JP2003078290A - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

部品実装装置および部品実装方法

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JP2003078290A
JP2003078290A JP2001269167A JP2001269167A JP2003078290A JP 2003078290 A JP2003078290 A JP 2003078290A JP 2001269167 A JP2001269167 A JP 2001269167A JP 2001269167 A JP2001269167 A JP 2001269167A JP 2003078290 A JP2003078290 A JP 2003078290A
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pressure
suction nozzle
vacuum
positive pressure
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JP2001269167A
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Takehiko Matsuda
武彦 松田
Buichi Kakinuma
武一 柿沼
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸着ノズルによって部品を吸着して所定の位置
に装着するようにした部品実装装置において、部品の装
着時における解放用の正圧の不足に伴う部品の吸上げ
や、解放時の過剰な正圧による空気の噴射を防止するよ
うにした部品実装装置を提供する。 【解決手段】吸着ノズル20と接続される空気配管72
に圧力センサ87を設けるようにし、この圧力センサ8
7によって検出される吸着ノズル20の真空圧に応じて
CPU63によって真空破壊電磁弁77をオフにするタ
イミングを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品実装装置および
部品実装方法に係り、とくに吸着ノズルによって部品を
吸着し、所定の位置に移動して吸着ノズルを真空破壊
し、上記部品の吸着を解放して部品を実装するようにし
た部品実装装置および部品実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路は絶縁材料から成る回路基板上
に形成される。すなわち回路基板上に接合された銅箔を
エッチングして所定の配線パターンを形成するととも
に、その上に部品を実装し、部品の電極を配線パターン
の接続ランドに半田付けし、これによって電子部品が互
いに接続されて所定の電子回路が形成される。
【0003】このような回路基板上における部品の実装
のために、電子部品実装装置が用いられる。実装装置は
マウントヘッドを備え、このマウントヘッドの先端部に
取付けられている吸着ノズルによって部品をパーツカセ
ットから取出し、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向
の運動の組合わせによって回路基板上の所定の位置にマ
ウントするものである。
【0004】ここで部品実装装置は、部品を吸着する吸
着ノズルを備えた部品吸着装置を有し、供給される部品
をノズルによって吸着し、回路基板上の所定の位置に移
動して搭載する。部品を吸着する際には吸着ノズルが下
降した後に真空源から発生した真空圧で部品を吸着し、
この後に吸着ノズルが上昇する。これに対して部品搭載
時には吸着ノズルが下降するのと前後して真空圧を破壊
し、これによって吸着部品を基板上に搭載し、再びノズ
ルが上昇する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような部品の実装
動作において、とくに吸着ノズルによる部品搭載時には
ノズル内を迅速に大気圧にすることが望ましい。部品搭
載後に吸着ノズルが上昇する際にノズル内が負圧だと、
部品が搭載されずに吸着ノズルによって吸上げられる恐
れがある。そこで迅速にノズル内を大気圧にするため
に、真空破壊時に正圧を短時間加えるようにしている。
【0006】ところがこの正圧の加圧時間が不適当に長
いと部品搭載後の吸着ノズル上昇時にノズルの先端から
加圧された空気が噴出し、回路基板上にすでに搭載され
ている部品や半田ペーストをずらす恐れがある。このた
めに真空破壊時の加圧時間は適当な長さに設定されなけ
ればならないが、真空源の経時劣化やエアフィルタの目
詰り等による真空度の低下、部品吸着面の凹凸による真
空度のばらつきによって吸着ノズルの先端圧が変化し、
上記の問題を発生する恐れがある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、部品搭載後における部品の吸着や、不
必要な正圧に伴う噴射を防止するようにした部品実装装
置および部品実装方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】部品実装装置に関する主
要な発明は、吸着ノズルによって部品を吸着し、所定の
位置に移動して前記吸着ノズルを真空破壊し、前記部品
の吸着を解放して部品を実装するようにした部品実装装
置において、前記吸着ノズルが前記部品を吸着している
ときの圧力を検出する圧力センサと、前記吸着ノズルに
正圧を加えて前記吸着ノズルの真空破壊を行なう正圧供
給手段と、前記正圧供給手段によって正圧を印加してお
く時間を制御する制御手段と、を具備し、前記吸着ノズ
ルが吸着した部品を解放する際にその都度前記圧力セン
サで圧力を検出し、この検出値に応じて前記制御手段に
よって前記正圧供給手段が前記吸着ノズルに圧力を印加
する時間を制御することを特徴とする部品実装装置に関
するものである。
【0009】ここで前記吸着ノズルが真空/真空破壊切
換え電磁弁を介して真空発生源に接続されるとともに、
前記吸着ノズルと前記真空/真空破壊切換え電磁弁との
間に前記圧力センサが接続されてよい。また前記正圧供
給手段が可変絞りから成るスピードコントローラを備
え、正圧の印加の割合を調整可能にすることが望まし
い。また前記吸着ノズルに印加される真空圧を制御する
減圧弁を備えることが好適である。
【0010】部品実装方法に関する主要な発明は、吸着
ノズルによって部品を吸着し、所定の位置に移動して前
記吸着ノズルを真空破壊し、前記部品の吸着を解放して
部品を実装するようにした部品実装方法において、前記
吸着ノズルが前記部品を吸着しているときの圧力を検出
する圧力センサを設け、前記吸着ノズルが吸着した部品
を解放する際にその都度前記圧力センサで圧力を検出
し、この検出値に応じて前記吸着ノズルを真空破壊する
正圧の供給時間を制御することを特徴とする部品実装方
法に関するものである。
【0011】ここで圧力センサによって検出される圧力
をPとし、吸着部の条件に応じて定まる定数をBとする
と、正圧の供給時間Tが T=(−0.0119B+0.0611)(P+90)
+B によって演算され、この演算によって求められた時間正
圧が供給されるようにすることが好ましい。
【0012】本願に含まれる発明の好ましい態様は、真
空源より発生する真空圧で部品を吸着し、真空破壊する
ことによって部品を解放するようにした部品吸着装置に
おいて、真空破壊時に加えられる正圧の加圧時間を真空
度によって自己補正することでノズル先端圧を制御し、
部品搭載時の部品の吸上げや、部品や半田ペーストを吹
飛ばす問題を解消するようにしたものである。
【0013】このように真空破壊時に加えられる正圧の
加圧時間を吸着ノズルに加えられる真空度によって自己
補正することにより、吸着ノズル先端圧を制御すること
になる。このような制御によって真空源の経時劣化やエ
アフィルタの目詰りによる真空度の低下や、部品吸着面
の凹凸による真空圧のばらつきにかかわらず、ノズル先
端圧が安定化し、部品搭載時の部品の吸上げや、部品や
半田ペーストを吹飛ばす問題を解決することが可能にな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の形態によって
説明する。まず部品実装装置の全体の構成を図1〜図3
によって説明する。
【0015】図1に示すように部品実装装置はベース1
0を備えるとともに、このベース10上にはフレーム1
1が架装されている。そしてその一方の側面にはパーツ
カセット装着台12が設けられており、この装着台12
上にパーツカセット13を配列して搭載するようにして
いる。図1においては単一のパーツカセット13のみし
か図示されていないが、実際にはそれぞれ異なる種類の
部品を保持したテープをリールによって保持した多数の
パーツカセット13が一列に配されるようになる。そし
て上記パーツカセット13の配置位置の前方には横方向
に延びる搬送コンベア14が設けられており、この搬送
コンベア14によって回路基板15が供給される。
【0016】これに対してフレーム11の下部にはX軸
ユニット17が取付けられるとともに、このX軸ユニッ
ト17によってX軸方向に移動可能なY軸ユニット18
が設けられており、Y軸ユニット18によってY軸方向
に移動自在にマウントヘッド19が取付けられている。
マウントヘッド19はその先端側に図2に示すように吸
着ノズル20を備えており、この吸着ノズル20によっ
て部品を吸着保持し、上記回路基板15上の所定の位置
にマウントする。
【0017】次にマウントヘッド19の構成について図
2および図3により説明する。マウントヘッド19はフ
レーム23を備えるとともに、このフレーム23にボー
ルナット24が回転自在に支持されている。そしてボー
ルナット24は垂直に配されるボールねじ25と螺合さ
れている。しかもボールナット24にはプーリ26が取
付けられている。そしてフレーム23上のモータ28の
出力軸29にプーリ30が取付けられている。ボールナ
ット24のプーリ26とモータ28の出力軸29のプー
リ30との間にはタイミングベルト31が掛渡されてい
る。
【0018】先端部に吸着ノズル20を備えるボールね
じ25はさらにスプラインナット34と係合されてい
る。スプラインナット34は上記ボールナット24の下
側に位置し、しかもその外周部にプーリ35を備えてい
る。これに対して図3に示すモータ36にはその出力軸
にプーリ37が固着されている。そしてスプラインナッ
ト34のプーリ35とモータ36のプーリ37との間に
タイミングベルト38が掛渡されている。
【0019】またフレーム23にはブラケット41を介
してワーク認識カメラ42が支持されている。ワーク認
識カメラ42は搬送コンベア14によって送られてきた
回路基板15(図1参照)を上方から認識するためのも
のである。
【0020】また上記フレーム23にはブラケット45
が固着されるとともに、このブラケット45の先端側に
横方向に延びるようにリニアガイド46が取付けられて
いる。そしてリニアガイド46と平行にボールねじ47
もブラケットに支持されている。そしてアーム48が上
記ボールねじ47と螺合するボールナット49に固着さ
れている。そしてアーム48の先端側の部分にはミラー
50が取付けられている。またボールねじ47にはプー
リ52が固着されている。また水平方向に配されたモー
タ54の出力軸55にはプーリ56が固着されている。
そしてボールナット49のプーリ52とモータ54のプ
ーリ56との間にタイミングベルト57が掛渡されてい
る。またブラケット45の側部にはさらに別のブラケッ
ト60を介してミラー61が支持されるとともに、この
ミラー61の上部に部品認識カメラ62が取付けられて
いる。部品認識カメラ62は吸着ノズル20によって吸
着された部品の下面の画像をミラー50、61によって
反射させて取込み、画像認識を行なうためのものであ
る。
【0021】上記ワーク認識カメラ42および部品認識
カメラ62は図6に示すようにコントローラ63に接続
されている。コントローラ63は上記のカメラ42、6
2によって取込まれた画像処理を行なうとともに、演算
をするためのコンピュータ(CPU)を備えている。ま
たコントローラ63はX軸ユニット17、Y軸ユニット
18、モータ28、36、54、および搬送コンベア1
4をそれぞれ制御する。
【0022】次に上記吸着ノズル20に対する真空圧の
供給および真空破壊のための機構について図7により説
明する。吸着ノズル20はノズルホルダ71を介して空
気配管72に接続されている。そして空気配管72はエ
アフィルタ73を介して空気配管74に接続される。そ
して上記空気配管74には真空/真空破壊切換え電磁弁
75が接続されている。
【0023】真空/真空破壊切換え電磁弁75は空気配
管76を介して真空破壊電磁弁77に接続される。そし
てこの真空破壊電磁弁77の所定のポートに消音器78
が直接接続される。そして真空破壊電磁弁77は空気配
管81を介してエア供給源82に接続されている。
【0024】これに対して真空/真空破壊切換え電磁弁
75に接続された別の空気配管83は真空発生源84に
接続されるとともに、この真空発生源84が空気配管8
5に接続されている。そして空気配管85はさらにエア
供給源82に接続されている。
【0025】次に上記吸着ノズル20とエアフィルタ7
3とを接続する空気配管72には圧力センサ87が取付
けられており、これによって吸着ノズル20に加わる圧
力を検出するようにしている。圧力センサ87は図6に
示すコントローラを構成するCPU63に接続されてい
る。そしてこのCPU63にメモリ88が接続されてい
る。
【0026】このように本実施の形態の電子部品実装装
置は、図1に示すように電子部品をテープによって巻装
した状態で供給するパーツカセット13と、回路基板1
5を搬送する搬送コンベア14と、電子部品をパーツカ
セット13から取出して回路基板15上の所定の位置に
実装するためのマウントヘッド19と、マウントヘッド
19を回路基板15の所定の位置へ移動するためのX軸
ユニット17およびY軸ユニット18とから構成されて
いる。
【0027】そして上記マウントヘッド19は図2およ
び図3に示すように、電子部品を吸着するための吸着ノ
ズル20と、この吸着ノズル20を上下方向に移動およ
び回転させるためのスプライン付きボールねじ25と、
スプライン付きボールねじ25のボールナット24をタ
イミングベルト31を介して回転させるためのモータ2
8と、スプライン付きボールねじ25のスプラインナッ
ト34をタイミングベルト38を介して回転させるため
のモータ36と、吸着ノズル20に吸着された電子部品
の位置を検出する第1のミラー50、第2のミラー6
1、および部品認識カメラ62と、吸着ノズル20が上
下動するときにミラー50を退避させるためのリニアガ
イド46、ボールねじ47、タイミングベルト57を介
してボールねじ47を回転させるためのモータ54、お
よび電子部品を装着する回路基板15の位置を検出する
基板認識カメラ42から構成される。
【0028】ここでモータ36を駆動することなくスプ
ラインナット34を停止させた状態でモータ28によっ
てボールナット24を回転させると、ボールねじ25は
回転することなく上下動する。従って吸着ノズル20の
Z軸方向の運動が可能になる。これに対してモータ36
によってスプラインナット34を回転させるとともに、
モータ28によって同じ角度でボールナット24を回転
させると、ボールねじ25は上下動することなく回転運
動のみを行なう。従ってこれにより吸着ノズル20のθ
軸の動作が行なわれる。
【0029】次にこのような実装装置による電子部品の
実装動作の概要を説明する。回路基板15は搬送コンベ
ア14によって搬送され、所定の位置で位置決めされ
る。するとこの実装装置はマウントヘッド19をX軸ユ
ニット17およびY軸ユニット18によってX軸方向お
よびY軸方向に移動させ、回路基板15上のフィデュー
シャルマークをマウントヘッド19に設けられているワ
ーク認識カメラ42によって撮像してその位置を検出
し、これによって回路基板15の正確な位置を促らえ
る。
【0030】その後にマウントヘッド19は電子部品を
供給するパーツカセット13の部品取出し位置まで移動
し、吸着ノズル20を下降させて電子部品を真空吸着す
る。このときにミラー50の位置は図4および図5に示
すように吸着ノズル20の上下動作エリアから退避した
位置にある。そして吸着ノズル20が電子部品を吸着し
た後にボールナット24の回転によって所定の高さまで
上昇し、その後にミラー50が図3に示すように吸着ノ
ズル20の下まで移動する。すると吸着ノズル20に吸
着された電子部品の下面の映像がミラー50、61によ
って反射され、部品認識カメラ62によって撮像され
る。この後にミラー50を図4に示すように退避させて
図5に示すように吸着ノズル20を下降させ、電子部品
を回路基板15上の所定の位置に装着する。
【0031】このようにして部品の装着を行なう実装装
置における部品の吸着およびその解放のための構成につ
いて説明する。図7に示すように吸着ノズル20、ノズ
ルホルダ71、圧力センサ87、エアフィルタ73、真
空/真空破壊切換え電磁弁75、真空破壊電磁弁77、
消音器78、真空発生源84、ボールねじ25とプーリ
26とモータ28と出力軸29とプーリ30とタイミン
グベルト31で構成されるノズル昇降機構21は電子部
品実装装置の上述のマウントヘッド19に取付けられて
いる。
【0032】マウントヘッド19はCPU63で制御さ
れるX軸ユニット17およびY軸ユニット18によって
X軸方向およびY軸方向に移動し、供給される部品を吸
着ノズル20によって吸着する。そしてこの部品を回路
基板15上に搭載する。部品の吸着および装着時には、
CPU63で制御されるX軸ユニット17、Y軸ユニッ
ト18、ノズル昇降機構21によって吸着ノズル20と
ノズルホルダ71とが上下に昇降動作を行なう。CPU
63にはメモリ88が接続されており、このメモリ88
によって各種のデータが格納される。
【0033】図7に示すようにノズルホルダ71の先端
部に吸着ノズル20が保持される。ここでノズル20は
着脱可能で容易に交換できる。ノズルホルダ71内には
空気配管72が設けられ、この空気配管72が吸着ノズ
ル20内の吸引孔に連通されている。そしてノズルホル
ダ71内の空気通路は空気配管72、エアフィルタ7
3、空気配管74を介して真空/真空破壊切換え電磁弁
75と接続される。また真空/真空破壊切換え電磁弁7
5は空気配管83を介して真空発生源84と接続され、
空気配管76を介して真空破壊電磁弁77と接続され
る。
【0034】真空発生源84はエア供給源82から空気
配管85を介して供給される正圧によって負圧を発生す
る。真空/真空破壊切換え電磁弁75はCPU63で制
御され、真空/真空破壊切換え電磁弁75がオンになっ
たときに配管74と配管83とが連通し、これによって
吸着ノズル20、ノズルホルダ71、空気配管72、7
4が負圧を発生する。これによって吸着ノズル20はそ
の先端で部品を吸着する。部品を吸着していないとき
や、吸着していてもノズル20の先端から著しく空気が
漏れているときには、空気配管72内は大気圧のままか
真空圧が極端に低い状態なので、空気配管72内の圧力
を検出する圧力センサ87によってその圧力を検出し、
その情報をCPU63に供給することによって未吸着状
態の判定を行なう。
【0035】これに対して吸着した部品を吸着ノズル2
0から解放するときには、真空/真空破壊切換え電磁弁
75をオフにする。これと同時に吸着ノズル20内を迅
速に大気圧にするために、CPU63で制御される真空
破壊電磁弁77をオンにして配管74、76を連通し、
エア供給源82から空気配管81を介して空気配管7
6、74に正圧を供給する。その後真空破壊電磁弁77
をオフにし、空気配管76を真空破壊電磁弁77に接続
した消音器78を介して大気開放し、吸着ノズル20、
ノズルホルダ71、空気配管72、74、76を大気開
放状態にする。
【0036】ここでこの部品実装装置はとくに、吸着ノ
ズル20が部品を解放するとき、例えば真空/真空破壊
切換え電磁弁75をオフにする直前に空気配管72内の
真空度をその都度圧力センサ87によって検出し、この
情報をCPU63に入力している。CPU63は入力さ
れた真空度と、予めメモリ88に格納された演算式とを
基にして正圧の適正な加圧時間、すなわち真空破壊電磁
弁77をオフの状態からオンの状態にするまでの時間を
演算し、その結果に従って真空破壊電磁弁77を制御す
る。演算式は例えば製造時の測定結果から用いた近似式
等を使用する。
【0037】演算式の一例を示すと次の通りである。空
気配管72内の圧力であって圧力センサ87によって検
出される真空度をP(KPa)、正圧の加圧時間をT
(msec)とすれば次式によって表わされる。
【0038】T=(−0.0119B+0.0611)
(P+90)+B なおこの式中Bは例えば吸着する部品や吸着ノズル20
の吸引孔の直径等によってその値が決定される定数であ
る。
【0039】正圧の加圧時間が一定な真空破壊の場合
は、吸着ノズル20内の真空度が適正であると図8Aに
示すように変化する。これに対して吸着ノズル20の先
端圧が真空度の低下に伴って高圧側に偏倚した場合は、
加圧時の正圧が図8Bに示すように高くなる。このよう
な状態において圧力センサ87によって圧力を検出し、
CPU63によって自己補正を行なうと、加圧時の正圧
の変化が図8Cに示すように抑えられる。
【0040】従って真空破壊時に加える正圧の加圧時間
を空気配管72内の真空度により自己補正することによ
って吸着ノズル20の先端圧が制御され、この結果真空
圧源84の経時劣化やエアフィルタ73の目詰りによる
真空度の低下や、部品吸着面の凹凸による真空圧のばら
つきにかかわらず吸着ノズル20の先端圧が安定化し、
部品搭載時の部品の解放ミスによる部品の吸上げや、過
剰な正圧の噴射による部品や半田ペーストを吹飛ばすト
ラブルを解消することが可能になる。とくに本実施の形
態の部品実装装置は、吸着ノズル20によって部品を装
着する際に、その都度圧力センサ87によって空気配管
72内の圧力を検出し、上述の自己補正を1つ1つの部
品について行なっているために、正確でかつ確実な部品
の実装が可能になる。
【0041】次に別の実施の形態を図9によって説明す
る。この実施の形態は真空破壊時に加えられる正圧の流
量制限のために空気配管81の途中に可変絞りから成る
スピードコントローラ91を接続し、さらに真空発生源
84で発生する負圧の真空度を制御するための減圧弁9
2を空気配管85に接続したものである。ここで可変絞
り91および減圧弁92は何れもCPU63によって制
御されるようになっている。
【0042】従ってこのような構成によれば、エア供給
源81から真空破壊電磁弁77に供給される正圧の供給
の立上がりの割合を可変絞り91によって制御すること
が可能になる。また真空発生源84で発生される負圧を
減圧弁92によって適正な値に制御することが可能にな
る。
【0043】
【発明の効果】部品実装装置に関する主要な発明は、吸
着ノズルによって部品を吸着し、所定の位置に移動して
吸着ノズルを真空破壊し、部品の吸着を解放して部品を
実装するようにした部品実装装置において、吸着ノズル
が部品を吸着しているときの圧力を検出する圧力センサ
と、吸着ノズルに正圧を加えて吸着ノズルの真空破壊を
行なう正圧供給手段と、正圧供給手段によって正圧を印
加しておく時間を制御する制御手段と、を具備し、吸着
ノズルが吸着した部品を解放する際にその都度圧力セン
サで圧力を検出し、この検出値に応じて制御手段によっ
て正圧供給手段が吸着ノズルに圧力を印加する時間を制
御するようにしたものである。
【0044】従ってこのような部品実装装置によれば、
吸着ノズルが部品を解放する際の圧力を圧力センサによ
って検出することが可能になるとともに、この検出値に
応じて正圧供給時間を調整することによって、適正な正
圧を吸着ノズルに印加できるようになる。これによって
部品搭載時の部品の解放ミスに伴う部品の吸上げや、過
剰な正圧の噴射を回避することが可能になる。
【0045】部品実装方法に関する主要な発明は、吸着
ノズルによって部品を吸着し、所定の位置に移動して吸
着ノズルを真空破壊し、部品の吸着を解放して部品を実
装するようにした部品実装方法において、吸着ノズルが
部品を吸着しているときの圧力を検出する圧力センサを
設け、吸着ノズルが吸着した部品を解放する際にその都
度圧力センサで圧力を検出し、この検出値に応じて吸着
ノズルを真空破壊する正圧の供給時間を制御するように
したものである。
【0046】従ってこのような部品実装方法によれば、
部品吸着ノズルが部品を解放するためにこの吸着ノズル
に対して付加される正圧の供給時間を適正な値に制御す
ることが可能になり、確実な部品の解放動作が行なわれ
るとともに、余剰な正圧の印加を防止することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】部品実装装置の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】マウントヘッドを示す一部を破断した正面図で
ある。
【図3】同マウントヘッドの側面図である。
【図4】ミラーを退避したときのマウントヘッドの側面
図である。
【図5】吸着ノズルを下降させたときのマウントヘッド
の側面図である。
【図6】制御部のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図7】吸着ノズルに加えられる真空圧および正圧の供
給系を示す配管図である。
【図8】吸着ノズルに加えられる真空圧および正圧の変
化を示すグラフである。
【図9】変形例の吸着ノズルに加えられる真空圧および
正圧の供給系の配管図である。
【符号の説明】
10‥‥ベース、11‥‥フレーム、12‥‥パーツカ
セット装着台、13‥‥パーツカセット、14‥‥搬送
コンベア、15‥‥回路基板、17‥‥X軸ユニット、
18‥‥Y軸ユニット、19‥‥マウントヘッド、20
‥‥吸着ノズル、21‥‥ノズル昇降機構、23‥‥フ
レーム、24‥‥ボールナット、25‥‥ボールねじ、
26‥‥プーリ、28‥‥モータ、29‥‥出力軸、3
0‥‥プーリ、31‥‥タイミングベルト、34‥‥ス
プラインナット、35‥‥プーリ、36‥‥モータ、3
7‥‥プーリ、38‥‥タイミングベルト、41‥‥ブ
ラケット、42‥‥ワーク認識カメラ、45‥‥ブラケ
ット、46‥‥リニアガイド、47‥‥ボールねじ、4
8‥‥アーム、49‥‥ボールナット、50‥‥ミラ
ー、52‥‥プーリ、54‥‥モータ、55‥‥出力
軸、56‥‥プーリ、57‥‥タイミングベルト、60
‥‥ブラケット、61‥‥ミラー、62‥‥部品認識カ
メラ、63‥‥コントローラ、71‥‥ノズルホルダ、
72‥‥空気配管、73‥‥エアフィルタ、74‥‥空
気配管、75‥‥真空/真空破壊切換え電磁弁、76‥
‥空気配管、77‥‥真空破壊電磁弁、78‥‥消音
器、81‥‥空気配管、82‥‥エア供給源、83‥‥
空気配管、84‥‥真空発生源、85‥‥空気配管、8
7‥‥圧力センサ、88‥‥メモリ、91‥‥可変絞り
(スピードコントローラ)、92‥‥減圧弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸着ノズルによって部品を吸着し、所定の
    位置に移動して前記吸着ノズルを真空破壊し、前記部品
    の吸着を解放して部品を実装するようにした部品実装装
    置において、 前記吸着ノズルが前記部品を吸着しているときの圧力を
    検出する圧力センサと、 前記吸着ノズルに正圧を加えて前記吸着ノズルの真空破
    壊を行なう正圧供給手段と、 前記正圧供給手段によって正圧を印加しておく時間を制
    御する制御手段と、 を具備し、前記吸着ノズルが吸着した部品を解放する際
    にその都度前記圧力センサで圧力を検出し、この検出値
    に応じて前記制御手段によって前記正圧供給手段が前記
    吸着ノズルに圧力を印加する時間を制御することを特徴
    とする部品実装装置。
  2. 【請求項2】前記吸着ノズルが真空/真空破壊切換え電
    磁弁を介して真空発生源に接続されるとともに、前記吸
    着ノズルと前記真空/真空破壊切換え電磁弁との間に前
    記圧力センサが接続されることを特徴とする請求項1に
    記載の部品実装装置。
  3. 【請求項3】前記正圧供給手段が可変絞りから成るスピ
    ードコントローラを備え、正圧の印加の割合を調整可能
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の部品実装装
    置。
  4. 【請求項4】前記吸着ノズルに印加される真空圧を制御
    する減圧弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    部品実装装置。
  5. 【請求項5】吸着ノズルによって部品を吸着し、所定の
    位置に移動して前記吸着ノズルを真空破壊し、前記部品
    の吸着を解放して部品を実装するようにした部品実装方
    法において、 前記吸着ノズルが前記部品を吸着しているときの圧力を
    検出する圧力センサを設け、 前記吸着ノズルが吸着した部品を解放する際にその都度
    前記圧力センサで圧力を検出し、この検出値に応じて前
    記吸着ノズルを真空破壊する正圧の供給時間を制御する
    ことを特徴とする部品実装方法。
  6. 【請求項6】圧力センサによって検出される圧力をPと
    し、吸着部の条件に応じて定まる定数をBとすると、正
    圧の供給時間Tが T=(−0.0119B+0.0611)(P+90)
    +B によって演算され、この演算によって求められた時間正
    圧が供給されることを特徴とする請求項5に記載の部品
    実装方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011014811A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Juki Corp 電子部品実装装置
CN102711433A (zh) * 2011-03-28 2012-10-03 索尼公司 吸嘴、安装装置、安装电子部件及制造部件安装基板方法
JP2018006709A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 ヤマハ発動機株式会社 部品装着装置、電子部品の切離方法

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