JP5544974B2 - 自動販売機 - Google Patents

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この発明は、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されるとともに前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引出される商品収納ラックとを備えた自動販売機に関する。
この種の自動販売機は、前面が開放した断熱筐体としてなる箱形形状の本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数の商品収納ラックが配設され、これらの商品収納ラックが前記本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持され、当該レール機構を介して商品収納ラックが商品収納庫内から引き出されるように構成されている。前記レール機構は、一般的に、固定レールと可動レールとを備え、固定レールが本体キャビネットの商品収納庫の天井面に前後方向に沿って敷設されている。前記可動レールは、商品収納ラックを吊り下げ支持する係合レール及びこの係合レールと固定レールとを連係する中間レールとからなり、固定レールに対して中間レールがスライド移動自在に配設され、また、前記中間レールに対して係合レールがスライド移動自在に配設されている。前記商品収納ラックは前後方向に複数列の商品収納通路(コラム)を備えた多重の商品収納ラックとして構成されており、前記レール機構を縮退させることにより本体キャビネット(商品収納庫内)に格納される一方、前記レール機構を伸張させることにより本体キャビネット(商品収納庫内)から引き出されて前方に露出する。したがって、商品収納ラックにおける後方のコラムに不具合、例えば商品詰りなどの不具合が生じた際にも本体キャビネットから商品収納ラックを引出すことによってその不具合を容易に解消することが可能であり、また、商品補充時に商品収納ラックを本体キャビネットの商品収納庫から引出した際、商品収納ラックに残留している商品を目視することができるので当該商品の賞味期限などを容易に確認することが可能である(例えば、特許文献1)。
特開平6−124385号公報
ところで、引出し式の商品収納ラックはレール機構に吊下げ支持されている構造上、左右方向への横揺れが生じる。また、商品収納ラックを引き出した状態で商品の補充、商品収納ラックに収容された商品の賞味期限の確認、商品収納ラック内での商品詰まりの解消などを行う関係上、商品収納ラックは本体キャビネット(商品収納庫内)の外部に露出するように完全に引き出される(商品収納庫に残った商品収納ラックから離隔する)。ここで、商品収納ラックの横揺れは、商品収納ラックが本体キャビネット(商品収納庫内)に格納されている場合には隣接する商品収納ラック若しくは断熱仕切壁により抑制されるが、商品収納ラックが本体キャビネット(商品収納庫内)から完全に引き出された場合には隣接する商品収納ラック若しくは断熱仕切壁から離隔(離脱)することから自由に動き得る状態にある。したがって、引き出された商品収納ラックを本体キャビネット(商品収納庫内)に格納する際、当該商品収納ラックの格納領域に隣り合う商品収納ラック若しくは断熱仕切壁(商品収納庫に残っている格納領域に隣接する商品収納ラック若しくは断熱仕切壁)に衝突してスムーズに格納することができない。このため、前記特許文献1に記載された発明では隣接する商品収納ラックの側壁(ラック側板)に前後方向に延在すると共に互いに連繋するガイドレールを設けて商品収納ラックの横揺れを防止している。前記特許文献1に記載された発明においてはガイドレールによって商品収納ラックの横揺れを防止可能な点で優れているが、ガイドレールが商品収納ラック側壁(ラック側板)に設けられていることから隣接する商品収納ラック若しくは断熱仕切壁との間にガイドレールを敷設する隙間を形成せねばならない。このため自動販売機の横幅寸法が大きくなり、自動販売機の設置場所等の制約によってその横幅を大きくすることができない場合には商品収納ラックの数を削減せねばならない事態を招来してしまうおそれがあり、これにより自動販売機に収容される商品の数量が低減するという課題を有する。
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は伸縮自在なレール機構に吊下げ支持された商品収納ラックを簡単な構成によりスムーズに本体キャビネットに格納することが可能な自動販売機を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために請求項1に係る発明は、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に回動自在に軸支された可動ガイド部材としてなり、当該可動カイド部材は商品収納ラックが本体キャビネットに格納された状態では商品収納庫の構成部材に当接して商品収納ラックに寄り添うように退避し、商品収納ラックが本体キャビネットから引き出された状態では商品収納ラックの後端から本体キャビネットの格納領域にまで突出することを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に固定された固定ガイド部材としてなり、当該固定ガイド部材は後端が商品収納ラックの幅よりも窄むように形成されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の自動販売機において、固定ガイド部材は本体キャビネットの背壁に設置された循環用ダクトの上端よりも上方位置に固着されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に回動自在に軸支された可動ガイド部材としてなり、当該可動カイド部材は商品収納ラックが本体キャビネットに格納された状態では商品収納庫の構成部材に当接して商品収納ラックに寄り添うように退避し、商品収納ラックが本体キャビネットから引き出された状態では商品収納ラックの後端から本体キャビネットの格納領域にまで突出するように構成したことにより、引き出された商品収納ラックの可動ガイド部材が、当該商品収納ラックの本体キャビネットの格納領域の左右に隣接する商品収納ラックの間にまで延在するように突出、つまり、可動ガイド部材が引き出された商品収納ラックと隣接する商品収納ラックとを連結した状態に維持してガイドレールとして機能することによって引き出された商品収納ラックをスムーズに本体キャビネット内に格納することができ、また、商品収納ラックを本体キャビネットに格納した際、可動ガイド部材が商品収納ラックに寄り添うように退避することから可動ガイド部材によってデッドスペースを生じることがないという効果を有する。
また、本発明の請求項に係る自動販売機によれば、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に固定された固定ガイド部材としてなり、当該固定ガイド部材は後端が商品収納ラックの幅よりも窄むように形成されていることにより、引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する途上において先ず固定ガイド部材が当該商品収納ラックの本体キャビネットの格納領域の左右に隣接する商品収納ラックの間に入り込み、その際格納途上の商品収納ラックが横揺れを生じた場合にも固定ガイド部材の後端が窄んでいることにより隣接する商品収納ラックの間に進入すると共に隣接した商品収納ラックの外郭に当接した際には格納途上の商品収納ラックをレール機構に吊下げられた商品収納ラックの姿勢を鉛直姿勢に修正しつつ所定の格納領域に導く、つまり、この固定ガイド部材がガイドレールとして機能することによって引き出された商品収納ラックをスムーズに本体キャビネット内に格納することができるという効果を有する。
さらに、本発明の請求項に係る自動販売機によれば、固定ガイド部材は本体キャビネットの背壁に設置された循環用ダクトの上端よりも上方位置に固着されていること商品収納ラックが本体キャビネットに格納された状態では固定ガイド部材が本体キャビネットの背壁に設置された循環用ダクトの上端よりも上方位置の遊び空間を有効利用できるという効果を有する。
本発明の実施の形態1である自動販売機を示す外扉開放状態の斜視図である。 図1の自動販売機の側面断面図である。 図1の商品収納ラックを後方斜め上方から見た斜視図である。 図3の商品収納ラックに取付けられた可動ガイド部材を示す要部拡大図である。 可動ガイド部材とラック側板との関係を示し、(a)は可動ガイド部材とガイドカバー部材の分解図、(b)は(a)の組立図である。 本発明の実施の形態2の自動販売機を示す側面断面図である。 図6の商品収納ラックを示し、(a)は商品収納ラックを後方斜め上方から見た斜視図、(b)は(a)の白抜き矢印で示すA部の要部拡大図である。 図7の商品収納ラックに取付けられた固定ガイド部材の斜視図である。 固定ガイド部材を商品収納ラックに組付ける状態を示し、(a)乃至(c)はそれぞれ組付け状態の過程の説明図である。
以下、本発明における実施の形態である自動販売機を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1) 図1は本発明の実施の形態1である自動販売機の外扉開放状態の斜視図、図2はその側面断面図であり、これらの図により自動販売機の全体構成を説明する。
図に示すように、この自動販売機は、前面が開口した本体キャビネット1と、本体キャビネット1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された片開き式の外扉2とからなる。前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁,左右側壁,背壁および底壁1aにウレタンフォームからなる断熱ボードを配設して断熱筐体として構成されている。前記本体キャビネット1の断熱ボードで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切壁より左右方向に複数、この実施の形態では3つの商品収納室3L,3M,3Rに区画されている。各商品収納室3L,3M,3Rには商品を収容するとともにその下端に商品を1個ずつ搬出する商品払出機構を有する商品収納ラック10(この実施の形態では商品収納室3Lに左右2列、商品収納室3Mに1列、商品収納室3Rに左右2列)がそれぞれ収設され、前記商品収納ラック10の下部には前下がりに傾斜するシュート5が配置されている。
前記商品収納ラック10は、この実施の形態ではサーペンタイン式と呼ばれる商品収納ラックを示している。この商品収納ラック10は良く知られているように、左右のラック側板101,101の間に架け渡した湾曲セグメント11を上下方向に連接してなるセグメント列を上下方向に半ピッチずらして前後に向かい合うよう配置して蛇行した商品収納通路(コラム)を前後に画成してなる商品収納ラックを前後方向に複数段、この実施の形態では3段連接してなり、後列側の商品収納通路の上端(入口)に連ねてその上部側に商品投入用のトップトレー12を配し、かつ、前記商品収納通路の下部出口端側に通路幅規制板131と商品搬出機構13(後述する図参照)とが対向配置されているものである。前記商品搬出機構13は駆動源としてのソレノイド、上下のフラッパ、商品売切れスイッチ等を備えており、前記ソレノイドの動作により上下のフラッパを交互に商品収納通路に突出させて商品を1個ずつ搬出するように構成され、これを背中合わせに抱き合わせて各段の商品収納ラックにおける前後2列の商品収納通路の間に配設されている。
前記商品収納室3L,3M,3Rの下部に配置されたシュート5の背後には、それぞれの商品収納室3L,3M,3Rを冷却もしくは加熱して商品収納ラック10に収容した商品をコールド・ホット状態に保存する庫内ファン付きの冷却ユニット若しくは冷却/加熱ユニット6が配設されている。前記本体キャビネット1の底壁1aの下部は機械室7として形成され、この機械室7には前記冷却/加熱ユニットの冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する冷凍機のコンデンシングユニットおよび電装ボックスが配設されている。前記冷却ユニットのみが配設された商品収納室はコールド専用室、冷却/加熱ユニットが配設された商品収納室はホット/コールド兼用室とされ、図1に示す例では商品収納室3Lがコールド専用室、商品収納室3M,3Rがホット/コールド兼用室とされ、コールド専用室としての商品収納室3Lには商品冷却用の蒸発器として機能する熱交換器,庫内ファンが冷却ユニットとして設置されており、前記熱交換器には機械室7に配設された圧縮機,凝縮器,庫外ファンなどからなる冷凍機のコンデンシングユニットに接続され、一方、ホット/コールド兼用室としての商品収納室3M,3Rには前記熱交換器に加えて商品加熱用のヒータが加熱ユニットとして設置されている。そして、庫内ファンによりシュータ5の通風孔を介して商品収納庫に送風された冷気若しくは暖気が商品収納庫の背壁に設置された循環用ダクトDを介して冷却ユニット若しくは冷却/加熱ユニットに戻されるように循環して商品収納ラック10に収容された商品を冷却若しくは加熱する。
なお、前記ヒータに代えて各商品収納室3M,3Rに設置された熱交換器を加熱ユニットとして利用するものも知られている。この場合、前記熱交換器には冷凍機のコンデンシングユニットの冷凍サイクルを構成する回路に加えて、圧縮機からの高温冷媒ガスを、前記熱交換器を経由して冷凍機のコンデンシングユニットの凝縮器に流す冷媒切換回路を設け、ホット運転モードでは冷媒切換回路により各商品収納室3M,3Rの熱交換器を凝縮器として機能させるように構成されている。また、各商品収納室3M,3Rに設置された熱交換器に加えて加熱専用の熱交換器を加熱ユニットとして設置したものも知られている。
前記商品収納ラック10を本体キャビネット1の商品収納庫に前方に引出し可能に配設するために前後方向に伸縮自在なレール機構R(図1の(b)参照)が用いられている。このレール機構Rは固定レールR1と可動レールR2とを備えている。前記固定レールR1は本体キャビネット1の商品収納庫の天井に固定して敷設されている。また、前記可動レールR2は、商品収納ラック10の上端が固着された係合レールと、この係合レールと固定レールRを連係する中間レールからなる。そして、前記可動レールR2が固定レールR1に格納された縮退状態、および固定レールR1から前方に引き出された伸張状態との間をスライド移動自在とした構成となる。図では商品収納室3Rにおける左右2列の商品収納ラック10のうちの左側の商品収納ラック10がレール機構Rを介して本体キャビネット1の商品収納庫から引き出され、その他の商品収納ラック10については商品収納庫に格納された状態を示している。 前記本体キャビネット1の前面に開閉自在に装着された外扉2の前面には良く知られているようにディスプレイ台に載置された商品見本のディスプレイ室が形成され、このディスプレイ室の前面を覆う透明板には各商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを備えた商品選択ボタンユニットが配設されている。また、前記外扉2の前面には、硬貨投入口、紙幣投入口、釣銭返却口、商品取出口、返却レバー、シリンダー錠付きのハンドルロック装置などが組付けられている。なお、8は本体キャビネット1における商品収納庫の前面を閉塞する内扉であり、この実施の形態では内扉8が上下に分割されており、下部内扉8には各商品収納室3L,3M,3Rの下部に配置されるとともに前記商品収納ラック10から払い出された商品を送出するシュート5と対峙する位置に搬出扉を有する商品搬出口81が設けられている。前記搬出扉は上端を軸支されて常時商品搬出口81を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シュート5を介して送出される商品により押し開かれるように形成されている。

前記商品収納ラック10の後端には本発明にかかる可動ガイド部材20が取付けられている。この可動ガイド部材20について、前記商品収納ラック10を背面側の左斜め上方から見た斜視図を示す図3、この図3の要部を拡大して示す図4、可動ガイド部材20などの主要部品を示す図5を参照しながら説明する。なお、図3,図4では理解し易くするために左右のラック側板101,101の間に架け渡した湾曲セグメント11を上下方向に連接したセグメント列やトップトレー12は省略している。
図に示すように、商品収納ラック10の左右一対のラック側板101,101のうち、正面視右側のラック側板101(図3では左側のラック側板)には上下方向と前方(図2では右側)に向かって漸次高くなる傾斜方向に沿って2列のパンチング穴14と、このパンチング穴14の下方に長径が上下方向を向くような楕円状の窓15とが形成されている。前記パンチング穴14は商品収納通路の入口に連ねて配されたトップトレー12(図1参照)上の商品投入通路、および商品収納通路に臨むと共に商品の径よりも小さく形成され、当該パンチング穴14を介して前記商品収納通路に横倒し状態に一列に積み重ねて収容された商品を目視可能なように構成されている。一方、楕円状の窓15は、商品収納通路の下部出口端側に配置された商品搬出機構13(図4参照)と、この商品搬出機構13に対向配置された通路幅規制板131(図4参照)との間の商品搬出通路に臨むと共に商品の径よりも大きく形成されている。前記窓15を塞ぐように保守扉16が設けられ、当該保守扉16はヒンジ161により上下に開閉自在であり、窓15を閉塞するように閉じた状態でロックされるように構成されている。この窓15は商品の径よりも大きく形成されているので、保守扉16を開けることにより商品を取り出すことが可能であり、商品搬出通路内において商品詰りが発生した場合等に当該窓15を介して商品を取り除くことができるように構成されている。なお、正面視右側のラック側板101(図3では左側のラック側板)にパンチング穴14、窓15を形成したのは、他方のラック側板101には商品収納通路の通路幅を設定する可動側板が配設されているので、窓15を形成したとしても可動側板が邪魔となって商品を取り除くことができないからである。
図3において、商品収納ラック10における左右一対のラック側板101,101の外側には前後方向に延在するガイドカバー部材17がそれぞれのラック側板101,101に係止固定されている。正面視左側のラック側板101(図3では右側のラック側板)に係止固定されたガイドカバー部材17はラック側板101の大部分を覆っているのに対し、他方側のラック側板101(図3では左側のラック側板)に係止固着されるガイドカバー部材17はラック側板101のパンチング穴14、窓15を介して内部の商品を目視できるように上下方向に分散して配設されている。このガイドカバー部材17は商品収納ラック10を引き出す際に隣接する商品収納ラック10との干渉を防止するものであり、左右一対のラック側板101,101よりも外側に張り出している。すなわち、左右一対のラック側板101,101の前縁および後縁が補強のためにダブルホールド(縁端部を外側に折り返して重ね合わせたもの)されており、また、左右のラック側板101,101に架設される湾曲セグメント11(図1参照)の軸が左右のラック側板101,101を貫通して当該ラック側板101,101の外部に突出しており、さらに、前記保守16がラック側板101の外側に位置することから、前記ガイドカバー部材17を配設しない状態で隣接する商品収納ラック10を引き出した場合、ラック側板101,101のダブルホールド部,湾曲セグメント11の軸,保守扉16が相互に干渉するおそれがある。かかる点、ガイドカバー部材17を配設することにより隣接する商品収納ラック101の相互間には両者に配設したガイドカバー部材17が存在、すなわち、互いのガイドカバー部材17同士が当接することとなるので、ラック側板101のダブルホールド部,湾曲セグメント12の軸,保守扉16が相互に干渉することがなく、隣接する商品収納ラック10の相対移動をスムーズに行える。なお、商品収納ラック10の左右一対のラック側板101,101のうち、正面視左側のラック側板101(図3では右側のラック側板)の下部に取付けられた配線カバー18は各商品収納ラック10の商品搬出機構13のソレノイド、当該商品搬出機構13に取付けた商品売切れスイッチなどの電装部品と本体キャビネット1に配設された電装ボックスとの間の電気的接続を行うハーネスを覆って品収納ラック10の背面側に導く配線カバーである。この配線カバー18により商品収納ラック10の背後に導かれたハーネスはラック側板101の後縁に沿って配設された配線カバー19により商品収納ラック10の後端上部に導かれた上で商品収納ラック10と本体キャビネット1の背壁との間にV字状に垂れ下がるように引き回されている。
さて、前記商品収納ラック10の後端下部には可動ガイド部材20が回動自在に軸支されており、この可動ガイド部材20が請求項1に記載したガイド部材に相当する。この可動ガイド部材20は薄板鋼板からなり、図5の(a)に示すように、商品収納ラック10の幅に略一致する幅の基部21と、この基部21の左右両端から折り曲げられて商品収納ラック10の左右一対のラック側板101,101を挟み付けるように延在する左右一対の腕部22,22とからなる。前記基部21は庫内を循環する風回りのために開口を形成してなると共に前記配線カバー19が遊嵌される凸部211が形成されている。前記腕部22,22はその自由端が先細に形成されると共に自由端の近傍にそれぞれ円形のボス221,221が形成されている。この腕部22,22のボス221,221が可動ガイド部材20の回転中心となるものであり、可動ガイド部材20の軸受けはラック側板101の外側に配設された最下位のガイドカバー部材17に形成されている。すなわち、前記ガイドカバー部材17には、図5の(a)に示すように、可動ガイド部材20の腕部22に形成した円形のボス221が嵌合する軸受け穴171が形成され、また、軸受け穴171と同心円の円弧である弧状穴172が軸受け穴171よりも前方側に形成されている。なお、ガイドカバー部材17の係止片173はラック側板101に係合して当該ガイドカバー部材17をラック側板101に係止固定するものである。
前記可動ガイド部材20は商品収納ラック10の後方側から差し込むことにより組付けられる。すなわち、可動ガイド部材20の左右一対の腕部22,22の先端で商品収納ラック10の左右のガイドカバー部材17,17を挟み付けるように可動ガイド部材20を商品収納ラック10に差し込む。ここで、腕部22,22に形成された円形のボス221,221はその縁部が内側に突出するように形成されており、腕部22,22を差し込む途上においてボス221の縁部がガイドカバー部材17,17の端部に衝突するので、当該腕部22を、可動ガイド部材20の弾性を利用して外側に広げてボス221,221の縁部ガイドカバー部材17,17に乗り上げさせる。この状態で可動ガイド部材20をスライドさせて腕部22,22の先端がガイドカバー部材17,17の弧状穴172,172の位置に到達した時点において腕部22,22の先端を撓ませて弧状穴172,172に差し込む。そして、腕部22,22のボス221,221をガイドカバー部材17,17の軸受け穴171,171に合致させるとボス221,221の縁部が軸受け穴171,171に嵌合する。この場合、腕部22,22の先端を弧状穴172,712と係合させて腕部22,22が内側に撓んでいるので、ボス221,221が軸受け穴171,171から抜け出して脱落することがない。前述したように商品収納ラック10に組付けられた可動ガイド部材20は、自身に外力が加えられていない状態では自重により後方に向けて突出するように重心が定められている。可動ガイド部材20が後方に突出するように傾動した際、可動ガイド部材20の基部21の下縁が商品収納ラック10(ラック側板101の後縁)に当接することによりストッパとして機能し、可動ガイド部材20は所定の傾動角度で停止するように構成されている。そして、商品収納ラック10が本体キャビネット1内に格納された状態においては可動ガイド部材20の基部21が商品収納庫の構成部材、ここでは循環用ダクトDに当接して可動ガイド部材は商品収納ラック10の背面に寄り添うように退避した状態にある。
次に、商品収納ラック10を本体キャビネット1(商品収納庫)からの引き出し、および格納する際の動作について説明する。商品収納ラック10が本体キャビネット1に格納されている場合、可動ガイド部材20は循環用ダクトDに当接して商品収納ラック10の背面に寄り添うように退避した状態にある。図1および図2に示すように外扉2,内扉3を開放して商品収納ラック10を本体キャビネット1から引き出すように商品収納ラック10を前方に移動させると可動ガイド部材20が循環用ダクトDから離れるので、可動ガイド部材20は商品収納ラック10の背面に寄り添った退避位置から腕部22,22のボス221,221を回動支点として自重により後方に向けて突出するように回動する。そして、商品収納ラック10が本体キャビネット1の外側に完全に引き出された際、後方に向けて突出するように傾動した可動ガイド部材20は本体キャビネット1内に残っている隣接する商品収納ラック10の間の空間である格納領域にまで延在している。つまり、可動ガイド部材20は引き出した商品収納ラック10と本体キャビネット1内に残っている商品収納ラック10とを連接している。したがって、引き出された商品収納ラック10の横揺れは可動ガイド部材20が本体キャビネット1内に残っている隣接する商品収納ラック10に当接することにより抑制される。
次いで、引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1内に格納する際には、前述したとおり可動カイド部材20が引き出されている商品収納ラックと、本体キャビネット1内に残っている隣接する商品収納ラックとを連接しており、両者を連結するガイドレールとして機能する。これにより格納途上の商品収納ラック10は横揺れすることなくスムーズに本体キャビネット1内の隣接する商品収納ラック10の間の格納領域に進入して格納される。ここで、本体キャビネット1内に左右方向に並設されたそれぞれの商品収納ラック10に設けた可動ガイド部材20は各商品収納ラック10の同一の高さ位置に設けられているので、本体キャビネット1内に格納途中の商品収納ラック10に設けた可動ガイド部材20(これを一方の可動ガイド部材ともいう)と、本体キャビネット1内に残っている隣接する商品収納ラック10に設けた可動ガイド部材20(これを他方の可動ガイド部材ともいう)とが干渉することになる。しかしながら、可動ガイド部材20の腕部22,22の先端がガイドカバー部材17,17の弧状穴172,172に差し込まれてガイドカバー部材17,17の内側に潜り込んでいるので、可動ガイド部材20の腕部22,22の表面はガイドカバー部材17,17の表面に連続した円弧面として形成されている。したがって、一方の可動ガイド部材20の腕部22,22はガイドカバー部材17,17の表面から他方の可動ガイド部材20における腕部22,22の円弧面に接して当該円弧面に沿って移動し、一方の可動ガイド部材20の腕部22,22が他方の可動ガイド部材20の腕部22,22に乗り上げて後方に移動する。したがって、両者は格納途上において干渉するものの相互に潜り込んだり引っ掛かることがない。このようにして他方の可動ガイド部材20の位置を通り抜けた一方の可動ガイド部材20が本体キャビネット1の背壁に設置した循環用ダクトに当接した後、引き続き格納途中の商品収納ラック10が押し込まれると前記可動ガイド部材20はボス221,221を回動支点として回動を開始し、最終的に商品収納ラック10の背面に寄り添う退避位置まで回動する。なお、商品収納ラック10の格納途上において一方の可動ガイド部材20が他方の可動ガイド部材20と干渉して他方の可動ガイド部材20の腕部22の上に乗り上げると両者の面同士が接触するので、一方のガイド部材20が商品収納ラック10の背面に寄り添う退避位置に向けて回動することがあるが、当該時点においては既に格納途中の商品収納ラック10が隣接する商品収納ラック10の間の格納領域に進入しており、可動ガイド部材20がガイドレールとしての役割は既に完了しているので、何ら差し支えないものである。
前述した実施の形態1の自動販売機では、可動ガイド部材20は商品収納ラック10が本体キャビネット1から引き出された際、商品収納ラック10の背面に寄り添った退避位置から自重により後方に向けて傾動するように構成されているが、この可動ガイド部材20の傾動を確実なものとするために可動ガイド部材20の腕部22の先端部に左右方向に突出する半球状の膨出部を形成し、この膨出部が隣接する商品収納ラック10のラック側板101若しくはガイドカバー部材17と接触するように構成し、その摩擦力により可動ガイド部材20を回動させたり、可動ガイド部材20が後方に向けて傾動する方向に付勢するばね部材を追加装備することもできる。また、ばね部材に代えて本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトDの前壁面に可動ガイド部材20と係合するフック片を設けることもできる。すなわち、引き出した商品収納ラック10を本体キャビネット1内に格納する場合に傾動した可動ガイド部材20が循環用ダクトDに当接して起き上がる際、前記可動ガイド部材20の自由端は循環用ダクトDの前壁面を駆け上るように上昇することを利用して、循環用ダクトDの前壁面に当接して起き上がる可動ガイド部材20の自由端が潜り込むようなフック片を循環用ダクトDの前壁面に設ける。これにより、商品収納ラック10が引き出されると商品収納ラック10の背面に寄り添って退避位置にある可動ガイド部材20の自由端がフック片に係合するので、可動ガイド部材20は後方に向けて傾動することとなる。
この実施の形態1による自動販売機によれば、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネット1と、この本体キャビネット1に敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構Rに吊下げ支持されると共に前記本体キャビネット1の商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構Rにより前記本体キャビネット1の商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構Rの伸張により本体キャビネット1の商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラック10とを備えた自動販売機において、前記商品収納ラック10の後端側に、前方に引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1に格納する際、当該商品収納ラック10を所定の格納領域に案内するガイド部材(可動ガイド部材20)を設けたことにより、前方に引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1(商品収納庫)に格納する際、当該商品収納ラック10の後端に設けたガイド部材(可動ガイド部材20)が本体キャビネット1の所定の格納領域に導くので、商品収納ラック10が横揺れする場合にも当該商品収納ラック10をスムーズに本体キャビネット1(商品収納庫)に格納ことができるという効果を有する。
また、実施の形態1の自動販売機においては、可動ガイド部材20が商品収納ラック10の後端に回動自在に軸支されてなり、当該可動カイド部材20は商品収納ラック10が本体キャビネット1に格納された状態では商品収納庫の構成部材(循環用ダクトD)に当接して商品収納ラック10に寄り添うように退避し、商品収納ラック10が本体キャビネット1から引き出された状態では商品収納ラック10の後端から本体キャビネット1の格納領域にまで突出するように構成されているので、引き出された商品収納ラック10の可動ガイド部材20が、当該商品収納ラック10の本体キャビネット1の格納領域の左右に隣接する商品収納ラック10の間にまで延在するように突出、つまり、可動ガイド部材20が引き出された商品収納ラック10と隣接する商品収納ラック10とを連結した状態に維持してガイドレールとして機能することによって引き出された商品収納ラック10をスムーズに本体キャビネット1内に格納することができ、また、商品収納ラック10を本体キャビネット1に格納した際、可動ガイド部材20が商品収納ラック10に寄り添うように退避することから可動ガイド部材20によってデッドスペースを生じることがないという効果を有する。
なお、この実施の形態1では商品収納ラック10を本体キャビネット1から引き出すと可動ガイド部材20が自動的に後方に向けて突出するように構成したものについて説明したが、可動ガイド部材20を手動により後方へ向けて傾動させてもよいものである。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2である自動販売機における側面図、図7は図6の商品収納ラックであって、(a)は商品収納ラックを後方の斜め上方から見た斜視図、(b)は(a)の白抜き矢印で示すA部の要部拡大図、図8は固定ガイド部材の斜視図、図9は固定ガイド部材の商品収納ラックへの組付図である。図において実施の形態1である自動販売機を示す図1,図2と同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図において、実施の形態1の自動販売機と相違する点は実施の形態1の可動ガイド部材20に代えて左右一対の固定ガイド部材30,30を設けた点、および蛇行した商品収納通路を形成する湾曲セグメント11に代えて一枚の連続する走行部材111(図7参照)を用いた点である。その他の構成は図1,図2に示すものと同一である。前記左右一対の固定ガイド部材30,30は、図7から理解できるように、商品収納ラック10の左右一対のラック側板101,101の後端側であって、本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトD(図6参照)の上端よりも上方位置に係止固着されている。なお、本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトDの上端はゾーン冷却(若しくはゾーン加熱)のために庫内の上下方向略中間位置に位置している。ゾーン冷却(ゾーン加熱)とは冷却/加熱ユニット6により庫内全域を冷却(加熱)する態様に対し、冷却/加熱ユニット6から庫内に吹出した冷気もしくは暖気が販売順位の早い商品が並ぶ庫内の下方領域を通風して循環用ダクトDの上端から吸い込まれるような経路を辿って循環通風され、この通風過程で商品収納ラックの搬出端側に並ぶ商品を集中的に冷却もしくは加熱する態様のものであって省エネを図ったものである。
さて、前記左右一対の固定ガイド部材30,30は薄板鋼板により左右相称に形成されているので、図7の(a)のA部の固定ガイド部材30を示す図8を用いてその構成を説明することとする。この固定ガイド部材30は、図8に示すように、「く」字状に折り曲げられたガイド部31と係止部32とにより構成されている。前記係止部32は、係止溝3211が形成された係止片321、この係止片321,321の両側(上下)に形成されたストッパ片322,322からなる係止部32を備えている。一方、固定ガイド部材30が係止されるラック側板101には前記固定ガイド部材30の係止片321が貫通する係合穴102(図7の(b)および後述する図9参照)が形成されている。なお、前記係合穴102は、左右一対のラック側板101に穿孔された係合穴(不図示)に係止されて上下方向に蛇行した商品収納通路(コラム)を形成するための走行部材111(図7参照)の外側、つまり、蛇行した商品収納通路の谷部(商品収納通路の外部)に相当する箇所に形成されている。したがって、以下に説明するように係合穴102,102に固定ガイド部材30,30の係止片321,321を係合させた場合にも当該係止片321,321が商品収納通路内に突出して悪影響を及ぼすことはない。
しかして、前記固定ガイド部材30,30は商品収納ラック10のラック側板101,101に形成された係合穴102,102に係止片321を係合させることにより組付けられる。ここで、左右一対の固定ガイド部材30,30のラック側板101,101への取付け方法は同一であるので、以下では一方の固定ガイド部材30(図7の(a)のA部の固定ガイド部材30)の取付け方法について図9を用いて説明する。すなわち、ラック側板101の外側から固定ガイド部材30の係止片321を係合穴102に貫通させた上で固定ガイド部材30を下方へスライドさせて係止片321の係止溝3211を係合穴102の縁部に係合させる。このように係止溝3211をラック側板101に係合させた状態で前記係止片321の両側に形成されたストッパ片322,322をラック側板101の内側面に沿うように折り曲げる。このストッパ片322,322の折り曲げにより固定ガイド部材30のラック側板101への安定した固着状態を得ることができる。
前述したように固定ガイド部材30,30が組付けられた商品収納ラック10を鳥瞰した場合、固定ガイド部材30,30におけるガイド部31,31が「く」字状に形成されていることから全体として「ハ」字形状、すなわち、左右一対の固定ガイド部材30,30のガイド部31,31の自由端(後端側)が窄んだ構成となる。
次に、商品収納ラック10を本体キャビネット1(商品収納庫)からの引き出し、および格納する際の動作について説明する。商品収納ラック10が本体キャビネット1に格納されている場合、固定ガイド部材30,30は循環用ダクトDの上方位置の空き空間に対応する位置に配置している。したがって、固定ガイド部材30,30が商品収納庫の構成部材と干渉することはない。そして、前記固定ガイド部材30,30は、商品収納ラック10を本体キャビネット1の外側に完全に引き出した際、本体キャビネット1内に残った隣接する商品収納ラック10とは離間しているので、商品収納ラック10の横揺れを抑制するものではないが、引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1内に格納する際に格納途上の商品収納ラック10を所定の格納領域に導くガイドレールとして機能する。すなわち、商品収納ラック10を格納するために本体キャビネット1内に向けて押し込むと、先ず固定ガイド部材30,30が当該商品収納ラック10の格納領域となる左右に隣接する商品収納ラック10の間に入り込む。その際、格納途上の商品収納ラック10が横揺れしたとしても、固定ガイド部材30,30はそのガイド部31,31の後端側が窄んでいることにより隣接する商品収納ラック10の間の格納領域に進入することができる。この場合、固定ガイド部材30,30は本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトの上端よりも上方位置に設けられている、つまり、レール機構Rに吊下げられた商品収納ラック10の揺れ幅の比較的小さい位置に設けられていることから格納領域に確実に進入することができる。また、その進入の際に固定ガイド部材30,30のガイド部31,31が隣接した商品収納ラック10の外郭に当接すると格納途上の商品収納ラック10の姿勢を鉛直姿勢となるように修正しつつ所定の格納領域に導く、つまり、この固定ガイド部材30,30がガイドレールとして機能するものである。したがって、商品収納ラック10を本体キャビネット1内に格納する途中において商品収納ラック10に横揺れが生じ場合にも可動ガイド部材30,30がガイドレールの機能を果たして商品収納ラック10をスムーズに格納することができるものである。
前述した実施の形態2の自動販売機では本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトDの上端が庫内の上下方向略中間位置に位置し、固定ガイド部材30,30を循環用ダクトDの上方位置の空き空間に対応する位置に配設している例について説明したが、当該位置に配設することができずに循環用ダクトDの位置に対応する箇所に設けねばならない場合には次のように構成する。すなわち、循環用ダクトDの前壁面に固定ガイド部材30,30が前後方向に通過可能な窓を形成し、商品収納ラック10が本体キャビネット1内に格納された際には固定ガイド部材30,30が前記窓を介して循環用ダクトDの内部に進入するように構成する。これにより、循環用ダクトDの内部空間を固定ガイド部材30,30の格納空間として有効利用することができる。また、循環用ダクトDが庫内の上方域にまで延在している場合にも循環用ダクトDの前面壁の固定ガイド部材と対応する位置に窓を形成すればよい。
この実施の形態2の自動販売機によれば、断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネット1と、この本体キャビネット1に敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構Rに吊下げ支持されると共に前記本体キャビネット1の商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構Rにより前記本体キャビネット1の商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構Rの伸張により本体キャビネット1の商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラック10とを備えた自動販売機において、前記商品収納ラック10の後端側に、前方に引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1に格納する際、当該商品収納ラック10を所定の格納位置に案内するガイド部材(固定ガイド部材30,30)を設けたことにより、前方に引き出された商品収納ラック10を本体キャビネット1(商品収納庫)に格納する際、当該商品収納ラック10の後端に設けたガイド部材(固定ガイド部材30,30)が本体キャビネット1の所定の格納位置に導くので、商品収納ラック10が横揺れする場合にも当該商品収納ラック10をスムーズに本体キャビネット1(商品収納庫)に格納することができるという効果を有する。
また、実施の形態2の自動販売機において、本体キャビネット1の背壁に設置された循環用ダクトDが庫内の上下方向に略中間位置に位置している場合には固定ガイド部材30,30を循環用ダクトDの上端よりも上方位置に固着することにより、循環用ダクトDの上方位置の遊び空間を固定ガイド部材30,30の格納空間として有効利用することができるものである。
1…本体キャビネット、2…外扉、3,4,5…内扉、6…断熱仕切壁、10…商品収納ラック、11…湾曲セグメント、12…トップトレー、13…商品搬出機構、17…ガイドカバー部材、20…可動ガイド部材(ガイド部材)、21…基部、22…腕部、30…固定ガイド部材(ガイド部材)、31…ガイド部、32…係止部、101…ラック側板、102…係合穴、111…走行部材、221…ボス。

Claims (3)

  1. 断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に回動自在に軸支された可動ガイド部材としてなり、当該可動カイド部材は商品収納ラックが本体キャビネットに格納された状態では商品収納庫の構成部材に当接して商品収納ラックに寄り添うように退避し、商品収納ラックが本体キャビネットから引き出された状態では商品収納ラックの後端から本体キャビネットの格納領域にまで突出することを特徴とする自動販売機。
  2. 断熱筐体として形成されると共に前面が開口した本体キャビネットと、この本体キャビネットに敷設された前後方向に伸縮自在なレール機構に吊下げ支持されると共に前記本体キャビネットの商品収納庫に左右方向に複数配設され、常時は縮退したレール機構により前記本体キャビネットの商品収納庫内に格納されると共に前記レール機構の伸張により本体キャビネットの商品収納庫から前方に引き出される商品収納ラックとを備えた自動販売機において、前記商品収納ラックの後端側に、前方に引き出された商品収納ラックを本体キャビネットに格納する際、当該商品収納ラックを所定の格納位置に案内するガイド部材を備え、前記ガイド部材は商品収納ラックの後端に固定された固定ガイド部材としてなり、当該固定ガイド部材は後端が商品収納ラックの幅よりも窄むように形成されていることを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項記載の自動販売機において、固定ガイド部材は本体キャビネットの背壁に設置された循環用ダクトの上端よりも上方位置に固着されていることを特徴とする自動販売機。
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