JP5653648B2 - オープンショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、前面に開口する陳列室内に棚を設けて成るオープンショーケースに関するものである。
従来よりこの種オープンショーケースは、例えば特許文献1に示される如く、前面に開口する断面略コ字状の断熱壁内を仕切板にて仕切り、この仕切板の前側を陳列室とし、後側をダクトとしている。そして、前記陳列室内には商品を陳列するための棚装置を複数段架設すると共に、ダクト内には冷却器と送風機を設置し、この冷却器により冷却された冷気を送風機にて前記開口上縁の冷気吐出口から吐出し、開口下縁の冷気吸込口から吸い込む。これによって、開口に冷気エアーカーテンを形成しつつ、一部を陳列室内に循環させて、各棚上の商品を冷却する方式とされていた。
特開平11−241880号公報
複数段架設された棚には、それぞれ商品が陳列されることとなるが、商品によっては、その販売形態などによりその販売が制限される場合がある。例えば、医薬品などの場合、薬事法によりその販売時間帯などが制限される場合がある。販売が制限された商品が、当該制限がない商品と同一のショーケースにおいて陳列されていると、どの商品が販売制限されているが否かが不明瞭となり、個別に販売制限がある旨の表示等を行っても、その陳列形態が複雑化する。これにより、顧客はその販売制限がある商品であるにもかかわらず、商品を陳列棚から取り出してしまう不都合が生じる。
商品の販売制限の条件に該当する度に該当商品を当該棚から搬出する作業を行うことが考えられるが、係る作業は煩雑となる。また、当該商品を搬出した後も販売制限の条件解除後における販売に供すべく、別置きの設備において所定温度に冷却しておく必要がある。
そこで、特定の商品が陳列された棚の前面を閉塞するカバーを着脱自在に設けたオープンショーケースが開発されている。この場合、棚上の空間前部を前方に開放した状態と、閉じた状態とに変更可能とするカバーを棚の前端部に設けられたプライスカードを取り付けるための溝などに差し込むことで設けていた。
しかしながら、かかる構成では、当該カバーを使用していない場合には、ショーケースとは別置きの場所に保管しておかなければならず、カバーの管理が煩雑となり、カバーの使用が徹底し難いという問題がある。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、棚上に商品を陳列したままで、簡素な構成にて特定の商品の販売制限等を円滑に、且つ、厳格に行うことを可能とするオープンショーケースを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のオープンショーケースは、前面に開口する陳列室内に商品陳列用の棚を複数段設け、開口にはエアーカーテンを形成して成るものであって、複数段の棚のうちの特定の棚の上方に位置する棚の下側、若しくは、陳列室天面の下側に納出自在に格納された引き出し式のカバーを備え、このカバーは、後端が棚若しくは陳列室天面の下側に設けられたレールに回動且つ移動自在に保持された第1の板材と、一端がこの第1の板材の前端部に回動自在に連結され、カバーが引き出された状態で他端が特定の棚前端に着脱可能に取り付けられる第2の板材とから成り、カバーが格納された状態で特定の棚上の空間は前方に開放され、カバーが引き出されて第2の板材の他端が特定の棚前端に着脱可能に取り付けられ、第1の板材が後方に傾斜した状態で当該棚上の空間前部は閉じられ、少なくとも商品の取り出しが不能となることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記において、第2の板材は、第1の板材の下側に折り畳まれた状態で当該第1の板材に係脱自在に保持されることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、カバーは、第2の板材の他端が特定の棚前端に取り付けられた状態を保持するための施錠装置を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記各発明において、特定の棚の前部には、商品の陳列を禁止するための間隔保持材が設けられており、第2の板材の他端は、間隔保持材より前方の特定の棚に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
請求項5の発明は、上記において、間隔保持材に、プライスレールを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、前面に開口する陳列室内に商品陳列用の棚を複数段設け、開口にはエアーカーテンを形成して成るオープンショーケースにおいて、複数段の棚のうちの特定の棚の上方に位置する棚の下側、若しくは、陳列室天面の下側に納出自在に格納された引き出し式のカバーを備え、このカバーは、後端が棚若しくは陳列室天面の下側に設けられたレールに回動且つ移動自在に保持された第1の板材と、一端がこの第1の板材の前端部に回動自在に連結され、カバーが引き出された状態で他端が特定の棚前端に着脱可能に取り付けられる第2の板材とから成り、カバーが格納された状態で特定の棚上の空間は前方に開放され、カバーが引き出されて第2の板材の他端が特定の棚前端に着脱可能に取り付けられ、第1の板材が後方に傾斜した状態で当該棚上の空間前部は閉じられ、少なくとも商品の取り出しが不能となることにより、例えば薬事法などにより販売形態が制限される商品であっても、当該商品が陳列される特定の棚上の空間前方をカバーにて閉じることにより、顧客が任意に当該商品を取り出して販売に供されてしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
そして、当該棚上の空間前方を開放して使用する場合には、カバーを当該特定の棚上方に位置する棚の下側、若しくは、陳列室天面の下側に格納することにより、不要となったカバーを取り外して別途保管する必要がなくなる。これにより、カバーを使用していない際に、当該カバーを紛失等してしまう不都合を効果的に解消でき、カバーの使用による販売形態の制限を徹底して実現することができる。
また、カバーは、折り畳み可能な第1の板材と第2の板材にて構成されているので、特定の棚上方に位置する棚や、陳列室天面と、当該特定の棚との寸法が、これら上方に位置する棚や天面の前後寸法よりも大きい場合であっても、棚上空間を閉じることができるカバーを支障なく棚の下側や陳列室天面の下側に格納することが可能となる。
特に、カバーは、後端が棚若しくは陳列室天面に設けられたレールに保持される第1の板材と、当該板材に回動自在に連結される第2の板材とから構成されているため、当該連結部分にてカバーの傾斜角度を変更でき、一枚の板材にて構成されているものと比較して、特定の棚上に陳列される商品との干渉が発生し難く、エアーカーテンの流れも乱さない構成とすることができる。これにより、特定の棚上空間をカバーによって円滑に閉塞することができる。
請求項2の発明によれば、上記に加えて第2の板材は、第1の板材の下側に折り畳まれた状態で当該第1の板材に係脱自在に保持されるので、棚又は陳列室天面の前後寸法に制限されることなく、簡素な構成にて、特定の棚上空間を閉塞することができるカバーを構成することができる。
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、カバーは、第2の板材の他端が特定の棚前端に取り付けられた状態を保持するための施錠装置を備えているので、カバーによって特定の棚上の空間前方が閉じられた状態で施錠装置にて施錠することにより、閉じた状態を厳格に維持することができる。そのため、顧客等により故意にカバーが取り外される等によって、当該前方が閉じられた状態の棚上から商品等が任意に取り出されてしまう不都合を確実に回避することができる。
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて、特定の棚の前部には、商品の陳列を禁止するための間隔保持材が設けられており、第2の板材の他端は、間隔保持材より前方の特定の棚に着脱可能に取り付けられることにより、特定の棚上に陳列される商品とカバーとが干渉してしまうことを防止でき、支障なくカバーの取付を実現できる。
請求項5の発明によれば、上記に加えて、間隔保持材に、プライスレールを設けたことにより、プライスレールに商品の価格や名称、店舗からの情報などを表示することでカバーの開放時に、これらを支障なく顧客にアピールできると共に、カバーの閉鎖時には、これらを隠蔽することが可能となる。
本発明の実施形態であるオープンショーケースの正面図である。 図1のオープンショーケースの右側面図である。 図1の上部拡大縦断側面図である。 特定の棚の斜視図である。 オープンショーケース上部拡大縦断側面図である。(格納した状態) オープンショーケース上部拡大縦断側面図である。(引き出した状態) 格納した状態のカバーとレールの斜視図である。 引き出した状態のカバーとレールの斜視図である。 棚前端に取り付けた状態のカバーとレールの斜視図(棚を含まない)である。 棚前端に取り付けた状態のカバーとレールの斜視図(棚を含む)である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施形態であるオープンショーケース1の正面図、図2は図1のオープンショーケース1の縦断側面図、図3は図1のオープンショーケース1の上部拡大縦断側面図、図4は棚上の空間前方をカバーにて開閉可能とされる棚3の斜視図をそれぞれ示している。各図において、実施例のオープンショーケース1は、例えばコンビニエンスストアなどに設置されてドリンク類の陳列販売に供されるものであり、前面に開口する断面略コ字状の断熱壁6と、この断熱壁6の左右に取り付けられた側板7、7とから構成されている。
この断熱壁6の内側には仕切板(インテリアリア)8が取り付けられ、その前側を前面に開口する陳列室9とし、仕切板8と断熱壁6間をダクト11としている。断熱壁6の天壁6Aは底壁6Bよりも奥側で終了しており、天壁6Aの前端下側、即ち、陳列室9の前面開口2の上縁に冷気吐出口12が形成され、底壁6Bの前端上側、即ち、前面開口2の下縁に冷気吸込口13が形成されて、それぞれダクト11に連通している。
このダクト11内には冷却装置の冷凍サイクルを構成する図示しない冷却器と送風機が設置され、断熱壁6の底壁6B下側に構成された機械室内には、前記冷却器と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び凝縮器用送風機などが設置されている。
そして、陳列室9内の両側には上下に所定間隔で複数の係合孔18が穿設された棚支柱17、17が取り付けられており、この棚支柱17、17間に渡って詳細は後述する商品陳列用の棚3が上下複数段に渡って架設されている。各棚3上の空間(商品陳列スペース)後方に対応する仕切板8には、左右に渡ってパンチングにより穿設された複数の冷気吹出孔10が形成されている。
これにより、前記冷却装置の圧縮機とダクト11内に配設された送風機が運転されると、ダクト11内に配設された冷却器が冷却作用を発揮する。この冷却器にて冷却されたダクト11内の冷気は、送風機にて吸い上げられて上方に吹き上げられ、やがて最上部の風向板34が設けられた冷気吐出口12から陳列室9内に吐出される。
これにより、陳列室9の前面開口2の上縁に形成された冷気吐出口12から吐出された冷気は、前面開口2の下縁に形成された冷気吸込口13に向けて吐出されることにより、陳列室9の前面開口2には、冷気エアーカーテンが形成される。そして、陳列室9内に吐出或いは吹き出された冷気は、最終的に冷気吸込口13からダクト11内に帰還する循環を行う。これにより、陳列室9内は、所定の温度に冷却される。
次に、図3及び図4を参照して棚3について詳述する。棚3は、後端に上下所定間隔を有して後方に突出する鉤状の複数の係合爪22A・・を有して前方に延在する左右一対のブラケット22、22と、このブラケット22の内側に前後摺動自在に取り付けたレール部材23(図3)と、このレール部材23に摺動自在に係合支持された可動棚24とから構成されている。
ブラケット22は後端の係合爪22A・・をそれぞれ左右の棚支柱17の係合孔18に挿入係合することにより着脱自在に棚支柱17に保持される。可動棚24は周囲に商品落下防止用のフランジ28を有した鋼板にて構成され、当該可動棚24に設けられるストッパー30によって、該可動棚24はブラケット22に対して移動不能状態とされ、当該ストッパー30の非係合状態では前記レール部材23によりブラケット22に対して所定範囲内で前後方向に摺動可能とされる。
ここで、本実施例では、医薬品などの薬事法によりその販売時間帯などが制限された商品Sが陳列される特定の棚を、最上段の棚3Aとし、それ以外の棚3上には、販売時間の制限がされない商品を陳列する棚として用いる。
そのため、最上段の棚3A以外の棚3を構成する可動棚24の前端には、プライスレール35が左右に渡って取り付け可能とされる。このプライスレール35は内部を透視可能とする透明材料にて構成されており、後面には下方に開口した係止部が形成され、当該係止部の前面には、上方に開口した溝が形成されている。これにより、可動棚24の前端に、下方に開口して形成される係止部を上方から挿入係合することで、プライスレール35が可動棚24に着脱自在に取り付けられる。そして、このプライスレール35の溝は、上方に開口し、内部にプライスカードを挿入して取り付けるための溝として用いられる。
一方、本実施例において特定の棚となる最上段の棚3Aは、可動棚24の前部には、左右に渡って商品Sの陳列を禁止するための間隔保持材37が設けられている。本実施例では、可動棚24の前端が上方に向けて略直角に折曲して棚前端面(棚前端)38が形成され、その棚前端面38の上端が後方に向けて略直角に折曲して所定寸法後方に延在する間隔壁39が形成される。そして、この間隔壁39の後端に、断面略クランク状の固定壁40が取り付けられる。この間隔壁39と固定壁40によって棚3Aの前部に、棚前端面38から所定寸法、商品Sの陳列を禁止する間隔保持材37が構成される。
そして、間隔保持材37を構成する固定壁40の前壁40Aには、上述した如きプライスレール35が左右に渡って取り付け可能とされる。このとき、固定壁40の前壁40Aは、棚前端面38よりも所定寸法後方に退避した位置にて立設して構成されるため、詳細は後述する如きカバー50とこれに設けられるプライスレール35とが干渉しない。
次に、上記特定の棚3上のの空間前方を開閉自在に閉塞するカバー50について、図5乃至図10を参照して説明する。図5はカバー50を格納した状態のオープンショーケース1の上部拡大縦断側面図、図6はカバー50を引き出した状態のオープンショーケース1の上部拡大縦断側面図、図7は格納した状態のカバー50とレール43の斜視図、図8は引き出した状態のカバー50とレール43の斜視図、図9は棚前端に取り付けた状態のカバー50とレール43の斜視図(棚を含まない)、図10は棚前端に取り付けた状態のカバー50とレール43の斜視図(棚を含む)をそれぞれ示している。
本実施例において、陳列室9内に架設された複数段の棚3のうちの特定の棚とする最上段の棚3Aの上方、即ち、断熱壁6の内側に取り付けられる仕切板8の上面8Aに相当する陳列室9天面の下側には、引き出し式のカバー50が納出自在に格納されている。
陳列室9天面の下側(仕切板8の上面8Aの陳列室9側)には、両側部にそれぞれ、前後に延在するレール43、43が取り付けられている。このレール43には、前後端が閉じられた溝43Aが前後方向に延在して形成されている。
カバー50は、第1の板材51と、第2の板材52とから成り、第1の板材51の後端には、左右に渡って回動軸53が設けられており、当該回動軸53は、陳列室9天面の下側に取り付けられた左右のレール43、43の溝43A、43A間に渡って、回動、且つ、奥行き方向に移動自在に保持される。
第1の板材51の前端部には、第2の板材52の後端部(一端)が枢支部材54によって回動自在に連結されている。そのため、第2の板材52は、枢支部材54を中心として後方に回動させることにより、第1の板材51の下側に折り畳まれた状態となる。
ここで、本実施例では、第1の板材51は、格納された状態で下側となる面に少許突出した突出部51Aが折曲形成されており、当該突出部51Aには、係合孔56が穿設されている。この突出部51Aは、枢支部材54により連結され下側に折り畳まれる第2の板材52と略ぴったりと当接可能とされており、当該第2の板材52に設けられた係合部材57が係合孔56に着脱自在に係合される。これにより、第2の板材52は、第1の板材51の下側に折り畳まれた状態を保持可能とされる。
また、陳列室9天面の下側前部には、カバー保持部材60が取り付けられている。このカバー保持部材60は、前端が下方に略直角に折曲された後、その下端が前上方に向けて所定角度にて傾斜するように折曲された係止部60Aが形成されている。これに対し、第1の板材51の前部には、保持孔58が穿設されている。
そのため、カバー50が折り畳まれ、陳列室9天面の下側に格納された状態で、第1の板材51に形成された保持孔58に陳列室9天面の下側に設けられたカバー保持部材60の係止部60Aを挿入させることで、当該係止部60Aが保持孔58の前縁部を保持し、カバー50は、前部が後部よりも少許高くなる状態で陳列室9天面下側に保持される。
一方、カバー50を構成する第2の板材52は、当該カバー50が引き出されて第1の板材51の回動軸53がレール43の溝43Aの前端にまで移動した状態で、その前端部(他端)52Aが特定の棚、この場合、棚3Aの棚前端面38と一部当接して着脱可能とされる。
具体的には、第2の板材52には、特定の棚3Aの上方の空間を閉塞した状態における前面(格納された状態で陳列室9側となる面)に、留め金具(係合部材)62が設けられている。
この留め金具62は、特定の棚3Aの棚前端面38に固定された被係合部59と係脱自在に係合するものであって、操作部63と、当該操作部63に図示しないリンク部材によって連結された係止部64とから構成される。
留め金具62の係止部64は、第2の板材52の前端52Aよりも外方に延在して構成されており、操作部63を第2の板材52とは反対側に傾動させることによって、リンク部材にて連結された係止部64は第2の板材52の前端52Aよりも更に外方に延出可能とされる。
これにより、図3に示すように、第2の板材52(カバー50の下端)が特定の棚3Aの棚前端面38上部に当接した状態で、操作部63を前方に傾動させることによって、係止部64は、棚前端面38に設けられた被係合部59よりも下方に延出し、当該被係合部59と係合可能とされる。
棚側の被係合部59とカバー50側の係止部64とが係合された状態で、操作部63を元の状態に復帰させることにより、係止部64が被係合部59と係合された状態のままカバー50側に引き寄せられ、これらの係合が強固なものとなる。また、この留め金具62には、操作部63の操作を禁止する施錠装置65を備えている。
以上の構成により、カバー50の開閉手順について説明する。特定の棚3A上には例えば、医薬品などの薬事法によりその販売時間帯などが制限された商品Sが陳列されている。当該商品Sの販売が可能な時間帯には、他の棚3と同様に、当該最上段の棚3A上の空間9Aが前方に開放した状態とする。この状態で、カバー50は、折り畳まれた状態で、陳列室9天面の下側に格納されている。これにより、顧客による任意な商品選択及び取出が可能となる。
一方、当該商品Sの販売に制限が課される時間帯では、当該商品Sが陳列された特定の棚3A上の空間9A前方をカバー50にて閉塞する。この際、先ず、図5又は図7に示すように、陳列室9天面の下側に格納されたカバー50を前方に引き出す。
このとき、カバー50の第1の板材51に形成された保持孔58には、陳列室9天面に固定されたカバー保持部材60の係止部60Aが係合されているため、カバー50の前端を少許前上方に移動させることで、当該係合を解除し、第1の板材51の後端の回動軸53が陳列室9天面の下側に取り付けられたレール43、43の溝43A、43A内を前方に移動することにより、引き出される。図6及び図8は前方に引き出された状態を示す。
そして、溝43A、43Aの前端に移動した回動軸53を中心としてカバー50を下側に回動させる。このとき、溝43Aの下縁には、下方に凹陥した保持溝、若しくは、上縁に、上方に凹陥した保持溝を形成しても良い。これにより、引き出し状態のカバー50を安定して保持することができる。
この際、第2の板材52は、第1の板材51の下側に折り畳まれた状態で、係合部材57にて保持されているため、当該係合部材57と係合孔56との係合を解除し、第1の板材51の前端から第2の板材52を前方に引き出す。
引き出された第2の板材52の前端部52A(カバー50の下端)を特定の棚3Aの棚前端面38の前面と当接し、第2の板材52に取り付けられた留め金具62を用いて上述したように棚前端面38に設けられた被係合部59と係合させる。図3及び図10はカバー50が棚前端面38に取り付けられた状態を示す。
これにより、当該最上段の棚3A上の空間9A前部がカバー50によって閉じられた状態とされ、当該棚3A上に陳列された販売制限がなされた商品Sを取り出せないようにすることができる。
そのため、一例として薬事法などにより販売形態が制限される商品Sであっても、当該商品Sが陳列される特定の棚3、この場合最上段の棚3A上の空間9A前部をカバー50にて閉じることにより、顧客が任意に当該商品Sを取り出し販売に供されてしまう不都合を未然に回避することが可能となる。これにより、当該商品Sに応じた適切な陳列販売形態を実現することができる。
本実施例では、カバー50は、後端が陳列室9天面に設けられたレール43に保持される第1の板材51と、この板材51に回動自在に連結される第2の板材52とから構成されているため、図3に示すように、第1の板材51の上部は後方に傾斜した状態となり、当該連結部分(枢支部材54)にてカバー50の第1の板材51の傾斜角度を変更できる。
そのため、カバー50が一枚の板材にて構成されているものと比較して、特定の棚3A上に陳列される商品との干渉が発生し難く、冷気エアーカーテンの流れも乱さない構成とすることができる。これにより、特定の棚3A上空間9Aをカバー50によって円滑に閉塞することができる。
また、本実施例では、当該棚3Aの前部には、商品の陳列を禁止するための間隔保持材37が設けられているため、カバー50の下端は、間隔保持材37より前方に位置する棚前端面38に着脱可能に取り付けられることとなる。
これによっても、棚3A上に陳列される商品Sとカバー50とが干渉してしまうことを防止でき、支障なくカバー50の取付を実現できる。
更に、本実施例では、当該間隔保持材37に、プライスレール35が設けられているため、プライスレール35に商品Sの価格や名称、店舗からの情報などを表示することでカバー50の開放時に、これらを支障なく顧客にアピールできると共に、カバー50の閉鎖時には、これらを隠蔽することが可能となる。
また、本実施例では、カバー50を棚前端面38に着脱可能に保持する留め金具62には、施錠装置65が設けられているため、このように、カバー50によって特定の棚3A上の空間9A前方が閉じられた状態で施錠装置65にて施錠することにより、カバー50の下端が棚前端面38に取り付けられた状態を厳格に保持することができる。そのため、顧客等により故意にカバー50が取り外される等によって、当該前方が閉じられた状態の棚3A上から商品S等が任意に取り出されてしまう不都合を確実に回避することができる。
また、この状態では、棚3の可動棚24を引き出すことも規制することができるため、厳格な商品管理が可能となる。
そして、当該棚3A上の空間9A前方を開放して使用する場合には、留め金具62の施錠装置65を解錠し、操作部63を前方に傾動させることにより、係止部64と棚前端面38側の被係合部59との係合を解除する。その後、第2の板部52を枢支部材54を中心として後方に回動させて、第1の板部51の下側に折り畳み、第2の板部52側の係合部材57を第1の係合孔56と係合させる。
この状態で、第1の板部51の後端に設けられた回動軸53を中心として陳列室9天面の略平行とし、レール43、43の溝43A、43A内を後方に摺動させて、当該カバー50を陳列室9天面の下側に格納する。
このとき、陳列室9天面の下側に設けられたカバー保持部材60を第1の板部51に形成された保持孔58と係合させることにより、安定して格納状態を保持することができる。
このように、カバー50の開放時には、当該カバー50を陳列室9天面の下側に格納することにより、不要となったカバー50を取り外して別途保管する必要がなくなる。そのため、カバー50を使用していない際に、当該カバー50を紛失等してしまう不都合を効果的に解消でき、カバー50の使用による販売形態の制限を徹底して実現することができる。
また、本実施例では、上述したように、回動自在に連結された第2の板材52は、第1の板材51の下側に折り畳まれた状態で当該板材51に係脱自在に保持されるので、陳列室9天面の前後寸法に制限されることなく、簡素な構成にて、特定の棚3A上空間9Aを閉塞することができるカバー50を構成することができる。
尚、本実施例では、特定の棚として最上段の棚3A上の空間9A前方をカバー50にて開閉自在に閉塞する場合にて説明しているが、特定の棚は、これに限定されるものではない。即ち、特定の棚3Aの上側に別途棚3が設けられている場合には、特定の棚3Aの上方に位置する棚3の下側に上述した如き引き出し式のカバー50を納出自材に格納する。この際、レール43は、上方に位置する棚3の下側の両側部に設けられ、カバー保持部材60も当該棚3の下面に設けられることとなる。
これにより、任意に特定の棚3上の空間のみをカバー50にて開放状態と、閉鎖状態とにすることで、円滑、且つ、適切な陳列販売を実現することができる。
尚、本実施例では、カバー50は、第1の板材51と第2の板材52により構成し、折り畳み可能な構成としているが、特定の棚3A上方に位置する棚3又は陳列室9天面と、当該特定の棚3Aとの寸法が、これら上方に位置する棚3や陳列室9天面の前後寸法よりも小さい場合には、一部材にて構成しても良い。
また、カバー50は、折り畳み可能な2枚の板材にて構成することに限定されるものではなく、折り畳み可能な3枚以上の板材にて構成したものであっても良い。このように、折り畳み可能な複数枚の板材にてカバー50を構成することにより、特定の棚3A上方に位置する棚3又は陳列室9天面と、当該特定の棚3Aとの寸法が、これら上方に位置する棚3や陳列室9天面の前後寸法よりも大きい場合であっても、棚3A上空間を閉じることができるカバー50を支障なく棚3の下側や陳列室9天面の下側に格納することが可能となる。
1 オープンショーケース
2 前面開口
3 商品陳列用の棚
6 断熱壁
8 仕切板
8A 上面(陳列室天面)
9 陳列室
22 ブラケット
35 プライスレール
37 間隔保持材
38 棚前端面
39 間隔壁
40 固定壁
40A 前壁
50 カバー
51 第1の板材
52 第2の板材
52A 前端
53 回動軸
54 枢支部材
56 係合孔
57 係合部材
58 保持孔
59 被係合部
60 カバー保持部材
60A 係止部
62 留め金具(係合部材)
63 操作部
64 係止部
65 施錠装置

Claims (5)

  1. 前面に開口する陳列室内に商品陳列用の棚を複数段設け、前記開口にはエアーカーテンを形成して成るオープンショーケースにおいて、
    前記複数段の棚のうちの特定の棚の上方に位置する前記棚の下側、若しくは、前記陳列室天面の下側に納出自在に格納された引き出し式のカバーを備え、
    該カバーは、後端が前記棚若しくは陳列室天面の下側に設けられたレールに回動且つ移動自在に保持された第1の板材と、一端が該第1の板材の前端部に回動自在に連結され、前記カバーが引き出された状態で他端が前記特定の棚前端に着脱可能に取り付けられる第2の板材とから成り、
    前記カバーが格納された状態で前記特定の棚上の空間は前方に開放され、
    前記カバーが引き出されて前記第2の板材の他端が前記特定の棚前端に着脱可能に取り付けられ、前記第1の板材が後方に傾斜した状態で当該棚上の空間前部は閉じられ、少なくとも前記商品の取り出しが不能となることを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記第2の板材は、前記第1の板材の下側に折り畳まれた状態で当該第1の板材に係脱自在に保持されることを特徴とする請求項1に記載のオープンショーケース。
  3. 前記カバーは、前記第2の板材の他端が前記特定の棚前端に取り付けられた状態を保持するための施錠装置を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオープンショーケース。
  4. 前記特定の棚の前部には、前記商品の陳列を禁止するための間隔保持材が設けられており、前記第2の板材の他端は、前記間隔保持材より前方の前記特定の棚に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のオープンショーケース。
  5. 前記間隔保持材に、プライスレールを設けたことを特徴とする請求項4に記載のオープンショーケース。
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