JP3989277B2 - 建造物用下地構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、例えば外壁用として使用される建造物用下地構造に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
例えば、鉄骨構造の建造物の外壁用下地構造としては、H型鋼からなる柱構造体に対して多数の下地材(例えば、軽量型鋼)を水平に架設して構成されたものが多用されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記構成の建造物用下地構造の場合、柱構造体間の間隔が長くなると水平に架設された下地材がたわんでしまい、下地材に外壁用板材を貼る際に位置合わせが難しくなり、作業性が低下するという不具合がある。このような不具合を解消するためには、柱構造体間にH型鋼等からなる中間支持部材を立設して該中間支持部材に対して下地材を結合して下地材のたわみをなくする必要がある。このように、柱構造体間にH型鋼等からなる中間支持部材を立設する構成とした場合、作業性の面でもコストの面でも不利となるところから、現場施工者が採用を嫌うという問題が生じていた。
【0005】
ところで、近年、下地材としてたわみに強い金属製四角筒を採用する試みがなされるようになってきている。しかしながら、たわみに強い金属製四角筒であっても、柱構造体間の間隔が長くなると、若干のたわみが生ずることがある。そこで、金属製四角筒からなる下地材のたわみを解消すべく、金属製四角筒からなる中間柱を柱構造体間に立設して下地材と結合させることが考えられるが、金属製四角筒は、4面が閉塞されているため、下地材と中間柱との結合構造が難しくなるという新たな問題が生ずる。
【0006】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、四角筒形状の中間柱を用いて下地材のたわみを簡単に解消し得るようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、柱構造体1,1間に多数の四角筒形状の下地材2,2・・を水平に架設して構成された建造物用下地構造において、前記柱構造体1,1間に、所定本数の四角筒形状の中間柱3,3・・を立設するとともに、該各中間柱3を、2本の四角筒25,25を並列状態で立設してなる四角筒ユニットAにより構成する一方、前記各四角筒25に、該各四角筒25と前記下地材2,2・・との交差部P,P・・における上下一つおきであって横並びとならない位置に前記下地材2,2・・と前記四角筒25,25とを結合させるための止着子4,4・・を取り付けるための作業用開口5,5・・を形成している。
【0008】
上記のように構成したことにより、作業用開口5,5・・からの止着子4,4・・を止着する作業によって四角筒形状の下地材2,2・・と四角筒形状の中間柱3,3・・とを簡単に結合することができる。従って、低コストで作業性のよい手法で下地材2,2・・のたわみを解消することができる。しかも、2本一組の四角筒25,25で下地材2,2・・を支えることとなるため、作業用開口5,5・・の形成による剛性低下をカバーできることとなり、下地構造の堅牢性を維持することができる。また、四角筒ユニットAを構成する各四角筒25の剛性低下を低減できることとなり、下地構造の堅牢性をより良好に維持することができる。
【発明の実施の形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の参考例および好適な実施の形態について詳述する。
【0010】
第1の参考例
図1ないし図5には、本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造が示されている。
【0011】
この建造物用下地構造は、外壁用下地構造であって内装用下地構造を兼用するものとされており、図1ないし図3に示すように、例えばH型鋼からなる柱構造体1,1間に多数の四角筒形状の金属製下地材2,2・・を水平に架設して構成されている。
【0012】
前記柱構造体1,1間の間隔Dが所定寸法(例えば、5m)以上となると、前記下地材2,2・・にたわみが生ずるところから、柱構造体1,1間には、所定本数の四角筒形状の金属製中間柱3,3・・が立設される。本実施の形態の場合、柱構造体1,1間の間隔Dは10000mmとされているので、2500mmの間隔で3本の中間柱3,3,3が立設される。
【0013】
そして、前記下地材2,2・・と前記中間柱3,3,3との交差部P,P・・には、該下地材2,2・・と前記中間柱3,3,3とを結合させるための止着子4,4・・を取り付けるための作業用開口5,5・・が形成されている。本実施の形態においては、前記各作業用開口5は下地材2側に形成されることとなっている。符号6は柱構造体1に対して水平に結合されたH型鋼からなる梁部材である。
【0014】
前記各下地材2の左右両端は、前記柱構造体1,1に対して後述する固定金具T1(図4参照)を介して取り付けられている。
【0015】
一方、前記各中間柱3の上下両端は、前記梁部材6および基礎7に対して後述する固定金具T2(図5参照)を介して取り付けられている。
【0016】
前記固定金具T1は、図4に示すように、相対向する2辺8a,8bと、これらの2辺8a,8bの一端を連結する連結辺8cとからなる断面コ字状の部材により構成されており、前記2辺8a,8bの開放端部側には、前記下地材2を挟持固定するための抱持部9,9が形成され且つ前記2辺8a,8bにおいて前記連結辺8cから所定距離離れた位置には、前記柱構造体1の一部(具体的には、H型鋼の縁部1a)が挿入される切欠溝10,10が形成されている。そして、前記連結辺8cに螺合される2本のボルト11,11の先端を前記切欠溝10,10に挿入された前記H型鋼の縁部1aに圧接することにより固定するように構成されている。符号12はボルト穴、13,14,15は補強用ビード、16はビス、17はビス穴である。このように構成すると、下地材2,2・・を、固定金具T1を介して柱構造体1に結合させることができ、四角筒形状の下地材2,2・・を容易且つ確実に固定させることができる。
【0017】
また、前記固定金具T2は、図5に示すように、梁部材6あるいは基礎7に取り付けられる矩形形状の基部18と、該基部18の両側端から同方向に直角に屈曲延設され、前記中間柱3の相対向する2側面3a,3bにビス21により固着される一対の抱持部19,19とによって構成されており、該抱持部19,19における前記基部18側端部の一部を該基部18と連続するように切り起こして前記梁部材6あるいは基礎7に固着される支持部20,20が設けられている。該支持部20,20は、梁部材6に対しては溶接により接合されるが、基礎7に対してはピン22により固定される。符号23は支持部20を切り起こした跡に形成される開口部である。また、前記抱持部19,19の一端側における所定範囲(例えば、基部18側から所定寸法離れた位置から開放端部側まで)には、前記下地材2を位置決めする位置決め用突片24,24が直角に屈曲されて一体に形成されている。
【0018】
上記構成の下地構造は、次の手順で施工される。
【0019】
まず、柱構造体1,1に対して455mm間隔で多数の下地材2,2・・を水平に取り付けるのであるが、下地材2,2・・の両端部は、固定金具T1,T1・・を介して柱構造体1,1に固定される。
【0020】
ついで、柱構造体1,1間を4等分した位置において(換言すれば、2500mm間隔で)、梁部材6に対して3個の固定金具T2,T2,T2を溶接するとともに、基礎7に対して固定金具T2,T2,T2をピン22によって固定しておき、上下一対の固定金具T2,T2に対して中間柱3の両端をビス21を用いて固定する。このとき、下地材2,2・・の作業用開口5,5・・は外壁側に向けられる。
【0021】
上記状態においては、下地材2,2・・と中間柱3,3,3との交差部P,P・・に作業用開口5,5・・が位置することとなるので、該作業用開口5,5・・からのビス止め作業によりビス4,4・・を固着すれば、下地材2,2・・が中間柱3,3,3に結合される。
【0022】
上記のように構成したことにより、作業用開口5,5・・からのビス止め作業によって四角筒形状の下地材2,2・・と四角筒形状の中間柱3,3,3とを簡単に結合することができる。従って、低コストで作業性のよい手法で下地材2,2・・のたわみを解消することができる。
【0023】
しかも、本参考例においては、作業用開口5,5・・を、下地材2,2・・に形成するようにしているので、中間柱3,3,3に作業用開口を形成しなくともよくなり、中間柱3,3,3の剛性を確保することができる。従って出来上がった下地構造は、より堅牢なものとなる。
【0024】
なお、作業用開口を下地材だけでなく、中間柱にも形成するようにしてもよい。
【0025】
第1の実施の形態
図6および図7には、本願発明の第1の実施の形態にかかる建造物用下地構造が示されている。
【0026】
この場合、中間柱3は、2本の四角筒25,25を並列状態で立設された四角筒ユニットAにより構成されており、前記各四角筒25には、該各四角筒25と前記下地材2,2・・との交差部P,P・・における上下一つおきであって横並びとならないように作業用開口5,5・・が形成されている。前記四角筒25,25の上下両端部は、ランナ形状の連結具26,26によって一体化されており、各四角筒25の両端部は、固定金具T2を介して連結具26に固着されている。このようにすると、2本一組の四角筒25,25で下地材2,2・・を支えることとなるため、作業用開口の形成による剛性低下をカバーできることとなり、下地構造の堅牢性を維持することができる。しかも、各四角筒25の剛性低下を低減できる。なお、この場合、下地材側にも作業用開口を形成するようにしてもよい。
【0027】
その他の構成および作用効果は、第1の参考例におけると同様なので説明を省略する。
【発明の効果】
【0028】
請求項1の発明によれば、柱構造体1,1間に多数の四角筒形状の下地材2,2・・を水平に架設して構成された建造物用下地構造において、前記柱構造体1,1間に、所定本数の四角筒形状の中間柱3,3・・を立設するとともに、該各中間柱3を、2本の四角筒25,25を並列状態で立設してなる四角筒ユニットAにより構成する一方、前記各四角筒25に、該各四角筒25と前記下地材2,2・・との交差部P,P・・における上下一つおきであって横並びとならない位置に前記下地材2,2・・と前記四角筒25,25とを結合させるための止着子4,4・・を取り付けるための作業用開口5,5・・を形成して、作業用開口5,5・・からの止着子4,4・・を止着する作業によって四角筒形状の下地材2,2・・と四角筒ユニットAを構成する四角筒25,25とを簡単に結合することができるようにしたので、低コストで作業性のよい手法で下地材2,2・・のたわみを解消することができるという効果がある。しかも、2本一組の四角筒25,25で下地材2,2・・を支えることとなるため、作業用開口5,5・・の形成による剛性低下をカバーできることとなり、下地構造の堅牢性を維持することができるという効果もある。また、四角筒ユニットAを構成する各四角筒25の剛性低下を低減できることとなり、下地構造の堅牢性をより良好に維持することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造を外壁側から見た正面図である。
【図2】 本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造の要部拡大断面図である。
【図3】 本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造の要部拡大斜視図である。
【図4】 本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造において用いられている固定金具の一つを示す拡大斜視図である。
【図5】 本願発明の第1の参考例にかかる建造物用下地構造において用いられている固定金具の他の一つを示す拡大斜視図である。
【図6】 本願発明の第1の実施の形態にかかる建造物用下地構造の要部拡大斜視図である。
【図7】 本願発明の第1の実施の形態にかかる建造物用下地構造の要部を内装側から見た正面図である。
【符号の説明】
1は柱構造体、2は下地材、3は中間柱、4は止着子(ビス)、5は作業用開口、25は四角筒、Aは四角筒ユニット、Pは交差部。
Claims (1)
- 柱構造体(1),(1)間に多数の四角筒形状の下地材(2),(2)・・を水平に架設して構成された建造物用下地構造であって、前記柱構造体(1),(1)間には、所定本数の四角筒形状の中間柱(3),(3)・・を立設するとともに、該各中間柱(3)を、2本の四角筒(25),(25)を並列状態で立設してなる四角筒ユニット(A)により構成する一方、前記各四角筒(25)には、該各四角筒(25)と前記下地材(2),(2)・・との交差部(P),(P)・・における上下一つおきであって横並びとならない位置に前記下地材(2),(2)・・と前記四角筒(25),(25)とを結合させるための止着子(4),(4)・・を取り付けるための作業用開口(5),(5)・・を形成したことを特徴とする建造物用下地構造。
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