JP3987648B2 - 表面実装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ヘッドユニットに搭載された部品吸着用のヘッドよりIC等の電子部品を部品供給部から取出してプリント基板上の所定位置に装着するようにした表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、部品供給部と所定の作業位置に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能なヘッドユニットに、部品吸着用のヘッドを昇降かつ回転可能に装備し、上記ヘッドの下端に取付けられたノズルにより電子部品を吸着するようにし、部品供給部から部品を吸着した後にヘッドユニットをプリント基板上に移動させて部品を装着するようにした表面実装機は一般に知られている。
【0003】
この種の表面実装機では、一般に、ノズル先端に負圧及び正圧が供給可能となっており切換バルブにより切換えられるようになっている。そして、部品の吸着時には、ヘッドの昇降動作に加えてノズル先端に負圧が供給されることにより、ヘッドにより部品が吸着された状態で部品供給部からピックアップされる一方、部品の装着時には、ヘッドの昇降動作に伴い、部品がプリント基板上に載置されるタイミングでノズル先端に正圧が供給され、これによりノズル内の圧力が大気圧まで戻されて部品の吸着状態が解除され、部品がプリント基板上に装着されるようになっている。
【0004】
なお、表面実装機では、部品の大きさや形状等に応じて部品装着に適した形状のノズルが使用され、例えば、大型部品では部品を安定して吸着できるように吸着面積が大きいノズルが用いられるが、このように吸着面積が大きくなると、部品装着の際にノズルから部品が離脱しにくくなる傾向がある。そのため、最近では、ヘッドが上昇を開始した後もノズル先端に継続的に正圧を供給することにより、部品を確実にノズル先端から離脱させることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のこの種の装置では、部品の種類に関係なく、ヘッドが上昇を開始した後に一律に一定時間だけノズル先端に継続的に正圧を供給するようにしているため、装着部品が極小部品等、微少量の接着材で実装される部品の場合には、プリント基板上に部品が載置された後も正圧が作用する結果、装着位置から部品がずれたり、あるいは接着材が飛散するといった虞れがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、部品を確実にノズルから離脱させてプリント基板上に装着することができ、しかも、部品の装着ずれや接着材の飛散等のトラブルを有効に防止することができる表面実装機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、移動可能なヘッドユニットに部品吸着用のノズルを備えたヘッドが昇降可能に備えられ、ノズルに負圧を供給することにより部品を吸着する一方、部品装着時には、ノズルへの負圧の供給を停止して正圧を供給することにより部品の吸着状態を解除するようにした表面実装機において、ノズルへの負圧、正圧の供給動作を制御する制御手段と、部品の種類又はノズルの種類の少なくとも一方の種類に対応する上記正圧の供給停止時期に関する情報を記憶する記憶手段とを備え、制御手段は、部品装着時に、上記種類に対応する正圧の供給停止時期に関する情報を記憶手段から読み出し、その情報に基づいてノズルへの正圧供給動作を制御するように構成されているものである(請求項1)。
【0008】
この装置によると、部品やノズルの種類毎に、ノズルへの正圧の供給停止時期に関する最適な情報を記憶でき、また、その情報に基づいて正圧の供給動作を制御することができるので、部品装着時には、部品やノズルの種類に拘らず、ノズルによる部品の吸着状態を良好に解除して、部品を適切にプリント基板上に装着することができる。
【0009】
この装置においては、ノズル内の圧力を検出する検出手段を設ける一方、上記正圧の供給停止時期に関する情報としてノズル内の圧力値を記憶手段に記憶し、上記種類に応じて、検出手段による検出圧力値がその種類に対応する圧力値に達するとノズルへの正圧の供給を停止するように上記制御手段を構成することができる(請求項2)。このようにすると、部品装着時には、ノズル内の具体的な圧力値に基づいて正圧の供給が停止される。
【0010】
また、ノズルへの正圧供給時間を計時する計時手段が設ける一方、上記正圧の供給停止時期に関する情報としてノズルへの正圧の供給時間を記憶し、上記種類に応じて、計時手段による計時値がその種類に対応する供給時間に達するとノズルへの正圧の供給を停止するように上記制御手段を構成することができる(請求項3)。このようにすると、正圧の具体的な供給時間に基づいて正圧の供給が停止される。
【0011】
なお、上記ノズルは、部品装着時にはノズル内の圧力が大気圧に達したときに上昇を開始するように構成される(請求項4)。
【0012】
これのようにすると、ノズル内の圧力が大気圧に達しない状態で正圧の供給が停止されると、正圧の供給停止後、ノズル内の圧力が自然に大気圧に戻ってからノズルの上昇が開始されることとなり、ノズルに不要な正圧が作用することがなくなる。一方、ノズル内の圧力が大気圧に達した後に正圧の供給が停止されると、ノズルの上昇時に継続して正圧の供給が行われるため、ノズルからの部品の離脱が促進される。
【0013】
また、正圧の供給停止時期に関する情報の一つとして、ノズルの上昇開始を指令する信号の出力に応じて正圧の供給を停止させる旨の情報を記憶するようにしてもよい(請求項5)。このような情報を記憶させておけば、実装時には、ノズルの上昇開始と同時にノズルへの正圧の供給を停止させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は本発明に係る表面実装機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示している。この図において、基台1上には、搬送ラインを構成するコンベア2が配置され、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置で停止されるようになっている。
【0015】
上記コンベア2の両側にはそれぞれ部品供給部4が配置されている。これらの部品供給部4には多数列のテープフィーダー4aが備えられており、各テープフィーダー4aは、それぞれIC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されるとともに、テープ送り出し端には送り機構が具備され、後述のヘッドユニット5により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に送り出されるようになっている。
【0016】
一方、基台1の上方には、部品装着用のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5がX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
【0017】
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向に延びるガイド部材14と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸13とが配設され、上記ガイド部材14にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸13に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりボールねじ軸13が回転してヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0018】
上記ヘッドユニット5には、部品を吸着するためのヘッド20が搭載され、当実施形態では6本のヘッド20がX軸方向に並べて配設されている。
【0019】
各ヘッド20は、それぞれヘッドユニット5のフレームに対して昇降及び回転が可能となっており、Z軸サーボモータ22(図4参照)を駆動源とする昇降駆動手段及びR軸サーボモータ23(図4参照)を駆動源とする回転駆動手段により駆動されるようになっている。
【0020】
各ヘッド20の下端部には部品吸着用のノズル21が設けられ、図3に示すように、これらノズル21に対して部品吸着用の負圧又は正圧を供給する通路24が連通している。この通路24は、同図に示すように、分岐通路24a,24bに分岐され、これらのうち片方の分岐通路24aが電磁バルブかなる負圧発生バルブ25を介してサイレンサ26aを具備するエジェクタ26に至っている一方、他方の分岐通路24bが圧縮エア供給源32に通じるエア供給通路31に接続され、かつ、このエア供給通路31が可変絞り弁27、電磁バルブからなる正圧発生バルブ28、フィルター29及び逆止弁30を介して上記エジェクタ26に接続されている。すなわち、部品吸着時には、上記負圧発生バルブ25がオン、正圧発生バルブ28がオフとされ(図3に示す状態)、これによりエジェクタ26と圧縮エア供給源32とが連通してエジェクタ26で負圧が生成されるとともに、エジェクタ26とノズル21とが連通してエジェクタ26で生成された負圧がノズル21に供給されて部品の吸着が行われるようになっている。一方、部品の装着時には、上記負圧発生バルブ25がオフ、正圧発生バルブ28がオンとされることにより圧縮エア供給源32とノズル21とが連通し、これによりノズル21に正圧が供給されてノズル21による部品の吸着状態が解除されるようになっている。
【0021】
また、上記ヘッドユニット5には、各ノズル21内の圧力を検出するための圧力センサ33(検出手段;図4参照)と、各ヘッド20の昇降ストロークの特定位置を検知するための干渉位置検知センサ34(図4参照)とが設けられている。この干渉位置検知センサ34は、部品の吸装着のための各ヘッド20の昇降動作において、ヘッドユニット5の移動が可能となる高さ位置、つまりヘッドユニット5の移動に伴いノズル21が部品供給部4や装着部品等と干渉しない高さ位置にヘッド20が到達したことを検知するためのセンサである。
【0022】
なお、図1中、符号17は、基台1上に設置されたCCDカメラからなる部品認識用カメラで、各ノズル21による部品吸着後、ヘッドユニット5の移動に応じて各吸着部品がこのカメラ17上にセットされることにより吸着部品を撮像するようになっている。
【0023】
図4は、上記実装機の制御系を示している。この図に示すように、上記実装機は、部品の実装動作を統括的に制御するコントローラ35を有している。このコントローラ35には、主制御手段36と、この主制御手段36にそれぞれ接続されるヘッド駆動制御手段37およびバルブ駆動制御手段38が設けられおり、上記各サーボモータ9,15,22,23がヘッド駆動制御手段37に、上記各バルブ25,28がバルブ駆動制御手段38にそれぞれ接続されている。
【0024】
また、コントローラ35には、主制御手段36に接続される入出力手段39が設けられ、この入出力手段39に上記圧力センサ33および干渉位置検知センサ34が接続されている。さらに、実装動作における各種情報を記憶する記憶手段40が設けられ、この記憶手段40が上記主制御手段36に接続されている。
【0025】
そして、実装時には、予め記憶されたデータに従ってプリント基板3に対して所定の部品を実装すべく、各サーボモータ等の駆動が上記ヘッド駆動制御手段37等を介して主制御手段36により制御されるようになっている。
【0026】
特に、ヘッドユニット5の各ヘッド20による部品の装着動作においては、上述のように負圧発生バルブ25をオフに、正圧発生バルブ28をオンにそれぞれ切換えることによりノズル21による部品の吸着状態を解除するが、この際、正圧発生バルブ28をオンした後、正圧発生バルブ28を再びオフに切換えるタイミングが装着部品の種類毎に制御されるようになっている。
【0027】
すなわち、上記記憶手段40には、各種情報の一つとして、部品の種類毎に、正圧発生バルブ28の切換えタイミングの指標となるノズル21内の圧力を定めたテーブルデータが記憶されており、実装動作中は、装着する部品に対応する圧力データが上記主制御手段36に読み出されるようになっている。そして、部品装着時には、上記圧力センサ33によりノズル21内の圧力がモニターされ、正圧発生バルブ28がオンされた後、ノズル21内の圧力値が装着部品に対応する圧力データの値に達すると正圧発生バルブ28をオフするようになっている。
【0028】
なお、当実施形態では、圧力データとして大気圧よりも若干低い圧力値P1(図6参照)と、大気圧よりも高い圧力値、例えば正圧供給による最高圧力値P2(図6参照)の2種類の値を部品の種類に応じて設定し、上記記憶手段40にテーブルデータとして記憶するようになっている。具体的には、例えば、極小〜小型のチップ部品については圧力データとして上記圧力値P1を、中型〜大型の部品については圧力データとして上記圧力値P2をそれぞれ設定、記憶している。
【0029】
次に、上記実装機における部品の実装動作について図5のフローチャート及び図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0030】
まず、部品の実装動作において、プリント基板3がコンベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置にセットされるまでは、ヘッドユニット5を所定の待機位置にセットするとともに負圧発生バルブ25及び正圧発生バルブ28を共にオフしておく。
【0031】
そして、上記装着作業用位置にプリント基板3がセットされたら、負圧発生バルブ25をオンに切換えてノズル21への負圧供給を開始するとともにヘッドユニット5を部品供給部4の上方に移動させる(ステップS1,S2)。
【0032】
ヘッドユニット5が目的位置に到達したら、ヘッド20を駆動してノズル21を上昇端位置から部品吸着可能な所定の高さ位置まで下降させ、その高さ位置にノズル21が達するとノズル21を上昇させる(ステップS4〜S6)。このようにノズル21が昇降させると、既にノズル21に負圧が供給されているため、ノズル21が部品吸着可能な所定の高さ位置まで下降したときにノズル21により部品が吸着されて部品供給部4からピックアップされることとなる。
【0033】
そして、上記干渉位置検知センサ34による検知に基づき、ヘッドユニット5の移動が可能な高さ位置までヘッド20が上昇すると、ヘッドユニット5を部品認識用カメラ17の上方に移動させて吸着部品を撮像し、当該撮像に基づきノズル21に対する部品の吸着ずれを調べるとともに、この吸着ずれから部品装着時のヘッドユニット5の目標位置についての補正量を演算する(ステップS7〜S10)。
【0034】
補正量を演算したら、これを加味したプリント基板3上の目標装着位置にヘッドユニット5を移動させる(ステップS11,S12)。
【0035】
そして、ヘッドユニット5が目標装着位置に到達したら、ヘッド20を駆動してノズル21を下降させ、ノズル21が所定の装着高さ、例えば部品がプリント基板3に当接する高さに達するとノズル21を静止させて負圧発生バルブ25をオフに切換えるとともに正圧発生バルブ28をオンに切換えてノズル21による部品の吸着状態を解除する(ステップS13〜S15)。
【0036】
正圧発生バルブ28をオンに切換えたら、上記圧力センサ33の検出結果に基づいてノズル21内の圧力が大気圧に達したか否かを判断し、達していないと判断した場合には、さらにノズル21内の圧力が設定圧力、すなわち当該部品について設定されている圧力データ値(圧力値P1又は圧力値P2)に達したか否かを判断する(ステップS16,S17)。なお、ステップS20において大気圧に達していると判断した場合には、ヘッド20を駆動してノズル21を上昇させ、その後、ステップS17に移行する。
【0037】
そして、ノズル21内の圧力が設定圧力に達したと判断したら、次いでノズル21に対する正圧の供給が停止されている否かを判断し、停止されていると判断した場合には、さらに、正圧の供給が停止され、かつノズル21が上昇しているか否かを判断する(ステップS18,S19)。なお、ステップS18においてノズル21への正圧の供給が停止されていないと判断した場合には、上記正圧発生バルブ28をオフに切換え、その後、ステップS19に移行する。
【0038】
そして、ステップS19の判断がNOの場合にはステップS16に移行し、最終的にステップS19の判断がYESとなると本フローチャートを終了する。
【0039】
上記のような実装動作によると、圧力データとして大気圧よりも若干低い圧力値P1を設定した場合には、図5(a)のタイミングチャートに示すように部品の装着動作が行われる。
【0040】
すなわち、負圧発生バルブ25がオンに切換えられてノズル21に対して負圧の供給が開始されると(T1時点)、ノズル21内の圧力が大気圧から低下して最小圧力値に達し、この状態でノズル21による部品の吸着が行われる。
【0041】
そして、部品の装着時に負圧発生バルブ25がオフに、正圧発生バルブ28がオンにそれぞれ切換えられると(T2時点)、この時点からノズル21内の圧力が上昇し、上記の圧力値P1に達すると(T3時点)、上記正圧発生バルブ28がオフに切換えられる。これにより、ノズル21内の圧力が大気圧まで自然回復することとなる。そして、ノズル21内の圧力が大気圧に達するとヘッド20が駆動されてノズル21が上昇させられる(T4時点)。
【0042】
従って、圧力データとして大気圧よりも若干低い圧力値P1を設定した極小〜小型部品の装着動作においては、プリント基板3への部品装着後、装着部品に正圧が作用することがないため部品が装着位置からずれたり、当該部品の接着剤が飛散するようなことがない。
【0043】
一方、圧力データとして大気圧よりも高い圧力値P2を設定した場合には、図5(b)のタイミングチャートに示すように部品の装着動作が行われる。
【0044】
すなわち、負圧発生バルブ25がオンに切換えられてノズル21に対して負圧の供給が開始されると(t1時点)、ノズル21内の圧力が大気圧から低下して最小圧力値に達し、この状態でノズル21による部品の吸着が行われる。
【0045】
そして、部品の装着時に負圧発生バルブ25がオフに、正圧発生バルブ28がオンにそれぞれ切換えられると(t2時点)、この時点からノズル21内の圧力が上昇し、大気圧に達するとヘッド20が駆動されてノズル21が上昇させられる(t3時点)。その後、ノズル21内の圧力がさらに上昇し、上記の圧力値P2に達すると(t4時点)、上記正圧発生バルブ28がオフに切換えられ、これによりノズル21内の圧力が大気圧まで自然回復させられる。
【0046】
つまり、圧力データとして大気圧よりも高い圧力値P2を設定した中型〜大型部品の装着時には、ノズル21が上昇を開始した後もノズル先端に継続的に正圧されこととなるので(同図に斜線で示す部分)、ノズル21による吸着状態を良好に解除してプリント基板3に部品を装着することができる。
【0047】
以上説明したように上記の実装機では、圧力データを部品の種類毎に予め設定、記憶し、部品の実装時には、部品の種類に応じた圧力データに基づいてノズル21への正圧供給を停止することにより、例えば、極小〜小型部品については装着後の部品に正圧が作用しないようにして装着ずれや接着剤の飛散を防止、中型〜大型の部品については、積極的に正圧を部品に作用させることによりノズル21による部品の吸着状態の解除を促進させるようにしているので、部品の種類に拘らず、部品を確実にノズルから離脱させてプリント基板上に装着することができ、しかも、部品の装着ずれや接着材の飛散等のトラブルを防止することができる。
【0048】
ところで、上記実施形態の実装機は、本発明に係る実装機の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0049】
例えば、上記の実装機では、部品の種類毎に圧力データを設定、記憶するようにしているが、ノズル21の種類毎に圧力データを設定、記憶するようにしてもよい。すなわち、例えば、小型部品等を吸着するノズル21について、圧力データとして大気圧よりも高い圧力値P1を設定し、大型部品を吸着するノズル21にについて、圧力データとして大気圧よりも高い圧力値P2を設定する。そして、部品装着に用いるノズル21の圧力値P1又はP2に基づいてノズル21に対する正圧の供給を停止させるようにしてもよい。このようにすれば、小型部品等を装着する場合には図5(a)に示すようにして部品の装着が行われる一方、大型部品等を装着する場合には図5(b)に示すようにして部品の装着が行われる。従って、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
また、上記の実装機では、圧力データとして異なる値からなる2種類のデータ(圧力値P1,P2)を部品の種類毎に設定するようにしているが、勿論、より多くの異なる値を圧力データとして部品の種類毎に設定するようにしてもよい。
【0051】
さらに、上記実施の形態では、正圧の供給停止時期に関する情報として、部品の種類毎に上記圧力データを記憶手段40に記憶し、圧力センサ33によるノズル21内の検出が該圧力データ値に達するとノズル21への正圧の供給を停止するようにしているが、例えば、部品の種類毎に正圧の供給時間を設定し、計時手段(タイマー)によりこの時間を図るようにしてもよい。
【0052】
また、上記圧力データに加え、部品装着時にノズル21を上昇させるべく上記主制御手段36からヘッド駆動制御手段37に出力されるノズル上昇指令信号に基づいて正圧供給を停止させるようなデータを設定できるようにしてもよい。当該データを設定された部品の装着の際には、図7に示すように、ノズル21の上昇開始と同時にノズル21への正圧の供給が停止される(同図のT3′時点)。このようなデータを設定可能とすれば、正圧の供給停止時期の選択の自由度をより高めることができ、より部品の種類等に適した実装動作を行わせることができる。なお、この場合、主制御手段36からヘッド駆動制御手段37へのノズル上昇指令信号の出力に応じて正圧供給を停止させる代わりに、ノズル21内の圧力が所定圧力に達した時点で正圧の供給を停止し、これと同時にノズル21の上昇を開始するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ヘッドユニットにヘッドが昇降可能に備えられ、このヘッドに設けられたノズルに負圧を供給することにより部品を吸着する一方、部品装着時には、ノズルへの負圧の供給を停止して正圧を供給することにより部品の吸着状態を解除するようにした表面実装機において、部品やノズルの種類毎にノズルへの正圧の供給停止時期に関する情報を記憶し、その情報に基づいて正圧の供給動作を制御するようにしているので、部品装着時には、部品の種類に拘らず、部品を確実にノズルから離脱させてプリント基板上に装着することができ、しかも、部品の装着ずれや接着材の飛散等のトラブルを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装機を示す概略平面図である。
【図2】同実装機の概略正面図である。
【図3】ノズルへの負圧および正圧の供給系統を示す回路図である。
【図4】表面実装機の制御系を示すブロック図である。
【図5】表面実装機による実装動作の一例を説明するフローチャートである。
【図6】実装動作におけるノズルへの負圧および正圧の供給動作とノズル内圧力の変化を示すタイミングチャートである。
【図7】ノズル上昇指令信号の出力に応じて正圧の供給を停止させる場合の実装動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット
9 Y軸サーボモータ
20 ヘッド
21 ノズル
15 X軸サーボモータ
22 Z軸サーボモータ
23 R軸サーボモータ
25 負圧発生バルブ
28 正圧発生バルブ
33 圧力センサ
34 干渉位置検知センサ
35 コントローラ
36 主制御手段
37 ヘッド駆動制御手段
38 バルブ駆動制御手段
39 入出力手段
40 記憶手段

Claims (5)

  1. 移動可能なヘッドユニットに部品吸着用のノズルを備えたヘッドが昇降可能に備えられ、上記ノズルに負圧を供給することにより部品を吸着する一方、部品装着時には、上記ノズルへの負圧の供給を停止して正圧を供給することにより部品の吸着状態を解除するようにした表面実装機において、上記ノズルへの負圧、正圧の供給動作を制御する制御手段と、部品の種類又はノズルの種類の少なくとも一方の種類に対応する上記正圧の供給停止時期に関する情報を記憶する記憶手段とを備え、上記制御手段は、部品装着時に、上記種類に対応する正圧の供給停止時期に関する情報を記憶手段から読み出し、その情報に基づいてノズルへの正圧供給動作を制御するように構成されていることを特徴とする表面実装機。
  2. ノズル内の圧力を検出する検出手段が設けられる一方、上記正圧の供給停止時期に関する情報としてノズル内の圧力値が上記記憶手段に記憶され、上記制御手段は、上記種類に応じて、上記検出手段による検出圧力値がその種類に対応する圧力値に達するとノズルへの正圧の供給を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の表面実装機。
  3. ノズルへの正圧供給時間を計時する計時手段が設けられる一方、上記正圧の供給停止時期に関する情報としてノズルへの正圧の供給時間が記憶され、上記制御手段は、上記種類に応じて、上記計時手段による計時値がその種類に対応する供給時間に達するとノズルへの正圧の供給を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の表面実装機。
  4. 上記ノズルは、部品装着時に、ノズル内の圧力が大気圧に達したときに上昇を開始するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表面実装機。
  5. 上記正圧の供給停止時期に関する情報の一つとして、ノズルの上昇開始を指令する信号の出力に応じて正圧の供給を停止させる情報が記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表面実装機。
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