JP3989848B2 - 架橋されたシラン基を含むポリマーの安定化 - Google Patents

架橋されたシラン基を含むポリマーの安定化 Download PDF

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Description

本発明は、加水分解可能なシラン基を含むポリマーの架橋および安定化のためにシラノール縮合触媒としてスルホン酸を含む組成物を用いる方法に関する。さらに、本発明は、シラノール縮合触媒としてスルホン酸を使用することにより架橋が行われたところの架橋されたシラン基を含むポリマーを安定剤とともに含む組成物、およびシラノール縮合触媒としてのスルホン酸の使用によるシラン基含有ポリマーの架橋および安定化のための方法に関する。
添加剤によってポリマーを架橋することは公知である。これは、ポリマーの特性、例えば機械的特性および化学的熱耐性、を改善するからである。架橋は、シラン基の加水分解によって得られ得るところの、ポリマーに含まれるシラノール基の縮合によって行われ得る。そのようなポリマーの架橋の場合、シラノール縮合触媒が使用されなければならない。慣用の触媒は、例えば、スズ有機化合物、例えばジブチルスズジラウレート(DBTDL)である。さらに、上記架橋法は酸性シラノール縮合触媒の存在下で有利に行われることが知られている。慣用のスズ有機触媒と対照的に、上記酸性触媒は、室温ですでに架橋を迅速に生じさせる。そのような酸性シラノール縮合触媒は、例えば国際特許出願公開第95/17463号に開示されている。この文献の内容は、参照することによって本明細書に含められる。
ポリマーの長期安定性を確実にするために、その寿命を長くするためにポリマーに安定剤を添加することが公知である。特に、熱酸化、UV照射、加工処理によって、および金属イオン、例えば銅イオン、の浸透によって引き起こされる減成(degradation)からポリマーを保護する安定剤がポリマーに添加される。
架橋されたポリマーの安定化のために、安定剤は、架橋工程が行われる前にポリマーに添加されなければならないことが明らかである。架橋がシラン基の縮合によって行われるところのシラン基含有ポリマーの場合、安定剤は通常、好ましくはマスターバッチの形態で、シラノール縮合触媒と共にポリマーに添加される。
したがって、安定剤は、シラノール縮合触媒と相溶性でなければならない。すなわち、触媒と接触したときに減成してはいけない。なぜならば、これが、安定剤またはその断片の、組成物またはポリマーの表面への滲出、すなわち移動、をもたらし得るからである。滲出は、すでにマスターバッチ中で生じる可能性があり、これは、ポリマーの加工処理中に、例えば押出機中で問題を引き起こし、架橋化組成物と混合されたシラン基含有ポリマーの押出の際に触媒フィーダーがブロックされる。そのようなブロックは、ポリマーに添加される触媒の低下およびしたがって最終的に製造されるポリマーの特性の制御されない劣化をもたらし得る。
安定剤の減成は、空気中に蒸発し、したがって悪臭を引き起こす低分子物質の揮発をももたらし得る。さらに、安定剤の減成は、初期安定剤のより少ない量がポリマー中に存在するので、ポリマーのエージング特性を低下させる。
さらに、安定剤は、触媒の活性を抑制または低下させてはならず、あるいは、触媒と接触したときにポリマーの他の特性に負の影響を及ぼしてはならない。
架橋されたポリマーのための最も一般的な安定剤は、エステル基含有化合物、例えばIrganox 1010、Irganox 1035およびIrganox 1076(Ciba-Geigy製)を包含する。しかし、これらの一般的な安定剤は、酸性シラノール縮合触媒と、例えばマスターバッチ中で混合されるとき、減成し、したがって滲出をもたらすことが今分かった。これは、酸触媒されるエステル開裂を抑制するところの水吸収性添加剤を添加することによってマスターバッチが水を含まない状態に保持されたとしても、そうである。
さらに、塩基性の基または金属石鹸を含む安定剤の使用は、スルホン酸シラノール縮合触媒の活性を抑制することが見出された。芳香族硫黄基、すなわち硫黄原子が芳香族基に直接結合した基、を含む安定剤も、酸性シラノール縮合触媒の存在下で減成して悪臭をもたらす。
したがって、本発明の目的は、シラノール縮合触媒としてスルホン酸化合物を含む架橋化組成物のための、スルホン酸触媒の存在下で架橋されているところの、シラン基を含む架橋されたポリマーのための、およびスルホン酸触媒の存在下でのシラン基含有ポリマーの架橋法のための、安定剤を提供することであり、それによって、上記安定剤は、滲出の問題を引き起こさず、悪臭を生じず、触媒の活性を阻害せず、そして、特に熱酸化的減成に関して、ポリマーのエージング特性の所望の改善をもたらす。
本発明は、そのような安定剤が、中性または酸性でなければならず、立体的に束縛されたフェノール基または脂肪族硫黄基を含まなければならず、そしてエステル基を含んではならないという発見に基づく。
したがって、本発明は、加水分解可能なシラン基を含むポリマーの架橋および安定化のためにシラノール縮合触媒としてスルホン酸を含む組成物を用いる方法において、中性または酸性であり、エステル基を含まず、かつ式(I)に従う化合物または式(II)に従う化合物であるところの安定剤を組成物がみ、かつ上記スルホン酸が式(III)に従うスルホン酸化合物またはその前駆体であるところの方法を提供する。
Figure 0003989848
ここで、Rは、ヘテロ原子を含み得る、置換されていないまたは置換された脂肪族または芳香族炭化水素基であり;R’は炭化水素基であり、R”は炭化水素基であり、かつR’および/またはR”は嵩高い基であり;X1、X2およびX3は同じまたは異なり、HまたはOHであり、ここで、少なくともX1、X2またはX3がOHであり;nは1〜4である。
Figure 0003989848
ここで、R”’は脂肪族炭化水素基であり、pは1〜6である。
好ましくは、Rが置換されていない。しかし、Rが置換される場合、置換基としてヒドロキシ基のみを含むのが好ましい。
また、R中にヘテロ原子、例えば、安定剤がフェノール性化合物からのオリゴマー化反応において製造される場合の、エーテル基を形成するO原子、またはS原子(しかし、これは、芳香族基に直接結合しないかもしれない)が存在してもよい。
さらに好ましくは、式(I)中のnが2または3である。
好ましくは、R’が嵩高い炭化水素基である。さらに好ましくは、式(I)中のX1がOHである。
好ましくは、式(II)中のpが1または2である。
さらに、本発明は、シラノール縮合触媒としてスルホン酸を使用することにより架橋が行われたところの架橋されたシラン基を含むポリマーを上記で特定された安定剤とともに含む組成物(以下、「架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物」という)を提供する。さらに、本発明は、上記で特定された安定剤の存在下で行われるところの、シラノール縮合触媒としてスルホン酸を使用することによる、シラン基含有ポリマーの架橋および安定化のための方法を提供する。
本発明の組成物、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物、または方法は、安定剤として、上記で特徴付けられる単一化合物、またはそれらの混合物を含み得る。
本発明の組成物、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物、または方法は、滲出を全く生じないか、または極く低い程度に生じるのみである。したがって、滲出によって引き起こされる加工処理における問題、例えば架橋化組成物と混合されたシラン基含有ポリマーの押出の際の問題が回避される。
さらに、本発明の組成物、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物、または方法から、揮発性物質は何ら空気中に蒸発せず、したがって悪臭は生じない。
本発明の組成物における安定剤は減成しないので、ポリマーのエージング特性の所望の改善が達成され得る。
好ましい実施態様では、本発明組成物が、中性または酸性であり、エステル基を含まず、かつ式(I)または式(II)に従う化合物であるところの安定剤を含み、ここで、式(I)においてRはヒドロキシ基を含み得る脂肪族炭化水素基であり、X1はOHであり、X2およびX3はHであり、R’は嵩高い脂肪族炭化水素基であり、R”は脂肪族炭化水素基であり、nは2であり、式(II)においてR”’はC12〜C20の脂肪族炭化水素基であり、pは1または2である。
好ましくは、式(I)におけるRがCH2である。さらに好ましくは、式(II)におけるpが2である。
これらの安定剤は、本発明の、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物、および方法においても好ましい。
さらに好ましい実施態様では、本発明組成物が、2,2’−メチレン−ビス(6−(1−メチルシクロヘキシル)パラ−クレゾール)(式(I)においてRがCH2であり、R’が1−メチル−シクロヘキシルであり、R”がCH3であり、X1がOHであり、X2およびX3がHであり、nが2である化合物に対応する)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)(式(I)においてRがCH2であり、R’がt−ブチルであり、R”がCH3であり、X1がOHであり、X2およびX3がHであり、nが2である化合物に対応する)、およびジ−オクタデシル−ジスルフィド(式(II)においてR”’がオクタデシルであり、pが2である化合物に対応する)の群から選択される安定剤を含む。
この安定剤は、本発明の、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物、および方法においてもさらに好ましい。
特に好ましい実施態様では、本発明組成物が、2,2’−メチレン−ビス(6−(1−メチルシクロヘキシル)パラ−クレゾール)を安定剤として含む。本発明の、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物および本発明の方法がこの安定剤を含むことも特に好ましい。
この特に好ましい安定剤はまた、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)との混合物において有利に使用され得る。
本発明組成物は、好ましくは、マスターバッチの形態で、架橋可能なポリマーに添加される。すなわち、触媒および安定剤などの添加剤が、エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、例えば低密度ポリエチレンまたは1〜50重量%のアクリレートを含むポリエチレン−メチル−エチル−ブチル−アクリレートコポリマーおよびそれらの混合物などのポリマーと混合される。マスターバッチの更なる構成要素は、例えば乾燥剤およびスコーチ遅延剤であり得る。
マスターバッチは、少量の安定剤、一般には約0.01〜4重量%、好ましくは約0.02〜2重量%の安定剤を含む。
最終ポリマー中に、安定剤は一般に、高々2重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、最も好ましくは0.15〜0.3重量%の量で存在する。
シラノール縮合触媒としてのスルホン酸は、式(III)に従うスルホン酸化合物またはその前駆体である。
Figure 0003989848
ここで、Arは炭化水素置換されたアリール基であり、かつ合計で14〜28個の炭素原子を含む。
好ましくは、Ar基が炭化水素置換されたベンゼンまたはナフタレン環であり、1または複数の該炭化水素基は、ベンゼンの場合に8〜20の炭素原子を含み、ナフタレンの場合に4〜18の炭素原子を含む。
さらに好ましくは、上記炭化水素基が10〜18個の炭素原子を有するアルキル置換基であり、さらにより好ましくは上記アルキル置換基が12の炭素原子を含み、かつドデシルおよびテトラ−プロピルから選択される。商業的利用可能性故に、最も好ましくは、アリール基が、12の炭素原子を含むアルキル置換基で置換されたベンゼン基である。
式(III)の現在最も好ましい化合物は、ドデシルベンゼンスルホン酸およびテトラプロピルベンゼンスルホン酸である。
シラノール縮合触媒は、式(III)の化合物の前駆体でもあり得る。すなわち、加水分解によって式(III)の化合物に転化される化合物である。そのような前駆体は例えば、式(III)のスルホン酸化合物の酸無水物である。別の例は、加水分解によって除去されて式(III)のスルホン酸を与え得る加水分化可能な保護基、例えばアセチル基、を付与された式(III)のスルホン酸である。
架橋可能なポリマー組成物に関するシラノール縮合触媒の好ましい量は、組成物中のシラノール基含有ポリマーの量に基づいて、0.0001〜3重量%、より好ましくは0.001〜2重量%、最も好ましくは0.005〜1重量%である。
触媒の有効量は、使用される触媒の分子量に依存する。すなわち、低分子量を有する触媒は、高分子量を有する触媒よりも少ない量が要求される。
触媒がマスターバッチに含まれる場合、好ましくは、触媒を0.02〜5重量%、より好ましくは約0.05〜2重量%の量で含む。
本発明は一般に、加水分解可能なシラン基を含む架橋可能なポリマーに関する。より好ましくは、架橋可能なポリマーがポリオレフィンであり、さらにより好ましくはポリエチレンである。
加水分解可能なシラン基は、例えばエチレンモノマーとシラン基含有コモノマーとの共重合によって、またはグラフト化、すなわち主としてラジカル反応でのシラン基の添加によるポリマーの化学的修飾によって、ポリマーに導入され得る。両方の技術は共に従来周知である。
好ましくは、シラン基含有ポリマーが、共重合によって得られている。ポリオレフィン、好ましくはポリエチレン、の場合、共重合は好ましくは、下記式によって表される不飽和シラン化合物と共に行われる。
Figure 0003989848
ここで、R1はエチレン性不飽和炭化水素基、炭化水素オキシ基、または(メタ)アクリルオキシ炭化水素基であり、R2は脂肪族飽和炭化水素基であり、Yは同じでも異なっていてもよく、加水分解可能な有機基であり、qは0、1または2である。
不飽和シラン化合物の特定の例は、R1がビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキサニルまたはガンマ(メタ)アクリルオキシプロピルであり、Yがメトキシ、エトキシ、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、またはアルキルもしくはアリールアミノ基であり、R2が、存在するならば、メチル、エチル、プロピル、デシルまたはフェニル基であるところの化合物である。
好ましい不飽和シラン化合物は、下記式で表される。
Figure 0003989848
ここで、Aは1〜8の炭素原子、好ましくは1〜4の炭素原子、を有する炭化水素基である。
最も好ましい化合物は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルビスメトキシエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ガンマ(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ(メタ)アクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、およびビニルトリアセトキシシランである。
オレフィン、例えばエチレン、および上記不飽和シラン化合物の共重合は、2つのモノマーの共重合を生じる何らかの適切な条件下で行われ得る。
さらに、共重合は、2つのモノマーと共重合され得る1以上の他のコモノマーの存在下で行われる。そのようなコモノマーは、(a)ビニルカルボキシレートエステル、例えばビニルアセテートおよびビニルピバレート、(b)アルファ−オレフィン、例えばプロペン、1−ブテン、1−ヘキン、1−オクテンおよび4−メチル−1−ペンテン、(c)(メタ)アクリレート、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、およびブチル(メタ)アクリレート、(d)オレフィン性不飽和カルボン酸、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、およびフマル酸、(e)(メタ)アクリル酸誘導体、例えば(メタ)アクリロニトリルおよび(メタ)アクリルアミド、(f)ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテルおよびビニルフェニルエーテル、および(g)芳香族ビニル化合物、例えばスチレンおよびアルファ−エチルスチレンを包含する。
これらのコモノマーの中で、1〜4の炭素原子を有するモノカルボン酸のビニルエステル、例えばビニルアセテート、および1〜4の炭素原子を有するアルコールの(メタ)アクリレート、例えばメチル(メタ)アクリレート、が好ましい。
特に好ましいコモノマーは、ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよびメチルアクリレートである。
そのようなオレフィン性不飽和化合物の2以上が組み合わせて使用され得る。言葉「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を包含するものとする。コポリマーのコモノマー含量は、コポリマーの70重量%に達することができ、好ましくは約0.5〜35重量%、最も好ましくは約1〜30重量%であり得る。
グラフトポリマーを使用するならば、これは、例えば、夫々、米国特許第3,646,155号および同第4,117,195号に記載された2つの方法のいずれかによって製造され得る。
本発明に従うシラン含有ポリマーは、適切には、0.001〜15重量%のシラン化合物、好ましくは0.01〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%のシラン化合物を含む。
本発明のポリマー組成物は、種々の添加剤、例えば混和性の熱可塑性物質、更なる安定剤、滑剤、フィラー、着色剤および気泡剤をさらに含み得る。
本発明をさらに説明するために、以下の実施例が本明細書に組み込まれる。
本発明の安定化組成物の効果を示すために、スルホン酸(ドデシルベンゼンスルホン酸)シラノール縮合触媒と共に安定剤を含む(調製物2)および触媒を有しないで安定剤を含む(調製物1)マスターバッチを、表1にしたがって、250mlのブラベンダーバッチミキサー中、160℃、15分間で調製し、そしてペレット化した。
Figure 0003989848
安定剤として、比較例としての化合物4,4’−チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)(Lowinox TBM6P)、2,2’−チオジエチレンビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(Irganox 1035)、オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(Irganox 1076)、ジ−ラウリル−チオ−ジ−プロピオネート(Irganox PS 802)およびトリス(2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチル)フェニル−5−メチル)フェニルホスファイト(Hostanox OSP1)、ならびに本発明に従う1,3,5−トリ−メチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン(Irganox 1330)、ジ−オクタデシル−ジスルフィド(Hostanox SE10)、式VIに従う、p−クレゾールとジシクロペンタジエンとのブチル化反応生成物(Lowinox CPL)および2,2’−メチレン−ビス(6−(1−メチルシクロヘキシル)パラ−クレゾール)(Lowinox WSP)が使用された。
Figure 0003989848
酸性環境における安定剤の安定性を試験するために、下記手順にしたがって、HPLC抽出試験が行われた。
ペレットサンプルを実施例1にしたがって調製し、そして23℃で7日間または、55℃で21日間および23℃で7日間、熱密閉されAl箔が敷かれたポリエチレンバッグ中に貯蔵した。この処理の前および後に、20gのペレットサンプルおよび50mlのイソプロピルアルコールをガラスビーカーに添加した。混合物を磁気ミキサーを用いて5分間ブレンドした。その結果、イソプロピルアルコールが安定剤をペレット表面から抽出した。液相の2mlがバイアル中に濾過された。
バイアルから採取された10μlのサンプルがHPLCコロン(HPLCの型:Waters Aliace 2690;コロンの型:Zorbax SB C8、4.6mmx125mm;移動相:1.0.5ミリモルのアルキルトリメチルアンモニウムブロミドを有するイソプロピルアルコール;2.脱イオン水)に注入され、そこで、種々の安定剤が分離されそしてUV検出器において検出された(225nm)。
これらの試験からの結果を表2に示す。参照、例えばHPLCによって受け取られたエージング処理の前の初期濃度を100%に保持した。表は、初期レベルに関する調製物中の残存安定剤の%を記載する。したがって、表中のデータは、安定剤の減成挙動の直接の測定値を表す。
Figure 0003989848
これらの試験からの結果は、Irganox 1035およびLowinox TBM6Pを含む比較組成物に関するスルホン酸含有調製物2では比較的低い温度ですでに安定剤濃度の低下、すなわち減成、を示す。これに対して、本発明に従う安定剤を含む組成物は、高められた温度で比較的長い時間貯蔵しても、減成、およびしたがって安定剤濃度の低下を示さなかった。
表1における調製物のペレットの5重量%を、LDPE−シランコポリマーのペレットの95重量%と乾燥混合した(VTMS含量=1.9重量%、MFR2=1g/10分)。ペレット混合物をラボ押出機で1.5mm2の固体銅導線上に押出して、0.7mm厚さのプラスチック絶縁層を有する絶縁ケーブルを形成した。
ケーブルの100gを5gの水と共に、Al箔が敷かれたポリエチレンバッグ中に集めた。バッグを熱密封して溶接密閉された包装を形成した。
ケーブルを23℃で1週間、このバッグ中に貯蔵し、そして架橋させた。
実施例1および3に従って調製された架橋されたサンプルに関して、臭い試験を行った。この試験では、3人の試験パネルがバッグを開け、そしてサンプルの臭いを嗅いだ。この試験の結果を表3に示す。
Figure 0003989848
この試験の結果は、フェノール(ベンゼン)環に直接結合した硫黄を有する硫黄含有安定剤(Lowinox TBM6P)がスルホン酸環境において減成し、したがって強いメルカプタン臭を引き起こすことを示す。
本発明に従う組成物および、架橋されたポリマーおよび安定剤を含む組成物で使用された全ての安定剤は、スルホン酸触媒の存在下でメルカプタンまたは他の臭いを引き起こさなかった。
熱酸化減成挙動の試験のために、実施例1(調製物2)に記載された手順に従って安定剤マスターバッチを調製したが、安定剤の量は表に示した通りである。次いで、表に示した量のマスターバッチを、実施例3に従って、シラン−コポリマーと混合し、押出し、そして架橋させた。サンプルを、エージングのために特に設計されたセルオーブン(Elastocon、15空気変化/時)中で150℃で熱酸化的にエージングさせた。
IEC60811−1−2のマンドレル試験の記載にしたがって、エージングされたサンプルの絶縁の亀裂形成に関して毎日試験した。
これらの試験の結果を表4に示す。
Figure 0003989848
1 マスターバッチは、示した安定剤のフェノール基の同じ化学量論量(6.8ミリモル/100g)、2重量%のHostanox OSP1および3重量%のIrganox PS 802を含んでいた。5重量%のマスターバッチをシランコポリマーに添加した。

2 マスターバッチは、示した安定剤の硫黄基の同じ化学量論量(4.4ミリモル/100g)、2重量%のHostanox OSP1および1.75重量%のIrganox 1330を含んでいた。5重量%のマスターバッチをシランコポリマーに添加した。

3 マスターバッチは、示した安定剤のフェノール基の同じ化学量論量(0.023ミリモル/100g)を含んでいた。5重量%のマスターバッチをシランコポリマーに添加した。
これらの試験は、Irganox 1330、Hostanox SE10およびLowinox WSPを含む本発明に従う安定化組成物が、比較組成物と比較して、ポリマーのエージング特性の改善においてより有効であることを示す。

Claims (12)

  1. 加水分解可能なシラン基を含むポリマーの架橋および安定化のためにシラノール縮合触媒としてスルホン酸を含む組成物を用いる方法において、中性または酸性であり、エステル基を含まず、かつ式(I)に従う化合物または式(II)に従う化合物またはそのような化合物のいずれかの混合物であるところの安定剤を組成物が含み、かつ上記スルホン酸が式(III)に従うスルホン酸化合物またはその前駆体であることを特徴とする方法。
    Figure 0003989848
    [ここで、Rは、ヘテロ原子を含み得る、置換されていないまたは置換された脂肪族または芳香族炭化水素基であり;R’は炭化水素基であり、R”は炭化水素基であり、かつR’および/またはR”は嵩高い基であり;X1、X2およびX3は同じまたは異なり、HまたはOHであり、ここで、少なくともX1、X2またはX3がOHであり;nは1〜4である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、R”’は脂肪族炭化水素基であり、pは1〜6である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、Arは炭化水素置換されたアリール基であり、かつ合計で14〜28個の炭素原子を含む。]
  2. 安定剤が式(I)[ここで、Rはヒドロキシ基を含み得る脂肪族炭化水素基であり、X1はOHであり、X2およびX3はHであり、R’は嵩高い脂肪族炭化水素基であり、R”は脂肪族炭化水素基であり、nは2である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はC12〜C20の脂肪族炭化水素基であり、pは1または2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 安定剤が式(I)[ここで、RはCH2であり、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はオクタデシルであり、pは2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 安定剤が式(I)[ここで、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. シラノール縮合触媒としてスルホン酸を使用することにより架橋が行なわれたところの架橋されたシラン基を含むポリマーおよび安定剤を含む組成物において、上記安定剤が、中性または酸性であり、エステル基を含まず、かつ式(I)に従う化合物または式(II)に従う化合物またはそのような化合物のいずれかの混合物であり、かつ上記ス ルホン酸が式(III)に従うスルホン酸化合物またはその前駆体であることを特徴とする組成物
    Figure 0003989848
    [ここで、Rは、ヘテロ原子を含み得る、置換されていないまたは置換された脂肪族または芳香族炭化水素基であり;R’は炭化水素基であり、R”は炭化水素基であり、かつR’および/またはR”は嵩高い基であり;X1、X2およびX3は同じまたは異なり、HまたはOHであり、ここで、少なくともX1、X2またはX3がOHであり;nは1〜4である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、R”’は脂肪族炭化水素基であり、pは1〜6である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、Arは炭化水素置換されたアリール基であり、かつ合計で14〜28個の炭素原子を含む。]
  6. 安定剤が式(I)[ここで、Rはヒドロキシ基を含み得る脂肪族炭化水素基であり、X1はOHであり、X2およびX3はHであり、R’は嵩高い脂肪族炭化水素基であり、R”は脂肪族炭化水素基であり、nは2である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はC12〜C20の脂肪族炭化水素基であり、pは1または2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項5記載の組成物
  7. 安定剤が式(I)[ここで、RはCH2であり、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はオクタデシルであり、pは2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項6記載の組成物
  8. 安定剤が式(I)[ここで、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項7記載の組成物
  9. シラノール縮合触媒としてスルホン酸を使用することによる、シラン基を含むポリマーの架橋および安定化のための方法において、該方法が、中性または酸性であり、エステル基を含まず、かつ式(I)に従う化合物または式(II)に従う化合物またはそのような化合物のいずれかの混合物であるところの安定剤の存在下で行われ、かつ上記スルホン酸が式(III)に従うスルホン酸化合物またはその前駆体であることを特徴とする方法。
    Figure 0003989848
    [ここで、Rは、ヘテロ原子を含み得る、置換されていないまたは置換された脂肪族または芳香族炭化水素基であり;R’は炭化水素基であり、R”は炭化水素基であり、かつR’および/またはR”は嵩高い基であり;X1、X2およびX3は同じまたは異なり、HまたはOHであり、ここで、少なくともX1、X2またはX3がOHであり;nは1〜4である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、R”’は脂肪族炭化水素基であり、pは1〜6である。]
    Figure 0003989848
    [ここで、Arは炭化水素置換されたアリール基であり、かつ合計で14〜28個の炭素原子を含む。]
  10. 安定剤が式(I)[ここで、Rはヒドロキシ基を含み得る脂肪族炭化水素基であり、X1はOHであり、X2およびX3はHであり、R’は嵩高い脂肪族炭化水素基であり、R”は脂肪族炭化水素基であり、nは2である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はC12〜C20の脂肪族炭化水素基であり、pは1または2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 安定剤が式(I)[ここで、RはCH2であり、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物または式(II)[ここで、R”’はオクタデシルであり、pは2である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 安定剤が式(I)[ここで、R’は1−メチルシクロヘキシルまたはt−ブチルであり、R”はCH3である。]に従う化合物であることを特徴とする請求項11記載の方法。
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