JP6519026B2 - 鉄骨軸組建屋用の胴縁受けおよびその施工方法 - Google Patents

鉄骨軸組建屋用の胴縁受けおよびその施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄骨軸組建屋において、胴縁を設置するために、鉄骨柱または鉄骨間柱に取り付ける胴縁受けおよびその施工方法に関するものである。
従来、鉄骨軸組建屋において、鉄骨柱または鉄骨間柱に胴縁受けを取り付けて、胴縁を設置する際には、予め工場でフランジとリブからなる胴縁受けを鉄骨柱および鉄骨間柱に溶接接合しておき、現場で鉄骨柱の建方を行った後、胴縁受けのフランジ上にリップ溝形鋼からなる胴縁をボルトで固定するのが一般的である。
また、両端に折返し部を形成してなる取り付け基部と略M字状の内挿部とを上下に十字状に交差させ、隅肉溶接等により一体化させた金物を胴縁受けとして用い、この金物(胴縁受け)の内装部を胴縁としてのリップ溝形鋼の内側に嵌め込み固定する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−82207号公報
しかしながら、上記のような従来の技術には、以下のような問題点があった。
まず、予め工場でフランジとリブからなる胴縁受けを鉄骨柱および鉄骨間柱に溶接接合しておく方法の場合、新規に建物(鉄骨軸組建屋)を建築する場合には特段問題とはならないが、胴縁や胴縁受けの腐食等によって補修や交換を行う際には、現場溶接が必要となり、工程的な負担となる。しかも、可燃物等が保管されている建物や火気源に近接する位置での作業は、一般の火気養生とは異なる防火養生が必要となり、施工が困難である。
また、両端に折返し部を形成してなる取り付け基部と略M字状の内挿部とを上下に十字状に交差させ、隅肉溶接等により一体化させた金物を胴縁受けとして用い、この金物(胴縁受け)の内装部を胴縁としてのリップ溝形鋼の内側に嵌め込み固定する方法の場合、胴縁等のサイズに応じた胴縁受けの作製が必要であり、緊急を要する補修等に対処しづらい。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、鉄骨軸組建屋において、鉄骨柱または鉄骨間柱に胴縁受けを取り付けて、胴縁を設置するに際して、現場溶接を必要としない無火気での施工が可能であるとともに、鉄骨柱および鉄骨間柱や胴縁のサイズに応じた作製・調達が簡単にでき、緊急を要する補修等にも対処することが可能である、鉄骨軸組建屋用の胴縁受けおよびその施工方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有している。
[1]鉄骨軸組建屋において、胴縁を設置するために、鉄骨柱または鉄骨間柱に取り付けられる胴縁受けであって、表裏面が水平方向になるようにして配置される複数の鋼板からなる胴縁受け本体と、該胴縁受け本体を鉛直方向に保持する鉛直部材とを備えていて、前記胴縁受け本体は、前記複数の鋼板が鉄骨柱または鉄骨間柱を挟み込むようにしてボルト接合されることで水平変位が拘束されるとともに、前記鉛直部材とボルト接合されることで垂直変位が拘束され、その胴縁受け本体に胴縁がボルト接合されることを特徴とする鉄骨軸組建屋用の胴縁受け。
[2]前記鉛直部材は、長さが調節できるようになっていることを特徴とする前記[1]に記載の鉄骨軸組建屋用の胴縁受け。
[3]前記[1]または[2]に記載の鉄骨軸組建屋用の胴縁受けを鉄骨柱または鉄骨間柱に取り付ける際の施工方法であって、前記胴縁受け本体について、前記複数の鋼板を鉄骨柱または鉄骨間柱を挟み込むようにしてボルト接合することで水平変位を拘束するとともに、前記鉛直部材とボルト接合することで垂直変位を拘束した後、その胴縁受け本体に胴縁をボルト接合することを特徴とする鉄骨軸組建屋用の胴縁受けの施工方法。
本発明によれば、鉄骨軸組建屋において、鉄骨柱または鉄骨間柱に胴縁受けを取り付けて、胴縁を設置するに際して、現場溶接を必要としない無火気での施工が可能となり、工期短縮が実現できるとともに、可燃物等が保管されている建物や火気源に近接する位置での施工が可能となる。また、鉄骨柱および鉄骨間柱や胴縁のサイズに応じた作製・調達が簡単にでき、緊急を要する補修等にも対処することが可能である。
本発明の一実施形態における胴縁受け本体を示す平面図である。 本発明の一実施形態における胴縁受けの取り付け状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態における胴縁受けの取り付け状態を示す立面図である。 図2におけるA−A断面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態における胴縁受け本体を示す平面図であり、図2は本発明の一実施形態における胴縁受けの取り付け状態を示す平面図、図3は本発明の一実施形態における胴縁受けの取り付け状態を示す立面図、図4は図2におけるA−A断面図である。
本発明の一実施形態においては、鉄骨軸組建屋において、鉄骨柱または鉄骨間柱に胴縁受けを取り付けて、胴縁を設置する際に、図1〜図4に示すような胴縁受け10を用いている。
すなわち、本発明の一実施形態における胴縁受け10は、表裏面が水平方向になるようにして同一高さ位置に配置される複数の鋼板(ここでは、鋼板11A、鋼板11B)からなる胴縁受け本体11と、胴縁受け本体11を下方から鉛直方向に保持する鉛直部材18とを備えている。
そして、胴縁受け本体11は、鉄骨柱または鉄骨間柱(ここでは、いずれもH形鋼16)の断面形状に対応した切込み12と、鋼板11Aと板11Bとを接合するためのボルト孔13と、鉛直部材18を鋼板11A、11Bの裏面(下面)に接合するためのボルト孔14と、胴縁(ここでは、溝形鋼)20を鋼板11A、11Bの表面(上面)に設置するためのボルト孔15を有している。
一方、鉛直部材18は、鉛直方向に立設される鋼管18aと、予め鋼管18aの上端に接合された上端パイプサポート18bと、予め鋼管18aの下端に接合された下端パイプサポート18cを有している。
そして、胴縁受け本体11は、鋼板11Aと鋼板11BとがH形鋼16を挟み込むようにして(切込み12をH形鋼16のフランジに嵌め合わすようにして)、スプライスプレート17とボルト孔13とを用いてボルト・ナット13aでボルト接合されていることによって、胴縁受け本体11の水平変位が拘束されている。
また、胴縁受け本体11は、鉛直部材18(鋼管18a)の下端が下端パイプサポート18cを介して下層のH形鋼梁フランジ30に固定されているとともに、鉛直部材18(鋼管18a)の上端が上端パイプサポート18bを介してボルト孔14を用いてボルト・ナット14aで鋼板11A、11Bにボルト接合されていることによって、胴縁受け本体11の鉛直変位が拘束されている。
その上で、水平変位と鉛直変位が拘束された胴縁受け本体11に胴縁20がボルト孔15を用いてボルト・ナット15aでボルト接合されるようになっている。
これによって、風荷重などの作用による胴縁20の変位から生じる胴縁受け10(胴縁受け本体11)の水平方向の変位と鉛直方向の変位を拘束することができる。
なお、本発明の一実施形態における胴縁受け10を施工する際には、以下のような手順によって行う。
(S1)H形鋼16の断面形状に沿うような切欠き12を設けた胴縁受け本体11(鋼板11A、鋼板11B)をH形鋼16に嵌め合わせ、鋼板11Aと鋼板11Bとをスプライスプレート17とボルト孔13とボルト・ナット13aでボルト接合する。
(S2)鉛直部材18の下端を下層のH形鋼梁フランジ30に固定するともに、鉛直部材18の上端を胴縁受け本体11(鋼板11A、鋼板11B)にボルト孔14とボルト・ナット14aでボルト接合する。なお、鉛直部材18の下端を下層のH形鋼梁フランジ30に固定する際には、無火気接合手段(クランプ接合、ボルト接合等)によって行う。
(S3)取り付けられた胴縁受け本体11(鋼板11A、鋼板11B)に新設する胴縁20をボルト孔15とボルト・ナット15aでボルト接合する。
このようにして、この実施形態では、鉄骨軸組建屋において、H形鋼(鉄骨柱、鉄骨間柱)16に胴縁受け10を取り付けて、胴縁20を設置する際に、現場溶接を必要としない無火気での施工が可能となり、工期短縮が実現できるとともに、可燃物等が保管されている建物や火気源に近接する位置での施工が可能となる。また、胴縁受け10の各部材(胴縁受け本体11、鉛直部材18等)がH形鋼16や胴縁20のサイズに応じて簡単に作製・調達ができるため、緊急を要する補修等にも対処することが可能である。
なお、上記において、鉛直部材18の鋼管18aについては、必要であれば、長さが調節できるようにしてもよい。例えば、鋼管18aを外管と内管の二重管構造とし、外管の下端を下層のH形鋼梁フランジ30に固定した後、外管に対して内管を鉛直方向に所望量だけスライドさせて、その位置で内管を外管に無火気接合手段(クランプ接合、ボルト接合等)で固定する。これによって、鉄骨軸組建屋の経年変化に対応して、それぞれの胴縁受け10(胴縁受け本体11)の高さ位置(鉛直方向位置)を調整することが可能になる。
また、鉛直部材18の下端を固定する際には、場合によっては、下層のH形鋼梁フランジ30に固定するのに代えて、地面に固定するようにしてもよい。
また、本発明は、鉄骨柱や鉄骨間柱がH形鋼の場合だけでなく、鉄骨柱や鉄骨間柱が角形鋼管や円形鋼管の場合にも同様にして適用することができる。
10 胴縁受け
11 胴縁受け本体
11A、11B 鋼板
12 H形鋼(鉄骨柱、鉄骨間柱)を挟み込むための切欠き
13 鋼板同士を接合するためのボルト孔
13a ボルト・ナット
14 胴縁受け本体に鉛直部材を接合するためのボルト孔
14a ボルト・ナット
15 胴縁受け本体に胴縁を接合するためのボルト孔
15a ボルト・ナット
16 H形鋼柱またはH形鋼間柱
17 スプライスプレート
18 鉛直部材
18a 鋼管
18b 上端パイプサポート
18c 下端パイプサポート
20 胴縁
30 H形鋼梁フランジ

Claims (3)

  1. 鉄骨軸組建屋において、胴縁を設置するために、鉄骨柱または鉄骨間柱に取り付けられる胴縁受けであって、表裏面が水平方向になるようにして配置される複数の鋼板からなる胴縁受け本体と、該胴縁受け本体を鉛直方向に保持する鉛直部材とを備えていて、前記胴縁受け本体は、前記複数の鋼板が鉄骨柱または鉄骨間柱を挟み込むようにしてボルト接合されることで水平変位が拘束されるとともに、前記鉛直部材とボルト接合されることで垂直変位が拘束され、その胴縁受け本体に胴縁がボルト接合されることを特徴とする鉄骨軸組建屋用の胴縁受け。
  2. 前記鉛直部材は、長さが調節できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨軸組建屋用の胴縁受け。
  3. 請求項1または2に記載の鉄骨軸組建屋用の胴縁受けを鉄骨柱または鉄骨間柱に取り付ける際の施工方法であって、前記胴縁受け本体について、前記複数の鋼板を鉄骨柱または鉄骨間柱を挟み込むようにしてボルト接合することで水平変位を拘束するとともに、前記鉛直部材とボルト接合することで垂直変位を拘束した後、その胴縁受け本体に胴縁をボルト接合することを特徴とする鉄骨軸組建屋用の胴縁受けの施工方法。
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