JP2014198069A - ショーケース及び物品陳列容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアカーテンを乱すことなく棚板の前端部に物品陳列容器を設置することができるショーケース及び物品陳列容器を提供する。
【解決手段】ショーケース10は、棚板14を有する商品陳列室16と、商品陳列室16の上側に設けられ、下方に向けて空気を吹き出す吹出口30と、商品陳列室16の下側に設けられ、空気を吸い込む吸込口32とを備え、吹出口30から吹き出した空気を吸込口32から吸い込むことで、商品陳列室16の前面側に空気の流れる層であるエアカーテンAを形成するものであり、商品陳列室16の前方に突出するように棚板14の前端部に取り付けされた商品トレイ20を備え、該商品トレイ20の商品収容部36と棚板14との間に、吹出口30から吸込口32へと流れる空気を通過させる空気通過孔40を設けて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品が陳列される物品陳列室の前面側に空気を流してエアカーテンを形成したショーケース及び物品陳列容器に関する。
食品等の商品の温蔵や冷蔵を行うためのショーケースが設置されるコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗では、例えば、商品であるサラダ等が陳列された棚板の前端部に商品トレイ(商品陳列容器)を設置し、この商品トレイ内に少量パックのドレッシング類等を複数種類陳列することが行われている。これにより、客は、購入するサラダに合わせたドレッシングをその好みに応じて選択することができ、利便性が高いものとなっている。
通常、このようなショーケースでは、棚板を複数段設けた商品陳列室の前面開口にエアカーテンを形成することで冷気の漏出を抑制し、商品陳列室の庫内温度を安定化させている。ところが、上記のような商品トレイを商品陳列室の前面側に設置した場合には、その前面上側の吹出口から下側の吸込口へと向かうエアカーテンの空気流れの中に商品トレイが介在してエアカーテンを形成する空気流れが乱され、商品陳列室の庫内温度が不安定になる可能性がある。
そこで、特許文献1には、エアカーテンを形成する空気流れに支障を来たすことなく商品トレイを設置するために、商品陳列室に複数段設置される棚板のうち、所定の棚板を商品トレイが設置された専用の棚板と交換する構成が開示されている。この専用の棚板は、その前端部に商品トレイを一体的に設けつつ、全体として他の棚板と前後方向寸法を一致させたものであり、商品陳列室から前方への商品トレイの突出をなくし、エアカーテンを乱さない構成となっている。
特開2000−287794号公報
ところが、上記特許文献1の構成では、エアカーテンを形成する空気流れを乱さないために、商品トレイを設けた棚板の前後方向寸法を他の棚板よりも短いものとしているため、その棚板自体の商品収納量が低下する。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、エアカーテンを乱すことなく棚板の前端部に物品陳列容器を設置することができるショーケース及び物品陳列容器を提供することを目的とする。
本発明に係るショーケースは、棚板を有する物品陳列室と、前記物品陳列室の上側に設けられ、下方に向けて空気を吹き出す吹出口と、前記物品陳列室の下側に設けられ、空気を吸い込む吸込口とを備え、前記吹出口から吹き出した空気を前記吸込口から吸い込むことで、前記物品陳列室の前面側に空気の流れる層を形成するショーケースであって、前記物品陳列室の前方に突出するように前記棚板の前端部に設けられた物品陳列容器を備え、該物品陳列容器の物品収容部と前記棚板との間に、前記吹出口から前記吸込口へと流れる空気を通過させる空気通過孔を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る物品陳列容器は、棚板を有する物品陳列室の上側に設けられ、下方に向けて空気を吹き出す吹出口と、前記物品陳列室の下側に設けられ、空気を吸い込む吸込口とを備え、前記吹出口から吹き出した空気を前記吸込口から吸い込むことで、前記物品陳列室の前面側に空気の流れる層を形成するショーケースに設置される物品陳列容器であって、当該物品陳列容器は、前記物品陳列室の前方に突出するように前記棚板の前端部に設けられるものであり、物品を収容する物品収容部と前記棚板の前端部に対して取り付けされる取付部との間に、前記吹出口から前記吸込口へと流れる空気を通過させる空気通過孔を有することを特徴とする。
このような構成によれば、棚板の前端部に物品陳列容器を設けるため、物品陳列容器を設置した棚板自体の商品収容量が低減されることなく、該物品陳列容器による利便性が追加される。しかも物品陳列容器の物品収容部と棚板との間に設けた空気通過孔によって、吹出口から吸込口へと向かう空気の流れる層(エアカーテン)での空気流れが乱れることを防止できる。これにより、物品陳列容器による高い利便性と、エアカーテンによる高い保冷性能とを両立させることができる。
前記物品陳列容器は、物品を収容する前記物品収容部と、前記棚板の前端部に対して取り付けされる取付部と、該取付部と前記物品収容部との間を連結する連結部とを有し、該連結部に前記空気通過孔が形成された構成としてもよい。そうすると、物品陳列容器の棚板への設置位置や設置数等に関わらず、物品陳列容器が棚板に装着されている際には必ずエアカーテンの通過用の空気通過孔を設置することができ、空気流れの乱れを確実に防止できる。
前記棚板の前端部には、該棚板の前端面に対して所定の隙間を有して固定されることで、該前端面との間に前記空気通過孔を形成する空気ガイド板が設けられ、前記物品陳列容器は、前記空気ガイド板に対して取り付けされる構成としてもよい。そうすると、物品陳列容器の棚板への設置位置や設置数等に関わらず、棚板の前面側には常にエアカーテンの通過用の空気通過孔が確保され、物品陳列容器が設置されても当然に該空気通過孔が塞がれることはなく、空気流れの乱れを確実に防止できる。
前記物品陳列容器は、前記棚板の前端部に着脱可能であると、その設置や交換のために棚板自体を交換する必要がなく、物品陳列容器の配置や設置数を容易に変更することが可能となり、その利便性が一層向上する。
本発明によれば、物品陳列容器の物品収容部と棚板との間に設けた空気通過孔によって、吹出口から吸込口へと向かう空気の流れる層(エアカーテン)での空気流れが乱れることを防止できる。これにより、物品陳列容器による高い利便性と、エアカーテンによる高い保冷性能とを両立させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るショーケースの構成を模式的に示す側面断面図である。 図2は、図1に示す棚板に対する商品トレイの着脱構造を示す分解斜視図である。 図3は、図2に示す棚板に商品トレイを取り付けた状態での要部拡大側面図である。 図4は、図3に示す商品トレイの構成図であり、図4(A)は、平面図であり、図4(B)は、正面図であり、図4(C)は側面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係るショーケースの構成を模式的に示す側面断面図である。 図6は、図5に示すショーケースの棚板の平面図である。 図7は、図6に示す棚板の前端部周辺を示す側面図である。 図8は、図4に示す商品トレイの変形例に係る商品トレイの平面図である。
以下、本発明に係るショーケースについて、このショーケースに設置される物品陳列容器との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
1. 第1の実施形態に係るショーケースの説明
図1は、本発明の第1の実施形態に係るショーケース10の構成を模式的に示す側面断面図である。このショーケース10は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗に設置され、食品や飲料等の商品の冷凍や冷蔵を行うためのコールドショーケースである。ショーケース10は、コンビニエンスストア等の店舗以外に設置されるものであってもよく、一般的産業分野の工場等に設置され、商品以外の保冷を必要とする各種物品の保管等に用いることもでき、また内部を周囲温度よりも高温とし、物品を高温で保温するホットショーケース等に用いることもできる。
先ず、ショーケース10の全体構成について説明する。
図1に示すように、ショーケース10は、前面に開口12aが形成された略直方体形状の断熱筐体であるケース本体12と、ケース本体12の内部に棚板14を複数段設置して構成された商品陳列室(物品陳列室)16と、開口12aにエアカーテンAを形成すると共に、商品陳列室16内を冷却する空気循環装置18とを有し、所望の棚板14の前端部に商品トレイ(物品陳列容器)20を着脱可能である。
商品陳列室16は、ケース本体12内に画成されており、前面の開口12aを通じて外部と連通し、該開口12aから商品を出し入れすることができる。商品陳列室16の天面には天板16aが設けられ、底面には底板16bが設けられ、側面には図示しない側板が設けられ、背面には背面板16cが設けられている。以下では、当該ショーケース10の使用形態を考慮し、ケース本体12の開口12a側を前方(前側、前面側)と呼び、背面板16c側を後方(後側)と呼んで説明する。
棚板14は、商品陳列室16の庫内で上下方向に複数段(図1では7段の構成を例示)設置され、商品が載置・陳列される商品陳列棚であり、背面板16cに固定されて前方へと突出した一対の支持アーム21,21間に設置されている(図2も参照)。ショーケース10では、最下段の棚板14の下方にある底板16bも商品陳列棚として利用される。棚板14は、平面視略矩形状に形成されており、その上面前端部には、棚板14上に載置された商品が該棚板14の前端縁部から落下することを防止するガード部材22が左右幅方向に渡って立設されている。ガード部材22は、商品の値段等を表示するカード(プライスカード)を設置するためのプライスカード取付用レールとしても利用される。
空気循環装置18は、エアカーテンAを形成すると共に商品陳列室16内を冷却する空気が流通する空気通路24と、空気通路24に空気を循環させる循環ファン26と、空気通路24を流通する空気を冷却する冷却器28とを備える。冷却器28は、図示しない圧縮機や凝縮器、膨張装置等と共に冷媒回路を構成した公知の冷凍回路の一要素である。
空気通路24は、天板16aの上側に形成された上部ダクト24aと、底板16bの下側に形成された下部ダクト24bと、これら上部ダクト24aと下部ダクト24bとの間を連通するように背面板16cの後側に形成された背部ダクト24cとから構成されている。上部ダクト24aの前端部(下流側端部)には、商品陳列室16の上側で下方に向かって開口し、下方に向けて空気を吹き出す吹出口30が設けられている。一方、下部ダクト24bの前端部(上流側端部)には、商品陳列室16の下側で上方に向かって開口し、空気を吸い込む吸込口32が設けられている。これら吹出口30及び吸込口32は、ケース本体12の開口12aの左右幅方向に延在している。下部ダクト24bには循環ファン26が配置され、その下流側となる背部ダクト24cの下部には冷却器28が設置されている。
空気循環装置18では、循環ファン26を作動させると、吸込口32から吸い込まれた空気が、順に下部ダクト24b、背部ダクト24c、上部ダクト24aを通って吹出口30から吹き出された後、再び吸込口32へと吸い込まれ、これにより吹出口30と吸込口32との間に空気の流れる層であるエアカーテンAが上方左右方向に渡って形成される。この際、吹出口30から吹出される空気は、冷却器28によって冷却された冷気となっており、エアカーテンAの一部は、棚板14側に流れて商品陳列室16内を冷却する。
次に、商品トレイ20の構成について説明する。
図2は、棚板14に対する商品トレイ20の着脱構造を示す分解斜視図であり、図3は、棚板14に商品トレイ20を取り付けた状態での要部拡大側面図である。また、図4は、商品トレイ20の構成図であり、図4(A)は、平面図であり、図4(B)は、正面図であり、図4(C)は側面図である。
図1〜図3に示すように、商品トレイ20は、棚板14の前端部に起立形成されたガード部材22に対して着脱されることにより、商品陳列室16の前面側に突出するように設置される。
図2〜図4に示すように、商品トレイ20は、ガード部材22に対して着脱される取付部34と、商品が収容・陳列される商品収容部(物品収容部)36と、取付部34と商品収容部36との間を連結する連結部38とを有し、平面視矩形状に形成されている。図2から明らかなように、本実施形態の場合、商品トレイ20として、棚板14よりも左右幅方向寸法が短い小型の容器を例示しているが、商品トレイ20は、棚板14と略同一の長尺な幅寸法を持つもの等であってもよい。また、商品トレイ20は、1つの棚板14に対して2個以上設置してもよく、さらには複数の棚板14に対してそれぞれ1個又は2個以上設置してもよい。
取付部34は、当該商品トレイ20の上面後端部を下方に屈曲させた嵌合板34aと、嵌合板34aの裏面側に形成された嵌合溝34bとを有し、商品ガード22に対して上方から嵌合可能なフック部となっている。本実施形態の場合、商品ガード22は、左右一対の支持アーム21,21間に渡って橋架された前板22a及び後板22bによって構成されている(図3参照)。後板22bは、棚板14の下面前端部を支持しつつ上方に屈曲して起立しており、その前方に所定の隙間を持って前板22aが起立している。図2及び図3に示すように、取付部34は、嵌合板34aを前板22aと後板22bの間の隙間に嵌挿し、嵌合溝34bに前板22aを挿入することで商品ガード22に対して着脱することができる。
商品収容部36は、平面視矩形の収容凹部36aを有し、上面が開口した箱形状である。収容凹部36a内には、例えばドレッシングの少量パック等の各種商品が収容・陳列される。
連結部38は、取付部34と商品収容部36の上端間を連結する橋板38aと、橋板38aの左右幅方向に所定間隔で複数枚(本実施形態では3枚)設置された側面視略三角形状のリブである支持板38bとから構成されている。橋板38aには、左右幅方向に並んで一対の空気通過孔40,40が形成されている。各空気通過孔40は、橋板38aをその板厚方向(上下方向)に貫通した矩形の孔部であり、平面視で各支持板38bと重ならない位置に形成されている(図4(A)及び図4(B)参照)。各支持板38bは、前端側が収容凹部36aの壁面から一体的に突出形成されると共に、その下縁部が後側に向かって次第に上方へと傾斜しており、後端側には取付部34の嵌合溝34bの前面壁を形成する上下方向の支持端面38cが設けられている(図3及び図4(C)参照)。各支持板38bの支持端面38cは、商品収容部36に収容された商品の重みによって当該商品トレイ20が前のめりに傾こうとした際に商品ガード22の前板22aと当接し、それ以上の傾きを防止する。
このような商品トレイ20が取付部34によって所定の棚板14の前端部に設けられた商品ガード22に装着されると、図1に示すように、商品トレイ20は、商品陳列室16の前方へと突出し、吹出口30から吸込口32へと流れるエアカーテンAの途中に介在する。この際、商品トレイ20の前後方向で略中央にある連結部38には、上下方向に貫通した空気通過孔40が形成されているため、エアカーテンAを形成する空気は、この空気通過孔40内を通過して円滑に下方へと流れ、エアカーテンAが商品トレイ20によって乱されることが回避される。これにより、エアカーテンAを乱すことなく、当該ショーケース10で商品を選定する客から見て、棚板14より手前側に商品トレイ20を設置することができ、客は、棚板14に載置された商品を選定しつつ、商品収容部36内の商品を選定することが可能となり、高い利便性を提供することができる。
2. 第2の実施形態に係るショーケースの説明
図5は、本発明の第2の実施形態に係るショーケース50の構成を模式的に示す側面断面図である。図6は、図5に示すショーケース50の棚板52の平面図であり、図7は、図6に示す棚板52の前端部周辺を示す側面図である。この第2の実施形態に係るショーケース50において、上記第1の実施形態に係るショーケース10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
先ず、ショーケース50の全体構成について説明する。
図5に示すように、ショーケース50は、図1に示すショーケース10と比べて、棚板14及び商品トレイ20に代えて、構成の異なる棚板52及び商品トレイ(物品陳列容器)54を備える以外は、ショーケース10と同一又は同様な構成となっている。
棚板52は、商品陳列室16内で上下方向に複数段(図5では5段の構成を例示)設置され、商品が載置・陳列される商品陳列棚である。棚板52は、その内部に空間が形成され、該空間が空気を流通させる棚板ダクト56を構成している。棚板ダクト56は、棚板52の後側から前側に向かって延在しており、背面板16cを貫通して空気通路24の背部ダクト24cと連通している。棚板ダクト56の前端部は、下方に向かって突出しつつ開口し、棚板側吹出口58となっている。棚板側吹出口58は、棚板52の前面(前端面)に沿って形成されている。
図5〜図7に示すように、棚板52の前面側には、その前端面52aに対して所定の隙間を有して空気ガイド板60が固定されている。空気ガイド板60は、棚板52の前端面52aの左右幅方向に沿って延在するように配置されており、ハット型金具61によって該前端面52aと対向するように取り付けられている。これら棚板52と空気ガイド板60との間のスリット状の隙間が空気通過孔62となる。
空気ガイド板60は、吹出口30から吹き出す空気の流れを下方に誘導する機能を有する。すなわち、ショーケース50では、吹出口30から吹き出す空気の流れが空気ガイド板60に当たって下方に誘導されつつ空気通過孔62を通過し、エアカーテンAが形成される。また、空気ガイド板60は、棚板52の上面に沿って商品陳列室16の前面の開口12aから外部に漏れ出そうとする冷気を空気通過孔62側へと誘導する機能も有する。本実施形態では、空気ガイド板60の前面側に、上方を向いたクリップ部60aが設けられている。クリップ部60aは、プライスカード取付用レールとして利用されると共に、商品トレイ54の取付ブラケットとしても利用される。
このようなショーケース50では、空気循環装置18の循環ファン26を作動させると、吸込口32から吸い込まれた空気が、順に下部ダクト24b、背部ダクト24c、上部ダクト24aを通って吹出口30から吹き出された後、各段の棚板52の前端面52aと空気ガイド板60との間に設けられた空気通過孔62を通って再び吸込口32へと吸い込まれる。これにより吹出口30と吸込口32との間に空気の流れる層であるエアカーテンAが形成され、その一部が棚板52側に流れて商品陳列室16内を冷却する。さらに、ショーケース50では、背部ダクト24cを流れる冷気の一部が棚板ダクト56を通って棚板側吹出口58から吹き出され、エアカーテンAの内側に別の空気の流れる層であるエアカーテンBを形成する。エアカーテンBを形成する空気についても、エアカーテンAと混ざって各段の空気通過孔62を通って再び吸込口32へと吸い込まれ、その一部が棚板52側に流れて商品陳列室16内を冷却する。
次に、商品トレイ54の構成について説明する。
図5〜図7に示すように、商品トレイ54は、棚板52の前端部に固定された空気ガイド板60に対して着脱されることにより、商品陳列室16の前面側に突出するように設置される。
図6及び図7に示すように、商品トレイ54は、空気ガイド板60に対して着脱される取付部34と、商品が収容・陳列される商品収容部36とを備える。つまり、商品トレイ54は、図4に示す商品トレイ20と比べて、連結部38を持たず、取付部34と商品収容部36とが一体化された構成となっている。商品トレイ54についても、上記した商品トレイ20と同様に、その寸法や設置位置、設置数等を適宜変更可能である。取付部34は、上記した商品トレイ20の取付部34と同様な構成であり、嵌合板34aを空気ガイド板60のクリップ部60aに嵌挿し、嵌合溝34bにクリップ部60aの前面板60bを挿入することで空気ガイド板60に対して着脱することができる。この際、商品収容部36の背面となる支持端面64が、上記した商品トレイ20の支持端面38cと同様に、商品収容部36に収容された商品の重みによって当該商品トレイ54が前のめりに傾こうとした際にクリップ部60aの前面板60bと当接し、それ以上の傾きを防止する。
このような商品トレイ54が取付部34によって所定の棚板52の前端部に設けられた空気ガイド板60に装着されると、図5に示すように、商品トレイ54は、商品陳列室16の前方へと突出するが、空気通過孔62より前方に配置されているため、エアカーテンA,Bから離間した位置にあり、これらの空気の流れを乱すことがない。つまり、ショーケース50では、棚板52と商品トレイ54との間に空気ガイド板60によってエアカーテンA,Bが通過する空気通過孔62を形成し、且つ商品トレイ54を空気ガイド板60の前側に着脱するため、商品トレイ54がエアカーテンA,Bを乱すことがない。これにより、エアカーテンA,Bを乱すことなく、当該ショーケース50で商品を選定する客から見て、棚板52より手前側に商品トレイ54を設置することができ、客は、棚板52に載置された商品を選定しつつ、商品収容部36内の商品を選定することが可能となり、高い利便性を提供することができる。
3. 第1及び第2の実施形態に係るショーケースの作用効果の説明
以上のように、上記実施形態に係るショーケース10(50)によれば、商品陳列室16の前方に突出するように棚板14(52)の前端部に設けられて物品陳列容器となる商品トレイ20(54)を備え、商品トレイ20(54)の商品収容部36と棚板14(52)との間に、吹出口30から吸込口32へと流れる空気(エアカーテンA)を通過させる空気通過孔40(62)を設けている。このため、商品トレイ20(54)が設置される棚板14(52)自体の商品収容量を低減することなく、商品トレイ20(54)による利便性が追加される。しかも空気通過孔40(62)によってエアカーテンAの空気流れが乱れることを防止できる。すなわち、商品トレイ20(54)による高い利便性と、エアカーテンAによる高い保冷性能とを両立させることができる。
この場合、商品トレイ20(54)は、棚板14(52)に対して着脱可能に構成されているため、商品トレイ20(54)を設置する際に、棚板14(52)の交換等の作業が不要であり、商品トレイ20(54)の設置自由度が高く、その利便性が一層高いものとなっている。勿論、商品トレイ20(54)を棚板14(52)に対して着脱可能とせず、例えば、溶接等によって固着する構成としてもよい。この構成の場合には、商品トレイ20(54)の設置時や交換時に、棚板14(54)自体の交換が必要となってその作業性が多少低下することになるが、商品トレイ20(54)を一旦設置した後は頻繁に移動等を行う必要のない用途等であれば有効に利用できる。
第1の実施形態に係るショーケース10の商品トレイ20では、棚板14に対して取り付けされる取付部34と商品収容部36との間を連結する連結部38に空気通過孔40を形成している。このため、商品トレイ20の棚板14への設置位置や設置数等に関わらず、商品トレイ20が棚板14に装着されている際には必ずエアカーテンAの通過用の空気通過孔40を設置することができる。
空気通過孔40の形状は、図4(A)に示すような矩形のもの以外であってもよく、その設置数も適宜変更可能である。例えば、商品トレイ20は、図8に示すように、連結部38の橋板38aに複数のスリット状の空気通過孔70を形成した商品トレイ(物品陳列容器)72として構成してもよく、つまり、空気通過孔の形状や設置数は、エアカーテンAを円滑に通過させることができるものであればよい。
第2の実施形態に係るショーケース50では、商品トレイ54に空気通過孔を設けず、棚板52の前端面52aに所定間隔を介して空気ガイド板60を設置し、この空気ガイド板60と棚板52の前端面52aとの間の隙間を空気通過孔62として形成すると共に、空気ガイド板60の前側に商品トレイ54を取り付ける構成としている。このため、商品トレイ54の棚板52への設置位置や設置数等に関わらず、また、商品トレイ54を棚板52に装着されているか否かに関わらず、棚板52の前面側には常にエアカーテンA,Bの通過用の空気通過孔62が確保され、商品トレイ54が設置されていても当然に該空気通過孔62が塞がれることがない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記第2の実施形態に係るショーケース50として、図5では、上下方向で全ての段の棚板52に空気ガイド板60を設けて空気通過孔62を形成した構成を例示したが、商品トレイ54を取り付ける棚板52のみに空気ガイド板60を装着し、他の棚板52には装着しない構成等としてもよい。また、棚板52についても、棚板14と同様に、棚板ダクト56を持たない構成としても勿論よい。
10,50 ショーケース
12 ケース本体
14,52 棚板
16 商品陳列室
18 空気循環装置
20,54,72 商品トレイ
22 ガード部材
24 空気通路
30 吹出口
32 吸込口
34 取付部
36 商品収容部
38 連結部
40,62,70 空気通過孔
60 空気ガイド板

Claims (5)

  1. 棚板を有する物品陳列室と、
    前記物品陳列室の上側に設けられ、下方に向けて空気を吹き出す吹出口と、
    前記物品陳列室の下側に設けられ、空気を吸い込む吸込口と、
    を備え、前記吹出口から吹き出した空気を前記吸込口から吸い込むことで、前記物品陳列室の前面側に空気の流れる層を形成するショーケースであって、
    前記物品陳列室の前方に突出するように前記棚板の前端部に設けられた物品陳列容器を備え、該物品陳列容器の物品収容部と前記棚板との間に、前記吹出口から前記吸込口へと流れる空気を通過させる空気通過孔を設けたことを特徴とするショーケース。
  2. 請求項1記載のショーケースにおいて、
    前記物品陳列容器は、物品を収容する前記物品収容部と、前記棚板の前端部に対して取り付けされる取付部と、該取付部と前記物品収容部との間を連結する連結部とを有し、該連結部に前記空気通過孔が形成されていることを特徴とするショーケース。
  3. 請求項1記載のショーケースにおいて、
    前記棚板の前端部には、該棚板の前端面に対して所定の隙間を有して固定されることで、該前端面との間に前記空気通過孔を形成する空気ガイド板が設けられ、
    前記物品陳列容器は、前記空気ガイド板に対して取り付けされることを特徴とするショーケース。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のショーケースにおいて、
    前記物品陳列容器は、前記棚板の前端部に着脱可能であることを特徴とするショーケース。
  5. 棚板を有する物品陳列室の上側に設けられ、下方に向けて空気を吹き出す吹出口と、前記物品陳列室の下側に設けられ、空気を吸い込む吸込口とを備え、前記吹出口から吹き出した空気を前記吸込口から吸い込むことで、前記物品陳列室の前面側に空気の流れる層を形成するショーケースに設置される物品陳列容器であって、
    当該物品陳列容器は、前記物品陳列室の前方に突出するように前記棚板の前端部に設けられるものであり、物品を収容する物品収容部と前記棚板の前端部に対して取り付けされる取付部との間に、前記吹出口から前記吸込口へと流れる空気を通過させる空気通過孔を有することを特徴とする物品陳列容器。
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