JP2003162242A - 発光装置および電子機器 - Google Patents

発光装置および電子機器

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JP2003162242A
JP2003162242A JP2001364122A JP2001364122A JP2003162242A JP 2003162242 A JP2003162242 A JP 2003162242A JP 2001364122 A JP2001364122 A JP 2001364122A JP 2001364122 A JP2001364122 A JP 2001364122A JP 2003162242 A JP2003162242 A JP 2003162242A
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light
light emitting
ultraviolet
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emitting layer
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JP2001364122A
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English (en)
Inventor
Tadao Hirano
忠男 平野
Masato Ueno
正人 上野
Toshiyuki Sekine
俊之 関根
Shuichi Machida
修一 町田
Akira Sawada
亮 澤田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望するときに自由に色彩や模様などを表現
し、色彩性および装飾性の向上を図る。 【解決手段】 紫外線に反応して有色発光する発光層1
1と、紫外線領域の光を発光層11に照射する紫外線発
光素子12と、少なくとも可視光線領域の光を発光する
EL素子8と、このEL素子8の上方に設けられEL素
子8の光が照射される装飾層13とを備えた。従って、
紫外線発光素子12とEL素子8とを選択的に発光させ
て発光層11と装飾層13との一方に光を照射させ、そ
の一方の色彩や模様などを選択的に表現させることがで
きると共に、紫外線発光素子12とEL素子8とを同時
に発光させて発光層11と装飾層13の両方に光を照射
させ、その両方の色彩や模様などを同時に表現させるこ
とができる。これにより、所望するときに発光層11お
よび装飾層13によって色彩や模様などを自由に表現で
き、色彩性および装飾性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、腕時計、携帯電
話機、自動車の計器類などの各種の機器に適用して有用
な発光装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、腕時計においては、文字板や指
針などの時計部品に夜光塗料などの蓄光塗料を印刷など
により部分的に塗布して蓄光部を形成し、これにより明
るい所で蓄光部が外部光を受けてエネルギを蓄え、暗い
所で蓄光部が蓄えたエネルギにより発光するようにした
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな腕時計では、暗い所で蓄光部が発光して時刻を知る
ことはできるが、使用者が所望するときに蓄光部を自由
に発光させることができないばかりか、蓄光部が発光す
るだけであるから、色彩性に乏しく、十分な装飾効果が
得られないという問題がある。
【0004】この発明の課題は、所望するときに発光部
材および装飾層によって色彩や模様などを自由に表現す
ることができ、これにより色彩性および装飾性に優れた
ものを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、次のような構成要素を備えている。な
お、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明さ
れる各要素に付された図面の参照番号などを括弧と共に
付す。請求項1に記載の発明は、図1〜図9に示すよう
に、紫外線に反応して有色発光する発光部材(発光層1
1)と、紫外線領域の光を前記発光部材に照射する紫外
線発光素子(12)と、少なくとも可視光線領域の光を
発光するエレクトロルミネッセンス素子(EL素子8)
と、このエレクトロルミネッセンス素子の上方に設けら
れ前記エレクトロルミネッセンス素子の光が照射される
装飾層(13)とを備えたことを特徴とする発光装置で
ある。
【0006】この発明によれば、紫外線発光素子を発光
させると、紫外線領域の光が発光部材に照射され、これ
により発光部材が紫外線に反応して有色発光するので、
この有色発光した発光部材により色彩や模様などを表現
することができ、またエレクトロルミネッセンス素子を
発光させると、その可視光線領域の光が装飾層に照射さ
れ、これにより装飾層が照明されるので、この照明され
た装飾層により色彩や模様などを表現することができ
る。このため、紫外線発光素子とエレクトロルミネッセ
ンス素子とを選択的に発光させて、発光部材と装飾層と
のいずれかに光を照射することにより、そのいずれかの
色彩や模様などを選択的に表現することができると共
に、紫外線発光素子とエレクトロルミネッセンス素子と
を同時に発光させて、発光部材と装飾層との両方に光を
照射することにより、その両方の色彩や模様などを同時
に表現することができる。これにより、所望するときに
発光部材および装飾層によって色彩や模様などを自由に
表現することができ、色彩性および装飾性に優れたもの
を得ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、図2、図7、図
9に示すように、前記エレクトロルミネッセンス素子
(EL素子8)に、その上下に貫通する孔(光透過孔2
1)が形成され、このエレクトロルミネッセンス素子の
下側に、前記孔に対応して前記紫外線発光素子(12)
が設けられ、前記エレクトロルミネッセンス素子の上側
に、前記孔に対応して前記発光部材(発光層11)が設
けられていることにより、紫外線発光素子をエレクトロ
ルミネッセンス素子の下側に設けても、この紫外線発光
素子で発光した紫外線領域の光をエレクトロルミネッセ
ンス素子に設けられた孔を通して発光部材に照射するこ
とができる。このため、請求項1に記載の発明と同様、
紫外線発光素子とエレクトロルミネッセンス素子とを選
択的に発光させて、発光部材と装飾層とのいずれかに光
を照射することにより、そのいずれかの色彩や模様など
を選択的に表現することができると共に、紫外線発光素
子とエレクトロルミネッセンス素子とを同時に発光させ
て、発光部材と装飾層との両方に光を照射することによ
り、その両方の色彩や模様などを同時に表現することが
できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、図1、図3、図
4、図6、図8に示すように、前記装飾層(13)の上
方に透明な板状部材(導光板7、文字板20)を備え、
この透明な板状部材に前記発光部材(発光層11)が設
けられ、前記板状部材の側面に対応して前記紫外線発光
素子(12)が配置されていることにより、紫外線発光
素子を発光させると、紫外線領域の光が透明な板状部材
の側面からその内部に入射し、この入射した紫外線領域
の光が透明な板状部材で導かれて発光部材に照射される
ので、発光部材が紫外線に反応して有色発光し、この有
色発光した発光部材により色彩や模様などを表現するこ
とができ、またエレクトロルミネッセンス素子を発光さ
せると、その可視光線領域の光が装飾層に照射されて装
飾層が照明されるので、この装飾層により色彩や模様な
どを表現することができ、このときに板状部材が装飾層
の上方に配置されていても、この板状部材が透明である
から、装飾層の視認性を妨げることがなく、板状部材を
介して良好に装飾層を視認することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、図1〜図9に示
すように、窓部(時計ガラス2、保護ガラス33)を有
する機器ケース(腕時計ケース1、機器ケース30)
と、この機器ケース内に前記窓部に対応して配置された
紫外線に反応して有色発光する発光部材(発光層11)
と、前記機器ケース内に設けられ紫外線領域の光を前記
発光部材に照射する紫外線発光素子(12)と、前記機
器ケース内に前記窓部に対応して配置され少なくとも可
視光線領域の光を発光するエレクトロルミネッセンス素
子(EL素子8)と、このエレクトロルミネッセンス素
子の上側に配置され前記エレクトロルミネッセンス素子
の光が照射される装飾層(13)とを備えたことを特徴
とする電子機器である。
【0010】この発明によれば、紫外線発光素子を発光
させて発光部材を有色発光させると、この有色発光した
発光部材により色彩や模様などを表現することができ、
またエレクトロルミネッセンス素子を発光させて装飾層
を照明すると、この照明された装飾層により色彩や模様
などを表現することができ、これらの状態を機器ケース
の外部から窓部を通して見ることができる。このため、
請求項1に記載の発明と同様、紫外線発光素子とエレク
トロルミネッセンス素子とを選択的に発光させて、発光
部材と装飾層とのいずれかに光を照射することにより、
そのいずれかの色彩や模様などを選択的に表現すること
ができると共に、紫外線発光素子とエレクトロルミネッ
センス素子とを同時に発光させて、発光部材と装飾層と
の両方に光を照射することにより、その両方の色彩や模
様などを同時に表現することができる。これにより、所
望するときに発光部材および装飾層によって色彩や模様
などを自由に表現することができ、色彩性および装飾性
に優れたものを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1を参
照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態につ
いて説明する。図1はこの発明の腕時計を示した要部の
拡大断面図である。この腕時計は、腕時計ケース1を備
えている。この腕時計ケース1の上部中央には、窓部に
相当する時計ガラス2が装着されており、この腕時計ケ
ース1の内部には、時計モジュール3が押え部材4を介
して収納されている。なお、腕時計ケース1の下面に
は、図示されていないが、裏蓋が防水リングを介して取
り付けられている。
【0012】時計モジュール3は、アナログ機能とデジ
タル機能のうち、少なくともアナログ機能を備えてい
る。すなわち、この時計モジュール3は、ハウジング5
に設けられたアナログムーブメント(図示せず)の指針
軸6が後述する導光板7およびエレクトロルミネッセン
ス素子(以下、EL素子8と称す。)の貫通孔9を通し
て導光板7の上方に突出し、この突出した指針軸6の上
端部に時針、分針、秒針などの指針10が取り付けら
れ、これら指針10が導光板7の上方を運針するように
構成されている。
【0013】この場合、導光板7は、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)などの透明な合成樹脂からなり、
側面から導入した光を上面から出射するように構成され
ている。この導光板7の上面には、発光部材である発光
層11が設けられている。この発光層11は、波長が3
50〜400nm(ナノメートル:ナノは10億分の1
メートル)または254〜360nmの紫外線に反応し
て有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに
透明な状態を呈する蛍光体などであり、印刷などにより
所定形状に形成され、これにより有色発光したときに文
字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現するよう
に構成されている。この場合、発光層11の発光色は、
赤、青、緑(または黄色)の3色を基本として、その色
バリエーションが10〜13種類ある。なお、導光板7
の上面における外周部には、時字14が設けられてい
る。
【0014】押え部材4は、図1に示すように、時計モ
ジュール3の上部外周に位置した状態で、時計モジュー
ル3と腕時計ケース1との間に設けられ、これにより時
計モジュール3を腕時計ケース1内に押えるように構成
されている。この押え部材4の所定個所、例えば12時
側や6時側のいずれか一方、またはその両方に対応する
個所には、ブラックライトと呼ばれる紫外線発光素子1
2が導光板7の側面に対応して設けられている。この紫
外線発光素子12は、波長が365nm付近または25
4〜365nmの紫外線領域の光を発光する紫外線灯ま
たは紫外線発光ダイオード(LED)などの発光素子で
構成され、発生した紫外線領域の光が導光板7の側面か
ら内部に導入され、この導入された光が導光板7の上面
から出射されることにより、発光層11に紫外線領域の
光を照射するように構成されている。
【0015】また、EL素子8は、下部側の電極基板
(カソード電極基板)上にEL層を介して透明な電極基
板(アノード電極基板)を設け、この状態で上下の電極
基板間に電圧を印加してEL層を発光させることによ
り、少なくとも可視光線領域の光を上面全体からほぼ均
一に面発光する平面型発光素子である。このEL素子8
の上面には、光透過性を有する装飾層13が印刷などに
より設けられている。この装飾層13は、EL素子8で
発光した光が照射されるほか、外部光が時計ガラス2お
よび導光板7を透過して照射され、これにより文字や図
形、模様などの絵柄を色彩をもって表現するように構成
されている。
【0016】このような腕時計によれば、紫外線がほと
んど当らない屋内などの明るい所では、透明な導光板7
に設けられた発光層11が透明な状態を呈するので、時
計ガラス2を透過して腕時計ケース1内に入射した外部
光が、発光層11の影響を受けずに、この発光層11お
よび導光板7を透過してEL素子8の上面に設けられた
装飾層13に照射され、これにより装飾層13を腕時計
ケース1の外部から時計ガラス2を通して見ることがで
きると共に、この装飾層13の上方に位置する指針10
および時字14によって、通常の腕時計と同様に時刻を
知ることができる。
【0017】また、紫外線がほとんど当らない屋内など
の暗い所で、紫外線発光素子12を発光させると、その
紫外線領域の光が導光板7の側面からその内部に入射
し、この入射した紫外線領域の光が導光板7で導かれて
導光板7の上面から出射され、この出射された紫外線領
域の光が導光板7の上面に設けられた発光層11に照射
される。これにより、発光層11が紫外線に反応して有
色発光するので、この発光層11によって文字や図形、
模様などの絵柄を色彩をもって表現することができる。
このため、暗い所でも、有色発光した発光層11を腕時
計ケース1の外部から時計ガラス2を通して見ることが
できると共に、この発光層11の有色発光により時刻を
知ることができる。
【0018】また、この状態で紫外線発光素子12を発
光させずに、EL素子8のみを発光させると、その可視
光線領域の光がEL素子8の上面に設けられた装飾層1
3に照射され、これにより装飾層13が可視光線領域の
光で照明されるので、この照明された装飾層13によっ
て文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現する
ことができる。このため、暗い所でも、照明された装飾
層13を腕時計ケース1の外部から時計ガラス2を通し
て見ることができると共に、EL素子8の発光により時
刻を知ることができる。さらに、紫外線発光素子12と
EL素子8との両方を同時に発光させると、発光層11
が紫外線発光素子12からの紫外線に反応して有色発光
し、これにより文字や図形、模様などの絵柄を色彩をも
って表現すると共に、装飾層13がEL素子8からの光
によって照明され、これにより文字や図形、模様などの
絵柄を色彩をもって表現するので、発光層11と装飾層
13の両方の絵柄や色彩を組み合わせて表現することが
できる。
【0019】このように、この腕時計によれば、紫外線
発光素子12とEL素子8とを選択的に発光させて、発
光層11と装飾層13とのいずれか一方に光を照射する
ことにより、そのいずれか一方の絵柄や色彩を選択的に
表現することができると共に、紫外線発光素子12とE
L素子8とを同時に発光させて、発光層11と装飾層1
3との両方にそれぞれ光を照射することにより、その両
方の絵柄や色彩を同時に表現することができる。このた
め、所望するときに発光層11および装飾層13によっ
て絵柄や色彩を自由に表現することができ、これにより
色彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。
【0020】[第2実施形態]次に、図2を参照して、
この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明
する。なお、図1に示された第1実施形態と同一部分に
は同一符号を付して説明する。この腕時計は、導光板7
に代えて透明な文字板20を備え、この文字板20の下
側にEL素子8を設け、このEL素子8の下側に紫外線
発光素子12を配置した構造で、これ以外は第1実施形
態とほぼ同じ構造になっている。
【0021】この場合、EL素子8の所定個所には、図
2に示すように、その上下に貫通する光透過孔21が設
けられており、このEL素子8の上面には、第1実施形
態と同じ装飾層13が光透過孔21に対応する個所を除
いて設けられている。また、このEL素子8の下側に
は、紫外線発光素子12が光透過孔21に対応して配置
されている。この紫外線発光素子12は、第1実施形態
と同様、紫外線領域の光を発光する紫外線灯または紫外
線発光ダイオード(LED)などの発光素子で構成さ
れ、発生した紫外線領域の光がEL素子8の光透過孔2
1を透過し、これにより紫外線領域の光を文字板20の
下面に照射するように構成されている。
【0022】文字板20は、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)などの透明な合成樹脂からなり、全ての光
が透過するように構成されている。この文字板20の上
面には、図2に示すように、発光層11がEL素子8の
光透過孔21に対応して設けられている。この発光層1
1は、第1実施形態と同様、紫外線に反応して有色発光
し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態
を呈する蛍光体などであり、印刷などにより所定形状に
形成され、これにより有色発光したときに文字や図形、
模様などの絵柄を色彩をもって表現するように構成され
ている。また、この発光層11は、文字板20の上方を
運針する各指針10の一部分にも設けられている。な
お、この文字板20の上面における外周部にも、時字1
4が設けられている。
【0023】このような腕時計においても、紫外線がほ
とんど当らない屋内などの明るい所では、透明な文字板
20の上面に設けられた発光層11および指針10に設
けられた発光層11が透明な状態を呈するので、時計ガ
ラス2を透過して腕時計ケース1内に入射した外部光
が、発光層11の影響を受けずに、この発光層11およ
び文字板20を透過してEL素子8の上面に設けられた
装飾層13に照射され、これにより装飾層13を腕時計
ケース1の外部から時計ガラス2を通して見ることがで
きると共に、この装飾層13の上方に位置する指針10
および時字14によって、通常の腕時計と同様に時刻を
知ることができる。
【0024】また、紫外線がほとんど当らない屋内など
の暗い所で、紫外線発光素子12を発光させると、その
紫外線領域の光がEL素子8の光透過孔21を透過して
文字板20に照射され、この照射された紫外線領域の光
が更に文字板20を透過して、その上面に設けられた発
光層11に照射される。このとき、指針10が運針して
EL素子8の光透過孔21の上方に位置していれば、こ
の指針10に設けられた発光層11にも紫外線領域の光
が照射される。これにより、各発光層11が紫外線に反
応して有色発光する。この場合、文字板20に設けられ
た発光層11は、その有色発光によって文字や図形、模
様などの絵柄を色彩をもって表現する。このため、暗い
所でも、有色発光した発光層11を腕時計ケース1の外
部から時計ガラス2を通して見ることができると共に、
この発光層11の有色発光により時刻をも知ることがで
きる。
【0025】また、この状態で紫外線発光素子12を発
光させずに、EL素子8のみを発光させると、その可視
光線領域の光がEL素子8の上面に設けられた装飾層1
3に照射されるので、第1実施形態と同様、装飾層13
によって文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表
現することができる。このため、暗い所でも、照明され
た装飾層13を腕時計ケース1の外部から時計ガラス2
を通して見ることができると共に、EL素子8の発光に
より時刻をも知ることができる。さらに、紫外線発光素
子12とEL素子8との両方を同時に発光させると、発
光層11が紫外線発光素子12からの紫外線に反応して
有色発光し、これにより文字や図形、模様などの絵柄を
色彩をもって表現すると共に、装飾層13がEL素子8
からの可視光線領域の光によって照明され、これにより
文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現するの
で、発光層11と装飾層13の両方の絵柄や色彩を組み
合わせて表現することができる。
【0026】このように、この腕時計においても、紫外
線発光素子12とEL素子8とを選択的に発光させて、
発光層11と装飾層13とのいずれか一方に光を照射す
ることにより、そのいずれか一方の絵柄や色彩を選択的
に表現することができると共に、紫外線発光素子12と
EL素子8とを同時に発光させて、発光層11と装飾層
13との両方にそれぞれ光を照射することにより、その
両方の絵柄や色彩を同時に表現することができる。この
ため、所望するときに発光層11および装飾層13によ
って絵柄や色彩を自由に表現することができ、これによ
り色彩性および装飾性に優れたものを得ることができ
る。
【0027】[第3実施形態]次に、図3および図4を
参照して、この発明を腕時計に適用した第3実施形態に
ついて説明する。この場合にも、図1に示された第1実
施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。この腕
時計は、腕時計ケース1内に押え部材4を介して収納さ
れた時計モジュール25がデジタル機能を備えた構造
で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になってい
る。すなわち、この時計モジュール25は、図3および
図4に示すように、導光板7の下面に液晶表示素子26
を配置し、この液晶表示素子25の下側にハーフミラー
27を介してEL素子8を配置し、これらをハウジング
5上に配置した構造になっている。
【0028】この場合、導光板7は、第1実施形態と同
様、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明
な合成樹脂からなり、側面から導入した光を上面から出
射するように構成されている。この導光板7の上面に
は、第1実施形態と同じ発光層11が設けられている。
すなわち、この発光層11は、紫外線に反応して有色発
光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状
態を呈する蛍光体などであり、印刷などにより所定形状
に形成され、これにより有色発光したときに文字や図
形、模様などの絵柄を色彩をもって表現するように構成
されている。
【0029】また、押え部材4の所定個所には、第1実
施形態と同様、紫外線発光素子12が導光板7の側面に
対応して設けられている。この紫外線発光素子12は、
紫外線領域の光を発光する紫外線灯または紫外線発光ダ
イオード(LED)などの発光素子で構成され、発生し
た紫外線領域の光が導光板7の側面から内部に導入さ
れ、この導入された光が導光板7の上面から出射される
ことにより、発光層11に紫外線領域の光を照射するよ
うに構成されている。
【0030】液晶表示素子26は、図3および図4に示
すように、上下一対の透明な電極基板間に液晶を封入
し、これら一対の電極基板間に電圧を印加することによ
り、時刻などの情報を電気光学的に表示する透過型のも
のである。EL素子8は、第1実施形態と同様、少なく
とも可視光線領域の光を上面全体からほぼ均一に面発光
する平面型発光素子である。このEL素子8の上面に
は、可視光線領域の光で照明されたときに文字や図形、
模様などの絵柄を色彩をもって表現する装飾層13が印
刷などにより設けられている。
【0031】このEL素子8と液晶表示素子26との間
には、ハーフミラー27が設けられている。このハーフ
ミラー27は、液晶表示素子26を透過してその下面か
ら出射した光の一部を透過し、他の一部の光を反射して
液晶表示素子26に照射させるほか、EL素子8で発光
した光のほとんどを透過して液晶表示素子26に照射さ
せるように構成されている。この場合、EL素子8で発
光した光は、装飾層13を透過してハーフミラー27に
照射され、その一部の光がハーフミラー27を透過し、
他の一部の光が反射されるが、この反射された光がEL
素子8で反射され、再びハーフミラー27に照射され
る。このため、EL素子8で発光したほとんどの光は、
ハーフミラー27を透過して液晶表示素子26に照射さ
れる。
【0032】このような腕時計によれば、紫外線がほと
んど当らない屋内などの明るい所では、透明な導光板7
の上面に設けられた発光層11が透明な状態を呈するの
で、時計ガラス2を透過して腕時計ケース1内に入射し
た外部光が、発光層11の影響を受けずに、この発光層
11および導光板7を透過して液晶表示素子26に入射
し、これにより通常のデジタル式の時計と同様、液晶表
示素子26に表示された時刻などの情報を腕時計ケース
1の外部から時計ガラス2を通して見ることができる。
【0033】すなわち、時計ガラス2を透過して入射し
た外部光は、発光層11および導光板7を透過して液晶
表示素子26に入射し、この入射した外部光が液晶表示
素子26を透過し、この透過した外部光の一部がハーフ
ミラー27を透過しても、他の一部の光がハーフミラー
27で反射され、この反射された光が再び上記と逆の光
路を経て時計ガラス2から外部に出射されるので、この
状態で液晶表示素子26を駆動することにより、その駆
動に応じて表示された情報を腕時計ケース1の外部から
見ることができる。
【0034】また、紫外線がほとんど当らない屋内など
の暗い所で、紫外線発光素子12を発光させると、第1
実施形態と同様、その紫外線領域の光が導光板7の側面
からその内部に入射し、この入射した紫外線領域の光が
導光板7で導かれて導光板7の上面から出射され、この
出射された紫外線領域の光が導光板7の上面に設けられ
た発光層11に照射される。これにより、発光層11が
紫外線に反応して有色発光するので、この発光層11に
よって文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現
することができる。このため、暗い所でも、有色発光し
た発光層11を腕時計ケース1の外部から時計ガラス2
を通して見ることができる。
【0035】また、この状態で紫外線発光素子12を発
光させずに、EL素子8のみを発光させると、その可視
光線領域の光がEL素子8の上面に設けられた装飾層1
3に照射され、これにより装飾層13が可視光線領域の
光で照明されるので、この装飾層13によって文字や図
形、模様などの絵柄を色彩をもって表現することができ
る。このため、暗い所でも、照明された装飾層13を腕
時計ケース1の外部から時計ガラス2を通して見ること
ができる。このときには、EL素子8が液晶表示素子2
6のバックライトとしての機能をも果たすので、液晶表
示素子26に表示された情報が装飾層13の上側に浮き
上がって見える。
【0036】さらに、紫外線発光素子12とEL素子8
との両方を同時に発光させると、発光層11が紫外線発
光素子12からの紫外線に反応して有色発光し、これに
より文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現す
ると共に、装飾層13がEL素子8からの可視光線領域
の光によって照明され、これにより文字や図形、模様な
どの絵柄を色彩をもって表現するので、発光層11と装
飾層13の両方の絵柄や色彩を組み合わせて表現するこ
とができる。このときにも、液晶表示素子26を駆動す
ることにより、その駆動に応じて表示された情報を腕時
計ケース1の外部から見ることができる。
【0037】このように、この腕時計によれば、紫外線
発光素子12とEL素子8とを選択的に発光させて、発
光層11と装飾層13とのいずれか一方に光を照射する
ことにより、そのいずれか一方の絵柄や色彩を選択的に
表現することができると共に、紫外線発光素子12とE
L素子8とを同時に発光させて、発光層11と装飾層1
3との両方にそれぞれ光を照射することにより、その両
方の絵柄や色彩を同時に表現することができる。このた
め、所望するときに発光層11および装飾層13による
絵柄や色彩を自由に表現することができ、これにより色
彩性および装飾性に優れたものを得ることができる。こ
の場合、液晶表示素子26を駆動して時刻などの情報を
表示させれば、発光層11と装飾層13とのいずれか一
方、またその両方で表現された絵柄や色彩と共に、液晶
表示素子26に表示された情報を見ることができる。
【0038】[第4実施形態]次に、図5および図6を
参照して、この発明を携帯電話機に適用した第4実施形
態について説明する。この場合には、図3および図4に
示された第3実施形態と同一部分に同一符号を付して説
明する。この携帯電話機は、図5に示すように、合成樹
脂製の機器ケース30を備えている。この機器ケース3
0は、上ケース31と下ケース32とを接合した構造
で、上ケース31の上面には、その上部側の窓部に相当
する部分に設けられた開口部に透明な保護ガラス33が
装着されており、この上ケース31の上面における下部
側には、電話機能に必要な各種のキー釦34が設けられ
ている。また、この機器ケース30の上端面には、アン
テナ35が出没可能に取り付けられている。
【0039】この機器ケース30の内部には、図6に示
すように、電話機能用のモジュール36が枠状の押え部
材37を介して収納されている。このモジュール36
は、電話機能に必要な各種の部品を備えたものであり、
第3実施形態と同様、上から順に、導光板7、液晶表示
素子26、ハーフミラー27、およびEL素子8を積層
し、これらを保護ガラス33に対応させた状態でハウジ
ング38上に配置した構造になっている。この場合、押
え部材39は、モジュール36の上部外周に配置され、
これによりモジュール36を機器ケース30内に押える
ように構成されている。
【0040】この押え部材39の所定個所には、第3実
施形態と同様、紫外線発光素子12が導光板7の側面に
対応して配置されている。また、導光板7の上面には、
発光層11が設けられている。この発光層11は、第3
実施形態と同様、紫外線に反応して有色発光し、紫外線
が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈する蛍
光体などであり、印刷などにより所定形状に形成され、
これにより有色発光したときに文字や図形、模様などの
絵柄を色彩をもって表現するように構成されている。ま
た、EL素子8の上面には、可視光線領域の光で照明さ
れたときに文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって
表現する装飾層13が設けられている。液晶表示素子2
6は、電話機能に必要な情報を表示するように構成され
ている。
【0041】このような携帯電話機によれば、紫外線が
ほとんど当らない屋内などの明るい所では、透明な導光
板7の上面に設けられた発光層11が透明な状態を呈す
るので、保護ガラス33を透過して機器ケース30内に
入射した外部光が、発光層11の影響を受けずに、この
発光層11および導光板7を透過して液晶表示素子26
に入射し、この入射した外部光が液晶表示素子26を透
過し、この透過した光の一部がハーフミラー27で反射
されることにより、第3実施形態と同様、液晶表示素子
26に表示された情報を機器ケース30の外部から保護
ガラス33を通して見ることができる。
【0042】また、紫外線がほとんど当らない屋内など
の暗い所で、紫外線発光素子12を発光させると、第3
実施形態と同様、その紫外線領域の光が導光板7の側面
から入射して導光板7の上面から出射され、この出射さ
れた紫外線領域の光が導光板7の上面に設けられた発光
層11に照射される。これにより、発光層11が紫外線
に反応して有色発光するので、この発光層11によって
文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現するこ
とができる。このため、暗い所でも、有色発光した発光
層11を機器ケース30の外部から保護ガラス33を通
して見ることができる。
【0043】また、この状態で紫外線発光素子12を発
光させずに、EL素子8のみを発光させると、その可視
光線領域の光がEL素子8の上面に設けられた装飾層1
3に照射され、これにより装飾層13が可視光線領域の
光で照明されるので、この装飾層13によって文字や図
形、模様などの絵柄を色彩をもって表現することができ
る。このため、暗い所でも、照明された装飾層13を機
器ケース30の外部から保護ガラス33を通して見るこ
とができる。このときには、EL素子8が液晶表示素子
26のバックライトとしての機能をも果たすので、液晶
表示素子26に表示された情報が装飾層13の上側に浮
き上がって見える。
【0044】さらに、紫外線発光素子12とEL素子8
との両方を同時に発光させると、発光層11が紫外線発
光素子12からの紫外線に反応して有色発光し、これに
より文字や図形、模様などの絵柄を色彩をもって表現す
ると共に、装飾層13がEL素子8からの可視光線領域
の光によって照明され、これにより文字や図形、模様な
どの絵柄を色彩をもって表現するので、発光層11と装
飾層13の両方の絵柄や色彩を組み合わせて表現するこ
とができる。このときにも、液晶表示素子26を駆動す
ることにより、その駆動に応じて表示された情報を機器
ケース30の外部から保護ガラス33を通して見ること
ができる。
【0045】このように、この携帯電話機においても、
紫外線発光素子12とEL素子8とを選択的に発光させ
て、発光層11と装飾層13とのいずれか一方に光を照
射することにより、そのいずれか一方の絵柄や色彩を選
択的に表現することができると共に、紫外線発光素子1
2とEL素子8とを同時に発光させて、発光層11と装
飾層13との両方にそれぞれ光を照射することにより、
その両方の絵柄や色彩を同時に表現することができる。
このため、所望するときに発光層11および装飾層13
によって絵柄や色彩を自由に表現することができ、これ
により色彩性および装飾性に優れたものを得ることがで
きる。この場合、液晶表示素子26を駆動して情報を表
示させれば、発光層11と装飾層13とのいずれか一
方、またその両方で表現された絵柄や色彩と共に、液晶
表示素子26に表示された情報をも見ることができる。
【0046】なお、上記第3、第4実施形態では、紫外
線発光素子12を導光板7の側面に対応させて配置した
場合について述べたが、これに限らず、例えば図7に示
した第1変形例のように、EL素子8の所定個所に光透
過孔21を設け、このEL素子8の下側に紫外線発光素
子12を光透過孔21に対応させて配置しても良い。こ
の場合には、導光板7の上面に発光層11をEL素子8
の光透過孔21に対応させて設ければ良い。このよう
に、EL素子8の下側に紫外線発光素子12を配置して
も、紫外線発光素子12で発光した紫外線領域の光が、
EL素子8の光透過孔21を透過し、この透過した紫外
線領域の光が、その上側のハーフミラー27、液晶表示
素子26、および導光板7を透過して発光層11に照射
され、これにより発光層11が紫外線に反応して有色発
光するので、第3、第4実施形態と同様の作用効果があ
る。
【0047】また、上記第3、第4実施形態では、導光
板7とEL素子8との間に液晶表示素子26を配置した
場合について述べたが、これに限らず、例えば、図8に
示した第2変形例のように、最上部に液晶表示素子26
を配置し、この液晶表示素子26の下側に導光板7を配
置し、この導光板7の下側にハーフミラー27を介して
EL素子8を配置した構造でも良い。この場合にも、導
光板7の上面に発光層11を設けると共に、この導光板
7の側面に対応させて紫外線発光素子12を配置し、且
つEL素子8の上面に装飾層13を設ければ良い。この
ような構造でも、第3、第4実施形態と同様の作用効果
があるほか、特に発光層11が液晶表示素子26の下側
に配置されているので、発光層11がEL素子8と同
様、液晶表示素子26のバックライトとしての機能をも
果たすことができる。
【0048】さらに、上記第2変形例では、紫外線発光
素子12を導光板7の側面に対応させて配置した場合に
ついて述べたが、これに限らず、例えば図9に示した第
3変形例のように、EL素子8の所定個所に光透過孔2
1を設け、このEL素子8の下側に紫外線発光素子12
を光透過孔21に対応させて配置しても良い。この場合
には、導光板7の上面に発光層11をEL素子8の光透
過孔21に対応させて設ければ良い。このように、EL
素子8の下側に紫外線発光素子12を配置しても、紫外
線発光素子12で発光した紫外線領域の光がEL素子8
の光透過孔21を透過し、この透過した紫外線領域の光
がハーフミラー27および導光板7を透過して発光層1
1に照射され、これにより発光層11が紫外線に反応し
て有色発光するので、第2変形例と同様の作用効果があ
る。
【0049】[第5実施形態]次に、図10を参照し
て、この発明を腕時計に適用した第5実施形態について
説明する。この場合には、図3乃至図6に示された第3
実施形態及び第4実施形態と同一部分に同一符号を付し
て説明する。上記第1〜第4実施形態およびその変形例
では、紫外線発光素子12或はEL素子8が発光された
ときに、文字や図形、模様等の絵柄を表示するようにし
たが、第5実施形態では、通常は文字や図形、模様等の
絵柄が表示されていて、紫外線発光素子12或はEL素
子8が発光されたときに、文字や図形、模様等の絵柄が
見えなくなるように構成されている。
【0050】即ち、図10に示すように、導光板7と液
晶表示素子26との間には、透明のスペーサ28が配置
され、このスペーサ28には、発光層11の発光色と同
色の装飾層29aとEL素子8の発光色と同色の装飾層
29bとが印刷形成されている。このような構成とする
ことにより、通常は装飾層29aと装飾層29bとが見
え、紫外線発光素子12を発光させると装飾層29aは
見えず装飾層29bが見え、EL素子8を発光させると
装飾層29aは見え装飾層29bが見えなくなる。
【0051】また、上記第1〜第5実施形態およびその
変形例では、導光板7または文字板20の各上面に発光
層11を設けたが、これに限らず、導光板7または文字
板20の各下面に発光層11を設けても良く、また発光
部材の発光物質を導光板7または文字板20中に混入さ
せても良い。この場合、特に第1実施形態および第1、
第3変形例のように、EL素子8に光透過孔21を設
け、このEL素子8の下側に紫外線発光素子12を光透
過孔21に対応させて配置した場合には、発光層11を
必ずしも文字板20または導光板7に設ける必要はな
く、液表示素子26の上面または下面に発光層11をE
L素子8の光透過孔21に対応させて設けても良く、あ
るいはハーフミラー27の上面または下面に発光層11
をEL素子8の光透過孔21に対応させて設けても良
い。このようにすれば、文字板20または導光板7が不
要となり、部品点数を削減することができ、低価格を図
ることができる。
【0052】さらに、上記第1〜第5実施形態および変
形例では、腕時計または携帯電話機に適用した場合につ
いて述べたが、これに限らず、例えば電子手帳、電子辞
書、携帯端末機、パソコン、印刷機などの各種の電子機
器、または自動車の計器類などの各種機器、あるいはそ
れらの各部品に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、紫外線に反応して有色発光する発光部材と、紫外線
領域の光を発光部材に照射する紫外線発光素子と、少な
くとも可視光線領域の光を発光するEL素子と、このE
L素子の上方に設けられ前記EL素子の光が照射される
装飾層とを備えたので、紫外線発光素子とEL素子とを
選択的に発光させて、発光部材と装飾層とのいずれかに
光を照射することにより、そのいずれかの色彩や模様な
どを選択的に表現することができると共に、紫外線発光
素子とEL素子とを同時に発光させて、発光部材と装飾
層との両方に光を照射することにより、その両方の色彩
や模様などを同時に表現することができ、これにより所
望するときに発光部材および装飾層によって色彩や模様
などを自由に表現することができ、色彩性および装飾性
に優れたものを得ることができる。
【0054】この場合、EL素子に、その上下に貫通す
る孔を形成し、このEL素子の下側に、その孔に対応し
て紫外線発光素子を設け、EL素子の上側に、その孔に
対応して発光部材を設けたことにより、紫外線発光素子
をEL素子の下側に設けても、この紫外線発光素子で発
光した紫外線領域の光をEL素子に設けられた孔を通し
て発光部材に照射することができ、このため請求項1に
記載の発明と同様、紫外線発光素子とEL素子とを選択
的に発光させて、発光部材と装飾層とのいずれかに光を
照射することにより、そのいずれかの色彩や模様などを
選択的に表現することができると共に、紫外線発光素子
とEL素子とを同時に発光させて、発光部材と装飾層と
の両方に光を照射することにより、その両方の色彩や模
様などを同時に表現することができる。
【0055】また、装飾層の上方に透明な板状部材を備
え、この透明な板状部材に発光部材を設け、板状部材の
側面に対応させて紫外線発光素子を配置したことによ
り、紫外線発光素子を発光させて紫外線領域の光を透明
な板状部材の側面からその内部に入射させると、この入
射した紫外線領域の光が透明な板状部材で導かれて発光
部材に照射されるので、発光部材が紫外線に反応して有
色発光し、この有色発光した発光部材により色彩や模様
などを表現することができ、またエレクトロルミネッセ
ンス素子を発光させると、その可視光線領域の光が装飾
層に照射されて装飾層が照明されるので、この装飾層に
より色彩や模様などを表現することができ、このときに
板状部材が装飾層の上方に配置されていても、この板状
部材が透明であるから、装飾層の視認性を妨げることが
なく、板状部材を介して良好に装飾層を視認することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計に適用した第1実施形態を示
した要部の拡大断面図。
【図2】この発明を腕時計に適用した第2実施形態を示
した要部の拡大断面図。
【図3】この発明を腕時計に適用した第3実施形態を示
した要部の拡大断面図。
【図4】図3の時計モジュールの要部を示した分解断面
図。
【図5】この発明を携帯電話機に適用した第4実施形態
を示した外観斜視図。
【図6】図5のA−A矢視における拡大断面図。
【図7】図4に示されたEL素子に光透過孔を設け、こ
のEL素子の下側に紫外線発光素子を光透過孔に対応さ
せて配置した第1変形例を示した要部の分解断面図。
【図8】最上部に液晶表示素子を配置し、この液晶表示
素子の下側に導光板、ハーフミラー、およびEL素子を
順に積層した第2変形例を示した要部の分解断面図。
【図9】図8に示されたEL素子に光透過孔を設け、こ
のEL素子の下側に紫外線発光素子を光透過孔に対応さ
せて配置した第3変形例を示した要部の分解断面図。
【図10】この発明を腕時計に適用した第5実施形態を
示した要部の分解斜視図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース 2 時計ガラス 3、25 時計モジュール 7 導光板 8 EL素子 11 発光層 12 紫外線発光素子 13 装飾層 20 文字板 21 光透過孔 26 液晶表示素子 27 ハーフミラー 30 機器ケース 33 保護ガラス 36 モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 俊之 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 町田 修一 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 澤田 亮 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Fターム(参考) 2F002 AA06 AB02 AB03 AC01 EF01 EH04 5C096 AA02 AA11 BA01 BA04 BB47 BC02 CA02 CA03 CA12 CA22 CA28 CA32 CA33 CB07 CC02 CC06 CC07 CC36 CD02 CD24 DA01 DA03 DC02 DC19 FA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線に反応して有色発光する発光部材
    と、 紫外線領域の光を前記発光部材に照射する紫外線発光素
    子と、 少なくとも可視光線領域の光を発光するエレクトロルミ
    ネッセンス素子と、 このエレクトロルミネッセンス素子の上方に設けられ前
    記エレクトロルミネッセンス素子の光が照射される装飾
    層とを備えたことを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】前記エレクトロルミネッセンス素子には、
    その上下に貫通する孔が形成され、このエレクトロルミ
    ネッセンス素子の下側には、前記孔に対応して前記紫外
    線発光素子が設けられ、前記エレクトロルミネッセンス
    素子の上側には、前記孔に対応して前記発光部材が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の発光装
    置。
  3. 【請求項3】前記装飾層の上方に透明な板状部材を備
    え、この透明な板状部材に前記発光部材が設けられ、前
    記板状部材の側面に対応して前記紫外線発光素子が配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装
    置。
  4. 【請求項4】窓部を有する機器ケースと、 この機器ケース内に前記窓部に対応して配置された紫外
    線に反応して有色発光する発光部材と、 前記機器ケース内に設けられ紫外線領域の光を前記発光
    部材に照射する紫外線発光素子と、 前記機器ケース内に前記窓部に対応して配置され少なく
    とも可視光線領域の光を発光するエレクトロルミネッセ
    ンス素子と、 このエレクトロルミネッセンス素子の上側に配置され前
    記エレクトロルミネッセンス素子の光が照射される装飾
    層とを備えたことを特徴とする電子機器。
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