JP2738037B2 - ポリオレフィン樹脂繊維 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂繊維

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱老化性を長期間維持でき、しかも変色し
ないポリオレフィン樹脂繊維に関する。
〔従来の技術〕
ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる繊維は、
肌ざわり、風合いが良いため、ふとんの生地、スポーツ
ウェアなどの原料として検討されている。
このようなポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂等のポ
リオレフィン樹脂繊維には、耐熱老化性などの特性を改
善するために種々の安定剤が添加されているが、従来の
安定剤処方を施したポリオレフィン樹脂繊維、特にポリ
4−メチル−1−ペンテン樹脂繊維を繰返し洗たくした
場合、添加した安定剤が分解して徐々に水中へ溶出して
しまい、耐熱老化性が大幅に低下するという問題点があ
る。
さらに、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂等のポリ
オレフィン樹脂繊維は空気中の酸化窒素などにより容易
に着色(ピンク変、黄変)するので、自動車の排気ガ
ス、あるいは洗たく後の石油ストープ等による乾燥など
により容易に変色するという問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するた
め、耐熱老化性を長期間維持でき、しかも変色しなにポ
リオレフィン樹脂繊維を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は次のポリオレフィン樹脂繊維である。
(1)(A)ポリオレフィン樹脂、 (B)下記一般式〔I〕で表わされる二硫化アルキル化
合物、 一般式 R1−S−S−R2 ……〔I〕 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数10以上のアルキル基を
示し、同一でも、異なっていてもよい。) および (C)下記一般式〔II〕で表わされるトリアジン系化合
物 一般式 (式中、X1〜X3はそれぞれ を示す。ここで、A1は炭素数1以上のアルキレン基、R3
は水酸基と隣接する炭素数1〜10のアルキル基、R4〜R6
はそれぞれ水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を
示す。X1〜X3は同一でも、異なっていてもよい。) からなる組成物を溶融紡糸して得られることを特徴とす
るポリオレフィン樹脂繊維(以下、繊維Iと呼ぶ場合が
ある)。
(2)ポリオレフィン樹脂がポリ4−メチル−1−ペン
テン樹脂である上記(1)記載のポリオレフィン樹脂繊
維(以下、繊維IIと呼ぶ場合がある)。
(3)(A)ポリオレフィン樹脂、 (B)下記一般式〔I〕で表わされる二硫化アルキル化
合物、 一般式 R1−S−S−R2 ……〔I〕 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数10以上のアルキル基を
示し、同一でも、異なっていてもよい。) および (D)下記一般式〔III〕で表わされるベンゼン系化合
物 一般式 (式中、R7〜R9はそれぞれ水素原子または炭素数1以上
のアルキル基、X4〜X6はそれぞれ を示す。ここで、A2は炭素数1以上のアルキレン基、R
10は水酸基と隣接する炭素数1〜10のアルキル基、R11
〜R13はそれぞれ水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基を示す。X4〜X6は同一でも、異なっていてもよ
い。) からなる組成物を溶融紡糸して得られることを特徴とす
るポリオレフィン樹脂繊維(以下、繊維IIIと呼ぶ場合
がある)。
(4)ポリオレフィン樹脂がポリ4−メチル−1−ペン
テン樹脂である上記(3)記載のポリオレフィン樹脂繊
維(以下、繊維IVと呼ぶ場合がある)。
本発明で使用するポリオレフィン樹脂(A)として
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、3−エチル−1−ヘキセン等のα
−オレフィンの単独重合体、またはこれら2種以上のモ
ノマーからなる共重合体などをあげることができる。こ
れらの中では4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、
および4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィン
との共重合体であって4−メチル−1−ペンテンを主体
とした共重合体などのポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂が好ましい。
本発明で使用する前記一般式〔I〕で表わされる二硫
化アルキル化合物(B)は、長期間および/または繰返
し水道水などの水と接触しても分解することがなく、安
定な化合物である。このような二硫化アルキル化合物
(B)としては、例えばジラウリルジスルフィド、ジミ
リスチルジスルフィド、ジステアリルジスルフィド、ラ
ウリルミリスチルジスルフィド、ラウリルパルミチルジ
スルフィド、ラウリルステアリルジスルフィド、パルミ
チルステアリルジスルフィド、ミリスチルパルミチルジ
スルフィドなどをあげることができる。これらの中では
ジステアリルジスルフィドが好ましい。これらは1種単
独で使用してもよいし、2種以上混合して使用してもよ
い。
本発明で使用する前記一般式〔II〕で表わされるトリ
アジン系化合物(C)は、長期間および/または繰返し
水道水などの水と接触しても分解することがなく、安定
な化合物である。このようなトリアジン系化合物(C)
としては、例えば1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3
−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレートなどをあげることができる。これらの
中では1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ
−4−t−ブチルベンジル)イオシアヌレート、1,3,5
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌレートが好ましい。これらは1種単独
で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよ
い。
本発明で使用する前記一般式〔III〕で表わされるベ
ンゼン系化合物(D)は、長期間および/または繰返し
水道水などの水と接触しても分解することがなく、安定
な化合物である。このようなベンゼン系化合物(D)と
しては、例えば、1,3,5−トリス−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、1,3,5−トリエチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)ベンゼン、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3−メチル−5−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンなどをあげ
ることができる。これらの中では1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼンが好ましい。これらは1種単独で使
用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
本発明では、ポリオレフィン樹脂(A)に、前記二硫
化アルキル化合物(B)および前記トリアジン系化合物
(C)、または前記二硫化アルキル化合物(B)および
前記ベンゼン系化合物(D)を組合せて添加することに
より、耐熱老化性を長期間維持でき、かつ変色しないポ
リオレフィン樹脂繊維が得られる。このような特性は他
の一般的な安定剤処方では得られないものである。
本発明のポリオレフィン樹脂繊維を紡糸する前のポリ
オレフィン樹脂組成物(以下、原料ポリオレフィン樹脂
組成物という)の各成分の配合割合は、繊維Iにおいて
は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して、二
硫化アルキル化合物(B)が通常0.01〜5重量部、好ま
しくは0.05〜3重量部、トリアジン系化合物(C)が通
常0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜3重量部が好まし
く、特にポリオレフィン樹脂(A)がポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂である場合には、ポリ4−メチル1−
ペンテン樹脂100重量部に対して(B)成分が0.1〜1重
量部、(C)成分が0.1〜1重量部が好ましい。また繊
維IIIにおいては、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部
に対して、二硫化アルキル化合物(B)が通常0.01〜5
重量部、好ましくは0.05〜3重量部、ベンゼン系化合物
(D)が通常0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜3重量
部が好ましく、特にポリオレフィン樹脂(A)がポリ4
−メチル−1−ペンテン樹脂である場合には、ポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂100重量部に対して(B)成
分が0.1〜1重量部、(D)成分が0.1〜1重量部が好ま
しい。
本発明における原料ポリオレフィン樹脂組成物は、
(A)成分、(B)成分および(C)成分、または
(A)成分、(B)成分および(D)成分を必須成分と
するが、これらの成分に加えて金属石けんを配合するこ
とができる。金属石けんとしては、例えば炭素数12〜40
の飽和もしくは不飽和カルボン酸のアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、その他の金属塩をあげることができ
る。また、上記炭素数12〜40の飽和もしくは不飽和カル
ボン酸は、水酸基などの置換基を有していてもよい。炭
素数12〜40の飽和もしくは不飽和カルボン酸の具体的な
例としては、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、
カプリン酸、アラキドン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸
および12−ヒドロキシステアリン酸、モンタン酸などの
高級脂肪酸をあげることができる。また、これらの高級
脂肪酸と反応して塩を形成する金属としては、マグネシ
ウム、カルシウムおよびバリウム等のアルカリ土類金
属;ナトリウム、カリウムおよびリチウム等のアルカリ
金属;カドミウム;亜鉛;鉛などをあげることができ
る。金属石けんはポリオレフィン樹脂(A)100重量部
に対して通常0.01〜3重量部、好ましくは0.03〜1重量
部の割合で配合するのが好ましい。
さらに本発明における原料ポリオレフィン樹脂組成物
には、本発明の目的を損なわない範囲でポリオレフィン
に配合することのできる種々の配合剤、例えば核剤、可
塑剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、帯電防止剤、防
曇剤、無機または有機の充填剤、染料、顔料などを配合
してもよい。
本発明における原料ポリオレフィン樹脂組成物を得る
方法としては公知の方法が使用でき、例えば前記各成分
をV−ブレンダー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキ
サー、タンブラーブレンダーで混合する方法、または前
記ブレンダーで混合後、押出機で造粒する方法、あるい
は単軸押出機、複軸押出機、ニーダー、バンバリーミキ
サー等で溶融混練し、造粒または粉砕する方法などをあ
げることができる。
本発明のポリオレフィン樹脂繊維は、原料ポリオレフ
ィン樹脂組成物を紡糸して得られる。紡糸方法としては
公知の方法を採用でき、例えば原料ポリオレフィン樹脂
組成物の加熱溶解した高分子流体を、紡糸ダイから押出
して、流体をそのまま冷却固化させる方法、流体を凝固
液体中に通して凝固させる方法、または適当な溶剤に溶
解させた原料ポリオレフィン樹脂組成物の溶液を紡糸ダ
イから押出して、熱風で溶剤を気化させる方法などをあ
げることができる。
このようにして得られたポリオレフィン樹脂繊維は、
繰返し洗たくしても耐熱老化性が低下しない。これは、
安定剤として添加した二硫化アルキル化合物(B)とト
リアジン系化合物(C)との組合せ、または二硫化アル
キル化合物(B)とベンゼン系化合物(D)との組合せ
による相乗効果が発揮されたためであると推定される。
さらに、安定剤として添加した二硫化アルキル化合物
(B)、トリアジン系化合物(C)およびベンゼン系化
合物(D)は、いずれもNOXガスおよび紡糸工程中に使
用する油剤中に含まれているアミン系化合物と反応しな
いため、本発明のポリオレフィン樹脂繊維を洗たく後に
ガスバーナー等で乾燥しても変色しない。
したがって本発明のポリオレフィン樹脂繊維は、ふと
んの生地、スポーツウェア、オムツ、産業用フィルタ
ー、キルティングコート、キルティングジャンパー、布
団袋、風呂敷、手提袋、ワイピィングクロス、簡易衣
料、メディカルガウン、手術用覆布などの原料として使
用できる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ポリオレフィン樹脂に特定の二硫化
アルキル化合物および特定のトリアジン系化合物、また
は特定の二硫化アルキル化合物および特定のベンゼン系
化合物を組合せて添加するようにしたので、耐熱老化性
を長期間維持でき、しかも変色しないポリオレフィン樹
脂繊維が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 MFR(260℃)5g/10minの4−メチル−1−ペンテン重
合体粉末(以下、PMPと略す)100重量部に対して、ジス
テアリルジスルフィド(以下、DSSと略す)0.10重量
部、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート(以下、GRIと略す)
0.20重量部およびステアリン酸カルシウム(以下、SCA
と略す)0.03重量部を計量後、ヘンシェルミキサー(50
)で高速1分間混合した。
引き続きこの混合物を二軸押出機(池貝鉄工(株)
製、PCM45、樹脂温度290℃)で混練造粒し、MFR(260
℃)180g/10minのPMPのペレットを得た。
このようにして得たPMPペレットを温度300℃の65mmφ
押出機に投入して加熱溶融し、次のようにして紡糸し
た。
ダイに設けられたノズルに1mmピッチで0.3mmφのオリ
フィスが1列で1000個並んだ押出機を用いて、オリフィ
スから溶融ポリマーを吐出量0.2g/分/オリフィスで吐
出させた。このオリフィスの両側のスリットから、280
℃の加熱蒸気を噴射して吹当て、溶融ポリマーをけん引
細化し、回転する冷却ドラム上にこの繊維群を捕集し、
1.0m幅、目付40g/m2のウェブとした。ダイ温度は310
℃、加熱蒸気の圧力は2.0kg/cm2Gであった。得られたウ
ェブの平均繊維径は0.4μmであった。
このようにして得られたウェブについて、洗たく後の
耐熱老化性およびピンク変を下記の方法で測定した。結
果を表1に示す。
(1)洗たく後の耐熱老化性試験(JIS L1096に準ず
る) 洗たく機(三洋電機(株)製、ゆれんどりー、商品
名)中に、洗剤(花王(株)製、ザブ、商品名)を50g
入れ、50℃の温水を注入する。得られたウェブを中に入
れ20分間強力撹拌した後、5分間水洗いする。この作業
を30回繰返した後ウェブを取り出して室温で乾燥する。
その後、160℃のエアオブン中に入れ外観の劣化が発生
する時間を目視で判定する。
(2)ピンク変試験 石油ストーブの真上に、得られたウェブをつるす。ウ
ェブの外観がピンク変するまでの時間を目視で観察す
る。
実施例2 実施例1で使用したGRIの代わりに1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)ベンゼン(以下、TTAと略す)を使用した
以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
実施例3 実施例1で使用したGRIの代わりに1,3,5−トリス(2,
6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジ
ル)イソシアヌレート(以下、TBIと略す)を使用した
以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
比較例1 実施例1で使用したGRIの代わりに、安定剤としての
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(以
下、TMMと略す)を使用した以外は実施例1と同様に行
った。結果を表1に示す。
比較例2 実施例1で使用したDSSの代わりに、安定剤としての
テトラエチルチウラムジサルフィド(以下、TETと略
す)を使用した以外は実施例1と同様に行った。結果を
表1に示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリオレフィン樹脂、 (B)下記一般式〔I〕で表わされる二硫化アルキル化
    合物、 一般式 R1−S−S−R2 ……〔I〕 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数10以上のアルキル基を
    示し、同一でも、異なっていてもよい。) および (C)下記一般式〔II〕で表わされるトリアジン系化合
    物 一般式 (式中、X1〜X3はそれぞれ を示す。ここで、A1は炭素数1以上のアルキレン基、R3
    は水酸基と隣接する炭素数1〜10のアルキル基、R4〜R6
    はそれぞれ水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を
    示す。X1〜X3は同一でも、異なっていてもよい。) からなる組成物を溶融紡糸して得られることを特徴とす
    るポリオレフィン樹脂繊維。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン樹脂がポリ4−メチル−1
    −ペンテン樹脂である請求項(1)記載のポリオレフィ
    ン樹脂繊維。
  3. 【請求項3】(A)ポリオレフィン樹脂、 (B)下記一般式〔I〕で表わされる二硫化アルキル化
    合物、 一般式 R1−S−S−R2 ……〔I〕 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数10以上のアルキル基を
    示し、同一でも、異なっていてもよい。) および (D)下記一般式〔III〕で表わされるベンゼン系化合
    物 一般式 (式中、R7〜R9はそれぞれ水素原子または炭素数1以上
    のアルキル基、X4〜X6はそれぞれ を示す。ここで、A2は炭素数1以上のアルキレン基、R
    10は水酸基と隣接する炭素数1〜10のアルキル基、R11
    〜R13はそれぞれ水素原子または炭素数1〜10のアルキ
    ル基を示す。X4〜X6は同一でも、異なっていてもよ
    い。) からなる組成物を溶融紡糸して得られることを特徴とす
    るポリオレフィン樹脂繊維。
  4. 【請求項4】ポリオレフィン樹脂がポリ4−メチル−1
    −ペンテン樹脂である請求項(3)記載のポリオレフィ
    ン樹脂繊維。
JP1173815A 1989-07-05 1989-07-05 ポリオレフィン樹脂繊維 Expired - Lifetime JP2738037B2 (ja)

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