JPH04281010A - 抗菌性塩化ビニリデン系繊維 - Google Patents
抗菌性塩化ビニリデン系繊維Info
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- JPH04281010A JPH04281010A JP3035825A JP3582591A JPH04281010A JP H04281010 A JPH04281010 A JP H04281010A JP 3035825 A JP3035825 A JP 3035825A JP 3582591 A JP3582591 A JP 3582591A JP H04281010 A JPH04281010 A JP H04281010A
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Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インソールなどに使用
するのに適した、抗菌性を有する塩化ビニリデン系繊維
に関するものである。
するのに適した、抗菌性を有する塩化ビニリデン系繊維
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】塩化ビニリデン系繊維は、吸水性がなく
適度な弾力性を有するかさ高な織り物とすることができ
るので、インソールなどを作るのに適している。インソ
ールの衛生性を向上させる目的で、抗菌性のあるインソ
ールが望まれているが、従来塩化ビニリデン系の繊維に
抗菌性をあたえる有利な方法は知られていなかった。即
ち、塩化ビニリデン系繊維は、熔融紡糸法で製造されて
いるが、熔融紡糸のさいに原料中に抗菌性の薬剤を配合
すると、薬剤が熔融のさいの高温度で変質して抗菌性を
失ったり、熔融紡糸のさいに塩化ビニリデン樹脂の熱安
定性を悪化させて、紡糸を困難にさせるなどの欠点があ
った。このために、例えば抗菌性のあるインソールを作
るためには、抗菌性のある金属銅の糸を織り込んだり、
金属銅片を付着させたり、後処理により抗菌性のある薬
剤を染着させるなどの方法がとられていたが、金属銅を
用いる方法は、工程が複雑で工賃が高く、また金属銅自
体に靴下などを黒く汚染しやすい欠点があり、後染によ
る方法も、塩化ビニリデン系繊維は疎水性で後染が困難
であり、抗菌性の薬剤を染着固定させる為には、危険な
有機溶剤を使用し高価な設備を用いる複雑な工程を付加
しなければならない欠点があった。
適度な弾力性を有するかさ高な織り物とすることができ
るので、インソールなどを作るのに適している。インソ
ールの衛生性を向上させる目的で、抗菌性のあるインソ
ールが望まれているが、従来塩化ビニリデン系の繊維に
抗菌性をあたえる有利な方法は知られていなかった。即
ち、塩化ビニリデン系繊維は、熔融紡糸法で製造されて
いるが、熔融紡糸のさいに原料中に抗菌性の薬剤を配合
すると、薬剤が熔融のさいの高温度で変質して抗菌性を
失ったり、熔融紡糸のさいに塩化ビニリデン樹脂の熱安
定性を悪化させて、紡糸を困難にさせるなどの欠点があ
った。このために、例えば抗菌性のあるインソールを作
るためには、抗菌性のある金属銅の糸を織り込んだり、
金属銅片を付着させたり、後処理により抗菌性のある薬
剤を染着させるなどの方法がとられていたが、金属銅を
用いる方法は、工程が複雑で工賃が高く、また金属銅自
体に靴下などを黒く汚染しやすい欠点があり、後染によ
る方法も、塩化ビニリデン系繊維は疎水性で後染が困難
であり、抗菌性の薬剤を染着固定させる為には、危険な
有機溶剤を使用し高価な設備を用いる複雑な工程を付加
しなければならない欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熔融紡糸に
さいして、原料中に薬剤を配合して，後工程を要せず一
挙に抗菌性のある塩化ビニリデン系繊維を製造する方法
の開発を課題とするものである。
さいして、原料中に薬剤を配合して，後工程を要せず一
挙に抗菌性のある塩化ビニリデン系繊維を製造する方法
の開発を課題とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニリデ
ン系樹脂の中に、０．１乃至５重量％の亜酸化銅粉末を
配合して、熔融紡糸した、抗菌性塩化ビニリデン系繊維
である。本発明に用いる塩化ビニリデン系樹脂は、塩化
ビニリデンを主成分とし、これに塩化ビニル、アクリル
酸アルキル等の共重合可能なモノマーを共重合させて得
られる熱可塑性の繊維形成可能な樹脂である。通常は、
小量の可塑剤、熱安定剤を添加し、また所望により滑剤
、着色剤等の種々な目的の薬剤を添加することができる
。本発明に於ては、抗菌性を得るために必須の成分とし
て、塩化ビニリデン系樹脂の中に、０．１乃至５重量％
の亜酸化銅を配合する。亜酸化銅は、微粉末状のものを
用い、これを塩化ビニリデン系樹脂の、粉末、ペレット
、フレークなどと、よく混合してから熔融紡糸機に供給
するのがよい。亜酸化銅粉末が０．１％以下では抗菌性
が不十分であり、また５％より多く配合しても効果が増
すことは少く、紡糸が困難になる。
ン系樹脂の中に、０．１乃至５重量％の亜酸化銅粉末を
配合して、熔融紡糸した、抗菌性塩化ビニリデン系繊維
である。本発明に用いる塩化ビニリデン系樹脂は、塩化
ビニリデンを主成分とし、これに塩化ビニル、アクリル
酸アルキル等の共重合可能なモノマーを共重合させて得
られる熱可塑性の繊維形成可能な樹脂である。通常は、
小量の可塑剤、熱安定剤を添加し、また所望により滑剤
、着色剤等の種々な目的の薬剤を添加することができる
。本発明に於ては、抗菌性を得るために必須の成分とし
て、塩化ビニリデン系樹脂の中に、０．１乃至５重量％
の亜酸化銅を配合する。亜酸化銅は、微粉末状のものを
用い、これを塩化ビニリデン系樹脂の、粉末、ペレット
、フレークなどと、よく混合してから熔融紡糸機に供給
するのがよい。亜酸化銅粉末が０．１％以下では抗菌性
が不十分であり、また５％より多く配合しても効果が増
すことは少く、紡糸が困難になる。
【０００５】
【０００６】
【実施例１】熔融紡糸用の塩化ビニリデンと塩化ビニル
の共重合樹脂の粉末に、０．５重量％の亜酸化銅微粉末
を加えてブレンダーでよく混合した後、スクリュー押出
機、紡口、冷却槽、延伸機、巻取機を具えた熔融紡糸機
に供給して、常法により紡糸し、単糸が８００デニール
の繊維を得た。樹脂の著しい分解などの障害は起らず、
正常に紡糸することができた。この繊維と、亜酸化銅粉
末を配合していない通常の８００デニールの繊維とを、
以下の抗菌性試験に供した。
の共重合樹脂の粉末に、０．５重量％の亜酸化銅微粉末
を加えてブレンダーでよく混合した後、スクリュー押出
機、紡口、冷却槽、延伸機、巻取機を具えた熔融紡糸機
に供給して、常法により紡糸し、単糸が８００デニール
の繊維を得た。樹脂の著しい分解などの障害は起らず、
正常に紡糸することができた。この繊維と、亜酸化銅粉
末を配合していない通常の８００デニールの繊維とを、
以下の抗菌性試験に供した。
【０００７】抗菌性試験とその結果。
市販の普通寒天培地調合粉末を水に分散させた後ろ過し
て寒天末を除き、養液を調製し、この中に人体の皮膚に
付着している雑菌を加えて３０℃で一昼夜培養して菌を
含有する養液を作った。この菌を含有する養液に、繊維
を浸して引き上げ、３０℃で一昼夜放置し乾燥とエージ
ングを行った。この放置した繊維上には、養液と菌とが
ほぼ乾燥した状態で付着している。この繊維を、普通寒
天培地上に平置して、３０℃で１６時間培養して、菌の
コロニーの生成の有無を観察した。亜酸化銅を添加して
いない繊維の接触点からは、多くの雑菌のコロニーの生
成が認められたが、亜酸化銅を添加した繊維からは、コ
ロニーの生成が認められなかった。
て寒天末を除き、養液を調製し、この中に人体の皮膚に
付着している雑菌を加えて３０℃で一昼夜培養して菌を
含有する養液を作った。この菌を含有する養液に、繊維
を浸して引き上げ、３０℃で一昼夜放置し乾燥とエージ
ングを行った。この放置した繊維上には、養液と菌とが
ほぼ乾燥した状態で付着している。この繊維を、普通寒
天培地上に平置して、３０℃で１６時間培養して、菌の
コロニーの生成の有無を観察した。亜酸化銅を添加して
いない繊維の接触点からは、多くの雑菌のコロニーの生
成が認められたが、亜酸化銅を添加した繊維からは、コ
ロニーの生成が認められなかった。
【０００８】
【実施例２】亜酸化銅を０．２％添加して紡糸した糸を
用いて、前例の抗菌性の試験を行うと、３０℃で１６時
間培養後、僅かなコロニーの生成が認められたが、亜酸
化銅を加えてない繊維よりも明らかに少く、亜酸化銅添
加の効果が認められた。亜酸化銅の代わりに、酸化第二
銅の粉末を０．５％添加して紡糸を行うと、やっと紡糸
は可能であったが、かなり熱分解を起す事が認められた
。錯酸銅の粉末および硫酸銅の粉末を各０．５％添加し
た場合には分解が著しく、紡糸不可能であった。
用いて、前例の抗菌性の試験を行うと、３０℃で１６時
間培養後、僅かなコロニーの生成が認められたが、亜酸
化銅を加えてない繊維よりも明らかに少く、亜酸化銅添
加の効果が認められた。亜酸化銅の代わりに、酸化第二
銅の粉末を０．５％添加して紡糸を行うと、やっと紡糸
は可能であったが、かなり熱分解を起す事が認められた
。錯酸銅の粉末および硫酸銅の粉末を各０．５％添加し
た場合には分解が著しく、紡糸不可能であった。
【０００９】
【発明の効果】本発明の方法により、抗菌性のある塩化
ビニリデン系繊維を、後加工によらず、紡糸原料中に抗
菌剤を添加する方法により容易に製造することができる
有用な効果が得られる。
ビニリデン系繊維を、後加工によらず、紡糸原料中に抗
菌剤を添加する方法により容易に製造することができる
有用な効果が得られる。
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニリデン系樹脂の中に、０．１
乃至５重量％の亜酸化銅粉末を配合して、熔融紡糸した
抗菌性塩化ビニリデン系繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035825A JPH04281010A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 抗菌性塩化ビニリデン系繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035825A JPH04281010A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 抗菌性塩化ビニリデン系繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04281010A true JPH04281010A (ja) | 1992-10-06 |
Family
ID=12452733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3035825A Withdrawn JPH04281010A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 抗菌性塩化ビニリデン系繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04281010A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008519610A (ja) * | 2004-11-09 | 2008-06-12 | ザ カプロン コーポレイション | スキンケアのための方法及び材料 |
| WO2018173858A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | 日本ゼオン株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3035825A patent/JPH04281010A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008519610A (ja) * | 2004-11-09 | 2008-06-12 | ザ カプロン コーポレイション | スキンケアのための方法及び材料 |
| US9403041B2 (en) | 2004-11-09 | 2016-08-02 | Cupron Inc. | Methods and materials for skin care |
| US9931283B2 (en) | 2004-11-09 | 2018-04-03 | Cupron Inc. | Methods and materials for skin care |
| WO2018173858A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | 日本ゼオン株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体 |
| CN110446750A (zh) * | 2017-03-21 | 2019-11-12 | 日本瑞翁株式会社 | 氯乙烯树脂组合物、氯乙烯树脂成型体以及层叠体 |
| JPWO2018173858A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2020-01-30 | 日本ゼオン株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体 |
| US11149140B2 (en) | 2017-03-21 | 2021-10-19 | Zeon Corporation | Vinyl chloride resin composition, vinyl chloride resin molded product, and laminate |
| CN110446750B (zh) * | 2017-03-21 | 2022-02-15 | 日本瑞翁株式会社 | 氯乙烯树脂组合物、氯乙烯树脂成型体以及层叠体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |