に形成された冷気吸込口13に向けて形成される冷気エアーカーテンの一部が当該最上段の棚3の前端部に設けられたカバー30の前面に沿って流下することにより、エアーカーテンによりカバー50前面が冷却されることで、当該カバー50前面に結露が生じてしまい陳列室9内を濡らしてしまう不都合を回避することができる。
また、冷気エアーカーテンの一部をコアンダー効果によってカバー50の前面に沿って流下させることができ、冷気流の乱れにより、庫内温度が上昇してしまう不都合を回避することができる。
特に、本実施例では、カバー50の上部は後方に傾斜していることにより、エアーカーテンを形成する冷気を、後方に傾斜したカバーの上部前面(傾斜面50A)に沿って円滑に流下させることができる。
また、当該カバー50の上端50Bの冷気吐出口12への指向角度を調整することによって、カバー50前面を流下する冷気エアーカーテンを形成する冷気量と、カバー50後面に流下して最上段の棚3上の空間9A内に流入する冷気量を調整することが可能となる。これにより、当該空間9A内に供給される冷気量を調整することができるため、係る空間9Aの冷却温度調整を精度良く行うことができる。
また、当該カバー50の上端50Bを冷気吐出口12後方に指向させることにより、冷気吐出口12から吐出され冷気吸込口13に吸い込まれて形成される冷気エアーカーテンの流れを分流させない構成とすることができる。これにより、冷気エアーカーテンの全てがカバー50の前面に沿って流下することにより、カバー50前面の結露発生を防止できる。
この場合、カバー50後面の最上段の棚3上の空間9A内には前方から冷気が供給されないこととなるが、本実施例では、陳列室9の後方に設けられる仕切板8には、パンチングにて複数冷気吹出孔10が形成されているため、ダクト11内と連通される冷気吹出孔10より冷気の吹出供給が行われ、空間9A内の円滑な冷却を行うことが可能となる。
尚、カバー50にて棚3上の空間9Aの前方が閉じられた状態から前方に開放した状態に変更する場合には、施錠装置45に鍵を挿入し、回動させることで、係合ピン46と棚3側の係合孔42との係合を解除する。そして、カバー50を棚前端部から前方に引き抜くことで、開放した状態に変更することが可能となる。
S 商品
1 オープンショーケース
2 前面開口
3 棚
9 陳列室
11 ダクト
12 冷気吐出口
13 冷気吸込口
24 可動棚
30 ストッパー
30A 係止部
30B 案内部
30C 操作部
41 ガード
42 係合孔
43 固定板
43A 前壁
43B 下壁
45 施錠装置
46 係合ピン(係合部)
50 カバー
51 下フランジ
52 保持部材
52A 上壁
53 係合孔
55 操作カバー部

Claims (6)

  1. 前面に開口する陳列室内に商品陳列用の複数段の棚を設けて成るオープンショーケースにおいて、
    前記複数段の棚のうちの特定の棚上の空間が前方に開放した状態と、少なくとも前記商品の取り出しが不能となるよう当該棚上の空間前部が閉じた状態とに変更可能なカバーと、該カバーにより前記棚上の空間前部が閉じられた状態から開放された状態への変更を不能とする施錠装置と、前記陳列室の開口上縁に形成された冷気吐出口と、前記陳列室の開口下縁に形成された冷気吸込口とを備え、
    前記冷気吐出口から冷気を吐出し、前記冷気吸込口から吸い込むことにより、前記開口に冷気エアーカーテンを形成すると共に、前記カバーが前記棚上の空間前部を閉じた状態で、前記冷気エアーカーテンの全て、若しくは、一部が当該カバーの前面に沿って流下することを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記カバーの上部は後方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のオープンショーケース。
  3. 前記カバーは、最上段の前記棚の前端部に取り付けられると共に、当該カバーの上端は、前記冷気吐出口、若しくは、その後方に指向することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオープンショーケース。
  4. 前記カバーは、前記棚の前端部に取り付けられると共に、前記施錠装置は、前記棚に係脱自在に係合し、施錠された状態で当該棚からの前記カバーの取り外しを禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のオープンショーケース。
  5. 前記棚は、引き出し自在の可動棚であり、該棚には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーが設けられ、前記カバーは当該ストッパーの動作を禁止することを特徴とする請求項4に記載のオープンショーケース。
  6. 前記棚は、引き出し自在の可動棚であり、該棚の前部には当該棚の前方への移動を許容及び規制するためのストッパーの操作部が設けられ、前記カバーは当該操作部を前方から覆うことを特徴とする請求項4に記載のオープンショーケース。
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