JP3889537B2 - オープンショーケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板とにより囲繞される空間に陳列室を構成して成るオープンショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種オープンショーケースは、例えば特開平5−306875号公報に示されている。即ち、この種オープンショーケースは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗に据え付けられており、前記公報に示される如く、断熱壁内に前面に開口する陳列室を構成し、この陳列室内に複数段の棚を架設して商品を陳列している。そして、この陳列室の前面開口には冷気エアーカーテンを形成すると共に、一部を陳列室内に循環させて当該陳列室内を冷凍若しくは冷蔵温度に冷却していた。
【0003】
特に、近年ではコンビニエンスストアの進展に伴い、栄養ドリンク剤などの一本が比較的小容量の飲料を各種まとめて一台のオープンショーケース内に陳列することにより、販売促進を図る例が増えている。
【0004】
しかしながら、従来では前記公報に示される如くコンビニエンスストアの床面に据え付けられるオープンショーケース内に飲料を陳列していた。ところが、この種飲料の販売にはレジカウンタの近傍に陳列した方が有利であることは従来より知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、レジカウンタ上に陳列室の前面にエアーカーテンを形成したオープンショーケースを載置することが考えられるが、係るオープンショーケースでは、エアーカーテンを形成する冷気によって、ガラス板によって構成される側板に結露が生じ、係る結露によって顧客等の衣服が汚れてしまう問題や、レジカウンタ上まで汚してしまう問題があった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、店舗のカウンタ上に据え付けるのに好適なオープンショーケースを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のオープンショーケースは、断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板とにより囲繞される空間に陳列室を構成して成るものであって、側板は、補強板と、この補強板を挟むかたちで重合された透明な外側板及び内側板とから構成され、これら外側板及び内側板は補強板に固定され、且つ、それらの縁部が相互に固着されると共に、外側板及び内側板間には空気層が形成されており、断熱壁の下部には機械室が構成され、補強板と外側板間には上下に貫通した間隔が構成されてこの間隔はダクトとされると共に、このダクトは、下部が機械室内に連通し、上部は外側板表面に向けて開口する吐出口に連通していることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板とにより囲繞される空間に陳列室を構成して成るオープンショーケースにおいて、側板は、補強板と、この補強板を挟むかたちで重合された透明な外側板及び内側板とからの簡単な構成とされているため、側板の組立作業性を向上させることができる。
【0009】
また、本発明は上記に加えて、これら外側板及び内側板は補強板に固定され、且つ、それらの縁部が相互に固着されると共に、外側板及び内側板間には空気層が形成されているので、側板の強度を向上させることができると共に、外側板及び内側板間に形成された空気層により断熱性を向上させることができ、更に、側板に結露が生じることを未然に防止することができる。
【0010】
更に、本発明では断熱壁の下部には機械室が構成されると共に、外側板の内側にはダクトが構成され、このダクトは、下部が機械室内に連通し、上部は外側板表面に向けて開口する吐出口に連通しているので、機械室に配設される圧縮機や凝縮器の廃熱をダクトを介して吐出口から外側板表面に廃棄することができる。
【0011】
これにより、外側板表面に生じる結露を防止するために特別に電気ヒータを設けることなく機械室から排出される廃熱を利用して外側板表面の結露防止を行うことができるようになる。
【0012】
特に、本発明では補強板と外側板間に上下に貫通した間隔を構成し、この間隔を前記ダクトとしたので、間隔内に着色した短冊状の板や広告表示を施した短冊状パネルを挿入することによって外観や販売効果の向上を図ることができると共に、側板のカラーバリエーションを構成することができるようになる。
【0013】
請求項2の発明のオープンショーケースは、上記に加えて内側板には棚受けを一体に形成したことを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明によれば、上記に加えて内側板には棚受けを一体に形成したので、簡単な構成にて陳列室内の棚の架設を行うことができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例としてのオープンショーケース1の正面図、図2はオープンショーケース1の側面図、図3はオープンショーケース1の背面図、図4は後パネル2を外した状態のオープンショーケース1の背面図、図5はオープンショーケース1の縦断側面図をそれぞれ示している。
【0016】
オープンショーケース1は、例えばコンビニエンスストアのレジカウンタC(図15)上に載せて設置される卓上オープンショーケースであり、底部のユニットベース3上に取り付けられた断熱壁4と、この断熱壁4の上側に取り付けられた硬質樹脂製の底板6と、ユニットベース3の左右に立設された側板7、7と、これら側板7、7の上端間に架設された天板8と、これら底板6、側板7、7及び天板8の後縁で囲繞される後面の開口9を開閉自在に閉塞する扉11などから構成され、これら扉11、天板8、側板7、7及び底板6で囲繞される空間を前面に開口(12)した陳列室13としている。
【0017】
そして、前記断熱壁4の下側のユニットベース3内空間を機械室14としている。また、16はユニットベース3の左右に取り付けられた補強用のアングルである。
【0018】
前記断熱壁4は前部が低く後部が高い階段形状を呈しており、それによって前部に低位部4Aが、後部に高位部4Bが構成されている。この低位部4Aは後方に低く緩やかに傾斜しており、高位部4Bは前方に低く緩やかに傾斜している。また、これら高位部4Bと低位部4Aを結ぶ縦壁部4Cは上部が少許後退した傾斜壁とされている。
【0019】
そして、底板6は係る断熱壁4の低位部4A、高位部4B及び縦壁部4Cと間隔を存して当該断熱壁4及びユニットベース3に被さるように取り付けられており、これによって同様の前部の低位部6A、後部の高位部6B及びそれらの間の縦壁部6Cとが構成されている。そして、係る底板6と断熱壁4間に前下部から後上部に渡る冷却室17が構成され、高位部4B上の冷却室17内に冷却装置Rの冷凍サイクルを構成する冷却器18が横設されると共に、縦壁部4Cの前側中央の冷却室17内に送風機19が設けられている。
【0020】
また、冷却室17内には冷却器18の上面から縦壁部6Cの上部に渡る冷却器仕切板21が取り付けられており、この冷却器仕切板21と底板6間には間隔が形成されている。底板6の縦壁部6Cの上端には商品落下防止用のガード6Dが一体に立設されており、その下側には下部吐出口22が形成されている。そして、前記冷却器仕切板21はこの下部吐出口22の下縁に連続し、これによって、冷却器仕切板21と底板6間に、冷却器18の後方から下部吐出口22に渡る下部吐出ダクト23が構成されている。尚、24は送風機19の周囲に取り付けられたファンケースである。
【0021】
更に、底板6の縦壁部6Cも上部が少許後退した傾斜壁とされているが、その前面には下部吐出口22を隠蔽する吐出ガイド26が取り付けられ、下方に開放しており、また、下部吐出口22の下方には突起27が一体に形成されている。底板6の低位部6Aも後方に緩やかに低く傾斜しているが、その前部は斜め前下方に屈曲され、そこに吸込口29が形成されている(図6)。そして、この吸込口29の前側には実開平5−43458号公報に示される如き構造の平面蛍光ランプ31が立設され、陳列室13の開口12の下縁に位置している。この平面蛍光ランプ31は前後方向に光を照射すると共に、その前面には所定の広告表示が施されている。
【0022】
また、底板6の高位部6Bも後方に高くなるよう緩やかに傾斜しているが、その後端部は階段状に降下しており、冷却器18の後側に位置する後壁部33には連通孔32が形成されている。尚、この連通孔32が形成された底板6の後壁部33は上部が前側となる傾斜面とされている。
【0023】
一方、扉11は硬質樹脂製の外面板36と内面板37間に断熱材38を装填して構成され、例えば後から見て右側の上下をヒンジ39にて天板8と底板6に回動自在に枢支されている。また、断熱材38と内面板37間には間隔が構成され、そこに上下に渡る後部ダクト41が形成されており、この後部ダクト41の上端と下端に位置する内面板37の上面37A、下面37Bには連通孔42、43がそれぞれ形成されている。そして、下側の連通孔43は扉11を閉じたときに底板6の連通孔32に合致する。
【0024】
この場合、連通孔43周囲の内面板37の下面37Bは、上部が前側となる傾斜面とされ、扉11を閉じたときに底板6の後壁部33に密接する形状とされている。これにより、連通孔32と43は略キッチリと合致することになると共に、扉11の開閉にも支障が生じなくなる(図7)。尚、47は内面板37の周囲に取り付けられたガスケットである。
【0025】
他方、天板8の内側にも断熱材48が取り付けられており、この断熱材48の下側には間隔を存して内面板49が取り付けられ、この内面板49と断熱材48間に天部ダクト51を構成している。内面板49の後部は降下した後、上方向に折り返された形状を呈しており、この天部ダクト51の後下端に位置する内面板49の後下面49Aには連通孔53が形成されている。そして、扉11の上側の連通孔42は扉11を閉じたときに内面板49の連通孔53に合致する。
【0026】
この場合、連通孔53周囲の内面板49の後下面49Aは、後部が上側となる傾斜面とされ、扉11を閉じたときに扉11の上面37Aに密接する形状とされている。これにより、連通孔42と53は略キッチリと合致することになると共に、扉11の開閉にも支障が生じなくなる(図8)。尚、ガスケット47は扉11で後面の開口9を閉じた状態で天板8、底板6及び側板7、7に密着してシールする。
【0027】
また、天部ダクト51の前端は前下方に向けて開放し、そこに上部吐出口61が形成されている。これにより、扉11を閉じた状態では、下部の吸込口29から冷却室17に至り、冷却室17から後部ダクト41及び天部ダクト51に渡って上部吐出口61に至る一連の冷気循環ダクトが構成されることになる。
【0028】
次に、機械室14内の構成を説明する。ユニットベース3の前面及び左右側面にはスリット状の排気口3Aが複数段形成されており、後面は開口されている。そして、この開口を前記後パネル2にて開閉自在に閉塞している。
【0029】
係るユニットベース3内に構成された機械室14内には、前記冷却器18と共に冷却装置Rの冷凍サイクルを構成する圧縮機63、凝縮器64、キャピラリチューブ(減圧装置)66が設置され、更に、制御基板などを収納する電装箱67や蒸発皿68、凝縮器用送風機69なども設置されている。
【0030】
この場合、図9に示す如く圧縮機63は機械室14内の向かって右奥部に設置されており、凝縮器64は向かって左奥部に設置され、凝縮器用送風機69はその前側に対向して設けられている。尚、63Dは圧縮機63の吐出配管、63Sは吸込配管である。前述の如く断熱壁4は前部に低位部4Aを、また、後部に高位部4Bを備えているので、機械室14の高さは前部が低く、後部が高い寸法となる。従って、この高さの高い部分を利用して寸法の嵩む圧縮機63と凝縮器64が並設されている。
【0031】
また、凝縮器64と凝縮器用送風機69は略門型の取付板72によってユニットベース3の底面から浮かせて取り付けられており、蒸発皿68はこれら凝縮器64と凝縮器用送風機69の下側に後面の開口から挿脱自在に挿入されている。尚、73は蒸発皿68内に収納された蒸発板であり、吸水性の部材から構成され、後述するドレン水の蒸発を促進させるものである。
【0032】
更に、後パネル2の凝縮器64に対応する部分(後から見て右側)にはフィルタ74が取り付けられた吸気口2Aが形成されている。また、前記送風機19を駆動するモータ19Mは断熱壁4の縦壁部4Cの後側の機械室14内に取り付けられ、圧縮機63と凝縮器64の間に配置されている。そして、モータ19Mの回転軸は縦壁部4Cを貫通して送風機19に連結されている。
【0033】
更にまた、断熱壁4の高位部4Bの前部向かって左側には排水口76が形成されており、この排水口76からはドレンホース77が断熱壁4を貫通して垂下し、その下端は蒸発皿68上に開口されている。冷却器18から滴下するドレン水(除霜水や露)は高位部4B上を伝って流下し、排水口76に流入する。そして、排水口76からドレンホース77に流入し、蒸発皿68内に排出されるものである。
【0034】
このように、圧縮機63、凝縮器64、凝縮器用送風機69、蒸発皿68、電装箱67、モータ19Mなどを配置しているので、狭い機械室14内に支障無く整理して各機器を設置することができる。
【0035】
次に、図10〜図14を参照して側板7の構造を説明する。この場合、図12は向かって左側の側板7を示し、それ以外は右側の側板7を示している。尚、左右の側板7は左右対称形状で基本的には同一の構造である。側板7は上下方向の補強板81と、透明な硬質合成樹脂製の外側板82及び内側板83とから構成されている。
【0036】
前記外側板82及び内側板83の下縁はユニットベース3の上面形状に略合致しており、前面は天板8から前下方のユニットベース3前部に向かって緩やかに湾曲しながら降下する形状を呈し、それによって陳列室13の側面をカバーする。そして、補強板81はユニットベース3の両側後部の切欠3Bを貫通して機械室14内に入り、ユニットベース3及び又はアングル16後部に螺子止めされると共に、補強板81、81の上端間に天板8は連結される。
【0037】
この場合、外側板82と内側板83はそれらの後部で補強板81を挟むかたちで相互に重合され、周縁部では相互に固着されると共に、補強板81には螺子止めされる。このとき、外側板82と内側板83間には空気層Gが形成され、断熱性を向上させている。
【0038】
また、外側板82及び内側板83の補強板81に被さる部分には、上下に渡って外側に張り出した張出部82A、83Aがそれぞれ形成されており、外側板82の張出部82Aと補強板81間には上下に渡る排気ダクト86が形成される。この排気ダクト86の下端は機械室14内に連通しており、上端は天板8が被さって閉塞されている。また、排気ダクト86の前面となる張出部82Aの前面82Bには上下に渡って複数の排気吐出口87・・・が穿設されている。
【0039】
尚、内側板83には空気層G内の曇りを防止するためのアスピレータ88が数カ所穿設されている。また、天板8を取り付ける前の補強板81と外側板82間の排気ダクト86は図10に示す如く上方に開放しているので、そこから張出部82Aと補強板81間に着色した短冊状の板や広告表示を施した短冊状パネルを挿入することによって外観や販売効果の向上を図ることが可能となる。
【0040】
また、内側板83の張出部83Aには図12に示す如く前下方に少許傾斜した棚受け89・・・が実施例では上下に四段一体に形成されている。この棚受け89・・・は対向する側板7方向及び後方に開放しており、後面の開口9から透明硬質樹脂製の棚91を差し込む。これにより、図5に示す如く棚91が陳列室13内に架設されている。
【0041】
以上の構成のオープンショーケース1は図15に示す如くコンビニエンスストアのレジカウンタC上に載置される。そして、陳列室13内にはドリンク剤や缶飲料などの商品Vを収納し、陳列する。この場合、底板6の縦壁部6C前側の低位部6A上には前面の開口12から図5の如く商品Vを並べる。これにより、低位部6A上は最下段の陳列面となる。このとき、低位部6Aは後方に少許低く傾斜しているので、商品Vは前側に倒れること無く後側の突起27や吐出ガイド26に寄りかかるかたちとなる。
【0042】
一方、中段(棚91を架設しない場合には最上段となる)の陳列面となる底板6の高位部6Bや最上段の陳列面となる棚91上には後面の扉11を開いて開口9から商品Vを収納する。このとき、高位部6Bや棚91は前側に低く少許傾斜しているので、商品Vは後方から順次円滑に収納できる。また、高位部6Bや棚91は前部が低くなっていることから顧客は商品Vを見やすくなると共に、顧客が最前列の商品Vを取り出した場合には自動的にその後の商品Vが最前列に移動するようになる。
【0043】
そして、電源を投入して運転を開始すると、先ず平面蛍光ランプ31が点灯して前方に広告文字などを浮き上がらせ、且つ、後方の陳列室13内を照明する。また、圧縮機63、送風機19(のモータ19M)、凝縮器用送風機69が運転されると、圧縮機63の吐出配管63Dから吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器64に流入し、そこで凝縮器用送風機69によって通風される外気によって凝縮液化される。凝縮された液冷媒はキャピラリチューブ66で減圧された後、冷却器18に流入して蒸発する。
【0044】
このときに冷却室17内の空気から熱を奪って冷却効果を発揮する。冷却器18から出た冷媒は吸込配管63Sから圧縮機63に吸い込まれ、再び圧縮される。そして、送風機19が運転されると、図5〜図8に矢印で示す如く、吸込口29側から空気を吸引して冷却器18方向に吐出する。前述の如く冷却器18と熱交換して冷却された冷却室17内の冷気は、連通孔32から出て連通孔43から後部ダクト41内に入る。そして、後部ダクト41内を上昇し、連通孔42、53を経て天部ダクト51に入って前方に移動した後、吐出口61から陳列室13の前面開口12に向けて吐出される。
【0045】
吐出口61から吐出された冷気は開口12にエアーカーテンを形成しながら吸込口29に向かい、平面蛍光ランプ31に案内されて送風機19の吸引力により吸込口29に吸い込まれる。そして、エアーカーテンの一部が陳列室13内に循環されて陳列室13内は所定温度に冷却される。また、冷却器18から出た冷気の一部は下部吐出ダクト23に入り、そこを前方に移動して下部吐出口22から縦壁部6C前方に吐出される。
【0046】
吐出口61からの距離が遠くなる最下段の陳列面の低位部6A上は冷却効果が低下し勝ちとなるが、前述の如く下部吐出口22から直接冷気を供給するため、係る冷却不足は解消される。また、下部吐出口22には吐出ガイド26が設けられ、その下方には突起27が形成されているので、下部吐出口22からの冷気吐出や冷気循環が低位部6A上の商品Vで阻害されることも無い。
【0047】
ここで、オープンショーケース1のユニットベース3の底面、即ち設置面から天板8の上面までの高さ寸法L1は700mm〜750mm(実施例では715mm)に設定され、最下段の陳列面(低位部6A)までの高さ寸法L2は100mm以上200mm以下の範囲(実施例では149mm)に設定されている。また、設置面から平面蛍光ランプ31上端までの高さ寸法L3は200mm〜210mm(実施例では205mm)に設定され、設置面から中段の陳列面(高位部6B)までの高さ寸法L4は300mm以上400mm以下の範囲(実施例では304mm)に設定されている。
【0048】
更に、設置面から最上段の陳列面(棚91)までの高さ寸法L5は400mm以上700mm以下の範囲(実施例では489mm)に設定され、設置面から天板8前端までの高さ寸法L6は650mm〜700mm(実施例では668mm)に設定されている。また、オープンショーケース1の前後寸法L7は450mm以上550mm以下(実施例では490mm)に設定されている。
【0049】
ここで、コンビニエンスストアに設けられるレジカウンタCの高さは通常800mm〜1000mmであり、その奥行き550mm程である。従って、本発明のオープンショーケース1によれば、安定してレジカウンタC上に設置し、陳列室13内において商品Vを冷却しながら陳列することができるようになる。これにより、特にレジカウンタCの近傍で販売したいドリンク剤や缶飲料などの商品Vの購買意欲を促進し、売上向上に寄与することが可能となる。
【0050】
また、オープンショーケース1をレジカウンタC上に設置した場合、床から最下段の陳列面(低位部6A)までの高さは900mm〜1200mmの範囲の高さとなる。これにより、最下段の陳列面(低位部6A)の高さは顧客の略腰から胸にかけての範囲となり、最下段の商品Vの視認性が向上すると共に、取り出しやすくなる。
【0051】
更に、中段の陳列面(高位部6B)から最上段の陳列面(棚91。棚91を架設しない場合には高位部6Bとなる)の高さは設置面から300mm以上700mm以下の範囲となるので、同様にオープンショーケース1をレジカウンタC上に設置した場合、床から最上段の陳列面(棚91或いは高位部6B)までの高さは1100mm〜1700mmの範囲の高さとなる。これにより、最上段の陳列面の高さは顧客の略腹から顔にかけての範囲となり、最上段の商品Vの視認性も向上すると共に、取り出しやすくなる。
【0052】
また、前述の如く断熱壁4の階段形状によって機械室14の高さは前部が低く後部が高くなるよう構成されているので、最下段の陳列面(低位部6A)を低く設定しながら、圧縮機63や凝縮器64などの寸法の嵩む機器を機械室14内後部に据え付けることが可能となる。
【0053】
他方、凝縮器用送風機69が運転されると、後パネル2の吸気口2Aから外気が吸引され、凝縮器64に通風した後、前方の蒸発皿68に吹き付けられる。これによって、蒸発皿68内のドレン水は蒸発される。また、凝縮器64を空冷して温度上昇した暖気や圧縮機63から生じる暖気は、一部はユニットベース3周囲の排気口3Aから外部に流出するが、残りはユニットベース3の両側後部の切欠3B部分に至り、残りのうちの一部は当該切欠3Bから外部に流出すると共に、残りのうちのその他は側板7、7の排気ダクト86内に流入する(図10)。
【0054】
切欠3Bから流出した暖気は側板7下部の外側板82外面に流れて吸込口29付近で結露しやすい部分を暖め、結露を防止する。また、排気ダクト86内に流入した暖気は、図10に示す如くそこを上昇してやがて前面の排気吐出口87・・・から前方の外側板82外面に向けて流出する。これにより、陳列室13内の温度によって結露し易い外側板82の外面を暖め、結露を防止若しくは解消することができるようになる。
【0055】
ここで、排気ダクト86の上端は天板8により閉塞されているので、排気ダクト86上部の圧力(静圧)は上昇し、それにより、上方の排気吐出口87程、流出する暖気量は多くなる。従って、吐出口61の近傍で最も結露しやすくなる外側板82外面上部に暖気を優先的に供給し、結露を効果的に解消することが可能となる。
【0056】
尚、上記実施例で示した寸法などの各数値は、それに限られるものでは無く、コンビニエンスストアのレジカウンタなどの卓上に設置するのに好適な範囲で種々変更可能である。また、実施例では断熱壁4の下側に機械室14を構成し、そこに冷却装置Rの圧縮機63などを設置したが、これら圧縮機や凝縮器を別置き式としてオープンショーケース内の冷却器18と冷媒配管で連結し、圧縮機などはレジカウンタ内に設置する方式としても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板とにより囲繞される空間に陳列室を構成して成るオープンショーケースにおいて、側板は、補強板と、この補強板を挟むかたちで重合された透明な外側板及び内側板とからの簡単な構成とされているため、側板の組立作業性を向上させることができる。
【0058】
また、本発明は上記に加えて、これら外側板及び内側板は補強板に固定され、且つ、それらの縁部が相互に固着されると共に、外側板及び内側板間には空気層が形成されているので、側板の強度を向上させることができると共に、外側板及び内側板間に形成された空気層により断熱性を向上させることができ、更に、側板に結露が生じることを未然に防止することができる。
【0059】
更に、本発明では断熱壁の下部には機械室が構成されると共に、外側板の内側にはダクトが構成され、このダクトは、下部が機械室内に連通し、上部は外側板表面に向けて開口する吐出口に連通しているので、機械室に配設される圧縮機や凝縮器の廃熱をダクトを介して吐出口から外側板表面に廃棄することができる。
【0060】
これにより、外側板表面に生じる結露を防止するために特別に電気ヒータを設けることなく機械室から排出される廃熱を利用して外側板表面の結露防止を行うことができるようになる。
【0061】
特に、本発明では補強板と外側板間に上下に貫通した間隔を構成し、この間隔を前記ダクトとしたので、間隔内に着色した短冊状の板や広告表示を施した短冊状パネルを挿入することによって外観や販売効果の向上を図ることができると共に、側板のカラーバリエーションを構成することができるようになる。
【0062】
請求項2の発明によれば、上記に加えて内側板には棚受けを一体に形成したので、簡単な構成にて陳列室内の棚の架設を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオープンショーケースの正面図である。
【図2】 本発明のオープンショーケースの側面図である。
【図3】 本発明のオープンショーケースの背面図である。
【図4】 本発明のオープンショーケースの後パネルを除く背面図である。
【図5】 本発明のオープンショーケースの縦断側面図である。
【図6】 本発明のオープンショーケースの断熱壁前部の拡大縦断側面図である。
【図7】 本発明のオープンショーケースの断熱壁後部の拡大縦断側面図である。
【図8】 本発明のオープンショーケースの天板後部の拡大縦断側面図である。
【図9】 本発明のオープンショーケースの機械室部分の平断面図である。
【図10】 本発明のオープンショーケースの向かって右側の側板の側面図である。
【図11】 図10の側板の側面図である。
【図12】 本発明のオープンショーケースの向かって左側の側板の側面図である。
【図13】 図10の側板の正面図である。
【図14】 図10の側板の平断面図である。
【図15】 本発明のオープンショーケースをレジカウンタ上に設置した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 オープンショーケース
3 ユニットベース
3B 切欠
4 断熱壁
6 底板
6A 低位部(最下段の陳列面)
6B 高位部(中段若しくは最上段の陳列面)
7 側板
8 天板
9、12 開口
11 扉
13 陳列室
14 機械室
16 アングル
17 冷却室
18 冷却器
19 送風機
22 下部吐出口
29 吸込口
41 後部ダクト
51 天部ダクト
61 吸込口
81 補強板
82 外側板
82A、83A 張出部
83 内側板
86 排気ダクト
87 排気吐出口
91 棚(最上段の陳列面)
C レジカウンタ
G 空気層

Claims (2)

  1. 断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板とにより囲繞される空間に陳列室を構成して成るオープンショーケースにおいて、
    前記側板は、補強板と、この補強板を挟むかたちで重合された透明な外側板及び内側板とから構成され、これら外側板及び内側板は前記補強板に固定され、且つ、それらの縁部が相互に固着されると共に、前記外側板及び内側板間には空気層が形成されており、
    前記断熱壁の下部には機械室が構成され、前記補強板と外側板間には上下に貫通した間隔が構成されてこの間隔はダクトとされると共に、このダクトは、下部が前記機械室内に連通し、上部は前記外側板表面に向けて開口する吐出口に連通していることを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記内側板には棚受けを一体に形成したことを特徴とする請求項1のオープンショーケース。
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