JP3979070B2 - 紫外線発光装置および電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計、携帯電話機、自動車の計器類などの各種の機器に適用して有用な紫外線発光装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、腕時計においては、文字板や指針などの時計部品に夜光塗料などの蓄光塗料を印刷などにより部分的に塗布して蓄光部を形成し、これにより明るい所で蓄光部が外部光を受けてエネルギを蓄え、暗い所で蓄光部が蓄えたエネルギにより発光するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような腕時計では、暗い所で蓄光部が発光して時刻を知ることはできるが、使用者が所望するときに蓄光部を自由に発光させることができないばかりか、蓄光部が発光するだけであるから、色彩性に乏しく、十分な装飾効果が得られないという問題がある。
【0004】
この発明の課題は、所望するときに自由に発光させることができ、色彩性および装飾性に優れたものを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付された図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図に示すように、窓部(時計ガラス2)を有する機器ケース(腕時計ケース1)内に前記窓部と対応して設けられた光透過性を有する文字板(7)の上方を指針(9)が運針して時刻情報を指示表示する電子機器において、前記文字板の上面に設けられ、紫外線に反応して発光する第1の発光部材(10)と、前記文字板の下側に設けられ、紫外線に反応して前記第1の発光部材と異なる色で発光する第2の発光部材(15)と、前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第1の発光部材(10)に照射する第1の紫外線発光素子(11)と、前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第2の発光部材(15)に照射する第2の紫外線発光素子(14)と、前記第1、第2の発光部材(10、15)の間に設けられ、前記第1の紫外線発光素子(11)の光が前記第2の発光部材(15)に照射されるのを阻止すると共に前記第2の紫外線発光素子(14)の光が前記第1の発光部材(11)に照射されるのを阻止する紫外線遮蔽部材(紫外線遮蔽フィルタ12)とを備えたことを特徴とする電子機器である。
【0006】
この発明によれば、第1、第2の紫外線発光素子を発光させないときには、窓部を通して文字板および指針によって指示表示された時刻情報を知ることができるほか、第1の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第1の発光部材に照射されて第1の発光部材が紫外線に反応して発光するが、第1の紫外線発光素子からの光は紫外線遮蔽部材によって第2の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第2の発光部材は発光せず、また第2の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第2の発光部材に照射されて第2の発光部材が紫外線に反応して第1の発光部材と異なる色で発光するが、第2の紫外線発光素子からの光は紫外線遮蔽部材によって第1の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第1の発光部材は発光せず、これにより第1、第2の発光部材を所望するときに選択的に自由に発光させて文字板および指針を照明することができるので、暗い所でも文字板および指針で指示表示された時刻情報を知ることができると共に、これら第1、第2の発光部材の発光色が異なることにより色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図〜図11に示すように、窓部(時計ガラス2、保護ガラス33)を有する機器ケース(腕時計ケース1、機器ケース30)と、この機器ケース内に前記窓部と対応して設けられて情報を表示する液晶表示素子(22)と、この液晶表示素子に対応して設けられ、紫外線に反応して互いに異なる色で発光する第1、第2の発光部材(10、15)と、前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第1の発光部材(10)に照射する第1の紫外線発光素子(11)と、前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第2の発光部材(15)に照射する第2の紫外線発光素子(14)と、前記第1、第2の発光部材(10、15)の間に設けられ、前記第1の紫外線発光素子(11)の光が前記第2の発光部材(15)に照射されるのを阻止すると共に前記第2の紫外線発光素子(14)の光が前記第1の発光部材(10)に照射されるのを阻止する紫外線遮蔽部材(紫外線遮蔽フィルタ12)とを備えたことを特徴とする電子機器である。
【0008】
この発明によれば、請求項1に記載の発明と同様、第1、第2の紫外線発光素子を発光させないときには、窓部を通して液晶表示素子に表示された情報を見ることができるほか、第1の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第1の発光部材に照射されて第1の発光部材が紫外線に反応して発光するが、第1の紫外線発光素子からの光は紫外線遮蔽部材によって第2の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第2の発光部材は発光せず、また第2の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第2の発光部材に照射されて第2の発光部材が紫外線に反応して第1の発光部材と異なる色で発光するが、第2の紫外線発光素子からの光は紫外線遮蔽部材によって第1の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第1の発光部材は発光せず、これにより第1、第2の発光部材を所望するときに選択的に自由に発光させて液晶表示素子を照明することができるので、暗い所でも液晶表示素子に表示された情報を見ることができると共に、これら第1、第2の発光部材の発光色が異なることにより色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、図5および図6に示すように、前記第1の発光部材(10)が前記液晶表示素子(22)の上側に配置されており、前記第2の発光素子(15)が前記液晶表示素子の下側に配置されていることにより、請求項2に記載の発明と同様の作用効果があるほか、第2の紫外線発光素子を発光させて第2の発光部材を発光させると、この第2の発光部材で発光した光が液晶表示素子の下面側に照射されるので、液晶表示素子のバックライトとしての機能をも果たすことができ、これにより明るい所でも暗い所でも、液晶表示素子の表示を明るく且つ鮮明にすることができる。
また、請求項4に記載の発明は、図10に示すように、前記第1、第2の発光部材(10、15)が前記液晶表示素子(22)の上側に配置されていることにより、請求項2に記載の発明と同様の作用効果があるほか、第1、第2の紫外線発光素子のいずれかを発光させて第1、第2の発光部材のいずれかを発光させても、第1、第2の発光部材のいずれかの光が液晶表示素子の下面側に照射されるので、請求項3に記載の発明と同様、液晶表示素子のバックライトとしての機能をも果たすことができ、これにより明るい所でも暗い所でも、液晶表示素子の表示を明るく且つ鮮明にすることができる。
また、請求項5に記載の発明は、図11に示すように、前記第1、第2の発光部材(10、15)が前記液晶表示素子(22)の上側に配置されていることにより、請求項2に記載の発明と同様、第1、第2の発光部材によりそれぞれ異なる色の光で液晶表示素子を照明することができる。
また、請求項に記載の発明は、図1〜図4に示すように、前記第1、第2の発光部材(10、15)のうち、少なくとも一方(図3に示す第2の発光部材15)が複数色で発光することにより、請求項1または2に記載の発明よりも、色彩の組み合わせが更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
さらに、請求項に記載の発明は、図2〜図4、および図8に示すように、前記第1、第2の紫外線発光素子(11、14)がそれぞれ複数個ずつ設けられていることにより、複数個ずつ設けられた第1、第2の紫外線発光素子を適宜選択して発光させることができると共に、これら第1、第2紫外線発光素子を選択的に組み合わせて発光させることができ、これにより第1、第2の発光部材の発光状態の組み合わせが豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図4を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計を示した要部の拡大断面図である。この腕時計は、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部中央には、窓部に相当する時計ガラス2が装着されており、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール3が見切り部材4を介して収納されている。この時計モジュール3は、アナログ機能とデジタル機能のうち、少なくともアナログ機能を備えている。すなわち、この時計モジュール3は、ハウジング5に設けられたアナログムーブメント(図示せず)の指針軸6が文字板7の貫通孔8を通して文字板7の上方に突出し、この突出した指針軸6の上端部に時針、分針、秒針などの指針9が取り付けられ、この指針9が文字板7の上方を運針するように構成されている。
【0011】
この場合、文字板7は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明な合成樹脂からなり、その上面には、図2に示すように、第1の発光部材10が12時側と6時側とに対応して設けられている。この第1の発光部材10は、波長が350〜400nm(ナノメートル:ナノは10億分の1メートル)または254〜360nmの紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈する蛍光体などであり、印刷などにより文字などのマーク状に形成されている。この第1の発光部材10の発光色は、赤、青、緑(または黄色)の3色を基本として、その色バリエーションが10〜13種類ある。また、この第1の発光部材10は、図1に示すように、指針9の各先端部分にも設けられている。
【0012】
見切り部材4は、図1に示すように、時計ガラス2と文字板7との間に位置する腕時計ケース1の内面に設けられており、この見切り部材4の12時と6時とに位置する個所には、ブラックライトと呼ばれる第1の紫外線発光素子11がそれぞれ設けられている。これら第1の紫外線発光素子11は、波長が365nm付近または254〜365nmの紫外線領域の光を発光する紫外線灯または紫外線発光ダイオード(LED)などの発光素子で構成され、第1の発光部材10に紫外線領域の光を照射するように構成されている。
【0013】
また、文字板7の下面には、図1に示すように、紫外線遮蔽フィルタ12を介して導光板13が配置されており、この導光板13の外周部における12時と6時とに対応する個所には、第2の紫外線発光素子14がそれぞれ配置されている。
この場合、導光板13は、第2の紫外線発光素子14で発生した紫外線領域の光を側面から導入し、この導入した紫外線領域の光を導光板13の上面から出射するものであり、透明な合成樹脂板であっても良いが、導光板13の上面全域から紫外線領域の光をほぼ均一に出射する構造のものが望ましい。
【0014】
この導光板13の上面には、第2の発光部材15が設けられている。この第2の発光部材15は、第1の発光部材10と同様、紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈する蛍光体などであり、その発光色は、第1発光部材10と同様、赤、青、緑(または黄色)の3色を基本として、その色バリエーションが10〜13種類ある。この場合、第2の発光部材15は、第1の発光部材10の発光色と異なる発光色、例えば第1の発光部材10の発光色が緑色(または黄色)である場合、これ以外の発光色であることが望ましい。また、この第2の発光部材15は、図3に示すように、導光板13の上面における12時側と6時側の各半分が互いに異なる発光色、例えば12時側のほぼ半分が青色で発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色で発光するように構成されている。
【0015】
第2の紫外線発光素子14は、第1の紫外線発光素子11と同様、ブラックライトと呼ばれるものであり、波長が365nm付近または254〜365nmの紫外線領域の光を発光し、その紫外線領域の光を第2の発光部材15に照射するように構成されている。また、紫外線遮蔽フィルタ12は、紫外線を反射し、これ以外の光を透過するダイクロイックミラーなどの波長選択素子であり、第1の紫外線発光素子11からの紫外線が第2の発光部材15に照射されるのを阻止すると共に、第2の紫外線発光素子14からの紫外線が第1の発光部材10に照射されるのを阻止するように構成されている。
【0016】
このような腕時計によれば、紫外線がほとんど当らない屋内などの明るい所では、文字板7および指針9に設けられた第1の発光部材10と、導光板13の上面に設けられた第2の発光部材15とが、通常は透明な状態を呈しているので、文字板7、指針9、および導光板13が第1、第2の発光部材10、15によって色彩性の影響を受けることがなく、通常の時計と同様に見え、これにより文字板7および指針9によって時刻を知ることができる。
【0017】
この状態で、第1の紫外線発光素子11のみを発光させると、その紫外線領域の光が文字板7の斜め上方および指針9の側方から照射される。これにより、文字板7に設けられた第1の発光部材10が紫外線に反応して図2に示すように有色発光し、文字などのマークを表現すると共に、指針9に設けられた第1の発光部材10も紫外線に反応して有色発光する。このため、明るい所でも暗い所でも、時計ガラス2を透して第1の発光部材10の有色発光による文字などのマークを腕時計ケース1の外部から見ることができる共に、時刻を知ることができる。このときには、第1の紫外線発光素子11で発光した紫外線領域の光は紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が反射されて遮断されるので、第2の発光部材15が発光することはない。なお、このときには、12時側と6時側とに位置する第1の紫外線発光素子11のうち、いずれか一方のみを発光させ、その近傍に位置する第1の発光部材10のみを部分的に発光させることもできる。
【0018】
また、第1の紫外線発光素子11を発光させずに、第2の紫外線発光素子14のみを発光させると、その紫外線領域の光が導光板13の側面から導入され、この導入された紫外線領域の光が導光板13の上面からほぼ均一に出射され、この出射された紫外線領域の光が導光板13の上面に設けられた第2の発光部材15に照射される。これにより、第2の発光部材15が紫外線に反応して12時側と6時側の各半分がそれぞれ異なる色で有色発光する。例えば、図3に示すように、12時側のほぼ半分が青色に有色発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色に有色発光する。
【0019】
この青色およびオレンジ色の有色発光は紫外線遮蔽フィルタ12を透過するので、明るい所でも暗い所でも、時計ガラス2を透して腕時計ケース1の外部から第2の発光部材15の有色発光を見ることができる。このときには、第2の紫外線発光素子11で発光した紫外線領域の光が導光板13の上面から出射されても、紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が遮蔽されるので、第1の発光部材10が発光することはない。なお、このときにも、12時側と6時側とに位置する第2の紫外線発光素子14のうち、いずれか一方のみを発光させ、その近傍に位置する第2の発光部材15のみを部分的に発光させても良い。
【0020】
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14の両方を同時に発光させると、上述したように第1の紫外線発光素子11からの紫外線に反応して第1の発光部材10が有色発光すると共に、第2の紫外線発光素子14からの紫外線に反応して第2の発光部材15が有色発光するので、第1、第2の発光部材10、15の有色発光が組み合わされると共に、第1の発光部材10と第2の発光部材15との各発光色が異なっているので、第2の発光部材15による有色発光上に第1の発光部材10による有色発光が浮き上がった状態で見ることなり、これにより色彩性が豊富になる。
【0021】
また、この状態で例えば6時側の第1、第2の紫外線発光素子11、14を発光させずに、12時側の第1、第2の紫外線発光素子11、14のみを同時に発光させると、図4に示すように、6時側に位置する第1、第2の発光部材10、15はほとんど発光せずに透明な状態を呈するが、12時側に位置する第1、第2の発光部材10、15は第1、第2の紫外線発光素子11、14からの紫外線にそれぞれ反応して部分的に有色発光するので、図4に示すように、第2の発光部材15による青色の有色発光の中に第1の発光部材10の有色発光による文字などのマークが浮かび上がって表現される。
【0022】
このように、この腕時計によれば、第1、第2の紫外線発光素子11、14を発光させることにより、第1、第2の発光部材10、15を所望するときに自由に発光させることができる。このとき、第1の紫外線発光素子11を発光させると、第1の発光部材10が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第2の発光部材15は発光せず、また第2の紫外線発光素子14を発光させると、第2の発光部材15が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第1の発光部材10は発光しないため、第1、第2の発光部材10、15のいずれかを選択して発光させることができると共に、第1、第2の紫外線発光素子11、14を同時に発光させて、第1、第2の発光部材10、15の両者を同時に発光させることができ、これにより第1、第2の発光部材10、15の発光状態の組み合わせが豊富になり、色彩性および装飾性に富んだものを得ることができる。
【0023】
この場合、第1、第2の発光部材10、15のうち、少なくとも第2の発光部材15が12時側と6時側とで異なる発光色、例えば図3に示すように、12時側のほぼ半分が青色で発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色で発光するように構成されているので、色彩の組み合わせが更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14は12時側と6時側にそれぞれ2個ずつ設けられているので、第1、第2の紫外線発光素子11、14を適宜選択して発光させることができると共に、これら第1、第2の紫外線発光素子11、14を選択的に組み合わせて発光させることができ、このため第1、第2発光部材10、15の発光状態を選択的に組み合わせることができ、これによっても色彩性および装飾性が更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0024】
[第2実施形態]
次に、図5および図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、腕時計ケース1内に収納される時計モジュール20がアナログ機能とデジタル機能のうち、少なくともデジタルグ機能を備えた構造になっている。すなわち、この時計モジュール20は、図5および図6に示すように、上から順に、第1の導光板21、紫外線遮断フィルタ12、液晶表示素子22、第2の導光板23、および反射板24が積層され、第1の導光板21の側面側に第1の紫外線発光素子11が配置され、第2の導光板23の側面側に第2の紫外線発光素子14が配置され、これらがハウジング5上に配置された構造になっている。
【0025】
この場合、第1導光板21は、透明な合成樹脂板からなり、その上面には、文字などのマークを表現する第1の発光部材10が設けられている。この第1の発光部材10は、第1実施形態と同様、紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈する蛍光体などであり、印刷などにより形成されている。この第1の発光部材10の発光色は、赤、青、緑(または黄色)の3色を基本として、その色バリエーションが10〜13種類ある。また、第1の紫外線発光素子11は、第1実施形態と同様、紫外線領域の光を発光するものであり、第1の導光板21の12時側と6時側の2か所に対応して配置されている。
【0026】
第2の導光板23は、第1導光板21と同様、透明な合成樹脂板からなり、その上面には、第2の発光部材15が設けられている。この第2の発光部材15は、第1実施形態と同様、紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈する蛍光体などであり、その発光色が第1の発光部材10の発光色(緑色や黄色)と異なると共に、12時側と6時側の各半分ごとに互いに異なる色、例えば第1実施形態と同様、12時側のほぼ半分が青色で発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色で発光するように構成されている。また、第2の紫外線発光素子14は、第1実施形態と同様、紫外線領域の光を発光するものであり、第2の導光板23の12時側と6時側の2か所に第1の紫外線発光素子11と対応して配置されている。
【0027】
液晶表示素子22は、上下一対の透明な電極基板間に液晶を封入し、これら一対の電極基板間に電圧を印加することにより、時刻などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
紫外線遮断フィルタ12は、第1実施形態と同様、紫外線を反射し、これ以外の光を透過するダイクロイックミラーなどの波長選択素子であり、第1の導光板21と液晶表示素子22との間に配置され、第1の紫外線発光素子11からの紫外線が第2の発光部材15に照射されるのを阻止すると共に、第2の紫外線発光素子14からの紫外線が第1の発光部材10に照射されるのを阻止するように構成されている。なお、反射板24は、第2の導光板23をその下方に向けて透過した全ての光を第2の導光板23に向けて反射するものである。
【0028】
このような腕時計によれば、紫外線がほとんど当らない屋内などの明るい所では、第1の導光板21の上面に設けられた第1の発光部材10と、第2の導光板23の上面に設けられた第2の発光部材15とが、透明な状態を呈するので、液晶表示素子22が第1、第2の発光部材10、15によって色彩性の影響を受けることがなく、通常のデジタル式の時計と同様、液晶表示素子22に表示された時刻などの情報を時計ガラス3を透して見ることができる。すなわち、通常は、時計ガラス2を通して外部光が入射し、この入射した光が第1の発光部材10、第1の導光板21、および紫外線遮断フィルタ12を順に透過して液晶表示素子22に入射し、この入射した光が液晶表示素子22、第2の発光部材15、および第2の導光板23を透過して反射板24で反射され、この反射された光が再び上記と逆の光路を経て時計ガラス2から外部に出射されるので、液晶表示素子22を駆動することにより、その駆動に応じて表示された情報を見ることができる。
【0029】
この状態で、第1の紫外線発光素子11のみを発光させると、その紫外線領域の光が第1の導光板21の側面から導入され、この導入された紫外線領域の光が第1の導光板21の上面から出射され、この出射された紫外線領域の光がその上面の第1の発光部材10に照射される。これにより、第1の発光部材10が紫外線に反応して有色発光し、文字などのマークを表現する。このため、時計ガラス2を透して第1の発光部材10の有色発光による文字などのマークを液晶表示素子22に表示された情報と共に腕時計ケース1の外部から見ることができる。このときには、第1の紫外線発光素子11で発光した紫外線領域の光は紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が遮蔽されるので、第2の発光部材15が発光することはない。なお、このときにも、12時側と6時側とに位置する第1の紫外線発光素子11のうち、いずれか一方のみを発光させ、その近傍に位置する第1の発光部材10のみを部分的に発光させることもできる。
【0030】
また、第1の紫外線発光素子11を発光させずに、第2の紫外線発光素子14のみを発光させると、その紫外線領域の光が第2の導光板23の側面から導入され、この導入された紫外線領域の光がその上面から出射され、この出射された紫外線領域の光が第2の導光板23の上面に設けられた第2の発光部材15に照射される。このとき、第2の導光板23の下面から漏れた紫外線領域の光は反射板24で反射されて第2の発光部材15に照射される。これにより、第2の発光部材15が紫外線に反応して12時側と6時側の各半分がそれぞれ異なる色で有色発光する。例えば、第1実施形態の図3に示した状態と同様、12時側のほぼ半分が青色に有色発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色に有色発光する。この青色およびオレンジ色の有色発光は、液晶表示素子22および紫外線遮蔽フィルタ12を透過するので、時計ガラス2を透して第2の発光部材15の有色発光を液晶表示素子22に表示された情報と共に見ることができる。
【0031】
このときには、第2の発光部材15が有色発光することにより、液晶表示素子22のバックライトとしての機能をも果たすことができ、このため明るい所でも暗い所でも、液晶表示素子22の表示を明るく且つ鮮明にすることができる。また、第2の紫外線発光素子11で発光した紫外線領域の光が導光板13の上面から出射されても、紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が遮蔽されるので、第1の発光部材10が発光することはない。なお、このときにも、12時側と6時側とに位置する第2の紫外線発光素子14のうち、いずれか一方のみを発光させ、その近傍に位置する第2の発光部材15のみを部分的に発光させても良い。
【0032】
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14の両方を同時に発光させると、上述したように第1の紫外線発光素子11からの紫外線に反応して第1の発光部材10が有色発光すると共に、第2の紫外線発光素子14からの紫外線に反応して第2の発光部材15が有色発光するので、第1実施形態と同様、第1、第2の発光部材10、15の有色発光を組み合わせることができると共に、第1の発光部材10の発光色と第2の発光部材15の発光色とが異なる色であるから、第2の発光部材15による有色発光上に第1の発光部材10による有色発光を浮き上がらせることができ、これにより色彩性および装飾性が豊富になる。
【0033】
また、この状態で例えば6時側の第1、第2の紫外線発光素子11、14を発光させずに、12時側の第1、第2の紫外線発光素子11、14のみを同時に発光させると、6時側に位置する第1、第2の発光部材10、15はほとんど発光せずに透明な状態を呈するが、12時側に位置する第1、第2の発光部材10、15は第1、第2の紫外線発光素子11、14からの紫外線にそれぞれ反応して部分的に有色発光するので、図4に示された第1実施形態の状態と同様、第2の発光部材15による青色の有色発光の中に第1の発光部材10の有色発光による文字などのマークが浮かび上がって表現される。
【0034】
このように、この腕時計においても、第1、第2の紫外線発光素子11、14を発光させることにより、第1、第2の発光部材10、15を所望するときに自由に発光させることができる。このとき、第1の紫外線発光素子11を発光させると、第1の発光部材10が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第2の発光部材15は発光せず、また第2の紫外線発光素子14を発光させると、第2の発光部材15が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第1の発光部材10は発光しないため、第1、第2の発光部材10、15のいずれかを選択して発光させることができると共に、第1、第2の紫外線発光素子11、14を同時に発光させて、第1、第2の発光部材10、15の両者を同時に発光させることができ、これにより第1、第2の発光部材10、15の発光状態の組み合わせが豊富になり、色彩性および装飾性に富んだものを得ることができる。
【0035】
この場合、第1、第2の発光部材10、15のうち、少なくとも第2の発光部材15が12時側と6時側とで異なる発光色、例えば12時側のほぼ半分が青色で発光し、6時側のほぼ半分がオレンジ色で発光するように構成されているので、色彩の組み合わせが更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14は12時側と6時側にそれぞれ2個ずつ設けられているので、第1、第2の紫外線発光素子11、14を適宜選択して発光させることができると共に、これら第1、第2の紫外線発光素子11、14を選択的に組み合わせて発光させることができ、このため第1、第2の発光部材10、15の発光状態を選択的に組み合わせることができ、これにより色彩性および装飾性が更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0036】
[第3実施形態]
次に、図7および図8を参照して、この発明を携帯電話機に適用した第3実施形態について説明する。この場合には、図5および図6に示された第2実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この携帯電話機は、図7に示すように、合成樹脂製の機器ケース30を備えている。この機器ケース30は、上ケース31と下ケース32とを接合した構造で、上ケース31の上面には、その上部側の窓部に相当する部分に設けられた開口部に透明な保護ガラス33が装着されており、その下部側には、電話機能に必要な各種のキー釦34が設けられている。また、この機器ケース30の上端面には、アンテナ35が出没可能に取り付けられている。
【0037】
この機器ケース30の内部には、図8に示すように、電話機能用のモジュール36が枠状の見切り部材37を介して収納されている。このモジュール36は、電話機能に必要な各種の部品を備えている。すなわち、このモジュール36は、第2実施形態と同様、上から順に、第1の導光板21、紫外線遮断フィルタ12、液晶表示素子22、第2の導光板23、および反射板24を積層し、第1の導光板21の側面側に第1の紫外線発光素子11を配置し、第2の導光板23の側面側に第2の紫外線発光素子14を配置し、これらを保護ガラス33に対応させた状態でハウジング38上に配置し、且つ最上部の第1の導光板21の上面の外周部を見切り部材37に当接させて収納した構造になっている。
【0038】
この場合、第1の導光板21の上面には、第2実施形態と同様、文字などのマークを表現する第1の発光部材10が設けられている。また、第2の導光板23の上面には、第1の発光部材10の発光色と異なる発光色で、且つ3時側(図7および図8では右側)と9時側(同図では左側)との各半分ごとに発光色が互いに異なる第2の発光部材15が設けられている。また、第1、第2の紫外線発光素子11、14は、第1、第2の導光板21、23の3時側と9時側とに位置する各側面にそれぞれ対応して配置されている。
【0039】
このような携帯電話機によれば、紫外線がほとんど当らない屋内などの明るい所では、第1の導光板21の上面に設けられた第1の発光部材10と、第2の導光板23の上面に設けられた第2の発光部材15とが、透明な状態を呈するので、第2実施携帯と同様、液晶表示素子22が第1、第2の発光部材10、15によって色彩性の影響を受けることがなく、通常の携帯電話機と同様、液晶表示素子22に表示されたメールやメッセージなどの情報を透明な保護ガラス33を透して機器ケース30の外部から見ることができる。
【0040】
また、この携帯電話機では、第1の紫外線発光素子11のみを発光させると、第2実施形態と同様、その紫外線領域の光が第1の導光板21の側面から導入され、この導入された紫外線領域の光が第1の導光板21の上面から出射して第1の発光部材10に照射されるが、紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が遮蔽されるので、第2の発光部材15は発光しない。これにより、第1の発光部材10のみが紫外線に反応して有色発光し、文字などのマークを表現する。このため、保護ガラス33を透して文字などのマークを液晶表示素子22に表示された情報と共に機器ケース30の外部から見ることができる。
【0041】
また、第1の紫外線発光素子11を発光させずに、第2の紫外線発光素子14のみを発光させると、その紫外線領域の光が第2の導光板23の上面に設けられた第2の発光部材15に照射されるが、紫外線遮蔽フィルタ12によって紫外線が遮蔽されるので、第1の発光部材10は発光しない。これにより、第2の発光部材15が紫外線に反応して3時側と9時側の各半分がそれぞれ異なる色で有色発光する。この有色発光は、液晶表示素子22および紫外線遮蔽フィルタ12を透過するので、保護ガラス33を透して第2の発光部材15の有色発光を液晶表示素子22に表示された情報と共に見ることができる。また、第2の発光部材15が有色発光することにより、液晶表示素子22のバックライトとしての機能をも果たすことができるので、明るい所でも暗い所でも液晶表示素子22の表示を明るく且つ鮮明にすることができる。
【0042】
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14の両方を同時に発光させると、上述したように第1の紫外線発光素子11からの紫外線に反応して第1の発光部材10が有色発光すると共に、第2の紫外線発光素子14からの紫外線に反応して第2の発光部材15が有色発光するので、第2実施形態と同様、第1、第2の発光部材10、15の有色発光を組み合わせることができると共に、第1の発光部材10の発光色と第2の発光部材15の発光色とが異なる発光色であるから、第2の発光部材15による有色発光上に第1の発光部材10による有色発光を浮き上がらせることができ、これにより色彩性および装飾性が豊富になる。
【0043】
この状態で、例えば3時側の第1、第2の紫外線発光素子11、14のみを同時に発光させると、9時側に位置する第1、第2の発光部材10、15はほとんど発光せずに透明な状態を呈するが、3時側に位置する第1、第2の発光部材10、15は第1、第2の紫外線発光素子11、14からの紫外線にそれぞれ反応して部分的に有色発光するので、第2の発光部材15による青色の有色発光の中に第1の発光部材10の有色発光による文字などのマークが浮かび上がって表現される。
【0044】
このように、この携帯電話機においても、第1、第2の紫外線発光素子11、14を発光させることにより、第1、第2の発光部材10、15を所望するときに自由に発光させることができる。このとき、第1の紫外線発光素子11を発光させると、第1の発光部材10が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第2の発光部材15は発光せず、また第2の紫外線発光素子14を発光させると、第2の発光部材15が発光するが、紫外線遮蔽フィルタ12で紫外線が遮光されることにより第1の発光部材10は発光しないため、第1、第2の発光部材10、15のいずれかを選択して発光させることができると共に、第1、第2の紫外線発光素子11、14を同時に発光させることにより、第1、第2の発光部材10、15の両者を同時に発光させることができ、これにより第1、第2の発光部材10、15の発光状態の組み合わせが豊富になり、色彩性および装飾性に富んだものを得ることができる。
【0045】
この場合、第1、第2の発光部材10、15のうち、少なくとも第2の発光部材15が3時側と9時側とで異なる色で発光するので、色彩の組み合わせが更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
また、第1、第2の紫外線発光素子11、14は3時側と9時側にそれぞれ2個ずつ設けられているので、第1、第2の紫外線発光素子11、14を適宜選択して発光させることができると共に、これら第1、第2の紫外線発光素子11、14を選択的に組み合わせて発光させることができ、このため第1、第2発光部材10、15の発光状態を選択的に組み合わせることができ、これにより色彩性および装飾性が更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0046】
なお、上記第2、第3実施形態では、第1の導光板21と第2の導光板23との間に液晶表示素子22を配置し、この液晶表示素子22の上面側、つまり液晶表示素子22と第1の導光板21との間に紫外線遮蔽フィルタ12を配置したが、これに限らず、例えば、図9〜図11にそれぞれ示すように構成しても良い。
すなわち、図9に示された第1変形例では、第1の導光板21と第2の導光板23との間に配置された液晶表示素子22の下面側、つまり液晶表示素子22と第2の導光板21との間に紫外線遮蔽フィルタ12を配置し、最下部に反射板24を配置した構造になっている。この場合にも、第1、第2の導光板21、23の各上面には、それぞれ第1、第2の発光部材10、15が設けられており、また第1、第2の導光板21、23の各側面側には、第1、第2の紫外線発光素子11、14がそれぞれ配置されている。このような構造でも、第2、第3実施形態と同様の作用効果がある。
【0047】
また、図10に示された第2変形例では、最上部に液晶表示素子22を配置し、この液晶表示素子22の下側に第1、第2の導光板21、23を積層すると共に、この第1の導光板21と第2の導光板23との間に紫外線遮蔽フィルタ12を配置し、最下部に反射板24を配置した構造になっている。この場合にも、第1、第2の導光板21、23の各上面には、それぞれ第1、第2の発光部材10、15が設けられており、また第1、第2の導光板21、23の各側面側には、第1、第2の紫外線発光素子11、14がそれぞれ配置されている。このような構造では、第2、第3実施形態と同様の作用効果があるほか、特に第1の導光板21が液晶表示素子22の下側に配置されているので、この第1の導光板21の上面に設けられた第1の発光部材10が発光することにより、この第1の発光部材10が第2の発光部材15と同様、液晶表示素子22のバックライトとしての機能を果たすので、より一層、液晶表示素子22の表示を明るく鮮明にすることができる。
【0048】
さらに、図11に示された第3変形例では、第1の導光板21と第2の導光板23との間に紫外線遮蔽フィルタ12を配置し、この第2の導光板23の下側に液晶表示素子22を配置し、この液晶表示素子22の下側、つまり最下部に反射板24を配置した構造になっている。この場合にも、第1、第2の導光板21、23の各上面には、それぞれ第1、第2の発光部材10、15が設けられており、また第1、第2の導光板21、23の各側面側には、第1、第2の紫外線発光素子11、14がそれぞれ配置されている。このような構造でも、第2、第3実施形態とほぼ同様の作用効果がある。
【0049】
なおまた、上記第2、第3実施形態およびその各変形例では、最下部に反射板24を設けたが、これに限らず、例えば反射板24の代わりにハーフミラーを配置し、このハーフミラーの下側にEL素子(エレクトロルミネッセンス素子)などの発光体を配置し、この発光体で液晶表示素子22の下面側を照明するように構成しても良い。このようにすれば、より一層、明るく鮮明な表示を得ることができる。
また、上記第1〜第3実施形態およびその各変形例では、導光板13、第1、第2の導光板21、23の各上面に第1、第2の発光部材10、15を設けたが、これに限らず、導光板13、第1、第2の導光板21、23の各下面に第1、第2の発光部材10、15を設けも良く、また発光部材の発光物質を導光板13、第1、第2の導光板21、23中に混入させても良い。
【0050】
さらに、上記第1〜第3実施形態およびその各変形例では、導光板13、第1、第2の導光板21、23に第1、第2の発光部材10、15を設けが、必ずしも導光板13、第1、第2の導光板21、23に第1、第2の発光部材10、15を設ける必要はなく、紫外線遮蔽フィルタ12の上下面に第1、第2の発光部材10、15を設けても良い。また、第1、第2の発光部材10、15のうち、いずれか一方を液晶表示素子22に設けても良い。このように構成すれば、導光板13、第1、第2の導光板21、23が不要になるので、部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
【0051】
また、上記第2、第3実施形態およびその各変形例では、第2の発光部材15の12時側と6時側、または3時側と9時側の各半分が異なる発光色で発光するように構成したが、これに限らず、全域が単色で発光するように構成しても良く、また3か所以上が異なる色で発光するように構成しても良い。また、第2の発光部材15に限らず、第1の発光部材10を複数に分割し、その分割された複数個所がそれぞれ異なる色で発光するように構成しても良い。このようにすれば、色彩の組み合わせが大幅に増えるので、色彩性および装飾性を大幅に向上させることができる。
【0052】
さらに、上記第2、第3実施形態およびその各変形例では、第1、第2の紫外線発光素子11、14を12時側と6時側、または3時側と9時側の2か所に配置したが、これに限らず、1か所でも良く、また3か所以上に配置しても良い。このように3か所以上に配置すれば、色彩性および装飾性を更に向上させることができる。
なおまた、上記第1〜第3実施形態およびその各変形例では、腕時計または携帯電話機に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えば電子手帳、電子辞書、携帯端末機、パソコン、印刷機などの各種の電子機器、または自動車の計器類などの各種機器、あるいはそれらの各部品に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第1、第2の紫外線発光素子を発光させないときには、窓部を通して文字板および指針または液晶表示素子により情報を知ることができるほか、第1の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第1の発光部材に照射されて第1の発光部材が発光するが、第1の紫外線発光素子からの紫外線領域の光は紫外線遮蔽部材によって紫外線が第2の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第2の発光部材は発光せず、また第2の紫外線発光素子を発光させると、その紫外線領域の光が第2の発光部材に照射されて第2の発光部材が第1の発光部材と異なる色で発光するが、第2の紫外線発光素子からの紫外線領域の光は紫外線遮蔽部材によって紫外線が第1の発光部材に照射されるのが阻止されるので、第1の発光部材は発光せず、これにより第1、第2の発光部材を所望するときに選択的に自由に発光させて文字板および指針または液晶表示素子を照明することができるので、暗い所でも文字板および指針または液晶表示素子に表示された情報を見ることができると共に、これら第1、第2の発光部材の発光色が異なることにより色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0054】
この場合、第1、第2の発光部材のうち、少なくとも一方が複数色で発光することにより、色彩の組み合わせが更に豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
さらに、第1、第2の紫外線発光素子がそれぞれ複数個ずつ設けられていることにより、複数個ずつ設けられた第1、第2の紫外線発光素子を適宜選択して発光させることができると共に、これら第1、第2紫外線発光素子を選択的に組み合わせて発光させることができ、これにより第1、第2の発光部材の発光状態の組み合わせが豊富になり、より一層、色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をアナログ式の腕時計に適用した第1実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図2】図1の第1の紫外線発光素子のみを発光させた状態における文字板上の第1の発光部材の発光状態を示した図。
【図3】図1の第2の紫外線発光素子のみを発光させた状態における導光板上の第2の発光部材の発光状態を示した図。
【図4】図1の第1、第2の紫外線発光素子のうち、6時側に位置する第1、第2の紫外線発光素子を発光させずに、12時側に位置する第1、第2の紫外線発光素子のみをそれぞれ発光させた状態における第1、第2の発光部材の発光状態を示した図。
【図5】この発明をデジタル式の腕時計に適用した第2実施形態における要部の拡大断面図。
【図6】図5の時計モジュールの要部を示した分解断面図。
【図7】この発明を携帯電話機に適用した第3実施形態の外観斜視図。
【図8】図7のA−A矢視における拡大断面図。
【図9】第1、第2の導光板間に液晶表示素子を配置し、この液晶表示素子と第2の導光板との間に紫外線遮蔽フィルタを配置した第1変形例を示した要部の分解断面図。
【図10】最上部に液晶表示素子を配置し、この液晶表示素子の下側に第1、第2の導光板を配置し、この第1、第2の導光板間に紫外線遮蔽フィルタを配置した第2変形例を示した要部の分解断面図。
【図11】第1、第2の導光板間に紫外線遮蔽フィルタを配置し、この第2の導光板の下側に液晶表示素子を配置した第3変形例を示した要部の分解断面図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
3、20 時計モジュール
7 文字板
10 第1の発光部材
11 第1の紫外線発光素子
12 紫外線遮蔽フィルタ
13 導光板
14 第2の紫外線発光素子
15 第2の発光部材
21 第1の導光板
22 液晶表示素子
23 第2の導光板
30 機器ケース
33 保護ガラス
36 モジュール

Claims (7)

  1. 窓部を有する機器ケース内に前記窓部と対応して設けられた光透過性を有する文字板の上方を指針が運針して時刻情報を指示表示する電子機器において、
    前記文字板の上面に設けられ、紫外線に反応して発光する第1の発光部材と、
    前記文字板の下側に設けられ、紫外線に反応して前記第1の発光部材と異なる色で発光する第2の発光部材と、
    前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第1の発光部材に照射する第1の紫外線発光素子と、
    前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第2の発光部材に照射する第2の紫外線発光素子と、
    前記第1、第2の発光部材の間に設けられ、前記第1の紫外線発光素子の光が前記第2の発光部材に照射されるのを阻止すると共に前記第2の紫外線発光素子の光が前記第1の発光部材に照射されるのを阻止する紫外線遮蔽部材と
    を備えたことを特徴とする電子機器
  2. 窓部を有する機器ケースと、
    この機器ケース内に前記窓部と対応して設けられて情報を表示する液晶表示素子と、
    この液晶表示素子に対応して設けられ、紫外線に反応して互いに異なる色で発光する第1、第2の発光部材と、
    前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第1の発光部材に照射する第1の紫外線発光素子と、
    前記機器ケース内に設けられ、紫外線領域の光を前記第2の発光部材に照射する第2の紫外線発光素子と、
    前記第1、第2の発光部材の間に設けられ、前記第1の紫外線発光素子の光が前記第2の発光部材に照射されるのを阻止すると共に前記第2の紫外線発光素子の光が前記第1の発光部材に照射されるのを阻止する紫外線遮蔽部材と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 前記第1の発光部材は前記液晶表示素子の上側に配置されており、前記第2の発光素子は前記液晶表示素子の下側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第1、第2の発光部材は前記液晶表示素子の下側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記第1、第2の発光部材は前記液晶表示素子の上側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  6. 前記第1、第2の発光部材のうち、少なくとも一方は複数色で発光することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記第1、第2の紫外線発光素子はそれぞれ複数個ずつ設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子機器。
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