JP3983352B2 - フレ止め装置付金属製角型柱 - Google Patents
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- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B2/00—Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
- E04B2/74—Removable non-load-bearing partitions; Partitions with a free upper edge
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Description
【産業上の利用分野】
【0002】
本願発明は、建築物の内装工事において金属製下地材として使用されるフレ止め装置付金属製角型柱に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
建築物の内装工事に使用される金属製下地材として一般的に普及しているものは、日本工業規格JISA6517建築用鋼製下地材(壁、天井)に規定されており、壁材として規定されているスタッドとしては、断面コの字状を呈しているものが知られている。この壁材用スタッドは、三面は金属に囲まれているが、残る一面は開放部分となっているため、開放部分の対面する面に単独または複数個のフレ止め通し穴を設け、フレ止め用のチャンネルをこれに通して下地材の補強をしなくては使用できないという不具合があった。
【0004】
この開放部分は、別の部材であるスペーサを嵌め込んではずれないようにするため、コの字形状の端部が互いに内側に向くようにオーバーベンド形状にしている。
【0005】
このオーバーベンド形状にされた面は、両面とも当然ボード貼り面となるので、そのために開放部分にオーバーベンドを矯正するスペーサが嵌め込まれるが、スペーサが嵌め込まれる部分は点であり、それ以外の部分ではオーバーベンドの状態のままになっている。この場合、オーバーベンド状態のままとなっている部分にボードとボードとの継ぎ目がくると、継ぎ目に段差ができる目違いが生ずるという不具合もある。
【0006】
そこで、本出願人は、中空な金属製四角柱の相対向する二面に、フレ止め用のチャンネルを嵌合するためのチャンネル嵌合溝を下端に有する正面側切欠開口と、該正面側切欠開口と相対向する裏面側切欠開口とをそれぞれ形成するとともに、該裏面側切欠開口の片側口縁に、該片側口縁を折曲部として開閉自在とされ且つ閉止時に前記チャンネルの上面に圧接される圧接舌部を有する圧接固定片を一体に突設した構成のフレ止め装置付金属製角型柱について出願している(特開平8−218520号公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記公知例の場合、圧接固定片の閉止時に圧接舌部とチャンネル上面との圧接により大きな上向きの力が圧接固定片に作用する場合があり、圧接固定片が上向きに変形してしまって、チャンネルを確実に圧接固定できない場合が生ずるおそれがある。また、上記公知例の場合、チャンネルの形状によってはフレ止めが行えない場合が生じたり、チャンネルの姿勢に自由度がなく、方向性が限定されてしまうという問題がある。
【0008】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、どのような形状のフレ止め部材にも適用でき、しかも方向性を全く考慮することのない万能型のフレ止め装置付金属製角型柱を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明の基本構成では、上記課題を解決するための手段として、中空な金属製四角柱1の相対向する二面5,6に、フレ止め部材11を挿入支持するための切欠開口9,10をそれぞれ形成し且つ該切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に、前記フレ止め部材11を前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定する固定手段19を取り付けるとともに、該固定手段19を、前記フレ止め部材11を前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接する圧接部20aと該圧接部20aの両側から前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に向かって一体に突設された嵌挿固定片22,22とによって構成する一方、前記切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に、前記嵌挿固定片22,22を嵌挿固定するための一対の嵌挿穴17,17,18,18を形成し、前記各嵌挿固定片22に、該嵌挿固定片22,22を前記嵌挿穴17,18に嵌挿したとき、その自由端が前記嵌挿穴17,18の口縁内面にそれぞれ当接される外向きの弾性片23をそれぞれ形成している。
【0010】
上記のように構成したことにより、切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に固定手段19を取り付けるだけで、前記切欠開口9,10に挿入支持されたフレ止め部材11が前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定されることとなり、切欠開口9,10の形状およびフレ止め部材11の断面形状にかかわらず、フレ止め部材11と金属製四角柱1とを強固に結合させることができる。しかも、切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に形成された嵌挿穴17,17,18,18に対して嵌挿固定片22,22を嵌挿固定するだけで、フレ止め部材11を切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定するための固定手段19の取付が行えることとなり、作業性が向上する。また、各嵌挿固定片22に、該嵌挿固定片22,22を前記嵌挿穴17,18に嵌挿したとき、その自由端が前記嵌挿穴17,18の口縁内面にそれぞれ当接される外向きの弾性 片23をそれぞれ形成しているので、弾性片22が嵌挿固定片22の抜け止め部材として作用することとなり、固定手段19の取付状態が強固となる。
【0011】
請求項2の発明におけるように、前記切欠開口9,10の両方の周縁部に嵌挿穴17,17,18,18を形成した場合、切欠開口9,10の形状およびフレ止め部材11の断面形状にかかわらず、フレ止め部材11を確実に固定することができる。
【0012】
請求項3の発明におけるように、前記嵌挿穴17,17,18,18が所定の位相差をもって複数対形成した場合、フレ止め部材11の固定方向を複数種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。
【0013】
請求項4の発明におけるように、前記金属製四角柱1を、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成し、前記金属板の一方の端部に、内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆J字状折曲部3を設け、前記金属板の他方の端部に、内側に逆U字状に折曲されてなる逆U字状折曲部4を設けて、両者を連続して嵌合圧着せしめて上下方向に連続するコーナ型接続部2として成形した場合、金属製四角柱1の使用自由度を拡大することができる。
【0014】
請求項5の発明におけるように、前記金属製四角柱1に、前記コーナ型接続部2における逆U字状折曲部4の基端から内側に向かってコの字状に突出するリブ12を上下方向に連続して形成すれば、コーナ型接続部2の外れ防止および四角柱1の剛性強化を図ることができる。
【発明の実施の形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0016】
第1の実施の形態(請求項1,2、請求項4,5に対応)
図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0017】
このフレ止め装置付金属製角型柱は、図1に示すように、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成された中空な金属製四角柱1によって構成されている。
【0018】
そして、前記金属板の一方の端部には、前記金属製四角柱1の内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆J字状折曲部3が設けられ、前記金属板の他方の端部には、内側に逆U字状に折曲されてなる逆U字状折曲部4が設けられており、両者を連続して嵌合圧着せしめて上下方向に連続するコーナ型接続部2として成形されている。そして、該コーナ型接続部2における逆U字状折曲部4の基端から内側に向かってコの字状に突出するリブ12が上下方向に連続して形成されている。このように構成したことにより、金属製四角柱1のいずれの四面5〜8を、後述する切欠開口形成部およびボード貼付面として選択することが可能となる、また、コーナ型接続部2の外れを前記リブ12により防止できるとともに金属製四角柱1の剛性強化も図れる。
【0019】
前記金属製四角柱1の四面5〜8のうち一方の相対向する二面5,6は正面および裏面とされ、該正面5と裏面6の横方向ほぼ中央部には、断面コの字状の金属製のフレ止め部材11を挿入するための略円形の切欠開口9,10がそれぞれ形成されている。該切欠開口9,10は、同形状であって、フレ止め部材11がどのような姿勢でも挿入できる大きさとされており、正面側切欠開口9の口縁における幅方向両側上下には、前記フレ止め部材11が係止される段部13,13,14,14が形成され、裏面側切欠開口10の口縁における幅方向両側上下にも、前記フレ止め部材11が係止される段部15,15および16,16が形成されている。つまり、金属製四角柱1を上下逆に使用した場合であっても、フレ止め部材11が段部13,13,15,15、あるいは段部14,14,16,16に係止され得るようになっているのである。なお、前記段部13〜16は、必ずしも必要ではなく、切欠開口9,10の口縁でフレ止め部材11を支持するようにしてもよい。
【0020】
前記両切欠開口9,10の周縁部における幅方向両側には、後述する固定手段の嵌挿固定片22,22が嵌挿固定される縦長の嵌挿穴17,17,18,18が形成されている。
【0021】
この金属製四角柱1には、前記フレ止め部材11を切欠開口9,10の口縁に対して圧接固定するための固定手段19が取り付けられる。
【0022】
前記固定手段19は、前記フレ止め部材11を前記切欠開口9,10の口縁に対して圧接する圧接部20aおよび該圧接部20aから前記フレ止め部材11の両側に沿うように一体に延設される一対の挟持部20b,20bからなるコ字状部材20と、該コ字状部材20の両側端部から背面側(換言すれば、前記切欠開口9,10の口縁)に向かって一体に突設されたリブ21,21と、該リブ21,21から背面側(換言すれば、前記切欠開口9,10の口縁)に向かって一体に突設され且つ前記嵌挿穴17,17,18,18に嵌挿固定される嵌挿固定片22,22とによって構成されている。前記リブ21,21は、固定手段19における嵌挿固定片22,22を嵌挿穴17,17,18,18に嵌挿固定した時に、圧接部20aと金属製四角柱1の正面5および裏面6との間に所定の隙間を確保する作用をなす。
【0023】
前記各嵌挿固定片22は、先端に向かって細くなる楔形状を有しており、基端部22aの上下幅が前記嵌挿穴17,18の縦寸法とほぼ同じとされている。また、前記各嵌挿固定片22には、外向きに切り起こされた弾性片23がそれぞれ形成されており、前記嵌挿固定片22を前記嵌挿穴17,18に嵌挿したとき、前記弾性片23の自由端が前記嵌挿穴17,18の口縁内面に当接されて嵌挿固定片22が固定されることとなっている。
【0024】
また、前記挟持部20b,20bは、フレ止め部材11の両側との間に若干のクリアランスSを介在させ得るように形成されている。該クリアランスSは、前記嵌挿固定片22を嵌挿穴17,18に嵌挿する際に、フレ止め部材11と挟持部20b,20bとが接触することによる抵抗をなくし、固定手段19の取付を容易にする作用をなす。
【0025】
次に、上記構成の金属製角型柱を壁面下地材として使用する場合について具体的に説明する。
【0026】
まず、図3に示すように、例えば天井スラブ面と床面とにコの字状のランナー24,24をそれらの開放側が対向するようにして配設する。
【0027】
次に、上記構成の複数の金属製四角柱1,1・・の上下端を上下のランナー24,24に嵌め込んでいき、金属製四角柱1,1・・をランナー24,24の流れ方向(即ち、図3の矢印A,B方向)に所定間隔で建て込む。このようにすると、ランナー24,24のスパン方向に平行して各金属製四角柱1におけるボード貼付面7,8が並ぶこととなる。
【0028】
しかる後、フレ止め部材11を各金属製四角柱1の切欠開口9,10に次々に挿入し、段部13,13,15,15に係止する。次に、各金属製四角柱1における正面5あるいは(および)裏面6に形成された嵌挿穴17,17,18,18に対して固定手段19における嵌挿固定片22,22を指力により嵌挿して、固定手段19を取り付ける。すると、各嵌挿固定片22は、弾性片23の嵌挿穴17,18の内面側口縁への当接により固定される。この状態においては、フレ止め部材11は圧接部20aによる圧接力によって切欠開口9,10の下部口縁に圧接固定されて上下方向への移動が規制されるとともに、幅方向への移動は挟持部20b,20bにより規制されることとなる。
【0029】
なお、金属製四角柱1に複数対の切欠開口9,10が形成されている場合には、上記作業を複数回繰り返す。
【0030】
上記したようにしてフレ止め部材11を組み付けると、フレ止め部材11は、固定手段19における圧接部20aによって上方への移動が規制されるとともに、挟持部20b,20bによって横方向の移動が規制されることとなり、金属製四角柱1,1・・相互間がフレ止め部材11により強固に連結されることとなる。この状態においては、金属製四角柱1,1・・のランナースパン方向へのユレが完全に防止されることとなり、堅牢な壁面下地構造が仕上がる。
【0031】
その後、ボード貼付面7,8のいずれかあるいは両方に対してドライウォールスクリュー(小ビス)を用いて上貼り用のボード25が張設されるが、金属製四角柱1,1・・がフレ止め部材11による連結性確保によってユレ防止された堅牢な壁面下地構造が得られているところから、ボード貼付作業が極めて迅速且つ確実に行えるのである。
【0032】
なお、金属製四角柱1の正面5および裏面6に固定手段19を取り付けるようにした場合、切欠開口9,10は、円形以外の各種形状(例えば、三角形、四角形、六角形等の多角形、楕円形等)とすることができる。しかも、切欠開口9,10の形状およびフレ止め部材11の断面形状にかかわらず、固定手段19の形状を若干変更するだけで、フレ止め部材11を確実に固定することができる。
【0033】
第2の実施の形態(請求項1,2に対応)
図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0034】
この場合、金属製四角柱1は、所定幅に切断された金属板をその両端が四面のうちの一面の中央部において接するように四角筒状に折曲して構成されており、前記金属板の両端部には、四角柱1の内側および外側に向かってU字状に折曲されてなるU字状折曲部27,28が設けられ、両者を連続して嵌合圧着せしめて長手方向に連続する平面型接続部26として形成されている。この場合、ボード貼付面は、側面7,8のうち平面型接続部26が形成されない側面のみとされる。即ち、片壁用下地材として用いられる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0035】
第3の実施の形態(請求項1,2、請求項4,5に対応)
図5には、本願発明の第3の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0036】
この場合、フレ止め部材11として、その幅寸法が段部13,13,14,14および段部15,15,16,16間の幅より小さい断面コ字状の部材が用いられている。従って、固定手段19における圧接部20aおよび挟持部20b,20bの幅を大きくするだけで、フレ止め部材11を、切欠開口9,10の口縁に対して固定手段19により圧接固定することができる。なお、金属製四角柱1における切欠開口9,10の形状は、円形とすることもできるし、円形以外の各種形状(例えば、三角形、四角形、六角形等の多角形、楕円形等)とすることもできる。さらに、フレ止め部材11の断面形状も、切欠開口9,10の口縁に係止できる形状であれば、断面コ字状以外の形状(例えば、断面H形状、断面四角形形状等)とすることができる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0037】
第4の実施の形態(請求項1〜5に対応)
図6には、本願発明の第4の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0038】
この場合、金属製四角柱1には、嵌挿穴17,17,18,18が90°の位相差をもって2対形成されている。また、段部13〜16から90°の位相差をもつ位置にも段部13〜16が形成されている。このようにすると、フレ止め部材11の固定方向を2種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。なお、前記段部13〜16を省略して金属製四角柱1における切欠開口9,10を円形形状とするとともに、前記嵌挿穴17,17,18,18を、所定の位相差をもって複数対形成する場合もある。その場合、フレ止め部材11の固定方向を複数種類選択することができることとなり、設計自由度がさらに大きくなる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0039】
第5の実施の形態(請求項1および請求項4,5に対応)
図7および図8には、本願発明の第5の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0040】
この場合、金属製四角柱1における正面側切欠開口9は、フレ止め部材11の幅寸法より少し大きい長さの一辺を有する正方形形状とされる一方、裏面側切欠開口10は、フレ止め部材11の幅寸法と同等な幅寸法を有する嵌合開口10aと該嵌合開口11aの上方に連続する余剰開口11bとからなる略四角形形状とされている。この場合、正面側切欠開口9の両側周縁部にのみ嵌挿穴17,17が形成されている。なお、切欠開口9,10の大きさは、フレ止め部材11がどのような姿勢でも挿入できる大きさとされる。従って、フレ止め部材11は、正面5側においては固定手段19により切欠開口9の下部口縁に対して圧接固定される一方、裏面6側においては嵌合開口10aにより幅方向移動が規制されることとなる。この場合、固定手段19は1個で済むものの、裏面側切欠開口10の形状が限定されるため、上下、左右および前後を逆に使用することはできない。
【0041】
なお、金属製四角柱1における切欠開口9,10を同じ大きさの正方形形状とし、裏面側切欠開口10の周縁部にも嵌挿穴を形成すれば、上下、左右および前後を逆に使用することはできる。また、嵌挿穴17,17の他に該嵌挿穴17,17と90°の位相差をもつ嵌挿穴を形成することもでき、その場合、フレ止め部材11の固定方向を2種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0042】
第6の実施の形態(請求項1〜5に対応)
図9には、本願発明の第6の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0043】
この場合、金属製四角柱1における切欠開口9,10は、フレ止め部材11の幅寸法より少し大きい長さの一辺を有する正方形形状とされており、嵌挿穴17,17,18,18が、90°の位相差をもって2対形成されている。このようにすると、フレ止め部材11の固定方向を2種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0044】
第7の実施の形態(請求項1および請求項4,5に対応)
図10および図11には、本願発明の第7の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0045】
この場合、フレ止め部材11として、断面正方形形状の中空角材が用いられている。そして、金属製四角柱1における正面側切欠開口9は、フレ止め部材11の幅寸法より少し大きい長さの一辺を有する正方形形状とされる一方、裏面側切欠開口10は、フレ止め部材11の幅寸法と同等な幅寸法を有する嵌合開口10aと該嵌合開口11aの上方に連続する余剰開口11bとからなる略四角形形状とされている。この場合、正面側切欠開口9の両側周縁部にのみ嵌挿穴17,17が形成されている。なお、切欠開口9,10の大きさは、フレ止め部材11がどのような姿勢でも挿入できる大きさとされる。従って、フレ止め部材11は、正面5側においては固定手段19により切欠開口9の下部口縁に対して圧接固定される一方、裏面6側においては嵌合開口10aにより幅方向移動が規制されることとなる。この場合、固定手段19は1個で済むものの、裏面側切欠開口10の形状が限定されるため、上下、左右および前後を逆に使用することはできない。
【0046】
なお、金属製四角柱1における切欠開口9,10を同じ大きさの正方形形状とし、裏面側切欠開口10の周縁部にも嵌挿穴を形成すれば、上下、左右および前後を逆に使用することはできる。また、嵌挿穴17,17の他に該嵌挿穴17,17と90°の位相差をもつ嵌挿穴を形成することもでき、その場合、フレ止め部材11の固定方向を2種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0047】
第8の実施の形態(請求項1および請求項4,5に対応)
図12には、本願発明の第8の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱が示されている。
【0048】
この場合、フレ止め部材11として、断面H字形状の部材が用いられている。そして、金属製四角柱1における正面側切欠開口9は、フレ止め部材11の幅寸法より少し大きい長さの一辺を有する正方形形状とされる一方、裏面側切欠開口10は、フレ止め部材11の幅寸法と同等な幅寸法を有する嵌合開口10aと該嵌合開口11aの上方に連続する余剰開口11bとからなる略四角形形状とされている。この場合、正面側切欠開口9の両側周縁部にのみ嵌挿穴17,17が形成されている。なお、切欠開口9,10の大きさは、フレ止め部材11がどのような姿勢でも挿入できる大きさとされる。従って、フレ止め部材11は、正面5側においては固定手段19により切欠開口9の下部口縁に対して圧接固定される一方、裏面6側においては嵌合開口10aにより幅方向移動が規制されることとなる。この場合、固定手段19は1個で済むものの、裏面側切欠開口10の形状が限定されるため、上下、左右および前後を逆に使用することはできない。
【0049】
なお、金属製四角柱1における切欠開口9,10を同じ大きさの正方形形状とし、裏面側切欠開口10の周縁部にも嵌挿穴を形成すれば、上下、左右および前後を逆に使用することはできる。また、嵌挿穴17,17の他に該嵌挿穴17,17と90°の位相差をもつ嵌挿穴を形成することもでき、その場合、フレ止め部材11の固定方向を2種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【発明の効果】
【0050】
本願発明によれば、中空な金属製四角柱1の相対向する二面5,6に、フレ止め部材11を挿入支持するための切欠開口9,10をそれぞれ形成し且つ該切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に、前記フレ止め部材11を前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定する固定手段19を取り付けるとともに、該固定手段19を、前記フレ止め部材11を前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接する圧接部20aと該圧接部20aの両側から前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に向かって一体に突設された嵌挿固定片22,22とによって構成する一方、前記切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に、前記嵌挿固定片22,22を嵌挿固定するための一対の嵌挿穴17,17,18,18を形成し、前記各嵌挿固定片22に、該嵌挿固定片22,22を前記嵌挿穴17,18に嵌挿したとき、その自由端が前記嵌挿穴17,18の口縁内面にそれぞれ当接される外向きの弾性片23をそれぞれ形成して、切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に固定手段19を取り付けるだけで、前記切欠開口9,10に挿入支持されたフレ止め部材11が前記切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定されようにしたので、切欠開口9,10の形状およびフレ止め部材11の断面形状にかかわらず、フレ止め部材11と金属製四角柱1とを強固に結合させることができるという効果がある。しかも、前記切欠開口9,10の形状を同形とすれば、金属製四角柱1を設置する場合に、上下、左右および表裏の方向性が全くなくなるという効果もある。また、切欠開口9,10のいずれか一方の周縁部に形成された嵌挿穴17,17,18,18に対して嵌挿固定片22,22を嵌挿固定するだけで、フレ止め部材11を切欠開口9,10のいずれか一方の口縁に対して圧接固定するための固定手段19の取付が行えることとなり、作業性が向上するという効果もある。また、各嵌挿固定片22に、該嵌挿固定片22,22を前記嵌挿穴17,18に嵌挿したとき、その自由端が前記嵌挿穴17,18の口縁内面にそれぞれ当接される外向きの弾性片23をそれぞれ形成しているので、弾性片22が嵌挿固定片22の抜け止め部材として作用することとなり、固定手段19の取付状態が強固となるという効果もある。
【0051】
請求項2の発明におけるように、前記切欠開口9,10の両方の周縁部に嵌挿穴17,17,18,18を形成した場合、切欠開口9,10の形状およびフレ止め部材11の断面形状にかかわらず、フレ止め部材11を確実に固定することができる。
【0052】
請求項3の発明におけるように、前記嵌挿穴17,17,18,18が所定の位相差をもって複数対形成した場合、フレ止め部材11の固定方向を複数種類選択することができることとなり、設計自由度が大きくなる。
【0053】
請求項4の発明におけるように、前記金属製四角柱1を、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成し、前記金属板の一方の端部に、内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆J字状折曲部3を設け、前記金属板の他方の端部に、内側に逆U字状に折曲されてなる逆U字状折曲部4を設けて、両者を連続して嵌合圧着せしめて上下方向に連続するコーナ型接続部2として成形した場合、金属製四角柱1の使用自由度を拡大することができる。
【0054】
請求項5の発明におけるように、前記金属製四角柱1に、前記コーナ型接続部2における逆U字状折曲部4の基端から内側に向かってコの字状に突出するリブ12を上下方向に連続して形成すれば、コーナ型接続部2の外れ防止および四角柱1の剛性強化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の部分分解斜視図である。
【図2】 本願発明の第1の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図3】 本願発明の第1の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱を用いた壁面下地構造を示す部分斜視図である。
【図4】 本願発明の第2の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の部分分解斜視図である。
【図5】 本願発明の第3の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図6】 本願発明の第4の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図7】 本願発明の第5の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図8】 本願発明の第5の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の裏面図である。
【図9】 本願発明の第6の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図10】 本願発明の第7の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【図11】 本願発明の第7の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の裏面図である。
【図12】 本願発明の第8の実施の形態にかかるフレ止め装置付金属製角型柱の正面図である。
【符号の説明】
1は金属製四角柱、2はコーナ型接続部、3は逆J字状折曲部、4は逆U字状折曲部、5は正面、6は裏面、9は正面側切欠開口、10は裏面側切欠開口、11はフレ止め部材、12はリブ、17,18は嵌挿穴、19は固定手段、20はコ字状部材、20aは圧接部、20bは挟持部、22は嵌挿固定片
Claims (5)
- 中空な金属製四角柱(1)の相対向する二面(5),(6)には、フレ止め部材(11)を挿入支持するための切欠開口(9),(10)がそれぞれ形成されており、該切欠開口(9),(10)のいずれか一方の周縁部には、前記フレ止め部材(11)を前記切欠開口(9),(10)のいずれか一方の口縁に対して圧接固定する固定手段(19)が取り付けられていて、該固定手段(19)は、前記フレ止め部材(11)を前記切欠開口(9),(10)のいずれか一方の口縁に対して圧接する圧接部(20a)と該圧接部(20a)の両側から前記切欠開口(9),(10)のいずれか一方の口縁に向かって一体に突設された嵌挿固定片(22),(22)とからなり、前記切欠開口(9),(10)のいずれか一方の周縁部には、前記嵌挿固定片(22),(22)を嵌挿固定するための一対の嵌挿穴(17),(17),(18),(18)が形成されており、前記各嵌挿固定片(22)には、該嵌挿固定片(22),(22)を前記嵌挿穴(17),(18)に嵌挿したとき、その自由端が前記嵌挿穴(17),(18)の口縁内面にそれぞれ当接される外向きの弾性片(23)がそれぞれ形成されていることを特徴とするフレ止め装置付金属製角型柱。
- 前記切欠開口(9),(10)の両方の周縁部に前記嵌挿穴(17),(17),(18),(18)が形成されていることを特徴とする前記請求項1記載のフレ止め装置付金属製角型柱。
- 前記嵌挿穴(17),(17),(18),(18)が所定の位相差をもって複数対形成されていることを特徴とする前記請求項1および請求項2のいずれか一項記載のフレ止め装置付金属製角型柱。
- 前記金属製四角柱(1)は、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成されており、前記金属板の一方の端部には、内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆J字状折曲部(3)が設けられ、前記金属板の他方の端部には、内側に逆U字状に折曲されてなる逆U字状折曲部(4)が設けられ、両者を連続して嵌合圧着せしめて上下方向に連続するコーナ型接続部(2)として成形されていることを特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載のフレ止め装置付金属製角型柱。
- 前記金属製四角柱(1)には、前記コーナ型接続部(2)における逆U字状折曲部(4)の基端から内側に向かってコの字状に突出するリブ(12)が上下方向に連続して形成されていることを特徴とする前記請求項4記載のフレ止め装置付金属製角型柱。
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