JPH06232599A - 電子部品ピックアッピ装置 - Google Patents

電子部品ピックアッピ装置

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JPH06232599A
JPH06232599A JP5018934A JP1893493A JPH06232599A JP H06232599 A JPH06232599 A JP H06232599A JP 5018934 A JP5018934 A JP 5018934A JP 1893493 A JP1893493 A JP 1893493A JP H06232599 A JPH06232599 A JP H06232599A
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suction
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suction nozzle
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Michiyuki Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸着すべきチップ部品を正しい位置で吸着する
電子部品ピックアッピ装置を提供する。 【構成】初期設定を行い各ワークレジスタをクリアする
(S1)。認識用カメラにより吸着ノズルの装着状態の
画像認識処理を行って、吸着ノズル先端位置を算出して
記憶した後(S2)。吸着ノズルによりチップ部品を吸
着し(S3)、そのチップ部品の吸着状態の画像認識処
理を行って、記憶している吸着ノズル先端位置とチップ
部品中心位置とのずれ量を算出して(S4)、ずれ量デ
ータ領域に格納し(S5)、その格納した最近5回分の
ずれ量データを読み出して平均値を算出し(S6)、平
均ずれ量を記憶して次回のステップS3のチップ部品吸
着のための作業ヘッド停止位置の補正に用いる準備を
し、これによってチップ部品の画像認識の結果を作業ヘ
ッドのピック位置に反映させる(S7)。次に、基板に
チップ部品のを搭載する等のそ他の処理をなし(S
8)、同一ノズルによる搭載処理が終了していない場合
は(S9)、S3〜S9を繰り返し、終了している場合
はただちに処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、電子部品搭載装置にお
ける電子部品ピックアッピ装置に係わり、さらに詳しく
は吸着ノズル等の曲りを自動的に補正して常に電子部品
の中心部を吸着することにより安定した電子部品ピック
アップ動作を行う電子部品ピックアッピ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント基板(以下、単に基
板という)にIC、抵抗、コンデンサ等多数のチップ状
電子部品(以下、単にチップ部品という)を搭載する部
品搭載装置がある。部品搭載装置は、一般に、装置基台
上を前後左右及び上下に摺動自在に移動する作業用のヘ
ッドを備えている。ヘッドにはチップ部品を着脱自在に
吸着保持するノズルが取り付けられ、これによって、ヘ
ッドは、チップ部品をトレーやカセットからピックアッ
ピして、基板に自動的且つ迅速に移載する。
【0003】ところで、近年、チップ部品の製造技術が
向上し、そのチップ部品の設計寸法が微細化されてきて
いる。チップ部品サイズの小さいものでは0.5mm×
1mmのものがあり、また、サイズが例えば20mm角
と大きな場合でも、そのチップ部品から出ている多数の
リード線相互間の間隔は百ミクロン単位となっていて極
めて狭い。
【0004】このように、チップ部品のサイズやリード
線間隔の設計寸法が年々微細化されるに伴って、それら
のチップ部品を基板上に搭載する際には、基板上の搭載
位置に高度な精度が要求される。このような要求を満た
すために、従来は、図9(a)に示すように、ヘッド81
のノズル82によりカセット84からピックアップされ
たチップ部品83を、同図(b) に示すように、そのチッ
プ部品83がノズル82に吸着保持された状態を、認識
用カメラ85で下から撮像し、その結果得られるチップ
部品83の画像を解析して、そのチップ部品83の中心
Aとカメラ85の視野の中心(すなわちヘッド81の軸
心)Bとのずれ量Cを算出し、このずれ量Cを基準位置
に対するチップ部品83の保持位置偏差とする。同図
(b) に示す例では、チップ部品83はヘッド81の軸心
Bより左方へ距離Cだけずれている。チップ部品83を
このまま基板に移載したのでは、プログラムによりヘッ
ド81の軸心が基板の部品搭載位置を目標に移動するた
め、チップ部品83は距離Cだけ左方にずれて基板に搭
載される。してがって、ヘッド81の移動を上記保持位
置偏差、すなわち距離Cだけ右方に補正する。これによ
って、チップ部品83は基板の所定位置に正しく搭載さ
れる。そして、以後の作業においてヘッド81は、上記
距離Cだけ補正された作業停止位置に停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のノズ
ル82は、吸着するチップ部品83の種類にしたがって
自動交換される。その結果、例えば、図9(a) に示した
ように、ノズル82が左方に曲がって装着されてしまっ
た場合、同じ様にカセット84の配置位置が左方にずれ
ていれば、同図(a) に示す前回のチップ部品83の吸着
では、ノズル82の先端が基板に対してずれていたとし
ても、チップ部品83に対してはちょうど中心を吸着す
る。それにもかかわらず、図(b) に示す撮像後の位置補
正において、ヘッド81の基板に対する作業用停止位置
が距離Cの補正を受けると、次回のチップ部品83の吸
着時において、同図(c) に示すように、ヘッド81は前
回より右方へ距離C移動して停止する。したがって、前
回チップ部品83のちょうど中心を吸着していたノズル
82の停止位置が右方へ移動してチップ部品83の中心
をはずれ、チップ部品83の吸着が不安定になり、チッ
プ部品83を吸着し損なう等の問題がしばしば発生し
た。
【0006】本発明の課題は、ヘッドが基板に対して正
しい位置に停止するばかりでなく、吸着すべきチップ部
品に対しても正しい位置に停止する電子部品ピックアッ
ピ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、電子部品搭
載装置において、電子部品を着脱自在に保持する部品保
持手段を備えた部品搭載手段と、該部品搭載手段をX軸
方向に進退移動させるX軸方向移動手段と、前記部品搭
載手段及びX軸方向移動手段を一体移動可能に支持して
Y軸方向に進退移動するY軸方向移動手段と、前記部品
搭載手段の備える部品保持手段に保持される電子部品の
保持されている反対側からの画像を撮像する撮像手段と
を有する電子部品ピックアッピ装置に適用される。
【0008】この発明の電子部品ピックアッピ装置の手
段は次の通りである。上記撮像手段により撮像される複
数の画像データの中心座標データをそれぞれ記憶する第
1の記憶手段と、上記部品搭載手段の備える部品保持手
段の保持部の画像を撮像する保持部撮像手段と、該保持
部撮像手段により撮像される画像データの中心座標デー
タを記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶
される電子部品の複数の画像データの中心座標データの
平均中心座標を算出してその算出した平均中心座標デー
タに第2の記憶手段に記憶されている部品保持手段の保
持部の画像データの中心座標データが一致するよう、上
記X軸方向移動手段及びY軸方向移動手段による上記部
品搭載手段を移動させる基準点からの移動量を補正する
補正手段とから構成される。
【0009】
【作用】この発明の手段の作用は次の通りである。第1
の記憶手段は、撮像手段により撮像される複数の画像デ
ータの中心座標データをそれぞれ記憶する。保持部撮像
手段は、部品搭載手段の備える部品保持手段の保持部の
画像を撮像する。第2の記憶手段は、保持部撮像手段に
より撮像される画像データの中心座標データを記憶す
る。補正手段は、第1の記憶手段に記憶される電子部品
の複数の画像データの中心座標データの平均中心座標を
算出してその算出した平均中心座標データに第2の記憶
手段に記憶されている部品保持手段の保持部の画像デー
タの中心座標データが一致するよう、上記X軸方向移動
手段及びY軸方向移動手段による上記部品搭載手段を移
動させる基準点からの移動量を補正する。
【0010】これにより、電子部品ピックアッピ装置の
ヘッドが基板に対して正しい位置に停止するばかりでな
く、吸着すべきチップ部品に対しても正しい位置に停止
するようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、一実施例に係わる電子部品ピ
ックアッピ装置を制御する中央制御部の構成ブロック図
である。同図において、中央制御部は、装置全体を制御
するCPU(中央演算処理装置)1を有しており、その
CPU1には、キー入力部2、記憶部3、表示部4、サ
ーボモータ制御部5、及びこのサーボモータ制御部5を
介してサーボモータ駆動部6が接続され、さらに、i/
o制御部7、パルスモータ制御部8、及びこのパルスモ
ータ制御部8を介してパルスモータ駆動部9が接続され
ている。
【0012】上記キー入力部2は、後述するキーボード
2aを有して、キーボード2aから入力されるキー入力
信号をCPU1に出力する。記憶部3は、ROM(Read-
Only-Memory)、RAM(Random-Access-Memory)等のメモ
リを備えており、制御や処理のプログラム、各種の処理
データ等を記憶してCPU1によりアクセスされる。表
示部4は、後述する表示装置4aを備えており、キー入
力データや処理内容を表示する。
【0013】CPU1は、後述するチップ部品をプリン
ト基板(以下、単に基板と言う)に搭載する作業ヘッド
14を前後左右に移動させるための駆動信号をサーボモ
ータ制御部5に出力する。サーボモータ制御部5は、C
PU1から入力される駆動信号をデコードしてサーボモ
ータ駆動部6に出力する。サーボモータ駆動部6は、入
出力ポートを備え、後述するX軸サーボモータ6a及び
Y軸サーボモータ6dに接続しており、サーボモータ制
御部5から入力される駆動信号をX軸サーボモータ6a
及びY軸サーボモータ6dに割り当てる。
【0014】また、CPU1は、作業ヘッド14を上下
動あるいは回転させるための駆動信号をパルスモータ制
御部8に出力する。パルスモータ制御部8は、CPU1
から入力される駆動信号をデコードしてパルスモータ駆
動部9に出力する。パルスモータ駆動部9も、入出力ポ
ートを備えており、不図示の上下動用パルスモータ及び
回転用パルスモータに接続しており、パルスモータ制御
部8から入力される駆動信号を上下動用パルスモータ及
び回転用パルスモータに割り当てる。
【0015】さらに、CPU1は、後述する吸着ヘッド
14cの吸着ノズル14eを作動させる真空ポンプを制
御するための制御信号、基板を停止させるストッパを駆
動するエアシリンダを作動させるための制御信号、基板
を下から支持する支持ピン位置を設定する制御信号等を
i/o制御部7に出力する。i/o制御部7は、CPU
1から入力される、それらの制御信号を、それぞれ真空
ポンプ、エアシリンダ、支持ピン叩き棒駆動部等に割り
当てて出力する。
【0016】図2は、上記中央制御部により制御される
電子部品ピックアップ装置を備える電子部品搭載装置の
正面図であり、図3はその平面図である。図2におい
て、電子部品搭載装置(以下、本体装置と言う)10
は、装置基台10aの内部1aに、図1に示す電子部品
ピックアップ装置中央制御部を備え、同じく基台内部1
1aには、図3に示す基板18を下から支持する支持プ
レート装置等を備えている。
【0017】装置基台10a上部には各種装置が配設さ
れ、それら装置と外部を隔絶する安全カバー10b(2
点鎖線で示す)により上方を覆われている。安全カバー
10bは、前部中央が開口しており、右側の非開口壁上
部には液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)
ディスプレイからなる表示装置4aを備え、その下方に
はキイボード2aを備えている。キイボード2aは、数
値キー、各種命令設定キーを備えており、外部操作によ
りキー入力がなされる。
【0018】装置基台10a上の中央には、固定と可動
の1対の平行する基板案内レール11が基板18の搬送
方向(X軸方向)に水平に延在させて配設される。一対
の基板案内レール11は、基板18の搬送を案内し基板
18の幅方向(Y軸方向)の位置決めを行う。それらの
基板案内レール11の下方に接してループ状に張設され
た不図示の複数のコンベアベルトが走行可能に配設され
る。それらのコンベアベルトは、それぞれ数ミリ幅のベ
ルト脇部を基板搬送路に覗かせて、図3に示すベルト駆
動モータ11dにより駆動され、図3の矢印Aに示す右
方から左方へ基板搬送方向に走行し、基板18の裏面両
側を下から支持しながら基板18を搬送する。
【0019】また、装置基台10a上には、上記1対の
基板案内レール11を跨いで、基板搬送方向(X軸方
向)と直角の方向(Y軸方向)に平行に延在する左右一
対の固定台12、12′が配設されている。これら固定
台12、12′上には、Y軸レール12a、12a′が
それぞれ敷設されている。Y軸レール12a、12a′
上には、長尺の移動台13が、その長手方向両端下部に
それぞれ備える不図示のボールベアリングによりY軸方
向へ摺動自在に支持されており、その移動台13には、
基板18に部品を搭載するための作業ヘッド14が懸架
されている。
【0020】上記の移動台13には、作業ヘッド14を
長手方向(X軸方向)に進退移動させせるX軸サーボモ
ータ6aが配設される。X軸サーボモータ6aの駆動軸
には、カップリング6bを介してX軸駆動送りネジ6c
の一端が連結され、X軸駆動送りネジ6cは、他端を軸
受に支持されて、作業ヘッド14のナット部材14aと
螺合する。
【0021】したがって、X軸駆動送りネジ6cに連結
するX軸駆動サーボモータ6aが正逆回転すれば、X軸
駆動送りネジ6cが正逆回転し、これとナット部材14
aを介して螺合する作業ヘッド14がX軸方向に進退移
動する。
【0022】作業ヘッド14は、部品を移載するための
吸着ヘッド14c及び基板18の部品搭載位置を確認す
るための基板認識用カメラ14dを備え、装置基台内部
1aに配設されている図1に示す中央制御部に可撓性の
通信ケーブル14bにより接続される。作業ヘッド14
は、通信ケーブル14bを介して中央制御部からは電力
及び制御信号を供給され、また中央制御部へは基板18
上の作業すべき位置を示す画像データを送信する。
【0023】次に、図3に示す固定台12には、移動台
13をY軸方向へ駆動するY軸駆動サーボモータ6dが
配置され、さらに固定台12、12′には、それぞれ移
動台13にサーボモータ6dの駆動を伝達するY軸駆動
送りネジ6f及びY軸従動送りネジ6f′が配置されて
いる。Y軸サーボモータ6dの駆動軸はカップリング6
eを介してY軸駆動送りネジ6fの一端に連結されてい
る。
【0024】Y軸駆動送りネジ6fは、他端を軸受に支
持され、且つ歯付きプーリ6gを固着して備え、その歯
付きプーリ6g、歯付きプーリ6gとループの一端が噛
合係合する不図示の歯付きベルト、その歯付きベルトの
ループの他端と噛合係合する他の歯付きプーリ6g′を
介して、その歯付きプーリ6g′を固着するY軸従動送
りネジ6f′と同期回転可能に連結されている。Y軸駆
動送りネジ6f及びY軸従動送りネジ6f′は、それぞ
れの送りネジに螺合する不図示のナット部材を介して移
動台13の長手方向両端とそれぞれ連結されている。
【0025】したがって、Y軸駆動ボールネジ6fに連
結したY軸駆動サーボモータ6dを正逆回転させれば、
Y軸駆動送りネジ6fとY軸従動送りネジ6f′が同期
回転し、これらとナット部材を介して螺合する移動台1
3、したがってこれに懸架される作業ヘッド14が、Y
軸方向に進退移動する。
【0026】基板案内レール11の外側部には、位置決
めピン11bがX軸方向に摺動自在に、且つY軸方向と
Z軸方向(上下方向)間を回動自在に支持されている。
位置決めピン11bは、例えばエアシリンダ等の駆動装
置により回動されて先端部を基板搬送経路中に進出さ
せ、搬入される基板18の前端に当接して基板18を停
止させ、基板18の後部近傍に進出した基準ピン11c
に基板18を押接して基板18のX軸方向の位置決めを
行う。
【0027】また、装置基台10a上の手前(図の下
方)には、部品供給コーナ15が設けられる。部品供給
コーナ15には、作業ヘッド14にチップ部品23を供
給する図4に示す複数の部品供給ユニット25が着脱自
在に装着される。
【0028】この部品供給コーナ15と装置基台手前側
の固定の基板案内レール11との間には、認識用カメラ
16、及び吸着ノズル交換器17が、ボールネジ及びこ
れを駆動するモータによりX軸方向に一体移動可能に配
設されている。
【0029】作業ヘッド14は、これから吸着すべきチ
ップ部品23の吸着に適応する規格の吸着ノズル14e
を吸着ノズル交換器17により交換装着し、その吸着ノ
ズル14eにより、図4に示す部品供給ユニット25か
らチップ部品23を吸着・ピックアップして基板18上
方へ移動し、基板上の所定位置にチップ部品23を搭載
する。
【0030】認識用カメラ16は、作業ヘッド14の上
記移動途上に待機し、作業ヘッド14が、吸着ヘッド1
4cの吸着ノズル14eを交換したときその吸着ノズル
14eの装着状態を下方から撮像して吸着ノズル14e
先端の位置ずれ画像データを中央制御部へ送信する。ま
た、作業ヘッド14が、吸着ノズル14eにより部品供
給ユニット25からチップ部品23を吸着・ピックアッ
プしたとき、その吸着ノズル14eが吸着しているチッ
プ部品23を下方から撮像してチップ部品23の吸着位
置ずれの画像データを中央制御部に送信する。
【0031】中央制御部は、それらの、認識用カメラ1
6から送信される画像データに基づいて、チップ部品2
3の位置ズレばかりではなく、吸着ノズル14eの位置
ずれをも認識して、作業ヘッド14によるチップ部品2
3のピックアップ位置を補正し、さらにその後の基板へ
の搭載位置を補正する。
【0032】ここで、上記状態認識のための撮像と、そ
の位置補正のアルゴリズムを、図5(a),(b) 及び図6を
用いて説明する。図5(a) に示すように、吸着ノズル1
4eは吸着ヘッド14cに保持されている。吸着ヘッド
14cは吸着ノズル14eとの間に円形又は四角形の照
射光拡散板14fを備え、認識用カメラ16による下方
からの撮像に対して均一な背景を形勢する。認識用カメ
ラ16は、基準視野16aに撮像された吸着ノズル14
eの先端部の画像データ、すなわち同図のノズルセンタ
14g(同図の黒丸印)を中央制御部に出力する。中央
制御部は、基準視野16aの、吸着ヘッド14cの軸心
位置に同調しているカメラセンタ16b(同図の×印)
と上記ノズルセンタ14gとのずれ量x′及びy′を算
出して記憶部3に記憶する。
【0033】次に、同図(b) に示すように、吸着ノズル
14eが部品供給ユニット25からチップ部品23をピ
ックアップしたとき、吸着ノズル14eが吸着している
チップ部品23を下方から撮像してチップ部品23の吸
着位置の画像データを中央制御部に送信する。中央制御
部は、今度は、チップ部品23の部品センタ23a(+
印)の位置を算出し、その部品センタ23aの位置とカ
メラセンタ16b(×印)とのずれ量Δx及びΔyを算
出して記憶部3に記憶する。
【0034】上記算出した部品センタ23aのずれ量Δ
x及びΔyから、すでに算出して記憶しているノズルセ
ンタ14gのずれ量x′及びy′をそれぞれ減算するこ
とによって、ノズルセンタ14gに対する部品センタ2
3aのずれ量が得られる。このずれ量に基づいて、吸着
ノズル14eによるチップ部品23ピックアップ時のX
軸方向及びY軸方向の移動量、すなわち作業ヘッド14
の基準位置から部品ピックアップ用停止位置までの移動
量を補正することにより、吸着ノズル14eの先端がチ
ップ部品23の中心を正しく吸着する。
【0035】図6は、上記補正により、次回のチップ部
品23の吸着(ピックアップ)後、認識用カメラ16に
より撮像されて得られる画像データを示している。すな
わち、記憶されているノズルセンタ14g(黒丸印)の
位置に、撮像による画像データの部品センタ23a(+
印)の位置が一致している。
【0036】このように、チップ部品23の中心を正し
く吸着した後、次に、上記ノズルセンタ14g(黒丸
印)すなわち部品センタ23a(+印)の位置を、カメ
ラセンタ16b(×印)とのずれ量x′及びy′に基づ
いて補正し、さらに水平方向に角度のずれがある場合に
はこれも補正して基板の搭載位置に移動させる。
【0037】これによって、部品供給ユニット25から
正しくピックアップされたチップ部品23が基板18に
正しく搭載される。続いて、上述した構成の、図1に示
す電子部品ピックアップ装置の中央制御部により行われ
る処理動作を、図7に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、この処理は、図1に示した中央制御装置の
CPU1が、内蔵のプログラムにより装置各部を制御す
ることにより実現される。また、この処理は、吸着ノズ
ル14eが交換されてから次に吸着ノズル14eが交換
されるまでにおいて行われる処理である。また、この処
理では、作業ヘッド14の基準位置(原点)の設定はす
でに行われており、CPU1は、X軸サーボモータ6a
及びY軸サーボモータ6dの、それぞれの回転パルスカ
ウント値の累算値と原点の座標値により、作業ヘッド1
4が現在いずれの位置に在るかを容易に認識できるよう
になっているものとする。
【0038】図7に示すフローチャートにおいて、CP
U1は、先ず初期設定を行う(ステップS1)。これに
より、各ワークレジスタが「0」クリアされる。続い
て、認識用カメラ16により、吸着ノズル14eの装着
状態を撮像し、その画像データの認識処理を行って、図
5(a) に示したノズル14e先端の位置のずれ量を算出
し、その算出した位置のずれ量を、記憶部3のノズルず
れ量データ領域に格納する(ステップS2)。これによ
り、ノズル14e先端の実際の位置データが記憶され
る。
【0039】次に、作業ヘッド14を図2(又は図3)
に示す部品載置台15へ移動させ、所定の部品供給ユニ
ット25から、吸着ノズル14eによりチップ部品23
を吸着する(ステップS3)。
【0040】そして、そのチップ部品23の吸着状態を
撮像し、その画像データの認識処理を行って、図5(b)
に示したノズル14e先端位置(ノズルセンタ14g)
とチップ部品23の中心位置(部品センタ23a)との
ずれ量を算出する(ステップS4)。
【0041】続いて、その算出した位置のずれ量を記憶
部3の部品ずれ量データ領域に格納する(ステップS
5)。これにより、処理毎にノズル14eに対するチッ
プ部品23の吸着位置のずれ量が記憶される。
【0042】次に、上記記憶部3の部品ずれ量データ領
域に格納されている最近5回分のずれ量データを読み出
して、X軸方向及びY軸方向それぞれの平均値を算出す
る(ステップS6)。この処理の最初の処理タイミング
では、他の4回分のずれ量が初期設定のまま「0」であ
り、したがって平均値は最初の画像認識に基づいて算出
された1回分のずれ量データの1/5と算出される。
【0043】次に、これら算出したX軸方向及びY軸方
向の平均ずれ量を記憶部3の平均ずれ量領域に格納し、
これによって、次回からの処理におけるステップS3の
チップ部品23の吸着のための作業ヘッド14の停止位
置設定では、上記記憶部3の平均ずれ量領域に記憶した
平均ずれ量を読み出して、その読み出した平均ずれ量に
基づいて作業ヘッド14の移動量(移動距離)を補正し
て、チップ部品23の画像認識の結果が作業ヘッド14
のピック位置に反映されるように準備する(ステップS
7)。
【0044】上記に続いて、その他の処理を行う(ステ
ップS8)。この処理は、図6に示したカメラセンタ1
6bに対する部品センタ23aのずれ量を算出して、作
業ヘッド14による基板の部品搭載位置への移動量を補
正し、上記吸着しているチップ部品23を基板に搭載す
る等の処理である。
【0045】そして、次に、処理が終了しているか判別
する(ステップS9)。この処理は、当該吸着ノズル1
4eを用いて行うチップ部品23の基板搭載処理が終了
しているか否かを判別する処理である。
【0046】上記判別で、処理がまだ終了していない場
合は、前述のステップ3に戻り、ステップS3〜S9を
繰り返し、ステップS9で終了を判別した場合はただち
に処理を終了する。
【0047】上述したように本実施例では、チップ部品
23の吸着位置が画像認識によって得られる吸着ノズル
のずれ量に基づいて処理タイミング毎に補正される。例
えば、図8(a) に示す例では、カセットA内で右方に格
納位置ずれを起こしているチップ部品23に対して、最
初はカセットAの格納中心位置、すなわち位置ずれを起
こしているチップ部品23の左端を吸着していた吸着ノ
ズル位置14e−1が、処理回数が重なる毎に、補正さ
れて逐次右方へ吸着停止位置が移動し、6回目には、チ
ップ部品23の中央に吸着ノズル位置14e−6が停止
する様子を示している。また、同図(b) に示す例では、
最初はカセットBの格納中心位置に同調している吸着ノ
ズル位置14e−1′が、左方に格納位置ずれを起こし
ているチップ部品23′の右端に停止して、そのチップ
部品23′の右端を吸着するが、処理回数が重なる毎
に、補正されて逐次左方へ吸着停止位置が移動し、この
場合も6回目には、チップ部品23′の中央に吸着ノズ
ル位置14e−6′が停止する様子を示している。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
チップ部品を吸着保持する前に吸着ノズルの画像認識を
行い、チップ部品吸着後の画像認識のデータを利用して
順次吸着ノズルとの位置ずれを補正していくので、作業
ヘッドが基板に対して正しい位置に停止するばかりでな
く、吸着すべきチップ部品に対しても正しい位置に停止
するようにでき、したがって、常に安定したチップ部品
の吸着を行うことが可能となり、これによってチップ部
品のピックアップミスが解消でき、したがって作業の能
率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わる電子部品ピックアッピ装置の
中央制御部の構成ブロック図である。
【図2】電子部品ピックアップ装置を備える電子部品搭
載装置の正面図である。
【図3】電子部品ピックアップ装置を備える電子部品搭
載装置の平面図である。
【図4】部品供給コーナの部品供給ユニットと作業ヘッ
ドの関係を示す図である。
【図5】(a),(b) は状態認識のための撮像と位置補正の
アルゴリズムを説明する図(その1)である。
【図6】状態認識のための撮像と位置補正のアルゴリズ
ムを説明する図(その2)である。
【図7】中央制御部による画像認識及び位置補正の処理
動作を説明するフローチャートである。
【図8】(a),(b) は吸着位置の補正がなされていく例を
示す図である。
【図9】(a),(b),(c) は従来の位置補正によって発生す
るピッキングミスの例を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU 1a、11a 基台内部 2 キー入力部 2a キイボード 3 記憶部 4 表示部 4a 表示装置 5 サーボモータ制御部 6 サーボモータ駆動部 6a X軸サーボモータ 6b カップリング 6c X軸駆動送りネジ 6d Y軸駆動サーボモータ 6e カップリング 6f Y軸駆動送りネジ 6f′ Y軸従動送りネジ 6g 歯付きプーリ 6g′ 歯付きプーリ 7 i/o制御部 8 パルスモータ制御部 9 パルスモータ駆動部 10a 装置基台 10b 安全カバー 11 基板案内レール 11b 位置決めピン 11c 基準ピン 11d ベルト駆動モータ 12、12′ 固定台 12a、12a′ Y軸レール 13 移動台 14 作業ヘッド 14a ナット部材 14b 通信ケーブル 14c 吸着ヘッド 14d 基板認識用カメラ 14e 吸着ノズル 14c 吸着ヘッド 15 部品供給コーナ 16 認識用カメラ 17 吸着ノズル交換器 18 基板 23 チップ部品 25 部品供給ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品搭載装置において、電子部品を
    着脱自在に保持する部品保持手段を備えた部品搭載手段
    と、該部品搭載手段をX軸方向に進退移動させるX軸方
    向移動手段と、前記部品搭載手段及びX軸方向移動手段
    を一体移動可能に支持してY軸方向に進退移動するY軸
    方向移動手段と、前記部品搭載手段の備える部品保持手
    段に保持される電子部品の保持されている反対側からの
    画像を撮像する撮像手段とを有する電子部品ピックアッ
    ピ装置であって、 前記撮像手段により撮像される複数の画像データの中心
    座標データをそれぞれ記憶する第1の記憶手段と、 前記部品搭載手段の備える部品保持手段の保持部の画像
    を撮像する保持部撮像手段と、 該保持部撮像手段により撮像される画像データの中心座
    標データを記憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶される電子部品の複数の画像
    データの中心座標データの平均中心座標を算出してその
    算出した平均中心座標データに、前記第2の記憶手段に
    記憶されている部品保持手段の保持部の画像データの中
    心座標データが一致するよう、前記X軸方向移動手段及
    びY軸方向移動手段による前記部品搭載手段を移動させ
    る基準点からの移動量を補正する補正手段と、 を有することを特徴とする電子部品ピックアッピ装置。
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